JP2008209712A - 光学素子及び画像振れ補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像振れ補正を行いながらも、光路長の増加を抑制しコストアップを抑制できる光学素子(1B)及び画像振れ補正装置(130B)を提供する。
【解決手段】一面側が光軸(CL)方向に突出する凸曲面(1a)であり、他面側が光軸に非直交の平面(1b)である光学素子(1B)とした。さらに、レンズ(80A)と撮像素子(16)とを有する撮像装置(10A)に搭載されて撮像装置(10A)における撮影画像の振れを補正する画像振れ補正装置(130B)を、光軸(CL)上に配置された2つの頂角プリズム(34,36)及び光学素子(1B)を備え、2つの頂角プリズム(34,36)及び光学素子(1B)の内の2つを互いに独立に回動させて、撮像装置(10A)が振れた際にその振れの方向と大きさとに応じて光束を偏向させる構成にした。
【選択図】図11

Description

本発明は、光学素子及び画像振れ補正装置に係り、特に、ウエッジプリズムを備えた光学素子と、それを回転させて光を偏向させることで撮影画像の振れ(揺れ)を補正する画像振れ補正装置と、に関する。
従来、光路中に配置されたウエッジプリズムを回転させて光を偏向させる技術が周知であり、この技術を、レンズと撮像素子とを備えた撮像装置に適用して解像度を向上する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開昭60−27278号公報 特開2002−171446号公報
ウエッジプリズムを回転させて光を偏向させる適用例においては、上述した特許文献の例に限らず、多くの場合、ウエッジプリズムが他の光学素子、とりわけレンズと共に用いられる。
そのため、ウエッジプリズムを光路中に挿入した分だけ長い光路が必要となり、撮像装置が大型化するなどの課題が生じていた。
また、ウエッジプリズムの分だけ部品点数が多くなるのでコストアップの要因となり、できるだけコストを抑制できる構成が望まれていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ウエッジプリズムによる光路偏向作用が得られながらも、光路長の増加を抑制し、コストアップを抑制できる光学素子を提供することにある。
また、ウエッジプリズムによる光路偏向作用により画像振れ補正を行いながらも、光路長の増加を抑制すると共に、コストアップを抑制できる画像振れ補正装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は、次の1)〜4)の手段を有する。
1) 一面側が光軸(CL)方向に突出する凸曲面(1a)又は陥没する凹曲面(2a)であり、他面側が前記光軸に非直交の平面(1b,2b)である光学素子(1,2)である。
2) 一面側が光軸方向に突出する凸曲面又は陥没する凹曲面のいずれかの曲面(3a)であり、
他面側が前記光軸に直交する平面(3b)であり、
前記曲面(3a)は、前記光軸(CL)に対して軸対称の仮想曲面(55a)を設定した際に、前記光軸(CL)に直交する平面(THM)と、該光軸(CL)に所定の角度(β)で交わる傾斜面(KSM)との前記光軸(CL)方向の差分(−d0×y/y0)を前記軸対称の仮想曲面(55a)に対して前記光軸(CL)方向に加算した面として形成されて成る光学素子(3)である。
3) 光軸(CL)に沿って突出又は陥没する、第1の曲面(4b)と第2の曲面(4a)とを有し、
前記第1の凸曲面(4b)は、前記光軸(CL)に対して軸対称の仮想曲面(55a)を設定した際に、前記光軸(CL)に直交する平面(THM)と、該光軸(CL)に所定の角度(β)で交わる傾斜面(KSM)との前記光軸(CL)方向の差分を前記軸対称の仮想曲面(55a)に対して前記光軸(CL)方向に加算した面として形成されて成る光学素子(4)である。
4) レンズ(80)と撮像素子(16)とを有する撮像装置(10A)に搭載されて、該撮像装置(10A)における撮影画像の振れを補正する画像振れ補正装置(130A,130B)において、
光軸(CL)上に配置され、1)乃至3)のいずれかの光学素子(1A,1B)をすくなくとも1つ含む3つの偏向素子(34,35,36)を備え、
前記3つの偏向素子(34,35,36)の内の2つを互いに独立して前記光軸(CL)回りに回動させて、前記撮像装置(10A)が振れた際に、その振れの方向と大きさとに応じて光束を偏向させるよう構成されて成ることを特徴とする画像振れ補正装置(130A,130B)である。
本発明によれば、画像振れ補正を行いながらも、光路長の増加を抑制すると共に、コストアップを抑制できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図11を用いて説明する。
図1(A)は、本発明の光学素子の第1実施例である。
この光学素子1は、一面側が所定の曲率の凸曲面1aに形成され、他面側が光軸CLと非直交の平面(便宜的に傾斜平面とも称する)1bに形成されている。
そして、この光学素子1は、図1(B)に示す平凸レンズ51と図1(C)に示すウエッジプリズム52とを一体化したものである。
この光学素子1を用いることにより、平凸レンズ51とウエッジプリズム52とによる2つの光学素子を、一つの光学素子1として扱うことができる。
従って、平凸レンズを用いたレンズ系とウエッジプリズムとを用いた光路偏向装置や、その光路偏向装置を適用した画像振れ補正装置の光路長を短縮することができ、また、コストアップを抑制することができる。
この光学素子1は、いわゆるガラスモールドやプラスチックの射出成形により形成することができる。
図2(A)は、本発明の光学素子の第2実施例である。
この光学素子2は、一面側が所定の曲率を有する凹曲面2aに形成され、他面側が光軸CLと非直交の平面(便宜的に傾斜平面とも称する)2bに形成されている。
この光学素子2は、図2(B)に示す平凹レンズ53と図2(C)に示すウエッジプリズム52とを一体化したものである。
この光学素子2を用いることにより、平凹レンズ53とウエッジプリズム52とによる2つの光学素子を、一つの光学素子2として扱うことができる。
従って、平凹レンズを用いたレンズ系とウエッジプリズムとを用いた光路偏向装置や、その光路偏向装置を適用した画像振れ補正装置の光路長を短縮でき、また、コストアップを抑制することができる。
この光学素子2は、光学素子1と同様に、いわゆるガラスモールドやプラスチックの射出成形により形成することができる。
上述した光学素子1,2は、種々のレンズとウエッジプリズムとの組み合わせに適用することができる。
その例を図3に示す。
図3(A)は、両凸レンズ54とウエッジプリズム52との組み合わせであり、これに光学素子1を適用して図3(B)に示す構成とすることができる。
すなわち、光学素子1と平凸レンズ51との組み合わせである。
次に、本発明の光学素子の第3実施例を、図4を用いて説明する。
この光学素子3は、図4(A)に示す平凸レンズ55の結像特性と傾斜面角度θを有するウエッジプリズムの偏向特性とを合わせ持った凸曲面3aを有する光学素子3である。
この凸曲面3aの形状について説明すると、まず、図4(A)の平凸レンズ55を光軸CLに平行に等間隔で複数の微少ブロックBKに分割した状態を想定する。
この例では、BK1からBK15までのn=15(n:自然数)の微少ブロックに分割している。
そして、図4(B)に示すように、各微少ブロックBK1〜BK15を傾斜角θ(光軸とは角度β=90°−θで交わる)に沿うように光軸CLに平行移動させる。
ここで、nを無限大にしたとすると、各微少ブロックBKに分割された平凸レンズ55の凸曲面55aは、図4(C)に示すように、光学素子3の凸曲面3aとして設定される。
すなわち、光学素子3の凸曲面3aは、光軸CLに対して軸対称の凸曲面55aを仮想曲面として設定した際に、光軸CLに直交する平面THMと、光軸CLに所定の角度で交わる傾斜面KSMとの光軸CL方向の差分を、凸曲面55aに対して光軸CLの方向に加算した面として形成されている。
さらに詳細に説明すると、まず、傾斜角θは、図4に示すような、tanθ=d0/y0 で設定される角度である。
そして、平凸レンズ5について、図4(E1)及び図4(E2)に示すような座標を設定する。
具体的には、図4(E1)において、光軸CLにおける凸曲面55aの突出方向をZ軸とし、凸曲面55aの開始位置をZ=0とする。
また、平凸レンズ5の平面図である図4(E2)のようにX軸,Y軸の直交座標を設置し、光軸CL位置を中心OとしてX=Y=0とする。
このような座標設定において、凸曲面55aは所定の曲率で設定された面であり、これを、z=f(x,y)とすると、光学素子3の凸曲面3aは、0<yでは、中心Oからの距離yに応じた光軸CL方向への平行移動量(d0/y0)×yをf(x,y)から減算したz座標で表される。
また、0>yでは、同じく平行移動量(d0/y0)×yをf(x,y)に加算したz座標で表される。
従って、図4(F)に示すように、光学素子3の凸曲面3aのZ座標は、z1=f(x,y)+(−d0/y0)×y で表される。
このようにして、平凸レンズ55の結像特性と傾斜面角度θを有するウエッジプリズムの偏向特性とを合わせ持つ凸曲面3aを設定することができる。
そして、凸曲面3aと対向する面を光軸CLと直交する平面3bとすることで、光学素子3は形成される(図4(D)参照)。
第3実施例の光学素子3を、図3(A)に示した、両凸レンズ54とウエッジプリズム52との組み合わせに適用した例を、図5を用いて説明する。
図5(A)は、凸曲面54a及び凸曲面54bを有する両凸レンズ54と、傾斜面光軸CLに直交する面とのなす角度(傾斜角度と称する)がθなる傾斜面52aを有するウエッジプリズム52との組み合わせである。
ここで、図5(B)に示すように、両凸レンズ54を、凸曲面54aを有する平凸レンズ54−1と凸曲面54bを有する平凸レンズ54−2とに分割する。
そして、図5(C)に示すように、ウエッジプリズム52と平凸レンズ54−2とを、凸曲面54bの結像特性と傾斜角θにおける偏向特性とを有する凸曲面54bを有する第3実施例の光学素子3として結合し一体化する。
さらに、平凸レンズ54−1の凸曲面54bと対向し光軸CLと直交する平面54−1aと、光学素子3の凸曲面3aと対向し光軸CLと直交する平面3bとを結合して一体化した光学素子4とする。
従って、この光学素子4は、凸曲面54aと同じ凸曲面4aと、凸曲面3aと同じ凸曲面4bとを有する。
従って、両凸レンズを用いたレンズ系とウエッジプリズムとを用いた光路偏向装置や、その光路偏向装置を適用した画像振れ補正装置の光路長を短縮でき、また、よりコストアップを抑制することができる。
この光学素子4は、ガラスモールドやプラスチックの射出成形により形成することができる。
また、この光学素子4は、両凸レンズとウエッジプリズムとの組み合わせに限るものではなく、両凹レンズとウエッジプリズムとの組み合わせに適用することができる。
以上、詳述した各実施例の光学素子1〜4の内、代表として光学素子1を、偏向機能を備えた画像振れ補正装置に用いた例を以下に説明する。
まず、実施例の光学素子1を適用する、基となる画像振れ補正装置60について、これを搭載したビデオカメラ10Aを主に説明する。
図6に示したビデオカメラ10Aでは、実施例の光学素子1を用いる前の画像振れ補正装置30がレンズ鏡筒11の前方部位に取り付けられている。
この画像振れ補正装置30では、枠体31が前枠体32と後枠体33とに2分割されて一体的に合体されており、この枠体31内には被写体側に固定した固定頂角プリズム34と、ビデオカメラ10Aの横振れ量(又は縦振れ量)に応じて電磁力により光軸K(=中心軸)を中心にして所定の角度範囲内で回動する第1回動頂角プリズム35と、ビデオカメラ10Aの縦振れ量(又は横振れ量)に応じて電磁力により光軸Kを中心にして所定の角度範囲内で回動する第2回動頂角プリズム36とが上記順に内蔵されている。
この際、第1,第2回動頂角プリズム35,36は、いずれか一方をビデオカメラ10Aの横振れ量に応じて回動させ、且つ、他方をビデオカメラ10Aの縦振れ量に応じて回動させれば良いものである。
尚、この例では、横振れ量に応じて第1回動頂角プリズム35を回動させ、縦振れ量に応じて第2回動頂角プリズム36を回動させる場合について以下説明する。
また、レンズ鏡筒11内には、レンズ光学系80として、光軸Kに沿って被写体を撮影する、例えば平凸レンズである前玉レンズ(群)12と、この前玉レンズ(群)12により撮影した被写体像を変倍(ズーミング)するために光軸方向に移動自在な変倍レンズ(群)13と、被写体像の光量を調整するために開閉自在なアイリス14と、被写体像のピントを調整するために光軸方向に移動自在なフォーカスレンズ(群)15と、被写体像を光電変換する固体撮像素子16とが被写体側から上記順に配置されている。
この際、振れ補正装置30と、レンズ鏡筒11内の各部材12〜16とは、光軸を一致させている。
また、ビデオカメラ10A内には、全体を制御する制御部21と、光軸Kと直交したY軸(第1軸)の方向に横振れした時の横振れ量(第1振れ量)を検出する横振れ量検出器(第1振れ量検出器)22と、光軸K及びY軸(第1軸)と直交したX軸(第2軸)の方向に縦振れした時の縦振れ量(第2振れ量)を検出する縦振れ量検出器(第2振れ量検出器)23と、振れ補正装置30内で横振れ量に応じて回動する第1回動頂角プリズム35の回動角度を検出する第1の角度センサ24と、振れ補正装置30内で縦振れ量に応じて回動する第2回動頂角プリズム36の回動角度を検出する第2の角度センサ25と、振れ補正装置30内に設けた第1,第2回動頂角プリズム35,36をそれぞれ所定の角度範囲内で回動させる回動頂角プリズム駆動回路26と、が設けられている。
この際、横振れ量検出器22及び縦振れ量検出器23は、ジャイロ等の周知の角速度センサにより構成され、且つ、ビデオカメラ10Aの横方向(X軸方向)と縦方向(Y軸方向)とに検出面を向けて設けられており、横振れと縦振れとにそれぞれ起因した各角速度を検出して、制御部21に入力している。そして、各加速度に対応した横振れ量及び縦振れ量が、制御部21で算出される。
また、第1の角度センサ24及び第2の角度センサ25は、第1回動頂角プリズム35側及び第2回動頂角プリズム36側にそれぞれ取り付けた不図示の各角度検出用磁石の磁力を不図示の各ホール素子で検出して、各検出結果を制御部21に入力することで、第1回動頂角プリズム35及び第2回動頂角プリズム36の各回動位置の制御が行われているので、初期時に回動頂角プリズム35及び第2回動頂角プリズム36をそれぞれの初期位置に至らしめることができる。
ここで、図7(a),(b)に示した如く、振れ補正装置30内に設けた固定頂角プリズム34及び第1回動頂角プリズム35並びに第2回動頂角プリズム36は、共に透明な光学ガラス又は透明な樹脂材を用いて外形が円形状に形成されており、且つ、頂角方向が共に薄い厚みに形成されている一方、頂角方向に対して光軸Kを介した反対側が厚い厚みに形成された光束偏向用光学部材である。
また、回動頂角プリズム駆動回路26は、横振れ量及び縦振れ量に応じて後述するコイル配線基板48,58(図9)に各コイル駆動電流を供給している。
この際、図7(c)に示した如く、被写体側から見た時に、固定設置される固定頂角プリズム34の頂角方向は、常に右斜め下方(例えば−45°の方向)に向くように設定されている。
また、光軸Kを中心にして回動する第1回動頂角プリズム35の頂角方向は、初期時に光軸Kと直交したY軸(第1軸)上で上向きに向くように設定され、且つ、第1回動頂角プリズム35は横振れ量に応じてY軸(第1軸)に対して±方向に所定の角度範囲内で回動するようになっている。
更に、光軸Kを中心にして回動する第2回動頂角プリズム36の頂角方向は、初期時に光軸K及びY軸(第1軸)と直交したX軸(第2軸)上で図示手前方向に向くように設定され、且つ、第2回動頂角プリズム36は縦振れ量に応じてX軸(第2軸)に対して±方向に所定の角度範囲内で回動するようになっている。
ここで、固定頂角プリズム34と、第1回動頂角プリズム35と、第2回動頂角プリズム36とによる動作原理を図8(a),(b)を用いて説明する。
図8(a)に示した如く、固定頂角プリズム34と、第1回動頂角プリズム35と、第2回動頂角プリズム36とが初期状態の時に、vectorθ0,vectorθ1,vectorθ2はそれぞれ固定頂角プリズム35の頂角方向と、第1回動頂角プリズム35の各頂角方向と、第2回動頂角プリズム36の各頂角方向とに対応した各像シフトベクトルを示している。
この初期状態では、vectorθ1とvectorθ2の合成ベクトルvectorθ1+2をvectorθ0が打ち消すように固定頂角プリズム34及び第1,第2回動頂角プリズム35,36の各頂角方向が設定されているので、これにより各頂角プリズム34,35,36の3枚で平行平板と等価となる。
従って、被写体からの光線の入射角と、頂角プリズムから出射する光線の出射角とが同一で光線は屈折しないので、入射光軸上にある被写体の像Aは移動せずにそのまま出射される。
次に、図8(b)は、初期状態から横振れ量に応じて第1回動頂角プリズム35を例えば+α1回動させ、且つ、縦振れ量に応じて第2回動頂角プリズム36を例えば+α2回動させた状態を示している。
この回動時には、第1回動頂角プリズム35は像シフトベクトルがvectorθ1からvectorθ'1に移動し、且つ、第2回動頂角プリズム36は像シフトベクトルがvectorθ2からvectorθ'2に移動するので、vectorθ'1とvectorθ'2の合成ベクトルvectorθ'1+2は、図8(a)に示したvectorθ0に対して一直線上になく、光線が屈折する。
この際、第1回動頂角プリズム35のベクトル変化分vectorθaと、第2回動頂角プリズム36のベクトル変化分vectorθbとを平行移動して合成すると合成ベクトルvectorθが得られ、この合成ベクトルvectorθの成分をθX,θYとすると、被写体の像AがXY座標の第1象限中で被写体の像A'に移動することになる。
この状態を図8(b)の右側に拡大して表示している。
上記のように、第1回動頂角プリズム35を横振れ量に応じてY軸(第1軸)に対して±方向に所定の角度範囲内で回動させ、第2回動頂角プリズム36を縦振れ量に応じてX軸(第2軸)に対して±方向に所定の角度範囲内で回動させれば、被写体の像AはXY座標の第1〜第4象限内を適宜移動できるので、ビデオカメラ10Aに横振れ及び縦振れが生じても被写体の像Aが横振れ方向及び縦振れ方向と相殺する方向に移動して横振れ及び縦振れをキャンセルすることができるので、良好な被写体像が得られる。
以上詳述したビデオカメラ10Aの光学系を、理解容易のために、最先端側の平凸レンズ12のみ表したレンズ光学系80と、固体撮像素子16と、画像振れ補正装置30における,固定頂角プリズム34(以下、固定プリズム34とも称する),第1回動頂角プリズム35(以下、第1回動プリズム35とも称する),及び第2回動頂角プリズム36(以下、第2回動プリズム36とも称する)のみ抽出して図10(A)及び図11(A)に模式的に示す。
ここで、図10(B)は、画像振れ補正装置30に対して、固定プリズム34と平凸レンズ12とを一つに一体化して第1実施例に示した光学素子である光学素子1Aに置き換えた画像振れ補正装置130Aを示している。
この場合、光学素子1は非回動とされる(便宜的にレンズ光学系80Aに含めるものとする)。
また、図11(B)は、画像振れ補正装置30に対して、第1回動プリズム35と平凸レンズ12とを一つに一体化して第1実施例に示した光学素子1である光学素子1Bに置き換えた画像振れ補正装置130Bを示している。
この場合、光学素子1Bは回動可能とされる(便宜的にレンズ光学系80Bから除外するものとする)。
いずれの画像振れ補正装置130A,130Bも、光学部材が少なくなるので、光路長が短縮し、装置自体の長さが短くでき、コストダウンが可能となるものである。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
上述した例では、プリズムの偏向特性と、レンズの結像特性とを兼ね備えて一体化された光学素子1〜4について説明したが、屈折を利用するものとしてプリズムに限るものではなく、レンズと、回折素子及び屈折率変化素子とを一体化に適用することができる。
尚、上述した実施例及び変形例の光学素子は、いずれも、ウエッジプリズムなどと同様に、光束を偏向する機能を有するものであり、偏向素子と称してもよいことは言うまでもない。
本発明の光学素子の第1実施例を説明するための図である。 本発明の光学素子の第2実施例を説明するための図である。 本発明の光学素子の第1実施例の適用について説明するための図である。 本発明の光学素子の第3実施例を説明するための図である。 本発明の光学素子の第3実施例の適用について説明するための図である。 本発明の光学素子を適用する画像振れ補正装置について説明するための図である。 本発明の光学素子を適用する画像振れ補正装置の回動頂角プリズムについて説明するための図である。 本発明の光学素子を適用する画像振れ補正装置の動作原理を説明するための図である。 本発明の光学素子を適用する画像振れ補正装置の構造を説明するための図である。 本発明の画像振れ補正装置の実施例について説明する図である。 本発明の画像振れ補正装置の他の実施例について説明する図である。
符号の説明
1,2,3,4,1A,1B 光学素子
1a,3a,54a,54b,55a 凸曲面
1b,2b (傾斜)平面
2a 凹面
3b,54−1a 平面
10A ビデオカメラ
11 レンズ鏡筒
12 前玉レンズ
13 変倍レンズ
14 アイリス
15 フォーカスレンズ
16 固体撮像素子
21 制御部
22 横振れ量検出器
23 縦振れ量検出器
24 第1の角度センサ
25 第2の角度センサ
26 回動頂角プリズム駆動回路
30,130A,130B 画像振れ補正装置
31 筐体
32 前枠体
33 後枠体
34 固定(頂角)プリズム
35 第1回動(頂角)プリズム
36 第2回動(頂角)プリズム
48,58 コイル配線基板
51,55 平凸レンズ
52 ウエッジプリズム
52a 傾斜面
53 平凹レンズ
54 両凸レンズ
54−1,54−2 平凸レンズ
80,80A,80B レンズ光学系
BK,BK1〜BK15 微少ブロック
CL,K 光軸
θ 傾斜面角度

Claims (4)

  1. 一面側が光軸方向に突出する凸曲面又は陥没する凹曲面であり、他面側が前記光軸に非直交の平面である光学素子。
  2. 一面側が光軸方向に突出する凸曲面又は陥没する凹曲面のいずれかの曲面であり、
    他面側が前記光軸に直交する平面であり、
    前記曲面は、前記光軸に対して軸対称の仮想曲面を設定した際に、前記光軸に直交する平面と、該光軸に所定の角度で交わる傾斜面との前記光軸方向の差分を前記軸対称の仮想曲面に対して前記光軸方向に加算した面として形成されて成る光学素子。
  3. 光軸に沿って突出又は陥没する、第1の曲面と第2の曲面とを有し、
    前記第1の曲面は、前記光軸に対して軸対称の仮想曲面を設定した際に、前記光軸に直交する平面と、該光軸に所定の角度で交わる傾斜面との前記光軸方向の差分を前記仮想曲面に対して前記光軸方向に加算した面として形成されて成る光学素子。
  4. レンズと撮像素子とを有する撮像装置に搭載されて、該撮像装置における撮影画像の振れを補正する画像振れ補正装置において、
    光軸上に配置され、請求項1乃至3のいずれかの光学素子を少なくとも1つ含む3つの偏向素子を備え、
    前記3つの偏向素子の内の2つを互いに独立して前記光軸回りに回動させて、前記撮像装置が振れた際に、その振れの方向と大きさとに応じて光束を偏向させるよう構成されて成ることを特徴とする画像振れ補正装置。
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