JP2008215218A - 車載内燃機関の燃料残量警告装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行中に燃料を使用して排気浄化触媒の温度を上昇させる制御が実行される場合であれ、車載内燃機関の燃料残量についてのより適切な警告を運転者に対して発することのできる車載内燃機関の燃料残量警告装置を提供する。
【解決手段】この車載内燃機関の燃料残量警告装置では、ディーゼル機関の排気通路16に設けられたDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)22の再生、すなわちDPF再生のために当該機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、ディーゼル機関の燃料残量を燃料残量センサ40により監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて警告灯60が点灯される。この燃料残量警告装置では、DPF再生が実行されている期間及びDPF再生の実行が予測される期間に限り、予め定められた判定値を上方にシフト補正する。
【選択図】図1
【解決手段】この車載内燃機関の燃料残量警告装置では、ディーゼル機関の排気通路16に設けられたDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)22の再生、すなわちDPF再生のために当該機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、ディーゼル機関の燃料残量を燃料残量センサ40により監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて警告灯60が点灯される。この燃料残量警告装置では、DPF再生が実行されている期間及びDPF再生の実行が予測される期間に限り、予め定められた判定値を上方にシフト補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載内燃機関の燃料として車両に搭載された燃料タンク内の燃料の残量を監視して、燃料量が残り少ない旨が判定されるときに警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置に関する。
従来、この種の燃料残量警告装置としては、例えば特許文献1に記載の装置がある。この特許文献1に記載の装置では、燃料1リットル当たりの走行距離に相当する燃料消費率(燃費)の平均値と燃料残量とから車両の走行可能距離を算出し、この算出した走行可能距離に相当する値が予め設定された所定距離に相当する値よりも小さくなったときに運転者に警告を発するようにしている。これにより、運転者の運転パターンや道路状況等の差異によって上記燃料消費率の平均値に変化が生じた場合であっても、上記走行可能距離が上記所定距離未満になれば警告が発せられるようになり、ひいては運転者が警告発生後から燃料切れに至るまでの車両の走行可能距離を上記所定距離として的確に把握することができるようになる。
実開平5−84828号公報
このように、燃料消費率の平均値と燃料残量とから算出される走行可能距離に相当する値が上記所定距離に相当する値よりも小さくなったときに警告を発することで、警告発生後から燃料切れに至るまでの車両の走行可能距離を運転者に認識させることは確かにできる。
ただし、例えばディーゼル機関を搭載した車両のように、排気中のPM(粒子状物質)を排気系に設けられたDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)で捕集するとともに、この捕集されたPMの堆積量が増大したときに同DPF内のPMを燃焼除去してその再生を図る、いわゆるDPF再生を行う車両にあっては以下の問題が無視できない。
すなわち、このDPF再生では通常、燃料噴射弁によるポスト噴射や排気通路に設けられた燃料添加弁による排気中への未燃燃料の添加を通じてDPFの温度を上昇させることでPMを燃焼除去するようにしている。そして、このポスト噴射や燃料添加弁による未燃燃料の添加の実行には上記燃料タンク内の燃料が用いられるため、これらポスト噴射や未燃燃料の添加が実行されている際には車両の燃費も併せて変化するようになる。このため、例えば上記警告が発せられたとき、あるいは発せられた後にこうしたDPF再生が実行されるような場合には、同警告発生後から燃料切れに至るまでの車両の走行可能距離も自ずと短縮するようになる。また、DPF再生は、その実行の周期が車両の走行距離に換算すると数百〜数千キロメートルと極めて長く、しかも通常、DPF再生中であるか否かが運転者に通知されることもないため、たとえ上記警告が発せられても、運転者の認識に反するごく短い走行距離にて燃料切れに至らないとも限らない。
なお、このような課題は、上記DPF再生のためにDPFの温度を上昇させる制御が実行される車両に限らず、ディーゼル機関であれガソリン機関であれ、例えば触媒に付着した硫黄を除去すべくポスト噴射あるいは未燃燃料の添加等、燃料を使用して触媒の温度を上昇させる制御が実行される車両に共通する課題でもある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の走行中に燃料を使用して排気浄化触媒の温度を上昇させる制御が実行される場合であれ、車載内燃機関の燃料残量についてのより適切な警告を運転者に対して発することのできる車載内燃機関の燃料残量警告装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、車載内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の再生のために当該内燃機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、前記車載内燃機関の燃料残量を監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて当該車両の運転者に警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置であって、前記排気浄化触媒の再生が実行されている期間に限り、前記予め定められた判定値を上方にシフト補正するようにしたことを要旨としている。
請求項1に記載の発明は、車載内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の再生のために当該内燃機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、前記車載内燃機関の燃料残量を監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて当該車両の運転者に警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置であって、前記排気浄化触媒の再生が実行されている期間に限り、前記予め定められた判定値を上方にシフト補正するようにしたことを要旨としている。
また、請求項2に記載の発明は、車載内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の再生のために当該内燃機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、前記車載内燃機関の燃料残量を監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて当該車両の運転者に警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置であって、前記排気浄化触媒の再生が実行されている期間及び同排気浄化触媒の再生の実行が予測される期間に限り、前記予め定められた判定値を上方にシフト補正するようにしたことを要旨としている。
前述のように、車載内燃機関の燃料を使用して排気浄化触媒の再生のための排気温の昇温制御が行われる場合、上記警告が発せられてから燃料切れに至るまでの車両の走行可能距離は自ずと短縮するようになる。また、こうした排気浄化触媒の再生は、その実行の周期が極めて長く、しかも通常、同触媒の再生中であるか否かが運転者に通知されることもないため、たとえ上記警告が発せられても、運転者の認識に反するごく短い走行距離にて燃料切れに至る可能性があることも前述した。この点、上記構成によるように、排気浄化触媒の再生が実行されている期間、あるいはこの期間に加えて同排気浄化触媒の再生の実行が予想される期間に限り、上記判定値を上方にシフト補正するようにすれば、それら期間での燃料の使用量が補償された、より適正な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになり、同警告に基づく運転者の認識を誤らせるようなこともなくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置において、前記排気浄化触媒の再生の実行予測が、同排気浄化触媒の再生に際して燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量が判定値となる所定の堆積量を超えることに基づいて行われることを要旨としている。
排気浄化触媒の再生では通常、同再生に際して燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量が再生基準値に達したときに排気浄化触媒の温度を上昇させるようにしている。この点、同構成によるように、排気浄化触媒の再生の実行予測についても、燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量に基づき、同堆積量が判定値となる所定の堆積量を超えたときに同実行予測をすることで、排気浄化触媒の再生の実行を高い精度で予測することができるようになる。
そしてこの場合、具体的には請求項4に記載の発明によるように、前記燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量を評価するための前記判定値となる所定の堆積量を、前記警告が発せられてから前記燃料が途絶えるまでの期間に前記排気浄化触媒の再生が実行される可能性のある堆積量として経験的に求められた値に設定することで、上記排気浄化触媒の再生の実行をより高い精度で予測することができるようになる。
なお、前記燃焼除去対象となる物質についての堆積量の推定は、請求項5に記載の発明によるように、前記排気浄化触媒に供給される排気の圧力と同排気浄化触媒から排出される排気の圧力との差圧、及び当該内燃機関の燃料噴射量と回転速度とを含むパラメータの積算値のいずれかに基づいて行うことができる。
一方、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置において、前記予め定められた判定値の上方へのシフト補正が、前記排気浄化触媒の再生に際して使用される燃料量に応じた重み付けを行うかたちで行われることを要旨としている。
排気浄化触媒の再生のために同触媒の温度を上昇させる制御であっても、例えばポスト噴射や燃料添加弁による排気中への未燃燃料の添加等ではその消費される燃料が異なったものとなる。すなわち、排気浄化触媒の再生といっても、具体的に実行される制御内容によって車両の燃費も変化する。この点、同構成によれば、排気浄化触媒の再生に際して使用される燃料量に応じた重み付けを通じて上記予め定められた判定値が上方へシフト補正されるため、燃料の実際の使用量に応じた更に適切な判定のもとに上記燃料残量についての警告が発せられるようになる。
そしてこの場合、請求項7に記載の発明によるように、前記重み付けに際しての重み付け係数が、前記排気浄化触媒の再生実行時における燃費を同排気浄化触媒の再生非実行時における燃費で除算した値に設定されることによって、より適切な重み付けがなされるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置において、前記車載内燃機関がディーゼル機関であり、前記排気浄化触媒が排気中のPM(粒子状物質)を捕集するDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)であり、前記排気浄化触媒の再生が、該DPFに堆積したPMを燃焼除去するDPF再生であることを要旨としている。
ディーゼル機関には通常、排気系に上記DPFが設けられるとともに、その再生、すなわちDPF再生に際しては、燃料噴射弁によるポスト噴射や排気通路に設けられた燃料添加弁による排気中への未燃燃料の添加が行われる。このため、同構成によるように、上記請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明についてはこれをディーゼル機関に適用することが、その燃料残量についてのより適切な判定、並びに警告を行う上で特に有効である。
そしてこれらの車載内燃機関の燃料残量警告装置においては、請求項9に記載の発明によるように、運転者に対する警告が、当該車両の計器パネルもしくはその近傍に設けられた警告灯の点灯を通じて行われるようにすることで、その実現が容易となるとともに必要十分な警告効果を得ることができるようになる。
以下、本発明にかかる車載内燃機関の燃料残量警告装置を、車載ディーゼル機関の燃料残量警告装置に適用した一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、このディーゼル機関には、燃焼室10内に燃料を噴射する燃料噴射弁11が設けられている。この燃料噴射弁11は、燃料タンク12からサプライポンプ13に至り、該サプライポンプ13を通じて加圧されてコモンレール14に蓄圧された燃料を燃焼室10内に噴射することとなる。また、燃焼室10内では、吸気通路15を通じて導入される吸入空気と上記燃料噴射弁11から噴射される燃料とからなる混合気が燃焼されるとともに、この混合気の燃焼後の排気が排気通路16へと排出される。そして周知のように、この混合気の燃焼に伴うピストンの直進運動がコンロッドを介してクランクシャフトの回転運動に変換されることによって、当該機関としての動力が得られるようになる。
図1に示すように、このディーゼル機関には、燃焼室10内に燃料を噴射する燃料噴射弁11が設けられている。この燃料噴射弁11は、燃料タンク12からサプライポンプ13に至り、該サプライポンプ13を通じて加圧されてコモンレール14に蓄圧された燃料を燃焼室10内に噴射することとなる。また、燃焼室10内では、吸気通路15を通じて導入される吸入空気と上記燃料噴射弁11から噴射される燃料とからなる混合気が燃焼されるとともに、この混合気の燃焼後の排気が排気通路16へと排出される。そして周知のように、この混合気の燃焼に伴うピストンの直進運動がコンロッドを介してクランクシャフトの回転運動に変換されることによって、当該機関としての動力が得られるようになる。
一方、排気通路16の下流には、排気温の昇温に用いられる酸化触媒21と、排気中の粒子状物質(PM)を捕集するためのDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)22とから構成される排気浄化装置20が設けられている。そして、このDPF22に対するPMの堆積に際して同DPF22の再生、すなわちDPF再生を実行するために、排気浄化装置20の上流には、排気中に未燃燃料を添加する燃料添加弁30が設けられている。ちなみに、この燃料添加弁30は、上記サプライポンプ13から供給される燃料を直接添加(噴射)する。
また一方、このディーゼル機関には、当該機関の運転状態を検出するための各種センサが設けられている。例えば、上記燃料タンク12には、当該タンク12内の燃料の残量、すなわち燃料残量ARFを検出するための燃料残量センサ40が設けられている。また、上記排気浄化装置20には、そのDPF22の上流側の排気の圧力、すなわちDPF22に供給される排気の圧力と、その下流側の排気の圧力、すなわちDPF22から排出される排気の圧力との差圧PDを検出するための差圧センサ41が設けられている。そして、これら各センサ40,41等の出力信号は電子制御装置50に入力される。
電子制御装置50は、演算処理装置(CPU)、プログラムメモリ(ROM)、データメモリ(RAM)、不揮発性メモリ等を有するマイクロコンピュータを備えて当該ディーゼル機関の運転状態を総括制御する部分である。すなわちこの電子制御装置50では、上記各センサ40,41等の出力信号に基づいてディーゼル機関の運転に係る各種状態量を求める。そして、それら求められた状態量に基づいて燃料噴射弁11、サプライポンプ13、及び燃料添加弁30等を駆動して上記DPF22の浄化機能を維持するためのDPF再生等を実行する。ちなみに、このDPF再生とは、DPF22におけるPMの推定堆積量が再生基準値に到達したときに、燃料噴射弁11によるポスト噴射や燃料添加弁30による排気中への未燃燃料の添加を通じてDPF22の温度を上昇させてPMを燃焼除去し、DPF22の浄化機能を再生する制御である。そして、この電子制御装置50では、上記燃料タンク12内の燃料の残量を上記燃料残量センサ40を通じて検出される燃料残量ARFに基づいて監視し、燃料量が残り少ない旨が判定されるときに、車両の計器パネルあるいはその近傍に設けられた警告灯60の点灯を通じて運転者に対して警告を発する燃料残量判定処理を実行するようにしている。
図2は、本実施形態において併せて実行されるDPF再生制御についてその処理手順を示したものであり、以下、この図2に基づいてその具体的な処理手順を詳述する。
図2に示されるように、このDPF再生制御では、例えばDPF再生実行フラグDPFFの値がその初期値として「0」に設定されているような場合には、DPF再生が実行されていない旨が判断されるとともに(ステップS100:NO)、続くステップS101の処理として、DPF再生の実行条件が成立しているか否かが判断される。ここで、このDPF再生の実行条件は、例えば上記推定堆積量PMAが上記再生基準値に達していることである。そして、DPF再生の実行条件が成立していない旨が判断される場合には(ステップS101:NO)、DPF再生実行フラグDPFFの値が「0」に維持される。一方、同実行条件が成立している旨が判断される場合には(ステップS101:YES)、DPF再生が実行されるとともに(ステップS102)、DPF再生実行フラグDPFFがON、すなわち同フラグDPFFの値が「1」に設定されることとなる(ステップS103)。
図2に示されるように、このDPF再生制御では、例えばDPF再生実行フラグDPFFの値がその初期値として「0」に設定されているような場合には、DPF再生が実行されていない旨が判断されるとともに(ステップS100:NO)、続くステップS101の処理として、DPF再生の実行条件が成立しているか否かが判断される。ここで、このDPF再生の実行条件は、例えば上記推定堆積量PMAが上記再生基準値に達していることである。そして、DPF再生の実行条件が成立していない旨が判断される場合には(ステップS101:NO)、DPF再生実行フラグDPFFの値が「0」に維持される。一方、同実行条件が成立している旨が判断される場合には(ステップS101:YES)、DPF再生が実行されるとともに(ステップS102)、DPF再生実行フラグDPFFがON、すなわち同フラグDPFFの値が「1」に設定されることとなる(ステップS103)。
こうしてDPF再生が実行されてDPF再生実行フラグDPFFがONに設定されると、DPF再生が実行されている旨が判断されようになり(ステップS100:YES)、続いてDPF再生の終了条件が成立していない旨が判断される場合には(ステップS104:NO)、そのままDPF再生実行フラグDPFFの値が「1」に維持される。ここで、DPF再生の終了条件とは、例えば上記推定堆積量PMAが、上記再生基準値よりも小さい所定の判定値未満となっていることである。そして、DPF再生が継続されてDPF22に堆積したPMの量が減少していき、DPF再生の終了条件が成立している旨が判断されるようになると(ステップS104:YES)、DPF再生を終了するとともに(ステップS105)、DPF再生実行フラグDPFFがOFF、すなわち同フラグDPFFの値が「0」に設定される。このようにして、DPF再生実行フラグDPFFの値が、DPF再生制御を通じて「0」あるいは「1」のいずれかの値に設定されることとなり、この設定されたDPF再生実行フラグDPFFの値に基づいて、図3に示す上記燃料残量判定処理が実行される。
すなわち、図3に示されるように、この燃料残量判定処理ではまず、燃料タンク12内の燃料残量ARFが検出されるとともに、DPF22に堆積したPMの推定堆積量PMAが算出される(ステップS200)。具体的には、上記燃料残量センサ40を通じて燃料残量ARFを検出するとともに、上記差圧センサ41を通じて検出される差圧PDに基づいて推定堆積量PMAが算出される。ちなみに、電子制御装置50のプログラムメモリ(ROM)には、差圧PDと推定堆積量PMAとの関係、すなわち推定堆積量PMAの増加に伴って差圧PDが大きくなっていく関係が関数マップとして記憶されており、電子制御装置50はこの関数マップを参照して推定堆積量PMAを算出する。そして、続くステップS201の処理として、DPF再生が実行されているか否かが判断される。
ここで、上記DPF再生制御を通じて、例えばDPF再生実行フラグDPFFの値が「0」に設定されている場合には、DPF再生が実行されていない旨が判断されることとなる(ステップS201:NO)。そしてこの場合、続くステップS202の処理として、PMの堆積度合からしてDPF再生に至る可能性があるか否かが判断される。具体的には、上記PMの推定堆積量PMAが、警告灯60を点灯してから燃料タンク12内の燃料が途絶えるまでの期間に上記DPF再生が実行される可能性のある堆積量として経験的に求められた判定値PMAsを超えている場合に、DPF再生に至る可能性がある旨が判断される。このように、DPF再生の実行予測については、推定堆積量PMAに基づき、同推定堆積量PMAが判定値PMAsを超えたときに同実行予測をすることで、DPF再生の実行を高い精度で予測することができるようになる。そして、この処理において、推定堆積量PMAが判定値PMAs以下であり、PMの堆積度合からしてDPF再生に至る可能性がない旨が判断される場合には(ステップS202:NO)、燃料残量判定値FJVが予め定められた定常値FJVLに設定される(ステップS203)。そして、燃料残量ARFがこの定常値FJVL未満となった場合には(ステップS204:YES)、上記警告灯60が点灯されることとなる(ステップS206)。
一方、この燃料残量判定処理では、特に、DPF再生が実行されている場合(ステップS201:YES)、あるいはPMの堆積度合からしてDPF再生に至る可能性がある場合に(ステップS202:YES)、燃料残量判定値FJVが定常値FJVLよりも高い値FJVHにシフト補正される(ステップS205)。ここで、この値FJVHは、DPF再生の実行時における燃費をDPF再生の非実行時における燃費で除算した値を重み付け係数kとして、同重み付け係数kを定常値FJVLに積算することで算出される。ちなみに、これらDPF再生の実行時における燃費及びDPF再生の非実行時における燃費は実験等により求められる。そしてこの場合には、燃料残量ARFがこの値FJVH未満となったことをもって(ステップS204:YES)上記警告灯60が点灯されることとなる(ステップS206)。このように、DPF再生に際して使用される燃料量に応じた重み付けを行うことで上記予め定められた定常値FJVLが値FJVHへ、すなわち上方へシフト補正されるため、燃料の実際の使用量に応じた適切な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになる。特に、重み付けに際しての重み付け係数kが、DPF再生の実行時における燃費をDPF再生の非実行時における燃費で除算した値に設定されることによって、より適切な重み付けがなされるようになる。
このように、本実施形態では、燃料タンク12内の燃料残量の如何に関わらず、DPF再生が実行されている期間、あるいはDPF再生の実行が予測される期間に限り、燃料残量判定値FJVを定常値FJVLよりも高い値FJVHにシフト補正するようにした。これにより、それら期間での燃料の使用量が補償された、より適正な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになり、同警告に基づく運転者の認識を誤らせるようなこともなくなる。
以上説明したように、本実施形態かかる車載内燃機関の燃料残量警告装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)DPF再生が実行されている期間及び同DPF再生の実行が予想される期間に限り、燃料残量判定値FJVを定常値FJVLよりも高い値FJVHにシフト補正するようにした。このため、それらの期間での燃料の使用量が補償された、より適正な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになる。すなわち、同警告に基づく運転者の認識を誤らせるようなことはなくなる。
(1)DPF再生が実行されている期間及び同DPF再生の実行が予想される期間に限り、燃料残量判定値FJVを定常値FJVLよりも高い値FJVHにシフト補正するようにした。このため、それらの期間での燃料の使用量が補償された、より適正な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになる。すなわち、同警告に基づく運転者の認識を誤らせるようなことはなくなる。
(2)DPF再生の実行予測については、推定堆積量PMAに基づき、同推定堆積量PMAが判定値PMAsを超えたときに同実行予測をするようにした。このため、DPF再生の実行を高い精度で予測することができるようになる。特に、同判定値PMAsを、警告灯60が点灯されてから燃料タンク12内の燃料が途絶えるまでの期間に上記DPF再生が実行される可能性のある堆積量として経験的に求められる値に設定するようにしたため、DPF再生の実行をより高い精度で予測することができるようになる。
(3)DPF再生に際して使用される燃料量に応じた重み付けを行うことで上記予め定められた定常値FJVLを上方(正確には値FJVH)へシフト補正するようにした。このため、燃料の実行の使用量に応じたさらに適正な判定のもとに燃料残量についての警告が発せられるようになる。特に、重み付け係数kを、DPF再生の実行時における燃費をDPF再生の非実行時における燃費で除算した値に設定するようにしたため、より適切な重み付けがなされるようになる。
(4)運転者に対する警告を、車両の計器パネルあるいはその近傍に設けられた警告灯60の点灯を通じて行うようにした。このため、燃料残量についての警告の実現が容易になるとともに必要十分な警告効果を得ることができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、運転者に対する警告を、車両の計器パネルあるいはその近傍に設けられた警告灯60の点灯を通じて実現したが、他に例えば、計器パネルあるいはその近傍に設けられた適宜の表示装置、更にはブザー等の鳴動を通じて実現するようにしてもよい。要は、燃料量が残り少ない旨が判定されるときに、その旨を運転者に対して適切に警告することのできるものであればよい。
・上記実施形態では、運転者に対する警告を、車両の計器パネルあるいはその近傍に設けられた警告灯60の点灯を通じて実現したが、他に例えば、計器パネルあるいはその近傍に設けられた適宜の表示装置、更にはブザー等の鳴動を通じて実現するようにしてもよい。要は、燃料量が残り少ない旨が判定されるときに、その旨を運転者に対して適切に警告することのできるものであればよい。
・上記実施形態では、DPF22におけるPMの堆積量の推定を、DPF22に供給される排気の圧力とDPF22から排出される排気の圧力との差圧PDに基づいて行ったが、例えばディーゼル機関の燃料噴射量と回転速度とを含むパラメータの積算値に基づいて行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、重み付け係数kを、DPF再生の実行時における燃費をDPF再生の非実行時における燃費で除算した値に設定した。これに対し、例えば燃料残量警告についてそれ程高い精度を要求しない場合には、重み付け係数kを「1.1」や「1.2」等のような固定値に設定するようにすれば、容易に重み付け係数を設定することが可能となる。
・上記実施形態では、上記判定値PMAsを、警告灯60を点灯してから燃料タンク12内の燃料が途絶えるまでの期間にDPF再生が実行される可能性のある堆積量として経験的に求められる値に設定した。これに対し、例えば警告灯60を点灯してから燃料タンク12内の燃料が途絶えるまでの期間にDPF再生が実行される可能性のある堆積量として最適な値を車両走行中のPMの堆積量の増加速度(堆積量増加/走行距離)等に基づいて、増加速度が大きい場合には判定値PMAsを低くする等の補正を逐次算出するとともに、この算出された値に基づいて上記判定値PMAsを設定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、DPF再生の実行予測を、推定堆積量PMAが判定値PMAsを超えることに基づいて行ったが、例えば実験等によって求められるDPF再生の実行の周期に基づいて行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、燃料残量判定値FJVの上方へのシフト補正を、DPF再生に際して使用される燃費に応じた重み付けを行うかたちで実現したが、例えば上記定常値FJVLに所定値を加算するかたちで実現するようにしてもよい。要は、DPF再生が実行されている期間に限り、燃料残量判定値FJVを上方にシフト補正するようにしていればよい。
・上記実施形態では、判定値FJVの上方へのシフト補正を、DPF再生が実行されている期間及びDPF再生の実行が予測される期間に行うようにしたが、例えばDPF再生が実行されている期間にのみ行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、DPF再生が実行される車載ディーゼル機関の燃料残量警告装置について例示したが、ディーゼル機関であれガソリン機関であれ、例えば触媒に付着した硫黄を除去すべくポスト噴射あるいは未燃燃料の添加等、燃料を使用して触媒の温度を上昇させる制御が実行される車載内燃機関についても本発明は同様に適用することができる。
10…燃焼室、11…燃料噴射弁、12…燃料タンク、13…サプライポンプ、14…コモンレール、15…吸気通路、16…排気通路、20…排気浄化装置、21…酸化触媒、22…DPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)、30…燃料添加弁、40…燃料残量センサ、41…差圧センサ、50…電子制御装置、60…警告灯。
Claims (9)
- 車載内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の再生のために当該内燃機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、前記車載内燃機関の燃料残量を監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて当該車両の運転者に警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置であって、
前記排気浄化触媒の再生が実行されている期間に限り、前記予め定められた判定値を上方にシフト補正するようにした
ことを特徴とする車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 車載内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒の再生のために当該内燃機関の燃料を使用して排気温の昇温制御が行われる車両にあって、前記車載内燃機関の燃料残量を監視しつつ、同燃料残量が予め定められた判定値に満たなくなったことに基づいて当該車両の運転者に警告を発する車載内燃機関の燃料残量警告装置であって、
前記排気浄化触媒の再生が実行されている期間及び同排気浄化触媒の再生の実行が予測される期間に限り、前記予め定められた判定値を上方にシフト補正するようにした
ことを特徴とする車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記排気浄化触媒の再生の実行予測が、同排気浄化触媒の再生に際して燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量が判定値となる所定の堆積量を超えることに基づいて行われる
請求項2に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記燃焼除去対象となる物質についての推定される堆積量を評価するための前記判定値となる所定の堆積量は、前記警告が発せられてから前記燃料が途絶えるまでの期間に前記排気浄化触媒の再生が実行される可能性のある堆積量として経験的に求められた値に設定される
請求項3に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記燃焼除去対象となる物質についての堆積量の推定が、前記排気浄化触媒に供給される排気の圧力と同排気浄化触媒から排出される排気の圧力との差圧、及び当該内燃機関の燃料噴射量と回転速度とを含むパラメータの積算値のいずれかに基づいて行われる
請求項3または4に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記予め定められた判定値の上方へのシフト補正が、前記排気浄化触媒の再生に際して使用される燃料量に応じた重み付けを行うかたちで行われる
請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記重み付けに際しての重み付け係数が、前記排気浄化触媒の再生実行時における燃費を同排気浄化触媒の再生非実行時における燃費で除算した値に設定される
請求項6に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記車載内燃機関がディーゼル機関であり、前記排気浄化触媒が排気中のPM(粒子状物質)を捕集するDPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)であり、前記排気浄化触媒の再生が、該DPFに堆積したPMを燃焼除去するDPF再生である
請求項1〜7のいずれか一項に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。 - 前記運転者に対する警告が、当該車両の計器パネルもしくはその近傍に設けられた警告灯の点灯として行われる
請求項1〜8のいずれか一項に記載の車載内燃機関の燃料残量警告装置。
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JP2007054366A JP2008215218A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 車載内燃機関の燃料残量警告装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011118464A1 (ja) * | 2010-03-24 | 2011-09-29 | 株式会社クボタ | ディーゼルエンジンの排気処理装置 |
CN106014653A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-10-12 | 重庆大江动力设备制造有限公司 | 柴油发电机组低燃油油位熄火控制装置及控制方法 |
-
2007
- 2007-03-05 JP JP2007054366A patent/JP2008215218A/ja active Pending
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