JP2008215382A - ヘリカルギヤ及びこれを備えた遊星歯車機構、並びに車両用差動装置 - Google Patents

ヘリカルギヤ及びこれを備えた遊星歯車機構、並びに車両用差動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生を抑制することができる遊星歯車機構を提供する。
【解決手段】遊星歯車2と、遊星歯車2を自転可能に保持するプラネタリキャリア3と、遊星歯車2に噛合する内歯車4と、内歯車4と同一の軸線上で遊星歯車2に噛合する太陽歯車5とを備えた遊星歯車機構において、遊星歯車2,内歯車4及び太陽歯車5は、螺旋状の歯筋をもつギヤ部21を有し、遊星歯車2は、ギヤ部21の歯面22とギヤ外周面23との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部24、及びギヤ部21のギヤ端面25の鋭角部側26と歯面22との間に介在する部位にギヤ外周面23まで及ばない面取りが施された第2面取り部28を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘリカルギヤ及びこれを備えた遊星歯車機構、並びに車両用差動装置に関し、特に遊星歯車として用いられるヘリカルギヤ及びこれを備えた遊星歯車機構、並びに車両用差動装置に関する。
従来の車両用差動装置として、例えばプラネタリギヤ式差動装置からなるものがある(特許文献1)。
この車両用差動装置は、遊星歯車を自転可能に収容保持する入力部材としてのプラネタリキャリアと、プラネタリキャリア上の遊星歯車に噛合する第1出力部材としての内歯車と、内歯車と同一の軸線上で遊星歯車に噛合する第2出力部材としての太陽歯車と、太陽歯車,内歯車,及び遊星歯車を収容したプラネタリキャリアを収容するデフケースとを備えている。
プラネタリキャリアは、デフケースの回転力を受けて回転し、この回転力を遊星歯車から太陽歯車と内歯車に伝達する。内歯車は、遊星歯車の回転力を受けて回転し、この回転力をリヤ車軸(出力軸)に伝達する。太陽歯車は、遊星歯車の回転力を受けて回転し、この回転力をフロント車軸(出力軸)に伝達する。デフケースは、車両のエンジン側からのトルクを受けて回転し、この回転力をプラネタリキャリアに伝達する。
以上の構成により、車両のエンジン側からのトルクがデフケースに入力されると、デフケースが回転軸線の回りに回転する。デフケースが回転すると、この回転力がプラネタリキャリアに伝達され、さらにプラネタリキャリアから遊星歯車を介して内歯車及び太陽歯車に伝達される。
この場合、太陽歯車にはフロント車軸が、また内歯車にはリヤ車軸がそれぞれ連結されているため、エンジン側のトルクがデフケース,プラネタリギヤ,遊星歯車及び太陽歯車を介してフロント車軸に伝達されるとともに、デフケース,プラネタリキャリア,遊星歯車及び内歯車を介してリヤ車軸に伝達される。
ところで、この種の車両用差動装置においては、遊星歯車と、これに噛合する内歯車及び太陽歯車とがヘリカルギヤによって形成されている。これら歯車のうち図6に示す遊星歯車601は、プラネタリキャリア(図示せず)におけるトルク伝達面(ギヤ収容空間の内周面)の磨耗を抑制する目的から、ギヤ外周面(摺動面)602と歯面603との間に介在する部位604に面取り(歯先面取り)が施されている。
また、遊星歯車601においては、ギヤ端面605の鋭角部側606及び鈍角部側607のうち鋭角部側606と歯面603との間に介在する部位608にも面取りが施されている。これは、部位608に面取りが施されないと、遊星歯車601が内歯車及び太陽歯車から受ける噛み合い反力によって鋭角部側606にクラックが発生してしまうからである。なお、ギヤ外周面602と部位608(面取り部)とのなす角は、ギヤ外周面602と部位604(面取り部)とのなす角よりも小さい。また、鋭角部側606とは、螺旋状の歯筋に対してギヤ端面605のなす角が鋭角になる側における歯面603とギヤ端面605との交差部をいい、鈍角部側607とは、螺旋状の歯筋に対してギヤ端面605のなす角が鈍角になる側における歯面603とギヤ端面605との交差部をいう。
特開2004−324736号公報(図10)
しかし、特許文献1によると、使用時にプラネタリキャリアの磨耗のみならず騒音・振動が発生し、このためプラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生を抑制することができる車両用差動装置の出現が要望されていた。
そこで、本発明者等は、プラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生原因を探求すべく検討を開始したが、その過程でギヤ端面605の鋭角部側606と歯面603との間に介在する部位608に施された面取りが図7(図6の要部を拡大して示す斜視図)に示すようにギヤ外周面602の一部まで及び、この部位近傍に新たに形成されたエッジ609がプラネタリキャリアを磨耗するとともに、騒音・振動を発生させていることを見出した。
従って、本発明の目的は、プラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生を抑制することができるヘリカルギヤ及びこれを備えた遊星歯車機構、並びに車両用差動装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含むことを特徴とするヘリカルギヤを提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、遊星歯車と、前記遊星歯車を自転可能に保持するプラネタリキャリアと、前記遊星歯車に噛合する内歯車と、前記内歯車と同一の軸線上で前記遊星歯車に噛合する太陽歯車とを備えた遊星歯車機構において、前記遊星歯車,前記内歯車及び前記太陽歯車は、螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、前記遊星歯車は、前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含むことを特徴とする遊星歯車機構を提供する。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、遊星歯車、前記遊星歯車を自転可能に保持するプラネタリキャリア、前記遊星歯車に噛合する内歯車、及び前記内歯車と同一の軸線上で前記遊星歯車に噛合する太陽歯車を有し、車両の駆動力を1対の出力軸に分配する遊星歯車機構を備えた車両用差動装置において、前記遊星歯車機構は、前記遊星歯車,前記内歯車及び前記太陽歯車が螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、前記遊星歯車は、前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含むことを特徴とする車両用差動装置を提供する。
本発明によると、プラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生を抑制することができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のギヤ噛合状態(遊星歯車機構)を示す断面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のプラネタリキャリアに対する遊星歯車の保持状態を示す斜視図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置に用いられる遊星歯車の全体を示す斜視図である。図5は、図4の要部を拡大して示す斜視図である。
(車両用差動装置の全体構成)
図1及び図2において、符号1で示す車両用差動装置は、複数の遊星歯車2と、これら複数の遊星歯車2を自転可能に保持する入力部材としてのプラネタリキャリア3と、このプラネタリキャリア3における複数の遊星歯車2に噛合する第1出力部材としての内歯車4と、この内歯車4と同一の軸線上で複数の遊星歯車2に噛合する第2出力部材としての太陽歯車5と、この太陽歯車5,内歯車4,プラネタリキャリア3及び複数の遊星歯車2を収容するデフケース6とから大略構成されている。
(遊星歯車2の構成)
遊星歯車2は、図1及び図4に示すように、軸線両方向に開口する中空部20及び螺旋状の歯筋をもつギヤ部21を有するヘリカルギヤからなり、太陽歯車5と内歯車4との間に配置され、かつプラネタリキャリア3に自転可能に保持されている。そして、デフケース6(プラネタリキャリア3)の回転力を受けて回転(公転又は自転)するように構成されている。遊星歯車2には、図5に示すように、ギヤ部21における歯面22と摺動面としてのギヤ外周面(歯先面)23との間に介在する部位に面取りを施すことにより第1面取り部24が、ギヤ部21におけるギヤ端面25の鋭角部側26,鈍角部側27のうち鋭角部側26と歯面22との間に介在する部位にギヤ外周面23まで及ばない面取りを第1面取り部24に隣接して施すことにより第2面取り部28がそれぞれ形成されている。また、遊星歯車2には、ギヤ部21におけるギヤ端面25とギヤ外周面23との間に介在する部位に面取りを施すことにより曲面状の第3面取り部29が形成されている。
なお、第3面取り部29はギヤ加工前に形成され、ギヤ加工後に第1面取り部24が形成され、次いで第2面取り部28の形成が行われる。
(プラネタリキャリア3の構成)
プラネタリキャリア3は、図1〜図3に示すように、キャリア基部30及びギヤ保持部31を有し、内歯車4に並列して配置され、かつデフケース6内に収容されている。そして、回転軸線Oの回りに回転し得るように構成されている。
キャリア基部30は、図1及び図3に示すように、回転軸線Oと一致する軸線をもつ環状体によって形成されている。キャリア基部30には、デフケース6のシャフト挿通孔60の軸線と同一の軸線をもつシャフト挿通孔(支持孔)32が設けられている。シャフト挿通孔32の内側開口周縁には、円周方向に沿うスラストワッシャ受部33が設けられている。スラストワッシャ受部33には、円周方向に等間隔(180°)をもって並列する1対の切り欠き34(1個のみ図示)、及びこれら切り欠き34に連通するスラストワッシャ係止用の凹部35が設けられている。キャリア基部30の外周面には、デフケース6のスプライン嵌合部61に連結するスプライン嵌合部36が設けられている。これにより、プラネタリキャリア3がデフケース6と共に回転軸線Oの回りに回転可能となる。
ギヤ保持部31は、図1及び図3に示すように、スラストワッシャ受部33の外周囲に円周方向に等間隔をもって複数個(実施の形態では8個)並設され、かつキャリア基部30の内端面に突設されている。これら複数個のギヤ保持部31のうち互いに隣り合う2つのギヤ保持部間には、遊星歯車2を自転可能に収容する収容空間37が設けられている。収容空間37の内面38は、エンジン側のトルクを遊星歯車2に伝達するトルク伝達面として機能し、遊星歯車2のギヤ外周面23に適合する曲率面で形成されている。トルク伝達面38の内径は、ギヤ保持部31の径方向の厚さより大きい寸法に設定されている。これにより、遊星歯車2の一部がギヤ保持部31の内側と外側に露出して太陽歯車6と内歯車4に噛合するように構成されている。
(内歯車4の構成)
内歯車4は、図1及び図2に示すように、シャフト連結部材40及びギヤ部材41からなり、デフケース6内に回転自在に配置されている。そして、回転軸線Oの回りに回転し得るように構成されている。内歯車4の背面とデフケース6の底面との間には、スラストワッシャ42が介装されている。
シャフト連結部材40は、図1に示すように、外周面にフランジ43を有し、デフケース4の回転軸線O上に配置され、全体が円筒体によって形成されている。そして、遊星歯車2からの回転力を受けたギヤ部材41を介してフロント車軸(図示せず)に出力するように構成されている。シャフト連結部材40の内周面にはフロント車軸連結用の出力軸(図示せず)を車軸方向に移動可能に連結する第1スプライン嵌合部44が、また外周面にはギヤ部材41を車軸方向に移動可能に連結する第2スプライン嵌合部45がそれぞれ設けられている。シャフト連結部材40のフランジ端面と太陽歯車5の軸線方向一方側端面との間には、スラストワッシャ46が介装されている。
ギヤ部材41は、図1に示すように、遊星歯車2に噛合するヘリカルギヤからなり、全体がシャフト連結部材40の外径より大きい内径をもつ有底円筒体によって形成されている。ギヤ部材41には、シャフト連結部材40の第2スプライン嵌合部45に対応するスプライン嵌合部47が設けられている。ギヤ部材41の底面と遊星歯車2の軸線方向一方側端面との間にはスラストワッシャ48が介装されている。スラストワッシャ48には、内歯車4(シャフト連結部材40)との干渉を回避するための切り欠き49が設けられている。
(太陽歯車5の構成)
太陽歯車5は、遊星歯車2に噛合するヘリカルギヤからなり、シャフト連結部材41の外周囲に車軸回りに回転自在に配置され、全体がデフケース4の回転軸線Oと同一の軸線をもつ円筒体によって形成されている。そして、遊星歯車2からの回転力を受け、リヤ車軸(図示せず)に出力するように構成されている。太陽歯車5の内周面には、リヤ車軸連結用の出力軸(図示せず)を連結するスプライン嵌合部50が設けられている。太陽歯車5の軸線方向他方側端面とプラネタリキャリア3のキャリア基部30(スラストワッシャ受部33)との間には、スラストワッシャ51,52が各片側端面を互いに接触させて介装されている。
(デフケース6の構成)
デフケース6は、回転軸線Oと一致する軸線をもつシャフト挿通孔(支持孔)60を一方側端部に有し、他方側に開口する有底円筒状の構造体によって形成されている。そして、エンジン側のトルクを受けて回転軸線O(車軸)の回りに回転するように構成されている。デフケース6の開口端部内周面には、プラネタリキャリア移動規制用のリングボルト62をねじ止めするねじ部63、及びこのねじ部63の終端部位に隣接するスプライン嵌合部61が設けられている。デフケース6の開口端部外周面には、エンジン側のトルクを受けるスプライン嵌合部64が設けられている。
〔車両用差動装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがスプライン嵌合部64を介してデフケース6に入力されると、プラネタリキャリア3がデフケース6と共に回転軸線Oの回りに回転する。プラネタリキャリア3が回転すると、この回転力が遊星歯車2に伝達され、さらに遊星歯車2を介して内歯車4と太陽歯車5とに伝達される。
この場合、内歯車4(シャフト連結部材40)にはフロント車軸連結用の出力軸が、また太陽歯車5にはリヤ車軸連結用の出力軸がそれぞれ連結されているため、エンジン側からのトルクが車両の運転状況に応じて差動分配され、デフケース6・プラネタリキャリア3・遊星歯車2・内歯車4を介してフロント車軸連結用の出力軸に伝達されるとともに、デフケース6・プラネタリキャリア3・遊星歯車2・太陽歯車5を介してリヤ車軸連結用の出力軸に伝達される。
ここで、遊星歯車2がプラネタリキャリア3(ギヤ保持部31)の収容空間37で自転すると、フロント車軸連結用の出力軸及びリヤ車軸連結用の出力軸のうち一方の出力軸が高速回転し、他方の出力軸が低速回転する。また、遊星歯車2がプラネタリキャリア3と共に公転すると、両出力軸が同一速度で回転する。
このように構成された車両用差動装置1においては、トルクの差動分配時に遊星歯車2が自転し、そのギヤ外周面23がプラネタリキャリア3(収容空間37)の内面(トルク伝達面)38を摺動するが、ギヤ部21における歯面22とギヤ外周面23との間に介在する部位には第1面取り部24が、ギヤ部21におけるギヤ端面25とギヤ外周面23との間に介在する部位には第3面取り部29がそれぞれ形成されているため、遊星歯車2の摺動によるプラネタリキャリア3におけるトルク伝達面38の磨耗を抑制することができる。また、ギヤ部21におけるギヤ端面25の鋭角部側26と歯面22との間に介在する部位には第2面取り部28が形成されているため、遊星歯車2のクラックの発生を確実に抑制することができる。この場合、第2面取り部28が第1面取り部24に隣接してギヤ外周面23には及ばない部位に形成されているため、従来のようにはエッジがギヤ外周面23に形成されず、遊星歯車2の摺動によるプラネタリキャリア3におけるトルク伝達面38の磨耗及び騒音・振動を発生を抑制することができる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
ギヤ部21におけるギヤ端面25の鋭角部側26と歯面22との間に介在する部位にはギヤ外周面23に及ばない第2面取り部28が形成されているため、従来のようにはエッジがギヤ外周面に形成されず、プラネタリキャリアの磨耗及び騒音・振動の発生を抑制することができる。
以上、本発明の車両用差動装置(遊星歯車機構)を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、入力部材としてプラネタリキャリア3、第1出力部材として内歯車4、第2出力部材として太陽歯車5である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、入力部材としてプラネタリキャリア、第1出力部材として太陽歯車、第2出力部材として内歯車であってもよい。また、入力部材として内歯車、第1出力部材として太陽歯車又はプラネタリキャリア、第2出力部材としてプラネタリキャリア又は太陽歯車であってもよく、さらには入力部材として太陽歯車、第1出力部材としてプラネタリキャリア又は内歯車、第2出力部材として内歯車又はプラネタリキャリアであっても実施可能である。
(2)本実施の形態では、プラネタリキャリア3が8個の遊星歯車2を保持する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、遊星歯車のギヤ径を適宜変更することにより8個未満あるいは9個以上の遊星歯車をプラネタリキャリアに保持することができる。この場合、遊星歯車を収容する収容空間をその個数に応じてプラネタリキャリアに設ける必要がある。
(3)本実施の形態では、内歯車4及び太陽歯車5に噛合する遊星歯車2を保持するプラネタリキャリア3を備えた車両用差動装置1に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、内歯車4に噛合する第1遊星歯車、及び太陽歯車5に噛合する第2遊星歯車を保持するプラネタリキャリアを備えた車両用差動装置に適用することもできる。この場合、プラネタリキャリアには、第1遊星歯車を収容する第1収容空間、及び第2遊星歯車を収容する第2収容空間が設けられている。第1収容空間は、プラネタリキャリアの外側に配置され、内歯車4に向かって開放されている。第2収容空間は、プラネタリキャリア(第1収容空間)の内側に配置され、太陽歯車5に向かって開放されている。第2収容空間及び第1収容空間は互いに連通されている。
本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のギヤ噛合状態(遊星歯車機構)を示す断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のプラネタリキャリアに対する遊星歯車の保持状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置に用いられる遊星歯車の全体を示す斜視図。 図4の要部を拡大して示す斜視図。 従来における遊星歯車の全体を示す斜視図。 図6の要部を拡大して示す斜視図。
符号の説明
1…車両差動装置
2…遊星歯車、20…中空部、21…ギヤ部、22…歯面、23…ギヤ外周面、24…第1面取り部、25…ギヤ端面、26…鋭角部側、27…鈍角部側、28…第2面取り部、29…第3面取り部
3…プラネタリキャリア、30…キャリア基部、31…ギヤ保持部、32…シャフト挿通孔(支持孔)、33…スラストワッシャ受部、34…切り欠き、35…凹部、36…スプライン嵌合部、37…収容空間、38…内面(トルク伝達面)
4…内歯車、40…シャフト連結部材、41…ギヤ部材、42…スラストワッシャ、43…フランジ、44…第1スプライン嵌合部、45…第2スプライン嵌合部、46……スラストワッシャ、47…スプライン嵌合部、48…スラストワッシャ、49…切り欠き
5…太陽歯車、50…スプライン嵌合部、51,52…スラストワッシャ
6…デフケース、60…シャフト挿通孔(支持孔)、61…スプライン嵌合部、62…リングボルト、63…ねじ部、64…スプライン嵌合部
O…回転軸線
601…遊星歯車、602…ギヤ外周面、603…歯面、604…部位、605…ギヤ端面、606…鋭角部側、607…鈍角部側、608…部位、609…エッジ

Claims (4)

  1. 螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、
    前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含む
    ことを特徴とするヘリカルギヤ。
  2. 遊星歯車と、
    前記遊星歯車を自転可能に保持するプラネタリキャリアと、
    前記遊星歯車に噛合する内歯車と、
    前記内歯車と同一の軸線上で前記遊星歯車に噛合する太陽歯車とを備えた遊星歯車機構において、
    前記遊星歯車,前記内歯車及び前記太陽歯車は、螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、
    前記遊星歯車は、前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含む
    ことを特徴とする遊星歯車機構。
  3. 前記プラネタリキャリアは、前記遊星歯車の前記ギヤ外周面に適合する曲率面で形成されたトルク伝達面を有する請求項2に記載の遊星歯車機構。
  4. 遊星歯車、前記遊星歯車を自転可能に保持するプラネタリキャリア、前記遊星歯車に噛合する内歯車、及び前記内歯車と同一の軸線上で前記遊星歯車に噛合する太陽歯車を有し、車両の駆動力を1対の出力軸に分配する遊星歯車機構を備えた車両用差動装置において、
    前記遊星歯車機構は、前記遊星歯車,前記内歯車及び前記太陽歯車が螺旋状の歯筋をもつギヤ部を有し、
    前記遊星歯車は、前記ギヤ部の歯面とギヤ外周面との間に介在する部位に面取りが施された第1面取り部、及び前記ギヤ部のギヤ端面の鋭角部側と前記歯面との間に介在する部位に前記ギヤ外周面まで及ばない面取りが施された第2面取り部を含む
    ことを特徴とする車両用差動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103975162A (zh) * 2011-12-06 2014-08-06 住友精密工业股份有限公司 液压装置

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