JP2008213975A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008213975A
JP2008213975A JP2007050599A JP2007050599A JP2008213975A JP 2008213975 A JP2008213975 A JP 2008213975A JP 2007050599 A JP2007050599 A JP 2007050599A JP 2007050599 A JP2007050599 A JP 2007050599A JP 2008213975 A JP2008213975 A JP 2008213975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
fan
air
conveying
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007050599A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Miyakoshi
直人 宮越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2007050599A priority Critical patent/JP2008213975A/ja
Publication of JP2008213975A publication Critical patent/JP2008213975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】ファンで装置内を効率良く冷却することに加えて、原稿の搬送性能を効果的に向上させることができ、原稿搬送の安定性が大幅に高められた原稿搬送装置を提供する。
【解決手段】原稿搬送装置1は、その原稿送り部10に、装置内部を冷却する2個のファン28を備える。ファン28は、空気が、ファン28の吸気側で原稿搬送路13を流通し、且つ原稿搬送方向上流側から下流側に向かって流通する向きで設ける。これにより、ファン28による空気流が原稿搬送の流れに沿うことになり、ブレーキを掛けることなく、原稿Dを搬送することができる。さらに、このファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材を、ファン28の排気側に設けたので、装置内の発熱箇所である制御部27に、ファン28による空気流を導き易くして、空気を強く吹き当てることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、複写機やファクシミリに代表される画像形成装置に適用可能な、原稿の搬送装置に関する。
複写機やファクシミリ等の画像形成装置には、複数枚の原稿を自動的に原稿読取部へと送り出す原稿搬送装置を備えているものがある。原稿搬送装置は、原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の最上層から1枚ずつ分離して搬送する。原稿は、原稿読取部でその表面の画像データを読み取られた後、原稿搬送路の最下流に設けられた原稿排出トレイに排出される。
原稿を、原稿載置トレイから、原稿読取部へと続く原稿搬送路に受け渡すには、供給ローラや供給ベルトといった供給部材が用いられる。この供給部材は、原稿載置トレイの原稿搬送方向下流部に設けられ、原稿束の最上層に圧接して原稿を下流側へと送り出す。原稿搬送路上には、原稿を搬送するための搬送ローラやコロが様々な箇所に設けられ、原稿は、これらの搬送ローラとコロとが圧接することにより形成されるニップに挿通され、搬送される。
上記のような構成の原稿搬送装置では、原稿読取部の箇所において、原稿が原稿読取装置に接触或いは近接することにより、その表面の画像データが読み取られる。しかしながらこの時、原稿が、原稿読取装置表面のガラス部に張り付いて分離し難くなり、搬送性能が低下することが従来懸念されている。そこで、このような問題を解決すべく、原稿読取装置表面での原稿の分離性を向上させる構造が提案され、その一例を特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された原稿給送装置(原稿搬送装置)では、原稿読取装置の読取箇所のプラテンガラスに向かって、ファンによる空気流を、原稿搬送方向下流側から送風するようにしている。
一方、原稿搬送装置において、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を1枚ずつ分離するために、空気流を用いた分離手段が提案されている。これは、原稿束の搬送方向下流側端面に、横方向から空気を吹き当てて上層の原稿を浮揚させ、分離させるものである。このようにして積み上げられた原稿の分離を助長する原稿搬送装置の例を特許文献2及び3に見ることができる。
特開2005−200152号公報(第4頁、図1) 特許第2947855号公報(第2頁、図1) 特開平9−165144号公報(第5頁、図1)
特許文献1に記載された原稿給送装置(原稿搬送装置)は、原稿読取装置の読取箇所において空気流を利用することにより、原稿のプラテンガラスとの分離性が高められるので、原稿のプラテンガラスへの張り付き防止という点に関して言えば、搬送性能の向上を図ることが可能となる。しかしながら、原稿読取部において、原稿搬送方向下流側から送風しているので、原稿の搬送自体に関して言えば、ブレーキが掛かる形になり、原稿の搬送性能を効果的に向上させているとは言い難い。
また、特許文献2に記載された自動原稿送り装置、及び特許文献3に記載された自動原稿搬送装置は、原稿載置トレイに積み上げられた原稿束に対して空気を吹き当てることにより、原稿供給時の原稿の分離性を高め、供給性能の向上を図ることが可能となる。しかしながら、この空気流は、原稿供給時の原稿の分離を助長するためだけに利用されるものであって、前記原稿のプラテンガラスとの分離のためや、その他の搬送性能の向上のために利用されるわけではない。したがって、空気流を発生させるための構成や電力が、効率良く利用されていない。
一方、原稿搬送装置は、搬送ローラを駆動するモータやその制御基板、さらに両面印刷用の原稿読取装置等を内蔵する場合がある。原稿搬送装置内部に熱がこもり、温度が上昇すると、原稿面に形成された画像や、制御基板、原稿読取装置に悪影響が及び、原稿読取精度が低下する恐れがある。したがって、原稿搬送装置は、その内部を効率良く冷却する必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、ファンにより、装置内部を効率良く冷却することに加えて、原稿の搬送性能を効果的に向上させることができ、原稿搬送の安定性が大幅に高められた原稿搬送装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、動作を制御する制御部を備え、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、内部を冷却するファンを、空気が、ファンの吸気側で原稿搬送路を流通し、且つ原稿搬送方向上流側から下流側に向かって流通する向きで設けるとともに、このファンから排出された空気を前記制御部に導く誘導部材を、ファンの排気側に設けることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記誘導部材は、前記ファンから排出された空気が当たることにより、その風向きを変えるフィルム部材であることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記誘導部材は、前記制御部の空気流通方向下流側に設けられ、制御部近傍に限定して配置された排気パネルであることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記ファンから排出された空気が、前記原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面を指向することとなる排気パネルを設けることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面と、前記排気パネルとの間に間隙を設ける載置ガイド部材を備えることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記ファンは、その吸気口が、ファンの吸気側に位置する搬送ローラの周面に接触する原稿面を指向することとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記搬送ローラは、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向に複数個備えられ、前記ファンは、これら複数の搬送ローラのうち、少なくとも一箇所の隣り合う2個のローラ間に空気を流通させるように設けることとした。
本発明の構成によれば、動作を制御する制御部を備え、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、内部を冷却するファンを、空気が、ファンの吸気側で原稿搬送路を流通し、且つ原稿搬送方向上流側から下流側に向かって流通する向きで設けることとしたので、ファンによる空気流が原稿搬送の流れに沿うことになり、ブレーキを掛けることなく、原稿を搬送することができる。そして、ファンの上流側で原稿を引っ張る形となり、原稿の搬送を助長することが可能となる。さらに、このファンから排出された空気を制御部に導く誘導部材を、ファンの排気側に設けることとしたので、装置内の発熱箇所のひとつである制御部に、ファンによる空気流を導き易くして、空気を強く吹き当てることができる。これにより、装置内部の温度上昇を防止して、冷却を助長することができ、冷却作用の向上を図ることが可能である。したがって、ファンによる空気流を、装置内部の冷却を助長したり、原稿の搬送性能を高めたりするためにも利用することができる。このようにして、ファンにより、装置内部を効率良く冷却することに加えて、原稿の搬送性能を効果的に向上させることができ、原稿搬送の安定性が大幅に高められた原稿搬送装置を提供することが可能である。
また、誘導部材は、ファンから排出された空気が当たることにより、その風向きを変えるフィルム部材であることとしたので、簡便な構成により、制御部に、ファンによる空気流を導き易くすることができる。これにより、コストアップを抑制しながら、効果的に冷却作用の向上を図ることが可能である。したがって、一層効率良く、装置内部を冷却することができる。
また、誘導部材は、制御部の空気流通方向下流側に設けられ、制御部近傍に限定して配置された排気パネルであることとしたので、風向きを直接的に変えるための他の部材を用いることなく、ファンによる空気流を制御部のほうに導くことが可能である。これにより、さらにコストアップの抑制を図りながら、効果的に冷却作用を高めることができる。したがって、より一層高い効率で、装置内部を冷却することが可能となる。
また、ファンから排出された空気が、原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面を指向することとなる排気パネルを設けることとしたので、ファンによる空気流を原稿束の端面に吹き当てることができる。これにより、原稿の分離を助長することができ、供給性能の向上を図ることが可能となる。したがって、ファンによる空気流を、装置内部の冷却を助長したり、原稿の搬送性能を高めたりするのに加えて、原稿供給時の原稿の分離を助長するためにも利用することができる。その結果、原稿の搬送性能をさらに向上させることが可能である。
また、原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面と、排気パネルとの間に間隙を設ける載置ガイド部材を備えることとしたので、原稿が大量に載置された場合、原稿が排気パネルを塞いでしまうのを防止することができる。これにより、装置内部の冷却に利用した空気を滞りなく外部に排出しながら、原稿の分離を助長することが可能である。したがって、ファンによる、装置内部の高効率な冷却と搬送性能の向上とを、さらに効果的に実現することができる。
また、ファンは、その吸気口が、ファンの吸気側に位置する搬送ローラの周面に接触する原稿面を指向することとしたので、ファンの吸引により、搬送ローラに原稿を張り付かせることが可能になる。これにより、搬送ローラと原稿との密着性が増大し、すべりが生じることなく、搬送ローラにより原稿を搬送することができる。したがって、原稿の搬送性能をさらに向上させることが可能となる。
また、搬送ローラは、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向に複数個備えられ、ファンは、これら複数の搬送ローラのうち、少なくとも一箇所の隣り合う2個のローラ間に空気を流通させるように設けることとしたので、搬送ローラと原稿とが接触する箇所に一層近い箇所で、搬送ローラに原稿を張り付かせる作用を働かせることが可能となる。これにより、搬送ローラと原稿とをさらに密着させることができ、原稿の搬送性能を高めることが可能である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置について、図1〜図3を用いてその構造の概略を説明する。図1は原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図、図2は原稿搬送装置の原稿送り部側から見た斜視図、図3は原稿搬送装置のトレイ側から見た斜視図である。図1中の実線矢印は、用紙の搬送経路、及び搬送方向を示す。なお、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置は、画像形成装置である複写機、ファクシミリ、または複写機やファクシミリ等の機能を兼ね備えた複合機の上部に搭載された原稿搬送装置として設計されたものとする。
原稿搬送装置1は、図1〜図3に示すように、原稿載置トレイ2、原稿送り部10、及び原稿排出トレイ3を備えている。
原稿載置トレイ2は、原稿搬送装置1の上部に設けられている。原稿載置トレイ2には、原稿を上方から載置して、積み上げることができる。原稿載置トレイ2は、原稿搬送方向の上流から下流、すなわち図1において右方から左方に向かって傾斜をなす構成となっている。
原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流部には、リフト部材4が設けられている。リフト部材4は、原稿載置トレイ2の載置面に沿った形をなす板状部材で構成されている。そして、リフト部材4は、図1に示すように、その上流部に設けられた支軸4aを中心とし、下流端を自由端として、垂直面内で回転可能にして設けられている。リフト板4は、図示しないモータにより、支軸4aを中心として回転駆動せしめられ、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿の下流端が、その上方に配置された供給ローラ12に常時接触するように、上方に向かって付勢されている。
原稿送り部10は、原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口11と、供給ローラ12とを備えている。供給ローラ12は、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿を、最上層から原稿送り部10の内部に向かって供給する。原稿供給口11の下流側には、図1に示すように、原稿送り部10の内部に向かって原稿搬送路13が延びている。
原稿搬送路13の先は、原稿搬送装置1の底面に到達し、この箇所に第1の原稿読取部14が設けられている。第1の原稿読取部14に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図1において第1の原稿読取部14の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた画像形成装置本体の原稿読取装置(図示せず、以下第1の原稿読取装置と称す)により、下側の面である第1面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路13の、第1の原稿読取部14の下流には、第2の原稿読取部15が設けられている。原稿両面の画像データの読み取りが必要な場合、第2の原稿読取部15に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図1において第2の原稿読取部15の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その上方に設けられた第2の原稿読取装置16により、上側の面である第2面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路13の下流端には、原稿排出口17が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、原稿排出口17から原稿排出トレイ3に排出される。
原稿排出トレイ3は、原稿載置トレイ2のすぐ下方に備えられ、これらのトレイが上下二段にして構成されている。原稿載置トレイ3に排出された原稿は、原稿搬送装置1の手前側から取り出すことができる(図2及び図3参照)。
原稿載置トレイ2と、原稿排出トレイ3とは、互いの原稿搬送方向を逆にして、すなわち図1において原稿載置トレイ2は原稿を左方に向かって送り出し、原稿排出トレイ3は原稿を右方に向かって排出する形にして構成されている。これにより、原稿供給口11と原稿排出口17とが、原稿読取部の方向に対して各トレイの同じ側、すなわち図1において左側に設けられている。そして、原稿供給口11から原稿排出口17まで延びる前記原稿搬送路13は、図1に示すように、上下方向にU字状に湾曲した形で設けられている。
上記構成により、原稿搬送装置1は、原稿載置トレイ2に載置された原稿を、原稿送り部10内に送り込み、原稿読取部でその画像データを読み取った後、原稿排出トレイ3に排出する。
続いて、原稿搬送装置1の原稿送り部10の詳細な構成について、図3に加えて、図4〜図7を用いて説明する。図4は原稿搬送装置の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図、図5は図2と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の外装カバーを取り外した状態を示すもの、図6は図5と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の搬送ガイド部材を取り外した状態を示すもの、図7は図6に示す原稿送り部の模型的上面図である。図4及び図7において、実線矢印は原稿の搬送経路及び搬送方向を、白抜き矢印は空気の流通経路及び流通方向を示す。なお、図7では、構成を説明する上で不必要な部材の描画を省略している。
原稿送り部10は、前述のように、原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口11と、供給ローラ12とを備えている(図4参照)。供給ローラ12は、図3に示すように、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向略中央部に設けられ、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿束の最上層に圧接し、原稿を下流側へと送り出す。原稿搬送路13は、図4に示すように、原稿供給口11の下流側に、斜め下方に向かって延びている。
原稿搬送路13上において、原稿供給口11のすぐ下流には、図4に示すように、互いに圧接し合う分離ローラ18aと給紙ローラ18bとが設けられている。分離ローラ18aと給紙ローラ18bとは、供給ローラ12から受け取った原稿を1枚ずつ分離して、その下流側の第1の原稿読取部14の方へと送り出す。
搬送ローラ対18の箇所の下流には、レジストローラ対19が設けられている。レジストローラ対19は、互いに圧接し合うレジストローラ19aとコロ19bとで構成され、第1の原稿読取部14へと向かう原稿に対して、正確な読み取りが実行できるよう斜め送りを矯正してから送り出す。
レジストローラ対19の箇所の下流には、比較的大径の搬送ローラ20が設けられている。原稿搬送路13は、この大径搬送ローラ20の周面約半周分の長さで、周面に沿った形で下流へと続いている。これにより、原稿搬送路13は、大径搬送ローラ20の上流側では図4において左方に向かって延び、下流側では右方に向かって延びている。この間、原稿搬送路13には、大径搬送ローラ20に圧接する3個のコロ21、22、23が設けられている。
大径搬送ローラ20に圧接する3個のコロのうち、コロ22とコロ23との間には、第1の原稿読取部14が設けられている。この第1の原稿読取部14に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図4において第1の原稿読取部14の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた第1の原稿読取装置100である画像形成装置本体の原稿読取装置により、下側の面である第1面の画像データが読み取られる。
第1の原稿読取部14の下流側であって、コロ23の箇所のさらに下流には、第2の原稿読取部15が備えられている。この第2の原稿読取部15には、密着型イメージセンサで構成された第2の原稿読取装置16と、搬送ローラ24とが設けられている。第2の原稿読取装置16は、原稿搬送路13を挟んで搬送ローラ24に対向し、原稿搬送路13の上方に設けられている。搬送ローラ24は、原稿搬送路13の下方に設けられ、その対向部材である第2の原稿読取装置16との間に原稿を挿通して搬送する。この第2の原稿読取部15に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図4において第2の原稿読取部15の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その上方に設けられた第2の原稿読取装置16により、上側の面である第2面の画像データが読み取られる。
第2の原稿読取部15の下流側であって、原稿搬送路13の下流端には、原稿排出口17、及び原稿排出ローラ対25が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、排出ローラ25aと排出コロ25bとで構成される原稿排出ローラ対25によって、原稿排出口17から原稿排出トレイ3(図1参照)に排出される。
また、上記構成の原稿送り部10は、図5に示すように、原稿搬送装置1の外装カバーを取り外すことにより露出する。レジストローラ19a、及び大径搬送ローラ20の周辺の箇所には、原稿搬送路13(図4参照)の下側に位置する搬送ガイド部材26が備えられている。
さらに、この原稿送り部10の搬送ガイド部材26を取り外すと、図6に示すようにその内部構造が露出する。大径搬送ローラ20は、原稿幅方向に延びる共通の支軸20aが、5個の比較的幅の狭いローラ20bを貫通する形で構成されている。そして、原稿送り部10上部には、第2の原稿読取装置16の動作を制御する制御部27が配置されている。制御部27は、図6及び図7に示すように、原稿送り部10の背面寄りの箇所に配置されている。第2の原稿読取装置16、及び制御部27は、原稿搬送装置1を駆動することにより発熱する。制御部27には、特に発熱量が著しい発熱部材27aが取り付けられている。
図6及び図7に示すように、大径搬送ローラ20の箇所には、原稿搬送装置1の内部を冷却する2個のファン28が設けられている。2個のファン28は、各々、原稿幅方向に5個備えられたローラ20bのうちの、隣り合う2個の間に位置するように別々にして配置されている。
そして、ファン28は、図4に示すように、その吸気口28aが、大径搬送ローラ20の内側から、ファン28の吸気側に位置する原稿搬送路13の大径搬送ローラ20の周面の箇所、すなわちこの周面に接触する原稿面を指向するように設けられている。これにより、ファン28を駆動することで、隣り合う2個のローラ20bの間に空気が流通する。
さらに、ファン28は、図4に示すように、その排気口28bが、原稿搬送方向下流側に位置する第2の原稿読取装置16、及び制御部27を指向するように設けられている。そして、2個のファン28のうち、正面側のファン28の排気口28bの箇所には、図6及び図7に示すように、フィルム部材29が設けられている。このフィルム部材29は、正面側のファン28の、さらに正面側の箇所に、空気流通方向下流側に延びるような形にして配置され、その下流部が背面方向を向くように湾曲せしめられている。これにより、フィルム部材29は、正面側のファン28から排出された空気が当たることによりその風向きを変え、図7に示すように、ファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材として機能する。
ファン28、及び制御部27の空気流通方向下流側には、図3及び図7に示すように、排気パネル30が設けられている。排気パネル30は、図3及び図4に示すように、原稿載置トレイ2(リフト板4)に積み上げられた原稿束(図示せず)の下流側端面のすぐ下流側に配置されている。ファン28を駆動し、排気口28bから排出される空気は、第2の原稿読取装置16、及び制御部27を冷却しつつ、排気パネル30を通って原稿送り部10から排出され、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿束の下流側端面を指向することとなる。
また、排気パネル30の箇所には、図3及び図7に示すように、載置ガイド部材31が備えられている。載置ガイド部材31は、排気パネル30の外面に対して原稿側に突出する形で設けられ、原稿幅より十分に幅が細いブロック形状にて構成されている。これより、原稿載置トレイ2の原稿を積み上げると、原稿束の下流側端面と排気パネル30との間に間隙が生じる。
上記のようにして、動作を制御する制御部27を備え、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置1において、内部を冷却するファン28を、空気が、ファン28の吸気側で原稿搬送路13を流通し、且つ原稿搬送方向上流側から下流側に向かって流通する向きで設けたので、ファン28による空気流が原稿搬送の流れに沿うことになり、ブレーキを掛けることなく、原稿を搬送することができる。そして、ファン28の上流側で原稿を引っ張る形となり、原稿の搬送を助長することが可能となる。さらに、このファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材を、ファン28の排気側に設けたので、装置内の発熱箇所である制御部27に、ファン28による空気流を導き易くして、空気を強く吹き当てることができる。これにより、装置内部の温度上昇を防止して、冷却を助長することができ、冷却作用の向上を図ることが可能である。したがって、ファン28による空気流を、装置内部の冷却を助長したり、原稿の搬送性能を高めたりするためにも利用することができる。このようにして、ファン28により、装置内部を効率良く冷却することに加えて、原稿の搬送性能を効果的に向上させることができ、原稿搬送の安定性が大幅に高められた原稿搬送装置1を提供することが可能である。
また、誘導部材は、ファン28から排出された空気が当たることにより、その風向きを変えるフィルム部材29であるので、簡便な構成により、制御部27に、ファン28による空気流を導き易くすることができる。これにより、コストアップを抑制しながら、効果的に冷却作用の向上を図ることが可能である。したがって、一層効率良く、装置内部を冷却することができる。
そして、ファン28から排出された空気が、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿束の下流側端面を指向することとなる排気パネル30を設けたので、ファン28による空気流を原稿束の端面に吹き当てることができる。これにより、原稿の分離を助長することができ、供給性能の向上を図ることが可能となる。したがって、ファン28による空気流を、装置内部の冷却を助長したり、原稿の搬送性能を高めたりするのに加えて、原稿供給時の原稿の分離を助長するためにも利用することができる。その結果、原稿の搬送性能をさらに向上させることが可能である。
また、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿束の下流側端面と、排気パネル30との間に間隙を設ける載置ガイド部材31を備えたので、原稿が大量に載置された場合、原稿が排気パネル30を塞いでしまうのを防止することができる。これにより、装置内部の冷却に利用した空気を滞りなく外部に排出しながら、原稿の分離を助長することが可能である。したがって、ファン28による、装置内部の高効率な冷却と搬送性能の向上とを、さらに効果的に実現することができる。
さらに、ファン28は、その吸気口28aが、ファン28の吸気側に位置する大径搬送ローラ20の周面に接触する原稿面を指向するので、ファン28の吸引により、大径搬送ローラ20に原稿を張り付かせることが可能になる。これにより、大径搬送ローラ20搬送ローラと原稿との密着性が増大し、すべりが生じることなく、大径搬送ローラ20により原稿を搬送することができる。したがって、原稿の搬送性能をさらに向上させることが可能となる。
また、大径搬送ローラ20は、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向に複数個備えられ、ファン28は、これら複数のローラ20bのうち、少なくとも一箇所の隣り合う2個のローラ20b間に空気を流通させるように設けたので、大径搬送ローラ20と原稿とが接触する箇所に一層近い箇所で、大径搬送ローラ20に原稿を張り付かせる作用を働かせることが可能となる。これにより、大径搬送ローラ20と原稿とをさらに密着させることができ、原稿の搬送性能を高めることが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る原稿搬送装置の詳細な構成について、図8及び図9を用いて説明する。図8は原稿搬送装置のトレイ側から見た斜視図、図9は原稿送り部の模型的上面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図7を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。これに関して、図9では、前記図7と同様に、外装カバーや搬送ガイド部材26など、構成を説明する上で不必要な部材の描画を省略している。
第2の実施形態に係る原稿搬送装置1では、図9に示すように、前記第1の実施形態で見られた、ファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材としてのフィルム部材29は設けられていない。第2の実施形態に係る原稿搬送装置1には、ファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材として、図8及び図9に示すように、制御部27の空気流通方向下流側に、制御部27近傍に限定して配置された排気パネル32が設けられている。
この排気パネル32の働きにより、ファン28から排出された空気は、図9に示す点線に沿った流れとなり、制御部27の、特に発熱量が著しい発熱部材27aの箇所に空気流を誘導することができる。
このようにして、ファン28から排出された空気を制御部27に導く誘導部材が、制御部27の空気流通方向下流側に設けられ、制御部27近傍に限定して配置された排気パネル32であるので、風向きを直接的に変えるための他の部材を用いることなく、ファン28による空気流を制御部27のほうに導くことが可能である。これにより、さらにコストアップの抑制を図りながら、効果的に冷却作用を高めることができる。したがって、より一層高い効率で、原稿搬送装置1内部を冷却することが可能となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態において、ファン28は、隣り合うローラ20bの間に別々に2個設けることとしたが、その数量、配置箇所等についてはこれに限定されるわけではなく、他の構成であっても構わない。
本発明は、画像形成装置に適用可能な、原稿搬送装置全般において利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の原稿搬送装置の原稿送り部側から見た斜視図である。 図1の原稿搬送装置のトレイ側から見た斜視図である。 図1の原稿搬送装置の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図である。 図2と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の外装カバーを取り外した状態を示すものである。 図5と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の搬送ガイド部材を取り外した状態を示すものである。 図6に示す原稿搬送装置の原稿送り部の模型的上面図である。 本発明の第2の実施形態に係る原稿搬送装置のトレイ側から見た斜視図である。 図8に示す原稿搬送装置の原稿送り部の模型的上面図である。
符号の説明
1 原稿搬送装置
2 原稿載置トレイ
3 原稿排出トレイ
4 リフト部材
10 原稿送り部
11 原稿供給口
13 原稿搬送路
14 第1の原稿読取部
15 第2の原稿読取部
16 第2の原稿読取装置
17 原稿排出口
20 大径搬送ローラ(搬送ローラ)
20b ローラ
27 制御部
28 ファン
28a 吸気口
28b 排気口
29 フィルム部材(誘導部材)
30 排気パネル
31 載置ガイド部材
32 排気パネル(誘導部材)

Claims (7)

  1. 動作を制御する制御部を備え、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、
    内部を冷却するファンを、空気が、ファンの吸気側で原稿搬送路を流通し、且つ原稿搬送方向上流側から下流側に向かって流通する向きで設けるとともに、このファンから排出された空気を前記制御部に導く誘導部材を、ファンの排気側に設けたことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記誘導部材は、前記ファンから排出された空気が当たることにより、その風向きを変えるフィルム部材であることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記誘導部材は、前記制御部の空気流通方向下流側に設けられ、制御部近傍に限定して配置された排気パネルであることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記ファンから排出された空気が、前記原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面を指向することとなる排気パネルを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
  5. 前記原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の下流側端面と、前記排気パネルとの間に間隙を設ける載置ガイド部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の原稿搬送装置。
  6. 前記ファンは、その吸気口が、ファンの吸気側に位置する搬送ローラの周面に接触する原稿面を指向することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
  7. 前記搬送ローラは、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向に複数個備えられ、前記ファンは、これら複数の搬送ローラのうち、少なくとも一箇所の隣り合う2個のローラ間に空気を流通させるように設けたことを特徴とする請求項6に記載の原稿搬送装置。
JP2007050599A 2007-02-28 2007-02-28 原稿搬送装置 Pending JP2008213975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007050599A JP2008213975A (ja) 2007-02-28 2007-02-28 原稿搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007050599A JP2008213975A (ja) 2007-02-28 2007-02-28 原稿搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008213975A true JP2008213975A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39834493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007050599A Pending JP2008213975A (ja) 2007-02-28 2007-02-28 原稿搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008213975A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510076A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 イーストマン コダック カンパニー 原稿輸送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510076A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 イーストマン コダック カンパニー 原稿輸送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1429197B1 (en) Sheet transport apparatus and image forming apparatus
JP2009120285A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP5232526B2 (ja) 印刷装置
JP2009202459A (ja) 記録装置
US7677551B2 (en) Document conveying apparatus
JP5189196B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2008213975A (ja) 原稿搬送装置
JP4851256B2 (ja) 原稿搬送装置
JP4152608B2 (ja) 画像形成装置
JP5476456B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2020062755A (ja) 用紙搬送装置およびインクジェット画像形成装置
JP6414543B2 (ja) 画像形成装置
JP2008024485A (ja) 原稿搬送装置
JP4841978B2 (ja) 原稿搬送装置
JP4896563B2 (ja) 画像形成装置
JP6172668B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2011225289A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
US9746828B2 (en) Sheet discharging apparatus and image forming apparatus including the same
JP4952564B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2008247611A (ja) 画像形成装置
JP2017015782A (ja) 冷却装置、及び画像形成装置。
JP2007062961A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2019119565A (ja) 給紙装置および紙葉体の重送防止方法
JP4899778B2 (ja) 画像形成装置
JP2006078534A (ja) 画像形成装置