JP2008206068A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化でき、且つ、異なる複数の周波数で共振特性を得ることのできるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】GNDパターンを有する基板と、一端がそれぞれ基板に固定された2つのエレメントとして、基板の表面に対して螺旋状に延びる外部エレメントと、外部エレメントの内側に間隔を隔てて配置され、外部エレメントの軸方向に沿って螺旋状に延びる内部エレメントとを有し、2つのエレメントの一方を信号線とし、他方をGND線とするアンテナを備えたアンテナ装置であって、基板は、2つのエレメントの一方とGNDパターンとを電気的に接続する複数の繋ぎ配線と、所定信号に基づいてエレメントとGNDパターンとを電気的に接続する経路として1つの繋ぎ配線を選択するスイッチを有し、複数の繋ぎ配線の少なくとも1つは、その一部としてキャパシタ又はインダクタを有し、選択される繋ぎ配線によってアンテナの共振周波数が異なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両や住宅等に用いられるキーレスリモートシステムやスマートエントリーシステムなどのアンテナ装置に関するものである。
例えば車両や住宅等に用いられるキーレスリモートシステム用の無線機(所謂キーレス受信機)のように、UHF,VHF帯といった比較的波長の長い(数十cm〜数m)領域の電波を使用するアンテナ装置においては、アンテナ装置の体格に対してアンテナの大きさが支配的である。したがって、アンテナ装置を小型化するためにはアンテナを小型化することが重要である。
これに対し、アンテナを小型化する構成として例えば特許文献1が開示されている。このアンテナは、直線状に延びる内部導体と、これを中心として間隔を隔てて密巻状に巻回された外部コイル状導体とを有し、特有の周波数で共振するように構成されている。これにより、比較的高い利得を有しつつ、小型で単純なアンテナ構造としている。
特開2003−152427号公報
しかしながら、上記構成の場合、内部導体が直線状に延びる構造となっているので、小型化に限界がある。例えばアンテナ装置を小型化するために内部導体の伸延方向に直交する方向のアンテナの外形を小さくする場合、共振するための電気長を確保するために内部導体及び外部コイル状導体の少なくとも一方を長くする必要があるが、内部導体が直線状であるので高さが大きく増加してしまう。
また、上記構成の場合、1つのアンテナで単一周波数の使用しかできないため、例えば異なる複数の周波数を受信可能とするには、電気長の異なる複数のアンテナが必要である。
本発明は上記問題点に鑑み、小型化でき、且つ、異なる複数の周波数で共振特性を得ることのできるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の発明は、GNDパターンを有する基板と、一端がそれぞれ基板に固定された2つのエレメントとして、基板の表面から離反する方向に螺旋状に延びる外部エレメントと、外部エレメントの内側に間隔を隔てて配置され、外部エレメントの軸方向に沿って螺旋状に延びる内部エレメントとを有し、2つのエレメントの一方を信号線とし、他方をGND線とするアンテナを備えたアンテナ装置であって、基板は、2つのエレメントの一方とGNDパターンとを電気的に接続する複数の繋ぎ配線と、所定信号に基づいて、エレメントとGNDパターンとを電気的に接続する経路として1つの繋ぎ配線を選択するスイッチを有し、複数の繋ぎ配線の少なくとも1つは、その一部としてキャパシタ又はインダクタを有し、選択される繋ぎ配線によってアンテナの共振周波数が異なることを特徴とする。
このように本発明によれば、所謂ダイポールアンテナの構成であり、内部エレメントを螺旋状としているので、内部エレメントに流れる電流の方向と、外部エレメントに流れる電流により内部エレメントに生じる2次電流(イメージ電流ともいう)の方向(ベクトル)がほぼ同一となり、2次電流と内部エレメントに流れる電流とが効率よく合成(ベクトル和)される。また、電流経路が螺旋状であるので、使用電波に関する電流以外の不要な電流が流れにくい構造となっている。したがって、帯域を狭くすることができ、アンテナ利得を向上することができる。すなわち、ほぼ同じアンテナ利得であれば、直線状の内部エレメントを有する従来のアンテナよりもアンテナの体格を小型化することができ、ひいてはアンテナ装置を小型化することができる。
また、本発明によれば、アンテナがL(インダクタンス)とC(キャパシタンス)の直列共振回路となっている。そして、基板のGNDパターンとエレメントの一方が直接接続されるのではなく、繋ぎ配線を介して接続される構成となっている。また、繋ぎ配線は、スイッチによって切り替え可能に複数設けられ、繋ぎ配線の種類によってアンテナの共振周波数が異なるように、複数の繋ぎ配線の少なくとも1つがキャパシタ又はインダクタを有している。したがって、1つのアンテナでありながら、異なる複数の周波数で共振特性を得ることができる。
なお、アンテナ(電気長)の長さに比例してアンテナのインピーダンスにはインダクタンスが含まれている。したがって、繋ぎ配線がキャパシタを含む場合、これによってアンテナのインピーダンスに含まれるインダクタンス分が打ち消され、キャパシタを有さない繋ぎ配線に比べて共振周波数は広域にシフトする。また、繋ぎ配線がインダクタを含む場合、インダクタンスが増加するので、インダクタを有さない繋ぎ配線に比べて共振周波数は低域にシフトする。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、2つのエレメントのうち、外部エレメントがGNDパターンと電気的に接続された構成とすると良い。このような構成とすると、基板の表面に沿う螺旋の大きさが内部エレメントよりも大きい分、電流分布がダイナミックに変わるので、共振周波数差を大きくすることができる。
請求項1又は請求項2に記載の発明においては、請求項3に記載のように、繋ぎ配線によるアンテナの共振周波数差が25MHz以上とされた構成とすると良い。このような構成とすると、周波数ダイバーシチ効果によって、外来ノイズの影響を効果的に回避することができる。すなわち、小型化が要望されている車載用無線機に好適である。このことは、本発明者によって確認されている。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るアンテナ装置の要部の概略構成を示す斜視図である。図2は、アンテナ周辺の側面図である。図3は、アンテナ装置の等価回路図である。図4は、周波数と電圧定在波比(VSWR)との関係を示す図である。なお、図2においては、外部エレメントによって遮られる内部エレメントの部位、及び、基板によって遮られる外部エレメントと内部エレメントの部位も破線で示している。
車両や住宅等に用いられる所謂キーレス受信機のように、UHF,VHF帯といった比較的波長の長い(数十cm〜数m)領域の電波を使用するアンテナ装置においては、アンテナ装置の体格に対してアンテナの大きさが支配的である。そこで本出願人は、図1及び図2に示すように、一方を信号線とし、他方をGND線とする2つのエレメントとして、螺旋状に延びる外部エレメント111の内側に、間隔を隔てて内部エレメント112を配置する構成のアンテナ110として、内部エレメント112を外部エレメント111の軸方向に沿って螺旋状に延びる形状としたものを先に出願している。このように内部エレメント112を螺旋状とすると、内部エレメント112に流れる電流の方向と、外部エレメント111に流れる電流によって内部エレメント112に生じる2次電流(イメージ電流)の方向(ベクトル)がほぼ同一となり、これらの電流が効率よく合成される。また、電流経路が螺旋状であるので、使用電波に関する電流以外の不要な電流が流れにくい。したがって、帯域を狭くすることができ、アンテナ利得を向上することができる。すなわち、ほぼ同じアンテナ利得であれば、直線状の内部エレメントを有するアンテナよりもアンテナ110の体格、ひいてはアンテナ装置100の体格を小型化することができる。このようなアンテナ110の構成及び効果の詳細については、特願2006−106787号に記載されているので、本実施形態での記載は省略する。
本実施形態においては、所定径の鋼線(例えば1.2mmφの棒状ワイヤ)を、内径D1、螺旋間ピッチP1で平面円形状となるように螺旋状に巻回して外部エレメント111が構成されている。また、外部エレメント111と同一径の鋼線を、D1よりも小さい内径D2、P1よりも狭い螺旋間ピッチP2で平面円形状となるように螺旋状に巻回して内部エレメント112が構成され、内部エレメント112と外部エレメント111との対向領域には空気が介在されている。そして、図2に示すように、外部エレメント111の基板120のアンテナ配置面からの高さL1と内部エレメント112のアンテナ配置面からの高さL2が略等しくされている。このような構成とすると、外部エレメント111に流れる電流による2次電流が効率よく内部エレメント112に作用するので、アンテナ利得をより向上することができる。すなわち、アンテナ110の体格をより小型化することができる。また、図2に示すように、外部エレメント111の中心軸と内部エレメント112の中心軸が一致(図中の一点鎖線)するように、各エレメント111,112が配置されている。なお、中心軸に対する各エレメント111,112の螺旋形状としては、略円以外にも矩形状や矩形以外の多角形状などとしても良い。また、外部エレメント111と内部エレメント112の対向領域に、空気以外にも樹脂やセラミックなどの電気絶縁性の部材(誘電体)を介在させた構成としても良い。
本実施形態に係るアンテナ装置100は、このようなアンテナ110とともに、要部としてGNDパターン(図示略)が設けられた基板120を有している。そして、アンテナ110を構成する各エレメント111,112は、その一端が基板120に固定され、基板120のアンテナ配置面からその上方に螺旋状に延びている。より詳しくは、図2に示すように、各エレメント111,112の一端111a,112aが基板120のアンテナ配置面に略垂直に折曲され、基板120に設けられた貫通孔にそれぞれ挿入固定されている。そして、この挿入状態で、外部エレメント111の一端111aが、基板120に設けられた電位基準としてのGNDパターンと、後述する繋ぎ配線を介して電気的に接続されている。また、内部エレメント112の一端112aが、基板120に設けられた給電用配線と接続されている。しかしながら、基板120へのアンテナ110(エレメント111,112)の固定構造は上記例に限定されるものではない。例えば、本出願人による特願2006−038500号に記載されているように、アンテナホルダによって基板120に固定された構造としても良い。また、各エレメント111,112が基板120の貫通孔へ挿入されずに、基板120のアンテナ配置面に設けられたランドに表面実装された構造としても良い。
基板120には、GNDパターン以外にも、2つのエレメント111,112のいずれか一方とGNDパターンとを電気的に接続する複数の繋ぎ配線と、所定信号に基づいて、複数の繋ぎ配線のうちの1つを、2つのエレメント111,112のいずれか一方とGNDパターンとの電流経路として選択するスイッチが設けられている。
複数の繋ぎ配線は、スイッチによって選択された状態で、それぞれ2つのエレメント111,112のいずれか一方とGNDパターンとを電気的に接続するように構成され、且つ、選択された繋ぎ配線の種類によってアンテナ110の共振周波数が異なるように各構成が互いに異なっていれば良い。繋ぎ配線の本数は複数であれば特に限定されるものではない。各繋ぎ配線の構成としては、例えば少なくとも導電材料からなる配線部(例えば銅箔を加工してなるパターン)を有し、複数のうちの少なくとも1つが、該配線部に直列に接続されたアンテナ110の共振周波数を調整するための受動素子をさらに有する構成とすれば良い。上述したアンテナ110は、L(インダクタンス)とC(キャパシタンス)の直列共振回路の構成となっているので、アンテナ110の共振周波数を調整するための受動素子としては、キャパシタ(コンデンサ)又はインダクタ(コイル)を採用することができる。
LC直列共振回路構成のアンテナ110においては、アンテナ110の長さ(電気長)に比例してインピーダンスにインダクタンスが含まれている。したがって、キャパシタを受動素子とし、該受動素子を有する繋ぎ配線が選択された場合、2つのエレメント111,112のいずれか一方に直列接続された受動素子のキャパシタンスによって、アンテナ110のインピーダンスに含まれるインダクタンス分が打ち消され、アンテナ110の長さが短くなった状態と等価となる。これにより、キャパシタを有さない繋ぎ配線に比べて、アンテナ110の共振周波数は高域にシフトすることとなる。なお、キャパシタを受動素子とする構成であっても、受動素子のキャパシタンスが小さいほど、共振周波数は高域にシフトする。また、インダクタを受動素子とし、該受動素子を有する繋ぎ配線が選択された場合、2つのエレメント111,112のいずれか一方に直列接続された受動素子のインダクタンスによって、アンテナ110のインピーダンスに含まれるインダクタンス分が増加し、アンテナ110の長さが長くなった状態と等価となる。これにより、インダクタを有さない繋ぎ配線に比べて、アンテナ110の共振周波数は低域にシフトすることとなる。なお、受動素子のインダクタンスが大きいほど、共振周波数は低域にシフトする。
本実施形態においては、図3に示すように、複数の繋ぎ配線として、外部エレメント111の一端111aとGNDパターン121との間に、受動素子として第1受動素子122aを有する第1繋ぎ配線122と、受動素子として第1受動素子122aとは異なる第2受動素子123aを有する第2繋ぎ配線123を設けている。そして、後述するスイッチによって、第1繋ぎ配線122と第2繋ぎ配線123が切り替えられるようになっている。なお、第2受動素子123aとしては、例えば第1受動素子122aがキャパシタの場合には、インダクタ、又は、第1受動素子122aとはキャパシタンスの異なるキャパシタを採用することができる。
スイッチは、所定信号に基づいて、複数の繋ぎ配線の中から、2つのエレメント111,112のいずれか一方とGNDパターンとを電気的に接続する電流経路として1つを選択できる構成であれば特に限定されるものではない。本実施形態においては、図3に示すように、スイッチ124として、第1繋ぎ配線122とGNDパターン121との間に設けられた第1スイッチ124aと、第2繋ぎ配線123とGNDパターン121との間に設けられた第2スイッチ124bを有している。スイッチ124a,124bは、例えばクロック信号に基づいて制御信号発生回路(図示略)から出力された信号S1に基づいて所定周期で駆動され、一方が閉じている時には他方が開くようになっている。すなわち、外部エレメント111は、第1繋ぎ配線122及び第2繋ぎ配線123のいずれかを介して、GNDパターン121と電気的に接続されるようになっている。
また、基板120には、2つのエレメント111,112のうち、GNDパターン121とは接続されない一方のエレメントと接続される給電用配線が設けられている。本実施形態においては、図3に示すように、内部エレメント112の一端112aが給電用配線125と接続されており、例えば内部エレメント112で受信した信号が、インピーダンスマッチングのためのキャパシタ(コンデンサ)又はインダクタ(コイル)などの整合素子126を介して、給電用配線125によって図示されないRF(Radio Frequency)回路に伝送(出力OUT)されるように構成されている。なお、本実施形態においては、RF回路は基板120とは異なる基板に構成されているが、RF回路が基板120に一体に構成されても良い。
このように本実施形態に係るアンテナ装置100によれば、上述したアンテナ110の構成を採用しているので、帯域を狭くすることができ、アンテナ利得を向上することができる。すなわち、ほぼ同じアンテナ利得であれば、直線状の内部エレメントを有する従来のアンテナよりもアンテナ110の体格を小型化することができ、ひいてはアンテナ装置100を小型化することができる。
また、LC直列共振回路構成のアンテナ110に対し、アンテナ110を構成する外部エレメント111が基板120のGNDパターン121と直接接続されるのではなく、繋ぎ配線122,123のいずれか一方を介して接続される構成となっている。また、繋ぎ配線122,123は互いに異なる構成となっており、これによってアンテナ110の共振周波数が互いに異なるようになっている。したがって、アンテナ装置100は、アンテナ110を1つのみ有する構成でありながら、異なる複数の周波数で共振特性を得る(受信機の場合、複数の周波数を受信可能とする)ことができる。
なお、現状のキーレスリモートシステムでは、振幅変調方式で312.15MHz、周波数変調方式で314MHzの周波数帯を使用している。しかしながら、322MHzまでは高い出力(電界強度500μV/m以下)が免許なしで使用することができ、222MHzまではVHFテレビで使用されているので、222MHz〜322MHzをキーレスリモートシステムで使用可能な周波数範囲とすることができる。したがって、222MHz〜322MHzの範囲内において、異なる複数の周波数で共振特性を得る構成とすれば良い。
また、キーレスリモートシステムでは、ASK(デジタル方式の振幅変調)やFSK(デジタル方式の周波数変調)などのほぼ単一周波数(狭帯域)の通信方式が採用されている。そのため、外来ノイズが重畳した場合など、復調することができずデータ誤り等が発生する(例えばドアロックを開錠することができない)。これに対し、本実施形態に係るアンテナ装置100によれば、所定タイミングでアンテナ110の共振周波数(受信周波数)が切り替わる。したがって、切り替わる共振周波数差を、ノイズの影響を抑制できる周波数差とすることで、上述の問題を解消することができる。なお、本実施形態においては、制御信号発生回路から出力された信号S1に基づいて、スイッチ124の開閉が制御され、共振周波数が切り替わる例を示した。しかしながら、スイッチ124の開閉を制御する所定信号としては上記例に限定されるものではない。それ以外にも、例えば基板120にデータ誤りを検知する判定回路を設け、該判定回路がデータ誤りと判定した場合には、該判定回路からスイッチ124に切り替え信号を出力して、共振周波数が切り替わる構成としても良い。
なお、キーレスリモートシステムやスマートエントリーシステムの使用周波数帯域における外来ノイズとしては、市場において、ワイヤレスランタン、玩具、カードリーダ、家庭を含めた市場に搭載されているアンテナ、ディスプレイ、クレーンリモコン、TVリンクチューナなど種々あり、なかには違法電波も存在している。また、車両からのノイズとして、ECUクロック、フューエルポンプ、ドアロックアクチュエータ、サンシェードなども確認されている。本発明者が上述のノイズ源より15個をサンプリングし、各ノイズの帯域幅を確認したところ、その平均値は25MHzであった。したがって、繋ぎ配線122,123によるアンテナ110の共振周波数差が25MHz以上とされた構成とすると、周波数ダイバーシチ効果によって、外来ノイズの影響を効果的に回避することができる。本実施形態に係るアンテナ装置100は、繋ぎ配線122,123によるアンテナ110の共振周波数差が25MHzよりも大きくされており、キーレスリモートシステムやスマートエントリーシステムのアンテナ装置100として好適である。
例えば図3に示したアンテナ装置100において、第1繋ぎ配線122の第1受動素子122aとして1000pFのキャパシタを用い、第2繋ぎ配線123の第2受動素子123aとして1pFのキャパシタを用いたところ、繋ぎ配線122,123の切り替えによって、図4に示すように50MHz程度の周波数推移を確認することができた。図4においては、破線が第2繋ぎ配線123によるものであり、実線が第1繋ぎ配線122によるものである。なお、受動素子122a,123aだけでなく、整合素子126も合わせて変化させることによって、急峻な共振特性を示し、アンテナ110としてより利得の高い動作をさせることが可能となる。上述した図4に示す構成においては、第2繋ぎ配線123による接続時に整合素子126として3pFのキャパシタを用い、第1繋ぎ配線122による接続時に整合素子126として12pFのキャパシタを用いることで、両周波数においてほぼ同等の利得を実現している。キャパシタを用いると、アンテナ110の輻射効率の低下を抑えながらアンテナ110を短縮することができる。
なお、アンテナ110の共振周波数が変化すると、指向性(受信特性)も変化する(ヌル点の変化も含む)ことが、シミュレーションによって確認されている。したがって、本実施形態に係るアンテナ装置100によれば、外来ノイズが重畳しない状態においても、周波数ダイバーシチ効果が見込めるため、安定したキーレスシステムの動作を確保することができる。
また、本実施形態においては、2つのエレメント111,112のうち、外部エレメント111がGNDパターン121と電気的に接続される構成となっている。したがって、基板120のアンテナ配置面に沿う螺旋の大きさが内部エレメント112よりも大きい分、電流分布がダイナミックに変わるので、複数の共振周波数の差を大きくすることができる。しかしながら、内部エレメント112がGNDパターン121と電気的に接続される構成としても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態において、アンテナ装置100を車載用キーレス受信機に適用する例を示した。しかしながら、本実施形態に示すアンテナ装置100の適用範囲は上記例に限定されるものではない。スマートエントリーシステムなどのアンテナ装置に適用することができる。また、受信機だけでなく送信機に適用することができるのは言うまでもない。
本実施形態においては、2つのエレメント111,112の一方(本例においては外部エレメント111)とGNDパターン121とを電気的に接続する繋ぎ配線として、2つの繋ぎ配線122,123を有する例を示した。また、各繋ぎ配線122,123が、それぞれ受動素子122a,123aを有する例を示した。しかしながら、繋ぎ配線の本数は2本に限定されるものではなく、3本以上としても良い。また、複数の繋ぎ配線のうち、1本の繋ぎ配線が受動素子を有さない構成としても良い。例えば図5においては、繋ぎ配線として、上述した2本の繋ぎ配線122,123とともに、受動素子を有さない繋ぎ配線127を有している。なお、図5は変形例を示す等価回路図であり、図中の符号124cはスイッチである。スイッチ124(124a〜124c)の開閉は、信号S1によっていずれか1つが閉で残り2つが開となるように制御される。
第1施形態に係るアンテナ装置の要部の概略構成を示す斜視図である。 アンテナ周辺の側面図である。 アンテナ装置の等価回路図である。 周波数と電圧定在波比(VSWR)との関係を示す図である。 変形例を示す等価回路図である。
符号の説明
100・・・アンテナ装置
110・・・アンテナ
111・・・外部アンテナ
112・・・内部アンテナ
120・・・基板
121・・・GNDパターン
122・・・第1繋ぎ配線(繋ぎ配線)
122a・・・第1受動素子
123・・・第2繋ぎ配線(繋ぎ配線)
123a・・・第2受動素子
124・・・スイッチ

Claims (3)

  1. GNDパターンを有する基板と、
    一端がそれぞれ前記基板に固定された2つのエレメントとして、前記基板の表面から離反する方向に螺旋状に延びる外部エレメントと、前記外部エレメントの内側に間隔を隔てて配置され、前記外部エレメントの軸方向に沿って螺旋状に延びる内部エレメントとを有し、2つの前記エレメントの一方を信号線とし、他方をGND線とするアンテナを備えたアンテナ装置であって、
    前記基板は、前記エレメントの一方と前記GNDパターンとを電気的に接続する複数の繋ぎ配線と、所定信号に基づいて、前記エレメントと前記GNDパターンとを電気的に接続する経路として1つの前記繋ぎ配線を選択するスイッチを有し、
    複数の前記繋ぎ配線の少なくとも1つは、その一部としてキャパシタ又はインダクタを有し、選択される前記繋ぎ配線によって前記アンテナの共振周波数が異なることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記外部エレメントが、前記GNDパターンと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記繋ぎ配線による前記アンテナの共振周波数差が25MHz以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
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