JP2008209470A - 投影システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投影システムは、空間を移動する部材35に取り付けられ、光学像を投影する投射装置20と、光学像が投影される被投影面32および投射装置20の空間における相対位置を検出する検出手段106a〜c(図2)、10と、検出手段106a〜c(図2)、10で検出された相対位置に応じた情報を投射装置20に投影させる制御手段10とを備える。
【選択図】図1
Description
(2)請求項1に記載の投影システムはさらに、投射装置が投影する情報を格納する格納手段を備えてもよい。この場合の制御手段は、格納手段から検出手段で検出された相対位置に応じた領域の情報を投射装置に投影させることが好ましい。
(3)請求項1または2に記載の投影システムにおいて、検出手段は、被投影面または被投影面を有する被投影体が載置される面に配設され、所定の磁界を発する磁気ソースと、投射装置に配設され、互いに直交する3軸方向の磁気をそれぞれ検出する磁気センサとを含むことが好ましい。
(4)請求項1〜3のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、制御手段は、被投影面に対して施される内容を示す第1情報を光学像に含めて投影させることが好ましい。
(5)請求項1〜3のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、制御手段はさらに、第1情報に関連する第2情報を光学像に含めて投影させることが好ましい。
(6)請求項1〜5のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、制御手段は、検出手段で検出された相対位置が所定条件を満たす場合、被投影面の所定範囲に光学像を投影させることが好ましい。
(7)請求項6に記載の投影システムにおいて、制御手段は、第1情報のうち所定範囲に対応する情報を光学像に含めて投影させることが好ましい。
(8)請求項7に記載の投影システムにおいて、制御手段は、第2情報のうち所定範囲に対応する情報を光学像にさらに含めて投影させることが好ましい。
(9)請求項6〜8に記載の投影システムにおいて、空間を移動する部材は、被投影面に着色する着色部材または被投影面を加工する加工部材でもよい。
(10)請求項9に記載の投影システムにおいて、第1情報は、着色部材によって着色される文字、図形、記号、着色位置、加工部材によって加工される位置を示す文字、図形、記号の少なくとも1つを含み、第2情報は、着色または加工に関する手順、説明の少なくとも1つを含むこともできる。
(11)請求項9に記載の投影システムにおいて、制御手段は、着色部材の位置と着色位置とが対応しない、または加工部材の位置と加工位置とが対応しないことが相対位置によって示される場合、着色位置または加工位置の向きを示す情報を光学像に含めて投影させることが好ましい。
(12)請求項11に記載の投影システムにおいて、制御手段は、着色部材の位置と着色位置とが対応する、または加工部材の位置と加工位置とが対応することが相対位置によって示される場合、着色位置または加工位置の向きを示す情報に代えて、所定範囲に対応する第1情報を光学像に含めて投影させることが好ましい。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態によるプロジェクタ20を含めて構成した投影システムを例示する図である。投影システムは、プロジェクタ20、コンピュータ10および下敷き30を組み合わせて構成される。図1は、本システムの使用者が習字を行う場面であり、筆記具35を用いて下敷き30上の紙32に文字を書く。筆記具35に取り付けられているプロジェクタ20は、コンピュータ10から無線通信で送信される情報を紙32上に投影する。
プロジェクタ20から紙32の面への投影方向は、常に垂直とは限らない。そこでCPU101は、プロジェクタ20が斜め方向に投影する場合に生じる投影像の台形歪みを補正するための台形歪み補正処理も行う。CPU101は、投影制御回路224へ投影を指示する際、投影情報に台形歪み補正処理を施してから投影を指示する。台形歪み補正に必要なプロジェクタ20の姿勢は、磁気センサ106a〜106cで検出された3軸の磁気検出信号に基づいてCPU101が算出する。
コンピュータ10は、プロジェクタ20から受信した3軸方向の磁気検出信号に基づいて、下敷き30(紙32)に対するプロジェクタ20の相対姿勢、および下敷き30(紙32)からプロジェクタ20までの距離を算出し、プロジェクタ20が投影する情報を決定する。本実施形態の場合、紙32上に書く文字群のうち、プロジェクタ20に投影されている範囲内に書くべき文字群を投影情報とする。コンピュータ10が決定した投影情報(該当する文字群の画像データ)は、無線通信でプロジェクタ20へ送信される。なお、プロジェクタ20の相対姿勢に基づく台形歪み補正処理をコンピュータ10で行った後、その投影情報をプロジェクタ20へ送信するようにしてもよい。
コンピュータ10は、プロジェクタ20による投影範囲が移動する場合、移動先の投影範囲内に書くべき文字群(たとえば「いお」)を投影情報とする。投影範囲の移動は、プロジェクタ20から受信した3軸方向の磁気検出信号に基づいて検出する。コンピュータ10から投影情報を受信したプロジェクタ20のCPU101は、受信した投影情報に上記台形歪み補正を行い、台形歪み補正後の文字群の光像を生成するように投射制御回路224へ駆動信号を出力する。スクロール制御した投影像を図5に例示する。図5によれば、文字群「あいうえおかきくけ」のうち、円形の投影範囲に対応する文字群「いお」が投影される。
コンピュータ10は、プロジェクタ20から下敷き30(紙32)までの距離が変動する場合、紙32上に投影される投影情報(文字群)の大きさが変わらないように投影倍率を制御する。具体的には、プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離が長くなれば、投影範囲に含まれる投影情報(文字群)が大きくならないようにするとともに、投影範囲を狭くする。反対に、プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離が短くなれば、投影範囲に含まれる投影情報(文字群)が小さくならないようにするとともに、投影範囲を広くする。これにより、プロジェクタ20から下敷き30(紙32)までの距離にかかわらず、図4や図5に例示した投影像と同様の大きさで(つまり、紙32上に同面積で)投影情報(文字群)が投影される。投影倍率の制御は、液晶パネル222に形成する像の大きさを変化させて行う、いわゆる電子ズーム方式である。なお、投影光学系121にズームレンズを含め、このズームレンズ光軸方向にシフトすることによって光学的にズーム調節を行う構成にしてもよい。
コンピュータ10はさらに、下敷き30(紙32)からプロジェクタ20までの距離、およびプロジェクタ20の向きに応じてプロジェクタ20の投影のオン/オフを指示する制御信号をプロジェクタ20へ送信する。たとえば、プロジェクタ20が紙32から20cm以上離れた場合や、プロジェクタ20の向き(投影方向)が下敷き30(紙32)と交差しない場合は投影をオフさせ、プロジェクタ20の向き(投影方向)が下敷き30(紙32)と交差し、かつプロジェクタ20が紙32から20cm未満に近づいたら投影をオンさせる。
コンピュータ10は、算出した下敷き30(紙32)からプロジェクタ20までの距離を示す情報をプロジェクタ20へ送信する。プロジェクタ20のCPU101は、受信した距離情報に応じて投影光学系221を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向にシフトさせることにより、投射ユニット200による投影像のオートフォーカス調節を行う。
(1)空間内のプロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の相対位置に応じて、プロジェクタ20を投影制御したので、プロジェクタ20の姿勢が変わっても、下敷き30の姿勢が変わっても、あるいは双方の姿勢が変わった場合でも投影内容を適切に制御できる。たとえば、文字群について歪み補正やスクロール制御する場合には、使用者にとって文字群を見やすく投影することができる。
(3)検出した相対位置に応じて投影像の台形歪みを補正するので、プロジェクタ20から紙32の面へ垂直に投影されない場合でも、手本の文字群の歪みを抑えることができる。
(5)たとえば、プロジェクタ20および紙32間の位置変化量が紙32の面に平行な同一方向に所定値以上の場合、手本の文字群をスクロールさせたので、移動前に投影していた文字群に隣接する文字群を、移動後の位置に投影させることができる。
(7)プロジェクタ20および紙32間の垂直方向の位置変化の前後で投影範囲の大きさ、投影される文字群の大きさを維持したので、移動前に投影していた文字群を、移動後も同じ大きさで投影させることができる。
(10)たとえば習字の際に、文字群の手本を紙32上の所定位置に投影できるので、使用者は、手本の文字が投影された位置に、文字を練習書きすることができる。
プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離に基づく投影のオン/オフ制御を、第一の実施形態と逆にしてもよい。たとえば、プロジェクタ20が紙32から20cm以上離れたら投影をオンさせ、20cm未満に近づいたら投影をオフさせる。なお、オン/オフを切り換える距離は適宜変更して構わない。
プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離に基づいて、投影をオフ/オン/オフ制御する構成にしてもよい。たとえば、プロジェクタ20が紙32から20cm以上離れたら投影をオフさせ、20cm未満に近づいたら投影をオンさせ、さらに5cm未満まで近づいたら投影をオフさせる。
プロジェクタ20から下敷き30(紙32)までの距離が長くなった場合に、投影情報(文字群)を増やす構成にしてもよい。コンピュータ10は、プロジェクタ20から下敷き30(紙32)までの距離が変動する場合、投影範囲(面積)が変わっても投影情報(文字群)の大きさを変えないように投影倍率を制御する。具体的には、プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離が長くなれば、広がった投影範囲に含める投影情報(文字群の数)を増やし、プロジェクタ20および下敷き30(紙32)間の距離が短くなる場合には、投影範囲に含める投影情報(文字群の数)を減らす。
筆記具35(すなわちプロジェクタ20)の揺動に起因する投影像のブレ補正を行う構成にしてもよい。CPU101は、磁気センサ106a〜106cで検出された3軸の磁気検出信号に基づいて、下敷き30(紙32)に対するプロジェクタ20の揺動を演算する。CPU101は、各方向の揺動に起因する投影像の揺れを抑えるように、液晶パネル222に生成する光像を平行移動させる。これにより、紙32に投影される投影情報(文字群)の揺れが抑制される。図4において破線の円は、揺動する投影範囲を示す。ブレ補正制御を行うことにより、投影範囲が動いても文字群「あいえお」は止まって見えるように投影される。
変形例3ではスクロール制御演算をコンピュータ10で行い、ブレ補正制御演算をプロジェクタ20のCPU101が行う例を説明したが、どちらの演算もコンピュータ10で行ったり、どちらの演算もCPU101で行う構成にしてもよい。
第一の実施形態では習字の手本の文字群を投影情報とする例を説明したが、手本に関連する情報を投影情報に含めてもよい。コンピュータ10は、紙32上に書くべき文字群のうち、プロジェクタ20による投影範囲に対応する文字と、その文字を練習する際のアドバイスとなるメッセージを投影情報とする。コンピュータ10が決定した投影情報は、無線通信でプロジェクタ20へ送信する。
第二の実施形態では、本システムの使用者がはがきの宛名書きを行う場面を例に説明する。使用者は、筆記具35を用いてはがき32Aに宛名書きする。筆記具35に取り付けられているプロジェクタ20は、コンピュータ10から無線通信で送信される情報をはがき32A上に投影する。
筆記具30にプロジェクタ20を1つ取り付ける例を説明したが、複数取り付けるようにしてもよい。たとえば2つのプロジェクタ20を取り付ける場合、2つのプロジェクタ20で筆記具35を挟むように取り付ければ、一方のプロジェクタ20の投影像のうち筆記具35の影となる部分に、他方のプロジェクタ20で投影を行うことができる。
以上の説明では、習字用の練習紙32やはがき32Aを被投影体とする例を説明したが、被投影体は、画用紙、キャンバス、所定の記入用紙(たとえば履歴書用紙、申請用紙等)でもよい。これらの被投影体は、下敷き30上の所定原点に所定の隅を合わせて載置される。対象とする被投影体に書くべき情報とその位置(座標)情報とが関連づけられたコンピュータプログラムをあらかじめコンピュータ10に実行させる。コンピュータ10は、プロジェクタ20から送信された磁気検出データを用いて、被投影体に対するプロジェクタ20の3次元位置演算を行い、被投影体に投影すべき情報を無線通信モジュールのアンテナ12からプロジェクタ20へ無線通信で送信する。投影情報は文字の他に、模様、図形、絵などでもよい。プロジェクタ20を取り付ける筆記具35は、被投影体に適した色(被投影体と異なる色)で着色する筆、ペン、鉛筆などを用いることができる。
プロジェクタ20を筆記具35の代わりに工具に取り付けてもよい。工具は、半田ごて、彫刻刀、ドリル、ナイフ、ねじ回しなどでもよい。この場合の被投影体は工作物であり、下敷き30上の所定原点に工作物の所定位置を合わせて載置される。対象とする被投影体の加工に必要な情報と、その加工位置(座標)情報とが関連づけられたコンピュータプログラムをあらかじめコンピュータ10に実行させる。コンピュータ10は、プロジェクタ20から送信された磁気検出データを用いて、被投影体に対するプロジェクタ20の3次元位置演算を行い、被投影体に投影すべき情報を無線通信モジュールのアンテナ12からプロジェクタ20へ無線通信で送信する。この場合の投影情報は、加工位置を示す点、線、目盛などの他、寸法、こて温度、ねじサイズ、作業手順などを示す文字を含める。また、工作物に穴開け加工を行う場合に、当該工作物の内部に収容されている配線材や部品位置を示す情報を投影すれば、本システムの使用者は、内容物を傷つけないように穴開け加工を行うことができる。
被投影体が磁気ソース31を有する下敷き30上に載置される例を説明したが、下敷きを用いない場合にも本発明を適用できる。たとえば、建造物の壁面に文字や絵などを描く場合は、当該壁面の所定位置にあらかじめ磁気ソースが配設される。プロジェクタ20はスプレーガンに取り付けられる。壁面を被投影体とし、壁面に書くべき文字や絵とその位置(座標)情報とが関連づけられたコンピュータプログラムをあらかじめコンピュータ10に実行させる。コンピュータ10は、プロジェクタ20から送信された磁気検出データを用いて、被投影体に対するプロジェクタ20の3次元位置演算を行い、被投影体に投影すべき情報を無線通信モジュールのアンテナ12からプロジェクタ20へ無線通信で送信する。
20…プロジェクタ
30…下敷き
31…磁気ソース
32…練習紙
35…筆記具
101…CPU
105…無線インターフェイス回路
106a〜106c…磁気センサ
200…投射ユニット
Claims (12)
- 空間を移動する部材に取り付けられ、光学像を投影する投射装置と、
前記光学像が投影される被投影面および前記投射装置の前記空間における相対位置を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記相対位置に応じた情報を前記投射装置に投影させる制御手段とを備えることを特徴とする投影システム。 - 請求項1に記載の投影システムにおいて、
前記投射装置が投影する情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記格納手段から前記検出手段で検出された相対位置に応じた領域の情報を前記投射装置に投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項1または2に記載の投影システムにおいて、
前記検出手段は、前記被投影面または前記被投影面を有する被投影体が載置される面に配設され、所定の磁界を発する磁気ソースと、前記投射装置に配設され、互いに直交する3軸方向の磁気をそれぞれ検出する磁気センサとを含むことを特徴とする投影システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記被投影面に対して施される内容を示す第1情報を前記光学像に含めて投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段はさらに、前記第1情報に関連する第2情報を前記光学像に含めて投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記検出手段で検出された相対位置が所定条件を満たす場合、前記被投影面の所定範囲に光学像を投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項6に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記第1情報のうち前記所定範囲に対応する情報を前記光学像に含めて投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項7に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記第2情報のうち前記所定範囲に対応する情報を前記光学像にさらに含めて投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項6〜8に記載の投影システムにおいて、
前記空間を移動する部材は、前記被投影面に着色する着色部材または前記被投影面を加工する加工部材であることを特徴とする投影システム。 - 請求項9に記載の投影システムにおいて、
前記第1情報は、前記着色部材によって着色される文字、図形、記号、着色位置、前記加工部材によって加工される位置を示す文字、図形、記号の少なくとも1つを含み、
前記第2情報は、前記着色または前記加工に関する手順、説明の少なくとも1つを含むことを特徴とする投影システム。 - 請求項9に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記着色部材の位置と前記着色位置とが対応しない、または前記加工部材の位置と前記加工位置とが対応しないことが前記相対位置によって示される場合、前記着色位置または前記加工位置の向きを示す情報を前記光学像に含めて投影させることを特徴とする投影システム。 - 請求項11に記載の投影システムにおいて、
前記制御手段は、前記着色部材の位置と前記着色位置とが対応する、または前記加工部材の位置と前記加工位置とが対応することが前記相対位置によって示される場合、前記着色位置または前記加工位置の向きを示す情報に代えて、前記所定範囲に対応する前記第1情報を前記光学像に含めて投影させることを特徴とする投影システム。
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