JP2008214798A - 長尺経編物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長尺経編物の張力ムラやシワや緩み、更には、布目曲がりや、ねじれの発生を防止する。
【解決手段】 経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した緩衝部3が設けられ、この緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸Bの間隔g1、経糸Cと経糸Cの間隔g2よりも大きい構成になっている(D2>g1,D2>g2)。緩衝部3は、長尺経編物50Aの長手方向の左右両側に沿って設けられていることが好ましく、又 長尺経編物50Aの長手方向の左右両側に設けられた緩衝部3,3の間に、衣類等の製品となる製品本体部1が形成されていることが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、長尺編物が経編組織により編成された長尺経編物に関する。
編物の加工製品(例えば、衣類等)には、編物を生地として用い、これを前身頃、後身頃、襟等の各部位の型紙に沿って裁断し、それらを縫製することによって製造されるもののもあるが、この他、裁断や縫製といった手間のかかる工程を省いて製造される無縫製ニットと呼ばれるものがある。
例えば、特許文献1に係る長尺経編物は、その一部に製品本体部(Tシャツ)が、表編地(前身頃10)と裏編地(後身頃12)の2層を有する部分として形成されている。前記表編地(前身頃10)と裏編地(後身頃12)とは、製品本体部(Tシャツ)の外形線に沿って連結されている。これは、丸編物や横編物を用いて得られるセーターなどの他、生産性に優れる方法として、経編物を用い切り出しによって衣服等の繊維製品を形成するものであって、表編地と裏編地が目的とする衣類等の繊維製品の外形線に沿って連結された長尺経編物を用いて製造される。
特開2001−181908号公報
前記長尺経編物は、精練―熱セット―染色というような工程を経て製造される。染色後にも必要に応じ更に熱セットといった工程を踏む場合もある。熱セットは、通常、長尺経編物の上下方向から熱風を吹き付けることで行われ、染色中に発生する生地荒れや加工シワの防止、染めムラの防止、耳巻きの防止、加工収縮の防止、最終製品の形態安定の付与などを目的とする。
前記長尺経編物を熱セットする際、長尺経編物に大きな張力が加わると、編地を形成する経糸のループが丸みを失った状態で硬化してしまうため、伸縮性に欠けた、薄く硬い経編物となってしまう。また、編物は、熱セットの収縮が大きいためピンテンターやクリップテンターを用いて熱セットする場合には、なるべくオーバーフィード(過給布)をかけ、乾燥時になるべく編物に張力がかかり難くする必要があるが、オーバーフィード(過給布)をかけると、オーバーフィード率と編物の耳部近辺の伸縮性のバランスが崩れ、張力ムラやシワや緩みが入ることがあった。さらに、編物は、伸縮性に富むために、熱セットする際にピンテンター等のピンを用いて挟持する場合、僅かな張力差により進行方向(搬送方向)に対して長尺経編物の左右の耳部が前後にずれてセットされやすく、布目曲がりが発生することがあった。
特に、製品本体部が表編地と裏編地の2層からなるものでは、表編地と裏編地の間にずれが発生し、表編地と裏編地の間にねじれが発生してしまうことがあった。
そこで本発明の目的は、長尺経編物の張力ムラやシワや緩み、更には、布目曲がりや、ねじれの発生を抑制して、編物が持つ、膨らみ感や立体感があり柔かい風合を損なうことがないようにする長尺経編物を提供することにある。
本発明は、長尺編物が経編組織により編成された長尺経編物において、経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した緩衝部が設けられ、この緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)ことを特徴とする。
本発明によれば、長尺経編物に熱セットを行う場合のように、張力ムラやシワや緩み等が生じたときでも、緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)ことから、緩衝部の隙間が多くなり、張力ムラやシワや緩み等が上記緩衝部で調整されて、つまり張力ムラやシワや緩みの波が分断されるようになって、他の経編み編成箇所に及ぶことを抑制する。
本発明としては、緩衝部の横方向が斜め横方向であることが好ましい。また、前記緩衝部は、長尺経編物の長手方向の左右両側に沿って設けられていることが好ましい。また、前記長尺経編物の長手方向の左右両側に設けられた緩衝部の間に衣類等の製品となる製品本体部が形成されていることが好ましい。
長尺経編物は、熱セット等の際、左右の耳部がピンテンターやクリップテンター等(テンター)のピンやクリップにより挟まれ、長尺経編物の長手方向である経方向と交差する横方向に張力が働くが、長手方向にも張力がかかることがある。また、僅かな張力差により進行方向(搬送方向)に対して長尺経編物の左右の耳部が前後にずれてセットされやすい。そして実際には、これら縦横のみならず、これらの両方が混合するような場合や、更には予測のつかない斜めにも生じる場合がある。本発明によれば、長尺経編物の長手方向(経方向)、経方向と交差する横方向や、更には斜めのシワ等の発生に対しても、これらに対応して調整し、つまり張力ムラやシワや緩みの波が分断されるようになって、他の経編み編成箇所に及ぶことを更に抑制する。
前記緩衝部における経糸の架け渡し方向の幅D1は、前記長尺経編物に張力をかけると、前記他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きい(D1>d1,D1>d2)ことが好ましい。
本発明によれば、前記緩衝部における経糸の架け渡し方向の幅D1は、長尺経編物に張力をかけると、前記他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きくなり(D1>d1,D1>d2)、つまり密度が小さいことにより、長尺経編物に張力がかかると、緩衝部の隙間が多くなり、長尺経編物の長手方向(経方向)や、経方向と交差する横方向や斜め方向のシワ等の発生に対しても、その影響が他の経編み編成箇所に及ぼす事態を防止することとなる。
本発明によれば、経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した緩衝部が設けられ、この緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)ことから、長尺経編物に熱セットを行う場合のように、張力ムラやシワや緩み等が生じたときでも、過剰な張力や張力ムラやシワや緩み等が上記緩衝部で調整されて、他の経編み編成箇所に及ぶことを抑制することから、編物の持つ、柔らかい風合い、膨らみ感や立体感を有する長尺経編物を安定して提供することができる。
また、本発明の長尺経編物を用いて、シャツ、セーター、ジャケット、パンツ、スパッツなどの衣類等を製造すれば、風合いが柔らかい、膨らみ感や立体感を有する長尺経編物を安定して提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の長尺経編物を模式的に示す平面図であり、図2は緩衝部を拡大して示す拡大図である。長尺経編物50Aは、長尺編物が経編組織により編成されたものであり、長尺経編物50Aの長手方向の左右両側に沿って各々経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した緩衝部3が設けられている。そして、左右の緩衝部3により、中央の製品本体部1と耳部2とに区分けされるようになっている。長尺経編物50Aは、一枚ものであり、中央の製品本体部1には、衣類等の製品本体の形がその長手方向に所定間隔をおいて連続して編成されるものもあり(第2の実施の形態は、表編地と裏編地の少なくとも二層から成る多層編であり、衣類等の製品本体部1の形がその長手方向に連続して編成されている。)、ここでは中央の製品本体部1には特にこのような製品の形は配されていない、いわゆる一枚ものの編物として説明する。
製品本体部1と耳部2とからなる長尺経編物50Aは、経糸を編み合わせることで形成される。これらの各経糸は、それぞれが多数のループを形成しながら、これら各経糸が配される経糸方向X(X1,X2)に、つまり製品本体部1も耳部2も、隣接する経糸同士が互いのループに通されながら編み合わされている。編み方としては、デンビー編、コード編、アトラス編等があるが、これらに限定されるものではなく、いずれでも良い。無地調であっても、編組織によりストライプ柄や花柄など任意の柄を付与したものであってもよい。長尺経編物50Aを編むための糸の素材は、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンなどの合成繊維、レーヨン、大豆タンパク繊維などの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維、綿、麻、毛、絹などの天然繊維であってもよく、これらの繊維の混繊、混紡、交編したものであってもよい。また、糸は、顔料が練り込まれた原着糸や染料で染色された先染め糸を用いてもよい。また、編成後、染料で染色されたものであっても良い。また、本発明の製品本体部1と耳部2は、コース、ウエ―ルの密度は特に限定されるものではない。
緩衝部3は、長尺経編物50Aの長手方向の左右両側に沿って連続して設けられ、これにより、中央の製品本体部1と左右の耳部2,2とが区分けされるように形成されている。この緩衝部3は、製品本体部1を切り出す際のカットライン(外形線)8となるものでもよい。この緩衝部3も経糸を編み合わせることによって形成され、例えば、主に製品本体部1を構成している経糸を耳部2を形成する経糸と1回編みして、すぐに製品本体部1に戻すことにより、経糸方向Xと交叉する方向に経糸を往復させて架け渡したり、又、主に耳部2を構成している経糸を製品本体部1を形成する経糸と1回編み、すぐに耳部2に戻すことにより、経糸方向Xと交差する方向に経糸を往復させて架け渡したりして、これら架け渡す経糸Aにより緩衝部3を形成することになる。本実施の形態では、これらの経糸の架け渡しが斜め横方向に三角形状に架け渡した緩衝部3が設けられ、しかも左側の斜め横方向と右側の斜め横方向とが対称に形成されている(図1)。なお、横方向の三角形の向きは、いずれの向きでも良い。
緩衝部3での横方向の架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2は、この緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が製品本体部1や耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)。すなわち、緩衝部3は、製品本体部1や耳部2の架け渡す経糸B,Cの経糸方向Xでの単位長さあたりの本数に違いがあり、緩衝部3の架け渡した糸の経糸方向Xにおける単位長さあたりの本数が少なく編成されている(図2)。
緩衝部3の例としては、1つのウエールと1つのウエールで形成される1つの間を経糸Aにて架け渡して緩衝部3を設けたものや(図1、図2)、3つのウエールにて形成される2つの間に経糸Aにて架け渡して緩衝部3を設けたものや(図3)、4つのウエールにて形成される3つの間に経糸Aにて架け渡して緩衝部3を形成したものや(図4)、架け渡す経糸Aが交差するものでも良い(図5)。これらは、主として製品本体部1又は耳部2を構成している経糸を他方を構成している経糸と1回編んで、すぐにそれぞれに戻して形成したりする(三角形状のように形成する)。また、製品本体部1又は耳部2を構成している経糸を他方を構成している経糸としばらく編みつづけ、その後、この経糸をもとの製品本体部1又は耳部2に戻すなどして、平行に架け渡した縦糸Aにて(つまり梯子状の緩衝部3として)形成したりする(図6)。なお、経糸は通常ループ状に編成されるが、長尺経編物50Aに張力がかかると、上記架け渡した経糸Aが三角形形状や梯子状のような直線的な線になる。
また、1つのウエールと1つのウエールの間に形成される緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、編んでいるときは製品本体部1や耳部2などの他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔(BやCの幅)d1,d2とほぼ同じ間隔であるが、長尺経編物50Aに張力をかけると、製品本体部1又は耳部2の隣接する各経糸同士の間隔d1やd2よりも長くなる(D1>d1,D1>d2)。本実施の形態では、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、1mm以上20mm以下が好ましく、より好ましくは2mm以上10mm以下が好ましい。1mm未満であると、張力ムラやシワや緩み、布目曲がりの発生を抑える緩衝効果が十分ではないことがあり、20mmを超えると、耳部2が折れ曲がったりし、テンター等のクリップやピンにうまく掛からないことがある。また、上記架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2は、布目曲がりやねじれの発生を抑える緩衝効果の観点や製品本体部1に均一に力がかかるように1mm〜10mmが好ましい。
緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1の測定、製品本体部1と耳部2における隣接する各経糸同士の間隔(B,Cの幅)d1,d2の測定、上記架け渡される経糸Aと経糸Aとの間隔D2の測定、製品本体部1や耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2の測定は、長尺経編物50Aを経方向5cm、幅方向に耳部2の端から20cmにカットし、耳部2を上、製品本体部1を下にして吊り下げ、製品本体部1に1cm当り100gの荷重をかけたときの緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1の測定、製品本体部1と耳部2における隣接する各経糸同士の間隔(B,Cの幅)d1,d2の測定、上記架け渡される経糸Aと経糸Aとの間隔D2の測定、製品本体部1や耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2の測定を行った。また、耳部2の端から15cm以内に緩衝部3がない場合(耳部の幅が大きい等の場合)には、緩衝部3が長辺(20cm)のほぼ中央であり、短辺(5cm)と平行に成るようにカットし測定する。また、三角形形状の架け渡しの経糸Aを形成する場合には、三角形の頂点と頂点の間隔D2を測定し、上記架け渡される経糸Aと経糸Aとの間隔D2とした。なお、図3、図4のように、3つのウエールや4つのウエールにて形成された2つ、3つの間の架け渡し方向の幅D1と比較するd1,d2は、3つのウエール間、4つのウエール間の幅を隣接する各経糸同士の間隔として測定すれば良い。また、製品本体部1と耳部2における隣接する各経糸同士の間隔(B,Cの幅)d1,d2の測定及び製品本体部1と耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2の測定は、柄のない無地部にて測定を行う。
長尺経編物50Aに熱セットを行う際は、長尺経編物50Aを経糸方向Xと略直交する方向で、その左右の周縁部(図1での左右)、すなわち、左右の耳部2,2の外周縁周辺をクリップで挟んだり、ピンで刺す等して取り付ける。この熱セット時等、オーバーフィード率と製品本体部1の伸縮性のバランスが崩れている場合(長尺経編物50Aに製品本体部1の伸縮性を超えたオーバーフィードをかけた場合)でも、緩衝部3を伝播する間に緩和され(シワ等の波が分断され)、製品本体部1には、大きなシワ等が生じることを抑制する。また、長尺経編物50Aは、伸縮性に富むために、テンター等を用いて熱セットする際、わずかな張力差で、経糸方向Xに対し左右の耳部2が前後にずれてセットされやすい。これに対して、本実施の形態では、緩衝部3を伝播する間に、この張力差が緩和され、左側の耳部2に拘束される箇所と右側の耳部2に拘束される箇所とのずれを緩和し、製品本体部1に布目曲がり等が発生することを抑制する。
ここで、前記緩衝部3は、長尺経編物50Aの長手方向の左側や右側のいずれか一方だけでも良く、必ず左右両側に設けなければならないというものではない。また、連続しなければならないというものではなく、所定間隔で形成されるものでも良い。また、左側の斜め横方向の架け渡した経糸Aと右側の斜め横方向の架け渡した経糸Aとが対称に形成されているが、必ず左右対称に設けなければならないというものではない。しかし、あらゆる角度からのシワ等の発生防止の点からは、連続的に左右対称にすることが好ましい。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態の長尺経編物の構成を模式的に示す平面図であり、図8は、その断面図である。本実施の形態の長尺経編物50Bは、衣服部分(長袖シャツ)となる製品本体部1がその長手方向(経糸方向X)に等間隔に連続して編成(形成)されている。また、緩衝部3は、長尺経編物50Bの長手方向の左右両側に沿って経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡して設けられている。そして、左右の緩衝部3,3により中央の製品本体部1と左右の耳部2,2とが区分けされるように形成されている。
製品本体部1は、表編地21と裏編地22の2層からなる多層編地部25として形成され、上記緩衝部3に沿って切断すると、長袖シャツの袖1sの外側の部分(外形線)の一部に沿って切断されるようになっている。すなわち、緩衝部3は、製品本体部1への影響を緩和する緩衝部3としてだけでなく、製品本体部1を切り出す際の切断箇所としても設けられている。なお、本実施の形態の長尺経編物50Bは、表編地21と裏編地22からなる二層構造であるが、三層構造以上の多層構造であっても良い。
本実施の形態では、上記左右の連続した緩衝部3の他に、長袖シャツの袖部1sと脇部1wとの間8wや首部1kと捨て部9の間8kにも緩衝部3が設けられ、上記左右の連続した緩衝部3と同じように、経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した架け渡して編成されている。この緩衝部3は、経糸を長手方向Xと交差する横方向に架け渡した点では上記左右の連続した緩衝部3と同じであるが、長尺経編物50Bの長手方向に沿って連続して形成されているものではない点で異なる。なお、製品本体部1の外形線8が長尺経編物50Bの長手方向に沿うものであれば、上記箇所に限定されず、緩衝部3を設けることが可能である。
本実施の形態での緩衝部3は、第1の実施の形態と同様に、経糸を編み合わせることによって形成される。例えば、上記長袖シャツの袖部1sと脇部1wとの間の緩衝部3では、主に脇部1wを構成している経糸を所定間隔ごとに袖部1sを形成する経糸と1回編み、すぐに脇部1wに戻すことにより、経糸方向Xと交叉する方向に経糸を往復させて架け渡したり、或いは、主に袖部1sを構成している経糸を脇部1wを形成する経糸と1回編み、すぐに袖部1sに戻すことにより、経糸方向Xと交差する方向に経糸を往復させて架け渡ししたりすることにより架け渡す経糸Aにより緩衝部3を形成する。この経糸Aとしては、表編地21の経糸を用いても、また、裏編地22の経糸を用いても、又、これらの両方を用いてもよい。
緩衝部3の例としては、第1の実施の形態と同様、1つのウエールと1つのウエールで形成される1つの間を経糸Aにて架け渡して形成したものや(図2)、3つのウエールにて形成される2つの間に経糸Aにて架け渡して形成したものや(図3)、4つのウエールにて形成される3つの間に経糸Aにて架け渡して形成したものや(図4)、架け渡す経糸Aが交差するものや(図5)、平行に架け渡した経糸Aにて梯子状の緩衝部3を形成してもよい(図6)。
本実施の形態の緩衝部3も、図2に示すように、その横方向の架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が製品本体部1や耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)。これにより、例えば、耳部2のある箇所に、経糸方向Xへ向かって外力が加わり張力ムラやシワや緩みが生じたときでも、その影響が緩衝部3により緩和される。例えば、緩衝部3は、製品本体部1の袖部1sと脇部1wの間にも形成されているが、仮に、製品本体部1の袖部1sに張力ムラやシワや緩みが生じた場合でも、上記緩衝部3によって、製品本体部1の脇部1wにまでは張力ムラやシワや緩みが生じ難くなる。
ここで、緩衝部3に沿って多層編地部25の表編地21及び裏編地22とは連結されているが、連結に関しては、緩衝部3に沿って表編地21と裏編地22の少なくとも一部が連結されていればよく、必要とする衣服のデザイン等によって、必ずしも緩衝部3に沿って表編地21と裏編地22の全てが連結されていなくともよい。
また、緩衝部3を有していない箇所であっても、製品本体部1の肩部など、製品本体部1(長袖シャツ)として連結されていなければならない箇所では、表編地21と裏編地22とは連結されている。ただし、製品本体部1(長袖シャツ)の外形線8に沿った箇所であっても、製品本体部1の首部や袖口部、首や腕、胴体を通すための出入り口部は連結されてはいない。また、内側の身体を入れる部分は連結部がないものとなっている。
外形線8のうち、経糸方向Xに交差する方向に形成されるカットライン(図中斜線で表す)については、従来のカットラインとして形成される。本件の長尺経編物50Bでは、製品本体部1(長袖シャツ)のうち、連結されていない首部や袖口部、首や腕、胴体を通すための出入り口部に沿って従来のカットラインが形成されている。また、製品本体部1と次の製品本体部1の間にもカットラインが形成されている。
なお、製品本体部1は長さ方向に長袖シャツが1着ずつ形成されているが、経糸方向に交叉する方向(図7の左右方向)に2着以上並べて長尺経編物を編んでもよく、また、首部同士が長さ方向や幅方向に向かい合うように編んでもよい。製品本体部1について本実施の形態では長袖シャツであったが、ティーシャツ、セーター、ジャケット、パンツ、スパッツ、帽子、手袋、カバン等の衣類等であってもよい。
耳部2については、一般的な耳構造を有しているものであればよく、製品本体部1の表編地21と裏編地22を連結糸を用いて全面に連結させたものや、長手方向に耳部2の両端のみを連結させた袋状のもの、製品本体部1に比べ伸縮し難く強度の強い一枚ものの編組織からなるものであってもよい。なお、符号9は、捨て部であり、製品本体部1をカットラインに沿って切り出した後は不要となるが、この捨て部9で、帽子や手袋などの小物を得ることができるように、別途、緩衝部やカットライン等を設けても良い。
第1の本実施の形態と同様に、1つのウエールと1つのウエールの間に形成される緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、編んでいるときは、製品本体部1や耳部2などの他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔(BやCの幅)d1,d2とほぼ同じ間隔であるが、長尺経編物50Bに張力をかけると、製品本体部1又は耳部2の隣接する各経糸(ウエール)同士の間隔d1,d2よりも大きい(D1>d1,D1>d2)。本実施の形態では、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、1mm以上20mm以下が好ましく、より好ましくは2mm以上10mm以下が好ましい。1mm未満であると、張力ムラやシワや緩み、布目曲がりの発生を抑える緩衝効果が十分ではないことがあり、20mmを超えると、耳部2が折れ曲がったりし、テンター等のクリップやピンにうまく掛からないことがある。また、上記架け渡した経糸Aと経糸Aの間隔D2は、布目曲がりやねじれの発生を抑える緩衝効果の観点や製品本体部1に均一に力がかかるように1mm〜10mmが好ましい。緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1の測定や、上記架け渡される経糸Aと経糸Aとの間隔D2の測定、また、製品本体部1と耳部2における隣接する各経糸同士の間隔(B,Cの幅)d1,d2の測定及び製品本体部1と耳部2の経編み編成箇所の架け渡しの経糸Bと経糸B、経糸Cと経糸Cの間隔g1,g2の測定は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態の長尺経編物の構成を模式的に示す平面図である。本実施の形態の長尺経編物50Cは、製品本体部1の外形線8のうち長尺経編物50Cの長手方向の左右両側に沿っている外形線8k,8s,8wのみに緩衝部3を設ける構成とした長尺経編物50Cである。すなわち、長袖シャツである製品本体部1の外形線8の一部に設けられたもので、第1と第2の実施の形態の緩衝部3のように、長尺経編物の長手方向の左右両側に沿って連続して設けられているものではなく、製品本体部1の袖部1sの外形線8sと、袖部1sと脇部1wの間8wに緩衝部3が設けられている。また、首部1kと捨て部9の間8kにも緩衝部3が設けられ、これらの緩衝部3は、いずれも長尺経編物50Cの長手方向において直線的な緩衝部3として設けられている。その他の外形線8であるカットラインは、図面上斜線で表した。また、第3の実施の形態の緩衝部3は長尺経編物の長手方向に沿って連続して設けられるものではないこと以外は第2の実施の形態と同様であり、緩衝部3の例としては、1つのウエールと1つのウエールで形成される1つの間を経糸Aにて架け渡して形成したものや(図2)、3つのウエールにて形成される2つの間に経糸Aにて架け渡して形成したものや(図3)、4つのウエールにて形成される3つの間に経糸Aにて架け渡して形成したものや(図4)、架け渡しの経糸Aが交差するものや(図5)、平行に架け渡した経糸Aにて梯子状の緩衝部3を形成してもよい(図6)。
(実施例1)
第1の実施の形態の長尺経編物50A(幅2m)において、図3に示すような緩衝部3を長尺経編物50Aの長手方向の左右両側に沿うように形成した。具体的には、ポリウレタン繊維をナイロン繊維でカバリングした糸を用いて、ウエール46本/2.54cm、コース33本/2.54cmとし、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は10mm、上記架け渡される経糸(柄糸)Aと経糸(柄糸)Aの間隔D2は3mm間隔とした。製品本体部1や耳部2の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2は、2mm程度であり、製品本体部1の架け渡しの経糸Bと経糸Bの間隔g1は、2mm程度であり、耳部2の架け渡しの経糸Cと経糸Cの間隔g2は、2mm程度であった。すなわち、緩衝部3の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きく(D2>g1,D2>g2)、しかも、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、前記長尺経編物50Aに張力をかけると、前記他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きくした(D1>d1,D1>d2)。そして、80℃にて2分間、苛性ソーダ、界面活性剤、キレート剤を含んだ精練液を用いて拡布状にて、プレウエット処理及び水洗処理を行った。上記長尺経編物50Aを乾燥せずに引続き、ピンテンターを用い、オーバーフィード率20%とし160℃で30秒間、乾熱セットを行った。
次に、液流染色装置にて、酸性染料IRGALAN BLACK BGL(チバステシャリティーケミカルズ株式会社製)を用い、105℃にて30分間染色し、黒色に染めた。引続きピンテンターにて150℃で60秒間にてセットした。得られた長尺経編物50Aは、タテシワやヨコシワ等がなく、また、膨らみ感があり、風合もソフトであった。
(比較例1)
実施例1に対し、緩衝部3を設けなかった以外は実施例1と同様の長尺経編物を編成し、実施例1と同様にし加工を行った。得られた長尺経編物は、横スジが入っており、外観が悪いものであった。
(実施例2)
第2の実施の形態の長尺経編物50B(幅1.2m)において、図2に示すような緩衝部3を長尺経編物50Bの長手方向に沿うように形成した。具体的には、ポリエステル繊維を用いウエール46本/2.54cm、コース40本/2.54cmとし、長手方向に連続する緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は6mm、上記架け渡される経糸Aと経糸Aの間隔D2は2mm、また、製品本体部1の脇部1wと袖部1sとの間の緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は3mm、経糸Aと経糸Aの間隔D2は2mmとした。また、製品本体部1と耳部2の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2は、1mm未満であり、製品本体部1の架け渡しの経糸Bと経糸Bの間隔g1は、1mm程度であり、耳部2の架け渡しの経糸Cと経糸Cの間隔g2は、1mm程度であった。すなわち、緩衝部3の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きく(D2>g1,D2>g2)、しかも、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、前記長尺経編物50Bに張力をかけると、前記他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きくした(D1>d1,D1>d2)。得られた長尺経編物50Bをピンテンターを用いオーバーフィード率17%とし、190℃にて30秒間、乾熱セットを行った。そして、カットライン8でカットし、長袖シャツを切り出した。
切り出した長袖シャツをドラム型染色装置に入れ、精練と染色処理を行い、精練条件はソーダ灰、界面活性剤、キレート剤を含んだ精練液を用い、90℃にて20分、染色条件は、分散染料SUMIKARON BLUE E−RPD(住化ケムテックス株式会社製)を用い、130℃にて30分間染色し、青色に染めた。引続き、タンブラー乾燥機にて乾燥した後、帯電防止剤(ナイスポールFL(日華化学株式会社製))、柔軟剤(ソフテックスK−370(北広ケミカル株式会社製))をスプレー法にて長袖シャツに付与した。得られた長袖シャツは、タテシワやヨコシワ等がなく、また、膨らみ感があり、風合もソフトであった。
(比較例2)
実施例2に対し、緩衝部3を設けなかった以外は同様にして、長尺経編物を編成した。得られた長尺経編物を、実施例2と同様の方法で、精練、染色処理、乾燥を行った。長袖シャツは、横シワを有し、さらに、表編地と裏編地でねじれを発生していた。
(実施例3)
第3の実施の形態の長尺経編物50C(幅1.5m)において、図5に示すような緩衝部3が設けられた長尺経編物50Cの長手方向に沿うように形成した。具体的には、ポリエステル繊維を用いウエール46本/2.54cm、コース40本/2.54cmとし、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は5mmとし、上記架け渡した経糸Aと経糸Aの間隔D2は2mmとした。また、製品本体部1と耳部2の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2は、1mm未満であり、製品本体部1の横方向の架け渡した経糸Bと経糸Bの間隔g1は、1mm程度であり、耳部2の横方向の架け渡した経糸Cと経糸Cの間隔g2は、1mm程度であった。すなわち、緩衝部3の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きく(D2>g1,D2>g2)、しかも、緩衝部3における経糸の架け渡し方向の幅D1は、前記長尺経編物50Cに張力をかけると、前記他の経編み編成箇所(製品本体部1,耳部2)の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きくした(D1>d1,D1>d2)。得られた長尺経編物50Cをピンテンターを用いオーバーフィード率17%とし、190℃にて30秒間、乾熱セットを行った。そして、カットライン8でカットし、長袖シャツを切り出した。
切り出した長袖シャツをドラム型染色装置に入れ、精練と染色処理を行い、精練条件はソーダ灰、界面活性剤、キレート剤を含んだ精練液を用い、90℃にて20分、染色条件は、分散染料SUMIKARON BLUE E−RPD(住化ケムテックス株式会社製)を用い、130℃にて30分間染色し、青色に染めた。引続き、タンブラー乾燥機にて乾燥した後、帯電防止剤(ナイスポールFL(日華化学株式会社製))、柔軟剤(ソフテックスK−370(北広ケミカル株式会社製))をスプレー法にて長袖シャツに付与した。得られた長袖シャツは、タテシワやヨコシワ等がなく、また、膨らみ感があり、風合もソフトであった。
本発明の第1の実施の形態の長尺経編物を模式的に示す平面図である。 上記第1〜3の実施の形態の緩衝部を拡大して示す拡大図である。 上記第1〜3の実施の形態の緩衝部の一例を模式的に示す平面図である。 上記第1〜3の実施の形態の緩衝部の一例を模式的に示す平面図である。 上記第1〜3の実施の形態の緩衝部の一例を模式的に示す平面図である。 上記第1〜3の実施の形態の緩衝部の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態の長尺経編物の構成を模式的に示す平面図である。 上記第2の実施の形態の長尺経編物の構成を模式的に示す断面図である。 上記第3の実施の形態の長尺経編物の他の一例を模式的に示す平面図である。
符号の説明
50A,50B,50C 長尺経編物、
1 製品本体部、1k 首部、1s 袖部、1w 脇部、
2 耳部、
3 緩衝部、
8 製品本体部の外形線(カットライン)、
8k,8s,8w 緩衝部のある外形線(カットライン)、
A 緩衝部の横方向に架け渡す経糸、
B 製品本体部の架け渡した経糸(他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸)、
C 耳部の架け渡した経糸(他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸)、
D1 緩衝部における経糸の架け渡し方向の幅、
D2 緩衝部の架け渡す経糸と経糸の間隔、
d1 製品本体部の隣接する経糸同士の間隔(他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔)、
d2 耳部の隣接する経糸同士の間隔(他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔)
g1 製品本体部の架け渡しの経糸と経糸の間隔(他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔)
g2 耳部の架け渡しの経糸と経糸の間隔(他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔)

Claims (7)

  1. 長尺編物が経編組織により編成された長尺経編物において、経糸を長手方向と交差する横方向に架け渡した緩衝部が設けられ、この緩衝部の横方向に架け渡す経糸Aと経糸Aの間隔D2が他の経編み編成箇所の架け渡しの経糸と経糸の間隔g1,g2よりも大きい(D2>g1,D2>g2)ことを特徴とする長尺経編物。
  2. 前記緩衝部の横方向が斜め横方向であることを特徴とする請求項1記載の長尺経編物。
  3. 前記緩衝部における経糸の架け渡し方向の幅D1は、前記長尺経編物に張力をかけると、前記他の経編み編成箇所の隣接する各経糸同士の間隔d1,d2よりも大きい(D1>d1,D1>d2)ことを特徴とする請求項1又は2記載の長尺経編物。
  4. 前記緩衝部は、長尺経編物の長手方向の左右両側に沿って設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の長尺経編物。
  5. 前記長尺経編物の長手方向の左右両側に設けられた緩衝部の間に、衣類等の製品となる製品本体部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の長尺経編物。
  6. 前記長尺経編物の長手方向の左右両側に設けられた緩衝部の間に、表編地と裏編地の少なくとも二層から成る多層編地部が編成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の長尺経編物。
  7. 前記緩衝部は、前記長尺経編物に編成される衣類等の製品となる製品本体部を切り出すためのカットラインとして形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の長尺経編物。






















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