JP2008213721A - 遮断かん及び踏切遮断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者が踏切内から外へ安全に退出することができる遮断かん等を提供する。
【解決手段】遮断かん20は、回動昇降装置70に取り付けられる側の基端部分21と、先端部分25とを備えており、基端部分21と先端部分25との間には、歩行者が通過し易いように比較的高く形成された歩行者用ゲート部23が設けられている。このゲート部23には、片開きする一対のフラップ32A、32Bが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、踏切遮断機用の遮断かん及びそれを備えた踏切遮断機に関する。特には、歩行者が踏切内から外へ安全に出られるように改良を加えた遮断かん及び踏切遮断機に関する。
典型的な踏切として、線路手前の左右両側と奥の左右両側とに、回転式の遮断かんを有する遮断機が一対ずつ配置されたものがある。このような踏切においては、通常、左側(車輌の進入側)遮断かんが先に下がり、その後一定時間をおいて、右側の遮断かんが下がるようになっている。この順序は、左側通行の自動車の出入りに合わせたものである。
図6は、従来の踏切遮断機の一例を示している。図6の遮断機101は、長尺な棒状の遮断かん120と、その基端部を支持し、遮断かん120を上下に回動させる回動昇降装置170と、を備えている。
図6のような従来の遮断機が設置された踏切において、踏切内で右側通行中の歩行者がとり残された場合、歩行者は、先に下りた遮断かんを迂回するために道路中央付近まで移動し、反対の遮断機側を通って踏切外に出る必要がある。踏切内での事故を防止するためには、このように踏切内で左右に移動することなく安全に踏切外に出られることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、歩行者が踏切内から外へ安全に出られる遮断かん及び踏切遮断機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の遮断かんは、
上下に回動して開閉される、踏切遮断機用の遮断かんであって、
回動軸寄りの基端部分と、
該基端側部分の反対側の先端部分と、
前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部と、
該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる歩行者遮断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、遮断かんが下りた状態で踏切内に歩行者がとり残されたとしても、歩行者は歩行者用ゲート部(退路)を通って踏切外に出られる。そのため、遮断かんを迂回して道路中央まで移動する必要もない。
前記歩行者遮断手段は、一方向のみの通過を許容するフラップであってもよい。あるいは、前記歩行者用ゲート部内で昇降可能な補助遮断かんであってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の踏切遮断機は、
回動軸寄りの基端部分、
該基端側部分の反対側の先端部分、
前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部、及び、
該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる歩行者遮断手段、を有する遮断かんと、
該遮断かんを回動させる回動昇降装置と、を備えることを特徴とする。
この場合、前記歩行者遮断手段は、歩行者の踏切外方向への通過のみを許容するフラップであってもよい。
また、本発明の他の踏切遮断機は、
回動軸寄りの基端部分、
該基端側部分の反対側の先端部分、及び
前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部、を有する主遮断かんと、
該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる、昇降可能な補助遮断かんと、
該主遮断かんを回動させる回動昇降装置と、
前記補助遮断かんを昇降させる昇降機構と、を備えることを特徴とする。
前記昇降機構は、一端が前記補助遮断かんに固定されたワイヤを有するものであってもよく、前記主遮断かんが上がる際に、前記補助遮断かんが前記ワイヤにより引かれて前記歩行者用ゲート部内で上昇し、前記主遮断かんが下がる際に、前記補助遮断かんが自重により下降するように構成されていてもよい。
本発明の踏切遮断機は、また、前記補助遮断かんが下降する際にのみ作用するダンパを更に有する。このような構成によれば、補助遮断かんが、ダンパによって制動されつつ、自重によりゆっくりと下降することとなる。したがって、遮断かんが下がった直後(歩行者の退出が予想される時間帯)においても、補助遮断かんは未だ比較的高いところに維持されるため、歩行者がゲート部から出やすい。
ダンパは、具体的には、前記歩行者用ゲート部の左右両側を構成する、縦に配置された一対のエアダンパであってもよい。該エアダンパは、長尺な筒体と、該筒体の下端から下方に延び出し、上下に進退移動するアームと、該アームの前記筒体内側の端部に取り付けられ、前記筒内を摺動移動するピストンと、を有し、ピストンには、流量調整弁と、該ピストンが前記筒体内を下方に移動する際に閉弁状態となり上方に移動する際には開弁状態となる逆止弁と、が設けられている。
本発明によれば、上述したように、歩行者が踏切内から外へ安全に出られる遮断かん及び踏切遮断機を提供することができる。
発明を実施するための形態
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図である。図1(A)は、遮断かんが上がった状態を示し、図1(B)が遮断かんが下がった状態を示している。図2は、図1の踏切遮断機及び遮断かんの平面図であり、歩行者が踏切内から出る状態を示している。なお、図1、図2は、踏切に配置された左右一対の遮断機の一方のみを示している。
図1(B)に示すように、この踏切遮断機1は、踏切の内外を遮断する遮断かん20と、その遮断かん20を上下に回動させる回動昇降装置70と、を備えた腕木式の遮断機である。
回動昇降装置70は既存のものであり、不図示の電動モータやその駆動を制御するコントローラを内蔵している。回動昇降装置70の正面やや上方には、電動モータの駆動に応じて回動する回動軸72が設けられており、この回動軸72に遮断かん20(詳細下記)の基端部が取り付けられる。
遮断かん20は、図1(B)に示すように、回動昇降装置70の回動軸72に固定される略水平な基端部分21と、該基端部分21の右側に設けられた歩行者用ゲート部23と、該ゲート部23から横に延び出した略水平な先端部分25と、を有している。歩行者用ゲート部23は、歩行者を踏切外に安全に出させるためのものである(詳細後述)。
歩行者用ゲート部23は、門型又はアーチ型に形成されている(この例では門型)。具体的には、図1(B)に示すように、基端部分21の右端からに立ち上がった左側の立上り部23aと、遮断かん20の先端部分25の左端から立ち上がった右側の立上り部23cと、それらの上端を横方向につなぐ水平部23bと、からなる。
歩行者用ゲート部23が形成されていることにより、比較的高さのある、歩行者用退路Eが確保される。退路Eの高さは、通過のし易さを考慮して、歩行者は低くかがむ必要がない程度とすることが好ましい。なおかつ、幼児用座席付きの自転車に幼児を乗せたままでも支障なく通ることができることが好ましい。これらを踏まえて、一例として140cmとすることができる。退路Eの幅は、自転車を引きながらでも歩行者が通過し易いように、一例として100cmとすることができる。なお、通常の遮断かんの標準高さは80cm(実質的には90cm)であるので、ゲート部23の遮断かんからの飛び出し高さは50cm程度ということになる。
図1(B)に示すように、歩行者用ゲート部23の立上り部23a、23cの下端付近には、歩行者用ゲート部23を閉止する一対のフラップ32A、32Bが設けられている。図2に示すように、各フラップ32A、32Bは、その基端が、立上り部23a、23cの下端付近に回動可能に支持されている。各フラップ32A、32Bは片開き構造となっており、歩行者が出る方向(図2の下方)は開くが、逆には開かない。具体的には、各フラップ32A、32の基端は縦軸28に回動自在に支持されている。各フラップ32A、32Bの基端付近には、横に張り出したストッパ27a、27bが設けられており、これにより、各フラップ32A、32Bが踏切内側に開かないようになっている。
各フラップ32A、32Bの基端付近には、図示しない付勢手段(例えば捩りバネ)が設けられており、この付勢力により、各フラップが自閉するようになっている。
上記のように構成された本実施形態の踏切遮断機1では、遮断かん20が下りた状態で(図1(B)参照)、踏切内に歩行者がとり残されたとしても、図2に示すように、歩行者は歩行者用ゲート部23(退路E)を通って踏切外に出られる。ここで、図1(B)に示すように、歩行者用ゲート部23(退路E)は、遮断かんの高さが他の部位よりも高いので、歩行者は低くかがむことなく容易に通過できる。
また、一対のフラップ32A、32Bは、上述したように、踏切内側に開くことはないため、歩行者が外側から踏切内に進入することはできず、安全性も確保される。また、本実施形態の遮断かん20は既存の回動昇降装置70に取り付けて使用できるものであるため、専用の回動昇降装置を新たに用意する必要もない。
なお、一対のフラップ32A、32Bの代わりに、横方向により長い1本のフラップによって歩行者用ゲート部23を閉止するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図3〜図5は、第2の実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図である。図3は遮断かんが上がった状態を示している。図4(A)は、遮断かんが下がった直後の状態を示し、図5はそれから所定時間経過した状態を示している。図4(B)は、本実施形態の遮断かんの一部を拡大して示す断面図である。
なお、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令(平成十三年十二月二十五日国土交通省令第百五十一号)」では、踏切遮断機を以下のように定めている。
遮断動作の終了から列車等の到達までの時間は、20秒を標準とすること。この場合において、当該時間は、15秒以上であること。
「鉄道に関する技術上の基準を定める省令等の解釈基準(平成十四年三月八日国鉄技第
百五十七号)」の「省令及び解釈基準の解説〔第62条(踏切保安設備)関係〕」より引用。
この省令にしたがって本発明を適用する場合は、昇降式ゲート部43(詳細後述)の動作終了が遮断動作終了とみなされると考えられる。したがって、図3〜図5の第2の実施形態では左側(車輌の進入側)の遮断かんのみに本発明を適用するのが好ましい。
図4(A)に示すように、本実施形態の遮断かん20′(下記する補助遮断かん33と区別するため、以下、「主遮断かん」とも言う)は、第1の実施形態のフラップ式のゲート部23(図1参照)を変更して、昇降式のゲート部43としたものである。その他の部位については第1の実施形態と同様であるので重複した説明は省略する。
図4に示すように、この主遮断かん20′の歩行者用ゲート部43は門型であり、ゲート部43の左右両側に縦に配置された一対のエアダンパ42と、エアダンパ42の上端同士を横につなぐ水平部46と、からなる。
エアダンパ42は、図4(B)に示すように、内部に空洞を有する長尺な筒体41と、その筒体41の下端から下方に延び出し、上下に進退移動するアーム38と、を有している。アーム38の上端にはピストン39が固定されている。このピストン39は、アーム38が進退移動するのに伴って、筒体41内を摺動しながら上下動する。
ピストン39には、不図示の流量調整弁及び逆止弁が設けられている。逆止弁は、ピストン39が筒体41内を下方に移動する際に閉弁状態となり、上方に移動する際には開弁状態となる。ピストン39が筒体41内を下方に移動する際には、逆止弁は閉弁状態となり、流路調整弁のみが開弁状態となるため、ピストン39はゆっくりと移動する。ピストン39が筒体41内を上方に移動する際には、逆止弁と流路調整弁とが共に開弁状態となるため、ピストン39は抵抗を受けることなくスムーズに移動する。
図5に示すように、筒体41の下端付近にはストッパSが配置されている。このストッパSは、筒体41からのアーム38の進出量を調整するためのものである。ストッパSは、一例として、アーム38と同軸に配置される略円筒状の部材である。アーム38が下限まで移動すると、ピストン39の下面がストッパSの上面に当接する。これにより、アーム38がそれ以上進出しなくなる。このストッパSは、長さ(上下方向の寸法)の異なる幾つかのストッパSに交換可能である。これにより、アーム38の進出量が適宜調整される。この機能を使用して、遮断かんと道路との間隔によりアーム38の進出量を現地において容易に調節することができる。
図4、図5に示すように、本実施形態においては、歩行者用ゲート部43内の補助遮断かん33が、同ゲート部43内で昇降する。補助遮断かん33は、略水平に配置された棒状又は板状の部材であり、その両端が、縦に延びる縦板36によって支持されている。縦板36は、補助遮断かん33の両端から下向きに延び出し、その下端が、板片からなる連結部材37を介してアーム38の下端に連結されている。このような構成により、補助遮断かん33、縦板36、連結部材37、アーム38、及び該アーム上端のピストン39が一体的に昇降する。
なお、図5に示すように、補助遮断かん33が下がっている状態では、補助遮断かん33はストッパSによって支えられており、ワイヤW(詳細下記)には張力がかかっていない。
図4に示すように、補助遮断かん33の横方向ほぼ中央には、ワイヤWが結び付けられている。ワイヤWは、ゲート部43の水平部46上の2つのガイドローラR1、R2(詳細下記)に架け渡され、他端側が回動昇降装置70側に延びている。
ガイドローラR1は、図4の状態で、左側のエアダンパ42上端のやや上方に設けられている。ガイドローラR2は、ローラ1とほぼ同じ高さであって同ローラの左側(正確には補助遮断かん33の横方向中央よりやや左寄り)に設けられている。
ワイヤWの他端は、回動昇降装置70に固定された板材51の上端に結び付けられて固定されている。板材51は、回動昇降装置70よりも高く上方に延び出した部材である。ワイヤWをこの板材51に結び付けた固定点51aは、比較的高い位置となっている。
上記構成とすることで、固定点51aとガイドローラR1との位置関係は次のようになる。すなわち、図3に示すように、主遮断かん20′が上がっているとき、ガイドローラR1は、固定点51aのほぼ真左の離れたところに位置している。一方、図4に示すように、主遮断かん20′が下がっているとき、ガイドローラR1は固定点51aの右斜め上の近いところに位置している。
次に、以上のように構成された本実施形態の踏切遮断機1′の動作について説明する。
まず、図3に示すように主遮断かん20′が上がっているとき、ガイドローラR1は固定点51aから離れている。その分、固定点51aからガイドローラR1までの距離が長くなり、その結果、ガイドローラR2から補助遮断かん33に引き出されるワイヤWが短くなる。これにより、補助遮断かん33が、歩行者用ゲート部43内で引き上げられている。
一方、図4に示すように主遮断かん20′が下がると、ガイドローラR1が固定点51aに近づく。その分、今度は、固定点51aからガイドローラR1までの距離が短くなり、その結果、ガイドローラR2から補助遮断かん33に引き出されるワイヤWが長くなる。これにより、ワイヤWによって引き上げられていた補助遮断かん33が、ガイドローラR2から引き出されるワイヤWの長さ分だけ下方に移動可能となる。
ここで、補助遮断かん33は、エアダンパ43による制動を受けながらゆっくりと下がっていくので、主遮断かん20′が下がった直後では(図4参照)、補助遮断かん33は未だ比較的高い位置にある。このため、歩行者は、この補助遮断かん33の下を容易に通過することができる。
図4の状態から所定時間が経過すると、図5に示すように補助遮断かん33が完全に下まで移動し、歩行者用ゲート部43は補助遮断かん33により閉止され、歩行者が踏切内に進入することができなくなる。例えば電車通過時までに、補助遮断かん33が下限まで移動することが好ましい。
「鉄道に関する技術上の基準を定める省令(平成十三年十二月二十五日国土交通省令第百五十一号)」では踏切遮断機を以下のように定めている。
警報の開始から遮断動作の終了までの時間は、15秒を標準とすること。この場合において、当該時間は、10秒以上であること。
さらに「鉄道に関する技術上の基準を定める省令等の解釈基準(平成十四年三月八日国鉄技第百五十七号)」の「省令及び解釈基準の解説〔第62条(踏切保安設備)関係〕」においては、
複線区間の踏切道の長さは、軌道中心間隔を4m、停止線から線路中心までを3m、軌道中心から建築限界外までを2mとすると9mとなる。歩行者の速度を5km/h、自動車の通過速度は全長10mで加速度3.6km/h/sで15km/hになると等速で通行するものとすると、歩行者、自動車ともに7秒弱で横断できる。
と解説されている。
以上より、警報開始から左側(車両の進入側)遮断かんが遮断動作を終了するまでにおよそ7.5秒、その後、右側の遮断かんが動作開始して完了するのがおよそ7.5秒。これが複線区間の標準的な踏切道の遮断動作となる。
先に引用した解説では歩行速度を5km/h、つまり1.4m/sとしているが、実際の歩行速度はせいぜい1.2m/s程度、高齢などのハンディキャップを考慮すると速度は1m/s程度まで落として考えた方がよい。この場合9mの踏切道の通過時間は9秒となる。
よって、主遮断かん20’が下がった後、補助遮断かんが下限まで移動する時間を3秒程度取れば良いことになる。また、この補助遮断かんの動作完了時間は、後に動作を開始する右側の遮断かんが動作完了するまでに行われておれば、踏切保安設備に影響を与えない。従って、最大で7秒程度まで踏切道の長さに応じて調整できることになる。本発明ではエアダンパの流路調整弁で補助遮断かんの下降時間を調整できるので、踏切道の長さに応じて理想的な動作を提供することができる。
以上のように構成された本実施形態の踏切遮断機1によれば、第1の実施形態同様、仮に踏切内に歩行者がとり残されたとしても、図4に示すように、歩行者が歩行者用ゲート部43の補助遮断かん33の下を通って踏切外に出られる。図4の時点では、補助遮断かん33は比較的高い位置にあるので、歩行者の退出が補助遮断かん33により阻害されることもない。その後、所定時間経過した後には、補助遮断かん33が下限まで下がるので、歩行者が外側から踏切内へ進入することはできず、安全性も確保される。
また、本実施形態の構成では、回動昇降装置70により主遮断かん20′が持ち上げられるのに応じて、ワイヤWにより補助遮断かん33が引っ張られ、補助遮断かん33が自動的にゲート部43内で上昇する。このような構成によれば、補助遮断かん33自体に専用の駆動源を設ける必要がなく、構造も簡単である。遮断かんは一般に消耗品であるところ、このように構造が簡素化されていれば、遮断かん交換のランニングコストを抑えることができる点で有利である。
なお、図5に示すように、本実施形態の構成では、補助遮断かん33が完全に下がると、ダンパアーム38及び縦板36の下端(連結部材37)が地面に接近し、場合によっては、地面に当たってしまうことも考えられる。この場合、歩行者用ゲート部43のストッパSをより長いものに交換し、アーム38の進出量を短くすることで、これを防止することができる。
第1の実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図である。 図1の踏切遮断機及び遮断かんの平面図であり、歩行者が踏切内から退出する状態を示している。 第2の実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図であり、遮断かんが上がった状態を示している。 第2の実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図であり、遮断かんが下がった直後の状態を示している。 第2の実施形態の踏切遮断機及び遮断かんの正面図であり、図4の状態から所定時間経過した状態を示している。 従来の踏切遮断機を示す正面図である。
符号の説明
1、1′・・・踏切遮断機
20、20′・・・遮断かん、21・・・基端部分、23、43・・・歩行者用ゲート部、25・・・先端部分、32A、32B・・・フラップ
33・・・補助遮断かん、36・・・板材、37・・・連結部材、38・・・アーム、39・・・ピストン、41・・・筒体、42・・・エアダンパ、46・・・水平部
51・・・板材、51a・・・固定点、70・・・回動昇降装置、72・・・回動軸
E・・・退路、S・・・ストッパ、R1、R2・・・ガイドローラ、W・・・ワイヤ

Claims (10)

  1. 上下に回動して開閉される、踏切遮断機用の遮断かんであって、
    回動軸寄りの基端部分と、
    該基端側部分の反対側の先端部分と、
    前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部と、
    該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる歩行者遮断手段と、
    を備えることを特徴とする遮断かん。
  2. 前記歩行者遮断手段が、歩行者の踏切外方向への通過のみを許容するフラップであることを特徴とする、請求項1に記載の遮断かん。
  3. 前記歩行者遮断手段が、前記歩行者用ゲート部内で昇降可能な補助遮断かんであることを特徴とする、請求項1に記載の遮断かん。
  4. 回動軸寄りの基端部分、
    該基端側部分の反対側の先端部分、
    前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部、及び、
    該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる歩行者遮断手段、を有する遮断かんと、
    該遮断かんを回動させる回動昇降装置と、
    を備えることを特徴とする踏切遮断機。
  5. 前記歩行者遮断手段が、歩行者の踏切外方向への通過のみを許容するフラップであることを特徴とする、請求項4に記載の踏切遮断機。
  6. 回動軸寄りの基端部分、
    該基端側部分の反対側の先端部分、及び
    前記基端部分と先端部分との間に位置し、歩行者が通過し易いように前記先端部分よりも高く形成された歩行者用ゲート部、を有する主遮断かんと、
    該歩行者用ゲート部に設けられた、踏切内の歩行者が通って外に出ることのできる、昇降可能な補助遮断かんと、
    該主遮断かんを回動させる回動昇降装置と、
    前記補助遮断かんを昇降させる昇降機構と、
    を備えることを特徴とする踏切遮断機。
  7. 前記昇降機構として、一端が前記補助遮断かんに固定されたワイヤを有し、
    前記主遮断かんが上がる際に、前記補助遮断かんが前記ワイヤにより引かれて前記歩行者用ゲート部内で上昇し、
    前記主遮断かんが下がる際に、前記補助遮断かんが自重により下降することを特徴とする、請求項6に記載の踏切遮断機。
  8. 前記補助遮断かんが下降する際にのみ作用するダンパを更に有することを特徴とする、請求項7に記載の踏切遮断機。
  9. 前記ダンパは、前記歩行者用ゲート部の左右両側を構成する、縦に配置された一対のエアダンパであり、
    該エアダンパが、
    長尺な筒体と、
    該筒体の下端から下方に延び出し、上下に進退移動するアームと、
    該アームの前記筒体内側の端部に取り付けられ、前記筒内を摺動移動するピストンと、
    を有し、
    前記ピストンには、
    流量調整弁と、
    該ピストンが前記筒体内を下方に移動する際に閉弁状態となり上方に移動する際には開弁状態となる逆止弁と、が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の踏切遮断機。
  10. 前記アームの前記筒体からの進出量を調整する着脱自在なストッパを更に有することを特徴とする、請求項9に記載の踏切遮断機。
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