JP2008210604A - 電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法 - Google Patents
電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 スイッチを操作するだけで、計数器の表示を目で見て電気機器への通電回数が何回に達しているかを正確に知る。
【解決手段】 電気機器B側の電源コード100の差込みプラグ110を差し込むソケット11と、このソケット11に差し込まれた差込みプラグ110に対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチ21と、このスイッチ21によって通電モードを選択した回数を電源機器Bに対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器51と、ソケット11とスイッチ21とを直列に接続した電気コード40とを備え、電気コード40に商用電源としてのコンセントに差し込む電源プラグPを設ける。ソケット11、スイッチ21及び計数表示器51を共通の筐体70に収容する。
【選択図】 図2
【解決手段】 電気機器B側の電源コード100の差込みプラグ110を差し込むソケット11と、このソケット11に差し込まれた差込みプラグ110に対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチ21と、このスイッチ21によって通電モードを選択した回数を電源機器Bに対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器51と、ソケット11とスイッチ21とを直列に接続した電気コード40とを備え、電気コード40に商用電源としてのコンセントに差し込む電源プラグPを設ける。ソケット11、スイッチ21及び計数表示器51を共通の筐体70に収容する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法に関する。
DVDレコーダや同プレーヤ、テレビジョン受像機その他の電気機器に対しては必要に応じて電源投入試験が行われる。この電源投入試験は、ユーザが電気機器に電源を投入したときに起こり得る不都合を組立工程などであらかじめ発見することをなどを目的として行われ、この電源投入試験を行うことによって電源投入時に不都合を起こさない電気機器をユーザに提供することが可能になる。
従来の電源投入試験では、電気機器に装備されている電源投入スイッチを通電モードに保持させたまま、オペレータが片手で電気機器の電源コードに備わっている差込みプラグを商用電源としてのコンセントに差し込んだり引き抜いたりする操作を繰り返すことによって電気機器に繰り返し通電を行いながら、同じオペレータが他の片手に持った計数器のカウントボタンを押し込むという操作を行って電気機器に通電した回数を計測していた。また、計数器を用いずに、オペレータが回数を数えながら行うこともあった。
一方、電力を有償で供給するためのシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このシステムは、ユーザが家庭やオフィスから外に出て携帯型のパソコンを使用したい場合などに、パソコンの電源コードを公共の場所に設置してあるコンセントに接続して有償で電力を利用するというものであって、パソコンの電源コードの差込みプラグにICタグを装備させておいて、その差込みプラグをコンセントに接続したときにICタグに記録されている使用者識別情報(使用者ID)がコンセント側に装備されている検知センサーを介して読み取られるようになっている。
また、電気機器に装備されているコネクタの抜差し回数を計測することによってそのコネクタの寿命管理を行うシステムも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。このものでは、電気機器に備わっているソケットコネクタにその電気機器を利用して使用するデバイスのプラグを差し込んだことを機械的に検出してその差込み回数を計数することができるようになっている。
特開2006−244818号公報
特開2003−257561号公報
しかしながら、上記した従来の電源投入試験で行われているように、同じオペレータが片手で電気機器の差込みプラグをコンセントに差し込んだり引き抜いたりする操作を行いながら、他の片手で計数器のカウントボタンを押し込むという操作を行うと、それが人手による操作であるために、実際に行われた通電の回数と計数器に表示される回数とが一致しないということが多々生じていた。また、電源投入試験は、電気機器への通電を数百回にも亘って繰り返し行う試験であるので、途中で差込みプラグをコンセントに何回差し込んだかをオペレータが数えきれなくなる場合もあった。
一方、上掲の特許文献1によって開示されているものは電力を有償で供給するためのシステムであり、特許文献2によって開示されているものは、電気機器に装備されているコネクタの抜差し回数を計測してその寿命管理を行うことに適したものであるので、それらの構成は、上記したような電気機器自体に対する電源投入試験に利用し得るようなものではない。
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、電気機器の電源投入試験において、オペレータ自身が電気機器側の差込みプラグをコンセントに差し込む回数を数える必要がなく、また、実際に行われた通電の回数と計数器に表示される回数とが一致しないという事態の起こるおそれがなくなって、実際に行われた通電の回数を正確に計数することのできる電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法を提供することを目的としている。
本発明に係る電気機器の電源投入試験装置は、電気機器から引き出された電源コードに備わっている差込みプラグの相手方コネクタとしてのソケットと、このソケットに差し込まれた上記差込みプラグに対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチと、このスイッチによって通電モードを選択した回数を上記電源機器に対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器と、上記ソケット及び上記スイッチを含んで商用電源に接続される給電回路と、を備えている。この構成において、上記給電回路に、上記ソケットの電極と上記スイッチとを直列に接続した電気コードに商用電源としてのコンセントに差し込まれる電源プラグを具備させてある、という構成を備えたものであってもよい。
また、本発明に係る電気機器の電源投入試験装置は、電気機器から引き出された電源コードに備わっている差込みプラグの相手方コネクタとしてのソケットと、このソケットに差し込まれた上記差込みプラグに対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチと、このスイッチによって通電モードを選択した回数を上記電源機器に対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器と、上記ソケット及び上記スイッチを含んで商用電源に接続される給電回路と、を備えていると共に、上記給電回路が、上記ソケットの電極と上記スイッチとを直列に接続した電気コードに商用電源としてのコンセントに差し込まれる電源プラグを具備していて、上記のソケット、スイッチ及び計数表示器が共通の筐体に収容されていて、その筐体から上記電気コードが引き出されている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。
一方、本発明に係る電気機器の電源投入試験方法は、上記した電気機器の電源投入試験装置を用いる電気機器の電源投入試験方法であって、上記電源プラグを商用電源としてのコンセントに差し込み、上記差込みプラグを上記ソケットに差し込んでから、上記スイッチの通電モードと通電遮断モードとを繰り返し切り換える操作を行い、その操作を介して計数表示器に表示される通電モードの選択回数を電源機器に対する電源投入回数とする、というものである。
上記した構成を備えた電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法によれば、電源プラグを商用電源としてのコンセントに差し込んで給電回路を商用電源に接続することと併せて、電気機器側の差込みプラグをその相手方コネクタとしてのソケットに差し込み、その状態でオペレータがスイッチを操作して通電モードと通電遮断モードとを繰り返し選択すると、通電モードが選択されたときに電気機器に対する通電が行われ、通電遮断モードが選択されたときに電気機器に対する通電が遮断され、計数表示器には、通電モードの選択回数が電源機器に対する電源投入回数として表示される。したがって、オペレータは、片手で差込みプラグをコンセントに抜き差ししたりその抜き差し回数を数えたり、計数器のカウントボタンを片手で押し込んだりすることなく、スイッチを操作するだけで、計数器の表示を目で見て電気機器への通電回数が何回に達しているかを正確に知ることができるようになる。
以上のように、本発明に係る電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法によれば、オペレータにとっては、スイッチを操作するだけで、計数器の表示を目で見て電気機器への通電回数が何回に達しているかを正確に知ることができるようになる。そのため、従来のように片手で差込みプラグをコンセントに抜き差ししたりその抜き差し回数を数えたり、計数器のカウントボタンを片手で押し込んだりするという煩わしい作業を行う必要がなくなって当該試験に費やされる労力が大幅に軽減され、しかも、試験結果の正確性が高まるという効果が奏される。
図1は本発明に係る電源投入試験装置Aと電源投入試験の対象としての電気機器Bを示した概略斜視図である。また、図2は電源投入試験装置Aの概略斜視図、図3は電源投入試験装置の回路図、図4は電源投入試験方法を示したフロー図である。
図1には電気機器BとしてDVDレコーダを示してあり、この電気機器Bには、その筐体から電源コード100が引き出されていて、ユーザが電気機器Bを使用するときにはその電源コード100の差込みプラグ110が商用電源としてのコンセントなどに差し込まれる。また、電気機器Bには電源投入スイッチ200が装備されていて、使用時にはこの電源投入スイッチ200によって通電モードが選択される。
これに対し、電源投入試験装置Aは、図2又は図3に示したように、上記差込みプラグ110の相手方コネクタとして用いられる3つのソケット11,12,13と、個々のソケット11,12,13に個別に対応して設置されているスイッチ21,22,23と、それらのソケット11,12,13及びスイッチ21,22,23を含む給電回路30とを具備している。そして、3つのソケット11,12,13のうち、第1番目のソケット11は、それに個別に対応して設置されているスイッチ21の切換えボタン24を押し込む操作を介して通電モードと通電遮断モードとに切り換わるようになっている。他のソケット12,13についても同様で、第2番目のソケット12は、それに個別に対応して設置されているスイッチ22の切換えボタン25を押し込む操作を介して通電モードと通電遮断モードとに切り換わり、第3番目のソケット13は、それに個別に対応して設置されているスイッチ23の切換えボタン26を押し込む操作を介して通電モードと通電遮断モードとに切り換わる。
図3に示したように、給電回路30では、並列接続された3つのソケット11,12,13の電極と、それぞれのソケット11,12,13に対して個別に直列接続された3つのスイッチ21,22,23とが、電源プラグPを備える電気コード40に並列接続されている。
また、図1のように、電源投入装置Aには、3つのスイッチ21,22,23のそれぞれに個別に対応して、各スイッチ21,22,23によって通電モードを選択した回数を電源機器Bに対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器51,52,53と、それぞれの計数表示器51,52,53の計数値をリセットするためのリセットボタン61,62,63とが装備されている。そして、図3のように、それぞれの計数表示器51,52,53は、各スイッチ21,22,23に対して個別に接続され、それぞれのリセットボタン61,62,63は、計数表示器51,52,53の制御部(カウンタ回路)54,55,56に個別に対応して設けられている。
この実施形態では、図2又は図3によって判るように、ソケット11,12,13、スイッチ21,22,23及び計数表示器51,52,53、リセットスイッチ61,62,63などがすべて筐体70に収容されていて、その筐体70から電気コード40が引き出されている。したがって、図例の電源投入試験装置Aは、商用電源としてのコンセントに接続可能な中継線としてのテーブルタップに類似した形状を備えている。
以上の構成を備える電源投入試験装置Aを用いる電源投入試験方法を図4などを参照して次に説明する。
この電源投入試験では、準備段階として、電源プラグPが商用電源としてのコンセント(不図示)に差し込まれ、電気機器B側の差込みプラグ100が、3つのソケット11,12,13から選択された1つのソケット、たとえばソケット11に差し込まれる。また、電気機器Bではその電源投入スイッチ200によって通電モードを選択しておく。
この後、オペレータが、差込みプラグ100を差し込んでいるソケット11に対応して設置されているスイッチ21を操作して、通電モードと通電遮断モードとを繰り返し切り換える操作を行う。この操作により、スイッチ21によって選択されている通電遮断モード(ステップS1)が通電モードに切り換えられて通電モードが選択されるごとに(ステップS2)、図3又は図4に示した制御部(カウンタ回路)54の作用によって(ステップS3)、計数表示器51によって表示されるカウント数が1つずつ増えていく。したがって、通電モードと通電遮断モードとを繰り返し切り換える操作を行うと、スイッチ21に対応して設置されている計数表示器51に、スイッチ21を通電モードに切り換えた回数(通電モード選択回数)が数字で表示される(ステップS4)。そこで、計数表示器51に表示された通電モードの選択回数を電源機器Bに対する電源投入回数とみなして、電気機器にその表示の回数だけ電源が投入されたものとする。
以上の説明では、計数表示が計数表示器51によって液晶画面にデジタル表示されるものを前提として説明したけれども、計数表示器51は機械的に構成されていてもよく、その場合には、図4に示したカウンタ駆動機構80の作用によって計数表示器51(図2又は図3参照)を動作させるようにしておくとよい。
なお、他のソケット12,13を用いて電気機器の電源投入試験を行うことも可能であることは勿論である。また、電源投入試験を新たに行う場合には、リセットボタン61,62,63の1つの押し込んで、その試験に使用する計数表示器の数値を初期値に戻しておくことが望ましい。
A 電源投入試験装置
B 電気機器
P 電源プラグ
11,12,13 ソケット
21,22,23 スイッチ
30 給電回路
40 電気コード
51,52,53 計数表示器
70 筐体
100 電源コード
110 差込みプラグ
B 電気機器
P 電源プラグ
11,12,13 ソケット
21,22,23 スイッチ
30 給電回路
40 電気コード
51,52,53 計数表示器
70 筐体
100 電源コード
110 差込みプラグ
Claims (4)
- 電気機器から引き出された電源コードに備わっている差込みプラグの相手方コネクタとしてのソケットと、このソケットに差し込まれた上記差込みプラグに対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチと、このスイッチによって通電モードを選択した回数を上記電源機器に対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器と、上記ソケット及び上記スイッチを含んで商用電源に接続される給電回路と、を備えていると共に、上記給電回路が、上記ソケットの電極と上記スイッチとを直列に接続した電気コードに商用電源としてのコンセントに差し込まれる電源プラグを具備していて、上記のソケット、スイッチ及び計数表示器が共通の筐体に収容されていて、その筐体から上記電気コードが引き出されていることを特徴とする電気機器の電源投入試験装置。
- 電気機器から引き出された電源コードに備わっている差込みプラグの相手方コネクタとしてのソケットと、このソケットに差し込まれた上記差込みプラグに対する通電モードと通電遮断モードとを選択するスイッチと、このスイッチによって通電モードを選択した回数を上記電源機器に対する電源投入回数として計数して表示する計数表示器と、上記ソケット及び上記スイッチを含んで商用電源に接続される給電回路と、を備えることを特徴とする電気機器の電源投入試験装置。
- 上記給電回路が、上記ソケットの電極と上記スイッチとを直列に接続した電気コードに商用電源としてのコンセントに差し込まれる電源プラグを具備させてある請求項1に記載した電気機器の電源投入試験装置。
- 請求項1に記載した電気機器の電源投入試験装置を用いる電気機器の電源投入試験方法であって、
上記電源プラグを商用電源としてのコンセントに差し込み、上記差込みプラグを上記ソケットに差し込んでから、上記スイッチの通電モードと通電遮断モードとを繰り返し切り換える操作を行い、その操作を介して計数表示器に表示される通電モードの選択回数を電源機器に対する電源投入回数とする電気機器の電源投入試験方法。
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JP2007045034A JP2008210604A (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 電気機器の電源投入試験装置及び同電源投入試験方法 |
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JP2013002923A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 試験用コンセントアダプタ |
CN106353576A (zh) * | 2016-08-15 | 2017-01-25 | 宁波舜宇智能科技有限公司 | 稼动率确定系统和方法 |
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2007
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