JP2016081039A - 音響システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークに接続された出力装置に対し、音響信号を供給する出力装置を変更可能な音響システムを提供すること。【解決手段】各制御ユニット21A等は、対応する出力装置(TAピアノ21など)の特性に応じて曲データMDの供給の有無を判定する機能を有する。各制御ユニット21A等は、例えば、対応する出力装置への曲データMDの供給の有無の判定を、パケットPに含まれる曲データMDの周波数を分析して行う。これにより、音響システム10は、曲データMDの周波数と、出力装置の特性とに基づいて、再生する音楽等に応じた出力装置を選択することが可能となる。【選択図】図1

Description

本願に開示の技術は、音楽機器等が接続されたネットワークにおいて、音響信号を出力する装置を制御するための技術に関するものである。
従来、所定の通信規格(例えば、TCP/IP規格)に従って構築されたネットワークにおいて、曲データ(MIDIのような演奏イベントデータ)や音響信号(オーディオ信号)、又は、その制御データ(MIDI制御データ、音響制御データ)などを伝送する音響システムがある(例えば、特許文献1など)。この音響システムでは、ネットワークを介して複数のノード、例えばパーソナルコンピュータなどの制御装置や各種の出力装置(電子ピアノやスピーカ装置など)を接続し、複数の出力装置から音楽等を同期して再生する。
また、上記した出力装置の中には、響板に加振器が取り付けられた響板加振装置を備えるものがある(例えば、特許文献2など)。例えば、特許文献2では、加振器が音響信号に応じ響板を振動させることによって、豊かな音を発生させることが可能となっている電気ピアノが開示されている。
特開2005−64880号公報 特開2013−77002号公報
ところで、スピーカ装置の中には、例えば、低音から高音までの音域が出力可能なフルレンジのもの他に、低音を出力するウーハー、中音を出力するミッドレンジ、高音を出力するツイーターなどがある。また、上記した響板加振装置は、響板の形状等が楽器の種類によって異なるため、響板を加振する加振器に供給する音響信号の周波数特性に音質が依存する。例えば、加振器に供給する音響信号の周波数によっては、響板から所望の音が放音されない、あるいは、意図しない音が放音される虞がある。このため、再生する楽曲等に応じて使用する出力装置がより適切に選択される音響システムが望まれている。
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものである。ネットワークに接続された出力装置に対し、音響信号を供給する出力装置を変更可能な音響システムを提供することを目的とする。
本願に開示される技術に係る音響システムは、ネットワークに接続され、ネットワークに音響信号を供給する供給装置と、供給装置からネットワークを介して供給された音響信号に応じた音響を出力する少なくとも1つの出力装置と、少なくとも1つの出力装置の各々に対応して設けられ、対応する出力装置への音響信号の出力の要否を、音響信号の周波数特性に応じて制御する制御ユニットと、を備えることを特徴とする。
当該音響システムでは、制御ユニットは、音響信号の周波数特性に応じて、対応する出力装置への音響信号の出力の要否を制御する。ここでいう、出力の要否には、単純な音響信号の出力の可否だけでなく、出力する場合にどのような状態で(例えば、周波数を抽出、変更した状態で)供給すべきか否かの判断も含んでいる。そして、制御ユニットは、例えば、音響信号の周波数を分析したり、音響信号に関わるデータに予め設定された情報に基づいて判定したりして、出力装置への出力の要否を制御する。あるいは、制御ユニットは、ユーザが音響信号の周波数特性(ピアノの曲やギター曲)等を判断して実施した操作指示に応じて、出力の要否を制御する。これにより、当該音響システムでは、音響信号の周波数特性と、スピーカ装置の性能(フルレンジなど)や響板加振装置の特性(響板の形状など)に基づいて、再生する音楽等に応じた出力装置を選択することが可能となる。
また、本願に開示される技術に係る音響システムにおいて、少なくとも1つの出力装置は、音響信号に応じて振動する加振器と、加振器の振動に応じて音響を出力する被加振体とを有し、制御ユニットは、音響信号の周波数特性と、被加振体の振動特性とに応じて、対応する出力装置への音響信号の供給の有無を制御する構成としてもよい。
響板加振装置などの被加振体及び加振器を備える出力装置の音質は、響板(被加振体)の形状等が出力装置の種類によって異なるため、加振器に供給する音響信号(駆動信号など)の周波数特性に依存する。例えば、加振器に供給する音響信号の周波数特性によっては、出力装置から意図しない音が放音されるなどの不具合が生じる虞がある。このため、響板加振装置などを備える出力装置には、供給される音響信号の周波数特性が、被加振体の振動特性に適している場合に、音響信号を供給することが好ましい。当該音響システムでは、被加振体の振動特性と、音響信号の周波数特性とに応じて、制御ユニットが対応する出力装置への音響信号の供給の有無を制御することによって、上記した不具合を防止することが可能となる。
また、本願に開示される技術に係る音響システムにおいて、少なくとも1つの出力装置は、音響信号に応じて振動する加振器と、加振器の振動に応じて音響を出力する被加振体とを有し、制御ユニットは、音響信号の周波数特性と、被加振体の振動特性とに応じて、対応する出力装置へ出力する音響信号の周波数特性を変更制御する構成としてもよい。
響板加振装置などの被加振体及び加振器を備える出力装置には、供給される音響信号の周波数特性が、被加振体の振動特性に適していない場合には、適した周波数特性の信号のみ抽出する等して与えることが考えられる。当該音響システムでは、被加振体の振動特性と、音響信号の周波数特性とに応じて、制御ユニットが対応する出力装置への音響信号の周波数特性を変更制御する。制御ユニットは、対応する出力装置が、例えば、響板加振装置を備えるピアノであれば、ピアノの響板の振動特性に応じた周波数に、音響信号の周波数特性を変更(周波数成分の抽出(フィルタリング)、強調、不要な周波数成分の低減、周波数の変換等)を実施する。これにより、出力装置から意図しない音が放音されるなどの不具合を防止することが可能となる。
本願に開示される技術によれば、ネットワークに接続された出力装置に対し、音響信号を供給する出力装置を変更可能な音響システムを提供することができる。
実施形態の音響システムの構成を示すブロック図である。 TAピアノの構成を示すブロック図である。 TAギターシステムの構成を示すブロック図である。 曲データの再生動作の処理内容を示すフローチャートである。 曲データの再生動作の処理内容を示すフローチャートである。 別の実施形態の音響システムの構成を示すブロック図である。 別の実施形態の音響システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本願発明の一実施形態である音響システム10が図示されている。音響システム10は、曲データ供給装置11と、スマートフォン13と、スピーカ装置17と、自動演奏ピアノ19と、TAピアノ21と、TAギターシステム23とを備え、各装置がローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)を介して接続されている。
曲データ供給装置11は、例えば、NAS(Network Attached Storage)などのLANに接続可能な外部記憶装置(ストレージ)である。曲データ供給装置11には、例えば、アナログ信号の楽曲をサンプリングした曲データMDや、MIDIのような演奏イベントが設定された制御データCDなどの信号が保存されている。なお、曲データ供給装置11は、NASに限らず、例えば、上記した信号(曲データMD(オーディオ信号)や演奏データ(MIDIのような演奏イベントデータを音響信号に変換したもの))をネットワークに供給可能な他の記憶装置(サーバなど)でもよい。また、曲データMDのファイル形式は、特に限定されず、例えば、MP3、WAVE、WMA、AAC、M4A、FLAC等のファイル形式でもよい。
本実施形態の音響システム10では、所定の通信規格、例えば、TCP/IP規格に準拠した通信規格でLANを介してパケットPが伝送される。曲データ供給装置11は、曲データMDや制御データCDをパケットPに変換して各装置に送信する。音響システム10は、このようなパケット方式のデータ授受を実現するために、アイソクロナス伝送方式を用いた通信規格(ネットワークプロトコル)が採用できる。そして、音響システム10は、曲データ供給装置11に保存された曲データMDを供給する各装置を、曲データMDの内容に応じて制御することが可能となっている。
なお、パケットPを伝送する通信規格は適宜変更できる。例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)のような、家電、携帯端末、パーソナルコンピュータなどの複数の電子機器が接続されたホームネットワークを構築するための通信規格でもよい。また、例えば、CobraNet(登録商標)のようなディジタルオーディオネットワークに用いられる通信規格でもよい。従って、音響システム10が備えるネットワークは、音響信号(曲データMDなど)が伝送可能なネットワークであれば、様々な通信形態を採用できる。
スマートフォン13は、例えば、IEEE802.11に準拠した無線通信により、LANに接続されたアクセスポイントと通信を行う。スマートフォン13は、例えば、複数のCPU(Central Processing Unit)と、各CPUが実行するプログラムが記憶されたメモリと、各CPUがプログラムの実行時にデータを一時的に記憶するためのRAMと、これらの装置を互いに接続するための内部バスなどを有している(それぞれ不図示)。スマートフォン13には、音響システム10を統括制御するためのアプリケーションがインストールされている。スマートフォン13は、このアプリケーションの様々なプログラムがCPUで実行されることにより、各種機能が実現される。スマートフォン13は、各種機能として、例えば、曲データ供給装置11に保存された曲データMDの曲名を取得し、プレイリストを作成してタッチパネル13Aに表示する。
スピーカ装置17は、スマートフォン13のアプリケーションによって制御可能な制御ユニット17Aを備える。制御ユニット17Aは、曲データ供給装置11からLANを介して曲データMDのパケットPを受信して、アナログオーディオ信号に変換する。スピーカ装置17は、アナログオーディオ信号を内蔵するアンプにより増幅して放音する。制御ユニット17Aは、曲データ供給装置11から曲データMDを取得するか否かが、スマートフォン13によって制御可能となっている。従って、スピーカ装置17は、スマートフォン13が制御ユニット17Aを制御することによって、曲データMDを再生するか否かが制御される。なお、制御ユニット17Aは、スピーカ装置17に内蔵される装置に限らず、別途設けられ着脱可能な装置でもよい。例えば、制御ユニット17Aは、LANケーブルが接続されるコネクタの他に、スピーカ装置17と接続する音響ケーブルが接続されるコネクタを備え、スピーカ装置17に対して外付け可能な装置でもよい。
自動演奏ピアノ19は、曲データ供給装置11から供給された制御データCD(演奏データ等)に基づき鍵盤やペダルを動作させて自動演奏を行う装置である。また、自動演奏ピアノ19は、自動演奏を行う機能の他に、曲データ供給装置11から供給された曲データMDを制御ユニット19Aで受信し、内蔵するアンプにより増幅してスピーカユニット(不図示)から放音する。自動演奏ピアノ19は、スピーカ装置17と同様に、スマートフォン13が制御ユニット19Aを制御することによって、曲データMDを再生するか否かが制御可能となっている。
TAピアノ21は、トランスアコースティック(登録商標)技術を用いて曲データMDを再生する装置である。TAピアノ21は、外観的には通常のグランドピアノ、又はアップライトピアノのような形状をしており、相応の場所に配置されている。TAピアノ21は、図2に示すように、一般的な電子ピアノと同様に、演奏操作子(キー・ハンマー・ペダルなど)の動作を検知する操作子センサ27、操作子センサ27の検出信号を解析して電子音の信号を生成する電子音源29に加え、制御ユニット21Aの他に、加振器31と、響板33と、操作部35と、処理部37とを有する。なお、図2は、TAピアノ21の構成の一部を示している。制御ユニット21Aは、曲データ供給装置11から曲データMDのパケットPを受信して、加振器31の駆動信号に変換する。処理部37は、CPU等の処理回路を備え、制御ユニット21Aが曲データMDの変換を行うか否かと、駆動信号を加振器31に供給するか否かの両方を制御する。加振器31は、響板33に取り付けられており、供給された駆動信号の波形の振幅や周波数に応じて振動し、響板33を加振して放音させる。なお、制御ユニット21Aが変換出力する加振器31の駆動信号は、スピーカ装置17の制御ユニット17Aが変換出力するアナログオーディオ信号と同じであってもよい。
操作部35は、TAピアノ21の入出力機能を有するデバイスであり、表示部や操作スイッチ等を有する。処理部37は、例えば、ユーザの操作部35への操作内容に応じて、TAピアノ21を3つのモードに切り替える。第1モードは、一般的なグランドピアノと同様に、演奏者が鍵盤を演奏するのに応じてハンマを動作させ、ハンマによる打弦のみで発音させる通常モードである。第2モードは、ハンマによる打弦を阻止し、曲データ供給装置11から供給された曲データMD、又はTAピアノ21自身を演奏者が演奏することによって電子音源29が生成した電子音信号に基づいて、加振器31により響板33を加振させるTAモードである。TAピアノ21は、TAモードでは、例えば、曲データMD又は演奏による電子音信号のいずれに基づいた駆動信号を、加振器31に供給するのかを、切り替えることが可能となっている。第3モードは、通常モードと同様に打弦で発音させるとともに、加振器31により響板33を加振させる併用モードである。
処理部37の検出モジュール39は、TAピアノ21が曲データMDにより加振器31を動作させて響板33から放音できる状態であるか否かを検出する。この検出モジュール39による処理は、例えば、処理部37のCPUなどにより対応するプログラムが実行されることで実現される。例えば、上記した3つのモードでは、第2モードと第3モードにおいて、加振器31が動作する。換言すれば、第1モードでは、加振器31を動作させるための曲データMDが不要となる。検出モジュール39は、モードの設定や変更に応じて、曲データMDが必要であるか否かを判定し、LANを介してスマートフォン13に通知する。スマートフォン13は、検出モジュール39からの通知に応じて制御ユニット21Aを制御し、制御ユニット21Aが曲データ供給装置11から曲データMDを取得すべきか否かを変更する。例えば、スマートフォン13は、TAピアノ21が第1モードの場合に、制御ユニット21Aの曲データMDに対応するパケットPを取得する処理を停止させる。
なお、検出モジュール39による検出方法は、モードによる判定に限らない。例えば、検出モジュール39は、操作部35の操作スイッチが操作されTAピアノ21の電源がOFFされた場合に、曲データMDが不要であると判定し、その旨をスマートフォン13に通知してもよい。また、スピーカ装置17及び自動演奏ピアノ19は、TAピアノ21と同様に、曲データMDを受信して再生できる状態(電源ON状態など)であるか否かを検出する検出モジュールを備えてもよい。
また、TAギターシステム23は、トランスアコースティック(登録商標)技術を用いて曲データMDを再生する装置であり、図3に示すように、外観形状的にはアコースティックギターの形をしたギター43と、そのギター43を設置するスタンド41とを有し、相応の場所に設置されている。スタンド41には、制御ユニット23Aの他に、加振器45と、検出センサ47とが設けられている。制御ユニット23Aは、曲データ供給装置11から受信した曲データMDに対応したパケットPを加振器45に供給する駆動信号に変換する。加振器45は、スタンド41に置かれた状態のギター43の響板49を加振する。加振器45は、制御ユニット23Aが変換した曲データMDの進行に応じた駆動信号が供給され、響板49を加振して放音する。なお、制御ユニット23Aが変換出力する加振器45の駆動信号は、スピーカ装置17の制御ユニット17Aが変換出力するアナログオーディオ信号と同じであってもよい。
また、検出センサ47は、ギター43がスタンド41に置かれているか否かを検出可能なセンサである。検出センサ47は、例えば、ギター43がスタンド41の所定位置に置かれた場合に作動するリレースイッチと、リレースイッチの信号を処理する処理回路を備える。検出センサ47は、ギター43がスタンド41に置かれている状態であるか、あるいはスタンド41からはずされている状態(ユーザが使用中など)であるかを検出し、スマートフォン13に通知する。スマートフォン13は、検出センサ47からの通知に応じて、制御ユニット23Aが曲データ供給装置11から曲データMDを取得すべきか否かを制御する。なお、検出センサ47は、ギター43の状態が検出可能な他のセンサ(赤外線センサなど)でもよい。
そして、本実施形態の音響システム10では、上記した構成により、曲データ供給装置11に保存された曲データMDを供給する出力装置(スピーカ装置17やTAピアノ21など)を、曲データMDの内容に応じて切り替える。例えば、音響システム10は、ピアノの曲であれば、TAピアノ21や自動演奏ピアノ19を使用し、ギター曲であればTAギターシステム23を使用して曲データMDの再生を実現する。なお、ピアノ曲、ギター曲等の検出は、曲データMD自体の時間解析を行い、周波数特性から決定してもよいし、曲に付随した識別子から決定するものでもよい。また、例えば、周波数特性の分析は、特開2011−221157号公報に開示されている、音響信号に対し所定の時間間隔ごとの特徴点を抽出し比較等する方法を用いることができる。具体的には、単位時間における単位帯域毎の成分値を時間軸方向及び周波数軸方向に配列した成分行列と、当該成分行列を時間軸方向に移相した移相行列との各成分値の差異を算出したものから特徴となる値を抽出等することで曲データMDの周波数特性を分析してもよい。
次に、音響システム10による曲データMDの再生動作の処理について、図4を参照しつつ説明する。まず、図4に示すステップ(以下、単に「S」と表記)S11において、ユーザは、曲データ供給装置11に保存された楽曲の中から好みの楽曲を音響システム10で再生するために、スマートフォン13を操作する。スマートフォン13のアプリケーションは、ユーザがプレイリストから楽曲(曲データMD)を選択すると(S11)、選択された楽曲名に対して過去に設定されたパッチがあるか否かを検索する(S13)。ここでいうパッチとは、LANを介して接続された複数のノード(スピーカ装置17やTAピアノ21など)間の任意の接続を論理的に設定するためのバーチャルパッチである。音響システム10は、このパッチによって設定された出力側ノード(曲データ供給装置11)から入力側ノード(スピーカ装置17等)へ曲データMDや制御データCDが送信されることとなる。
スマートフォン13は、適用したパッチを保存するための記憶装置として、例えば、不揮発性のメモリ(フラッシュメモリなど)を備えている。スマートフォン13は、後述するS35(図5参照)において、再生が終了した曲データMDに関わる情報と、その曲データMDを再生した際に使用したパッチの設定とを関連付けてフラッシュメモリに保存する。このため、S13において、スマートフォン13は、フラッシュメモリに保存されている過去に設定されたパッチを検索し、ユーザがプレイリストから選択した曲データMDに対応するものがあるか否かを判定する(S15)。なお、曲データ供給装置11に保存された曲データMDに、予めパッチを設定してもよい。例えば、ピアノ曲の曲データMDに対し、自動演奏ピアノ19やTAピアノ21を出力装置として選択したパッチを予め設定してもよい。この場合、スマートフォン13によるパッチの判定処理を省略することが可能となる。
次に、スマートフォン13は、該当するパッチがあった場合には(S15:YES)、過去のパッチを再適用して、ユーザが選択した曲データMDの再生を開始する(S23)。一方で、スマートフォン13は、該当するパッチがなかった場合には(S15:NO)、選択された楽曲を分析する(S19)。楽曲の分析方法には多様な方法(例えば、上記した特開2011−221157号公報に開示される方法など)が考えられるが、ここでは楽曲の周波数特性の分析を念頭において説明する。なお、他の楽曲の分析方法として、ユーザが楽曲ごとにプリセットした情報を読み込む処理や、楽曲に予め設定されたデフォルト値を読み込む処理などが考えられる。ここで、TAピアノ21のようなトランスアコースティック技術が用いられている音楽機器の音質、即ち、加振器31が響板33を加振して発音させる音の音質は、加振器31に供給する曲データMDの周波数特性によるところが大きい。これは、響板33,49は、楽器の種類(TAピアノ21やTAギターシステム23)によって形状や材質等が異なり、共鳴する周波数帯域等が異なるためである。このため、トランスアコースティック技術が用いられている音楽機器では、供給する曲データMDが同一であったとしても、響板33,49がどういった態様で振動し、どのような音を発音するのかは、響板33,49の振動に対する特性によって異なる。
例えば、TAピアノ21に対して、ピアノの音源、あるいはピアノに類似した音色の音源以外の曲データMDを供給した場合には、響板33の振動特性に応じた振動が加振器31によって付与されないため、響板33から所望の音が放音されない虞がある。このため、スマートフォン13は、ユーザが選択した曲データMDの周波数特性を分析し、再生する出力装置(スピーカ装置17、自動演奏ピアノ19、TAピアノ21、TAギターシステム23)を選択しパッチとして設定する(S21)。なお、スマートフォン13は、例えば、S11の処理を開始する前(アプリケーションの起動時など)に、予めネットワーク上の出力装置に対する問い合わせ処理を実施し、各出力装置に供給する曲データMDとして最適な周波数特性の情報を取得しておくことが望ましい。
スマートフォン13は、ユーザが選択した曲データMDを分析した結果、例えば、ピアノの音源に近い周波数特性を検出した場合には、曲データ供給装置11から曲データMDを供給する出力装置として、自動演奏ピアノ19やTAピアノ21を選択する(S21)。選択された自動演奏ピアノ19及びTAピアノ21の制御ユニット19A,21Aは、曲データ供給装置11から曲データMDを取得する処理を実施し、自動演奏ピアノ19及びTAピアノ21による同期した曲データMDの再生を実現する(S23)。
あるいは、スマートフォン13は、分析した結果、例えば、ギターの音源に近い周波数特性を検出した場合には、出力装置として、TAギターシステム23を選択する。また、スマートフォン13は、分析した結果、例えば、ピアノの音源やギターの音源に属さない周波数特性を検出した場合には、出力装置としてスピーカ装置17を選択する。このようにして、本実施形態の音響システム10では、曲データMDに合った出力装置を選択して、曲データMDを最適な出力装置から再生することが可能となる。なお、スマートフォン13は、S17やS21でパッチを設定した後に、タッチパネル13Aに決定したパッチを表示してユーザによる最終決定や変更を促してもよい。これにより、ユーザは、曲データMDの内容と決定されたパッチとを比較しながら、好みの出力装置から曲データMDを再生することが可能となる。
次に、図5に示すS25において、スマートフォン13は、各出力装置(TAピアノ21など)が備える検出モジュール39や検出センサ47からの通知に応じて、各出力装置が曲データMDを再生できる状態か否かを判定する。スマートフォン13は、曲データMDを供給している全ての出力装置の状態に問題がなければ(S25:YES)、曲データMDの再生が終了したか否かを判定する(S31)。スマートフォン13は、曲データMDの再生が終了していない場合には(S31:NO)、S25からの処理を所定のタイミングごとに繰り返し実行する。従って、スマートフォン13は、曲データMDの再生中において、各出力装置の状態を監視する。
また、スマートフォン13は、曲データMDを再生できない状態の出力装置を検出した場合には(S25:NO)、再生出来ない状態の出力装置に対する曲データMDの供給を停止する(S27)。例えば、スマートフォン13は、検出モジュール39の通知によりTAピアノ21のモードが第2モードから第1モードに変更されたことを検出すると、制御ユニット21Aの曲データMDを取得する処理を停止させる。また、スマートフォン13は、検出モジュール39の通知によりTAピアノ21のモードが、再度、第2モードに変更されたことを検出すると(S25:NO)、制御ユニット21Aに対し曲データMDの取得処理を再開させる(S27)。これにより、TAピアノ21は、曲データMDの供給が再開される。
あるいは、スマートフォン13は、S27において、曲データMDの供給を停止するだけでなく、供給先の出力装置を他の出力装置に切り替える処理を実施してもよい。例えば、スマートフォン13は、検出センサ47からの通知により、ギター43がスタンド41からはずされたことを検出すると、TAギターシステム23への曲データMDの供給を停止するとともに、他の出力装置(スピーカ装置17など)への曲データMDの供給を開始する処理を行ってもよい。そして、スマートフォン13は、このような再生中の検出処理等を実施し、曲データMDの再生が終了すると(S31:YES)、再生が終了した曲データMDと、適用したパッチとを関連付けてフラッシュメモリ等に設定として保存し(S35)、処理を終了する。なお、パッチをフラッシュメモリ等に保存するタイミングは、曲データMDの再生が終了したときだけではなく、パッチを変更する度(例えば、S27の処理の直後)に保存を行ってもよい。
因みに、曲データMD及び制御データCDは、音響信号の一例である。曲データ供給装置11は、供給装置の一例である。スピーカ装置17、自動演奏ピアノ19、TAピアノ21、TAギターシステム23は、出力装置の一例である。スマートフォン13は、制御装置の一例である。響板33,49は、被加振体の一例である。検出モジュール39及び検出センサ47は、検出部の一例である。
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
TAピアノ21の検出モジュール39は、モードの設定や変更に応じて、曲データMDが必要であるか否かを判定し、スマートフォン13に通知する。また、TAギターシステム23の検出センサ47は、ギター43がスタンド41に置かれている状態であるか、あるいはスタンド41からはずされている状態であるかを検出し、スマートフォン13に通知する。これにより、スマートフォン13は、TAピアノ21やTAギターシステム23の状態に応じて、曲データMDの供給を停止したり、供給先を他の出力装置に切り替えたりすることが可能となっている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、スマートフォン13は、1つの曲データMDにギターソロの部分や、ピアノソロの部分が含まれている場合には、各ソロのタイミングに合わせて出力装置を変更してもよい。
また、上記実施形態では、曲データ供給装置11に保存された1つの曲データMDを出力装置に供給する場合について説明したが、関連する複数のファイルを同時に最適な出力装置に供給する構成でもよい。例えば、曲データ供給装置11には、ギター曲の曲データMDと、この曲データMDと合奏できる制御データCDが保存されているものとする。この場合、スマートフォン13は、ギター曲の曲データMDをTAギターシステム23に供給しつつ、制御データCDを自動演奏ピアノ19に供給し、TAギターシステム23によるギター曲の再生と、自動演奏ピアノ19によるピアノ演奏の合奏を実施してもよい。
あるいは、スマートフォン13は、上記実施形態のS11において、ユーザが選択した曲データMDに対し、他の曲データMD(ピアノのパートやギターのパート)が関連付けられている場合には、それぞれの曲データMDについて周波数特性の分析を行って供給先を決定し、同時配信を実施してもよい。
また、上記実施形態では、本願におけるネットワークに音響信号を供給する供給装置として曲データ供給装置11を例に説明したが、これに限定されない。例えば、供給装置として、インターネット上の配信サーバを採用してもよい。図6は、別の実施形態の音響システム10Aの構成を示している。なお、上記実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。音響システム10Aでは、インターネット上の曲データ配信サーバ51に保存された曲データMDを取得して、各出力装置が再生を行う。曲データ配信サーバ51は、例えば、音楽の配信事業を実施しているベンダー等が公開しているサーバであり、所定の通信規格(HTTPプロトコルなど)により、曲データMDを取得することが可能となっている。例えば、音響システム10Aでは、ユーザがスマートフォン13を使用して曲データ配信サーバ51に保存された曲データMDから好みの楽曲を選択すると、スマートフォン13によって供給先の出力装置が選択される。選択された出力装置の制御ユニット(制御ユニット17Aなど)の各々は、ユーザが選択した曲データMDを曲データ配信サーバ51から取得する処理を行う。そして、選択された出力装置は、制御ユニット(制御ユニット17Aなど)によってダウンロードした曲データMDを、同期しながらストリーミング再生を実施する。
このような構成の音響システム10Aにおいても、上記した音響システム10と同様の効果を得ることが可能となる。なお、音響システム10Aは、曲データ配信サーバ51からダウンロードした曲データMDをストリーミング再生せずに、一度、曲データ供給装置11等に保存した後に、曲データ供給装置11から各出力装置に供給してもよい。この場合、スマートフォン13が、曲データ配信サーバ51から曲データ供給装置11への曲データMDのダウンロードを実施してもよい。
また、上記実施形態において、スマートフォン13が供給装置として機能してもよい。例えば、スマートフォン13には、複数の曲データMDが保存されており、ユーザの選択に応じて、各出力装置に曲データMDを供給してもよい。この場合、音響システム10は、曲データ供給装置11を省略することができる。また、スマートフォン13は、各制御ユニット(制御ユニット17Aなど)に対する制御が不要となる。
また、上記実施形態において、自動演奏ピアノ19が供給装置として機能してもよい。例えば、ホームネットワークのLANを利用する場合に、子供部屋に配置した自動演奏ピアノ19を出力側とし、リビングに配置されたTAピアノ21を入力側としてもよい。このような構成では、自動演奏ピアノ19で演奏者が演奏した音のオーディオ信号を、LANを介して伝送し、TAピアノ21の響板33から放音することが可能となる。
また、上記実施形態において、テレビやラジオなどの一般的なオーディオ機器を供給装置として機能させてもよい。図7は、別の実施形態の音響システム10Bの構成を示している。音響システム10Bは、テレビ61が、制御ユニット63を介してLANに接続されている。制御ユニット63は、例えば、LANコネクタと、音響ケーブルが接続可能なコネクタとを備え、テレビ61に対して外付け可能な装置である。制御ユニット63は、例えば、テレビ61から出力されるアナログのオーディオ信号DTをリアルタイムにエンコードしてデジタルのオーディオ信号に変換し、パケットPとして各出力装置に供給する。供給先の出力装置は、受信したパケットPを変換してオーディオ信号DTを再生する。この場合に、スマートフォン13は、例えば、デジタルテレビ放送の番組表の情報から、番組内でながれる音楽の種類(ピアノ曲やギター曲)を判定し、供給先の出力装置を決定してもよい。
また、音響システム10Bは、オーディオ信号DTとして、テレビ61の音声に加えて映像も含めてもよい。図7に示すように、音響システム10Bには、テレビ61の他に、テレビ65が制御ユニット67を介してLANに接続されている。テレビ65は、テレビ61とは別の部屋等に設置されている。制御ユニット67は、制御ユニット63から受信したパケットPから音声や映像を抽出してテレビ65に供給する。このような構成では、音響システム10Bは、例えば、クラシックコンサートのテレビ番組をテレビ61で受信した場合に、映像をテレビ65に映し出しながら、音声をTAピアノ21やTAギターシステム23で同期再生させて、ユーザにより臨場感のある映像と音声を提供することが可能となる。
また、上記実施形態では、スマートフォン13は、曲データMDの再生を開始した後に検出モジュール39や検出センサ47による出力装置の状態検出を実施したが、この状態検出を再生前に実施し、出力先を変更する処理を実施してもよい。あるいは、スマートフォン13は、再生前及び再生中の両方で、検出モジュール39等による検出及びパッチの変更を実施してもよい。
また、上記実施形態において、曲データMDのファイル形式として、例えば、FLACのようなマルチチャンネル(5.1chなど)の音響信号を1つのファイルに保存可能な可逆圧縮のファイル形式を採用する場合には、スマートフォン13は、チャンネルごとに供給先の出力装置を変更する制御を実施してもよい。また、マルチチャンネルの作り方も4つのスピーカ装置17に出力するチャンネル4つ、TAギターシステム23に出力するチャンネル1つ、TAピアノ21に出力するチャンネル1つ、自動演奏ピアノ19に出力する制御チャンネル1つ、の合計7チャンネルのようなマルチトラックファイルとしてもよい。また、例えば、CobraNet(登録商標)のように1つのパケットPの中をチャンネルに分けて、チャンネルごとに曲データMDや制御データCDが設定可能なデータ形式を採用する場合にも、スマートフォン13は、チャンネルごとに供給先の出力装置を変更してもよい。
また、上記実施形態では、制御装置としてスマートフォン13を例に説明したが、制御装置はスマートフォン13に限らず、他の携帯端末やパーソナルコンピュータでもよい。
また、上記実施形態では、TAギターシステム23は、加振器45をスタンド41に備える構成であったが、これに限定されず、ギター43に加振器45を取り付けた構成でもよい。この場合、スタンド41の制御ユニット23Aからギター43の加振器45にオーディオ信号を無線送信して響板49を加振してもよい。
また、上記実施形態における処理手順(図4及び図5)は、一例であり、適宜順番の変更、ステップの追加、削除、交換等を実施することができる。
また、上記実施形態では、各制御ユニット(制御ユニット17Aなど)は、スマートフォン13の制御に基づいて、曲データMDの供給の有無が設定されるが、制御ユニット17A等が対応する出力装置の特性に応じて供給の有無を判定する機能を備えてもよい。
例えば、スマートフォン13は、ユーザによって曲が選択されると、曲データ供給装置11から選択された曲データMDを、LANに接続された全ての出力装置(スピーカ装置17やTAピアノ21)に供給する制御を実施する。ネットワーク上の各出力装置は、同一のデータを受信することとなる。例えば、制御ユニット21Aは、受信した曲データMDのうち、TAピアノ21の響板33の振動特性に合った周波数特性を有する曲データMDを受信する。あるいは、制御ユニット21Aは、受信した曲データMDの周波数特性を分析し、必要な周波数成分だけを抽出してもよい。制御ユニット21Aは、例えば、響板33の振動特性に合った周波数成分のみを抽出する処理、強調する処理、低減する処理等を実施するためのフィルタやイコライザを備える構成でもよい。この構成では、出力装置側の制御ユニット17A等が、LAN上に供給された曲データMDのパケットPが適切か否かを処理する。これにより、スマートフォン13は、どの出力装置に供給するのかを判定する必要がなく、LAN上の全ての出力装置に対して曲データMDをブロードキャストする制御を実施するだけでよい。また、音響システム10は、曲データ供給装置11に対する操作を行うことで、曲データ供給装置11が同一の曲データMDを全ての出力装置へブロードキャストし、出力装置側で曲データMDに対する必要な抽出処理を実行する構成でもよい。この場合、音響システム10は、スマートフォン13を備えなくともよい。
また、各制御ユニット17A等は、対応する出力装置への曲データMDの供給の有無の判定を、例えば、パケットPに含まれる曲データMDの周波数を分析したり、パケットPに設定されたデータ(受信すべき出力装置に関わる情報など)を処理したりして判定してもよい。例えば、曲データMDとして、各トラックに音色や周波数特性を示すフラグ値(ピアノ用、ギター用などを示す識別子)が付されたマルチトラックファイルを用いてもよい。このフラグ値の設定は、例えば、音楽の配信事業を実施しているベンダー等が予め実施してもよい。あるいは、スマートフォン13が、曲データMDの各トラックの周波数特性を分析し、出力装置側で判定できるように各トラックにユニークなフラグ値を設定してもよい。出力装置側では、例えば、TAピアノ21の制御ユニット21Aが、LAN上に供給された曲データMDのパケットPを受信して、曲データMD内にピアノ用のフラグ値が設定されたトラックが含まれている場合には、当該トラックのデータを変換した駆動信号を加振器31に供給してもよい。つまり、出力装置側の各制御ユニットが、周波数特性に応じたフラグ値に基づいて、曲データMDの必要の有無を判定してもよい。このような構成でも、スマートフォン13は、供給先を決定することなく、同一のマルチトラックの曲データMDを、LAN上の全ての出力装置にブロードキャストするだけでよくなる。この場合、音響システム10は、スマートフォン13による制御が不要となり、スマートフォン13を備えない構成にすることが可能となる。
あるいは、各制御ユニット17A等は、ユーザの操作指示に応じて、対応する出力装置への曲データMDの供給の有無を制御してもよい。例えば、TAピアノ21は、ユーザが操作部35(図2参照)を操作することで、供給の有無が変更可能な構成でもよい。この場合、ユーザは、例えば、ピアノの曲を音響システム10で再生する場合に、予めTAピアノ21の操作部35等を操作して、TAピアノ21が受信したパケットPの曲データMDを再生するセッティングを行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、本願における被加振体として響板33,49を備える楽器を例に説明したが、本願における被加振体はこれに限らない。例えば、被加振体としては、トランペットやクラリネットなどの管楽器のベルを採用することができる。この場合、例えば、トランペットのベル内に挿入してトランペットを保持するスタンドに加振器を取り付け、当該加振器を動作せることで、トランペットから放音させる構成でもよい。このような管楽器とスタンドとの構成の出力装置に対して、上記した音響システム10による制御を実施してもよい。あるいは、本願における被加振体を備える楽器は、ドラムなどの打楽器でもよい。
また、上記実施形態では、音響システム10は、複数の出力装置(TAピアノ21等)がネットワークに接続されていたが、これに限らず、例えば、曲データ供給装置11と1台の出力装置(例えば、TAピアノ21のみ)がLANに接続された構成でもよい。この場合、TAピアノ21の制御ユニット21Aは、加振器31への駆動信号の供給の開始、供給の停止、あるいは供給する駆動信号の波形の周波数特性を変更等してもよい。
10 音響システム、11 曲データ供給装置、13 スマートフォン、17 スピーカ装置、19 自動演奏ピアノ、21 TAピアノ、23 TAギターシステム、17A,19A,21A,23A 制御ユニット。

Claims (3)

  1. ネットワークに接続され、前記ネットワークに音響信号を供給する供給装置と、
    前記供給装置から前記ネットワークを介して供給された前記音響信号に応じた音響を出力する少なくとも1つの出力装置と、
    前記少なくとも1つの出力装置の各々に対応して設けられ、対応する出力装置への前記音響信号の出力の要否を、前記音響信号の周波数特性に応じて制御する制御ユニットと、
    を備えることを特徴とする音響システム。
  2. 前記少なくとも1つの出力装置は、前記音響信号に応じて振動する加振器と、前記加振器の振動に応じて前記音響を出力する被加振体とを有し、
    前記制御ユニットは、前記音響信号の周波数特性と、前記被加振体の振動特性とに応じて、前記対応する出力装置への前記音響信号の供給の有無を制御することを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
  3. 前記少なくとも1つの出力装置は、前記音響信号に応じて振動する加振器と、前記加振器の振動に応じて前記音響を出力する被加振体とを有し、
    前記制御ユニットは、前記音響信号の周波数特性と、前記被加振体の振動特性とに応じて、前記対応する出力装置へ出力する前記音響信号の周波数特性を変更制御することを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
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WO2023195333A1 (ja) * 2022-04-06 2023-10-12 ヤマハ株式会社 制御装置

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