JP2008210899A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧の低下をまねかず低オン抵抗化が図れる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体層と、
前記半導体層の主面に接して、前記主面上に選択的に設けられた複数の第2導電型の第1の半導体領域と、
前記第1の半導体領域に隣接し、且つ隣り合う前記第1の半導体領域間で底部がつながりつつ前記半導体層の主面に接している複数の第1導電型の第2の半導体領域と、
前記第2の半導体領域に隣接して前記第2の半導体領域の前記底部の上に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、
を備え、
前記第1の半導体領域、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域は、前記半導体層の主面に対して略平行な方向に繰り返して配列されたことを特徴とする半導体装置
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
従来、半導体基板の主面に対して略平行な方向にP型の半導体領域と、N型の半導体領域とが交互に繰り返して配列された構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
PN半導体領域のうち例えばN型半導体領域は、オン時には主電流経路として機能するため、そのN型半導体領域における不純物濃度を高めればオン抵抗を小さくできる。また、耐圧確保のためP型半導体領域の不純物濃度もN型半導体領域と同程度にする必要がある。しかし、PN各半導体領域の不純物濃度を高くすると、オフ時には完全空乏化しにくくなり、耐圧の低下が懸念される。したがって、低オン抵抗且つ高耐圧の両立を図るには、不純物濃度を高めても完全空乏化しやすいようにPN各半導体領域の幅を小さくする必要がある。
しかし、特許文献1では、N型シリコン層にトレンチを形成し、そのトレンチ内にP型シリコン層を埋め込むことで、PNの半導体領域の繰り返し構造を形成しており、PN各半導体領域の微細化の限界がトレンチ形成が可能な幅によって決まるため、不純物濃度を高めることによるさらなる低オン抵抗化が困難であった。
特開2005−317905号公報
本発明は、耐圧の低下をまねかず低オン抵抗化が図れる半導体装置及びその製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の主面に接して、前記主面上に選択的に設けられた複数の第2導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域に隣接し、且つ隣り合う前記第1の半導体領域間で底部がつながりつつ前記半導体層の主面に接している複数の第1導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域に隣接して前記第2の半導体領域の前記底部の上に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、を備え、前記第1の半導体領域、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域は、前記半導体層の主面に対して略平行な方向に繰り返して配列されたことを特徴とする半導体装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層の主面上に設けられた第2の半導体層に形成された第1のトレンチ内で互いに隣接して交互に繰り返して設けられた第1導電型の第1の半導体領域及び第2導電型の第2の半導体領域を有する半導体繰り返し構造層と、前記半導体繰り返し構造層を貫通して前記第1の半導体層に至る第2のトレンチ内に設けられ、前記第1の半導体領域及び前記第1の半導体層に接する導電材と、を備えたことを特徴とする半導体装置が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、第1導電型の第1の半導体層の主面上に形成された第2導電型の第2の半導体層に前記第1の半導体層の主面に達するトレンチを形成し、前記トレンチを挟んで離間する複数の第2導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の半導体領域及び前記トレンチの底面を覆う第1導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、前記トレンチ内における前記第2の半導体領域で囲まれた部分に第2導電型の第3の半導体領域を埋め込む工程と、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域の表面を除去して、前記第1の半導体領域、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域が、前記第1の半導体層の主面に対して略平行な方向に繰り返して配列された構造を露出させる工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、第1導電型の第1の半導体層の主面上に形成された第2の半導体層に第1のトレンチを形成する工程と、前記第1のトレンチ内に、第1導電型の第1の半導体領域と第2導電型の第2の半導体領域とを交互に隣接させて繰り返し形成する工程と、前記第1の半導体領域及び前記第2の半導体領域の表面を除去して、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とが繰り返された構造を露出させる工程と、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とが繰り返された部分を貫通して前記第1の半導体層に至る第2のトレンチを形成する工程と、前記第2のトレンチ内に導電材を埋め込んで、前記導電材を介して前記第1の半導体領域と前記第1の半導体層とを接続する工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、耐圧の低下をまねかず低オン抵抗化が図れる半導体装置及びその製造方法が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では第1導電型をN型、第2導電型をP型として説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。
例えばN型シリコンからなる第1の半導体層(または半導体基板)2の主面上に、P型シリコンからなる第1の半導体領域11と、N型シリコンからなる第2の半導体領域12と、P型シリコンからなる第3の半導体領域13とが、第1の半導体層2の主面に対して略平行な方向に繰り返して(周期的に)配列されている。すなわち、P型半導体領域とN型半導体領域とが、第1の半導体層2の主面に対して略平行な方向に交互に繰り返されて配列されている。
第1の半導体領域11は、第1の半導体層2の主面に接して、その主面上に選択的に複数設けられている。第2の半導体領域12も、第1の半導体層2の主面に接して、その主面上に設けられている。第1の半導体領域11と第2の半導体領域12とは、PN接合を形成して隣接している。
第2の半導体領域12は、第1の半導体領域11間で、断面凹状に設けられている。すなわち、第2の半導体領域12を間に挟む一対の第1の半導体領域11におけるそれぞれの内側に隣接する一対の第2の半導体領域12は、互いの底部どうしがつながっており、その底部は第1の半導体層2の主面に接している。それら一対の第2の半導体領域12の間に、第3の半導体領域13が設けられている。第3の半導体領域13は、前記一対の第2の半導体領域12に囲まれた部分であって、それら一対の第2の半導体領域12をつなぐ底部の上に設けられている。第3の半導体領域13の側面及び底面は、第2の半導体領域12に対してPN接合している。
第1の半導体領域11及び第3の半導体領域13のそれぞれの上には、P型シリコンからなる第4の半導体領域(ベース領域)14が設けられている。第4の半導体領域14の表面には、N型シリコンからなる第5の半導体領域(ソース領域)15が選択的に設けられている。
第2の半導体領域12から、第4の半導体領域14を経て第5の半導体領域15に至る部分の上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜17が設けられている。その絶縁膜17中に、制御電極16が設けられている。
第5の半導体領域15の一部、および第4の半導体領域14における第5の半導体領域15間の部分の上には、第4の半導体領域14及び第5の半導体領域15の表面に接する第1の主電極(ソース電極)18が設けられている。第1の半導体層2の主面の反対側の面には、第2の主電極(ドレイン電極)19が設けられている。
第1〜第5の各半導体領域11〜15の平面パターンとしては、図2に表すようなストライプ状、図3に表すような同心円状などのパターンを一例として挙げることができる。図3においては、第3の半導体領域13(およびその上に設けられた第4の半導体領域14)を中心に各半導体領域が同心円状に形成されている。
本実施形態に係る半導体装置において、スイッチングオン時、制御電極16に所望の制御電圧(ゲート電圧)が印加されると、絶縁膜17を介して制御電極16が対向する部分にNチャネルが形成され、第5の半導体領域15、Nチャネル、第2の半導体領域12および第1の半導体層2を介して、第1の主電極18と第2の主電極19との間に電流が流れる。
スイッチングオフ時には、各半導体領域のPN接合部から空乏層が伸び、第1の主電極18と第2の主電極19との間の主電流経路を遮断し、高い耐圧を実現できる。
次に、図4〜図5は、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。
まず、図4(a)に表すように、N型シリコンからなる第1の半導体層2の主面上に、P型シリコンからなる第2の半導体層3をエピタキシャル成長法により形成する。次に、図4(b)に表すように、第2の半導体層3に、第1の半導体層2の主面に達する複数のトレンチTを選択的に形成する。このトレンチTは、第2の半導体層3の表面に形成された例えば酸化膜をマスクとして、第2の半導体層3を選択的にRIE(Reactive Ion Etching)することによって形成される。このトレンチTを形成することで、トレンチTを挟んで離間する複数のP型シリコンからなる第1の半導体領域11が、第1の半導体層2の主面上に設けられる。
次に、図4(c)に表すように、第1の半導体領域11の上面、側面、およびトレンチTの底面を覆うN型シリコンからなる第2の半導体領域12を、例えばエピタキシャル成長法にて形成する。続いて、第2の半導体領域12によってトレンチTが完全にふさがる前に、エピタキシャル成長法によってP型シリコンからなる第3の半導体領域を、図5(a)に表すように形成する。図4(c)の状態では完全にふさがっていなかったトレンチT内における第2の半導体領域12で囲まれた部分に、第3の半導体領域13は埋め込まれる。
前述した工程におけるエピタキシャル成長は、シリコンの原料ガスとして例えばジクロルシラン(SiHCl)と、ハロゲン化物(例えば塩酸)との混合ガスを、例えば900〜1100℃の条件下でウェーハに供給して行うことができる。あるいは、ジクロルシランの代わりに、シリコンの原料ガスとしてモノシラン(SiH)を用いてもよく(この場合、温度条件は例えば850〜1050℃)、あるいはシリコンの原料ガスとしてトリクロルシラン(SiHCl)を用いてもよい(この場合、温度条件は例えば1050〜1200℃)、あるいはシリコンの原料ガスとして四塩化珪素(SiCl4)を用いてもよい(この場合、温度条件は例えば1150〜1250℃)。
次に、第2の半導体領域12及び第3の半導体領域13において、第1の半導体領域11の上面より上の表面部分を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去する。これにより、図5(b)に表すように、表面にP型半導体領域とN型半導体領域とが交互に繰り返された構造が露出する。
そのPN半導体領域の繰り返し構造部の表面上には、以降、公知の方法により、制御電極(ゲート電極)16、第4の半導体領域(ベース領域)14、第5の半導体領域(ソース領域)15などのMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造が形成されていく。なお、MIS構造は、プレーナゲート型の構造に限らず、トレンチゲート型の構造であってもよい。
第2の半導体領域12は、オン時には主電流経路として機能するため、第2の半導体領域12における不純物濃度を高めればオン抵抗を小さくできる。なお、耐圧確保のため、第2の半導体領域12に対してPN接合する第1の半導体領域11、第3の半導体領域13それぞれの不純物濃度も第2の半導体領域12と同程度にする必要がある。しかし、それら各半導体領域11〜13の不純物濃度を高くすると、オフ時には完全空乏化しにくくなり、耐圧の低下が懸念される。したがって、低オン抵抗且つ高耐圧の両立を図るには、不純物濃度を高めても完全空乏化しやすいように各半導体領域11〜13の幅(PN並列構造が繰り返されている方向のピッチ)を小さくする必要がある。
従来、特許文献1のように、N型シリコン層にトレンチを形成し、そのトレンチ内にP型シリコン層を埋め込むことで、PN半導体領域の繰り返し構造を得る方法では、各PN半導体領域の微細化の限界がトレンチ形成が可能な幅によって決まるため、耐圧を確保しつつ不純物濃度を高めることによるさらなる低オン抵抗化が困難であった。
これに対して、本実施形態では、トレンチT内にN型の第2の半導体領域12を形成し、その第2の半導体領域12によってトレンチTがふさがる前に、P型の第3の半導体領域13を第2の半導体領域12の内側に形成するので、一つのトレンチT内に2本のN型半導体領域(第2の半導体領域)12と1本のP型半導体領域(第3の半導体領域)13とが形成される。
現状、半導体層に安定してトレンチTを形成するには、トレンチTの幅は4〜6(μm)が限界であり、例えば6(μm)の幅のトレンチTを形成した場合、従来は交互に繰り返して配列されるP型半導体領域及びN型半導体領域それぞれの幅はトレンチTの幅によって決まり6(μm)であった。これに対して、本実施形態では、同じく6(μm)の幅のトレンチTを形成した場合には、前述したようにそのトレンチT内に2本のN型半導体領域(第2の半導体領域)12と1本のP型半導体領域(第3の半導体領域)13とが形成されるので、PNの各半導体領域の幅は約2(μm)となり、従来の6(μm)に対して1/3ほどになる。各PN半導体領域の微細化によって、不純物濃度を高めても完全空乏化しやすくなり、この結果、必要耐圧を確保しつつ低オン抵抗化を実現できる。このような本実施形態に係る半導体装置は、特に、高耐圧・低オン抵抗が要求されるスイッチング素子に好適である。
また、本実施形態に係る半導体装置では、第1の半導体領域11間に設けられた一対の第2の半導体領域12は底部でつながっており、そのつながった部分が、ドレイン層として機能する第1の半導体層2の主面に接している。すなわち、1本1本の第2の半導体領域12がそれぞれ独立して第1の半導体層2に接する場合に比べて、本実施形態では、第2の半導体領域12と第1の半導体層2とが接する部分の面積が約3倍となり、その接触部分の抵抗を低減でき、低オン抵抗化を図れる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。なお、図6においては、PN半導体領域の繰り返し構造部の表面上のMIS構造部は省略している。
図7は、そのMIS構造部付近の拡大断面を表す模式図である。
例えばN型シリコンからなる第1の半導体層(または半導体基板)2の主面上に、N型シリコンからなる複数の第1の半導体領域21と、P型シリコンからなる複数の第2の半導体領域22とが繰り返して形成された構造を有する半導体繰り返し構造層31が設けられている。第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とは、後述するように、第1の半導体層2の主面上に設けられた第2の半導体層3(例えばP型シリコンからなる)に形成された第1のトレンチT1内に交互に繰り返して形成される。
第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22は、それぞれ、断面凹(もしくはU字)状に形成され、互いに隣接してPN接合を形成している。第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とが厚み方向に積層されている部分を貫通して第2のトレンチT2が形成され、そのトレンチT2の内部に導電材26が埋め込まれている。導電材26は、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22と同じ半導体(例えばシリコン)からなる。
第2のトレンチT2及びその内部に埋め込まれた導電材26の底部は、第1の半導体層2の主面よりもわずかに第2の半導体層2の内部に達し、導電材26は第1の半導体層2に接している。第2のトレンチT2は、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とが厚み方向に積層されている部分を貫通して形成されるため、トレンチT2の側面には第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22が露出し、その結果、トレンチT2内に埋め込まれた導電材26は、トレンチT2の側面にて、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とに接している。結果として、第1の半導体領域21と第1の半導体層2とが導電材26を介して電気的に接続され、オン時における主電流経路が確保される。
半導体繰り返し構造層31において、トレンチT2及び導電材26の上のくぼみには、例えばシリカからなる絶縁層27が埋め込まれて、半導体繰り返し構造層31の表面が平坦化されている。その絶縁層27と、上記くぼみの内壁面(本実施形態では、例えば第2の半導体領域22の内面)との間には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜25が介在されている。
トレンチT2及び導電材26のまわりを除く部分では、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とが、第1の半導体層2の主面に対して略平行な方向に交互に繰り返して配列されている。すなわち、P型半導体領域とN型半導体領域とが、第1の半導体層2の主面に対して略平行な方向に交互に繰り返されて配列されている。
図7に表すように、第2の半導体領域22の上には、P型シリコンからなる第4の半導体領域(ベース領域)14が設けられている。第4の半導体領域14の表面には、N型シリコンからなる第5の半導体領域(ソース領域)15が選択的に設けられている。
第1の半導体領域21から、第4の半導体領域14を経て第5の半導体領域15に至る部分の上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜17が設けられている。その絶縁膜17中に、制御電極16が設けられている。
第5の半導体領域15の一部、および第4の半導体領域14における第5の半導体領域15間の部分の上には、第4の半導体領域14及び第5の半導体領域15の表面に接する第1の主電極(ソース電極)18が設けられている。また、第1の半導体層2の主面の反対側の面には、図示しない第2の主電極(ドレイン電極)が設けられている。
本実施形態に係る半導体装置において、スイッチングオン時、制御電極16に所望の制御電圧(ゲート電圧)が印加されると、絶縁膜17を介して制御電極16が対向する部分にNチャネルが形成され、第5の半導体領域15、Nチャネル、第1の半導体領域21、導電材26および第1の半導体層2を介して、第1、第2の主電極間に電流が流れる。
スイッチングオフ時には、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とのPN接合部から空乏層が伸び、第1、第2の主電極間の主電流経路を遮断し、高い耐圧を実現できる。
次に、図8〜図11は、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。
まず、図8(a)に表すように、N型シリコンからなる第1の半導体層2の主面上に、P型シリコンからなる第2の半導体層3をエピタキシャル成長法により形成する。次に、図8(b)に表すように、第2の半導体層3に、第1の半導体層2の主面に達する複数の第1のトレンチT1を選択的に形成する。この第1のトレンチT1は、第2の半導体層3の表面に形成された例えば酸化膜をマスクとして、第2の半導体層3を選択的にRIEすることによって形成される。第1のトレンチT1は、第1の半導体層2の主面に達しなくてもよく、第2の半導体層3の途中まででもよい。
次に、図8(c)に表すように、第2の半導体層3及び第1のトレンチT1の底面を覆うN型シリコンからなる第1の半導体領域21を、例えばエピタキシャル成長法にて形成する。続いて、図9(a)に表すように、第1の半導体領域21を覆うように、P型シリコンからなる第2の半導体領域22をエピタキシャル成長法にて形成する。以降、図9(b)に表すように、第1の半導体領域21と第2の半導体領域22とを、第1のトレンチT1が完全にふさがらないように、交互に繰り返して形成していく。
第1の半導体領域21と第2の半導体領域22との形成におけるエピタキシャル成長は、シリコンの原料ガスとして例えばジクロルシラン(SiHCl)と、ハロゲン化物(例えば塩酸)との混合ガスを、例えば900〜1100℃の条件下でウェーハに供給して行うことができる。あるいは、ジクロルシランの代わりに、シリコンの原料ガスとしてモノシラン(SiH)を用いてもよく(この場合、温度条件は例えば850〜1050℃)、あるいはシリコンの原料ガスとしてトリクロルシラン(SiHCl)を用いてもよい(この場合、温度条件は例えば1050〜1200℃)、あるいはシリコンの原料ガスとして四塩化珪素(SiCl4)を用いてもよい(この場合、温度条件は例えば1150〜1250℃)。
次に、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22において、第2の半導体層3の上面より上の表面部分を、例えばCMP法により除去する。これにより、図10(a)に表すように、表面にN型半導体領域である第1の半導体領域21と、P型半導体領域である第2の半導体領域22とが交互に繰り返された構造が露出する。第1のトレンチT1は、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22によって完全にふさがっておらず、半導体繰り返し構造層31の表面には、くぼみ51が残される。
次に、図10(b)に表すように、半導体繰り返し構造層31の表面及びくぼみ51の内壁面を覆う絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)5を形成する。その後、図10(c)に表すように、くぼみ51の下方における、第1の半導体領域21及び第2の半導体領域22が厚み方向に重なっている部分を貫通して第1の半導体層2に至る第2のトレンチT2を、例えばRIE法で形成する。
その後、図11(a)に表すように、第2のトレンチT2内に、例えばシリコンからなる導電材26を埋め込み、次いで、図11(b)に表すように、導電材26の上のくぼみ51内を例えばシリカからなる絶縁層27で埋め込んで、半導体繰り返し構造層31の表面を平坦化する。
その後、表面の絶縁膜25を除去した後、図27に表す制御電極(ゲート電極)16、第4の半導体領域(ベース領域)14、第5の半導体領域(ソース領域)15などを、公知の方法により形成していく。
本実施形態では、第1のトレンチT1内に、N型の第1の半導体領域21と、P型の第2の半導体領域22とを、トレンチT1が完全にふさがらないように、交互に繰り返して形成していくことで、1つのトレンチT1内に、互いにPN接合する複数のPN半導体領域を形成できる。
すなわち、トレンチT1の幅よりも小さな幅のPN各半導体領域を形成でき、それらPN半導体領域の微細化によって、不純物濃度を高めても完全空乏化しやすくなり、この結果、必要耐圧を確保しつつ低オン抵抗化を実現できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
前述した実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としても本発明は実施可能である。
また、半導体材料としては、シリコン以外にも、例えばシリコンカーバイト(SiC)や窒化ガリウム(GaN)等の化合物半導体、ゲルマニウム等を用いることができる。また、本発明が適用される半導体装置としては、ダイオード、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)、注入促進型絶縁ゲートトランジスタ(IEGT:Injection Enhanced Gate Transistor)などが挙げられる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 同半導体装置における要部の平面パターンの一例を表す模式図である。 同半導体装置における要部の平面パターンの他の具体例を表す模式図である。 同半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。 図4に続く工程断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。 同第2の実施形態に係る半導体装置においてMIS構造部の拡大断面を表す模式図である。 同第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程の要部を例示する工程断面図である。 図8に続く工程断面図である。 図9に続く工程断面図である。 図10に続く工程断面図である。
符号の説明
2…第1の半導体層、3…第2の半導体層、11…第1の半導体領域、12…第2の半導体領域、13…第3の半導体領域、14…第4の半導体領域(ベース領域)、15…第5の半導体領域(ソース領域)、16…制御電極、18…第1の主電極(ソース電極)、19…第2の主電極(ドレイン電極)、21…第1の半導体領域、22…第2の半導体領域、26…導電材、31…半導体繰り返し構造層

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の主面に接して、前記主面上に選択的に設けられた複数の第2導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域に隣接し、且つ隣り合う前記第1の半導体領域間で底部がつながりつつ前記半導体層の主面に接している複数の第1導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域に隣接して前記第2の半導体領域の前記底部の上に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、
    を備え、
    前記第1の半導体領域、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域は、前記半導体層の主面に対して略平行な方向に繰り返して配列されたことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の主面上に設けられた第2の半導体層に形成された第1のトレンチ内で互いに隣接して交互に繰り返して設けられた第1導電型の第1の半導体領域及び第2導電型の第2の半導体領域を有する半導体繰り返し構造層と、
    前記半導体繰り返し構造層を貫通して前記第1の半導体層に至る第2のトレンチ内に設けられ、前記第1の半導体領域及び前記第1の半導体層に接する導電材と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記導電材は、半導体からなることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 第1導電型の第1の半導体層の主面上に形成された第2導電型の第2の半導体層に前記第1の半導体層の主面に達するトレンチを形成し、前記トレンチを挟んで離間する複数の第2導電型の第1の半導体領域を形成する工程と、
    前記第1の半導体領域及び前記トレンチの底面を覆う第1導電型の第2の半導体領域を形成する工程と、
    前記トレンチ内における前記第2の半導体領域で囲まれた部分に第2導電型の第3の半導体領域を埋め込む工程と、
    前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域の表面を除去して、前記第1の半導体領域、前記第2の半導体領域及び前記第3の半導体領域が、前記第1の半導体層の主面に対して略平行な方向に繰り返して配列された構造を露出させる工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型の第1の半導体層の主面上に形成された第2の半導体層に第1のトレンチを形成する工程と、
    前記第1のトレンチ内に、第1導電型の第1の半導体領域と第2導電型の第2の半導体領域とを交互に隣接させて繰り返し形成する工程と、
    前記第1の半導体領域及び前記第2の半導体領域の表面を除去して、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とが繰り返された構造を露出させる工程と、
    前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域とが繰り返された部分を貫通して前記第1の半導体層に至る第2のトレンチを形成する工程と、
    前記第2のトレンチ内に導電材を埋め込んで、前記導電材を介して前記第1の半導体領域と前記第1の半導体層とを接続する工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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US11469318B2 (en) 2019-05-15 2022-10-11 Fuji Electric Co., Ltd. Superjunction semiconductor device having parallel PN structure with column structure and method of manufacturing the same

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