JP2005118472A - 子守帯 - Google Patents

子守帯 Download PDF

Info

Publication number
JP2005118472A
JP2005118472A JP2003359863A JP2003359863A JP2005118472A JP 2005118472 A JP2005118472 A JP 2005118472A JP 2003359863 A JP2003359863 A JP 2003359863A JP 2003359863 A JP2003359863 A JP 2003359863A JP 2005118472 A JP2005118472 A JP 2005118472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding sheet
infant
belt
lullaby
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003359863A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuko Kimura
優子 木村
Yoshiko Shiraishi
佳子 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Combi Corp filed Critical Combi Corp
Priority to JP2003359863A priority Critical patent/JP2005118472A/ja
Priority to CNB2004800309170A priority patent/CN100558277C/zh
Priority to KR1020067007480A priority patent/KR20070011232A/ko
Priority to TW093131820A priority patent/TWI344830B/zh
Priority to US10/576,308 priority patent/US20070029356A1/en
Priority to EP04792680A priority patent/EP1680989A1/en
Priority to CN2008101794898A priority patent/CN101433414B/zh
Priority to PCT/JP2004/015514 priority patent/WO2005037026A1/ja
Publication of JP2005118472A publication Critical patent/JP2005118472A/ja
Priority to HK07101301.5A priority patent/HK1096563A1/xx
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47DFURNITURE SPECIALLY ADAPTED FOR CHILDREN
    • A47D13/00Other nursery furniture
    • A47D13/02Baby-carriers; Carry-cots
    • A47D13/025Baby-carriers; Carry-cots for carrying children in seated position

Landscapes

  • Outer Garments And Coats (AREA)

Abstract

【課題】 使い勝手を改善し、あるいは幼児の快適性を高めることが可能な子守帯を提供する。
【解決手段】 使用者101が装着する子守帯本体2と、幼児100を横抱き姿勢で保持すべく子守帯本体2から吊り下げられる横抱き用シート3とを備えた子守帯において、子守帯本体2には横抱き用シート3を吊り下げるための左右一対の留め具25が設けられ、横抱き用シート3には、その頭部側を一方の留め具25から吊り下げるための頭部側吊り下げ具41と、横抱き用シートの臀部側を他方の留め具25から吊り下げるための臀部側吊り下げ具(44、45、46)とが設けられている。頭部側吊り下げ具41及び臀部側吊り下げ具を各留め具に装着した場合に横抱き用シート3の頭部側が臀部側よりも高い位置に保持されるように各吊り下げ具の長さが設定される。
【選択図】 図22

Description

本発明は、子守帯本体に横抱き用シートや縦抱き用シートを装着して幼児を所望の姿勢で保持する子守帯に関する。
使用者が胸又は背のいずれかに当てて装着する子守帯本体を袋状に構成し、その袋状部分に幼児を収容して該幼児を縦抱っこ又はおんぶ状態で支えられるようにした子守帯が知られている(特許文献1及び2参照)。
特開2000−245581号公報 特開2002−282097号公報
従来の子守帯は子守帯本体それ自身を袋状に形成しているが、この場合には子守帯本体の形状が複雑化し、ともすれば幼児の支持形態を柔軟に変化させることができない。そこで、子守帯本体に、別部品としての横抱き用シートや縦抱き用シートを選択的に装着することにより、一つの子守帯で様々な支持形態を実現する子守帯が検討されている。しかしながら、そのような使い分けをする場合には使用者の使い勝手が悪化したり、幼児の快適性が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、子守帯本体に別部品として構成された横抱き用シートや縦抱き用シートを装着する場合の使い勝手を改善し、あるいは幼児の快適性を高めることが可能な子守帯を提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、幼児(100)を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シート(3)とを備えた子守帯において、前記子守帯本体には前記横抱き用シートを吊り下げるための左右一対の留め具(25)が設けられ、前記横抱き用シートには、当該横抱き用シートの頭部側を前記一対の留め具のうちいずれか一方の留め具から吊り下げるための頭部側吊り下げ具(41)と、前記横抱き用シートの臀部側を他方の留め具から吊り下げるための臀部側吊り下げ具(44、45、46)とが設けられ、前記頭部側吊り下げ具及び前記臀部側吊り下げ具を前記一方の留め具及び前記他方の留め具にそれぞれ装着した場合に前記横抱き用シートの頭部側が臀部側よりも高い位置に保持されるように各吊り下げ具の長さが設定されていることを特徴とする。
この子守帯によれば、頭部を臀部よりも高い位置で支持する姿勢が保証され、使用者の不十分な調整により幼児の頭部が臀部よりも下がった不自然な姿勢で幼児が支持されるおそれがない。これにより、幼児の快適性が損なわれるおそれがない。
請求項2の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、幼児(100)を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シート(3)とを備えた子守帯において、前記横抱き用シートには当該横抱き用シートの頭部側及び臀部側を前記子守帯本体から吊り下げるための頭部側吊り下げ具(41)及び臀部側吊り下げ具(44、45、46)が設けられ、前記頭部側吊り下げ具は前記横抱き用シートの頭部側を当該横抱き用シートの幅方向両側にて支持するように設けられ、前記臀部吊り下げ具は前記横抱き用シートの臀部側を当該横抱き用シートの幅方向両側及び前記横抱き用シート後端の幅方向中央の3箇所で支持するように設けられていることを特徴とする。
この子守帯によれば、横抱き用シートの頭部側及び臀部側がいずれも幅方向両側で支持され、加えて臀部側の後端においては幅方向中央においても支持されるので、横抱き用シートの幅方向中心線に関する横抱き用シートの捻れを防止し、幼児を捻ることなく幅方向中心線に沿って真っ直ぐに支持することができる。これにより幼児の快適性が向上する。
請求項3の発明は、請求項2の子守帯において、前記臀部側吊り下げ具は、前記横抱き用シートの幅方向両側から延ばされた腹部ベルト(45)と、前記横抱き用シート後端の幅方向中央から延ばされた臀部ベルト(46)と、前記横抱き用シートの後端部に配置されて幼児の腹部を覆う腹部パッド(44)とを有し、前記腹部ベルトと前記臀部ベルトとが前記腹部パッドを介して相互に接続されることにより、前記腹部ベルト及び前記臀部ベルトが前記子守帯本体から一体的に吊り下げ支持可能とされていることを特徴とする。
この発明によれば、腹部パッドを利用して腹部ベルトと臀部ベルトとを一体的に吊り下げて横抱き用シートの臀部側を上述した3箇所で確実に支持することができる。
請求項4の発明は、請求項3の子守帯において、前記横抱き用シートの後端部には幼児の臀部を支持するための臀部支持部(42b)と、前記臀部支持部に対して折り曲げ可能でかつ前記幼児の脚部を支持するための脚支持部(42c)とが設けられ、前記腹部ベルトが前記臀部支持部の幅方向両側から延ばされる一方で、前記臀部ベルトが前記脚部後端の幅方向中央から延ばされていることを特徴とする。
この発明によれば、横抱き用シートを子守帯本体から外して布団等の上に降ろしている際には臀部支持部と脚支持部とが真っ直ぐに延びて幼児の臀部から脚部が水平に保持される。一方、横抱き用シートを子守帯本体から吊り下げ支持すると、臀部ベルトが脚支持部を引き上げるために臀部支持部に対して脚支持部が斜め上方に折れ曲がる。これにより、臀部よりも脚部が持ち上げられた自然な横抱き姿勢が実現されて幼児の快適性が向上する。
請求項5の発明は、請求項3又は4の子守帯において、前記横抱き用シートには前記幼児を支持する芯材としての背板(47)が内蔵され、幼児を支持する際の荷重により前記背板を幅方向中心線を底として湾曲させるようにしたことを特徴とする。
このような背板を設けることにより、横抱き用シートの捻れをより確実に防止できる。しかも、背板の変形により、横抱き用シートに寝かされた幼児が幅方向中心線上に寄せられて横抱き姿勢をさらに安定させることができる。
請求項6の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、幼児(100)を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シート(3)とを備えた子守帯において、前記横抱き用シートには、幼児を寝かせるためのマット(42)と、幼児の頭部の周囲を取り囲むように配置されたヘッドガード(43)とが設けられ、前記マット及び前記ヘッドガードのそれぞれには芯材(47、48)が設けられ、各芯材には通気孔(47b、48a)が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、マット及びヘッドガードの通気孔を介して湿気が解放されるので、横抱き用シートの通気性が改善され、横抱き用シートに寝かされた幼児の快適性が向上する。
請求項7の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、幼児(100)を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シート(3)とを備えた子守帯において、前記横抱き用シートには、前記幼児の頭部から臀部までを支持する芯材としての背板(47)と、前記幼児の脚部を支持する芯材としての座板(49)とが内蔵され、前記座板が前記背板の臀部側端部よりも幅方向に拡大されていることを特徴とする。
この発明によれば、横抱き用シートを子守帯本体から吊り下げた場合でも、芯材入りの座板により幼児の脚部の周囲に十分なスペースを確保することができる。これにより、幼児の脚部の圧迫を防ぎ、幼児の快適性を向上させることができる。
請求項8の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備えた子守帯であって、前記子守帯本体には前記縦抱き用シートを留めるためのリング状の留め具(25)が設けられ、前記縦抱き用シートには、前記幼児を子守帯本体に向かって引き寄せるためのシート本体(62)と、当該シート本体から延びて前記縦抱き用シートを前記留め具と連結するための連結ベルト(65)とが設けられ、前記連結ベルトには互いに噛み合い可能な一対の雌雄バックル(66a、66b)のうちいずれか一方のバックル(66a)が、前記シート本体には他方のバックル(66b)がそれぞれ設けられ、前記一方のバックルは前記留め具を通過可能であり、当該一方のバックルからは前記連結ベルトの余長部(65a)が折り返されるように引き出され、前記一方のバックルが前記留め具を通過している状態では、前記余長部が前記留め具に掛って前記一方のバックルが前記留め具をすり抜け不能となるように構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、縦抱き用シートの連結ベルトに設けられたバックルを子守帯本体の留め具に通しておけば、仮にバックル同士の噛み合いが外れても一方のバックルが留め具を抜けることができず、連結ベルトが留め具から完全に解放されるおそれがない。このため、安全性が高く、また連結ベルトの装着に不慣れな使用者においては留め具に対して連結ベルト側のバックルを何度も通す必要がなくて使い勝手がよい。
請求項9の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備えた子守帯であって、前記縦抱き用シートには、幼児の頭部を覆うヘッドサポート(64)と、該ヘッドサポートの両側から延びて前記子守帯本体に連結するためのサポートベルト(80)とが設けられ、前記ヘッドサポートは前記縦抱き用シートの外側へ向かって折り曲げ可能であり、前記サポートベルトは前記ヘッドサポートを折り返した際に前記サポートベルトの捻れが解消するように半回転させた状態で前記子守帯本体と連結可能であることを特徴とする。
この発明によれば、サポートベルトを子守帯本体から外すことなくヘッドサポートを外側に折り曲げることができるから使い勝手がよい。
請求項10の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備えた子守帯であって、前記子守帯本体には前記縦抱き用シートを留めるためのリング状の留め具(25)が設けられ、前記留め具が側方からみて前記子守帯本体側に張り出すように曲がっていることを特徴とする。
この発明によれば、子守帯本体と縦抱き用シートとの間に形成される袋状部分への留め具の張り出しを抑えて留め具が幼児と接触するおそれを低減できる。これにより、幼児の快適性が向上する。
請求項11の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備えた子守帯であって、前記縦抱き用シートには通気孔を有する内装材が内蔵され、前記内装材が立体メッシュ生地にて覆われていることを特徴とする。
この発明によれば、縦抱き用シートに覆われた袋状部分の通気性を改善して幼児の快適性を高めることができる。
請求項12の発明は、使用者(10)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備え、前記袋状部分には前記幼児を前向き及び後向きのいずれの向きでも装着可能とした子守帯であって、前記縦抱き用シートの下部の幅を調整可能としたことを特徴とする。
幼児を前向き状態で抱っこする場合には縦抱き用シートの下部が幼児の股部分を子守帯本体側へ押さえ込むように機能するが、幼児を後向き、すなわち使用者と対面する向きで抱っこする状態では縦抱き用シートの下部が幼児の臀部を子守帯本体側に引き寄せるように機能する。これらの機能の相違により、縦抱き用シートの下部に求められる最適な幅が変化し、前向き状態においては、後向き状態よりも縦抱き用シートの幅が狭い方が好ましい。本発明によれば、縦抱き用シートの下部の幅を可変としているのでこうした要求に応え、幼児の向きに応じた最適な幅に縦抱き用シートを調整することができる。
請求項13の発明は、使用者(101)が装着する子守帯本体(2)と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シート(4)とを備えた子守帯であって、前記子守帯本体には前記使用者の肩回りに装着される肩帯(11)が長さ調整可能に設けられ、前記肩帯には長さ調整後の肩帯の余長部(11a)を折り畳んで保持するためのバンド(11b)が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、余った肩帯を垂れ下がったまま放置することなくバンド内に折り畳んで保持することができるので、使用者の体格や子守帯本体の装着形態に拘わりなく肩帯を邪魔にならないよう整理できて使い勝手がよい。
本発明によれば、子守帯本体に、別部品としての横抱き用シートや縦抱き用シートを選択的に装着することにより、一つの子守帯で様々な支持形態を実現する子守帯における使い勝手を改善し、あるいは幼児の快適性を高めることができる。
以下、本発明が適用された子守帯の好適な一形態について説明する。図1はその子守帯1の概要を示すものである。この子守帯1は、幼児(乳児を含む)100を略水平に寝かせた状態で支持する横抱き状態(図1(a))と、幼児100を対面状態で抱っこする対面抱っこ状態(図1(b)〜(d))と、幼児100を前向き状態で抱っこする前向き抱っこ状態(図1(e)、(f))と、幼児100を背負うおんぶ状態(図1(g)、(h))とを使い分けることができる。さらに、対面抱っこ状態、前向き抱っこ状態、及びおんぶ状態では、それぞれヘッドサポート64(図25参照)の折り返し位置を変更することにより複数のスタイルを使い分けることができる。
上述した4通りのいずれの使い方をする場合でも、使用者101は子守帯本体2を装着する必要がある。そして、横抱き状態では横抱き用シート3が子守帯本体2と組み合わせて使用され、それ以外の状態では縦抱き用シート4が子守帯本体2と組み合わせて使用される。以下、これらの部品の構成及び使用方法について順に説明する。
(子守帯本体について)
まず子守帯本体2について説明する。図2は子守帯本体2を表面2a側から、図3は裏面2b側からそれぞれみた状態を示す図である。子守帯本体2は使用者101の胸側及び背側のいずれの側にも装着可能であるが、いずれの向きにおても図3に示した裏面2bが使用者101と対向する。つまり、裏面2bが使用者101の胸又は背に当てられる。また、図2及び図3の上下方向は使用者101への装着時の上下方向と一致している。これらの図に示すように、子守帯本体2は、使用者101の胸又は背に当てられるベース部10と、そのベース部10の上端から延びる一対の肩帯11、11と、ベース部10の下部に設けられて使用者101の腰回りに装着される腰当部12と、その腰当部12の両側から延びる一対の腰ベルト13、13とを備えている。
ベース部10の内部には図4に示す背板14が設けられている。背板14は、肩帯11等の芯材に使用されるウレタン等と比べて十分に硬い材料、例えばポリプロピレン樹脂等の硬質樹脂材料からなる成形品である。背板14の剛性は、子守帯本体2を使用者101に装着した際のベース部10の弾性変形を制限してそのベース部10の形状をほぼ一定に維持できるように定められている。背板14は、図4の右側部をベース部10の上側に一致させた状態でベース部10内に埋め込まれる。背板14は、肩帯11の取付位置に対応する一端側に分岐部15を有し、他端側にヒンジ軸16を中心として回転可能な折り曲げ部17を有している。分岐部15にはベース部10の通気性を改善するために抜き窓18が設けられている。ベース部10内に挿入された背板14は表生地にて覆われる。表生地は各種の布地、立体メッシュ生地等の各種の素材が使用される。背板14と表生地との間にはクッション材が適宜設けられてもよい。
図5にも示したように、腰当部12の幅方向(図3の左右方向)中央には、腰当部本体20の背面側からカバー21が縫い付けられてポケット19が形成されている。カバー21にもポリプロピレン樹脂等の硬質材料製の背板が芯材として内蔵されている。ポケット19にはベース部10の下端部10aが挿入され、その下端は腰当部本体20及びカバー21と縫い付けられている。背板14はベース部10の下端部10aの縫い合わせ部10bまで配置され、その縫い合わせ部10bよりも下方には背板14が省略された折り畳み部10cが設けられている。この折り畳み部10cを折り畳み、あるいは伸すことにより、ベース部10に対する腰当部12の位置を図3に矢印Aで示したように変化させることができる。
ベース部10の下端部10aには、折り畳み部10cを折り畳んだ位置、及び伸した位置のそれぞれで腰当部12のスナップ22a(図3参照)と噛み合ってベース部10と腰当部12との位置ずれを防止するスナップ22b…22bが設けられている。なお、背板14の折り曲げ部17の曲げ機能を損なうことがないように、折り畳み部10cを折り畳んだ状態でもヒンジ軸16はポケット19よりも僅かに上方に位置している。従って、子守帯本体2はベース部10と腰当部12との位置関係に拘わらず、ヒンジ軸16の位置を境として二つに折り曲げ可能である。
図2に戻って、ベース部10の表面2a側の上部には、横抱き用シート3や縦抱き用シート4を留めるための左右一対の留め具25、25が設けられている。図6(a)に示すように、留め具25は、支軸部25aと、その支軸部25aと間隔を空けて並べられた掛止部25bと、支軸部25aと掛止部25bのそれぞれの両端を結ぶ連絡部25c、25cとを備えたリング状に形成されている。掛止部25bが弧状に延びて留め具25の全体が略D字型を描くことにより、留め具25は「Dカン」と呼ばれることがある。
図6(b)に示すように、留め具25は支軸部25aに巻き付けられた連結帯26を介して固定部102(ベース部10はその一例)に固定されるが、左右の連絡部25c(図6(b)では片側のみ示す)が固定部102に向かって曲げられている。このような曲げを連絡部25cに与えることにより、留め具25の掛止部25bと、留め具25の支持点Xとを結ぶ荷重の作用線LAに対して留め具25が固定部102側へ後退する。ちなみに、連絡部25cが直線状であれば図6(c)に示すように留め具25の全体が作用線LA上に位置する。つまり、固定部102に対する荷重の作用線LAの傾き角θが同一であれば、連絡部25cを曲げた構造の方が留め具25の固定部102からの浮き上がりを相対的に小さく抑えられる。ベース部10の留め具25は横抱き用シート3や縦抱き用シート4を吊り下げるために使用され、ベース部10の前方には幼児100が収容されるから、留め具25を図6(b)のように構成した場合は留め具25のベース部10からの浮き上がりを抑え、それにより留め具25と幼児100との接触を抑えて幼児100の居住性を改善することができる。
図2に示すように、ベース部10の縦抱き用シート4の下端部を留めるためのメスバックル26b、26bが設けられている(図29及び図30も参照)。各メスバックル26bはそれぞれの差し込み方向先端を下に向けてベース部10の表生地に固定されている。なお、上述した各留め具25及び各メスバックル26bはそれぞれフラップ27、28にて概ね覆われている。メスバックル26bに対するフラップ28の裏面側(メスバックル26bと対向する側)にはスナップ29aが取り付けられている。フラップ28よりも下方にはベース部10を横断するようにして揺れ止めバンド30が設けられている。メスバックル26bをフラップ28で覆っているのは未使用時(例えば横抱き状態の時)にメスバックル26b及びこれと噛み合うオスバックル26a(図25参照)が幼児100と当たらないようにするためである。
各肩帯11の付け根(ベース部10と連結される部分)付近には補助留め具31、31が取り付けられている。これらの留め具31は留め具25と同様のリング状であるが、その大きさは留め具25よりも小さい。さらに各肩帯11の先端側には肩帯11を腰当部12に固定するためのオスバックル32aが取り付けられている。一方、腰当部12には肩帯11のオスバックル32aと噛み合うメスバックル32bが取り付けられている。各オスバックル32aは左右いずれのメスバックル32bとも噛み合うことができる。つまり、子守帯本体2は、左側の肩帯11を腰当部12の右側のメスバックル32bと連結し、右側の肩帯11を腰当部12の左側のメスバックル32bと連結して肩帯11を交差させるたすき掛け状態と、左側の肩帯11を腰当部12の左側のメスバックル32bと連結し、右側の肩帯11を腰当部12の右側のメスバックル32bと連結して肩帯11を交差させないリュック掛け状態とのいずれにおいても使用者101に装着できる。
オスバックル32aの取り付け位置は肩帯11の長手方向に関して調整可能である。なお、たすき掛け時とリュック掛け時とでは必要な肩帯11の長さが変化するが、その調整はオスバックル32aの取付位置を肩帯11上で変化させることによって行うことができる。勿論、使用者101の体格に応じてもオスバックル32aの位置を調整することができる。肩帯11の長さは、たすき掛け状態でも十分な余長部(オスバックル32aから引き出された肩帯11の余り部分を意味する。)11aが残るような長さに設定されているため、リュック掛け時にはオスバックル32aから引き出される肩帯11の余長部11aの長さが相当に増すことが予想される。また、使用者101の体格が小さい場合には肩帯11の掛け方に関わりなく余長部11aが延びる。従って、肩帯11には、余長部11aを図7に示すように折り畳んで保持するためのバンド11bが設けられている。
また、腰当部12に設けられたメスバックル32bには通常のメスバックルと異なる特徴がある。図8及び図9に示すように、メスバックル32bの後端及び前端にはベルト通し部32c、32dがそれぞれ設けられている。なお、オスバックル32aを受け入れる開口32eが設けられている側をメスバックル32bの前端と呼んでいる。メスバックル32bの後端側のベルト通し部32cに通されたバックル固定ベルト33はメスバックル32bの裏面側を通って前端側のベルト通し部32dからメスバックル32bの前方に引き出される。このバックル固定ベルト33の両端部33a、33bが腰当部12に縫い付けられることにより、メスバックル32bはオスバックル32aが抜き差しされる方向に関する前後において固定部としての腰当部12に固定される。
通常のメスバックルではその後端側にのみベルト通し部が設けられており、前端側は固定されていない。これに対して、図8及び図9のメスバックル32bにおいては、その前後端が腰当部12に拘束されている。従って、図10に示すように肩帯11のオスバックル32aをメスバックル32bに噛み合わせて肩帯11に矢印B方向の張力を加えた場合、メスバックル32bを介して腰当部12に加わる荷重をメスバックル32bの前後に分散させることができる。これにより、腰当部12の一部への負荷の集中を防ぎ、肩帯11の張力で腰当部12を使用者101側に満遍なく引き込んで腰当部12を使用者101の腰回りに十分に馴染ませることができる。また、メスバックル32bの前後を腰当部12に固定することにより、バックル固定ベルト33によるメスバックル32bの取付方向を適切な方向に固定できる利点もある。オスバックル32aを装着する際には、メスバックル32bが後端側のベルト通し部32cを中心として逃げるように回転するおそれがなく、オスバックル32aの取り付けが容易となる利点もある。
再び図2に戻って、腰当部12から延ばされた一方の腰ベルト13にはオスバックル34aが、他方の腰ベルト13にはメスバックル34bがそれぞれ取り付けられている。オスバックル34aの取付位置は腰ベルト13の長手方向に調整可能である。腰当部12を使用者101の腰回りに当てた状態でこれらの腰ベルト13を腰回り巻き付けてオスバックル34aをメスバックル34bに嵌め合わせることにより腰当部12を使用者101の腰部に取り付けることができる。
(横抱き用シートについて)
次に、横抱き用シート3について説明する。横抱き用シート3は図11に示すシート本体40と、図14に示すハンギングボード41とを備えている。シート本体40は幼児100を寝かせた状態で置くためのマット42と、そのマット42の頭部支持部42aの周囲を取り囲むように配置されたヘッドガード43と、マット42の臀部支持部42bを覆うように設けられた腹部パッド44と、臀部支持部42bの両側から延ばされて腹部パッド44と組み合わされる腹部ベルト45と、マット42の脚支持部42cから延ばされた臀部ベルト46とを備えている。
マット42の内部には図12に示す背板47が配置されている。背板47はマット42の形状を保持するための芯材として機能するもので、子守帯本体2のベース部10に設けられた背板14と同様に、ポリプロピレン樹脂等の硬質樹脂材料からなる成形品である。背板14の剛性は、横抱き用シート3を吊り下げ支持した際のマット42の弾性変形を制限してそのマット42の形状をほぼ一定に維持できるように定められている。背板47にはその剛性を高めるためにリブ等の補強部が適宜設けられてもよい。
図11に二点鎖線で示すように、ハンギングボード41は頭部支持部42aにおいてマット42の内部をその幅方向に横断するように装着されるが、背板47との上下関係に関してはハンギングボード41が背板47よりも下に配置される(図19参照)。従って、ハンギングボード41と重ね合わされる部分にはマット42の幅方向に延びる補強リブ47aを設けることが好ましい。
背板47にはマット42の通気性を向上させるために複数の通気孔47b…47bが設けられている。背板47は表生地にて覆われる。表生地は各種の布地、立体メッシュ生地等の各種の素材が使用される。背板47と表生地との間にはクッション材が適宜設けられてもよい。また、ヘッドガード43の内部には図13に示す芯材48が設けられている。芯材48は背板47と比して十分に柔らかい材料、例えば発泡ポリエチレン樹脂等からなる成形品である。ヘッドガード43の通気性を改善するため、芯材48にも複数(図では3つ)の通気孔48a…48aが形成されている。芯材48を覆うヘッドガード43の表生地には、通気性を考慮して立体メッシュ生地が使用される。
図11に鎖線で示すように、背板47はヘッドガード43の取付位置から臀部支持部42bと脚支持部42cとの境界付近に亘って設けられている。脚支持部42cの内部には背板47とは別部品として構成された座板49が設けられている。座板49も背板47と同様に硬質樹脂で形成されて表生地で覆われる。マット42はこれら背板47と座板49との間、言い換えれば臀部支持部42bと脚支持部42cとの間で折り曲げ可能である。幼児100の脚部をマット42の幅方向(図11の上下方向)に関して十分な範囲で支持できるように、座板49は、臀部支持部42bにおける背板47よりもマット42の幅方向左右に張り出しており、かつ、座板49は幼児100の足先へ向かうほど幅が広がる末広がり形状に形成されている。
腹部パッド44は、股押え部44aとその股押え部44aの上端からマット42の幅方向に拡大する腹部押え部44bとを備えている。股押え部44aの下端(図11の左端)がマット42に縫い付けられることにより、腹部パッド44は股押え部44aを腕として開閉可能な状態でマット42に取り付けられている。股押え部44aの上端にはマット42の幅方向両側に開口する袋部44cが設けられている。一方の腹部ベルト45はその袋部44cの一端側から通過して他端側に引き出されている。その一方の腹部ベルト45に設けられたオスバックル50aが他方の腹部ベルト45に設けられたメスバックル50bに噛み合わされることにより、腹部ベルト45が相互に連結される。腹部ベルト45に対するメスバックル50bの取付位置は腹部ベルト45の長手方向に調整可能である。
臀部ベルト46は腹部パッド44の股押え部44aに沿って配置されており、その端部が股押え部44aとともにマット42に縫い付けられている。臀部ベルト46はマット42の幅方向に関する中心に配置されている。腹部ベルト45が通される袋部44cの表面にはリング状のベルト通し具51が取り付けられている。臀部ベルト46はそのベルト通し具51を通過してヘッドガード43側に引き出されており、その先端にはフック52が取り付けられている。フック52は臀部支持部42b側を子守帯本体2に装着する際に使用されるが詳細は後述する。
図14はハンギングボード41の斜視図、図15は平面図、図16は底面図である。これらの図に示すように、ハンギングボード41は、帯状のマット受け部41aの両端から上方に突出する一対のアーム部41b、41bとを備えている。一方のアーム部41bの上端には留め具55が取り付けられ、他方のアーム部41bの上端にはハンギングベルト56が取り付けられている。また、ハンギングボード41の内部には図16に示す芯材57が設けられている。芯材57は背板14等と同様にナイロン、ポリプロピレン等の硬質樹脂材料にて形成されており、ハンギングボード41の外観と略相似形である。芯材57は布地、立体メッシュ生地等の各種の素材からなる表生地にて覆われる。
図14及び図15に戻って、ハンギングベルト56の先端にはフック58が取り付けられ、ハンギングベルト56の途中にはそのフック58と噛み合うことが可能な留め具59が取り付けられている。フック58の位置調整によって生じるハンギングベルト56の余長部56aはフック58から折り返されて元のハンギングベルト56に沿って配置されている。留め具55はフック58が通過可能な大きさである。この留め具55は図2の子守帯本体2に装着された留め具25と同様に、側方からみて屈曲した形状を有している。その曲がり方向はハンギングボード41のマット受け部41aの長手方向に関して外側に曲がるように設定されている(図19参照)。
ハンギングボード41はシート本体40に対して着脱可能である。ハンギングボード41をシート本体40から分離すればその破損時には単独で交換でき、汚れた際にはこれを単独で洗濯することができる。また、携行時にもシート本体40が嵩張らない利点が生じる。図16に示すように、ハンギングボード41の底面側には一対のスナップ60が設けられている。これらのスナップ60はハンギングボード41をマット42に装着した際にマット42側のスナップ(不図示)と噛み合ってハンギングボード41とマット42との位置ずれを防止する手段として設けられている。なお、マット42の側方にはハンギングボード41を抜き差しするための開口部(不図示)が設けられるが、マット42の幅方向に関するハンギングボード41の向きは左右反転可能である。つまり、ハンギングボード41は、その留め具55が図11の上側に位置する状態、図11の下側に位置する状態のいずれの向きでもマット42に取り付け可能である。
次に、横抱き用シート3の使用方法を説明する。図18は横抱き用シート3を子守帯本体2に装着した状態を示し、図19はシート本体40に装着されたハンギングボード41を留め具25に装着した状態を示している。ハンギングボード41は子守帯本体2に近い側にハンギングベルト56が位置するような向きでシート本体40に装着される。従って、図18の左側に頭部支持部42aが向けられる場合にはハンギングボード41はその長手方向に関して逆向きでシート本体40に装着される。
図18及び図19に矢印a、b、cで示すように、ハンギングボード41を留め具25に装着する際には、まずハンギングベルト56のフック58を内側から留め具25に通し、続いてフック58をハンギングボード41の留め具59に下から通し、留め具59の上方に引き出されたフック58をハンギングベルト56自身の留め具59に噛み合わせる。これにより、図19に示すようにハンギングボード41のマット受け部41a、及びアーム部41b、41bとハンギングベルト56とがループ状に繋がり、ハンギングボード41が留め具25に吊り下げられて、そのハンギングボード41のマット受け部41aにより背板47が支持される。図19に示すように、マット42の頭部支持部42aは硬質樹脂製の背板47と、硬質樹脂製の芯材57を内蔵したハンギングボード41にて囲まれるので吊り下げ荷重による変形が制限され、幼児の頭部100aの周囲に十分なスペースが確保されてその居住性が高まる。留め具55が外側へ屈曲しているので、頭部100a側への留め具55やハンギングベルト56の張り出しが抑えられて居住性がさらに向上する。
なお、図20(a)に示すように、ハンギングベルト56のフック58を留め具59に噛み合わせた状態において、フック58から引き出されたハンギングベルト56の余長部56aは留め具55側に折り返される。従って、仮にフック58が留め具59から外れたとしても、図20(b)に示すように余長部56aが留め具55に引っ掛かってフック58は留め具55をすり抜けることができない。これにより、フック58が外れた場合でもハンギングベルト56が留め具55から外れてハンギングボード41の片側が開放されるおそれがなく、安全性が確保される。
また、図14、図19及び図21(a)に示すように、ハンギングベルト56の途中にはハンギングベルト56を折り返して縫い合わせることにより一対のストッパ部56b、56bが形成されている。ハンギングベルト56を子守帯本体2の留め具25に通す際に、図21(b)に示すように留め具25の前後にストッパ部56b、56bを配置することにより、留め具25に対するハンギングベルト56の滑りを制限することができる。これにより、留め具25を基準としたハンギングボード41の各アーム部41b、41bの相対位置の変化を制限し、留め具25からのシート本体40の吊り下げ姿勢をほぼ一定に保つことができる。
図18に戻って、横抱き用シート3の臀部支持部42b側は、ベルト通し具51を通過した臀部ベルト46の先端のフック52を子守帯本体2の反対側の留め具25に噛み合わせることにより留め具25に吊り下げ支持される。この吊り下げ状態では腹部パッド44の股押え部44aが折り曲げられてマット42の脚支持部42cが臀部支持部42bから斜め上方に持ち上げられる。このため、図22に示すように幼児100の脚部100cが臀部100bよりも持ち上がる。また、ハンギングベルト56による頭部支持部42aの支持位置が、臀部ベルト46にて支持される臀部支持部42bよりも上方に偏るように各ベルト56、46の長さが設定されている。従って、横抱き用シート3に寝かされた幼児100の姿勢は、図22に仮想線LBで示したように頭部100aから臀部100bに向かって徐々に下がり、臀部100bよりも脚部100cが持ち上げられた状態となり、自然な抱っこ姿勢が得られる。横抱き用シート3を子守帯本体2から外してフロア等の水平面上に置いた場合には、臀部ベルト46による脚支持部42cの持ち上げがなくなって頭部支持部42aから脚支持部42cまでが水平に保持される。このため、脚部100cのみが持ち上げられた不自然な姿勢で幼児100が寝かせられることもない。
上述した横抱き状態において、頭部支持部42aがハンギングベルト56によりその幅方向両側で分散して支持される。また、臀部支持部42b及び脚支持部42cは臀部ベルト46により脚支持部42cの幅方向中央で支持されるとともに、腹部ベルト45により臀部支持部42bの幅方向両側で支持される。このため、マット42がその中心線LCの回りに捻られるおそれがなく、マット42に寝かされた幼児100を中心線LCに沿って真っ直ぐに支持することができる。幼児100の体重により背板47が中心線LCを底として適度に湾曲するため、幼児100をマット42の中心線LC上に寄せてその横抱き姿勢をさらに安定させることができる。さらに、脚部100cに関しては幅の広い座板49が配置されることにより、図24に示したように脚部100cの周囲に十分なスペースを確保し、脚部100cの圧迫を防ぐことができる。
(縦抱き用シートについて)
次に、縦抱き用シート4について説明する。図25は縦抱き用シート4を表面4a側から、図26は裏面4b側からそれぞれみた状態を示す図である。また、図27は縦抱き用シート4の表面4a側の異なる態様を示す図である。なお、図25及び図26の上下方向は使用時における上下方向に一致させてある。縦抱き用シート4は内面4bを子守帯本体2の表面2aと対向させた状態で子守帯本体2に取り付けられることにより、幼児100を縦に収容する袋状部分を形成するために用いられる。これらの図に示すように、縦抱き用シート4は、シート本体62と、そのシート本体62の下部に連続して設けられた底支持部63と、シート本体62の上部に連続して設けられたヘッドサポート64とを備えている。
シート本体62は子守帯本体2に向かって幼児100を引き寄せて保持する部分であり、その両側からは脇下ベルト65、65が延ばされている。脇下ベルト65にはオスバックル66aが設けられ、シート本体62の表面4a側にはそれぞれのオスバックル66aと噛み合い可能なメスバックル66bが取り付けられている。左右のオスバックル66aをメスバックル66bとそれぞれ噛み合わせることにより、図27に示すようにシート本体62の左右において脇下ベルト65によるループを形成することができる。オスバックル66aは脇下ベルト65の長手方向に位置調整可能である。オスバックル66aから引き出された脇下ベルト65の余長部65aはハンギングベルト56の余長部65a等と同様に、オスバックル66aから脇下ベルト65の付け根(シート本体62との連結部)側に折り返される。また、シート本体62の一側部からは幼児100の胴回りに装着される胴部ベルト67が延ばされている。胴部ベルト67の先端にもオスバックル68aが位置調整可能に設けられ、そのオスバックル68aはシート本体62の反対側に設けられたメスバックル68bと噛み合い可能である。
シート本体62とヘッドサポート64との間には幼児100の腕を通すための腕抜き部69が形成されている。また、シート本体62の幅は底支持部63に近付くほど徐々に狭められている。縦抱き用シート4は、子守帯本体2の背板14や横抱き用シート3の背板47及び座板49のような剛性の高い芯材を備えておらず、その内部には発泡ウレタンのような軟質材料からなる芯材が必要に応じて配置されているだけである。縦抱き用シート4の通気性を改善するため、図26にハッチングを付して示した領域70aは立体メッシュ生地にて構成されている。ハッチング領域70aよりも外側の領域70bは上記の芯材を適当な表生地にて覆った構成である。表生地は表面4aと裏面4bとで異なってもよいし同一でもよい。なお、領域70aにも適宜芯材やクッション材等の内装材が設けられてよいが、その場合には図27に破線で示したように適宜の通気孔72…72を内装材に設けることが望ましい。なお、シート本体62の下部から底支持部63にかけての領域70aには芯材やクッション材といった内装材が設けられず、縦抱き用シート4は図示の状態から幅方向に縮めることが可能である。シート本体62の表面側には立体メッシュ生地に覆われるようにして一対のスナップ73a、73bが幅方向に距離を空けて設けられている。これらのスナップ73a、73bを嵌め合わせることにより、シート本体62の下部の幅を狭めた状態に保持することが可能である。幼児を前向き抱っこする場合にこのように幅を狭めることにより、幼児の股部分を十分に解放して快適性を向上させることができる。
底支持部63は子守帯本体2と組み合わされることにより幼児保持用の袋状部分の底部を形成するために設けられている。図25及び図27に示すように底支持部63には左右一対のアジャストベルト75、75が設けられている。各アジャストベルト75の先端にはオスバックル26aが取り付けられている。各オスバックル26aは子守帯本体2のメスバックル26bと噛み合い可能である。アジャストベルト75に対するオスバックル26aの取付位置はアジャストベルト75の長手方向に調整可能である。
さらに、底支持部63にはオスバックル26aを隠すためのフラップ76が設けられ、そのフラップ76にはスナップ29bが設けられている。スナップ29bは子守帯本体2のスナップ29a(図2参照)と噛み合い可能である。また、フラップ76にはアジャストベルト75を通すためのループベルト78が設けられている。オスバックル26aはこれらのループベルト78をくぐって縦抱き用シート4の下端側に引き出し可能である。
ヘッドサポート64は幼児100の頭部100aを保護する目的で設けられている。図25に示すように、ヘッドサポート64の両側からはサポートベルト80が延ばされており、それらのサポートベルト80の先端側にはフック81が取り付けられている。フック81は子守帯本体2の補助留め具31と噛み合い可能である。フック81はサポートベルト80の裏面4b側に取り付けられている。つまり、フック81はサポートベルト80に対して表裏逆に取り付けられており、補助留め具31にフック81を引っ掛ける際にはサポートベルト80を捻る必要がある。その理由は後述する。なお、図26及び図27に示すように、サポートベルト80にはフック81を覆うようにヘッドフックカバー82が取り付けられる。図25ではヘッドフックカバー82の図示が省略されている。ヘッドフックカバー82を設けたのはフック81が幼児100の顔等に当たらないようにするためである。洗濯等の便宜を図るため、ヘッドフックカバー82はサポートベルト80から抜き取り可能である。
さらに、ヘッドサポート64には上下方向に間隔を設けられた3本の縫い目線83によって区分されている。これらの縫い目線83毎に芯材等が分けられることにより、ヘッドサポート64はいずれかの縫い目線83を境として外側(表面4aの側)に折り曲げ可能である。
次に、縦抱き用シート4の使用方法について説明する。図28は縦抱き用シート4を子守帯本体2に装着した状態を示している。この図に示すように、縦抱き用シート4を子守帯本体2に取り付けるには、縦抱き用シート4を裏返した状態で矢印dに示すように底支持部63の各オスバックル26aを子守帯本体2のメスバックル26bに装着し、スナップ29a、29bを相互に噛み合わせて子守帯本体2と縦抱き用シート4の底支持部63とを連結する。連結後に縦抱き用シート4を上方に折り返して底支持部63により幼児100の下から支えるループを形成する。また、脇下ベルト65については矢印eに示すようにオスバックル66aを留め具25に裏側から通し、留め具25の表側に脇下ベルト65を引き出す。そして、矢印fに示すようにオスバックル66aを縦抱き用シート4に固定されたメスバックル66bに装着して脇下ベルト65によるループを形成する。さらに、ヘッドサポート64から延びたサポートベルト80のフック81を矢印gに示すように補助留め具31に対して外側から引っ掛ける。以上のような手順を踏むことにより、図28に示したように縦抱き用シート4を子守帯本体2に固定してそれらの間に幼児100を収容するポケットを形成することができる。なお、オスバックル66aからは脇下ベルト65の余長部65aが折り返されているので、仮にオスバックル66aがメスバックル66bから外れることがあっても、余長部65aが留め具25に引っ掛かってオスバックル66aは留め具25をすり抜けることができない。これにより、安全性が高められている。この点はハンギングベルト56と留め具25との関係と同じである。
図28の状態では、底支持部63によって形成されたループの底部に幼児の臀部が載せられ、幼児の脚部は底支持部63の側方に生じている股抜き用の開口85から縦抱き用シート4の外部へ突き出される。また、幼児の腕は腕抜き部69の部分に生じた開口から縦抱き用シート4の外部へ突き出され、その幼児の脇下を脇下ベルト65が通ることになる。
以上の取り付け方法は、縦抱き用シート4を使用する対面抱っこ状態、前向き抱っこ状態及びおんぶ状態に共通する基本的な方法であるが、本実施形態の子守帯1では、縦抱き用シート4の各部の調整機能を利用して様々な使用方法を実現することができる。以下、これらについて説明する。
(縦抱き用シートの深さ調整について)
本実施形態の子守帯1においては、アジャストベルト75に対するオスバックル26aの取付位置を変化させることによって縦抱き用シート4の底支持部63の深さ、換言すれば底支持部63による幼児の臀部の支持位置を上下方向に変化させることができる。すなわち、アジャストベルト75を短くすれば底支持部63の深さを減少させることができ、アジャストベルト75を長くすれば底支持部63の深さを増加させることができる。図29はアジャストベルト75を短くした場合の底支持部63と子守帯本体2との連結手順を示し、図30はアジャストベルト75を長くした場合の底支持部63と子守帯本体2との連結手順を示している。
すなわち、底支持部63を浅くするには図29(a)に示すように、アジャストベルト75をループベルト78に通したままオスバックル26aの取付位置をアジャストベルト75の付け根(底支持部63に対する縫い付け位置)側に変化させることにより、アジャストベルト75を短くして底支持部63を部分的に折り畳む。この状態で図29(b)に示すようにオスバックル26aを子守帯本体2のメスバックル26bに差し込んでスナップ29a、29bを噛み合わせる。
一方、底支持部63を深くするには、図30(a)に示すようにアジャストベルト75をループベルト78に通したままオスバックル26aの取付位置をアジャストベルト75の先端側に変化させることによりアジャストベルト75を長くして、底支持部63を真っ直ぐに延ばす。この状態で図30(b)に示すようにオスバックル26aを含む底支持部63の下端部分を子守帯本体2の揺れ止めバンド30(図2参照)にくぐらせ、その後、図30(c)に示すようにオスバックル26aを子守帯本体2のメスバックル26bに差し込んでスナップ29a、29bを噛み合わせる。このように底支持部63の深さを調整すれば、縦抱き用シート4を利用した抱っこ状態又はおんぶ状態において、幼児の体格に応じた最適な深さで底支持部63をループ状に丸めることができる。なお、特に深さを増した場合において、底支持部63を揺れ止めバンド30に通すことにより、底支持部63の揺れを抑えることができる利点がある。すなわち、底支持部63の深さを増加させた場合には、底支持部63によって形成されるループの底がバックル26a、26bの連結位置よりも下方に遠く離れるため、バックル26a、26bの連結位置で底支持部63を拘束しても底支持部63に支持される幼児の臀部の前後左右の揺れを十分に抑えることができない。これに対して、メスバックル26bよりも下方にて揺れ止めバンド30を利用して底支持部63を前後左右に拘束すれば、底支持部63に支持された幼児の臀部の揺れを抑えることができる。
以上のような連結構造によれば、底支持部63を二組のバックル26a、26bによって子守帯本体2と連結するので、仮に一組のバックル26a、26bが外れたとしても底支持部63が子守帯本体2と連結された状態が維持され、安全性が高い。また、底支持部63によって形成されるループよりも高い位置にバックル26a、26bが配置されているので、底支持部63のループ状部分にクッション材等を入れて着座時の感触を改善することもできる。
なお、底支持部63による支持位置の調整は上記の構成に限らず、他の構成によっても実現することができる。図31(a)〜(d)はその一例を示している。この例では、子守帯本体2に上下二段にループバンド86が取り付けられ(図31(a))、縦抱き用シート4の底支持部63にはオスバックル26a及びメスバックル26bが取り付けられている(図31(b))。底支持部63を子守帯本体2に連結する際において、上下いずれかのループバンド86を選択し、選択されたループバンド86にオスバックル26aを通してからメスバックル26bと連結し、(図31(c))、その後に底支持部63をループ状に折り返す(図31(d))。これにより、底支持部63の連結位置を上下二段に変化させることができる。
また、図32(a)〜(d)は他の例を示している。この例では、子守帯本体2に上下二段にファスナ87aが取り付けられ(図32(a))、縦抱き用シート4の底支持部63にはファスナ87aと噛み合い可能なファスナ87bが取り付けられている(図32(b))。底支持部63を子守帯本体2に連結する際において、子守帯本体2側の上下いずれかのファスナ87aを選択し、選択されたファスナ87aと、底支持部63のファスナ87bとを揃えてチャック87cを引いて両者を噛み合わせる(図32(c))。その後に底支持部63をループ状に折り返し、クランプ87cの引き手87dを子守帯本体2の裏面側にスナップ88を利用して固定する(図32(d))。このような構造によっても底支持部63の連結位置を上下二段に変化させることができる。
(ヘッドサポートの折り返しについて)
図1において既に説明したように、本実施形態の子守帯1においては、縦抱き用シート4を利用する際にそのヘッドサポート64を3本の縫い目線83(図25、図27及び図28参照)のいずれかに沿って外側に折り返すことにより、異なるスタイルで使用することができる。図33に折り返した状態の一例を示す。上述したように、本実施形態ではサポートベルト80のフック81が裏表逆に取り付けられ、サポートベルト80を裏返すように半回転させてフック81を補助留め具31に取り付けることになる。従って、ヘッドサポート64を折り返した際にサポートベルト80に生じる捻れ方向と逆方向に予めサポートベルト80を半回転させてフック81を留め具31に取り付けておけば、ヘッドサポート64を折り返す際にサポートベルト80の捻れが解消することになり、フック81を留め具31に装着したまま円滑にヘッドサポート64を折り返すことができる。
なお、図1(d)及び図1(f)から明らかなように、ヘッドサポート64を最大限に折り返した際、幼児100の腕の位置によってはサポートベルト80が邪魔になることがあり、その場合には幼児100の脇下を通してサポートベルト80を通した上でフック81を留め具31に取り付けることがあり得る。
(子守帯本体の利点について)
次に、子守帯本体2のさらなる利点について説明する。まず、本実施形態では子守帯本体2に硬質樹脂からなる背板14が内蔵されているため、子守帯本体2に作用する荷重を肩帯11及び腰当部12に分散させることができる。このため、使用者における負担が軽減される。このような背板14を省略し、クッション材のみを子守帯本体2に内蔵した場合には子守帯本体2が幼児の自重で大きく変形し、使用者の肩又は腰に荷重が偏って作用する。
また、本実施形態では背板14の下部に折り曲げ部17を設けることにより、腰当部12をベース部10に対して曲げ変形可能としているため、幼児をソファ等の座面に座らせた状態から幼児を背負う場合において、その座面と子守帯本体2の下部とが接しても、腰当部12が適度に逃げることにより背板14の存在が邪魔にならない利点がある。
一方、縦抱き用シート4に関しては背板14のような剛体が内蔵されていないので、縦抱き用シート4に保持された幼児は脇下ベルト65によって脇の下から引っ張り上げられるようになる。このため、縦抱き用シート4が幼児の体格にフィットし易く、使用者と幼児との密着性を高めることができる。これにより、使用者の肩及び腰への荷重分散をさらに確実なものとし、使用者の負担を軽減することができる。
上述したように、子守帯本体2の肩帯11はたすき掛け状態及びリュック掛け状態のいずれにおいても使用可能であるが、たすき掛け状態は主として幼児を抱っこする際に使用され、リュック掛け状態は幼児をおんぶする際に使用される。このような使い分けをする場合において、仮に腰当部12の位置が不変であると、おんぶ状態で腰当部12が使用者の胸付近までせり上がり、その結果として幼児が使用者から離れてそのおんぶ位置が必要以上に下がることがあり、幼児の体重を使用者の腰回りに適切に分散できないことがある。これに対して、本実施形態の子守帯本体2はベース部10に対して腰当部12の位置を上下に変化させることができる。従って、おんぶ時には腰当部12を下げ、抱っこ時には腰当部12を上げることにより、おんぶ及び抱っこのいずれに対しても子守帯本体2の上下方向の長さを最適化することができる。これにより、上述したような幼児のおんぶ位置の低下を防ぎことができ、いずれの位置においても使用者の肩及び腰に荷重を分散させて使用者の負担を軽減することができる。
以上の実施形態においては、ハンギングボード41(留め具56及びハンギングベルト56を含む)が頭部側吊り下げ具に、腹部パッド44(ベルト通し具51を含む、腹部ベルト45及び臀部ベルト46が臀部側吊り下げ具にそれぞれ相当する。本発明は上述した実施形態に限定されることなく、各種の形態にて実施してよい。例えば横抱き用シートに関する特徴は縦抱き用シートを有しない、横抱き専用の子守帯に対しても適用できる。反対に、縦抱き用シートに関する特徴は横抱き用シートを有しない、縦抱き専用の子守帯に対しても適用できる。
本発明に係る子守帯の使用形態を示す図。 子守帯本体の正面図。 子守帯本体の背面図。 子守帯本体に内蔵される背板の正面図。 子守帯本体のベース部と腰当部との連結構造を示す斜視図。 子守帯本体に使用される留め具を示す図。 子守帯本体の肩帯における余長部をバンドによってまとめた状態を示す図。 子守帯本体の腰当部に設けられたメスバックルを示す斜視図。 子守帯本体の腰当部に設けられたメスバックルの取り付け状態を示す図。 子守帯本体の腰当部の斜視図。 横抱き用シートの平面図。 横抱き用シートに内蔵される背板の平面図。 横抱き用シートのヘッドガードに内蔵される芯材の平面図。 横抱き用シートに設けられるハンギングボードの斜視図。 ハンギングボードの平面図。 ハンギングボードの底面図。 ハンギングボードに内蔵される芯材の斜視図。 子守帯本体に横抱き用シートを装着した状態を示す斜視図。 子守帯本体に横抱き用シートを装着した状態を幼児の頭部側からみた状態を示す図。 ハンギングベルトの取り付け状態を示す図。 ハンギングベルトのストッパと留め具との関係を示す図。 横抱き用シートに載せられた幼児を使用者と対向する方向からみた状態を示す図。 横抱き用シートに載せられた幼児をその上方からみた状態を示す図。 横抱き用シートに載せられた幼児を足側からみた状態を示す図。 縦抱き用シートの正面図。 縦抱き用シートの背面図。 縦抱き用シートのさらなる正面図。 子守帯本体に縦抱き用シートを装着した状態を示す斜視図。 子守帯本体に縦抱き用シートの底支持部を連結する手順を示す図。 子守帯本体に縦抱き用シートの底支持部を連結する他の手順を示す図。 子守帯本体と縦抱き用シートとの連結構造に関する他の形態を示す図。 子守帯本体と縦抱き用シートとの連結構造に関するさらに他の形態を示す図。 子守帯本体に装着された縦抱き用シートのヘッドサポートを折り返した状態を示す斜視図。
符号の説明
1 子守帯
2 子守帯本体
3 横抱き用シート
4 縦抱き用シート
10 ベース部
11 肩帯
12 腰当部
13 腰ベルト
14 背板
16 ヒンジ軸
17 折り曲げ部
18 抜き窓
19 ポケット
20 腰当部本体
21 カバー
22a、22b スナップ
25 留め具
30 揺れ止めバンド
32a オスバックル
32b メスバックル
33 バックル固定ベルト
40 シート本体
41 ハンギングボード
41a マット受け部
41b アーム部
42 マット
42a 頭部支持部
42b 臀部支持部
42c 脚支持部
43 ヘッドガード
44 腹部パッド
45 腹部ベルト
46 臀部ベルト
47 背板
48 芯材
49 座板
56 ハンギングベルト
56a 余長部
56b ストッパ部
57 芯材
58 フック
59 留め具
62 シート本体
63 底支持部
64 ヘッドサポート
65 脇下ベルト
65a 余長部
67 胴部ベルト
75 アジャストベルト
78 ループベルト
80 サポートベルト
81 フック
82 ヘッドフックカバー
83 縫い目線
100 幼児
101 使用者
102 固定部

Claims (13)

  1. 使用者が装着する子守帯本体と、幼児を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シートとを備えた子守帯において、
    前記子守帯本体には前記横抱き用シートを吊り下げるための左右一対の留め具が設けられ、前記横抱き用シートには、当該横抱き用シートの頭部側を前記一対の留め具のうちいずれか一方の留め具から吊り下げるための頭部側吊り下げ具と、前記横抱き用シートの臀部側を他方の留め具から吊り下げるための臀部側吊り下げ具とが設けられ、
    前記頭部側吊り下げ具及び前記臀部側吊り下げ具を前記一方の留め具及び前記他方の留め具にそれぞれ装着した場合に前記横抱き用シートの頭部側が臀部側よりも高い位置に保持されるように各吊り下げ具の長さが設定されていることを特徴とする子守帯。
  2. 使用者が装着する子守帯本体と、幼児を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シートとを備えた子守帯において、
    前記横抱き用シートには当該横抱き用シートの頭部側及び臀部側を前記子守帯本体から吊り下げるための頭部側吊り下げ具及び臀部側吊り下げ具が設けられ、
    前記頭部側吊り下げ具は前記横抱き用シートの頭部側を当該横抱き用シートの幅方向両側にて支持するように設けられ、
    前記臀部吊り下げ具は前記横抱き用シートの臀部側を当該横抱き用シートの幅方向両側及び前記横抱き用シート後端の幅方向中央の3箇所で支持するように設けられていることを特徴とする子守帯。
  3. 前記臀部側吊り下げ具は、前記横抱き用シートの幅方向両側から延ばされた腹部ベルトと、前記横抱き用シート後端の幅方向中央から延ばされた臀部ベルトと、前記横抱き用シートの後端部に配置されて幼児の腹部を覆う腹部パッドとを有し、前記腹部ベルトと前記臀部ベルトとが前記腹部パッドを介して相互に接続されることにより、前記腹部ベルト及び前記臀部ベルトが前記子守帯本体から一体的に吊り下げ支持可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の子守帯。
  4. 前記横抱き用シートの後端部には幼児の臀部を支持するための臀部支持部と、前記臀部支持部に対して折り曲げ可能でかつ前記幼児の脚部を支持するための脚支持部とが設けられ、前記腹部ベルトが前記臀部支持部の幅方向両側から延ばされる一方で、前記臀部ベルトが前記脚部後端の幅方向中央から延ばされていることを特徴とする請求項3に記載の子守帯。
  5. 前記横抱き用シートには前記幼児を支持する芯材としての背板が内蔵され、幼児を支持する際の荷重により前記背板を幅方向中心線を底として湾曲させるようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の子守帯。
  6. 使用者が装着する子守帯本体と、幼児を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シートとを備えた子守帯において、
    前記横抱き用シートには、幼児を寝かせるためのマットと、幼児の頭部の周囲を取り囲むように配置されたヘッドガードとが設けられ、前記マット及び前記ヘッドガードのそれぞれには芯材が設けられ、各芯材には通気孔が設けられていることを特徴とする子守帯。
  7. 使用者が装着する子守帯本体と、幼児を横抱き姿勢で保持すべく前記子守帯本体から吊り下げられる横抱き用シートとを備えた子守帯において、
    前記横抱き用シートには、前記幼児の頭部から臀部までを支持する芯材としての背板と、前記幼児の脚部を支持する芯材としての座板とが内蔵され、前記座板が前記背板の臀部側端部よりも幅方向に拡大されていることを特徴とする子守帯。
  8. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備えた子守帯であって、
    前記子守帯本体には前記縦抱き用シートを留めるためのリング状の留め具が設けられ、前記縦抱き用シートには、前記幼児を子守帯本体に向かって引き寄せるためのシート本体と、当該シート本体から延びて前記縦抱き用シートを前記留め具と連結するための連結ベルトとが設けられ、前記連結ベルトには互いに噛み合い可能な一対の雌雄バックルのうちいずれか一方のバックルが、前記シート本体には他方のバックルがそれぞれ設けられ、前記一方のバックルは前記留め具を通過可能であり、当該一方のバックルからは前記連結ベルトの余長部が折り返されるように引き出され、前記一方のバックルが前記留め具を通過している状態では、前記余長部が前記留め具に掛って前記一方のバックルが前記留め具をすり抜け不能となるように構成されていることを特徴とする子守帯。
  9. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備えた子守帯であって、
    前記縦抱き用シートには、幼児の頭部を覆うヘッドサポートと、該ヘッドサポートの両側から延びて前記子守帯本体に連結するためのサポートベルトとが設けられ、前記ヘッドサポートは前記縦抱き用シートの外側へ向かって折り曲げ可能であり、前記サポートベルトは前記ヘッドサポートを折り返した際に前記サポートベルトの捻れが解消するように半回転させた状態で前記子守帯本体と連結可能であることを特徴とする子守帯。
  10. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備えた子守帯であって、
    前記子守帯本体には前記縦抱き用シートを留めるためのリング状の留め具が設けられ、前記留め具が側方からみて前記子守帯本体側に張り出すように曲がっていることを特徴とする子守帯。
  11. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備えた子守帯であって、
    前記縦抱き用シートには通気孔を有する内装材が内蔵され、前記内装材が立体メッシュ生地にて覆われていることを特徴とする子守帯。
  12. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備え、前記袋状部分には前記幼児を前向き及び後向きのいずれの向きでも装着可能とした子守帯であって、
    前記縦抱き用シートの下部の幅を調整可能としたことを特徴とする子守帯。
  13. 使用者が装着する子守帯本体と、前記子守帯本体と組み合わされることにより該子守帯本体との間に幼児を縦に収容する袋状部分を形成するための縦抱き用シートとを備えた子守帯であって、
    前記子守帯本体には前記使用者の肩回りに装着される肩帯が長さ調整可能に設けられ、前記肩帯には長さ調整後の肩帯の余長部を折り畳んで保持するためのバンドが設けられていることを特徴とする子守帯。
JP2003359863A 2003-10-20 2003-10-20 子守帯 Pending JP2005118472A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359863A JP2005118472A (ja) 2003-10-20 2003-10-20 子守帯
CNB2004800309170A CN100558277C (zh) 2003-10-20 2004-10-20 婴儿背带
KR1020067007480A KR20070011232A (ko) 2003-10-20 2004-10-20 베이비 밴드
TW093131820A TWI344830B (en) 2003-10-20 2004-10-20 Nursing belt
US10/576,308 US20070029356A1 (en) 2003-10-20 2004-10-20 Baby band
EP04792680A EP1680989A1 (en) 2003-10-20 2004-10-20 Baby band
CN2008101794898A CN101433414B (zh) 2003-10-20 2004-10-20 婴儿背带
PCT/JP2004/015514 WO2005037026A1 (ja) 2003-10-20 2004-10-20 子守帯
HK07101301.5A HK1096563A1 (en) 2003-10-20 2007-02-02 Baby band

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359863A JP2005118472A (ja) 2003-10-20 2003-10-20 子守帯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005118472A true JP2005118472A (ja) 2005-05-12

Family

ID=34615949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003359863A Pending JP2005118472A (ja) 2003-10-20 2003-10-20 子守帯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005118472A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111495A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Aprica Kassai Inc スリング式子守帯
JP2007111482A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Aprica Kassai Inc スリング式子守帯
JP2008206929A (ja) * 2007-02-02 2008-09-11 Lucky Kogyo Kk 敷材およびスリング
JP2013162974A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Aprica Children's Products Kk 子守帯
JP2014079659A (ja) * 2014-02-13 2014-05-08 Aprica Children's Products Kk 子守帯
JP2019532772A (ja) * 2016-10-28 2019-11-14 ザ エルゴ ベビー キャリア, インコーポレイテッド 複数の搬送配向を有する調節可能チャイルドキャリア
CN111280952A (zh) * 2020-03-10 2020-06-16 江苏护理职业学院 一种多功能婴儿用喂奶装置
US11219317B2 (en) 2018-11-26 2022-01-11 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with enhanced freedom of movement
US11583104B2 (en) 2015-10-30 2023-02-21 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier
US11805921B2 (en) 2020-06-19 2023-11-07 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with multiple carry orientations
USD1010305S1 (en) 2020-12-18 2024-01-09 The Ergo Baby Carrier, Inc. Child carrier
USD1024541S1 (en) 2020-06-19 2024-04-30 The Ergo Baby Carrier, Inc. Child carrier

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111495A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Aprica Kassai Inc スリング式子守帯
JP2007111482A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Aprica Kassai Inc スリング式子守帯
JP2008206929A (ja) * 2007-02-02 2008-09-11 Lucky Kogyo Kk 敷材およびスリング
JP2013162974A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Aprica Children's Products Kk 子守帯
JP2014079659A (ja) * 2014-02-13 2014-05-08 Aprica Children's Products Kk 子守帯
US11786055B2 (en) 2015-10-30 2023-10-17 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier
US11583104B2 (en) 2015-10-30 2023-02-21 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier
JP7017567B2 (ja) 2016-10-28 2022-02-08 ザ エルゴ ベビー キャリア, インコーポレイテッド 複数の搬送配向を有する調節可能チャイルドキャリア
US11297957B2 (en) 2016-10-28 2022-04-12 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with multiple carry orientations
JP2019532772A (ja) * 2016-10-28 2019-11-14 ザ エルゴ ベビー キャリア, インコーポレイテッド 複数の搬送配向を有する調節可能チャイルドキャリア
US11219317B2 (en) 2018-11-26 2022-01-11 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with enhanced freedom of movement
CN111280952A (zh) * 2020-03-10 2020-06-16 江苏护理职业学院 一种多功能婴儿用喂奶装置
US11805921B2 (en) 2020-06-19 2023-11-07 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with multiple carry orientations
US11882943B2 (en) 2020-06-19 2024-01-30 The Ergo Baby Carrier, Inc. Adjustable child carrier with multiple carry orientations
USD1024541S1 (en) 2020-06-19 2024-04-30 The Ergo Baby Carrier, Inc. Child carrier
USD1010305S1 (en) 2020-12-18 2024-01-09 The Ergo Baby Carrier, Inc. Child carrier

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005037026A1 (ja) 子守帯
EP1907259B1 (en) Baby and toddler carrier
TWI452983B (zh) 幼兒背負裝置
US20070062988A1 (en) Sling type baby holding carrier
JP2001070107A (ja) パッド付ベビーキャリア
JP2005118472A (ja) 子守帯
JP4441231B2 (ja) 子守帯
JP2005058726A (ja) 肩ベルト及びその肩ベルトを備えた子守帯
JP2004181268A (ja) 子守帯および使用者装着部材
JP6282716B1 (ja) ベビーキャリア
JP2019076629A (ja) 子守帯
JP4473595B2 (ja) 子守帯
JP2005118475A (ja) 子守帯
JP4463523B2 (ja) 帯状物品の連結構造、これを用いた子守帯、及び固定側バックル
JP2005118471A (ja) 子守帯
JP2005120551A (ja) 子守帯
KR20060041992A (ko) 아기 보호 띠
JP3127392U (ja) ベビーキャリア
JP4643304B2 (ja) 頭部サポート部材およびベビーキャリア
JP6713353B2 (ja) 子守帯
JP2020127880A (ja) 子守帯
JP2005230097A (ja) 子守帯
JP3136266B2 (ja) ベビーホルダー兼用ウエストバッグ
KR20170051038A (ko) 유아용 캐리어
JP2005230111A (ja) 子守帯