JP2008213163A - 画像記録装置、記録処理終了時刻予測方法及びプログラム。 - Google Patents
画像記録装置、記録処理終了時刻予測方法及びプログラム。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】全記録処理のうちの一部である一部記録処理(印刷)の途中で処理の中断が発生しても、一部記録処理を始めから再度行うこと無しに記録処理終了時刻が予測できる画像記録装置、その装置における記録処理終了時刻予測方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像記録装置31は、給送部2に収納された記録媒体を搬送機構6へ給送し、搬送機構6が記録媒体を載置して搬送する過程で記録媒体へ画像記録部15が記録処理を為し、当該記録処理が為された記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う。このジョブ情報が記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、記録処理終了時刻算出部10は、処理中に一部記録処理を中断する中断事象が発生しても、当該一部記録処理に要する時間に関する情報に基づいて、このジョブ情報に基づく全ての記録処理工程が終了する時刻の算出を行う。
【選択図】図1
【解決手段】画像記録装置31は、給送部2に収納された記録媒体を搬送機構6へ給送し、搬送機構6が記録媒体を載置して搬送する過程で記録媒体へ画像記録部15が記録処理を為し、当該記録処理が為された記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う。このジョブ情報が記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、記録処理終了時刻算出部10は、処理中に一部記録処理を中断する中断事象が発生しても、当該一部記録処理に要する時間に関する情報に基づいて、このジョブ情報に基づく全ての記録処理工程が終了する時刻の算出を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像記録技術に関し、特に、画像記録処理の終了時刻を予測する技術に関する。
画像記録装置には、例えばインクジェット方式のフルライン型のカラープリンタがある。このプリンタでは、記録媒体が搬送される搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に、インク吐出のための複数のノズルを形成した記録ヘッドが、副走査方向に離間して、インク色毎に配設されている。このような画像記録装置(カラープリンタ)では、画像記録を行う記録媒体を記録ヘッドにおける複数のインクノズルに対向配置させ、インクノズルから各色のインクを記録媒体へ吐出することで、文字や画像を記録している。
このような画像記録装置は、画像記録の枚数、解像度及び記録媒体サイズなどのいわゆるジョブ情報を、複数のユーザから上位装置等を介して受け取り、各ジョブ情報にそれぞれ指定されている順に記録処理(記録)を行う。ここで、ジョブ情報毎の記録処理に要する時間は、ジョブ情報に指定されている画像記録の枚数、解像度及び記録媒体サイズなどにより異なる。このため、各ユーザは、自身が指定したジョブ情報に基づく記録処理がいつ頃に終了するかを事前に知ることができない。また、各ユーザは、自身が指定したジョブ情報に基づく記録処理がなされた記録媒体を回収するときに、他のユーザ又は自身が指定したジョブ情報の記録処理枚数が多かった場合などで、画像記録装置の前で待機するような無駄な時間が増えることになる。
このような問題を解決する技術として、例えば特許文献1には、多部数の印刷の前にプルーフ印刷(サンプル印刷)を行ってそのために要した時間を算出し、この算出時間をもとに、多部数の印刷に要する総所要印刷時間を予測する印刷システムを開示している。
この印刷システムは、まず、プルーフ印刷時に、プルーフ印刷開始の時刻とプルーフ印刷終了の時刻を測定し、その時刻の差からプルーフ印刷に要した時間を算出する。そして、この時間を、後に行う多部数の印刷においての1部当たりの印刷に要する時間とし、指定された印刷部数をこの時間に乗じることで総所要印刷時間を予測する。
なお、特許文献1の印刷システムでは、印刷の前に行われるウォームアップ時間を、プルーフ印刷に要した時間に含めないようにすることで、1部当たりの印刷に要する時間がより正確に算出できるようにしている。
特開2001−306288号公報
しかしながら、前述した特許文献1の印刷システムでも、1部当たりの印刷に要する時間を算出するために必要なプルーフ印刷時において、予期せぬ中断処理が発生する場合(例えば記録媒体が無くなる、画像記録装置に対するメンテナンス処理が実行される、等)があり得る。即ち、この印刷システムでは、プルーフ印刷の開始時刻と終了時刻との差から一部当たりの印刷に要する時間を算出するため、例えばプルーフ印刷の途中にメンテナンス処理が実行されると、この時間がこのメンテナンス処理の実行時間を含んでしまうことになる。このような場合には、プルーフ印刷を始めから再度行うことになり、記録媒体やインクなどを無駄に消耗させる上に、プルーフ印刷の再実行が他のユーザによる記録処理の実行を遅延させてしまうことにもなる。
そこで本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、全記録処理のうちの一部である一部記録処理(印刷)の途中で処理の中断が発生しても、一部記録処理を始めから再度行うこと無しに記録処理終了時刻が予測できる画像記録装置、その装置における記録処理終了時刻予測方法及びプログラムの提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様の一つである画像記録装置は、給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置において、指定されるジョブ情報が記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、当該一部記録処理に要する時間に関する情報に基づいて、ジョブ情報に基づく全ての記録処理工程が終了する時刻の算出を行う記録処理終了時刻算出部を少なくとも備え、記録処理終了時刻算出部は、一部記録処理中に、当該一部記録処理を中断する中断事象が発生しても、全ての記録処理工程が終了する時刻の算出を行う、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様の一つである記録処理終了時刻予測方法は、給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置による記録処理終了時刻予測方法であって、指定されるジョブ情報が記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、ジョブ情報に基づいて1回目の一部記録処理を実行する工程と、1回目の一部記録処理中に当該一部記録処理が中断した場合に、当該一部記録処理の中断前において最初に記録処理された記録媒体が給送されてから当該一部記録処理が中断するまでの給送経過時間を算出する工程と、中断後に1回目の一部記録処理が再開されてから当該1回目の一部記録処理が完了するまでに要した一部記録処理再開実行時間を算出する工程と、給送経過時間と一部記録処理再開実行時間との和に基づいて、ジョブ情報に基づく全ての記録処理工程が終了する時刻を算出して当該時刻の予測結果とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様の一つであるプログラムは、給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置における記録処理の終了時刻の予測を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、指定されるジョブ情報が記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、ジョブ情報に基づいて1回目の一部記録処理を実行する処理と、1回目の一部記録処理中に当該一部記録処理が中断した場合に、当該一部記録処理の中断前において最初に記録処理された記録媒体が給送されてから当該一部記録処理が中断するまでの給送経過時間を算出する処理と、中断後に1回目の一部記録処理が再開されてから当該1回目の一部記録処理が完了するまでに要した一部記録処理再開実行時間を算出する処理と、給送経過時間と一部記録処理再開実行時間との和に基づいて、ジョブ情報に基づく全ての記録処理工程が終了する時刻を算出して当該時刻の予測結果とする処理と、を演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする。
本発明によれば、全記録処理のうちの一部である一部記録処理(印刷)の途中で処理の中断が発生しても、一部記録処理を始めから再度行うこと無しに記録処理終了時刻が予測できる画像記録装置、その装置における記録処理終了時刻予測方法及びプログラムを提供できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明を実施する画像記録装置の概念的な構成を示している。
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明を実施する画像記録装置の概念的な構成を示している。
また、図2は、本発明を実施する画像記録装置における給送部、搬送機構及び収納部の配置例を示している。
なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向を副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向を主走査方向と定義する。
なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向を副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向を主走査方向と定義する。
まず、記録処理終了時刻予測システム30を備えている画像記録装置31について説明する。画像記録を行う画像記録装置31は、制御部1と、給送部2と、搬送機構6と、画像記録部15と、収納部22と、記録処理終了時刻表示部12とを備えている。
制御部1は、画像記録装置31全体を制御する。給送部2は、記録媒体を給送して搬送する。搬送機構6は、給送部2から受け渡された記録媒体を搬送する。画像記録部15は、記録媒体に画像を記録する。収納部22は、画像記録された記録媒体を排出格納する。記録処理終了時刻表示部12は、記録処理の終了時刻の予測結果を表示して報知する。
この画像記録装置31において、記録処理終了時刻予測システム30は、制御部1が有する記録処理終了時刻算出部10及び記憶部11と、記録処理終了時刻表示部12とで構成される。ここで、記録処理終了時刻算出部10は、記録処理中の記録媒体の給送時刻及び排出時刻の測定と記録処理終了時刻の算出とを行う。また、記録処理終了時刻算出部10は、時刻測定のための時計機能を有している。記憶部11には、給送時刻及び排出時刻の測定結果が格納される。
画像記録装置31の各構成要素を更に説明する。
制御部1は、制御機能及び演算機能を有するMPU(演算処理装置)等による処理回路と、例えば不揮発性メモリによる記憶部11とを備えて構成される。
制御部1は、制御機能及び演算機能を有するMPU(演算処理装置)等による処理回路と、例えば不揮発性メモリによる記憶部11とを備えて構成される。
制御部1が有している記録処理終了時刻算出部10は、記録処理中の各記録媒体の給送時刻及び排出時刻を測定して記憶部11に格納すると共に、記録処理終了後に、記憶部11に格納された給送時刻及び排出時刻から記録処理終了時刻を算出する。なお、記録処理終了時刻算出部10は、記憶部11に記憶されている制御プログラムの一部であり、記録処理終了時刻算出部10の機能はこの制御プログラムをMPUが実行することによって提供される。ここで、記録処理終了時刻算出部10を、制御部1のMPUによって制御される信号処理回路として構成してもよい。
記憶部11は、画像記録装置31全体の制御処理をMPUに行わせるための制御プログラムを予め記憶しておくと共に、前述した給送時刻及び排出時刻の測定結果や、記録処理終了時刻算出部10により算出される各記録媒体の給送時刻、1部当たりの記録処理に要する時間(以下、「一部記録処理時間」と称する)などを含む各種の記録データも記憶する。
記録処理終了時刻表示部12は、いわゆる操作パネルであり、ユーザからの各種パラメータの設定値の入力の取得と、エラーや記録処理終了時刻等の情報の表示とを行う。
給送部2は、給送駆動部3と、給送媒体端部検出部4と、給送媒体収納部5とを備えて構成される。
給送部2は、給送駆動部3と、給送媒体端部検出部4と、給送媒体収納部5とを備えて構成される。
給送媒体収納部5は記録媒体を収容するものであり、いわゆる給送カセット等で構成される。給送駆動部3は、例えば給送ローラで構成されるものであり、給送媒体収納部5に収容されている記録媒体21−n(n≧1の整数)のうち最上面のものに当接して取り出し、1枚ずつ記録媒体21−nを搬送機構6側に受け渡す。給送媒体端部検出部4は、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等で構成されるものであり、記録媒体21−nの例えば副走査方向における先端を検出する。もちろん、必要であれば、給送媒体端部検出部4が、記録媒体21−nの後端を検出してもよい。
搬送機構6は、図2に示すように、その搬送面が、複数の記録ヘッド17のインク吐出口に対向して設けられる。搬送機構6のフレーム内には、副走査方向に離間して配置された駆動ローラ19a及び従動ローラ19bが配置されており、これらのローラに無端の搬送ベルト20を回動可能に架設して構成されている。
搬送機構6のフレーム内部には、不図示である少なくとも1つの吸引ファンと、搬送機構6における搬送情報を生成する搬送情報生成部7とが設けられている。吸引ファンは、負圧を発生させて搬送ベルト20上に記録媒体21−nを吸着させて搬送するものである。搬送情報生成部7は、例えば記録ヘッド17よりも搬送方向上流で搬送ベルト20よりも下方側に設けられる。搬送情報生成部7は、例えばエンコーダ等により構成されるものであり、搬送ベルト20の移動状態を検出して搬送タイミング等の搬送情報を生成する。
画像記録部15は、複数の記録ヘッド17と記録ヘッド駆動部16とを備えている。
記録ヘッド17は、インクを吐出する複数のノズルが直線的に、且つ、記録媒体21−nの最大幅を越える長さに配列されており、駆動信号によりノズルからのインクの吐出を個々に制御することが可能である。記録ヘッド駆動部16は、制御部1からの記録データに基づく制御信号に応じて、各ノズルを個々に駆動する駆動信号を記録ヘッド17に出力するものである。
記録ヘッド17は、インクを吐出する複数のノズルが直線的に、且つ、記録媒体21−nの最大幅を越える長さに配列されており、駆動信号によりノズルからのインクの吐出を個々に制御することが可能である。記録ヘッド駆動部16は、制御部1からの記録データに基づく制御信号に応じて、各ノズルを個々に駆動する駆動信号を記録ヘッド17に出力するものである。
本発明の実施形態においては、例えばK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色1つずつで計4つの記録ヘッド17を画像記録部15に備えている。これ以外にも、記録ヘッド17として、例えば単色のインクにおけるブラック(K)のみを備える構成としてもよく、また、複数色のインクとしてブラック(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、及びイエロー(Y)の各色のものを備える構成としてもよい。
なお、本発明の実施形態では、記録ヘッド17のノズル列が、記録媒体21−nの最大幅以上の長さに亘って形成されているものを使用している。本発明の実施形態は、これに代わり、例えば記録ヘッド17として記録媒体21−nの幅よりも短尺なものを用い、これを主走査方向に複数配列して画像記録部15を構成してもよい。なお、このような短尺の記録ヘッド17を用いる場合には、搬送方向(副走査方向)からみて隣り合うノズル列の端同士が重なるように互い違いに記録ヘッド17を配置して画像記録部15を構成するようにする。そして、この構成においてインクの吐出タイミングの調整を行って、切れ目のない直線が描画できるようにする。この吐出タイミングを用いて個々の記録ヘッド17を駆動させることにより、副走査方向にずれのない画像を記録媒体21−n上に記録することができる。
収納部22は、排出駆動部23と、排出媒体端部検出部24と、排出媒体収納部25とを備える。
排出駆動部23は、例えば排出ローラで構成されるものであり、搬送機構6により搬送された記録媒体21−nを排出する。排出媒体端部検出部24は、排出された記録媒体21−nの端部を検出する。排出媒体端部検出部24は、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等で構成されるものであり、排出された記録媒体21−nの主走査方向における例えば後端を検出する。もちろん、必要であれば、排出媒体端部検出部24が、記録媒体21−nの先端を検出してもよい。排出媒体収納部25は、排出された記録媒体21−nを収納する。
排出駆動部23は、例えば排出ローラで構成されるものであり、搬送機構6により搬送された記録媒体21−nを排出する。排出媒体端部検出部24は、排出された記録媒体21−nの端部を検出する。排出媒体端部検出部24は、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等で構成されるものであり、排出された記録媒体21−nの主走査方向における例えば後端を検出する。もちろん、必要であれば、排出媒体端部検出部24が、記録媒体21−nの先端を検出してもよい。排出媒体収納部25は、排出された記録媒体21−nを収納する。
なお、制御部1は、給送部2と、搬送機構6と、記録処理終了時刻算出部10と、記憶部11と、記録処理終了時刻表示部12と、画像記録部15と、収納部22とをそれぞれ制御すると共に、画像記録装置31に備えられている記録処理終了時刻予測システム30の制御も行う。
次に、この画像記録装置31における記録媒体21−nの搬送動作及び画像記録動作について詳細に説明する。
上位装置29よりジョブ情報が通知されると、制御部1は、搬送機構6の駆動ローラ19aを回動させて搬送ベルト20の駆動を始める。次に、制御部1は、給送部2を制御して、記録媒体21−nを、給送部2の給送媒体収納部5から給送駆動部3により1枚ずつピックアップさせる。給送された記録媒体21−nは、搬送機構6側へ受け渡される。
上位装置29よりジョブ情報が通知されると、制御部1は、搬送機構6の駆動ローラ19aを回動させて搬送ベルト20の駆動を始める。次に、制御部1は、給送部2を制御して、記録媒体21−nを、給送部2の給送媒体収納部5から給送駆動部3により1枚ずつピックアップさせる。給送された記録媒体21−nは、搬送機構6側へ受け渡される。
その後、記録媒体21−nの先端部が、給送部2の下流側にある給送媒体端部検出部4にて検出される。給送媒体端部検出部4は、記録媒体21−nの先端部を検出すると、エッジ信号を制御部1へ通知する。制御部1は、このエッジ信号に基づいて、搬送機構6の搬送情報生成部7に画像記録タイミングとしての搬送情報を生成させ、この搬送情報に従って画像記録のための制御処理を行う。
記録媒体21−nは、その後更に下流側に搬送され、やがて搬送機構6の搬送ベルト20に吸着される。
このとき、搬送情報生成部7は、搬送ベルト20の移動状態を検出して搬送タイミングを示すエンコーダパルス信号を生成している。このエンコーダパルス信号は、記録ヘッド17により画像記録される際の同期信号としても用いられる。制御部1は、ノズルからインクの吐出を開始するタイミングをパルス信号の累積値に換算して予め記憶しており、このパルス信号の累積値が、搬送情報生成部7が生成したエンコーダパルス信号の累積値と一致したときに画像記録部15を制御して、搬送ベルト20上に吸着された記録媒体21−nに向かって記録ヘッド17のノズルからインクを吐出させる。
このとき、搬送情報生成部7は、搬送ベルト20の移動状態を検出して搬送タイミングを示すエンコーダパルス信号を生成している。このエンコーダパルス信号は、記録ヘッド17により画像記録される際の同期信号としても用いられる。制御部1は、ノズルからインクの吐出を開始するタイミングをパルス信号の累積値に換算して予め記憶しており、このパルス信号の累積値が、搬送情報生成部7が生成したエンコーダパルス信号の累積値と一致したときに画像記録部15を制御して、搬送ベルト20上に吸着された記録媒体21−nに向かって記録ヘッド17のノズルからインクを吐出させる。
制御部1は、画像記録装置31に備えられている不図示の記録データメモリに予め格納されている画像記録情報に基づき、画像記録する際の1ラインごとの記録データを画像記録部15に出力する。記録ヘッド駆動部16は、記録ヘッド17を制御して、制御部1から出力された1ライン毎の画像情報に対応した画像記録を記録媒体21−nに対し行う。画像記録された後の記録媒体21−nは、搬送機構6の下流側に設けられた収納部22に受け渡される。
ここで、記録媒体21−nは、排出駆動部23に挟持されて下流側に搬送され、その後端部が、排出媒体端部検出部24により検出される。その後、記録媒体21−nは、排出媒体収納部25に収納される。
次に、本実施形態における記録処理終了時刻の予測方法について、図3を用いて説明する。
まず、上位装置29からジョブ情報が通知され、このジョブ情報によって、全記録処理である各部n枚(n≧1の整数)計m部(m≧1の整数)の画像記録の要求と共に、一部記録処理(例えば試し印刷)が要求された場合を想定する。なお、この場合における一部記録処理は、枚数がn枚の画像記録となる。
まず、上位装置29からジョブ情報が通知され、このジョブ情報によって、全記録処理である各部n枚(n≧1の整数)計m部(m≧1の整数)の画像記録の要求と共に、一部記録処理(例えば試し印刷)が要求された場合を想定する。なお、この場合における一部記録処理は、枚数がn枚の画像記録となる。
図3は、一部記録処理における記録媒体21−nの搬送状況を示している。なお、n≧2とする。
図3において、記録媒体21−nは、この一部記録処理において最後に画像記録が行われる最終の記録媒体(以下、ここでは「最終記録媒体」と称する)である。また、記録媒体21−(n−1)は、この一部記録処理において最終記録媒体21−nの直前に画像記録が行われる記録媒体である。
図3において、記録媒体21−nは、この一部記録処理において最後に画像記録が行われる最終の記録媒体(以下、ここでは「最終記録媒体」と称する)である。また、記録媒体21−(n−1)は、この一部記録処理において最終記録媒体21−nの直前に画像記録が行われる記録媒体である。
図3において、符号41乃至43は、各記録媒体21−1、21−(n−1)、21−nの給送タイミングを示している。T1S、T(n-1)S、TnSは各記録媒体21−1、21−(n−1)、21−nの給送時刻である。また、符号44は、最終記録媒体21−nの排出タイミングを示しており、TnEは最終記録媒体21−nの排出時刻である。更に、Tn-1 は、最終記録媒体21−nの給送時刻TnSと記録媒体21−(n−1)の給送時刻T(n-1)Sとの差であり、いわゆる給送間隔である。
記録処理終了時刻算出部10は、給送カウンタ及び排出カウンタを有している。また、記憶部11は、給送時刻メモリ、排出時刻メモリ、再開開始時刻メモリ、給送経過時間メモリ及び一部記録処理時間メモリを有している。ここで、給送時刻メモリには、画像記録枚数分の給送時刻を格納することができる。なお、これらの各種カウンタ及び各種メモリは、一部記録処理開始時に全て0に初期化される。
一部記録処理が開始されると、記録処理終了時刻算出部10は、記録媒体21−x(1≦x≦n)が給送されてその端部を給送媒体端部検出部4が検出する毎に給送カウンタの値を1ずつカウントアップし、併せて、そのときの時刻を給送時刻として測定し、測定された給送時刻を、記憶部11の給送時刻メモリにおける、カウントアップした給送カウンタ値に対応付けられている記憶位置に格納する。また、記録処理終了時刻算出部10は、記録媒体21−xが排出されてその端部を排出媒体端部検出部24が検出する毎に、排出カウンタ値を1ずつカウントアップする。ここで、給送された記録媒体21−xが、一部記録処理の最終記録媒体21−n(すなわちx=n)である場合には、記録処理終了時刻算出部10は、この最終記録媒体21−nの排出が検出されたときの時刻を排出時刻として測定して記憶部11の排出時刻メモリに格納する。
次に、記録処理終了時刻算出部10は、一部記録処理が終了すると、排出時刻メモリ内に格納された最終記録媒体21−nの排出時刻TnEと給送時刻メモリ内に格納された1枚目の記録媒体21−1の給送時刻T1Sとの差を計算して一部記録処理時間Tstd を算出する。すなわち、記録処理終了時刻算出部10は、下記の(1)式の計算を行う。
Tstd =TnE−T1S………(1)
なお、図4に示すように、n=1の場合、すなわち一部記録処理において記録媒体21−1のみに対して画像記録を行う場合には、一部記録処理時間Tstd の算出は、符号52で示す記録媒体21−1の排出タイミング(排出時刻T1E)と、符号51で示す記録媒体21−1の給送タイミング(給送時刻T1S)との差を求めればよい。すなわち、記録処理終了時刻算出部10は、この場合には、下記の(2)式の計算を行えばよい。
なお、図4に示すように、n=1の場合、すなわち一部記録処理において記録媒体21−1のみに対して画像記録を行う場合には、一部記録処理時間Tstd の算出は、符号52で示す記録媒体21−1の排出タイミング(排出時刻T1E)と、符号51で示す記録媒体21−1の給送タイミング(給送時刻T1S)との差を求めればよい。すなわち、記録処理終了時刻算出部10は、この場合には、下記の(2)式の計算を行えばよい。
Tstd =TnE−T1E=T1 ………(2)
以上のようにして算出された一部記録処理時間Tstd は、記憶部11の一部記録処理時間メモリに格納される。
以上のようにして算出された一部記録処理時間Tstd は、記憶部11の一部記録処理時間メモリに格納される。
次に、上位装置29から要求された全記録処理として各部n枚計m部の画像記録を画像記録装置31が開始するときに、記録処理終了時刻算出部10は記録処理終了予測時刻Tを算出する。この全記録処理において、1部当たりの記録処理に要する時間は、一部記録処理時間Tstd と同一であるとし、記録処理終了予測時刻Tは下記の(3)式で算出することができる。
T=(現在の時刻)+Tstd ×m………(3)
記録処理終了時刻算出部10は、(3)式で算出した時刻を記録処理終了時刻表示部12に通知して表示させる。ユーザはこの表示を見ることにより、現在実行中の記録処理の終了予測時刻を知ることができる。
記録処理終了時刻算出部10は、(3)式で算出した時刻を記録処理終了時刻表示部12に通知して表示させる。ユーザはこの表示を見ることにより、現在実行中の記録処理の終了予測時刻を知ることができる。
ところで、図3及び図4に記録媒体21−nの搬送状況を示した一部記録処理では、一部記録処理時間Tstd を測定するために行った一部記録処理が途中で中断しなかった状況を示している。これに対し、実際の記録処理では、後述するような一部記録処理を中断させる事象が発生することがある。このような場合においても前述した(1)式を用いて一部記録処理時間Tstd を算出すると、一部記録処理を中断した時間がその算出結果に含まれてしまう。
そこで、このような一部記録処理を中断させる事象が発生した場合の対処について説明する。なお、ここでは、1部当たりn枚(n≧2の整数)の一部記録処理の場合を考える。
一部記録処理を一時中断させる事象は、大きく分けて2つある。まず、この2つの事象のうちの第一の事象である中断事象Aについて、図5A及び図5Bを用いて説明する。
中断事象Aは、記録媒体21−nの詰まり(ジャム)などといった、記録処理を継続すると更に重大な故障へと繋がる可能性のある事象であり、記録処理を即時停止する必要がある事象である。
中断事象Aは、記録媒体21−nの詰まり(ジャム)などといった、記録処理を継続すると更に重大な故障へと繋がる可能性のある事象であり、記録処理を即時停止する必要がある事象である。
図5Aに例示した一部記録処理における記録媒体21−nの搬送状況において、破線の矢印で示されているタイミング61において中断事象Aが発生したものとする。この場合、画像記録装置31は、タイミング61において記録処理を即時停止し、記録媒体21−3及び21−4の排出は行わない。従って、中断事象Aの解消後に記録処理を再開させるときには、図5Bに示すように、改めて記録媒体21−3から記録処理を開始する必要がある。
次に、一部記録処理を一時中断させる第二の事象である中断事象Bについて、図6A及び図6Bを用いて説明する。
中断事象Bは、給送媒体収納部5の記録媒体21−nが無くなる、画質維持のために記録ヘッド17のクリーニング処理を自動的に実行する、など、画像記録装置31内で既に搬送中の記録媒体21−nに対しては記録処理をそのまま継続して行い、改めて給送する必要は無い事象である。
中断事象Bは、給送媒体収納部5の記録媒体21−nが無くなる、画質維持のために記録ヘッド17のクリーニング処理を自動的に実行する、など、画像記録装置31内で既に搬送中の記録媒体21−nに対しては記録処理をそのまま継続して行い、改めて給送する必要は無い事象である。
図6Aに例示した一部記録処理における記録媒体21−nの搬送状況において、破線の矢印で示されているタイミング71において中断事象Bが発生したものとする。画像記録装置31は、中断事象Bが発生しても、このタイミング71で記録処理を即時停止することはなく、記録媒体21−5以降の給送は停止するが、既に給送されている記録媒体21−4までについては記録処理を実行し排出まで行う。従って、中断事象Bの解消後に記録処理を再開させるときには、図6Bに示すように、記録媒体21−5から記録処理を開始する。
以上の中断事象A及び中断事象Bが発生した場合に、記録処理終了時刻算出部10で行われる、給送経過時間Td の算出方法について説明する。
図5Aにおいて、タイミング61の時刻に中断事象Aが発生した場合、記録媒体21−2までが排出されているので、この時刻における排出カウンタの値は「2」となっている。また、この時刻において、記録媒体21−4までが既に給送されているので、給送カウンタ値は「4」となっており、給送時刻メモリには、記録媒体21−1の給送時刻T1Sから記録媒体21−4の給送時刻T4Sまでが格納されている。
図5Aにおいて、タイミング61の時刻に中断事象Aが発生した場合、記録媒体21−2までが排出されているので、この時刻における排出カウンタの値は「2」となっている。また、この時刻において、記録媒体21−4までが既に給送されているので、給送カウンタ値は「4」となっており、給送時刻メモリには、記録媒体21−1の給送時刻T1Sから記録媒体21−4の給送時刻T4Sまでが格納されている。
一部記録処理における最初の記録対象である記録媒体21−1の給送時刻T1Sから、タイミング61の時点において排出できていない(記録処理が正常に完了していない)先頭の記録媒体21−3の給送時刻T3Sまでに経過した時間である給送経過時間Td は、下記の(4)式により算出できる。
Td =T3S−T1S………(4)
記録処理終了時刻算出部10は、この(4)式によって給送経過時間Td を算出して記憶部11の給送経過時間メモリに格納する。
記録処理終了時刻算出部10は、この(4)式によって給送経過時間Td を算出して記憶部11の給送経過時間メモリに格納する。
ここで上記の(4)式を一般化しておく。
中断事象Aが発生した時点における排出カウンタの値を「C」とする。この場合、記録媒体21−nにおいて、中断事象Aの発生により排出できない先頭のものは記録媒体21−(C+1)である。従って、このときの給送経過時間Td は、下記の(5)式によって算出することができる。
中断事象Aが発生した時点における排出カウンタの値を「C」とする。この場合、記録媒体21−nにおいて、中断事象Aの発生により排出できない先頭のものは記録媒体21−(C+1)である。従って、このときの給送経過時間Td は、下記の(5)式によって算出することができる。
Td =T(C+1)S−T1S………(5)
図5Aにおいて、中断事象Aの発生後にこの事象を解消して一部記録処理を再開する際には、記録処理が正常に完了していない記録媒体21−3から記録処理を実施する必要がある。そこで、記録処理終了時刻算出部10は、排出カウンタのこの時点での値である「2」を給送カウンタに代入する。これにより、記録媒体21−3以降の給送時刻を、給送時刻メモリにおける所定の記憶位置に改めて格納することができる。なお、記録処理再開後の最初の給送時刻は、再開開始時刻TRSとして再開開始時刻メモリに別途格納する。
図5Aにおいて、中断事象Aの発生後にこの事象を解消して一部記録処理を再開する際には、記録処理が正常に完了していない記録媒体21−3から記録処理を実施する必要がある。そこで、記録処理終了時刻算出部10は、排出カウンタのこの時点での値である「2」を給送カウンタに代入する。これにより、記録媒体21−3以降の給送時刻を、給送時刻メモリにおける所定の記憶位置に改めて格納することができる。なお、記録処理再開後の最初の給送時刻は、再開開始時刻TRSとして再開開始時刻メモリに別途格納する。
以降、中断事象Aが再度発生した際には、記録処理終了時刻算出部10は、下記の(6)式の計算を行うことにより、記録媒体21−(C+1)の給送時刻T(C+1)Sと再開開始時刻メモリに格納した再開開始時刻TRSとの差を、給送経過時間メモリに格納してある給送経過時間Td に加算して、給送経過時間Td を更新する。
Td =Td +{T(C+1)S−TRS}………(6)
この後の中断事象Aの解消後の処理は前述したものと同一である。
その後、一部記録処理が全て終了した際に、記録処理終了時刻算出部10は一部記録処理時間Tstd を求める。このときの一部記録処理時間Tstd は、下記の(7)式の計算を行って、最終記録媒体21−nの排出時刻TnEと再開開始時刻メモリにこのときに格納されている最後の再開開始時刻TRSとの差と、このときに給送経過時間メモリに格納されている給送経過時間Td との和を求めることで算出できる。
この後の中断事象Aの解消後の処理は前述したものと同一である。
その後、一部記録処理が全て終了した際に、記録処理終了時刻算出部10は一部記録処理時間Tstd を求める。このときの一部記録処理時間Tstd は、下記の(7)式の計算を行って、最終記録媒体21−nの排出時刻TnEと再開開始時刻メモリにこのときに格納されている最後の再開開始時刻TRSとの差と、このときに給送経過時間メモリに格納されている給送経過時間Td との和を求めることで算出できる。
Tstd =(TnE−TRS)+Td ………(7)
次に、図6Aにおいて、タイミング71の時刻に中断事象Bが発生した場合を考える。この場合には、記録媒体21−4までが排出される。ここまでの排出が完了すると排出カウンタの値は「4」となる。一方、この記録媒体21−4までは、中断事象Bの発生までに給送されているので、給送カウンタの値も「4」となっており、従って、給送時刻メモリにはT1SからT4Sまでの給送時刻が格納されている。
次に、図6Aにおいて、タイミング71の時刻に中断事象Bが発生した場合を考える。この場合には、記録媒体21−4までが排出される。ここまでの排出が完了すると排出カウンタの値は「4」となる。一方、この記録媒体21−4までは、中断事象Bの発生までに給送されているので、給送カウンタの値も「4」となっており、従って、給送時刻メモリにはT1SからT4Sまでの給送時刻が格納されている。
ところで、図6Aによれば、正常に排出された記録媒体21−4までの給送経過時間Td は、記録媒体21−5の給送時刻T5Sと先頭の記録対象である記録媒体21−1の給送時刻T1Sとの差として求めることができる。ところが、中断事象Bが発生した場合には、記録媒体21−5が給送されないため、給送時刻T5Sを測定することができない。そこで、中断事象Bが発生した場合には、記録処理終了時刻算出部10は、中断事象Bが発生しなければ記録媒体21−5の給送が給送媒体端部検出部4によって検出されたであろう時刻を予測して給送時刻T5Sとみなす処理を行う。この給送時刻T5Sの予測は、例えば、下記の(8)式の計算を行って、記録媒体21−4の給送時刻T4Sに、記録媒体21−1から記録媒体21−4までの給送における給送間隔T1 、T2 、及びT3 の平均値を加算することによって行う。
T5S=T4S+(T1 +T2 +T3 )×1/3=T4S+(T4S−T1S)×1/3………(8)
記録処理終了時刻算出部10は、給送カウンタの値を1だけカウントアップして「5」にすると共に、このようにして予測された給送時刻T5Sを、記憶部11の給送時刻メモリにおける、給送カウンタ値「5」に対応付けられている記憶位置に格納する。この結果、給送時刻メモリには、T1SからT5Sまでの給送時刻が揃うことになる。
記録処理終了時刻算出部10は、給送カウンタの値を1だけカウントアップして「5」にすると共に、このようにして予測された給送時刻T5Sを、記憶部11の給送時刻メモリにおける、給送カウンタ値「5」に対応付けられている記憶位置に格納する。この結果、給送時刻メモリには、T1SからT5Sまでの給送時刻が揃うことになる。
ここで、排出カウンタの値を「C」とすると、記録媒体21−nにおいて、中断事象Bの発生後に給送されない先頭のものは記録媒体21−(C+1)となる。従って、「C」を用いて上記の(8)式を一般化すると、下記の(9)式となる。
T(C+1)S=TCS+(TCS−T1S)×1/(C−1)………(9)
図6Aの例の説明を続ける。正常に排出された記録媒体21−4までの給送経過時間Td は、下記の(10)式により算出することができる。
図6Aの例の説明を続ける。正常に排出された記録媒体21−4までの給送経過時間Td は、下記の(10)式により算出することができる。
Td =T5S−T1S………(10)
記録処理終了時刻算出部10は、上記の(10)式の計算を行って給送経過時間Td を算出して記憶部11の給送経過時間メモリに格納する。
記録処理終了時刻算出部10は、上記の(10)式の計算を行って給送経過時間Td を算出して記憶部11の給送経過時間メモリに格納する。
なお、ここで、排出カウンタの値を「C」とすると、記録媒体21−nにおいて、中断事象Bの発生後に給送されない先頭のもの(すなわち、中断事象Bの発生により排出できない先頭のもの)は記録媒体21−(C+1)となる。従って、「C」を用いて上記の(10)式を一般化すると、前掲した(5)式と同一になる。
図6Aにおいて、中断事象Bの発生後にこの事象を解消して一部記録処理を再開する際には、記録媒体21−5から記録処理を実施する必要がある。そこで、記録処理終了時刻算出部10は、排出カウンタのこの時点の値である「4」を給送カウンタに代入する。これにより、記録媒体21−5以降の給送時刻を、給送時刻メモリにおける所定の記憶位置に格納することができる。なお、記録処理再開後の最初の給送時刻は、再開開始時刻TRSとして再開開始時刻メモリに別途格納する。
以降、中断事象Bが再度発生した際には、記録処理終了時刻算出部10は、前述した給送時刻の予測を同様に行う。なお、記録媒体21−nのうち、このときの給送時刻の予測対象となるものは、排出カウンタの値を「C」とすると、記録媒体21−(C+1)である。そして、記録処理終了時刻算出部10は、この記録媒体21−(C+1)の予測給送時刻T(C+1)Sと再開開始時刻メモリに格納した再開開始時刻TRSとの差を、給送経過時間メモリに格納してある給送経過時間Td に加算して、給送経過時間Td を更新するが、このときの計算式は前掲した(6)式と同一である。
この後の中断事象Bの解消後の処理は前述したものと同一である。
その後、一部記録処理が全て終了した際に、記録処理終了時刻算出部10は一部記録処理時間Tstd を求める。一部記録処理時間Tstd の算出は、中断事象Aの場合と同様、前掲した(7)式の計算を記録処理終了時刻算出部10が行えば良いので、ここでは説明を省略する。
その後、一部記録処理が全て終了した際に、記録処理終了時刻算出部10は一部記録処理時間Tstd を求める。一部記録処理時間Tstd の算出は、中断事象Aの場合と同様、前掲した(7)式の計算を記録処理終了時刻算出部10が行えば良いので、ここでは説明を省略する。
なお、画像記録装置31で一時記録処理を実行中に、例えば中断事象Aが発生し、中断事象Aの解消後に再開した記録処理で中断事象Bが発生した場合には、前述した中断事象A及び中断事象Bそれぞれの場合においての給送経過時間Td の算出法を実行し、一部記録処理が全て終了した際に、前掲した(7)式の計算を行って一部記録処理時間Tstd を求めればよい。
次に図7について説明する。図7は、画像記録装置31に備えられている記録処理終了時刻予測システム30によって行われる、本実施形態に係る記録処理終了時刻予測処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、記憶部11に記憶されている例えば制御プログラムにおける記録処理終了時刻算出部10を制御部1のMPUが実行することによって実現される。
なお、以下の説明では、全記録処理として各部n枚計m部(但し、n≧1の整数、m≧1の整数)の画像記録と、一部記録処理(例えば1部n枚の試し印刷)との実行を要求するジョブ情報が上位装置29から通知されたものとする。
まず、制御部1は、上位装置29からジョブ情報が通知されると、一部記録処理を実行して一部記録処理時間を算出するサブルーチン処理をS1において実行する。なお、このサブルーチン処理の詳細は後述する。
次に、制御部1は、S2において、S1のサブルーチン処理の実行によって一部記録処理時間メモリに格納されている一部記録処理時間と、上位装置29から要求されている部数mとの積を求め、この積に現在の時刻を加算して記録処理終了予測時刻Tを算出し、算出された時刻Tを、記録処理終了時刻表示部12で表示する処理を行う。ここで、記録処理終了予測時刻Tは、終了予測時刻として表示を行うようにしてもよく、また、本記録処理の開始時刻から記録処理終了予測時刻Tまでの残り時間として表示するようにしてもよい。なお、この残り時間を表示する場合には、記録処理終了時刻Tと本記録処理の開始時刻との時間差を算出して表示すればよい。
次に、制御部1は、S3において、上位装置29から受け取ったジョブ情報に従って全記録処理を実行する。その後、全記録処理が完了したときにはこの図7の処理を終了する。
以上までの処理が本発明の第一実施形態に係る記録処理終了時刻予測処理である。
次に図8について説明する。図8は、図7におけるS1において制御部1が実行するサブルーチン処理である、一部記録処理時間算出処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
次に図8について説明する。図8は、図7におけるS1において制御部1が実行するサブルーチン処理である、一部記録処理時間算出処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
まず、制御部1は、記録処理終了時刻算出部10に基づくサブルーチン処理としてのS11において、一部記録処理時間算出を指示する。制御部1は、給送カウンタ及び排出カウンタの値をそれぞれ「0」に初期化すると共に、記憶部11の給送時刻メモリ、排出時刻メモリ、再開開始時刻メモリ、給送経過時間メモリ、及び一部記録処理時間メモリ、記録処理時間メモリの記憶内容を全て初期化する処理を行う。
次に制御部1は、S12において、記録媒体21−x(1≦x≦n)の給送を給送媒体端部検出部4が検出したか否かを判定する処理を行う。なお、この判定は、給送媒体端部検出部4から送られてくるエッジ信号を制御部1が受信したか否かを以って行う。ここで、記録媒体21−xの給送が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、記録処理終了時刻算出部10はS13に処理を進める。一方、記録媒体21−xの給送が検出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、記録処理終了時刻算出部10は、記録媒体21−xの給送が検出されるまで処理の進行を待機する。
次に制御部1は、S13において、給送カウンタの値に1を加算してその値を「x」とすると共に、現在の時刻、すなわち、記録媒体21−xの給送が検出された時刻Txsを測定して、給送時刻メモリにおける記録媒体21−xについての記憶位置(給送カウンタの値に対応する記憶位置)に格納する処理を行う。
次に制御部1は、S14において、画像記録装置31での中断事象の発生を制御部1が検出していないか否かを判定する処理を行う。ここで、中断事象の発生が検出されていないと判定したとき(判定結果がYesのとき)、記録処理終了時刻算出部10はS16に処理を進める。
一方、制御部1は、S14の判定処理において中断事象の発生が検出されたと判定したとき(判定結果がNoのとき)、S15に処理を進めて中断事象の発生時に行うサブルーチン処理を実行する。そして、制御部1は、このサブルーチン処理が終了した後は、S12へ処理を戻して前述した処理を再度実行する。なお、このサブルーチン処理の詳細は後述する。
次に制御部1は、S16において、記録媒体21−xの排出を排出媒体端部検出部24が検出したか否かを判定する処理を行う。なお、この判定は、制御部1が排出媒体端部検出部24から送られてくる信号を受信したか否かによって行う。ここで、制御部1は、記録媒体21−xの排出が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、S17に処理を進める。一方、制御部1は、記録媒体21−xの排出が検出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、S18に処理を進める。
次に制御部1は、S17において、排出カウンタの値に1を加算する処理を行う。
次に制御部1は、S18において、一部記録処理においての最終の記録対象である記録媒体21−nの排出が行われたか否かを判定する処理を行う。この判定は、制御部1が排出カウンタの値が「n」であるか否かによって行うことができる。ここで、制御部1は、最終記録媒体21−nが排出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、S20に処理を進める。一方、制御部1は、最終記録媒体21−nが未だ排出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、S19に処理を進める。
次に制御部1は、S18において、一部記録処理においての最終の記録対象である記録媒体21−nの排出が行われたか否かを判定する処理を行う。この判定は、制御部1が排出カウンタの値が「n」であるか否かによって行うことができる。ここで、制御部1は、最終記録媒体21−nが排出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、S20に処理を進める。一方、制御部1は、最終記録媒体21−nが未だ排出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、S19に処理を進める。
次に制御部1は、S19において、記録媒体21−xに続く次の記録媒体21−(x+1)の給送を給送媒体端部検出部4が検出したか否かを判定する処理をS12と同様に行う。ここで、制御部1は、記録媒体21−(x+1)の給送が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、S13へ処理を戻して前述した処理を再度実行する。一方、制御部1は、記録媒体21−(x+1)の給送が検出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、S14へと処理を戻して前述した処理を繰り返す。
次に制御部1は、S20において、現在の時刻、すなわち、最終記録媒体21−nの排出が検出された時刻TnEを測定して排出時刻メモリに格納する処理を行う。次に制御部1は、S21において、前述した(7)式の計算を行って一部記録処理時間Tstd を算出し、算出された一部記録処理時間Tstd を一部記録処理時間メモリに格納する処理を行う。その後、制御部1は、図8のサブルーチン処理を終了して処理を元の図7へ戻す。
以上までの処理が図8に示した一部記録処理時間算出処理である。
次に図9について説明する。図9は、図8におけるS15において記録処理終了時刻算出部10が実行するサブルーチン処理である、中断事象発生時処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
次に図9について説明する。図9は、図8におけるS15において記録処理終了時刻算出部10が実行するサブルーチン処理である、中断事象発生時処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
まず、制御部1は、S31において、中断事象の発生に応じて画像記録装置31の記録動作を停止させたか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部1は、画像記録装置31の記録動作を停止させたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、S32に処理を進める。一方、制御部1は、画像記録装置31の記録動作を未だ停止させていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、画像記録装置31の記録動作を停止させるまで処理の進行を待機する。
なお、前述したように、制御部1は、発生した中断事象が中断事象Aである場合には記録動作を即時停止する一方、発生した中断事象が中断事象Bである場合には、記録媒体21−nのうち既に給送がされているもの対する記録処理が完了するまで記録動作を継続し、後に記録動作を停止させる。
次に制御部1は、S32において、画像記録装置31で発生した中断事象が中断事象Aであるか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部1は、発生した中断事象が中断事象Aであると判定したとき(判定結果がYesのとき)、S34に処理を進める。一方、制御部1は、発生した中断事象が中断事象Bであると判定したとき(判定結果がNoのとき)、S33に処理を進める。
次に制御部1は、S33において、給送予測時刻算出処理を行う。この処理は、排出カウンタの値と給送時刻メモリから読み出した給送時刻とに基づいて前述した(9)式の計算を行うことにより、中断事象Bが発生したことで給送されなかった先頭の記録媒体が給送されていたならば給送媒体端部検出部4によって検出されたであろう時刻の予測結果を算出し、算出結果を給送時刻メモリにおける所定の記憶位置に格納する処理である。
次に制御部1は、S34において、排出カウンタの値と給送時刻メモリから読み出した給送時刻とに基づいて前述した(5)式の計算を行って給送経過時間Td を算出し、算出結果を給送経過時間メモリに格納する処理を行う。
次に制御部1は、S35において、排出カウンタのこの時点での値を給送カウンタに代入する処理を行う。
次に制御部1は、S36において、発生していた中断事象が解消されたか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部1は、発生していた中断事象が解消されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、図9のサブルーチン処理を終了して処理を元の図8へ戻す。一方、制御部1は、発生していた中断事象の解消が検出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、中断事象が解消されるまで処理の進行を待機する。
次に制御部1は、S36において、発生していた中断事象が解消されたか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部1は、発生していた中断事象が解消されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)、図9のサブルーチン処理を終了して処理を元の図8へ戻す。一方、制御部1は、発生していた中断事象の解消が検出されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)、中断事象が解消されるまで処理の進行を待機する。
以上までの処理が図9に示した中断事象発生時処理である。
以上のように、本発明の第一実施形態によれば、一部記録処理の実行中に記録処理を中断する事象が発生しても、その中断時間を含まない一部記録処理の所要時間を得て記録処理終了時刻の予測を行うことができるので、一部記録処理を始めから改めて行う必要が無い。
以上のように、本発明の第一実施形態によれば、一部記録処理の実行中に記録処理を中断する事象が発生しても、その中断時間を含まない一部記録処理の所要時間を得て記録処理終了時刻の予測を行うことができるので、一部記録処理を始めから改めて行う必要が無い。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、本発明の第二実施形態の説明においては、前述した第一実施形態と共通の構成要素には同一符号を付すこととし、ここでは第一実施形態と異なる部分のみを示して説明する。
前述した本発明の第一実施形態では、上位装置29から通知されるジョブ情報によって、全記録処理である各部n枚計m部の画像記録の要求と共に、一部記録処理が要求された場合を想定していた。従って、第一実施形態では、まず一部記録処理を実行して一部記録処理時間Tstd を算出し、その後、全記録処理として要求された各部n枚計m部の画像記録と記録処理終了時刻の予測とを行っていた。
これに対し、本発明の第二実施形態では、上位装置29から通知されるジョブ情報で、全記録処理である各部n枚(n≧1の整数)計m部(m≧1の整数)の画像記録のみが要求されており、一部記録処理は要求されていない場合を想定する。本発明の第二実施形態では、この想定の下で全記録処理とは別個に一部記録処理を行うと、一部記録処理に要する時間を浪費することとなる上に、インクや記録媒体等の消耗品にも無駄が生じることとなる。
一部記録処理では、1部に該当するn枚分の記録処理を実施したときの測定結果に基づいて一部記録処理時間Tstd を算出しているが、この時間は、全記録処理で要求された計m部のうちの1部の記録処理と同一である。そこで、本発明の第二実施形態では、一部記録処理で実施している一部記録処理時間Tstd の算出を、全記録処理における第1部目の記録処理を実施したときの測定結果に基づいて行う。そして、本発明の第二実施形態では、この算出結果に基づいた記録処理終了時刻の予測を行い、その予測結果を全記録処理における第2部目の記録処理の実行時までに表示するようにする。こうすることにより、本発明の第二実施形態では、全記録処理とは別個に一部記録処理を行うことによる時間の浪費が防止され、インクや記録媒体等の消耗品の無駄が省かれる。
本発明の第二実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成は、図1に示した第一実施形態に係るものと同様であり、また、この画像記録装置の各構成要素の配置も図2に示した第一実施形態に係るものと同様である。
図10について説明する。図10は、画像記録装置31に備えられている記録処理終了時刻予測システム30によって行われる、本明の第二実施形態に係る記録処理終了時刻予測処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、記憶部11に記憶されている例えば制御プログラムにおける記録処理終了時刻算出部10を制御部1のMPUが実行することによって実現される。
なお、本発明の第二実施形態に係る以下の説明では、全記録処理として各部n枚計m部(但し、n≧1の整数、m≧1の整数)の画像記録の実行を要求するジョブ情報が上位装置29から通知されたものとする。
まず、制御部1は、上位装置29からジョブ情報が通知されると、一部記録処理を実行して一部記録処理時間を算出するサブルーチン処理をS41において実行する。このサブルーチン処理は、図8に示したものと同一であり、図8におけるS15のサブルーチン処理も図9に示したものと同一である。従って、ここではS41の処理の詳細な説明は省略するが、この処理によって、全記録処理における第1部目の記録処理が行われる。
次に、制御部1は、S42において、S41のサブルーチン処理の実行によって一部記録処理時間メモリに格納されている一部記録処理時間と、上位装置29から要求されている部数mから1を減じた値との積を求め、この積に現在の時刻を加算して記録処理終了予測時刻Tを算出し、算出された時刻Tを、記録処理終了時刻表示部12で表示する処理を行う。なお、このときに算出される記録処理終了予測時刻Tは、全記録処理における第2部目から第m部目までの記録処理を終了する時刻の予測結果である。
ここで、記録処理終了予測時刻Tは、終了予測時刻として表示を行うようにしてもよく、また、本記録処理の開始時刻から記録処理終了予測時刻Tまでの残り時間として表示するようにしてもよい。なお、この残り時間を表示する場合には、記録処理終了時刻Tと本記録処理の開始時刻との時間差を算出して表示すればよい。
次に、制御部1は、S43において、上位装置29から受け取ったジョブ情報に従って全記録処理における第2部目から第m部目までの記録処理を実行する。その後、これら全ての記録処理が完了したときにはこの図10の処理を終了する。
以上までの処理が本発明の第二実施形態に係る記録処理終了時刻予測処理である。
以上のように、本発明の第二実施形態によれば、全記録処理のうちの一部記録処理時間を算出するための第1部目の記録処理の実行中に記録処理を中断する事象が発生しても、前述した第一実施形態と同様に、その中断時間を含まない一部記録処理時間を得て記録処理終了時刻の予測を行うことができるので、全記録処理とは別個に一部記録処理を行う必要が無い。
以上のように、本発明の第二実施形態によれば、全記録処理のうちの一部記録処理時間を算出するための第1部目の記録処理の実行中に記録処理を中断する事象が発生しても、前述した第一実施形態と同様に、その中断時間を含まない一部記録処理時間を得て記録処理終了時刻の予測を行うことができるので、全記録処理とは別個に一部記録処理を行う必要が無い。
また、本発明の第二実施形態によれば、一部記録処理時間の算出を、上位装置29から要求された全記録処理における第1部目の記録処理の際に行うようにしたことにより、全記録処理とは別個に一部記録処理を行うことによる時間の浪費が防止され、インクや記録媒体等の消耗品の無駄が省かれる。
以上、本発明の第一、第二実施形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前述した第一、第二実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。本発明の実施形態おいては、例えば前述した本発明の第一実施形態、第二実施形態に示された各全体構成から幾つかの構成要素を削除してもよいし、さらには各実施形態の異なる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 制御部
2 給送部
3 給送駆動部
4 給送媒体端部検出部
5 給送媒体収納部
6 搬送機構
7 搬送情報生成部
10 記録処理終了時刻算出部
11 記憶部
12 記録処理終了時刻表示部
15 画像記録部
16 記録ヘッド駆動部
17 記録ヘッド
19a 駆動ローラ
19b 従動ローラ
20 搬送ベルト
21−1乃至21−n 記録媒体
22 収納部
23 排出駆動部
24 排出媒体端部検出部
25 排出媒体収納部
29 上位装置
30 記録処理終了時刻予測システム
31 画像記録装置
41 記録媒体21−1の給送タイミング
42 記録媒体21−(n−1)の給送タイミング
43 記録媒体21−nの給送タイミング
44 記録媒体21−nの排出タイミング
51 記録媒体21−1の給送タイミング
52 記録媒体21−1の排出タイミング
61 中断事象Aの発生タイミング
71 中断事象Bの発生タイミング
2 給送部
3 給送駆動部
4 給送媒体端部検出部
5 給送媒体収納部
6 搬送機構
7 搬送情報生成部
10 記録処理終了時刻算出部
11 記憶部
12 記録処理終了時刻表示部
15 画像記録部
16 記録ヘッド駆動部
17 記録ヘッド
19a 駆動ローラ
19b 従動ローラ
20 搬送ベルト
21−1乃至21−n 記録媒体
22 収納部
23 排出駆動部
24 排出媒体端部検出部
25 排出媒体収納部
29 上位装置
30 記録処理終了時刻予測システム
31 画像記録装置
41 記録媒体21−1の給送タイミング
42 記録媒体21−(n−1)の給送タイミング
43 記録媒体21−nの給送タイミング
44 記録媒体21−nの排出タイミング
51 記録媒体21−1の給送タイミング
52 記録媒体21−1の排出タイミング
61 中断事象Aの発生タイミング
71 中断事象Bの発生タイミング
Claims (15)
- 給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が前記記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された前記記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置において、
指定される前記ジョブ情報が前記記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、当該一部記録処理に要する時間に関する情報に基づいて、前記ジョブ情報に基づく全ての前記記録処理工程が終了する時刻の算出を行う記録処理終了時刻算出部を少なくとも備え、
前記記録処理終了時刻算出部は、前記一部記録処理中に、当該一部記録処理を中断する中断事象が発生しても、前記全ての前記記録処理工程が終了する時刻の算出を行う、ことを特徴とする画像記録装置。 - 前記記録処理工程が終了する時刻を表示する記録処理終了時刻表示部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記記録処理が為された当該記録媒体を排出させた後に収納する収納部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記記録処理終了時刻算出部を当該制御部の演算処理装置が実行するプログラムとして記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記制御部は、前記プログラムを記憶するための記憶部を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記ジョブ情報は、上位装置から通知される、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記ジョブ情報は、前記記録媒体に記録処理する記録データと、当該記録データが記録処理される記録媒体の枚数についての指示情報とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記一部記録処理に要する時間に関する情報は、前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数が1枚である場合に、当該記録媒体を給送したときの給送時刻と当該記録媒体を排出したときの排出時刻とを含み、
前記一部記録処理に要する時間に関する情報は、前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)である場合に、当該記録媒体を順次給送したときの各給送時刻とn枚目の当該記録媒体を排出したときの排出時刻とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)の場合であって、当該一部記録処理が中断した場合には、前記一部記録処理に要する時間に関する情報は、
前記一部記録処理が再開されたときの再開時刻と、
前記一部記録処理の中断前において最初に記録処理された記録媒体を給送したときの給送時刻と前記一部記録処理の中断により排出できない先頭の記録媒体についての給送時刻との差から算出した給送経過時間と、
前記一部記録処理の再開後にn枚目の記録媒体を排出したときの排出時刻と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が前記記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された前記記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置による記録処理終了時刻予測方法であって、
指定される前記ジョブ情報が前記記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、前記ジョブ情報に基づいて1回目の一部記録処理を実行する工程と、
前記1回目の一部記録処理中に当該一部記録処理が中断した場合に、当該一部記録処理の中断前において最初に記録処理された記録媒体が給送されてから当該一部記録処理が中断するまでの給送経過時間を算出する工程と、
前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されてから当該1回目の一部記録処理が完了するまでに要した一部記録処理再開実行時間を算出する工程と、
前記給送経過時間と前記一部記録処理再開実行時間との和に基づいて、前記ジョブ情報に基づく全ての前記記録処理工程が終了する時刻を算出して当該時刻の予測結果とする工程と、
を含むことを特徴とする記録処理終了時刻予測方法。 - 前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)である場合に、
前記給送経過時間を算出する工程で、前記中断前において最初に記録処理された1枚目の記録媒体から当該中断により排出できない先頭の記録媒体までの各記録媒体を順次給送したときの給送時間間隔の総和を、前記給送経過時間として算出し、
前記一部記録処理再開実行時間を算出する工程で、前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されて順次給送された各記録媒体の給送時間間隔の総和と、当該再開後において最後に記録処理されたn枚目の記録媒体を給送してから排出されるまでの所要時間との和を、前記一部記録処理再開実行時間として算出する、
ことを特徴とする請求項10に記載の記録処理終了時刻予測方法。 - 前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)である場合に、
前記給送経過時間を算出する工程で、前記中断前において最初に記録処理された1枚目の記録媒体を給送したときの給送時刻から前記中断により排出できない先頭の記録媒体についての給送時刻までの経過時間を、前記給送経過時間として算出し、
前記一部記録処理再開実行時間を算出する工程で、前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されて記録処理された先頭の記録媒体を給送したときの給送時刻から当該再開後において最後に記録処理されたn枚目の記録媒体を排出したときの排出時刻までの経過時間を、前記一部記録処理再開実行時間として算出する、
ことを特徴とする請求項10に記載の記録処理終了時刻予測方法。 - 給送部に収納された記録媒体を搬送機構へ給送し、当該搬送機構が前記記録媒体を載置して搬送する過程で当該記録媒体へ画像記録部が記録処理を為し、当該記録処理が為された前記記録媒体を排出するまでの記録処理工程を、指定されるジョブ情報に基づいて行う画像記録装置における記録処理の終了時刻の予測を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
指定される前記ジョブ情報が前記記録処理工程を複数回繰り返し行なう部数単位の一部記録処理である場合に、前記ジョブ情報に基づいて1回目の一部記録処理を実行する処理と、
前記1回目の一部記録処理中に当該一部記録処理が中断した場合に、当該一部記録処理の中断前において最初に記録処理された記録媒体が給送されてから当該一部記録処理が中断するまでの給送経過時間を算出する処理と、
前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されてから当該1回目の一部記録処理が完了するまでに要した一部記録処理再開実行時間を算出する処理と、
前記給送経過時間と前記一部記録処理再開実行時間との和に基づいて、前記ジョブ情報に基づく全ての前記記録処理工程が終了する時刻を算出して当該時刻の予測結果とする処理と、
を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とするプログラム。 - 前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)である場合に、
前記給送経過時間を算出する処理として、前記中断前において最初に記録処理された1枚目の記録媒体から当該中断により排出できない先頭の記録媒体までの各記録媒体を順次給送したときの給送時間間隔の総和を、前記給送経過時間として算出する処理を演算処理装置に行わせ、
前記一部記録処理再開実行時間を算出する処理として、前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されて順次給送された各記録媒体の給送時間間隔の総和と、当該再開後において最後に記録処理されたn枚目の記録媒体を給送してから排出されるまでの所要時間との和を、前記一部記録処理再開実行時間として算出する処理を前記演算処理装置に行わせる、
ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。 - 前記ジョブ情報で指定されている一部記録処理によって記録処理を為す記録媒体の枚数がn枚(nは2≦nの整数)である場合に、
前記給送経過時間を算出する処理として、前記中断前において最初に記録処理された1枚目の記録媒体を給送したときの給送時刻から前記中断により排出できない先頭の記録媒体についての給送時刻までの経過時間を、前記給送経過時間として算出する処理を演算処理装置に行わせ、
前記一部記録処理再開実行時間を算出する処理として、前記中断後に前記1回目の一部記録処理が再開されて記録処理された先頭の記録媒体を給送したときの給送時刻から当該再開後において最後に記録処理されたn枚目の記録媒体を排出したときの排出時刻までの経過時間を、前記一部記録処理再開実行時間として算出する処理を前記演算処理装置に行わせる、
ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050108A JP2008213163A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 画像記録装置、記録処理終了時刻予測方法及びプログラム。 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2008213163A true JP2008213163A (ja) | 2008-09-18 |
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JP2007050108A Withdrawn JP2008213163A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 画像記録装置、記録処理終了時刻予測方法及びプログラム。 |
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JP (1) | JP2008213163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015093403A (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-18 | シャープ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成システム |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007050108A patent/JP2008213163A/ja not_active Withdrawn
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JP2015093403A (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-18 | シャープ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成システム |
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