JP2008214219A - 水性液体組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、有害重金属を排泄することが出来、これらが体内に蓄積することにより生ずる様々な神経障害や記憶力の減退、さらには認知症を予防することができ、日常生活において継続的に摂取することが容易で安全性に優れた水性液体組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、人体に有害な重金属を体内から排泄するための水性液体組成物であって、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、カリウム含有量が5mg以下であり、マグネシウム含有量が13mg以下であり、カルシウム含有量が35mg以下である、水性液体組成物を提供する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、人体に有害な重金属を体内から排泄するための水性液体組成物であって、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、カリウム含有量が5mg以下であり、マグネシウム含有量が13mg以下であり、カルシウム含有量が35mg以下である、水性液体組成物を提供する。
【選択図】なし
Description
本発明は、人体に有害な重金属を体内から排泄するための水性液体組成物、特に健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品及び医薬品に関するものである。
有害重金属が体内に蓄積することにより様々な神経障害や記憶力の減退、さらには認知症にかかりやすくなるといわれている。また、これらの重金属との反応で生じるフリーラジカルによる酸化ストレスは、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、加齢黄斑変性症、白内障、アトピー、ED、光老化、認知症、がん等に関与していることが明らかとなり、老化と様々な疾病の悪化につながると考えられる。
これに対して、キレート効果のあるクエン酸、アリイン、セレニウム、メチオニン、シスチン等を含む食品の摂取により体内に蓄積されている有害重金属を吸着させることで排泄させる効果が期待されている(特許文献1)。また、ペクチン、ベータ・グルカン等の成分を添加した飲料又は食品や、食物繊維を摂取することで腸内から重金属の吸着・排泄が期待され(特許文献2)、それぞれが医薬組成物として利用されている。
これに対して、キレート効果のあるクエン酸、アリイン、セレニウム、メチオニン、シスチン等を含む食品の摂取により体内に蓄積されている有害重金属を吸着させることで排泄させる効果が期待されている(特許文献1)。また、ペクチン、ベータ・グルカン等の成分を添加した飲料又は食品や、食物繊維を摂取することで腸内から重金属の吸着・排泄が期待され(特許文献2)、それぞれが医薬組成物として利用されている。
しかしながら、有害重金属を排泄させる効果が期待される成分は、食品からの摂取においては含量が一定せず効率的に取り入れることが困難である。他方、かかる有効成分を濃縮したサプリメントとして摂取する方法も考えられるが、過剰摂取による残留等の弊害や、不純物の濃縮による健康被害等が懸念され、摂取には十分な知識と管理が必要でかつリスクを伴う。
本発明は、人体に有害な重金属を体内から排泄するための水性液体組成物であって、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、カリウム含有量が5mg以下であり、マグネシウム含有量が13mg以下であり、カルシウム含有量が35mg以下である、水性液体組成物を提供する。
本発明の水性液体組成物を摂取することにより、有害重金属を排泄することが出来、これらが体内に蓄積することにより生ずる様々な神経障害や記憶力の減退、さらには認知症を予防する。また、これらの重金属との反応で生じるフリーラジカルが原因とされる、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、加齢黄斑変性症、白内障、アトピー、ED、光老化、認知症、がん等の予防効果が期待でき、老化と加齢による様々な疾病への予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易で安全性に優れた水性液体組成物を提供することができる。
本発明において、人体に有害な重金属とは、クロム、カドミウム、鉛、水銀などである。
本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、好ましくは0.5mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のカリウム含有量が5mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のマグネシウム含有量が13mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.005mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のカルシウム含有量が35mg以下であり、好ましくは1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。本発明の水性液体組成物中のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量、カルシウム含有量は、食品衛生法に準じて測定することができる(ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])。
本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、好ましくは0.5mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のカリウム含有量が5mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のマグネシウム含有量が13mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.005mg以下である。また、本発明の水性液体組成物は、水性液体組成物100mL中のカルシウム含有量が35mg以下であり、好ましくは1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。本発明の水性液体組成物中のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量、カルシウム含有量は、食品衛生法に準じて測定することができる(ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])。
本発明の水性液体組成物は精製水を含む。前記精製水は、技術的に公知の方法を用いて調製することができる。公知の精製方法の中でも、逆浸透膜(RO膜)、イオン交換膜、限外ろ過膜(UF膜)などを用いる精製方法が好ましい。これらの精製方法は、単独で、又は2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
RO膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホンなどが挙げられる。RO膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜などが挙げられる。好ましくは、芳香族ポリアミド系のスパイラル膜である。
イオン交換膜としては、薬品再生式、電気再生式、非再生式カートリッジなどが挙げられる。好ましくは、電気再生式である。
UF膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、セラミックなどが挙げられる。UF膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜、平膜などが挙げられる。好ましくは、ポリスルホンの中空糸膜である。
RO膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホンなどが挙げられる。RO膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜などが挙げられる。好ましくは、芳香族ポリアミド系のスパイラル膜である。
イオン交換膜としては、薬品再生式、電気再生式、非再生式カートリッジなどが挙げられる。好ましくは、電気再生式である。
UF膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、セラミックなどが挙げられる。UF膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜、平膜などが挙げられる。好ましくは、ポリスルホンの中空糸膜である。
本発明の水性液体組成物は、塩素及びトリハロメタン等の発ガン物質や環境ホルモン、微生物等の様々な有害物質を含まないことが好ましい。
本発明の水性液体組成物は、さらにオキシ酢酸(クエン酸、酒石酸、リンゴ酸)などを添加することが出来る。また、本発明の水性液体組成物には、特定保健用食品として、食物繊維(難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガム分解物)、オリゴ糖(大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖)などを添加することも出来る。また、本発明の水性液体組成物には、健康食品として、βーグルカンなどを添加することも出来る。
本発明の水性液体組成物は、さらにオキシ酢酸(クエン酸、酒石酸、リンゴ酸)などを添加することが出来る。また、本発明の水性液体組成物には、特定保健用食品として、食物繊維(難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガム分解物)、オリゴ糖(大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖)などを添加することも出来る。また、本発明の水性液体組成物には、健康食品として、βーグルカンなどを添加することも出来る。
本発明の水性液体組成物は、経口により摂取される。その摂取量は、疾患の種類、症状の程度、年齢、体重などに応じて決定されるが、一般的には、成人に対して1日当たり、300〜1500mLであり、好ましくは300〜900mLである。本発明の水性液体組成物は、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品及び医薬品からなる群より選ばれるものとして利用できる。
(実施例1)
原水を、RO装置(芳香族ポリアミド系のスパイラル膜)、イオン交換装置(電気再生式)及びUF装置(ポリスルホンの中空糸膜)に順次供した。得られた精製水(水性液体組成物)のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量及びカルシウム含有量は検出限界以下(食品衛生法に準じて測定。ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])であった。
原水を、RO装置(芳香族ポリアミド系のスパイラル膜)、イオン交換装置(電気再生式)及びUF装置(ポリスルホンの中空糸膜)に順次供した。得られた精製水(水性液体組成物)のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量及びカルシウム含有量は検出限界以下(食品衛生法に準じて測定。ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])であった。
(実施例2)
健康な成人6名に実施例1の水性液体組成物を1日3回、1回300mLを飲用させ、飲用開始から2日後ならびに2週間後に有害重金属の除去効果が認められるかを検討した。2日後ならびに2週間後の尿中クロム及びカドミウム値は、飲用前と比較して排泄効果が認められた(表1)。
健康な成人6名に実施例1の水性液体組成物を1日3回、1回300mLを飲用させ、飲用開始から2日後ならびに2週間後に有害重金属の除去効果が認められるかを検討した。2日後ならびに2週間後の尿中クロム及びカドミウム値は、飲用前と比較して排泄効果が認められた(表1)。
Claims (2)
- 人体に有害な重金属を体内から排泄するための水性液体組成物であって、水性液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg以下であり、カリウム含有量が5mg以下であり、マグネシウム含有量が13mg以下であり、カルシウム含有量が35mg以下である、水性液体組成物。
- 水性液体組成物が逆浸透膜(RO膜)、イオン交換膜及び/又は限外ろ過膜(UF膜)を用いて精製された精製水を含む、請求項1記載の水性液体組成物。
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JP2007051441A JP2008214219A (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 水性液体組成物 |
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Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JP2005348626A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Takashi Omori | 健康飲料水及び健康飲料水の製造方法 |
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Non-Patent Citations (3)
Title |
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JPN6012045251; ミネラルの事典 , 2003, pp.504-509, 朝倉書店 * |
JPN6012045253; British Journal of Industrial Medicine Vol.46, 1989, pp.389-392 * |
JPN6012045255; Toxicology and Applied Pharmacology Vol.169, 2000, pp.151-158 * |
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