JP2008206929A - 敷材およびスリング - Google Patents

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Abstract

【課題】股関節脱臼を防止するとともに、身体を過剰に圧迫することなく安定した幼児保持を行えるスリング用の敷材を提供する。
【解決手段】スリングの環状本体内に装着される敷材(1)であって、敷材(1)の、少なくとも幼児の胴部から脚部側にあてがう下半身支持部(24)が開いた両脚を支持しうる幅に形成されている。また、前記下半身支持部(24)の幅方向の中央に、開脚状態を保持する突起(27)が設けられている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、幼児をだっこする際の抱持補助具として用いられるスリングおよびスリングに装着する敷材に関する。
スリングは幅広長尺の布を環状に形成した抱持補助具であり、使用者の一方の肩にたすき掛けにし、幼児の身体を包み込むようにして保持するものである。このようなスリングは、2本の肩ベルトによるリュック式ベビーキャリアに比べると構造が単純で使用方法が簡単であり、また軽量で携帯時に嵩張らない点が好まれている。
前記スリング(50)は、図12に示すように、布の長さ方向(環の周方向)に幼児を寝かせて全身をすっぽりとくるみ、揺りかごのように横抱きで使用することができ、また布の側縁で幼児の脇の下を支えるとともに、背中から臀部を覆ってだっこやおんぶに使用することもできる。いずれの場合も、幼児は広い面積で布にくるまれ、使用者との高い密着感を得ることができる(特許文献1〜4参照)。
実開平1−92862号公報 実公昭50−10112号公報 実開平7−14921号公報 特開2003−47542号公報
しかしながら、図12のような身体が丸まった姿勢は胎内姿勢に近く幼児にとって安心感があるとされる一方で、生後間もない乳児期は股関節脱臼が起こりやすいため、むしろ平らなベッドに寝かせた姿勢で両脚は自然に開いてM字形に曲げた状態が良いとする意見もある。スリングが密着して身体が丸くなると、自由に脚を開いたり曲げたりしにくいからである。
また、幼児の体重で身体が沈み込みんで過度に丸まってしまうと、首が据わるまでの新生児に対しては首が不安定になって好ましくないとも言われている。
本発明は、上述したスリングの現状に鑑み、使用者との高い密着感を得ながらも、股関節脱臼を防止するとともに、身体を過剰に圧迫することなく安定した幼児保持を行えるスリング用の敷材およびこの敷材を備えるスリングの提供を目的とする。
即ち、本発明の敷材およびスリングは下記[1]〜[7]に記載の各構成を有する。
[1] スリングの環状本体内に装着される敷材であって、敷板の、少なくとも幼児の胴部から脚部側にあてがう下半身支持部が開いた両脚を支持しうる幅に形成されていることを特徴する敷材。
[2] 前記敷板の下半身支持部の幅方向の中央に、開脚状態を保持する突起が設けられている前項1に記載の敷材。
[3] 前記敷板の頭部側に環状本体に係止するための止着具が取り付けられている前項1または2に記載の敷材。
[4] 前記敷板の脚部側に前記環状本体を巻き止める結束部材が取り付けられている前項1〜3のいずれかに記載の敷材。
[5] 前記敷板において、長さ方向において芯材を分割することにより胴部から頭部側にあてがう上半身支持部と下半身支持部とが形成され、かつ前記上半身支持部と前記下半身支持部との間で折り曲げ可能となされている前項1〜4のいずれかに記載の敷材。
[6] 前記敷材において、前記上半身支持部と前記下半身支持部との間に芯材を有さない中間部が設けられている前項5に記載の敷材。
[7] 前記敷板が、胴部から頭部側にあてがう上半身支持部と下半身支持部とが連結可能に分割されている前項1〜5のいずれかに記載の敷材。
[8] 前記上半身支持部と下半身支持部とが芯材を有さない中間部を介して連結される前項7に記載の敷材。
[9] シートを環状に形成した環状本体と、前項1〜8のいずれかに記載された敷材とを備えることを特徴とするスリング。
上記[1]に記載の敷材によれば、開脚した状態で股関節をしっかりと支持でき、股関節脱臼防止効果を得ることができる。
上記[2]に記載の敷材によれば、開脚状態を保って股関節をさらにしっかりと支持することができる。
上記[3]に記載の敷材によれば、スリングの環状本体に係止して敷材のずれを防ぐことができる。
上記[4]に記載の敷材によれば、スリングの環状本体に係止して敷材のずれを防ぐとともに、環状本体の嵩張りを押さえて使用者へのフィット性を高めることができる。
上記[5]に記載の敷材によれば、敷板が折れて幼児の背中の丸みに沿わせることができる。
上記[6]に記載の敷材によれば、敷板のフィット性をさらに高めることができる。
上記[7]に記載の敷材によれば、上半身支持部と下半身支持部とを連結して使用することも、どちらか一方のみを使用することもできる。また、連結して使用する場合、敷板が境界部分で折れて幼児の背中の丸みに沿わせることができる。
上記[8]に記載の敷材によれば、敷板のフィット性をさらに高めることができる。
上記[9]に記載のスリングによれば、上述した敷材により股関節の圧迫を防いで横抱きすることができる。
[第1実施形態]
図1〜図8に、本発明にかかるスリングの一実施形態を示す。
スリング(1)は、環状本体(10)と、この環状本体(10)に装着される敷材(20)および安全ベルト(30)とを備えている。
図1(A)(B)に示すように、環状本体(10)を展開すると、長尺のシート(11)の長手方向の一端部に2個の連結用リング(12)(12)が取り付けられた長尺体となる。前記シート(11)は、3枚のシート(11a)(11b)(11c)を幅方向に接ぎ合わせたものであり、両端のシート(11a)(11c)を長さ方向の中央部の幅を広くして両端部で徐々に幅を狭くすることにより、シート(11)の中央部に幼児を収容するための空間が形成される。一方、前記シート(11)の他端部には、前記リング(12)の直径よりも長い抜け止め用の棒体(13)が縫い込まれている。
図1(A)に示すように、前記シート(11)の内面には、幅方向の中央に前記敷材(20)を係止するための敷材用第1ループ(14)が長さ方向に沿って複数個設けられている。これらの敷材用第1ループ(14)は細帯の両端をシート(11)に縫着することにより形成したものであり、敷材(20)をシート(11)の長さ方向(環状本体の周方向)に沿って装着する時に用いられる。また、長さ方向のほぼ中間部には、シート(11a)(11b)、(11c)(11b)の2箇所の接ぎ合わせ部分に安全ベルト(30)を係止するための安全ベルト用ループ(15)(15)…がそれぞれ複数個設けられている。これらの安全ベルト用ループ(15)は、細帯の両端および中間の数カ所を縫着することにより、長さ方向に複数のループを形成したものである。
一方、図1(B)に示すように、前記シート(11)の外面には、長さ方向のほぼ中間部の左右両側縁に前記敷材(20)を係止するための敷材用第2ループ(16)(16)…がそれぞれ複数個設けられている。これらの敷材用第2ループ(16)は、細帯の両端および中間の数カ所を縫着することにより、長さ方向に複数のループを形成したものであり、敷材(20)をシート(11)の幅方向に沿って装着する時に用いられる。
これらのループ(14)(15)(16)について、1箇所に複数のループを設けるのは、環状本体(10)の直径を変更したり、肩掛け方向を変更した場合に、敷材(20)または安全ベルト(30)を最適位置に装着するためである。
図5、7、8に示すように、前記シート(11)は、他端部を2個のリング(12)(12)間に通し、リング(12)(12)間に長尺シート(11)を拘束することによって環状に形成し、環状本体(10)とする。前記環状本体(10)の直径はシート(11)の拘束位置を加減することによって無段階で調節できる。また、一旦他端部をリング(12)(12)に通せば、拘束位置がずれても棒体(13)がリング(12)(12)に引っかかって抜け止め状態となる。
図2(A)(B)に示すように、敷材(20)において、幼児の背面側にあてがう敷板(21)は樹脂板からなる硬質芯材(22a)(22b)上にクッション材を重ねて外装布で包んだ積層体であり、幼児の頭頂部からほぼ全身を支持する長さに形成されている。前記硬質芯材(22a)(22b)は長さ方向の中間部で分割され、2枚の硬質芯材(22a)(22b)の間において外装材とクッション材を縫い止めることによって上半身支持部(23)と下半身支持部(24)とが形成されている。前記上半身支持部(23)と下半身支持部(24)とはその境界線で折れて幼児の身体の丸みに沿うものとなされている。
前記上半身支持部(23)は幼児の頭頂部から胴部までの上半身を支持し、頭頂部側周縁の中央に細紐(25)を介して棒状のトグルボタン(26)が取付られている。
一方、前記下半身支持部(24)は幼児の胴部からほぼ膝までの下半身を支持し、前記上半身支持部(23)よりも広い幅に形成されてM字形に開いて曲げた両脚を支持することができる(図4参照)。また、脚部側の中央部が半円形に凹み、この凹部に先端部(27a)が頭部側に曲がった開脚用突起(27)が嵌め込まれて敷板(21)の上面から突出している。この開脚用突起(27)は発泡樹脂成形体を外装布で覆ったものであり、幼児の体重がかかっても変形しない程度の硬度を有している。さらに脚部側周縁の中央部には逆T字形の布製結束部材(28)が取り付けられている。(29a)(29b)は結束部材(28)を環状に止着するためのスナップである。
次に、スリング(1)の使用方法について説明する。
〔環状本体の周方向に敷材を装着する場合〕
図3に示すように、安全ベルト(30)を環状本体(10)の左右の安全ベルト用ループ(15)(15)に通す。次に、敷材(20)のトグルボタン(26)を敷材用第1ループ(14)に挿通して抜け止め状態とする。挿通する敷材用第1ループ(14)は、使用者の体格に応じて選択する。さらに、脚部側の結束部材(28)を環状本体(10)に巻き付けてスナップ(29a)(29b)を止める。これにより、前記敷材(20)は環状本体(10)に装着される。
そして、図4に示すように、敷材(20)上に、開脚用突起(27)を両腿で挟むようにして幼児を寝かせると、幼児の脚は開いて自然にM字形に曲げた状態になる。開いて曲げた脚は敷板(21)の幅の広い下半身支持部(24)で支えられ、股関節がしっかりと支えられている。さらに、安全ベルト(30)のバックルを締めて、幼児の身体が環状本体(10)から離れないようにする。そして、図5に示すように、環状本体(10)を使用者の肩にたすき掛けにして、敷板(21)がほぼ水平になるようにする。あるいは、環状本体(10)を使用者の肩掛けてから敷材(20)上に幼児を寝かせる。要すればさらに、シート(11)の他端部を引き締めて環状本体(10)の直径を調節する。
上述した横抱きにおいて、幼児の体重で環状本体(10)が下方に引っ張られても敷材(20)によって敷材(20)上の空間が確保されている。このため、環状本体(10)が幼児の両脚を左右から強く押し付けることがなく、幼児は自由に脚をM字形に開いて曲げることができ、股関節脱臼を防止することができる。しかも、幼児の脚は両腿で開脚用突起(27)を挟んでいるので、脚の伸びを防止して開脚して曲げた状態が保たれる。開脚用突起(27)は開脚状態の保持を確実にするものであり、敷板(21)上で開脚用突起を挟むように寝かしておけば、使用者が姿勢を変えても環状本体(10)による股関節の圧迫を確実に防ぐことができる。また、敷板(21)上で幼児の身体がずり下がるのを防止する効果もあり、特に突起(27)の上部(27a)を少し頭部側に曲げておくことでずり下がり防止効果を高めることができる。頭部から腹部も同様に、敷材(20)によって環状本体(10)との間に少しの空間が形成されるため、シート(11)が顔を塞いだり胸部や腹部を圧迫することも防がれる。
また、前記敷板(21)は、幼児の身体の自然な丸みに追従するように上半身支持部(23)と下半身支持部(24)とが折れるので身体に良くフィットする。
さらに、トグルボタン(26)と結束部材(28)とにより敷板(21)の両端で環状本体(10)に係止されるから敷材(20)がずれにくい。また、環状本体(10)の結束により嵩張りが抑えられて使用者の身体へのフィット性が良くなる。しかも、環状本体(10)を結束することで保持空間が脚側で閉じられるので幼児をすっぽりと包み込むことができる。
〔環状本体のシートの幅方向に敷材を装着する場合〕
図6に示すように、安全ベルト(30)を環状本体(10)の片方の安全ベルト用ループ(15)に通しておく。次いで敷材(20)のトグルボタン(26)を敷材用第2ループ(16)に挿通し、抜け止め状態とする。挿通する敷材用第2ループ(16)は、使用者の体格に応じて選択する。また、結束部材(28)はシート(11)と敷板(21)の間に折り込んでおく。これにより、前記敷材(20)は、シート(11)の幅を横断する方向に装着される。図4と同じように、敷材(20)に幼児を寝かせ、安全ベルト(30)のバックルを締めて幼児が環状本体(10)から離れないようにする。
そして、図7に示すように、環状本体(10)を使用者の肩に掛ける。この場合も、敷材(20)を環状本体(10)の周方向に装着した場合と同じく、幼児の股関節、顔、胸部、腹部の圧迫を防ぐことができる。
〔その他の使用方法〕
図8に示すように、環状本体(10)から敷材(20)を外せば、幼児の身体を起こして縦だっこに用いることができる。シート(11)が幼児の背中から膝裏までを覆っていれば安定した縦だっこができ、腕や脚先は環状本体(10)の中に入れても良いし、外に出しても良い。また、使用者の正面でだっこしても良いし、使用者の腰骨に座らせるように脇でだっこしても良い。また、前記安全ベルト(30)を締めれば環状本体(10)と幼児とが離れないので落下を防止することができる。
[第2実施形態]
図9〜図11に、本発明にかかる敷材の他の実施形態を示す。この敷材(40)は、上記敷材(20)と同じ方法で環状本体(10)に装着するものである。
敷材(40)において、敷板(41)は全身を支持する長さに形成され、かつ上半身支持部(43)と下半身支持部(44)とに分割されている。前記上半身支持部(43)および下半身支持部(44)はいずれも樹脂板からなる硬質芯材(42a)(42b)上にクッション材を重ねて外装布で包んだ積層体である。
前記上半身支持部(43)において、下半身支持部(44)側に延出する略半円形の連結部(45)には硬質芯材が挿入されておらずクッション材と外装布とで形成され、その裏面には面ファスナー(46a)が縫着されている。また、頭部側周縁には略直角に立ち上がるヘッドガード(47)が縫着され、周縁の中央には環状本体(10)に装着するための棒状のトグルボタン(26)が細紐(25)を介して取付られている。一方、前記下半身支持部(44)は、上半身支持部(43)よりも幅が広くM字形に開いて曲げた両脚を支持できる幅に形成され、上半身支持部(43)側に延出する略半円形の連結部(48)には硬質芯材が挿入されておらずクッション材と外装布とで形成され、その上面には面ファスナー(46b)が縫着されている。
かかる構造により、前記上半身支持部(43)と下半身支持部(44)とは、連結部(45)(48)を互いに重ね合わせて面ファスナー(46a)(46b)を係止することによって連結され、上下の硬質芯材(42a)(42b)が柔らかい連結部(45)(48)を介して連結された状態となる(図10参照)。そして図11に示すように、連結状態で幼児を寝かせると、連結部(45)(48)は幼児の臍から臀部の辺りを支持し、頭部と股間節は硬質芯材(42a)(42b)によってしっかりと支持される。敷板(41)の長さ方向における中間部である連結部(45)(48)には硬質芯材が入っていないが、頭部や股関節のように非変形性の材料で支持しなくても支障なく幼児の身体を保護できる。また、頭部側と脚部側に硬い芯材を入れておけば、連結部(45)(48)が柔らかくても環状本体(10)に押し潰されることもないので、腹部が圧迫されることもない。また、中間部の連結部(45)(48)を柔らかくすることで折り曲げ可能となり、幼児の背中の丸みや使用者の身体の丸みに対するフィット性を高めることができる。
前記敷材(40)は、上半身支持部(43)と下半身支持部(44)を連結させて使用することも、分離して一方のみを使用することもできる。幼児の股関節は生後約3ヶ月でしっかりとしてくるが、頭蓋骨は生後約6ヶ月まで急速に成長し1歳頃までは柔らかく、外からの圧力によって変化しやすいとされている。このような幼児の成長に合わせて、生後直後からは上半身支持部(43)と下半身支持部(44)を連結して頭部と股関節の両方を支持し、股関節がしっかりとしてきたら分離して上半身支持部(43)だけを用いる、という使用方法を採ることができる。幅の広い下半身支持部(44)を外すと敷材(40)による嵩張りが減少し、成長し幼児を抱持しやすいというメリットがある。勿論、下半身支持部(44)のみを使用することもできる。
なお、前記敷材(40)においても、開脚用突起(27)および結束部材(28)は任意に取り付けることができる。また、上半身支持部(43)と下半身支持部(44)との連結方法は何ら限定されず、ボタンやスナップ等の止着具、ファスナー、バックル等により連結することもできる。また、上下の硬質芯材(42a)(42b)の間に柔らかい連結部(45)(48)を介在させず実質的に上下の硬質芯材(42a)(42b)が接した状態、または上下の硬質芯材(42a)(42b)が重なった状態に連結することもできる。
本発明の敷材およびスリングは上述した実施形態に限定されず、各部において種々の変更が可能である。
環状本体は環状に縫製されたものであっても良い。上記実施形態のシートを長さ調節可能に連結したものは、使用者の体格や種々の抱持方法に応じて適正な寸法に調節でき、いずれの場合も安定した保持ができる点で有利である。また、連結方法も何ら限定されず、リングの他、バックルやスナップによる連結を例示できる。さらに環状に縫製した上でスナップ等で長さ調節することもできる。
敷材の敷板は、少なくとも胴部から脚部側の下半身にあてがって股関節を支持できる幅と長さがあれば良く、足先まで支持する長さに形成するかどうかは任意に設定することができる。敷板から足先が出る場合は環状本体のみで足先を支持することになるが、圧迫による影響は股関節や頭部よりも遙かに少ないからである。また、胴部よりも上の上半身支持部のないものも本発明に含まれる。ただし、この敷材を装着して行う横抱きは生後直後の首のすわっていない時期から行う抱持方法であるから、頭部と股関節の両方を支持できる長さの敷板を用いることが好ましい。前記上半身支持部の幅は前記下半身支持部の幅よりも小さくても十分に上半身を支持することができる。勿論、上半身支持部を下半身支持部と同幅に形成することも任意であるが、抱持しやすさという観点からは、下半身支持部のみを広い幅に形成することが好ましい。
また、前記敷板の芯材は、幼児の体重がかかっても環状本体で押し潰されず、敷板の上方に空間を形成できる程度の硬さがあれば良い。また、上記第1実施形態の敷材(10)のように上半身支持部と下半身支持部が一体となっている場合、長さ方向の中間部は、このような硬質の芯材が無くクッション材や外装布等の柔らかい材料のみで構成されていても良い。中間部は幼児の背中から臀部の丸みに相当する部分であり、頭部や股関節のように非変形性の材料で支持しなくても幼児の身体を保護できるためである。また、頭部側と脚部側に硬い芯材を入れておけば、中間部が柔らかくても環状本体に押し潰されることもないので、腹部が圧迫されることもない。また、中間部を柔らかくすることで、幼児の背中の丸みや使用者の身体の丸みに対するフィット性を高めることができる。
開脚用突起の形状は開脚状態を維持できるものであれば図示例のものに限定されないが、腿に食い込まないように、板状の突起よりも図示例のような半球状の突起を推奨できる。また、開脚用突起に胴周りに巻き止めるT字形のベルトやベルトよりも幅の広い帯を取り付けても良い。
結束部材の形状も図示例のものに限定されず、紐状体であっても良い。また、敷板の直後で結束するようにしても良い。ただし、敷板から足先が出る場合は、敷板の端部から少し離れた位置で環状本体を結束することが好ましい。敷板から離れた位置で結束すれば、敷板と結束位置との間に空間が形成されるので、環状本体で足先まですっぽりと包み込むことができる。
敷材の環状本体への係止手段も限定されず、他の係止手段として、面ファスナーやスナップを例示できる。さらには、敷材を環状本体に係止することなく、環状本体内に敷材を載せる場合も本発明に含まれる。
また、安全ベルトの有無は任意であり、これらが設けられていないものも本発明に含まれる。また、安全ベルトは敷材に取り付けることもできる。
本発明の敷材を装着したスリングは、股関節脱臼を防ぎ、幼児を安全にだっこする際の抱持補助具として用いられる。
本発明にかかるスリングの環状本体の一例を展開した状態であり、(A)は内面、(B)は外面を示している。 本発明にかかる敷材の一例であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 敷材を環状本体の周方向に沿って装着した状態を示す斜視図である。 環状本体に装着した敷材上に幼児を寝かせた状態を示す斜視図である。 スリングを用いて横抱きした状態を示す斜視図である。 敷材をシートの幅方向に装着した状態を示す斜視図である。 スリングを用いて横抱きした状態を示す斜視図である。 スリングを用いて縦抱っこした状態を示す斜視図である。 本発明にかかる敷材の他の例を示す斜視図である。 図9の敷材の連結した状態を示す斜視図である。 図9の敷材上に幼児を寝かせた状態を示す斜視図である。 従来のベビースリングを用いて横抱きした状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…スリング
10…環状本体
11シート
14…敷材用第1ループ
15…安全ベルト用ループ
16…敷材用第2ループ
20,40…敷材
21,41…敷板
22a,22b,42a,43b…硬質芯材(芯材)
23,43…上半身支持部
24,44…下半身支持部
26…トグルボタン(止着具)
27…開脚用突起
28…結束部材
45,48…連結部(中間部)

Claims (9)

  1. スリングの環状本体内に装着される敷材であって、敷板の、少なくとも幼児の胴部から脚部側にあてがう下半身支持部が開いた両脚を支持しうる幅に形成されていることを特徴する敷材。
  2. 前記敷板の下半身支持部の幅方向の中央に、開脚状態を保持する突起が設けられている請求項1に記載の敷材。
  3. 前記敷板の頭部側に環状本体に係止するための止着具が取り付けられている請求項1または2に記載の敷材。
  4. 前記敷板の脚部側に前記環状本体を巻き止める結束部材が取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の敷材。
  5. 前記敷板において、長さ方向において芯材を分割することにより胴部から頭部側にあてがう上半身支持部と下半身支持部とが形成され、かつ前記上半身支持部と前記下半身支持部との間で折り曲げ可能となされている請求項1〜4のいずれかに記載の敷材。
  6. 前記敷材において、前記上半身支持部と前記下半身支持部との間に芯材を有さない中間部が設けられている請求項5に記載の敷材。
  7. 前記敷板が、胴部から頭部側にあてがう上半身支持部と下半身支持部とが連結可能に分割されている請求項1〜5のいずれかに記載の敷材。
  8. 前記上半身支持部と下半身支持部とが芯材を有さない中間部を介して連結される請求項7に記載の敷材。
  9. シートを環状に形成した環状本体と、請求項1〜8のいずれかに記載された敷材とを備えることを特徴とするスリング。
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