JP2008206554A - 移載ベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストレッチャーとベッド等の移載対象物との間を往復して患者の移載を行う移載ベルトにおいて、該移載ベルトの移載対象物側の一側縁部には補助ベルトを配設し、該補助ベルトは前記移載ベルト上に患者を載せた際にストレッチャー側から把持できる長さとして、移載時に該補助ベルトにより患者を保持できるよう構成した補助ベルトを備える。
【選択図】図1
Description
そのため、看護士の職業病のひとつとして腰痛が挙げられるほど、この患者の移載業務は腰に負担の掛かるものである。
このストレッチャーを詳述すると、下部に転動輪を有し、前後方向が長くて左右横方向が短い平面視が略長方形状の寝台の上面部に、手動操作ハンドルによる正逆転自在な回転輪に巻き掛けられて左右に往復走行可能な走行帯を設け、この走行帯に、患者が寝た姿勢のままで乗せ得る前後方向に長い平面視が長方形状をした剛性のフレームで規制されない全体が可撓性のベルトの左右方向一端側を連結し、該ベルト自体が寝台の横端から外方へ食み出てベッド上面に直接展開可能に構成されている(特許文献1参照)。
そのため、小柄な方が操作するには無理があった。
請求項2の発明では、前記補助ベルトを患者の腰部を保持する位置に配設したことを特徴とする。
請求項3の発明では、前記補助ベルトに薄板状の把持部材を装着したことを特徴とする。
請求項2の発明では、患者の腰部を保持することができる位置に補助ベルトを配設したことによって、患者を適切に保持することができる。
請求項3の発明では、前記補助ベルトに薄板状の把持部材を装着したことによって、患者の身体と床面との間に、補助ベルトを容易に挿し込むことができるようになる。また、この把持部材を把持することでより力を入れ易くできる効果がある。
まず、図1に示すようにに示すようにストレッチャー1は主としてキャスター型の車輪2,2,・・・を具備したベースフレーム3と、このベースフレーム3に下端部を止着する支柱部4と、この支柱部4に支持される載置台5からなる。
詳述すると、前記支持部材8aに取り付けられる取付部材10aを内側支柱10の下端部に固着している。そして、この内側支柱10に外側支柱11を外嵌して支柱部4を構成している。この支柱部4の内部に昇降機構は配されておいる。この昇降機構の一例として図面では省略しているが、内側支柱10の上端部に螺合体を止着する一方、外側支柱11の上端部には回転自在にネジ部材を支承させるとともに、これら螺合体とネジ部材を螺合させている。そして、前記ネジ部材の上端部と前記昇降ハンドル9の基端部にそれぞれ止着したギヤを噛合させることによって構成している。
なお、上述した昇降機構とは異なり、モーター等の駆動力あるいは油圧シリンダ等を用いた昇降機構を用いても良い。すなわち、後述する載置台5を昇降できるものであれば良く、本実施例に限定するものではない。
このスライド機構16は、前記載置台5の支柱部4側から操作可能となるように操作ハンドル17が回転自在にサブフレーム12に支承されている。そして、該操作ハンドル17の反ハンドル側端部にはギヤ18が止着されており、このギヤ18と噛合するギヤ19を備えた回転軸20が載置台5の長手方向に亘り、回転自在に支承された状態にある。したがって、前記操作ハンドル17の正逆回転操作により、該回転軸20も正逆回転するように構成されている。
なお、該回転軸20の適所には、該回転軸20よりも大径の巻取ドラム21,21,・・・が複数個固着されている。
一方、前記移載ベルト15は、前記載置台5よりも幅狭な略長方形状となるよう構成されている。そして、この移載ベルト15の前記支柱部4側の一側縁部に所定間隔離間させて巻き込みベルト22,22,・・・が縫着されている。なお、この巻き込みベルト22には、前記載置台5の反支柱部4側を迂回するものと、前記載置台5の支柱部4側を迂回するものがある。これら巻き込みベルト22,22,・・・は、ボード13の側縁部に設けた案内孔13a,13a,・・・に挿通され、図4に示すように上記巻取ドラム21,21,・・・に挿着される。
さらに、この補助ベルト24には、へら状の把持部材25が取付けられている。この把持部材25には、複数の空孔部25a,25a,・・・が設けられており、把持部材25を握り易くしている。
さらに、この把持部材25には挿通孔25bが設けられており、この挿通孔25bに補助ベルト24の中央部を挿通させ、ループ状の端部を巻き掛けるようにして、取付できるよう構成している。したがって、この把持部材25は縫着された補助ベルト24であっても後付けできるので至便である。
なお、図面における把持部材25は上述の通りである。しかし、この把持部材25は、患者Pに補助ベルト24を挿し込み易くするためのものであるとともに、補助ベルト24によってしっかりと患者Pを保持するために引き寄せ易くするためのものであれば良く、ある程度剛性を有するとともに薄板状で把持し易いものとなっておれば良く、本実施例に限定するものではない。
さらに、本実施例では移載ベルト15に覆設するカバー23に補助ベルト24を縫着しているが、直接移載ベルト15に補助ベルト24を縫着しても良い。
まず、ベッドBにストレッチャー1を横付けし、ベッドBに載置台5を重ねる。次に、載置台5を下降させてベッドBの床部の高さと載置台5の高さを合せる。その後、操作ハンドル17の操作により、移載ベルト15を患者P側に送り出す。このときに、患者Pには寝返り姿勢をとらせておく((a)図参照)。
次に、患者Pの寝返り姿勢を仰臥姿勢に戻し、患者Pが移載ベルト15上に寝た状態とする。この後、患者Pの腰の辺りを把持して引き寄せるようにしながら、操作ハンドル17の操作によって移載ベルト15を引き寄せる((b)図参照)。このとき、患者Pの腰を引き寄せるのは、移載ベルト15からすべり落ちないようにするためである。
この状態で移載ベルト15を載置台5まで引き寄せて移載を完了させる。
なお、ストレッチャー1からベッドBへの移載でも、患者Pの腰辺りを引き寄せるように支えながら操作ハンドル17を操作して移載ベルト15をベッドB側へ送り出し行う。そして、ベッドB上で患者Pを寝返りさせ、移載ベルト15を抜き取る。
しかしながら、本発明の補助ベルト24を用いると次のような手順で移載を行うことができる。
まず、ベッドB上の患者Pを寝返り姿勢にして、移載ベルト15を敷き込む((e)図参照)。
次に、補助ベルト24及び把持部材25を患者Pのわき腹の下に挿し込む((f)図参照)。然る後、患者Pを仰臥姿勢に戻す。
そして、補助ベルト24あるいは把持部材25をしっかりと持ち、引き寄せるようにしながら、操作ハンドル17を操作して、移載ベルト15を引き寄せる((g)図参照)。
然る後、移載ベルト15が載置台5上に位置させ、移載完了となる((h)図参照)。
なお、ストレッチャー1からベッドBへの移載でも、補助ベルト24あるいは把持部材25を引き寄せるようにしながら、操作ハンドル17を操作して移載ベルト15をベッドB側へ送り出し行う。そして、ベッドB上で患者Pを寝返りさせ、移載ベルト15を引き寄せることで移載を完了する。
さらに、看護士Nは一人でも患者Pの移載を安全に行うことができる。
なお、本実施例においてはスライド機構16によって移載ベルト15が往復移動するよう構成したストレッチャー1を例示しているが、このスライド機構16を具備していないストレッチャーに使用する場合には、移載ベルト15またはカバー23の反補助ベルト24縫着側に引き手となるベルトを縫着しておき、このベルトと前記補助ベルト24若しくは把持部材25を同時に把持できるよう構成すれば良い。
3 ベースフレーム
4 支柱部
5 載置台
15 移載ベルト
22 巻き込みベルト
23 カバー
24 補助ベルト
25 把持部材
Claims (3)
- ストレッチャーとベッド等の移載対象物との間を往復して患者の移載を行う移載ベルトにおいて、該移載ベルトの移載対象物側の一側縁部には補助ベルトを配設し、該補助ベルトは前記移載ベルト上に患者を載せた際にストレッチャー側から把持できる長さとして、移載時に該補助ベルトにより患者を保持できるよう構成した補助ベルトを備えたことを特徴とする移載ベルト。
- 前記補助ベルトを患者の腰部を保持する位置に配設したことを特徴とする請求項1に記載の移載ベルト。
- 前記補助ベルトに薄板状の把持部材を装着したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2の何れか一項に記載の移載ベルト。
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JPH06269477A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-27 | Paramount Bed Co Ltd | 患者移乗介助手段 |
JPH09253134A (ja) * | 1996-03-18 | 1997-09-30 | Paramount Bed Co Ltd | 移乗機能を備えたストレッチャー |
JP2003126150A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-05-07 | Takano Co Ltd | 移乗用具 |
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- 2007-02-23 JP JP2007043589A patent/JP5099541B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP2003126150A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-05-07 | Takano Co Ltd | 移乗用具 |
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