JP2008207377A - 見開き本 - Google Patents

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Abstract

【課題】絵本などの見開き本において、複数の使用者が一緒に楽しむことができ、場合によっては親と子、指導者と生徒、といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるものとして、十分満足できるようにした。
【解決手段】背部2を境としてその左側及び右側に表紙3,4が設けられた外装体5と、外装体5の左側及び右側の表紙3,4内面に各別に設けられた冊子部6,7とを有し、各冊子部6,7は左側の表紙3及び右側の表紙4において上記外装体5の小口5a側となる位置が綴り部6a,7aとなるように製本されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、見開き本に関するものである。
絵本において、左、右、及び中央の三つの表紙を三つ折りにしたものが知られている(特許文献1参照)。この絵本において三つの表紙は略同じ大きさに形成されており、左の表紙と右の表紙には、それぞれの内面に適当枚数の紙葉が設けられている。左の表紙に設けられる紙葉は、左の表紙と中央の表紙との折り目位置に綴じ込まれており、右の表紙に設けられる紙葉は、右の表紙と中央の表紙との折り目位置に綴じ込まれている。
これにより、三つの表紙を開いた状態にすると、左の表紙内面に重ねられる左表紙側の紙葉と、右の表紙内面に重ねられる右表紙側の紙葉と、中央の表紙内面に重ねられる左表紙側又は右表紙側の紙葉との合計3枚の紙葉が横並びに繋がったようになり、もって3枚分の纏まった絵や物語が成立するものとなっている。
要するにこの絵本は、三つの表紙を三つ折り状態に閉じれば、1枚分の表紙と同じ大きさになり、一般の本と同じように本棚などへ収納できるものでありながら、絵本として使用するときには、3枚の表紙を横並びにしたワイドスペースを活用して絵や物語を展開させることができる(三面に広がったワイドな絵や物語を楽しめる)、というものと言える。
実開昭54−94534号公報
上記した従来の絵本は、ワイドスペースに展開させた絵や物語を楽しむといったことが特徴であり、一人の使用者が楽しむことを前提として提案されている。なお、複数の使用者が一緒に楽しむことは不可能ではないものの、そのための特別な配慮がなされているわけではないので、この絵本を複数の使用者(例えば2人)で一緒に楽しもうとすればどうしても不便がつきまとう。例えば、左の表紙寄りに居る使用者にとって右の表紙内面に重ねられる紙葉を見たりめくったりするのは不便である。当然に、同様のことが右の表紙寄りに居る使用者にも当てはまる。
従来、複数の使用者が一緒に楽しむことができ、場合によっては親と子、指導者と生徒、といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるような見開き本(絵本などを含む)として、満足できるものは提案されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の使用者が一緒に楽しむことができ、場合によっては親と子、指導者と生徒、といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるものとして、十分満足できるようにした見開き本を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る見開き本は、背部を境としてその左側及び右側に表紙が設けられた外装体と、この外装体の左側及び右側の表紙内面に各別に設けられた冊子部とを有し、各冊子部は左側の表紙及び右側の表紙において上記外装体の小口側となる位置が綴り部となるように製本されている。
なお、冊子部には絵や文などによるコンテンツが掲載されている。左側の表紙内面に設けられた冊子部と、右側の表紙内面に設けられた冊子部とでは、それぞれに掲載するコンテンツを同一のもの、又は関連のあるものとする(一方は詳細な説明文とし他方は絵とするなど)のが好ましいが、異なるものとしてもよい。
また、ここにおいて「左側の表紙」及び「右側の表紙」における左右関係は、「背部」を中間においたときの「表紙」同士の相対的な位置関係を特定しているだけであり、使用者が各「表紙」を見るときの、各「表紙」と使用者との位置関係を限定したものではない。
例えば、複数の使用者が同時に各表紙を見る態様としては、使用者同士が本発明に係る見開き本を前にして左右の横並びになる場合も可能であるし、本発明に係る見開き本を真ん中に置いて使用者同士が向かい合わせになる場合(机を間に挟んで机の向こう側とこちら側に使用者が座るような状態)も可能である。更には、一方の使用者が「左側の表紙」の左側で、他方の使用者が「右側の表紙」の右側となるようにして互いに向かい合わせになる場合なども可能である。
当然に、これらの様々な使用向きに応じて、「左側の表紙」の冊子部や「右側の表紙」の冊子部に掲載するコンテンツの向きを配置すればよいことになる。
このような構成であるため、複数の使用者が、左側の表紙内面に設けられた冊子部と、右側の表紙内面に設けられた冊子部とを、それぞれ別々に見ながら、同時に(一緒に)楽しむことができる。当然に、左側の表紙内面に設けられた冊子部を見る使用者と、右側の表紙内面に設けられた冊子部を見る使用者とは、各自の所望タイミングでそれぞれの冊子部をめくったり閉じたりすることができる。
このようなことから、例えば親と子、指導者と生徒、或いは友達同士、兄弟姉妹といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるものである。
外装体は、少なくとも左側及び右側の表紙を、硬質材製とされたハードカバー装丁とすることができる。
ここにおいて「表紙が硬質材製」とは、ボール紙や樹脂含浸紙、革、樹脂板など、所定の硬さ(多くの場合は所定の厚さを伴う)を有する素材によって形成され、且つ、その素材で形成されることを主な要因として、一般的に「ハードカバー」と呼称されることになるような状態を言う。また、一般的に「ハードカバー」と呼称される場合では、表紙が中身の冊子部分よりも一回り大きくなっている(表紙の縁が背部を除いて全周的に張り出している)ことが多いので、本発明に係る外装体の表紙も、冊子部より一回り大きなものとすればよい。
このような表紙を具備させることにより、本棚への出し入れ時や、子供の粗暴な扱いで装丁が傷むのを防止できる。勿論、ボール紙や合成皮革、樹脂等で製作したハードケースやブックカバーなどは不要となるので、取り扱いの面倒さや高コスト化などを招来するのを防止できる利点もある。
外装体の背部は、左側及び右側の各表紙内面に設けられた両方の冊子部を全て重ね合わせた総厚と同等以上の内法寸法で、左側及び右側の表紙を平行保持可能なものとするのが好適である。
このようにすることで、外装体を閉じた状態にしたとき、左側及び右側の表紙と、両方の冊子部とが無理なく重ね合わされるようになる(面接合状態になる)ので、外装体や冊子部に無理な力が加わることがなく、反りや折れを防止できる。従って、永く使用しても綺麗な状態を保持できるようになる。このことは何世代にもわたる使用を可能にし、使用者が子供であった場合に、物を大事に使うことの重要性を教えたり、大切な想い出作りの一助になったりすることに繋がる利点となる。
冊子部のうち少なくとも一方に落書きスペースが設けられており、この落書きスペースが、書いたり消したりの反復使用を可能にする非浸透性面で形成されたものとすることができる。
ここにおいて「非浸透性面」とは筆記具の顔料や塗料、インクなどが浸透しない面であることを言う。このような落書きスペースを設けておくことで、冊子部に表現されているコンテンツ(お話しや説明、絵など)に関連する事柄、或いはそれ以外の事柄を絵や文字として、この落書きスペースに書き加えることができるようになる。この行為を子供に行わせれば、子供に自由な発想を促し、表現力を育てるのに好適となる。また親と子、指導者と生徒、といった間でスキンシップを育てるのに本発明に係る見開き本が格好の材料となる。
殊に、この落書きスペースとして、書いたり消したりの反復使用を可能にする非浸透性面とする(例えば、適宜樹脂によるラッピング、コーティング、含浸、或いは樹脂シートの貼付などをすることにより、ホワイトボード仕様とする)ことで、次回使用時にまた新たな落書き等を行わせることができるため、異なる使用者への使い回しができる利点がある。また同じ使用者であっても、使用するたびに新たな発想を促すことができるので、発想や表現力の鍛錬に有益となる利点がある。
この落書きスペースを設ける場合は、冊子部のうち少なくとも一方に筆記具用収納部が設けられたものとするとよい。
このようにすると外装体を開くとすぐに筆記具の存在に気づくようになるので、使用者(子供など)に対し、落書きができることを自ずと察知させることができ、また興味をそそらせることができる。また使用者が落書きをしたいと思ったとき、すぐに筆記具を手にすることができるので、落書きに対するやる気や想像力を喪失させない。また、思いついたものをすぐに形(絵や文字、或いは色付け等)にできることから、落書きをする者の想像力をより一層、発達させることができる。
左側及び右側の各表紙内面に設けられた両方の冊子部は、綴り部で綴じた厚さが互いに同じとすることも可能である。また冊子部のうち一方は、綴り部に対して1枚のページ片だけが開閉する状態に綴じられたものとすることも可能である。さらに、左側の冊子部と右側の冊子部を構成するページ片の厚みを、左側のものが薄く、右側のものが左側のものよりも厚くするといったように、厚み乃至は紙質を異ならせることも可能である。
本発明に係る見開き本では、複数の使用者が一緒に楽しむことができ、場合によっては親と子、指導者と生徒、といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるものとして、十分満足できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は、本発明に係る見開き本1の第1実施形態を示している。この見開き本1は、背部2を境としてその左側及び右側に表紙3,4が設けられた外装体5と、この外装体5における左側の表紙3(以下、「左側表紙3」と言う)に対してその内面に設けられた冊子部6(以下、「左側冊子部6」と言う)と、右側の表紙4(以下、「右側表紙4」と言う)に対してその内面に設けられた冊子部7(以下、「右側冊子部7」と言う)とを有している。
左側冊子部6と右側冊子部7とは、それぞれ別の使用者が見るためのものとしてある。なお、外装体5において、左側表紙3を「左」と言い、右側表紙4を「右」と言う相互の関係は、背部2を中間においたときの左側表紙3と右側表紙4との相対的な位置関係を特定しているに過ぎず、決して、左側表紙3と使用者との位置関係や、右側表紙4と使用者との位置関係を限定したものではない。
例えば図9に示すように、複数の使用者(親Xと子供Yと仮定する)で左側表紙3と右側表紙4とを見る態様としては、図9(A)のように親X及び子供Yが見開き本1を前にして左右の横並びになる場合や、図9(B)のように親X及び子供Yが見開き本1を真ん中に置いて向かい合わせになる場合や、図9(C)のように親Xが左側表紙3の左側で、子供Yが右側表紙4の右側となるようにして互いに向かい合わせになる場合などがある。
外装体5において、左側表紙3及び右側表紙4は、ボール紙や樹脂含浸紙、革、樹脂板など、所定の硬さ(多くの場合は所定の厚さを伴う)を有する素材によって形成された硬質材製とされている。これにより、外装体5は、ハードカバー装丁となっている。
また背部2、左側表紙3及び右側表紙4の各外面は、表紙絵、写真又は化粧面で飾られ、題名をはじめキャッチコピー、作者名、出版社名などの必要事項が表示されている。なお、PPなどの適宜樹脂材によるラッピングやコーティングを施したり、汚れの付きにくい包装材(布など)による張り仕上げ面としたりするのが好適である。
左側表紙3は左側冊子部6よりも一回り大きく、そのため左側表紙3の縁が、背部2を除いて左側冊子部6のまわりで全周的に張り出すようになっている。同様に、右側表紙4は右側冊子部7よりも一回り大きく、そのため右側表紙4の縁が、背部2を除いて右側冊子部7のまわりで全周的に張り出すようになっている。
左側冊子部6は、綴り部6aを介して綴じられた少なくとも1枚のページ片6bを有したもので、このページ片6bの片面又は両面に、絵や文などによるコンテンツが掲載されている。この左側冊子部6は、左側表紙3において外装体5の小口5a(図2参照)側となる位置が綴り部6aとなるように製本されている。
本実施形態では、図6から明かなように7枚のページ片6bを有し、このうち1枚のページ片6bは、その片面が、台紙8を介して左側表紙3の内面に貼り付けられたものとしてある。この台紙8は、スチロール等の発泡性素材、ウレタン、スポンジなど、適度な弾性を有し且つ軽量の素材により形成されたものである。この台紙8が設けられている理由については後述する。
同様に、右側冊子部7は、綴り部7aを介して綴じられた少なくとも1枚のページ片7bを有したもので、このページ片7bの片面又は両面に、絵や文などによるコンテンツが掲載されている。この右側冊子部7は、右側表紙4において外装体5の小口5a(図2参照)側となる位置が綴り部7aとなるように製本されている。
本実施形態では、図1から明かなように2枚のページ片7bを有し、このうち1枚のページ片7bは、その片面が右側表紙4の内面に直接、貼り付けられたものとしてある。すなわち、この右側冊子部7は、綴り部7aに対して1枚のページ片7bだけが開閉する状態に綴じられたものとしてある。
左側冊子部6と右側冊子部7とでは、それぞれに掲載するコンテンツを同一のもの、又は関連のあるものとされている。例えば、親Xが見る方の左側冊子部6には、漢字を交えた詳細な説明文や解説と必要最小限の簡単な挿し絵等が掲載されており、子供Yが見る方の右側冊子部7には、絵を主体としつつ、ひらがなで統一された大きめの文字による文が掲載されている、といった具合である。
なお、上記コンテンツ又は対象者に合わせて、左右冊子部6,7を構成する各ページ片6b,7bのそれぞれの厚みを異なったものとすることができる。例えば、親Xが見る方の左側冊子部6のページ片6bは薄い紙厚とし、子供Yが見る方の右側冊子部7のページ片7bを、これよりも厚いボール紙とする等である。
左側冊子部6や右側冊子部7に掲載するコンテンツの向きは、図9各図に示した使用態様に応じて、親Xや子供Yの見やすい向きとなるように配置してあるものとする。
なお、外装体5において、背部2は、左側冊子部6と右側冊子部7とを全て重ね合わせたときの総厚と同等以上の内法寸法で、左側表紙3と右側表紙4とを平行保持可能なものとなっている。このようにすることで、外装体5を閉じた状態にしたとき、左側表紙3、左側冊子部6、右側冊子部7及び右側表紙4の全てが無理なく重ね合わされるようになる(面接合状態になる)。
そのため、外装体5をはじめ、左側冊子部6や右側冊子部7に無理な力が加わることがなくなり、これら外装体5、左側冊子部6、右側冊子部7に反りや折れが発生するのを防止できることになる。
図7は、左側冊子部6に掲載されるコンテンツの一例を示している。図例では左側冊子部6に落書きスペース10が設けられ、この落書きスペース10の上部や下部に図案陳列欄11,12が設けられたものとしてある。
落書きスペース10は、水性クレヨン、水性ペンなどのイレイザブルな筆記具で落書きができるようにするためのスペースである。自由な落書きを促すため、何も掲載されていない状態にするのが好適であるが、落書きの邪魔にならない範囲で、薄く又は小さく、ワンポイント表記をすることは可能である。スペース全体を白色とする他、淡色系の着色を施すことは適宜行えばよい。白色系の筆記具を使用するのを前提とするならば、黒や濃緑などの濃色系の着色を施すことも可能である。
この落書きスペース10は、書いたり消したりの反復使用を可能にする非浸透性面となっている。非浸透性面にするために、PPなど、適宜樹脂によるラッピング、コーティング、含浸などをしたり、或いは樹脂シートの貼付などをしたりして、ホワイトボード仕様としてある。
図案陳列欄11,12には、落書きのヒントになるような複数の図形や絵(13a〜13d、14a〜14d、15a〜15d、16a〜16d)が掲載されている。個々の図形が絵描き歌のように、段階をおって完成図に近づくように工夫を凝らすこともできる。いろいろなアイデアで、落書きスペース10に落書きを促すようにする。なお、左側冊子部6を親Xが見るためのものとする場合、この落書きスペース10は、子供Yに対する落書きのお手本や誘発などとして使えばよい。
図8は、右側冊子部7に掲載されるコンテンツの一例を示している。図例では右側冊子部7にも落書きスペース17が設けられ、この落書きスペース17の四隅部に図案陳列部18〜21が設けられたものとしてある。
落書きスペース17は、左側冊子部6の落書きスペース10と同じような構造となっている。また図案陳列部18〜21についても、左側冊子部6の図案陳列欄11,12と同じような主旨である。なお、この右側冊子部7を子供Yが見るためのものとする場合、落書きスペース17にはある程度、落書きのヒントとなるような図形22,23を薄く表記しておくのが好適となる。これらの図形22,23は、例えば図案陳列部18〜21に掲載する図形や絵の元になるもの(素案)とする。
図例では、図案陳列部18を「傘」、図案陳列部19を「ヘリコプターと自動車」として、これらに共通して含まれる下弦半月を図形22に採用し、図案陳列部20を「スイカとコーヒーカップ」、図案陳列部21を「船」として、これらに共通して含まれる上弦半月を図形23に採用している。
一方、左側冊子部6には筆記具用収納部25が設けられており、この筆記具用収納部25には筆記具26が筆記具容器27を介して着脱自在に収納されるようになっている。本実施形態において筆記具26には水性クレヨンを採用し、筆記具容器27は、2本の筆記具26(2色の水性クレヨン)を収納できる紙箱を採用した(図4参照)。
筆記具用収納部25は、左側冊子部6における綴り部6aとは対辺側、要するに外装体5としての背部2に最も近接する位置で、且つこの背部2へ向けて開口するような状態で設けられている。筆記具用収容部25は、台紙8を含めて左側冊子部6の全ページ片6bの一部を、平面視してコ字状になるように切り欠くことで形成されている。この筆記具用収納部25を形成することによって生じる外隅部や内隅部は、全てアール面取りしてあり、指で触れた感触として、刺激が柔らかく緩和されるようになっている。
なお、このアール面取りした部位は、左側冊子部6のページ片6bをめくるときの指掛け(滑止め)として好適に利用できる。
図6に示すように、台紙8は、筆記具用収納部25の深さをある程度、確保するためのスペーサとして設けられている。すなわち、左側表紙3に対し、左側冊子部6において開閉可能な全てのページ片6bを開いた状態にさせたときでも、台紙8で形成された深さ分だけは、凹部として存在するようになっている。
更に言えば、左側表紙3に対して左側冊子部6がどのような状態にあっても、左側表紙3の内面側で筆記具用収容部25が消失してしまうことはなく、少なくとも、台紙8で形成される深さ分として筆記具容器27を収納保持させることができる。
筆記具用収容部25として、台紙8に形成される切欠は、筆記具容器26の長手方向を収める部分の内法寸法が、筆記具容器26の長手方向寸法よりも若干、小さく形成されている。上記したように、台紙8はスチロール等の発泡性素材、ウレタン、スポンジなど、適度な弾性を有する素材により形成されているので、筆記具用収納部25へ筆記具容器26を収納すると、その長手方向両端部が、筆記具用収納部25における台紙8部分と軽く当接し、台紙8側が弾発力を若干強めながら圧縮されるようになる。
そのため、この台紙8の弾発力が筆記具用収納部25内の筆記具容器26を適度に押圧することなり、筆記具容器26のガタツキや脱落を防止する。なお、筆記具用収納部25となる切欠の筆記具容器26の長手方向を収める部分の内法寸法が、筆記具容器26の長手方向寸法とほぼ同じ場合であっても、台紙8がスチロール等の発泡性素材、ウレタン、スポンジなど摩擦抵抗の大きな素材で構成されていれば、筆記具容器26の滑り止めとなり、その脱落を防止できる。
また、筆記具用収納部25は、上記したように外装体5としての背部2側へ開口を向ける状態で設けられているため、そもそも筆記具用収納部25から筆記具容器26が脱落するようなことは防止されている。加えて、このような筆記具用収納部25の配置は、外装体5が閉じた状態(図2参照)とされれば外から見ることができないので、例えば流通段階や販売段階などで、いたずらや盗難、或いは事故により筆記具容器26が傷つけられたり取り出されたりすることへの防護策となっている。
台紙8の厚さは、筆記具容器26の厚さを超えないようにするのが好適である。台紙8の厚さと左側冊子部6における最終ページ片6b(台紙8に貼り付けられたページ片6b)の厚さとを加えた厚さが、筆記具容器26の厚さより薄くなるようにすると、なおよい。このようにすることで、筆記具用収容部25から筆記具容器26を取り出すのが容易となる。図例では、台紙8の厚さと、左側冊子部6の4枚のページ片6bの合計厚さとを加えた厚さが、筆記具容器26の厚さと同等となるようにしてある。
ところで、図5に示すように、左側冊子部6において開閉可能な全てのページ片6bを開いたとき、この開いた左側冊子部6の厚さtに対し、台紙8の厚さと左側冊子部6における最終ページ片6b(台紙8に貼り付けられたページ片6b)の厚さとを加えた厚さTが略同じになるように、台紙8の厚さを設定しておくのが好適である。
このようにすると、左側冊子部6において開閉可能な全てのページ片6bを開いたとき、左側冊子部6の綴り部6aが片浮きするようなことがなく、安定した見開き状態にできる利点がある。またこのことにより、綴り部6aの破損を防止できる利点もある。このような安定した見開き状態となったところへ、上記した落書きスペース10(図7参照)が配置されるようにすると、落書きが容易となり、一層便利である。
なお、これらの寸法関係は一例であり、殊更限定されるものではない。従って、左側冊子部6の途中のページ片6bを見開きにした状態で、上記したtとTの寸法関係が得られるようにして、この部分で落書きページ10を配置するものでもよい。
以上詳説したように、本発明に係る見開き本1では、複数の使用者が、左側冊子部6と右側冊子部7とを、それぞれ別々に見ながら、同時に(一緒に)楽しむことができる。当然に、左側冊子部6を見る使用者と、右側冊子部7を見る使用者とは、各自の所望タイミングで左側冊子部6や右側冊子部7をめくったり閉じたりすることができる。
そのため、例えば親と子、指導者と生徒、或いは友達同士、兄弟姉妹といった関係でコンテンツを一緒に楽しんだり勉強したりできるものである。もちろん一人で楽しむこともできる。
外装体5がハードカバー装丁となっているため、本棚への出し入れ時や、子供の粗暴な扱いで装丁が傷むのを防止できる。また外装体5の背部2は、外装体5を閉じたときに左側表紙3と右側表紙4とを平行保持可能であり、外装体5、左側冊子部6、右側冊子部7に反りや折れが発生するのを防止できる。
これらのことから、この見開き本1を永く使用しても綺麗な状態に保持できるようになるので、何世代にもわたる使用を可能にし、使用者が子供であった場合に、物を大事に使うことの重要性を教えたり、大切な想い出作りの一助になったりすることに繋がる利点となる。ハードケースやブックカバーなどは不要となるので、取り扱いの面倒さや高コスト化などを招来するのを防止できる利点もある。
左側冊子部6に落書きスペース10を設けたり、右側冊子部7に落書きスペース17を設けたりすることで、左側冊子部6や右側冊子部7に表現されているコンテンツに関連する事柄、或いはそれ以外の事柄を絵や文字として、これら落書きスペース10,17に書き加えることができるようになる。このように落書きスペース10,17を具備した書物というものは、従来知られていなかったものである。
この落書きという行為を子供に行わせれば、子供に自由な発想を促し、表現力を育てるのに好適となる。また親と子、指導者と生徒、といった間でスキンシップを育てるのに本発明に係る見開き本1が格好の材料となる。
落書きスペース10,17は、反復使用が可能であるから、次回使用時にまた新たな落書き等を行わせることができる。これにより、異なる使用者間で使い回しができる。また同じ使用者であっても、使用するたびに新たな発想を促すことができるので、発想や表現力の鍛錬に有益となる利点がある。
左側冊子部6に対して筆記具用収納部25を設けることで、外装体5を開くとすぐに筆記具26の存在に気づくようになっている。そのため、使用者(子供など)に対し、落書きができることを自ずと察知させることができ、また興味をそそらせることができる。また使用者が落書きをしたいと思ったとき、すぐに筆記具26を手にすることができるので、落書きに対するやる気や想像力を喪失させない。また、思いついたものをすぐに形(絵や文字、或いは色付け等)にできることから、落書きをする者の想像力をより一層、発達させることができる。
図10は、本発明に係る見開き本1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の見開き本1において、左側冊子部6及び右側冊子部7は、各綴り部6a,7aで綴じた厚さT1,T2が互いに同じとされている。
図例では、左側冊子部6及び右側冊子部7が共に複数のページ片6b,7bを有したものとしてあるが、左側冊子部6及び右側冊子部7として、共に綴り部6a,7aに対して1枚のページ片6b,7bだけが開閉する状態に綴じられている場合も含む。なお、これらの場合、外装体5における背部2の幅Wは、T1(又はT2)の2倍程度とする。
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
本発明に係る見開き本の第1実施形態について使用状態を示した斜視図である。 図1の見開き本を閉じた状態を示した斜視図である。 図2から見開き本(外装体)を開いた状態を示した斜視図である。 図3から筆記具を取り出した状態を示した斜視図である。 左側冊子部を全部開いた状態を示した斜視図である。。 図3のA−A線矢視図である。 左側冊子部が見開き状態にされたときを示した平面図である。 右側冊子部が閉じた状態のときを示した平面図である。 種々の使用態様を示した平面図である。 本発明に係る見開き本の第2実施形態について使用状態を示した斜視図である。
符号の説明
1 見開き本
2 背部
3 表紙
4 表紙
5 外装体
5a 小口
6 冊子部
6a 綴り部
6b ページ片
7 冊子部
7a 綴り部
7b ページ片
10 落書きスペース
17 落書きスペース
25 筆記具用収納部
27 筆記具

Claims (8)

  1. 背部(2)を境としてその左側及び右側に表紙(3,4)が設けられた外装体(5)と、
    この外装体(5)の左側及び右側の表紙(3,4)内面に各別に設けられた冊子部(6,7)とを有し、
    各冊子部(6,7)は左側の表紙(3)及び右側の表紙(4)において上記外装体(5)の小口(5a)側となる位置が綴り部(6a,7a)となるように製本されている
    ことを特徴とする見開き本。
  2. 前記外装体(5)は、少なくとも左側及び右側の表紙(3,4)が硬質材製とされたハードカバー装丁となっていることを特徴とする請求項1記載の見開き本。
  3. 前記外装体(5)の背部(2)は、左側及び右側の各表紙(3,4)内面に設けられた両方の冊子部(6,7)を全て重ね合わせた総厚と同等以上の内法寸法で左側及び右側の表紙(3,4)を平行保持可能になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の見開き本。
  4. 前記冊子部(6,7)のうち少なくとも一方に落書きスペース(10)(17)が設けられており、この落書きスペース(10)(17)が書いたり消したりの反復使用を可能にする非浸透性面で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の見開き本。
  5. 前記冊子部(6,7)のうち少なくとも一方に筆記具用収納部(25)が設けられていることを特徴とする請求項4記載の見開き本。
  6. 左側及び右側の各表紙(3,4)内面に設けられた両方の冊子部(6,7)は、綴り部(6a,7a)で綴じた厚さが互いに同じとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の見開き本。
  7. 前記冊子部(6,7)のうち一方は、綴り部に対して1枚のページ片(7b)だけが開閉する状態に綴じられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の見開き本。
  8. 前記冊子部(6,7)を構成するページ片(6b,7b)の厚みが、一方の冊子部(6)と他方の冊子部(7)とでは異なることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の見開き本。
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