JP2008209950A - 放送制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケ演奏が行われず、BGM曲の再生が行われる期間内の任意なタイミングにおいて、再生中のBGM曲に対応付けられたカラオケ曲の再生を予約することができるようにする。
【解決手段】カラオケ演奏が行われない曲間において、サーバから受信されるBGM曲のMP3フレームはバッファリングエリア1041によりバッファリングされた後、BGMとして再生される。CPU101は、このMP3フレーム列に分散配置されたプライベートビットを抽出し、抽出したビットにより1つの曲番号が構成される度に、その曲番号を曲番号バッファ1042に書き込む。そして、クイック予約キーの押下イベントがあると、曲番号バッファ1042内の曲番号を予約キュー1043に書き込む。
【選択図】図10

Description

本発明は、放送制御装置に関する。
カラオケ装置においては、ユーザが選曲を行っている等の理由によりカラオケ演奏が行われていない間は、無音となって場をしらけさせることがないようにBGMを再生している。BGMとして再生される曲の中には、そのとき流行している曲や人気のある曲が多く含まれている。このため、BGMが流れている酒場などの客が、そのときBGMとして流れている曲をリクエストし、カラオケを楽しみたいと思うことも多々あるであろう。しかし、そのような場合において客がその曲の曲名を知らないということもよくあることである。その場合、客は、その曲の曲名を周囲の人に尋ねなくてはならず、これは煩わしい。カラオケ装置によっては、BGMとして流している曲の曲名をモニタに表示するものもある。しかし、そのようなカラオケ装置を利用する場合であっても、モニタに表示されている曲名を確認し、その曲名を手掛かりに、その曲の曲番号を調べるのは煩わしいものである。
特許文献1には、このような煩わしさを解消するための手段を講じたカラオケ装置が開示されている。このカラオケ装置は、カラオケ演奏が行われない曲間において、記憶装置からCM曲の曲データを読み出して再生する。また、記憶装置には、このようにして再生される各CM曲に対応したCMヘッダが記憶されており、CMヘッダにはそのCM曲のカラオケ再生をリクエストするときに必要な曲番号、そのCM曲の曲名などが含まれている。これらのCMヘッダに含まれる情報は、CM曲が再生されている間、モニタに表示される。そして、CM曲が再生されている間において、所定のリモコン操作が行われると、そのとき再生されているCM曲に対応したCMヘッダが参照され、CMヘッダ中の曲番号がカラオケ再生の予約キューに書き込まれる。従って、ユーザは、自分の好みのCM曲が再生されているときに、自らリモコンの操作を行うことにより、あるいはそのような操作を他人にしてもらうことにより、そのCM曲のカラオケ再生をリクエストすることができる。
特許3299067号公報
ところで、カラオケ装置によっては、放送により受信される音声ストリームデータを曲間のBGMやCMとして再生するものがある。その典型例として、有線放送を利用したBGMの再生がある。この種のカラオケ装置は、記憶装置に記憶されたデータではなく、リアルタイムに放送される音声ストリームデータを受信することによりBGMやCMの再生を行うため、特許文献1に開示された技術を適用することができない。仮に、特許文献1に倣って、1曲分の音声ストリームデータのヘッダに曲番号を埋め込んで放送を行ったとしても、そのような音声ストリームデータの受信は勝手なタイミングで開始されるので、BGM再生のために音声ストリームデータの受信が開始されたとき、既にヘッダの放送が終わった後であると、カラオケ装置側では曲番号を取得することができず、そのBGM曲の予約をすることができない。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、放送型のメディアを利用してBGMを再生する場合において、ユーザが任意のタイミングで再生中のBGM曲に関連したカラオケ曲の再生を予約することができる放送制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、曲を構成する音声を表すビットストリーム中に該曲に関して案内する案内情報を各々表す複数のビット列の構成ビットを分散配置してなる音声ストリームデータを受信する通信手段と、前記通信手段によって受信された構成ビットを組み立てて1つの案内情報が抽出される毎に、案内情報を一時記憶するバッファ記憶領域に該抽出された案内情報を書き込む抽出手段と、前記通信手段により受信される音声ストリームデータに基づいて音声再生手段に音声を再生させる再生制御手段と、前記バッファ記憶領域に書き込まれた案内情報に対応した曲を指示する操作を検知する検知手段と、前記操作が検知されたとき、前記指示のあった曲の案内情報を順次記憶する予約記憶領域に、前記バッファ記憶領域に記憶されている案内情報を書き込む書込手段とを具備することを特徴とする放送制御装置を提供する。
また、この発明は、曲を構成する音声を表すビットストリーム中に該曲に対応付けられたカラオケ曲の曲番号を各々表す複数のビット列の構成ビットを分散配置してなる音声ストリームデータを受信する通信手段と、曲番号を一時記憶する曲番号バッファと、再生指示のあったカラオケ曲の曲番号を順次記憶する予約キューと、前記予約キューに記憶された曲番号を優先度の高いものから順に読み出し、読み出した曲番号に対応したカラオケ曲の演奏を行うカラオケ曲再生手段と、前記通信手段によって受信される音声ストリームデータから曲番号を表すビット列を抽出し、1つの曲番号を表すビット列が抽出される毎に、当該曲番号を前記曲番号バッファに書き込む曲番号抽出手段と、カラオケ曲の演奏が行われていない期間に、前記通信手段により受信される音声ストリームデータに基づいて音声を再生する音声再生手段と、前記曲番号バッファに記憶された曲番号に対応したカラオケ曲の再生予約を指示するための操作子と、前記操作子が操作されたとき、前記曲番号バッファに記憶されている曲番号を前記予約キューに書き込む曲番号書き込み手段とを具備することを特徴とするカラオケ装置を提供する。
かかる発明によれば、ユーザは、任意のタイミングで、音声再生手段により再生中の音声(例えばBGM曲)に対応付けられた曲(またはカラオケ曲)の再生を予約することができる。
好ましい態様において、前記音声ストリームデータは、各々ヘッダおよびペイロードを有する複数のフレームに分割され、前記案内情報(または曲番号)を表すビット列の構成ビットは、複数のフレームの各ヘッダの所定のビット位置に埋め込まれており、前記抽出手段(または曲番号抽出手段)は、各フレームのヘッダにおける前記所定のビット位置からビットを取り出すことにより案内情報(または曲番号)の組み立てを行う。
この発明は、曲を構成する音声信号を符号化したビットストリーム中に該曲に対応付けられたカラオケ曲の曲番号を構成するビットを分散配置してなるストリームデータを受信する処理と、予約キューに記憶された曲番号を優先度の高いものから順に読み出し、読み出した曲番号に対応したカラオケ曲の演奏を行う処理と、通信手段によって受信されるストリームデータから曲番号を表すビット列を抽出し、1つの曲番号を表すビット列が抽出される毎に、当該曲番号を前記曲番号バッファに書き込む曲番号抽出処理と、カラオケ曲の演奏が行われていない期間に、通信手段により受信されるストリームデータに基づいて音声を再生する処理と、ある操作子が操作されたとき、曲番号バッファに記憶されている曲番号を前記予約キューに書き込む処理とをコンピュータに実行させるプログラムを、電気通信回線を介してユーザに配布し、あるいはそのようなプログラムを記憶した記憶媒体をユーザに配布する、という態様でも実施され得る。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるカラオケ装置1に対してカラオケ関連の情報の配信サービスを行う通信システムを例示している。この通信システムでは、楽曲配信サーバ2とインターネットラジオ局サーバ3とがインターネット4を介してカラオケ装置1に接続されている。楽曲配信サーバ2は、新曲の楽曲データを随時蓄積し、定期的(例えば2週間毎)に、各カラオケ装置1に未配信の新曲の楽曲データを配信する。インターネットラジオ局サーバ3は、同サーバ内において複数のチャネル(以下、CHと略す)の音声ストリームデータをCH毎に決まったスケジュールに従ってストリーミング再生している。図2はその様子を示すタイムチャートである。図示の例において、CH1では、曲S11、S12、S13の音声ストリームデータが順次再生されており、CH2では、CH1とは全く独立したタイミングで曲S21、S22、S23の音声ストリームデータが順次再生されている。他のチャネルも同様である。インターネットラジオ局サーバ3は、あるカラオケ装置1からCHの指定を伴った受信要求を受け取ると、指定されたCHの音声ストリームデータを現在再生中の箇所から同カラオケ装置1にストリーミング送信する。
各CHにおいて再生される音声ストリームデータは、カラオケ装置1においてカラオケ曲の再生が行われていない期間にBGMとして再生されるものである。これらの音声ストリームデータは、例えばカラオケ装置1側において再生可能なカラオケ曲のサビの部分の歌唱音および伴奏音をMP3(MPEG1 layer 3)方式の符号化アルゴリズムによって符号化することにより得られた符号化データである。なお、音声の圧縮符号化方式は、MP3方式に限定されるものではなく、例えばMPEG1 layer 3方式を採用することも可能である。図3は、カラオケ装置1からの受信要求に応じてストリーミング送信される音声ストリームデータの成り立ちを説明するものである。インターネットラジオ局サーバ3において再生される音声ストリームデータは、複数のMP3フレームの列により構成されている。各MP3フレームは、ヘッダとペイロードとからなり、ヘッダには制御情報が、ペイロードにはBGM曲を一定の時間長に区切った各区間の音声情報の符号化データが含まれている。これらのMP3フレームは、所定個数ずつパケットに載せられ、カラオケ装置1に送信される。MP3フレームのヘッダは、所定位置にプライベートビットを有している。このプライベートビットは、MPEGにおいて未使用のビットである。本実施形態では、このプライベートビットを利用し、BGM曲に対応付けられたカラオケ曲の曲番号を表す。
以下、図4を参照し、その原理について説明する。本実施形態においては、複数のプライベートビットを寄せ集めて1つのプライベートタグフレームを構成する。そして、1曲分のBGM曲のストリームデータを構成する一連のMP3フレームの各プライベートビットに、複数のプライベートタグフレームの構成ビットを埋め込む。これらのプライベートタグフレームは、各々、フレーム同期のための同期ビットSYNCと、情報フィールドIと、符号誤りを検出するためのフレームチェックシーケンスFCSとにより構成されている。ここで、各プライベートタグフレームの情報フィールドIは、複数のビットにより構成されており、それらの埋め込み先であるMP3フレーム列が表すBGM曲に対応したカラオケ曲の曲番号を表している。1曲分のMP3フレーム列に埋め込むことができるプライベートタグフレームの個数は、プライベートタグフレームが長くなるほど少なくなり、MP3フレーム列が長くなるほど多くなる。しかし、カラオケ装置1側において任意のタイミングで曲番号を取得するためには、プライベートタグフレームをなるべく短くして、なるべく多くのプライベートタグフレームを1曲分のMP3フレーム列に埋め込むことが好ましい。
インターネットラジオ局サーバ3は、以上説明したBGM曲の音声ストリームデータに関連して、図5に示す曲種類テーブルを記憶している。この曲種類テーブルは、各CHと、それらのCHにおいて再生されているBGM曲のジャンルと、それらの曲をさらに詳細に特定する細区分情報とを対応付けたテーブルである。このテーブルは、各CHにおいて再生される曲のジャンルなどに変更があった場合に書き換えられる。インターネットラジオ局サーバ3は、カラオケ装置1から要求があったとき、そのカラオケ装置1にこの曲種類テーブルを送信する。また、インターネットラジオ局サーバ3は、曲種類テーブルの内容に変更が生じたとき、同サーバのサービスを受ける全てのカラオケ装置1に曲種類テーブルを送信する。この曲種類テーブルの送信は、例えばインターネットラジオ局サーバ3が電子メールを利用して行ってもよい。
図6は本実施形態に係るカラオケ装置1の構成を示すブロック図である。図6において、CPU101は、ROM102またはHDD(ハードディスク駆動装置)103に記憶された各種制御プログラムをRAM104上に展開して実行し、このカラオケ装置1全体の制御を行う。このCPU101によって行われる制御のうち主要なものとして、カラオケ曲の再生制御と、カラオケ曲の再生が行われていない曲間においてインターネットラジオ局サーバ3を利用して行われるBGM再生制御と、BGM再生中に所定の操作(後述)が行われたときにこれに応じて行う曲予約処理とがある。なお、これらの制御の態様については後述する。HDD103には、カラオケ演奏用の楽曲データとカラオケ背景映像用の画像データが蓄積されている。楽曲データには、MIDI楽曲データトラックと歌詞データトラックが含まれている。カラオケ背景映像用の画像データは、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式の動画像符号化データである。この画像データには、各曲に個別に対応したものと、同一ジャンルに属する複数の曲に共通に用いられるものとがあり、再生対象である曲に応じて適宜使い分けられる。以上説明した楽曲データおよびカラオケ背景映像用の画像データは前述した楽曲配信サーバ2から配信され、HDD103に格納されるものである。ネットワークインタフェース105は、CPU101がインターネット4を介して楽曲配信サーバ2、インターネットラジオ局サーバ3などの装置との間で情報の授受を行う際の通信手段としての役割を果たす装置である。操作インタフェース106は、このカラオケ装置1の操作パネルに配備された各種操作子やリモコンの操作に応じて発生する各種操作情報をCPU101に引き渡す装置である。
図7はこのカラオケ装置1におけるリモコンを示している。このリモコンは、通常のものと同様、曲番号表示のためのディスプレイ1061と、曲番号入力のためのテンキー1062と、曲番号確定を指示するためのメモリセットキー1063と、曲番号のカラオケ装置1への送信を指示するための送信キー1064を有している。さらにこのリモコンは、クイック予約キー1065を有している。このクイック予約キー1065は、ユーザが、現在、再生されているBGM曲に対応したカラオケ曲の再生予約をリクエストするときに押下するキーである。
図6においてMPEGデコーダ107は、MPEG方式の符号化データから画像データを復号する装置である。画像処理回路108は、MPEGデコーダ107によって復号された画像データとCPU101によって作成された画像データとの合成処理など、各種の画像処理を行う回路である。モニタ109は、画像処理回路108の画像処理を経た画像データを画像として表示する装置である。音源110は、カラオケ演奏手段としての役割を担った装置であり、CPU101から供給されるMIDIイベントに従って楽音信号を生成する。音声処理回路111は、MP3方式の符号化データなど、音声の符号化データを復号し、音声信号を出力する音声再生手段としての役割を担った装置である。ミキサ113は、音源110、音声処理回路111、マイク112から出力される信号をミキシングして出力する。このミキサ113の出力信号はアンプ114によって増幅され、スピーカ115から音として出力される。
図8は、このカラオケ装置1のCPU101の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照し、本実施形態の動作を説明する。まず、ステップS101において、CPU101は、RAM104内に設けられた予約キューを参照し、何らかの曲番号が予約キューに残っているか否かを判断する。この判断結果が「YES」である場合、CPU101は、ステップS111のカラオケ曲再生処理を実行する。
このカラオケ曲再生処理において、CPU101は、まず、予約キューの先頭に格納された曲番号(すなわち、最も優先度の高い曲番号)を読み出す。なお、この際に、読み出された曲番号は予約キューから消去される。次に、CPU101は、予約キューから読み出した曲番号に対応した楽曲データとカラオケ背景映像用の画像データをHDD103から読み出す。そして、CPU101は、楽曲データにおけるMIDI楽曲トラックに従ってMIDIイベントを音源110に順次送信して楽曲演奏を行わせるとともに、楽曲データにおける歌詞データトラックに従って歌詞の画像データを生成し、楽曲演奏の進行に合わせて画像処理回路に108に送信する。一方、CPU101は、HDD103から読み出したカラオケ背景映像用の動画像符号化データをMPEGデコーダ107に送り、その復号を行わせる。このMPEGデコーダ107から得られるカラオケ背景映像用の画像データは画像処理回路108に送られる。画像処理回路108は、このカラオケ背景映像の画像データとCPU101から受け取った歌詞の画像データとを合成し、モニタ109からその合成画像を出力する。ミキサ113は、音源110から出力される楽曲演奏音の楽音信号とマイク112から入力されるユーザの歌唱音声の音声信号とをミキシングしてアンプ114に送る。アンプ114は、このミキサ113からの出力信号をスピーカ115から音として出力する。このような動作により1曲分のカラオケ曲再生が終了すると、CPU101は、カラオケ曲再生処理(ステップS111)を終了し、再びステップS101の判断を行う。そして、予約キューに何らかの曲番号が残っている場合には、その曲番号についてステップS111のカラオケ曲再生処理を実行する。
一方、ステップS101において予約キューに何も曲番号が残っていない場合、CPU101の処理はステップS102に進む。このステップS102において、CPU101は、RAM104内の該当エリアを参照することにより曲間動作に関する設定内容を確認し、BGM再生をすべき旨の設定がされているか否かを判断する。この判断結果が「YES」である場合、CPU101の処理はステップS103に進み、「NO」の場合はステップS108に進む。なお、曲間動作に関する情報は、ユーザが行うリモコン操作などによりRAM104内の所定のエリアに設定されるものである。
次にステップS103に進むと、CPU101は、再生すべきBGMのジャンルの指定を取得する。このジャンルの指定の取得には、各種の態様がある。ある好ましい態様においては、曲間となってステップS103が実行される毎に、各種のジャンルの中から指定ジャンルがランダムに選択される。
指定ジャンルの取得が終了すると、CPU101は指定ジャンルに対応したCHを取得する(ステップS104)。このステップS104の処理において、CPU101は、インターネットラジオ局サーバ3から予め取得してRAM104内に格納した曲種類テーブル(図5)を参照し、指定ジャンルに対応したCHを取得する。指定ジャンルに対応したCHが複数ある場合もあるが、そのような場合には、それらの複数のCHの中から例えばランダムに1つのCHを選択する。なお、このようにする代わりに、ステップS103において、再生すべきBGMの指定ジャンルだけでなく、細区分情報の指定も取得し、ステップS104では、指定ジャンルに属し、かつ、指定された細区分情報にも対応するBGMを放送しているCHをRAM104内の曲種類テーブルに基づいて求めてもよい。
次にステップS105に進むと、CPU101は、ステップS104において取得したCHを指定し、そのCHの受信要求をインターネットラジオ局サーバ3に送る。図9は、このときCPU101およびインターネットラジオ局サーバ3間において行われる通信の手順を示すシーケンス図である。まず、CPU101は、RTSP(Real time Transfer Streaming Protocol)に従って通信を開始するために、CHの指定を含むURL(Uniform Resource Locator)をインターネットラジオ局サーバ3に送る。例えばインターネットラジオ局サーバ3のIPアドレスがAAA.BBB.CCC.DDDであり、受信希望のCHがCH1である場合、CPU101は、URLとして“rtsp://AAA.BBB.CCC.DDD/CH1”を送信し、インターネットラジオ局サーバ3との間にRTSPによる接続を確立する。URLに含まれる“CH1”といったテキスト情報は、インターネットラジオ局サーバ3に引き渡される。インターネットラジオ局サーバ3は、このテキスト情報に基づいて、CPU101が指定したCHを認識する。次にCPU101は、ビットレート等の通信条件についてネゴシエーションするため、それに必要な情報を含むDescribeRequestをインターネットラジオ局サーバ3に送信する(ステップS201)。
このDescribe Requestに対して、OKのレスポンスがインターネットラジオ局サーバ3からCPU101に送られると(ステップS202)、CPU101は、セッション接続を要求するSetupRequestをインターネットラジオ局サーバ3に送る(ステップS203)。これに対してOKのレスポンスがインターネットラジオ局サーバ3からCPU101に返ることによりセッション張りが完了する(ステップS204)。CPU101は、OKレスポンスの受信によりセッション張りの完了を確認すると、指定したCHの音声ストリームデータの送信を要求するPlayRequestをインターネットラジオ局サーバ3に送る(ステップS205)。インターネットラジオ局サーバ3は、このPlay Requestに対するOKレスポンスをCPU101に送った後(ステップS206)、CPU101によって指定されたCHの音声ストリームデータを順次パケット化し、パケット転送を開始する(ステップS207)。この音声ストリームデータのパケット転送(ステップS207)が行われる間、RTCP(Real time Transfer Control Protocol)に従い、時折、送信済みのパケット数などの情報を含むSender Reportがインターネットラジオ局サーバ3からCPU101へ送られる(ステップS208)。また、時折、受信済みのパケット数を示す情報や受け取ってないパケットの再生要求がReceiverReportとしてCPU101からインターネットラジオ局サーバ3へ送られる(ステップS209)。
一方、CPU101は、Play Requestに対するOKレスポンスをインターネットラジオ局サーバ3から受信したとき(ステップS206)、図8におけるステップS105を終了し、図8に示す処理と並行し、BGM再生処理を開始する。CPU101は、ステップS106においてBGM再生処理を開始させた後、RAM104内の該当エリアを参照することにより曲間動作に関する設定内容を確認し、BGV(バックグラウンドビデオ)再生をすべき旨の設定がされているか否かを判断する(ステップS107)。この判断結果が「YES」である場合、CPU101は、他の曲間処理を開始し(ステップS108)、ステップS109に進む。この場合、図8に示す処理およびステップS106において開始されたBGM再生と並行し、ステップS108の「他の曲間処理」が実行され、この「他の曲間処理」ではBGV再生が行われる。このBGV再生では、CPU101による制御の下、HDD103に予め記憶されているBGV用の画像データが読み出され、モニタ109に表示される。一方、ステップS107の判断結果が「NO」である場合は、ステップS108を実行することなくステップS109に進む。ステップS108の「他の曲間処理」は、ステップS102の判断結果が「NO」となった場合にも開始される。この場合の「他の曲間処理」では、CM再生が行われる。このCM再生では、CPU101による制御の下、HDD103に予め記憶されているCM用のスクリプトデータが読み出され、このスクリプトデータに基づき、CMの画像がモニタ109に表示される。
以後、BGM再生処理が行われる間あるいは他の曲間処理が行われる間、CPU101は、カラオケ曲の再生リクエストが発生したか否か、すなわち、RAM104内に設けられた予約キューに何らかの曲番号が書き込まれたか否かの判断を繰り返す(ステップS109)。この判断結果が「NO」である場合にはステップS106において開始されたBGM再生処理あるいはステップS108において開始された他の曲間処理が継続される。
本実施形態においては、予約キューに曲番号が書き込まれる契機として2つの契機がある。1つの契機は、ユーザがリモコン操作などにより予約曲の曲番号を入力し、その送信を行った場合である。もう1つの契機は、BGM再生中にユーザがリモコンのクイック予約キー1065(図7参照)を押下した場合である。
以下、図10を参照し、後者の契機により行われる曲番号を予約キューへの書き込み動作について説明する。ステップS106において開始されたBGM再生処理において、CPU101は、インターネットラジオ局サーバ3から順次到着する各パケットからMP3フレームを取り出し、RAM104内の所定のバッファリングエリア1041にバッファリングする。その際、欠落しているパケットが見つかった場合にはその再送要求をインターネットラジオ局サーバ3に送る(図9におけるステップS209)。そして、CPU101は、RAM104内にバッファリングされた各パケットのMP3フレーム列を各々の時間的順序に従って読み出し(フレーム検出処理1011)、音声処理回路111に送る(MP3フレーム送信1012)。音声処理回路111は、このMP3フレーム列の復号を行い、この復号により得られる音声信号をミキサ113に出力する。この音声信号は、ミキサ113およびアンプ114を介してスピーカ115に送られ、BGMとして出力される。
一方、CPU101は、フレーム検出処理1011においてバッファリングエリア1041からMP3フレームが読み出される毎に、そのMP3フレームのヘッダからプライベートビットを抽出し、抽出したプライベートビットを順次繋いでビット列を構成する。そして、このビット列中にプライベートタグフレームの同期ビットSYNCを発見すると、この同期ビットSYNCから始まる1個のプライベートタグフレームを検出する(以上、プライベートタグフレーム組み立て処理1013)。そして、CPU101は、同プライベートタグフレーム中の情報フィールドIから曲番号を抽出し、RAM104内に設けられた曲番号バッファ1042に書き込む(曲番号抽出処理1014)。通常、1曲分のBGMのMP3フレーム列には、複数のプライベートタグフレームの構成ビットが分散配置されている。曲番号抽出処理1014は、これらのプライベートタグフレームの各々について実施され、その都度、プライベートタグフレームから取り出された曲番号が曲番号バッファ1042に書き込まれる。
ユーザは、スピーカ115から放音されるBGM曲に対応したカラオケ曲の再生をリクエストしたい場合、リモコンのクイック予約キー1065を押下すればよい(図7参照)。CPU101は、このクイック予約キー1065の押下イベントを操作インタフェース106を介して検知すると、そのときRAM104の曲番号バッファ1042に記憶されている曲番号を同RAM104内の予約キュー1043に書き込む(曲番号書き込み処理1015)。
以上がBGM再生中のクイック予約キー1065の押下を契機として行われる曲番号の予約キューへの書き込み動作の詳細である。
このようにして予約キュー1043に曲番号が書き込まれると、図8におけるステップS109の判断結果が「YES」となり、CPU101の処理はステップS110の曲間終了処理に進む。この曲間終了処理において、CPU101は、ステップS106において開始したBGM再生処理またはステップS108において開始した他の曲間処理を終了する。BGM再生処理を終了する場合、CPU101は、図9に示すように、RTSPに従って、セッションの終了を要求するTeardownRequestをインターネットラジオ局サーバ3に送信する(ステップS210)。これに対して、インターネットラジオ局サーバ3からCPU101にOKレスポンスが返されることによりセッションは終了する(ステップS110)。
以上のようにして曲間終了処理を終えると、CPU101は、予約キューに書き込まれている曲番号を用いてカラオケ曲再生処理を実行する(ステップS111および図10の符号1016)。この処理については既に説明した通りである。
以上説明したように、本実施形態に係るカラオケ装置によれば、カラオケ演奏が行われていない曲間において、インターネットラジオ局サーバ3から音声のストリームデータが受信され、BGMとして再生されるとともに、ストリームデータ中に分散配置された曲番号の構成ビットが取り出されて一時記憶される。そして、BGM再生中にクイック予約キーが押下されたときには、その時点において一時記憶されている曲番号が予約キューに書き込まれる。従って、ユーザは、BGM曲再生中の任意なタイミングにおいて、そのBGMに対応付けられたカラオケ曲の再生を予約することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明には次のような実施形態もある。
(1)上記実施形態では、プライベートタグフレームの情報フィールドIにBGM曲に対応付けられたカラオケ曲の曲番号を格納したが、これに加えて、そのカラオケ曲の歌手名、曲名、カラオケ曲に関する案内文などのテロップ情報を格納し、カラオケ装置側においてこの文字情報を画像としてモニタに表示するようにしてもよい。
(2)上記のようにテロップ情報を情報フィールドIに格納することに加え、カラオケ装置側では、カラオケ演奏が行われていない曲間に表番組と裏番組の2CH分のストリームデータをネットワークインタフェース105により受信し、表番組のストリームデータに基づいてBGM再生を行い、裏番組のストリームデータからテロップ情報を取り出してモニタに表示するようにしてもよい。表番組と裏番組の各CHを決める方法としては、例えば図8のステップS104において取得されるCHを表番組のCHとし、その前にステップS104が実行されたときに取得されたCHを裏番組のCHとする方法が考えられる。あるいは、表番組のCHは、ステップS104において取得し、裏番組のCHはユーザのリモコン操作に従って決定するようにしてもよい。
この発明の一実施形態であるカラオケ装置に対してカラオケ関連の情報の配信サービスを行う通信システムを例示する図である。 同通信システムのインターネットラジオ局サーバにおいてBGM曲の音声ストリームデータが再生される様子を示すタイムチャートである。 同インターネットラジオ局サーバにおいて再生されるBGM曲の音声ストリームデータの構成を示す図である。 同ストリームデータを構成するMP3フレーム列および同MP3フレーム列に構成ビットが分散配置されたプライベートタグフレームを示す図である。 同インターネットラジオ局サーバからカラオケ装置に送られる曲種類テーブルを例示する図である。 同実施形態に係るカラオケ装置の構成を示すブロック図である。 同カラオケ装置に用いられるリモコンを示す図である。 同カラオケ装置のCPUの動作を示すフローチャートである。 同CPUとラジオ局インターネットサーバとの間で行われる通信の手順を示すシーケンス図である。 同CPUによって行われるBGM再生処理の詳細を示す図である。
符号の説明
1……カラオケ装置、2……楽曲配信サーバ、3……インターネットラジオ局サーバ、4……インターネット、101……CPU、102……ROM、103……HDD、104……RAM、105……ネットワークインタフェース、106……操作インタフェース、107……MPEGデコータ、108……画像処理回路、109……モニタ、110……音源、111……ミキサ、112……マイク、113……ミキサ、114……アンプ、115……スピーカ

Claims (2)

  1. 曲を構成する音声を表すビットストリーム中に該曲に関して案内する案内情報を各々表す複数のビット列の構成ビットを分散配置してなる音声ストリームデータを受信する通信手段と、
    前記通信手段によって受信された構成ビットを組み立てて1つの案内情報が抽出される毎に、案内情報を一時記憶するバッファ記憶領域に該抽出された案内情報を書き込む抽出手段と、
    前記通信手段により受信される音声ストリームデータに基づいて音声再生手段に音声を再生させる再生制御手段と、
    前記バッファ記憶領域に書き込まれた案内情報に対応した曲を指示する操作を検知する検知手段と、
    前記操作が検知されたとき、前記指示のあった曲の案内情報を順次記憶する予約記憶領域に、前記バッファ記憶領域に記憶されている案内情報を書き込む書込手段と
    を具備することを特徴とする放送制御装置。
  2. 前記音声ストリームデータは、各々ヘッダおよびペイロードを有する複数のフレームに分割され、
    前記案内情報を表すビット列の構成ビットは、複数のフレームの各ヘッダの所定のビット位置に埋め込まれており、
    前記抽出手段は、各フレームのヘッダにおける前記所定のビット位置からビットを取り出すことにより曲番号の組み立てを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の放送制御装置。
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JP2014209155A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 株式会社第一興商 デジタル音楽放送受信時のエラー防止システム

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