JP2008207609A - ワーク取り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パレット奥の横桟とワーク押さえ手段が接触したときにワーク押さえ手段を接触方向とは反対方向に退避させて干渉を無くすワーク取り出し装置を提供する。
【解決手段】縦置きパレットに縦置きに複数配置されたガラス3をパレット手前から奥側に向かって順次取り出すワーク取り出し装置7であって、前記ガラス3の上端縁を押圧し該ガラス3をパレット底部に押し付けてガラス3のパレット奥行き方向への倒れ込みを防止するガラス押さえ手段61を有し、このガラス押さえ手段61が横桟と接触したときに、接触方向とは反対方向にガラス押さえ手段61を退避させる干渉回避手段70を備える。干渉回避手段70は、横桟に接触する接触部材71と、ガラス押さえ手段61を摺動自在とするスライドレール72及びスライダー73と、ガラス押さえ手段61を一方に押し付ける弾性部材74と、からなる。
【選択図】図28

Description

本発明は、縦置きに配置されたパレットからワークを取り出すワーク取り出し装置に関する。
例えば、自動車の組立工程においては、これまで手作業にてガラスのピッキング作業を行って来たが、ガラスの重量が重いこと等からこのピッキング作業の自動化が求められている。
そのピッキング作業の自動化の一例として、例えば、ガラスを種類別に収容した複数のパレットを環状に配列し、そのパレットの配列中にガラスを装置外へ搬出するためのガラス搬出手段を設け、選択したパレットからハンド機構で所定のガラスを保持し、パレットの配列に沿って設けられたレールに沿って移動体を移動させることで前記ガラスをガラス搬出手段まで移送するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−327108号公報
ところで、縦置きに複数配置されたガラスをパレット手前から奥側に向かって順次取り出す場合、ガラスがパレット奥行き方向へ倒れるのを防止するガラス押さえ手段でガラスを上から押さえるようにしている。
しかし、最後のガラスをパレットから取り出す際、パレット奥の横桟とガラス押さえ手段との隙間が無く、パレットの寸法バラツキやパレットの設置位置バラツキなどによりガラス押さえ手段が横桟に干渉してガラスを押さえ付けることが出来なくなる。
そこで、本発明は、パレット奥の横桟とワーク押さえ手段が接触したときにワーク押さえ手段を接触方向とは反対方向に退避させて干渉を無くすワーク取り出し装置を提供する。
本発明は、ロボットの手首部分に取り付けられたワーク取り出し装置によりパレットに縦置きに複数配置されたワークをパレット手前から奥側に向かって順次取り出すワーク取り出し装置であって、前記ワークの上端縁を押圧し該ワークをパレット底部に押し付けてワークのパレット奥行き方向への倒れ込みを防止するワーク押さえ手段を有し、前記ワーク押さえ手段が前記パレット奥の横桟と接触したときに、接触方向とは反対方向にワーク押さえ手段を退避させる干渉回避手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワーク押さえ手段がパレット奥の横桟と接触したときに、接触方向とは反対方向にワーク押さえ手段を退避させる干渉回避手段を有しているので、パレットの寸法バラツキやパレットの設置位置バラツキを吸収して確実にガラスを押さえ付けることができる。したがって、高価な位置検出、補正機能を使用することなくガラス押さえ手段を適正な位置に移動させて補正することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態は、第1のパレットからガラス(ワーク)を取り出して第2のパレットに移し替えるガラス移し替えシステムに本発明を適用した例である。
「ガラス移し替えシステムの説明」
図1は第1のパレットに配置されたガラスをワーク取り出し装置で取り出して第2のパレットへ移し替えるガラス移し替えシステムの配置図(レイアウト図)である。
ガラス移し替えシステムは、図1に示すように、作業フロア上に敷設された一対のレール1上を移動自在(図1中X方向に移動自在)なロボットであるハンドリングロボット2と、このハンドリングロボット2の走行経路に沿って所定間隔を置いて複数配置されたガラス3を配置してなる第1のパレット4(4A〜4J)と、第1のパレット4からガラス3を取り出しこれを移し替えて順次積載される第2のパレット5と、ハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けられ、第1のパレット4から所定のガラス3を取り出すワーク取り出し装置7と、を備える。
<第1のパレット>
図2は第1のパレットの斜視図、図3は仕切板とガラスとを交互に段積みした状態における第1のパレットの正面図、図4は図3の側面図、図5は仕切板の跳ね上げ動作を示す図である。
第1のパレット4は、ガラス3を製造しているガラス製造メーカとそのガラス3を使用して自動車を組み立てる車両生産工場間を巡回する専用パレットであり、ガラス面を水平にして段積みする平置き型のパレットである。この第1のパレット4は、レール1に沿って移動するハンドリングロボット2の走行経路(ロボット走行経路)に沿って所定間隔を置いて複数配置されると共に、そのロボット走行経路の両側にそれぞれ配置されている。本例では、図1に示すように、ロボット走行経路の片側に第1のパレット4を5つずつ設け、両側で合計10個の第1のパレット4を配置している。これら第1のパレット4は、柵100及び光電管柱101で囲まれたパレット配置エリアAの中に配置される。光電管柱101には、このパレット配置エリアAに人が入ったときにガラスピッキング動作を停止させるためのセンサーなどが取り付けられている。
第1のパレット4には、例えば、同一種類のガラス3が所定間隔を置いて複数配置されると共に、各第1のパレット4のそれぞれには車種又は仕様によって異なる種類のガラス3が配置される。第2のパレット5から一番遠い第1のパレット4Aには、A車用のリヤガラスが配置され、その隣の第1のパレット4Bには、B車用のリヤガラスが配置され、その隣の第1のパレット4Cには、C車用のリヤガラスが配置されている。なお、本実施の形態では、前記ガラス3が車体組み立て用のワークに相当する。
かかる第1のパレット4は、図2から図4に示すように、後述するワーク取り出し装置7がこの第1のパレット4に段積みされたガラス3を取り出すためにアクセスし得るように前面及び天面を開放させている。第1のパレット4には、ワーク取り出し装置7の侵入奥側に2本の支柱8、8が設けられている。この支柱8、8には、ガラス3を平置きにして載置させる仕切板9が回動自在に取り付けられている。仕切板9は、所定間隔を置いて設けられた各支柱8、8のそれぞれに基端部を回動自在に取り付ける第1アーム9A及び第2アーム9Bと、これら第1アーム9Aと第2アーム9Bを連結する連結アーム9C、9Dとからなる。
第1アーム9A及び第2アーム9Bの基端部には、図5に示すように、2つの軸10、11が設けられている。一方の軸10は、仕切板9を回転させるときの回転中心軸であり、他方の軸11は、仕切板9を略水平状態とする第1の状態とガラス3を取り出せる跳ね上げ状態となる第2の状態とに位置保持させる軸である。以下、一方の軸10を回転中心軸10、他方の軸11を位置保持決め軸11と称する。回転中心軸10は、支柱8に形成された長穴形状の第1カム溝12にスライド自在に挿入係合されている。そして、位置保持決め軸11は、同じく支柱8に形成された逆U字形状の第2カム溝13にスライド自在に挿入係合されている。
また、この第1アーム9A及び第2アーム9Bの基端側部には、図2または図4に示すように、仕切板9を第1の状態から第2の状態へ回転させるときの回転操作力を軽減するコイルバネ14が掛けられている。コイルバネ14は、一端を支柱8に形成したバネ係止孔15に係止させ、他端を第1アーム9A及び第2アーム9Bに設けたバネ係止片16に係止させることで、前記仕切板9と前記支柱8、8間に亘って掛けられている。
また、第1アーム9A及び第2アーム9Bの先端部には、ガラス3を間に挟み所定間隔を保持させた状態で仕切板9を段重ねにするためのスペース形成部材17が形成されている。このスペース形成部材17がその下に配置される仕切板9の第1アーム9A及び第2アーム9Bの先端部上面に当接することで、上下の仕切板9、9間にガラス3を配置するスペースが形成される。
連結アーム9C、9Dには、仕切板9の上に平置きされたガラス3を押さえ付けて位置ずれが生じないようにするためのガラス押さえ部材18A、18Bが上下面にそれぞれ複数個取り付けられている。ガラス押さえ部材18A、18Bは、ガラス3に傷を付けることなく且つ大きな荷重を掛けることのないゴムやウレタンなどの弾性に富んだ材料が使用される。
このように構成された仕切板9は、ガラス3を平置きにして配置させる略水平状態となる第1の状態(図5(A)の状態)と、ガラス3を取り出せる跳ね上げ状態となる第2の状態(図5(B),(C)の状態)との間で開閉自在とされる。図5(C)の状態は、仕切板9を跳ね上げた第2の状態を保持させる(ロックする)状態を示している。この仕切板9の開閉動作及び仕切板9の第2の状態を位置決め保持させる動作については、後述するものとする。
なお、第1のパレット4は、各ガラスメーカの違いや加工寸法精度の誤差があるため、そのパレットの高さ寸法、幅寸法及び奥行き寸法にバラツキがあり、同様に仕切板9の高さや幅寸法も一定ではなくバラツキを有している。
「第2のパレット」
図6は第2のパレットを示し、(A)は第2のパレットの正面図、(B)は第2のパレットの平面図、(C)は第2のパレットの右側面図、図7は第2のパレットの左側面図である。
第2のパレット5は、図6及び図7に示すように、後述するハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けられたワーク取り出し装置7によって第1のパレット4から取り出されたガラス3を順次配列して積載させるためのいわば生産順列パレットである。この第2のパレット5には、各第1のパレット4A〜4J毎で異なる種類とされたガラス3の中から車体組み立て生産順番に従って取り出されたガラス3が積み重ねられる。かかる第2のパレット5は、前記第1のパレット4を作業フロア上に配置させたパレット配置エリアAの側方であって前記ハンドリングロボット2の走行方向と略直交する方向に走行する。
第2のパレット5は、ガラス3を平置きさせるための2つで一組とするワーク支持部材50、50と、この一組のワーク支持部材50、50を高さ方向に所定間隔を置いて複数固定させる支持受け部51と、ワーク支持部材50、50の上に積載されたガラス3との接触を防止する外枠52と、これらを載せる車台53と、車台53の下に設けられ第2のパレット5を自動走行させるAGV54と、から構成されている。
ワーク支持部材50は、ガラス3に傷を付けないように緩衝材をその表面に有した丸棒からなり、一端を自由端とし他端を前記支持受け部51に固定させたいわゆる片持ち梁状態とされている。これらワーク支持部材50は、所定間隔を置いて並行に配置された2つのワーク支持部材50、50を一組として前記支持受け部51の両側にそれぞれ高さ方向で複数組となるように取り付けられている。
前記一組のワーク支持部材50、50間のスペースは、ガラス3を載置させるガラス積載部55とされる。これらガラス載置部55のうち、第2のパレット5の走行方向前方を第1積載部56、その反対側の走行方向後方を第2積載部57としている。つまり、この第2のパレット5には、ガラス3を走行方向前方から積載させる第1積載部56と、ガラス3を走行方向後方から積載させる第2積載部57を有している。
前記支持受け部51は、車台53から所定間隔を置いて垂直に起立する2本の支柱58と、この2本の支柱58の先端間を連結する連結柱59とからなる。そして、この支持受け部51の各支柱58に、前記ワーク支持部材50をそれぞれ固定させている。
外枠52は、第1積載部56と第2積載部57に積載させたガラス3に不用意に接触しないようにこれらを四方及び天面から覆うようにして前記車台53に設けられている。
車台53は、ガラス製造メーカでこの第2のパレット5を搬送するときと、組み立て工場に搬送するときに使用される車輪60を有している。但し、第2のパレット5にガラス3を積載するときには、車輪60は使用しない。
AGV54は、車台53の下に取り付けられ、所定のプログラムに基づいて第2のパレット5を走行させる。この第2のパレット5の走行に関しては、後述するものとする。
<ワーク取り出し装置>
図8はワーク取り出し装置の斜視図、図9はワーク取り出し装置の正面図、図10はワーク取り出し装置の平面図、図11はワーク取り出し装置の側面図である。
ワーク取り出し装置7は、各第1のパレット4A〜4J毎で異なる種類とされたガラス3の中から車体の組み立て生産順番に従って、所望の第1のパレット4から所定のガラス3を取り出した後、その取り出したガラス3をハンドリングロボット2でワーク移し替え位置まで移送させ、組み立て生産順番となるように第2のパレット5に順次配列して積載させる作業を繰り返し行う装置であり、前記レール1上を往復運動するハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けられている。
ワーク取り出し装置7は、図8から図11に示すように、ガラス3を吸着保持するワーク保持手段である吸着保持機構部19と、略水平状態とされる第1の状態にある仕切板9の下に入り込んでこの仕切板9を跳ね上げ、該仕切板9を前記ガラス3が取り出せる状態となる第2の状態とする跳ね上げ手段である跳ね上げ部材20と、仕切板9の高さ位置をハンドリングロボット2に教示させ、ワーク取り出し装置7をその高さ位置に位置合わせする高さ倣い手段21と、仕切板9の幅方向位置をハンドリングロボット2に教示させ、ワーク取り出し装置7をその幅方向に位置合わせする幅方向倣い手段22と、仕切板9が跳ね上げられて第2の状態とされたときに、この仕切板9を弾性力で押し込んで前記回転中心軸10と位置保持決め軸11を前記第1カム溝12及び第2カム溝13の位置決め保持位置に差し込んで該仕切板9を第2の状態に位置決め保持させる仕切板差込み手段23と、ワーク押さえ手段であるガラス押さえ手段61と、を備えている。
吸着保持機構部19は、ハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けられた装置本体部24から突出するプレート25に設けられている。かかる吸着保持機構部19は、ガラス3を吸着保持する吸着パッド26と、この吸着パッド26をガラス3の曲面に合わせて追従揺動可能とする揺動機構(図示は省略する)と、ガラス3の奥行き方向のガラス保持位置をハンドリングロボット2の基準位置に合致させる位置調整機構部27とを備える。本実施の形態では、ガラス3をバランスよく吸着保持するために吸着保持機構部19を3つ設けている。
跳ね上げ部材20、高さ倣い手段21、幅方向倣い手段22及び仕切板差込み手段23は、何れも装置本体部24の両側に取り付けられた平面視逆L字状をなすアーム28、28の先端部に設けられ、前記吸着保持機構部19を挟んでその両脇に配置されている。これら跳ね上げ部材20、高さ倣い手段21、幅方向倣い手段22及び仕切板差込み手段23は、アーム28の先端部に取り付けられた第1シリンダ29によって上下動されるブロック本体30に取り付けられている。
高さ倣い手段21は、仕切板9の第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に接触する接触部材31と、この接触部材31を第1アーム9A及び第2アーム9Bに対して接近離反方向に上下動させる第1駆動部である第1シリンダ29と、この接触部材31を水平方向に移動させて第1アーム9A及び第2アーム9Bと対向する上方位置と第1アーム9A及び第2アーム9Bと対向しない退避位置とに移動させる第2駆動部である第2シリンダ32と、からなる。
接触部材31には、第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に対して点接触するローラが使用される。かかる接触部材31は、支持プレート33に取り付けられると共にパレット毎で仕切板9の幅寸法に生じるバラツキを吸収するべく複数個設けられている。この支持プレート33は、ブロック本体30に固定される第2シリンダ32に取り付けられ、該第2シリンダ32によって水平方向に移動されるようになっている。また、この接触部材31は、第1シリンダ29によって上下方向に昇降動され、第1アーム9A及び第2アーム9Bに接近してその上面に接触せしめられる。
幅方向倣い手段22は、仕切板9の第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触する接触部材34と、この接触部材34を第1アーム9A及び第2アーム9Bに対して接近離反方向に水平移動させる第3駆動部である第3シリンダ35と、からなる。
接触部材34は、支持プレート36に取り付けられる球体からなり、その球面形状とされた接触部位を前記第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触させる。支持プレート36は、前記ブロック体30に固定される第3シリンダ35によって水平方向に移動され、球面形状とした接触部材34の接触部位を、前記第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触させる。
仕切板差込み手段23は、第1アーム9A及び第2アーム9Bの先端に設けられたスペース形成部材17の先端に当接する当接部材37と、この当接部材37を前記仕切板9を押し込む方向(図5(C)の矢印で示す方向)に押圧する弾性力を付与する弾性部材であるコイルバネ38と、からなる。
当接部材37は、前記幅方向倣い手段22を水平移動させる前記第3シリンダ35に取り付けられるプレート39に設けられた当接部材取付部材40に固定されている。コイルバネ38は、同じく前記プレート39に設けられたバネ支持部材41と前記当接部材取付部材40との間に設けられたシャフト42に装着されている。この当接部材37は、例えば弾性に富んだゴムやウレタンなどからなる。
跳ね上げ部材20は、前記した第3シリンダ35に取り付けられるプレート39に設けられた跳ね上げ部材取付部材43に固定されている。かかる跳ね上げ部材20は、略水平状態とされる第1の状態にある仕切板9の下に入り込んで(第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面に接触して)この仕切板9を跳ね上げる円柱形状をなすローラからなる。この跳ね上げ部材20は、ハンドリングロボット2がワーク取り出し装置7を上方に持ち上げたとき前記第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面に当接して仕切板9を回転させながら跳ね上げるようになっている。また、この跳ね上げ部材20は、前記第3シリンダ35の駆動により前記幅方向倣い手段22と共に水平移動し、第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面と対応する位置に配置されるようになされる。
ガラス押さえ手段61は、前記した装置本体部24から突出する2つの支持アーム65の先端にそれぞれ固定されている。かかるガラス押さえ手段61は、上下動機構を構成するエアー又は油圧で動作する駆動シリンダ62と、この駆動シリンダ62のシリンダロッド63の先端に取り付けられたウレタンなどからなるパッド64とを備える。このガラス押さえ手段61は、第1のパレット4に縦置き型のパレットを使用した場合、その縦置き型の第1のパレット4に縦置きに配置されたガラス3を吸着パッド26で吸着する際に、当該ガラス3がパレット奥方向(ガラス配列方向)へと倒れて吸着できなくなるのを防止する。すなわち、このガラス押さえ手段61は、吸着パッド28でガラス3を吸着する際に、前記シリンダロッド63を進退させてその先端部に設けたパッド64を第1のパレット4上に起立して縦置きされたガラス3の上端部に押し付けることで前記ガラス3の倒れを防止する。
このように構成されたワーク取り出し装置7を備えた前記ハンドリングロボット2は、図示を省略する制御部からの指令を受けて作動し、レール1上を往復動すると共に、手首部分6に取り付けたワーク取り出し装置7をその指令に応じて動かすようになっている。
「ワーク取り出し方法」
次に、前記したワーク取り出し装置7によって第1のパレット4に配置されたガラス3を取り出すワーク取り出し方法について説明する。
図12から図19は、ワーク取り出し装置によって第1のパレットからガラスを取り出すワーク取り出し方法の一連の工程を示し、図12はワーク取り出し装置をハンドリングロボットで教示位置にアプローチさせる工程を示す全体図、図13はハンドリングロボットでワーク取り出し装置を教示位置にアプローチさせる工程を示す要部拡大図、図14は高さ倣い工程を示す要部拡大図、図15は幅倣い工程を示す要部拡大図、図16は跳ね上げ工程を示す要部拡大図、図17は仕切板を第2の状態に位置決め保持させる工程を示す全体図、図18は仕切板を第2の状態に位置決め保持させる工程を示す要部拡大図、図19は仕切板を跳ね上げた後にガラスを取り出す工程を示す全体図である。
先ず、ハンドリングロボット2は、制御部からの指令を受けて取り出すべきガラス3が配置された第1のパレット4のところまで前記レール1に沿って移動する。そして、制御部は、図12に示すように、ハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けたワーク取り出し装置7を予め教示された教示位置にアプローチさせる。このアプローチにより、ワーク取り出し装置7は、第1のパレット4の一番上にある仕切板9の近傍に配置される。
次に、このワーク取り出し装置7に設けられた高さ倣い手段21で、このワーク取り出し装置7を前記仕切板9の高さ位置に位置合わせする(高さ倣い工程)。第1のパレット4は、各ガラスメーカの違いや加工寸法精度の誤差があるため、そのパレット(仕切板9を含む)の高さ寸法及び幅寸法にバラツキがある。この仕切板9の高さ寸法及び幅寸法のバラツキは、ガラス3をハンドリングロボット2で取り出す上で障害となり自動化の妨げとなるから、各パレット毎の実際の仕切板9の高さ位置及び幅位置に前記ワーク取り出し装置7を位置合わせする(倣わす)ことでこのバラツキに対応する。
高さ倣い工程では、第2シリンダ32を作動させて高さ倣い手段21を、図13に示すように、第1アーム9A及び第2アーム9Bの上方位置に移動させる。このとき、高さ倣い手段21には第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に接触する接触部材31が水平方向(仕切板9の幅方向)に複数個設けられているため、仕切板9の幅方向位置がパレット毎で異なり、或いは同じパレット内でも重ねて配置される仕切板9毎にその幅方向位置が異なることに対応させている。
次に、第1シリンダ29を作動させて高さ倣い手段21を下降させ、図14に示すように、この高さ倣い手段21の接触部材31を前記第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に接触させる。図13から図16には、一方のアーム(第2アーム9B)のみを示してある。このとき、接触部材31は、複数個設けられていることからそれらのうちの何れかが第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に接触する。この接触部材31が第1アーム9A及び第2アーム9Bの上面に接触することで、前記仕切板9の高さ位置がハンドリングロボット2に教示され、その高さ位置に前記ワーク取り出し装置7が位置合わせされる(高さが倣う)。
次に、このワーク取り出し装置7に設けられた幅方向倣い手段22で、このワーク取り出し装置7を前記仕切板9の幅方向位置に位置合わせする(幅方向倣い工程)。幅方向倣い工程では、第3シリンダ35を作動させて幅方向倣い手段22を、図15に示すように、仕切板9の第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接近させる。そして、この幅方向倣い手段22の接触部材34を、前記第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触させる。かかる接触部材34が第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触することで、前記仕切板9の幅方向位置がハンドリングロボット2に教示され、その幅方向位置に前記ワーク取り出し装置7が位置合わせされる(幅方向が倣う)。
前記接触部材34が第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面に接触した状態においては、前記跳ね上げ部材20は、図15に示すように、これら第1アーム9A及び第2アーム9Bの下方に位置し、アーム下面に対して接触することなく所定の隙間を有した位置とされる。そして、略水平状態となる第1の状態にある仕切板9の下に前記幅方向倣い手段22の接触部材34が配置された状態からハンドリングロボット2にてこの仕切板9を跳ね上げる(跳ね上げ工程)。
跳ね上げ工程では、ハンドリングロボット2の円弧動作で前記ワーク取り出し装置7を回動させて前記仕切板9を跳ね上げる。ワーク取り出し装置7をハンドリングロボット2の円弧動作で回動させると、先ず跳ね上げ部材20が、図16に示すように第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面に接触する。この跳ね上げ部材20が第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面に接触した時点で、一旦跳ね上げ動作を停止する。そして、第2シリンダ32を作動させて高さ倣い手段21を、第1アーム9A及び第2アーム9Bの上方位置から元の位置に退避させる。続いて、跳ね上げ動作を再開する。すると、仕切板9は、第1アーム9A及び第2アーム9Bの下面に接触した跳ね上げ部材20によって上方へと持ち上げられてゆく。
前記仕切板9は、図5(A)に示す略水平状態である第1の状態から回転中心軸10を支点として図5(B)及び図17に示すように回転して跳ね上げられる。このとき、位置保持決め軸11は、逆L字状とされた第2カム溝13に沿ってスライド係合する。そして、仕切板9が最大限に跳ね上げられると(図5(B)の状態)、跳ね上げた仕切板9の下に配置されたガラス3がこのワーク取り出し装置7によって取り出せる状態(第2の状態)となる。
仕切板9が第2の状態となると、図18に示すように、仕切板差込み手段23の当接部材37が第1アーム9A及び第2アーム9Bの先端に設けたスペース形成部材17に接触する。この当接部材37がスペース形成部材17に接触すると、今度は、ハンドリングロボット2は跳ね上げ動作を停止して仕切板差し込み動作に移行する(仕切板差し込み工程)。
仕切板差し込み工程では、ハンドリングロボット2が仕切板9を押し込む動作となると、仕切板9は、図5(B)で示す第2の状態からコイルバネ38による弾性力によって押し込まれ、第1カム溝12に挿入係合される回転中心軸10及び第2カム溝13に挿入係合される位置保持決め軸11がそれぞれのカム溝に沿ってスライドし、それら第1カム溝12及び第2カム溝13の一番奥の位置決め保持位置まで移動せしめられる。これら第1カム溝12及び第2カム溝13の一番奥の位置決め保持位置まで回転中心軸10及び位置保持決め軸11が移動されると、仕切板9は、図5(C)に示すようにその跳ね上げ状態である第2の状態にロックされる。
この仕切板差し込み工程においては、仕切板9を差し込む際の差し込み角度のバラツキを吸収するために、スペース形成部材17に接触させる当接部材37の接触部位を球面形状としており、さらに常時コイルバネ38で仕切板9を押圧するようにしているため、直接ハンドリングロボット2で仕切板9を押し込むことで差し込み角度の違う仕切板9の破損などを回避できる。
そして、仕切板9を第2の状態にロックした後、第3シリンダ35を作動させて幅方向倣い手段22を第1アーム9A及び第2アーム9Bの側面から元の位置に退避させた後、跳ね上げた仕切板9の下に配置されたガラス3へと前記ワーク取り出し装置7を移動させる。次に、このワーク取り出し装置7に設けた吸着保持機構部19の吸着パッド26で前記ガラス3を吸着保持した後、ハンドリングロボット2でガラス3を第1のパレット4から取り出す。
「ワーク積載方法」
次に、第1のパレット4からワーク取り出し装置7で取り出したガラス3を、第2のパレット5に積載する方法について説明する。
図21から図27は、ガラスを第2のパレットに積載させるワーク積載方法の一連の工程を示し、図21は第2のパレットの第1積載部にワーク取り出し装置によってガラスを積載する状態を示す平面図、図22は第2のパレットの第1積載部にガラスを積載するときの第2のパレットとワーク取り出し装置との位置関係を示す平面図、図23は第2のパレットの第1積載部にガラスを積載させた状態を示す図、図24は第2のパレットの第2積載部にワーク取り出し装置によってガラスを積載させる状態を示す平面図、図25は第2のパレットの第2積載部にガラスを積載した状態を示す図、図26は第2のパレットの第1積載部及び第2積載部の両方にガラスを積載し終えた状態を示す平面図、図27は第2のパレットの第1積載部及び第2積載部の両方にガラスを積載し終えた状態を示す図である。
ワーク取り出し装置7によって第1のパレット4から取り出されたガラス3は、図21に示すように、レール1上を移動自在されたハンドリングロボット2により第2のパレット5へとガラス3を移し替えるワーク移し替え位置へと移動される。
一方、第2のパレット5は、制御部により走行制御されるAGV54によって自動走行し、ロボット走行軸と略直交する方向に向けられた第2のパレット走行軸に沿って前記第1のパレット4のパレット配置エリアAの側方を移動する。このとき、第2のパレット5は、図21に示すように、ハンドリングロボット2とこれに対向する第1のパレット4J(ワーク移し替え位置に一番近い手前のパレット4J)との間であって、且つ、ロボット走行軸と第2のパレット走行軸の交点位置から該第2のパレット5の走行方向手前のオフセットした位置に第2のパレット5を停止させる。この第2のパレット5の停止位置を、以下、第1停止位置とする。
第2のパレット5を第1停止位置に停止させるには、第2のパレット5の走行経路に置かれたパレット停止装置66で停止させる。パレット停止装置66は、制御部ににより駆動制御され、出没自在とされる停止ピン67を突出させて第2のパレット5の走行方向前端に接触させることにより、当該第2のパレット5を停止させる。第2のパレット5を走行させるときには、停止ピン67を引っ込める。
第1停止位置で第2のパレット5が停止した場合、この第2のパレット5はロボットの走行軸と第2のパレット5の走行軸の交点から走行方向と反対側にオフセットされるため、後方にオフセットした分だけ前方にスペース(空間)が増える。その増えたスペースを利用して、第2のパレット5のオフセット側とは反対側(スペースが増えた前方)からガラス3を第2のパレット5の第1積載部56に積載させる。
ハンドリングロボット2の手首部分6に取り付けられたワーク取り出し装置7を第2のパレット5の第1積載部56へと動かしたときに、十分なスペースがあることにより、ハンドリングロボット2或いはワーク取り出し装置7が光電管柱101に接触するなどの事故を未然に回避することができる。
ワーク取り出し装置7は、吸着パッド26で吸着保持したガラス3を第2のパレット5の第1積載部56に載置させる際に、図22に示すように、ワーク保持手段である吸着保持機構部19が一組のワーク支持部材50、50間のガラス載置部55に進入すると共に、跳ね上げ部材20を有した跳ね上げ機構部、高さ倣い手段21、幅方向倣い手段22及び仕切板差込み手段23がガラス載置部55と第2のパレット5の外枠を構成する支柱52との間に進入し、さらに、ガラス押さえ手段61が第2のパレット5の外枠外に位置する。
ワーク取り出し装置7と第2のパレット5との位置関係を、前記したような寸法関係とすれば、ガラス3を第1積載部56に積載する時に互いに接触することが防止できる。また、こうすることで、ワーク取り出し装置7もコンパクトになる。
ガラス3は、図23に示すように、第1積載部56の下から順に上へと積載する。第1積載部56にガラス3が全て(本実施の形態では10枚)積載されると、制御部からの指令に基づいてAVG54が自動走行し、図24に示すように、第2のパレット5を前方に移動させて先の第1停止位置とは逆側のオフセットした位置(この位置を第2停止位置とする)で停止させる。第2停止位置に第2のパレット5を停止させるには、前記したパレット停止装置66を使用する。
第2停止位置では、第1停止位置と同様、この第2のパレット5はハンドリングロボット2の走行軸と第2のパレット5の走行軸の交点から走行方向の前方にオフセットされるため、前方にオフセットした分だけ後方にスペース(空間)が増える。その増えたスペースを利用して、第2のパレット5のオフセット側とは反対側(スペースが増えた後方)からガラス3を第2のパレット5の第2積載部57に積載させる。第2積載部57にガラス3を配置させるときには、ワーク取り出し装置7と第2のパレット5との位置関係は、図22に示した位置関係となることからハンドリングロボット2或いはワーク取り出し装置7と光電管柱101との接触が回避される。
図25には、第2積載部57に数枚ガラス3を積載させた状態を示す。そして、第2積載部57に全て(10枚)のガラス3が積載されると、制御部からの指令に基づいてAGV54が自動走行し、図26に示すようにさらに前方へと第2のパレット5を移動させ、図1中上の列の第1のパレット4と同一列上で停止させる。この第2のパレット5の停止位置を第3停止位置とする。図27は、第3停止位置で停止した第2のパレット5の第1積載部56及び第2積載部57の全てにガラス3が積載された状態を示す。
第3停止位置に停止された第2のパレット5は、AGV54にてガラス3を車体に組み付ける自動車組立ラインへと移動される。次に、ガラス3が積載されていない空の第2のパレット5が第1停止位置へと移動される。以後、前述した動作を繰り返して第1積載部56と第2積載部57の両方にガラス3が、ワーク取り出し装置7を手首部分6に取り付けたハンドリングロボット2によって積載される。
「縦型パレットからのガラス取り出し方法」
上記した実施の形態では、全ての第1のパレット4を横置き型のパレットとしたが、図20に示すように、ガラス3を縦置きに配置させる縦置き型のパレットを、平置き型の第1のパレット4の数個と交換してハンドリングロボット2の走行方向に配置してもよい。
この縦置きパレット44には、ガラス3を縦置きに配列支持させるガラス配置支持部材45がパレット底部に設けられると共に、ガラス3の縦置き状態を保持するためのガラス支持部材46がパレットサイド部に設けられている。さらに、この縦置きパレット44には、縦置きされたガラス3の上端縁3aを押さえて当該ガラス3を前記ガラス配置支持部材45に押し付ける押さえ部材47が回動自在に設けられている。
縦置きパレット44からガラス3を取り出すには、前記した高さ倣い手段21、幅方向倣い手段22、跳ね上げ手段及び仕切板差込み手段23を使用することなく、ガラス3の上端縁3aにガラス押さえ手段61のパッド64を押し付けてガラス3の起立状態を保持させてから前記した吸着パッド26でガラス3を吸着しパレットから取り出す。このようにすることで、ガラス3のパレット奥行き方向への倒れ込みを防止して当該ガラス3をパレットから確実に取り出すことができる。
ところで、この縦置きパレット44の一番奥に配置されたガラス3を取り出す際には、パレット奥の横桟48とガラス押さえ手段61との隙間が無く、パレットの寸法バラツキやパレットの設置位置バラツキなどによりガラス押さえ手段61が横桟48に干渉してガラス3を押さえ付けることが出来なくなることがある。そのため、ガラス押さえ手段61が横桟48に接触してもガラス3を確実に押さえることができるように、接触方向とは反対方向にガラス押さえ手段61を退避(位置補正)させる干渉回避手段70を、前記ワーク取り出し装置7に設けている。
図28は干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置の正面図、図29は干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置で縦置きパレットからガラスを取り出す状態を示す図、図30は干渉回避手段の動作を示す図である。
干渉回避手段70は、図28に示すように、横桟48に接触する接触部材71と、ガラス押さえ手段61を摺動自在とするスライド機構部であるスライドレール72及びスライダー73と、ガラス押さえ手段61を一方向に押し付ける弾性部材74と、からなる。
接触部材71は、ガラス押さえ手段61の駆動シリンダ62に取り付けられた取り付けアーム75に固定されている。この接触部材71は、例えば平板などのプレートからなり、縦置きパレット44に対してガラス3を取り出しに行ったときにワーク取り出し装置7の一番先頭に設けられる。
スライドレール72は、前記した装置本体24に固定された基台76の上に取り付けられている。そして、このスライドレール72は、その長手方向を図28中矢印Bで示すガラス取り出し方向に向けて配置されている。
スライダー73は、ガラス押さえ手段61の駆動シリンダ62に取り付けられた支持アーム77の先端に固定されている。そして、このスライダー73は、前記スライドレール72に対して摺動自在に係合し、前記した矢印Bで示す方向に前記ガラス押さえ手段61を摺動させる。
弾性部材74は、スライドレール72の後端部に設けられた起立片78に一端部を固定し、スライダー73或いは支持アーム77に他端部を固定させている。かかる弾性部材74は、常にガラス押さえ手段61を前方(縦置きパレット44への進入方向)に付勢させるようにしている。
このように構成された干渉回避手段70を備えたワーク取り出し装置7を使用して図29に示すように、縦置きパレット44の奥に配置されたガラス3を取り出す際、図30(A)に示す基準位置に対して図30(B)に示すように横桟48に接触部材71が接触した場合、弾性部材74の付勢力に抗してスライドレール72上をスライダー73が摺動し、接触方向とは反対方向にガラス押さえ手段61を退避させる。
ガラス押さえ手段61を接触方向とは反対方向へ退避させることにより、駆動シリンダ62を動作させたときにパッド64でガラス3の上端縁3aを押さえ、前記ガラス3をパレット底部へ押し付け位置決めさせることができる。これにより、吸着パッド26でガラス3を吸着するときに、ガラス3がパレット奥行き方向に倒れることを防止できる。なお、干渉回避手段70を使用しなかった場合は、駆動シリンダ62を動作させたときにパッド64が横桟48の上に接触しガラス3を保持させることができない。
干渉回避手段70の他の構成例を図31に示す。図31は他の構造の干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置の正面図である。この例の干渉回避手段70は、横桟48に接触する接触部材71と、ガラス押さえ手段61を摺動自在とするスライド機構部であるスライドシャフト79及びスライドシャフト79をスライド支持するシャフト支持部80と、ガラス押さえ手段61を一方向に押し付ける弾性部材81と、からなる。
接触部材71は、図28に示した先の構造と同じく取り付けアーム75を介してガラス押さえ手段61の駆動シリンダ62に取り付けられている。
スライドシャフト79は、装置本体24に固定された固定支持プレート82に取り付けられたシャフト支持部80に貫通保持され、このシャフト支持部80に対してスライド自在とされている。そして、このスライドシャフト79は、一端部を駆動シリンダ62に固定されたプレート83に固定し、他端部をシャフト支持部80に接触させてスライドシャフト79の位置を規制するストッパ部材84に固定させている。
弾性部材81は、例えばコイルバネからなり、スライドシャフト79の周囲に装着される。かかる弾性部材81は、常にガラス押さえ手段61を前方(縦置きパレット44への進入方向)に付勢させるようにしている。
このように構成された干渉回避手段70を有したワーク取り出し装置7では、接触部材71に横桟48が接触すると、弾性部材81の付勢力に抗してスライドシャフト79がシャフト支持部80をガイドとしてスライドし、接触方向とは反対方向にガラス押さえ手段61を退避させる。接触部材71と横桟48との接触がない場合は、弾性部材81によりスライドシャフト79がスライドし、ストッパ部材84がシャフト支持部80に接触してガラス押さえ手段61を元の位置へと戻す。
以上のように、本実施の形態によれば、ガラス押さえ手段61に設けた接触部材71がパレット奥の横桟48と接触したときに、接触方向とは反対方向にガラス押さえ手段61を退避させる干渉回避手段70を有しているので、パレットの寸法バラツキやパレットの設置位置バラツキを吸収して確実にガラス3を押さえ付けることができる。したがって、高価な位置検出、補正機能を使用することなくガラス押さえ手段61を適正な位置に移動させて位置補正することができる。
また、干渉回避手段70は、横桟48に接触する接触部材71と、ガラス押さえ手段61を摺動自在とするスライド機構部と、ガラス押さえ手段61を一方に押し付ける弾性部材74、81とで構成したことにより、高価な位置補正機構ではなく簡単な構造で済むため装置コストを低減できる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、上述の実施の形態は本発明の一例であり、これら実施の形態に制限されることはない。
第1のパレットに配置されたガラスをワーク取り出し装置で取り出して第2のパレットへ移し替えるガラス移し替えシステムの配置図(レイアウト図)である。 第1のパレットの斜視図である。 仕切板とガラスとを交互に段積みした状態における第1のパレットの正面図である。 図3の側面図である。 仕切板の跳ね上げ動作を示す図である。 第2のパレットを示し、(A)は第2のパレットの正面図、(B)は第2のパレットの平面図、(C)は第2のパレットの右側面図である。 第2のパレットの左側面図である。 ワーク取り出し装置の斜視図である。 ワーク取り出し装置の正面図である。 ワーク取り出し装置の平面図である。 ワーク取り出し装置の側面図である。 ワーク取り出し装置をハンドリングロボットで教示位置にアプローチさせる工程を示す全体図である。 ハンドリングロボットでワーク取り出し装置を教示位置にアプローチさせる工程を示す要部拡大図である。 高さ倣い工程を示す要部拡大図である。 幅倣い工程を示す要部拡大図である。 跳ね上げ工程を示す要部拡大図である。 仕切板を第2の状態に位置決め保持させる工程を示す全体図である。 仕切板を第2の状態に位置決め保持させる工程を示す要部拡大図である。 仕切板を跳ね上げた後にガラスを取り出す工程を示す全体図である。 ガラスを縦置きに配置させるパレットを示し、(A)はその平面図、(B)はその正面図である。 第2のパレットの第1積載部にワーク取り出し装置によってガラスを積載する状態を示す平面図である。 第2のパレットの第1積載部にガラスを積載するときの第2のパレットとワーク取り出し装置との位置関係を示す平面図である。 第2のパレットの第1積載部にガラスを積載させた状態を示す図である。 第2のパレットの第2積載部にワーク取り出し装置によってガラスを積載させる状態を示す平面図である。 第2のパレットの第2積載部にガラスを積載した状態を示す図である。 第2のパレットの第1積載部及び第2積載部の両方にガラスを積載し終えた状態を示す平面図である。 第2のパレットの第1積載部及び第2積載部の両方にガラスを積載し終えた状態を示す図である。 干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置の正面図である。 干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置で縦置きパレットからガラスを取り出す状態を示す図である。 干渉回避手段の動作を示す図である。 他の構造の干渉回避手段を設けたワーク取り出し装置の正面図である。
符号の説明
2…ハンドリングロボット(ロボット)
3…ガラス3
4(4A〜4J)…第1のパレット
5…第2のパレット
6…手首部分(ハンドリングロボットの手首部分)
7…ワーク取り出し装置
9…仕切板
19…吸着保持機構部
20…跳ね上げ部材(跳ね上げ手段)
21…高さ倣い手段
22…幅方向倣い手段
23…仕切板差込み手段
26…吸着パッド
48…横桟
50…ワーク支持部材
52…外枠(第2のパレットの外枠)
53…車台(第2のパレットの車台)
54…AGV
55…ガラス載置部(第2のパレットのガラス載置部)
56…第1積載部(第2のパレットの第1積載部)
57…第2積載部(第2のパレットの第2積載部)
61…ガラス押さえ手段
70…干渉回避手段
71…接触部材
72…スライドレール
73…スライダー
74、81…弾性部材
79…スライドシャフト
80…シャフト支持部
84…ストッパ部材
101…光電管柱(パレット配置エリアを囲む光電管柱)
A…ガラス配置エリア

Claims (2)

  1. ロボットの手首部分に取り付けられたワーク取り出し装置によりパレットに縦置きに複数配置されたワークをパレット手前から奥側に向かって順次取り出すワーク取り出し装置であって、
    前記ワークの上端縁を押圧し該ワークをパレット底部に押し付けてワークのパレット奥行き方向への倒れ込みを防止するワーク押さえ手段を有し、
    前記ワーク押さえ手段が前記パレット奥の横桟と接触したときに、接触方向とは反対方向にワーク押さえ手段を退避させる干渉回避手段を備えた
    ことを特徴とするワーク取り出し装置。
  2. 請求項1に記載のワーク取り出し装置であって、
    前記干渉回避手段は、前記横桟に接触する接触部材と、前記ワーク押さえ手段を摺動自在とするスライド機構部と、前記ワーク押さえ手段を一方に押し付ける弾性部材と、からなる
    ことを特徴とするワーク取り出し装置。
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