JP2008204155A - メモリシステム、コンピュータシステム及びメモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセス速度を低下させることなく、論理アドレスと物理アドレスとの変換に用いられる予備的な記憶領域の必要容量を抑制する。
【解決手段】論理アドレスを昇順に、メモリの欠陥ブロックの物理アドレスをスキップさせながら、物理アドレスの昇順に対応づけるように、論理アドレスと物理アドレスとの相関関係を定める。そして、欠陥ブロックの物理アドレスを、当該物理アドレスの昇順に、第2ブロック56の物理アドレスの昇順に、連続して個々に格納する。論理アドレスから物理アドレスを求める場合は、論理アドレスに基づいて、複数の第2ブロック56からターゲットブロックを検索し、ターゲットブロックの物理アドレスを論理アドレスに加算することにより物理アドレスを求める。
【選択図】図8

Description

本発明は、ユーザによって直接利用されるデータ(ユーザデータ)を記憶するメモリにおいて、ユーザデータを直接記憶しない予備的な記憶領域の容量を抑制する技術に関する。
一般的に、メモリでは、欠陥ブロックを許容するために、論理アドレスと物理アドレスとをそのまま対応付けることができない。したがって、従来より、メモリにおいて、論理アドレスと物理アドレスとの変換に必要な情報を記憶しておく予備的な記憶領域を設ける技術が知られている。
このような方法としては、アクセスの単位となるデータ領域(ブロック)に対応してそれぞれ予備領域を設け、当該予備領域に当該ブロックの良否を示す特性情報を記憶しておく。そして、所定のタイミング(例えば電源投入時)に、コントローラが全ての予備領域から特性情報を読み込んで、論理アドレスと物理アドレスとの対応関係を示すテーブルを作成する方法がある。また、メモリ内にこのようなテーブルを格納しておく方法もある。
特開平10−049447号公報
ところが、各ブロックの可否を示す特性情報は、比較的小さい情報ではあるが、これを全てのブロックについて記憶すれば、そもそもブロックの数が膨大であるために、それなりに大きな予備領域が必要となる。
また、アクセスしたブロックがたまたま欠陥であった場合に、他のブロックをサーチするという方法も考えられるが、この場合は、欠陥か否かによってアクセス速度が異なるため、保証可能なアクセス速度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、アクセス速度を低下させることなく、論理アドレスと物理アドレスとの変換に用いられる予備的な記憶領域の必要容量を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、メモリシステムであって、ユーザ情報を記憶するために設けられ、互いに重複しない第1物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第1ブロックと、前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロックと、論理アドレスと前記複数の第2ブロックに格納される情報とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求める演算装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記複数の第2ブロックには、互いに重複しない第2物理アドレスが個々に割り当てられており、前記演算装置は、論理アドレスを用いて、前記複数の第2ブロックからターゲットブロックを検索し、前記ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロックの第1物理アドレスと、前記ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、前記ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、前記論理アドレスと前記個数とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求めることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るメモリシステムであって、前記複数の第2ブロックに記憶される複数の欠陥ブロックの第1物理アドレスは、前記第1物理アドレスの順に従って、前記第2物理アドレスの順で、前記複数の第2ブロックに格納されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るメモリシステムであって、前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを記憶する複数の予備ブロックと、前記複数の予備ブロックに記憶されている情報を前記複数の第2ブロックに転送する転送部とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、コンピュータシステムであって、必要に応じて論理アドレスを生成するコンピュータと、ユーザ情報を記憶するために設けられ、互いに重複しない第1物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第1ブロックを有するメモリと、前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを個々に記憶するために設けられ、互いに重複しない第2物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第2ブロックを有するコントローラメモリと、前記コンピュータから受信した論理アドレスを用いて、前記複数の第2ブロックからターゲットブロックを検索し、前記ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロックの第1物理アドレスと、前記ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、前記ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、前記論理アドレスと前記個数とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求める演算装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、論理アドレスから物理アドレスを得る演算装置から物理アドレスを用いてアクセスされるメモリであって、記憶素子群から構成され、互いに重複しない物理アドレスが割り当てられる複数のブロックを備え、前記複数のブロックは、ユーザ情報を記憶するために設けられる複数の第1ブロックと、前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの物理アドレスを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロックとを備え、前記複数の第2ブロックに記憶される複数の欠陥ブロックの物理アドレスは、前記物理アドレスの順に従って、前記複数の第2ブロックに割り当てられた物理アドレスの順に、前記複数の第2ブロックに格納されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項5に記載の発明では、複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロックと、論理アドレスと複数の第2ブロックに格納される情報とに基づいて、論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求める演算装置とを備えることにより、正常な第1ブロックの物理アドレスを記憶する必要がない。あるいは、全てのブロックに関する特性(欠陥の有無)と転送先の物理アドレスとを記憶する必要がない。したがって、第2ブロックの数を減らすことが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、論理アドレスを用いて、複数の第2ブロックからターゲットブロックを検索し、ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロックの第1物理アドレスと、ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、論理アドレスと個数とに基づいて、論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求めることにより、請求項1に記載の発明を容易に実現できる。
また、請求項6に記載の発明では、複数の第2ブロックに記憶される複数の欠陥ブロックの物理アドレスは、物理アドレスの順に従って、複数の第2ブロックに割り当てられた物理アドレスの順に、複数の第2ブロックに格納されることにより、物理アドレスを求めるために必要となる、第2ブロックの数を減らすことが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明に係るコンピュータシステム1を示す図である。コンピュータシステム1は、一般的なパーソナルコンピュータとしての機能を有するコンピュータ2と、コンピュータ2のカードスロットに挿入されるメモリカード3とから構成される。
図2は、コンピュータ2の構成を示すブロック図である。コンピュータ2は、各種データの演算や制御信号の生成等を行うCPU21、各種データを格納する記憶装置22、ユーザがコンピュータ2への指示を入力するために使用される操作部23、ユーザに各種データを提示する表示部24、およびインタフェース25を備えている。操作部23とは、例えば、マウスやキーボード等であり、表示部24とは、例えば、液晶ディスプレイやCRT等である。
コンピュータ2は、例えば、記憶装置22に記憶されているアプリケーションソフトウェア等のプログラムに従って動作し、必要に応じてメモリカード3に対してアクセス要求を送信する。
なお、以下に言うアクセス要求とは、ユーザデータの書き込み要求や、メモリカード3(メモリ4)に記憶されているユーザデータの読み出し要求である。したがって、書き込み要求の場合は書き込むユーザデータの書き込み位置を示す論理アドレスが生成され、読み出し要求の場合は読み込むユーザデータが格納されている位置を示す論理アドレスが生成される。すなわち、コンピュータ2において生成されるアクセス要求には、論理アドレスが含まれており、インタフェース25を介して、メモリカード3に送信される。
図3は、メモリカード3の構成を示すブロック図である。メモリカード3は、メモリ4と、メモリ4を制御するメモリコントローラ5とを備え、コンピュータ2に対して着脱自在な構造となっている。
図4は、メモリ4の内部構造を示す概略図である。図4に示すように、メモリ4は、複数の第1ブロック42から構成されるユーザ情報記憶領域40と、複数の予備ブロック43から構成される予備記憶領域41とを備えている。
図5は、メモリ4におけるブロック6(第1ブロック42及び予備ブロック43)の構造を示す図である。メモリ4が有する複数のブロック6は、図5に示すように、それぞれが複数の記憶素子60(記憶素子群)から構成され、互いに重複しない1の物理アドレス(第1物理アドレス)によってアクセスされる記憶素子の集まりである。
なお、本実施の形態では、メモリ4の記憶素子60は不揮発性の記憶素子であるがこれに限られるものではない。
また、本実施の形態では、図5において、第1ブロック42と予備ブロック43とが、同数の記憶素子60を備えているものとして図示している。しかし、第1ブロック42に含まれる記憶素子60の数は、少なくとも、1の物理アドレスによって指定されるユーザデータを記憶するために必要な記憶素子60の数であればよい。すなわち、1回のアクセスで読み込まれる(又は、書き込まれる)ユーザデータの容量によって決定される。また、予備ブロック43に含まれる記憶素子60の数は、少なくとも、第1ブロック42を個々に指定する物理アドレスを記憶するために必要な記憶素子60の数であればよい。すなわち、物理アドレスの長さ(容量)はメモリ4が備える第1ブロック42の数によって決定される。したがって、第1ブロック42が備える記憶素子60の数は、予備ブロック43が備える記憶素子60の数と異なっていてもよい。
図6は、ユーザ情報記憶領域40を例示する図である。本明細書では、例えば、特定(A)の物理アドレス空間における物理アドレスを、「物理アドレスA」と総称し、そのうちのk番目の物理アドレスAを「物理アドレスAk」と称する(ただしkは0以上の整数)。
ユーザ情報記憶領域40は、先述のように、複数(N個)の第1ブロック42から構成される記憶領域であって、ユーザデータを記憶する(Nは自然数)。各第1ブロック42には、それぞれ重複しない物理アドレスPBA(物理アドレスPBA0乃至PBA(N−1))が割り当てられる。なお、メモリ4上の物理アドレスPBAは、本発明における第1物理アドレスに相当する。
一般に、製品としてのメモリ4に形成される第1ブロック42には、正常にアクセスすることができるもの(正常ブロック420)と、アクセスすることができないもの(欠陥ブロック421)とが存在する。欠陥ブロック421に対してはアクセスすることができない(利用することができない)ので、欠陥ブロック421にはユーザデータは記憶されず、論理アドレスが割り当てられることはない。
図示の都合上、図6では、正常ブロック420に「Good」、欠陥ブロック421に「Bad」が、それぞれ情報として格納されているかのように示している。しかし、本実施の形態では、ユーザデータを格納する1つの単位を第1ブロック42と定義するのであって、第1ブロック42には、ブロックの状態を示す情報は記憶しない。ただし、このことは、メモリ4において、第1ブロック42(ユーザ情報記憶領域40)以外の記憶領域に、ブロックの状態を示す情報等を記憶することを禁止するものではない。
図7は、図6に示すユーザ情報記憶領域40に対する予備記憶領域41を例示する図である。予備記憶領域41は、先述のように、複数(M個)の予備ブロック43から構成される記憶領域であって、冗長情報44(図3)を記憶する。すなわち、冗長情報44は、個々の予備ブロック43が記憶する個々の情報の集合体となる。なお、本実施の形態では、M=2n(nは自然数)とする。
本実施の形態における冗長情報44とは、後述するメモリコントローラ5が論理アドレスを物理アドレスに変換する際に必要な情報であって、メモリ4に記憶される情報のうちユーザ情報以外の全ての情報を指す概念ではない。本実施の形態では、冗長情報44を格納する領域として予備記憶領域41を定義するのであって、メモリ4において、ユーザ情報以外の情報を記憶する領域として予備記憶領域41のみ設けるという意味ではない。したがって、メモリ4は、ユーザ情報及び冗長情報44以外の情報(例えばECC用の情報等)を記憶する予備的な他の記憶領域を備えていてもよい。
個々の予備ブロック43は、それぞれメモリ4上の物理アドレス(物理アドレスPBAN乃至PBA(N+M−1))が割り当てられている。なお、本実施の形態では、ユーザ情報記憶領域40における最後の第1ブロック42の物理アドレスは、物理アドレスPBA(N−1)であり、予備記憶領域41における先頭の予備ブロック43の物理アドレスは物理アドレスPBANである。すなわち、ユーザ情報記憶領域40と予備記憶領域41とは連続する記憶領域として割り当てられているが、もちろんこれに限定されるものではない。
また、予備ブロック43には、当該予備ブロック43が使用されていないことを示す無効情報(図7に示す「NOU」)、又は、欠陥ブロック421の物理アドレスPBA(図7に示す例では物理アドレスPBA3,5,7,15,20,21,27)を格納する。なお、予備ブロック43に格納する情報は、欠陥ブロック421の物理アドレスPBAを得ることができる情報であればよい。
予備ブロック43の個数Mは、メモリ4が製品として許容する欠陥ブロック421の数に応じて決定される。例えば、メモリ4が最大で256個の欠陥ブロック421を許容するならば、少なくとも256個の予備ブロック43を設けるように、メモリ4が設計される。したがって、実際の欠陥ブロック421の個数の予備ブロック43には、それぞれ欠陥ブロック421の物理アドレスPBAが格納され、その他の予備ブロック43には、それぞれ無効情報NOUが格納される。
本実施の形態では、無効情報NOUの値として、第1ブロック42の個数Nに対して充分に大きい値を採用する。ただし、無効情報NOUとして格納される情報は、欠陥ブロック421の物理アドレスPBAと区別できる情報であればよい。
欠陥ブロック421はメモリ4に対する検査工程等で検出され、その物理アドレスPBAがいずれかの予備ブロック43に記憶される。ここでは検査工程について詳細には述べないが、検出された欠陥ブロック421の物理アドレスPBAは、後述するメモリコントローラ5が予備記憶領域41を読み出す順序(本実施の形態では、予備ブロック43の物理アドレスPBAの昇順)に、順次(欠陥ブロック421の物理アドレスPBAの小さい順)に格納される。また、全ての欠陥ブロック421の検出が終了したときに、残りの予備ブロック43に無効情報NOUを格納する。このようにして、全ての予備ブロック43に対する情報の書き込みが完了することによって、予備記憶領域41に冗長情報44が作成される。
なお、メモリ4における欠陥ブロック421がまったく存在しない場合には、冗長情報44は欠陥ブロック421の物理アドレスPBAを含むことはない。また、メモリ4が備える予備ブロック43の数と同数の欠陥ブロック421が存在する場合、冗長情報44は無効情報NOUを含むことはない。
図3に戻って、メモリコントローラ5は、演算器50、プログラム54を格納するROM51、SRAMとして構成されるコントローラメモリ52、及びコンピュータ2に接続するためのインタフェース53を備える。メモリコントローラ5は、コンピュータ2から受信するアクセス要求に応じて、メモリ4にアクセスする。
メモリコントローラ5の演算器50は、ROM51に格納されているプログラム54に従って動作し、コントローラメモリ52に記憶されている参照情報55に基づいて、コンピュータ2から受信したアクセス要求に含まれる論理アドレスLBAから、アクセス要求された第1ブロック42の物理アドレスPBAを演算により得る。
演算器50による演算処理の詳細は後述するが、演算器50は、論理アドレスLBAとオフセットOFFとを用いて、式1を演算することにより、アクセス要求された第1ブロック42の物理アドレスPBAを得る。
Figure 2008204155
コントローラメモリ52は、メモリ4のブロック6を構成する記憶素子60よりも高速にアクセス可能な記憶素子(図示せず)で構成され、予備記憶領域41に記憶されている冗長情報44が転送された結果である参照情報55を記憶する。コントローラメモリ52に記憶された参照情報55は、演算器50により参照される。なお、本実施の形態では、コントローラメモリ52を構成する記憶素子として、高速なアクセスを実現するために、揮発性の記憶素子を用いる。
図8は、図7に示す冗長情報44がコントローラメモリ52に参照情報55として記憶される状態を例示する図である。
コントローラメモリ52は、予備ブロック43に格納されている情報を個々に格納することが可能な複数(M個)の第2ブロック56を備えている。これら複数の第2ブロック56には、互いに重複しない物理アドレスRAD(第2物理アドレス)が割り当てられている。
メモリコントローラ5の演算器50は、冗長情報44をコントローラメモリ52に転送する際に、予備記憶領域41の物理アドレスPBAの順に従って予備ブロック43にアクセスし、当該予備ブロック43に格納されている情報(欠陥ブロック421の物理アドレスPBA又は無効情報NOU)を、第2ブロック56の物理アドレスRADの順に、第2ブロック56に格納する。すなわち、演算器50は、本発明における転送部としての機能も備えている。
参照情報55は、各第2ブロック56に格納された情報の集合体であるから、本実施の形態における参照情報55は、冗長情報44と同一の情報としてコントローラメモリ52上に作成される。
このような参照情報55を作成することにより、第2ブロック56に格納されている欠陥ブロック421の物理アドレスPBAから、当該第2ブロック56の物理アドレスRADを引くと、その値は、当該第2ブロック56に格納されている欠陥ブロック421の物理アドレスPBAより前方に存在する正常ブロック420の個数を示すこととなる。
図6及び図8に示す例で説明すると、例えば物理アドレスRAD3で指定される第2ブロック56から読み出される値は、「15(PBA15)」であり、これから「3(RAD3)」を引くと、その値は「12」となる。図6で確認すれば、物理アドレスPBA15で指定される欠陥ブロック421(第1ブロック42)の前方には、12個の正常ブロック420が存在している。言い換えれば、物理アドレスPBA15より前方には、論理アドレスLBAを割り当て可能な正常ブロック420が12個存在すると言える。したがって、最初から数えて12個目までの論理アドレスLBAは、物理アドレスPBA15より前方に存在する第1ブロック42の物理アドレスPBAに割り当て可能であることがわかる。
インタフェース53は、コンピュータ2のインタフェース25と迎合する形状であり、コンピュータ2とメモリカード3とを電気的にも接続する。このようなインタフェース25,53としては、例えば、PCMCIAやATAといった規格に準拠したものが存在するが、もちろんこれらに限られるものではない。また、インタフェース25とインタフェース53とは、必ずしも直接接続される必要はなく、両者間にケーブルを介してもよいし、メモリカード3がいわゆる非接触型である場合には、無線であってもよい。すなわち、コンピュータ2とメモリカード3との間で、データ通信が可能な接続形態であれば、どのような構造であってもよい。
以上が、コンピュータシステム1の構造及び機能の説明である。次に、コンピュータシステム1の動作について説明する。
図9は、主にメモリカード3(メモリコントローラ5)の動作を示す流れ図である。
まず、メモリコントローラ5は、メモリカード3に電源が投入されると、ステップS1でYesと判定する。メモリカード3に電源が投入されるとは、メモリカード3への電源の供給が開始された場合であって、既に電源が投入されているコンピュータ2にメモリカード3が装着された場合を含む。
ステップS1でYesと判定すると、メモリコントローラ5は、メモリ4の予備記憶領域41にアクセスして、そこに記憶されている冗長情報44を読み出し、読み出した冗長情報44のコントローラメモリ52への転送を開始する(ステップS2)。なお、メモリ4の予備記憶領域41(各予備ブロック43)の物理アドレスPBAは、製品に固定であり、ステップS2の実行に先立って、メモリコントローラ5は、これを予め取得しているものとする。
本実施の形態におけるメモリコントローラ5は、予備記憶領域41を構成する予備ブロック43のうち、先頭の予備ブロック43から順に最後までアクセスして(すなわちM回アクセスすることとなる)、アクセスした予備ブロック43に格納されている情報を、順次、第2ブロック56に転送する。これによって、図9に示すように、コントローラメモリ52には、図7に示す予備記憶領域41に記憶されている情報と同等の情報が記憶される。
なお、最終的に、コントローラメモリ52に、図9に示すような参照情報55が形成されるのであれば、予備記憶領域41における格納順序、及びメモリコントローラ5による読み出し順序はどのようなものであってもよい。
冗長情報44の転送(参照情報55の作成と格納)が終了すると、メモリコントローラ5はステップS3においてYesと判定し、コンピュータ2からのアクセス要求があるか、又は終了要求があるかを監視しつつ待機する(ステップS4,S7)。
コンピュータ2において、メモリ4に対して、ユーザデータの書き込み又は読み出しの必要が生じると、コンピュータ2は、アクセス要求を生成して、メモリカード3に送信する。コンピュータ2から送信されるアクセス要求には、先述のように、論理アドレスLBAが含まれる。
待機状態において、アクセス要求(論理アドレスLBA)を受信すると、メモリコントローラ5はステップS4においてYesと判定し、演算器50が物理アドレスPBAを演算する(ステップS5)。
ステップS5の処理を以下に説明する。なお、以下の説明では、演算器50が注目する第2ブロック56の物理アドレスRADを「インデックスI」と称し、インデックスIで指定される第2ブロック56(注目する第2ブロック56)から読み出された値を「RDV(I)」と称する。また、複数の第2ブロック56のうち、オフセットOFFを求めるための第2ブロック56を「ターゲットブロック」と称する。
式1を演算するためには、演算器50はオフセットOFFを決定する必要がある。演算器50は、1つの論理アドレスLBAに対して1つのターゲットブロックを決定することによりオフセットOFFを演算により求める。言い換えれば、演算器50は、論理アドレスLBAに基づいて、コントローラメモリ52に含まれる複数の第2ブロック56からターゲットブロックを検索し、オフセットOFFを求める。
まず、演算器50は、インデックスIをRAD0(=0)にセットし、先頭の第2ブロック56に注目して、式2を演算する。
Figure 2008204155
すなわち、NUMの値は、現在のインデックスIで特定される注目している第2ブロック56に格納されている欠陥ブロック421の物理アドレスPBAから、当該注目している第2ブロック56の物理アドレスRADを減算した値となる。このNUMは、先述のように、注目している第2ブロック56に格納されている物理アドレスPBAによって特定される欠陥ブロック421の前方に存在する正常ブロック420の個数を示す。
次に、演算器50は、式3の真偽を判定する。
Figure 2008204155
式3が「真」の場合は、インデックスI(物理アドレスRAD0)で指定される第2ブロック56をターゲットブロックと決定する。
一方、式3が「偽」の場合において、複数の第2ブロック56からターゲットブロックを検索する手法は、様々なバリエーションが考えられるが、本実施の形態では、2分探索法の一種を用いた例を説明する。
図10は、ターゲットブロックを決定する処理を示す流れ図である。
まず、カウンタに「n」にセット(ステップS11)し、ターゲットブロックの候補として残っている第2ブロック56のうちで、中央に位置する第2ブロック56に注目するように、インデックスIを更新する(ステップS12)。
ここで、偶数個の第2ブロック56が存在する場合、中央の第2ブロック56とは、物理アドレスRADの値の大きい方する。例えば、物理アドレスRAD0乃至RAD3で指定される4個の第2ブロック56が候補として残っている場合、中央の第2ブロック56は、物理アドレスRAD2で指定される第2ブロック56とする。
インデックスIを更新すると、カウンタの値をチェックする(ステップS13)。
カウンタの値が「1」より大きければ(ステップS13においてYes)、演算器50は、再び、式2を演算してから、式3の真偽を判定する(ステップS14)。
式3の判定結果が「真」であれば(ステップS14においてYes)、インデックスIで示される第2ブロック56から後方の第2ブロック56(インデックスIで示される第2ブロック56を含む)を、ターゲットブロックの候補から除外し(ステップS15)、カウンタをデクリメントしてから(ステップS16)、ステップS12に戻る。
一方、式3の判定結果が「偽」であれば(ステップS14においてNo)、インデックスIで示される第2ブロック56から前方の第2ブロック56(インデックスIで示される第2ブロック56を含む)を、ターゲットブロックの候補から除外し(ステップS17)、カウンタをデクリメントしてから(ステップS16)、ステップS12に戻る。
このようにして、M(2n)個の第2ブロック56が存在する場合、ターゲットブロックの候補から、不要な第2ブロック56を除外する処理をn−1回繰り返せば、ターゲットブロックの候補は1つに絞られる。
ステップS12乃至S17が繰り返され、カウンタの値が「1」となると、ステップS13においてNoと判定される。ここで、演算器50は、再び、式2を演算してから、式3の真偽を判定する(ステップS18)。
このステップS18の判定は、変換先の第1ブロック42が欠陥ブロック421であるか否かを判定することを意味する。
ステップS18においてNoと判定すると、変換先の第1ブロック42を1つ後方にずらすために、インデックスIをインクリメントして(ステップS19)、インデックスIで指定される第2ブロック56をターゲットブロックとする。
なお、詳細は説明しないが、第1ブロック42が連続して欠陥ブロック421となっている場合、ステップS12乃至S17の処理において、その連続する欠陥ブロック421のうちの最後尾以外の欠陥ブロック421が変換先となる場合はない。したがって、最後尾の欠陥ブロック421の次の第1ブロック42は必ず正常ブロック420であるから、ステップS19においてインクリメントした先の第1ブロック42が、再び欠陥ブロック421となることは、あり得ない。
一方、ステップS18においてYesと判定すると、変換先は正常ブロック420であるから、インデックスIをインクリメントすることなく、ステップS20を実行する。
ステップS20によりターゲットブロックが決定されると、演算器50は、インデックスI(ターゲットブロックを指定する物理アドレスRADとなっている)をオフセットOFFとし、式1を演算して、物理アドレスPBAを得る。
図11は、論理アドレスLBAと物理アドレスPBAとの対応を例示する図である。図11では、図6に示すように欠陥ブロック421が存在している例について示す。ここまでに示したように、論理アドレスLBAから物理アドレスPBAが求められることにより、本実施の形態におけるコンピュータシステム1では、図11に示される変換関係となる。
ここで、N=32、M=2n=24=16であり、欠陥ブロック421が、図6に示すように存在している場合を例に、論理アドレスLBA5と、論理アドレスLBA16とについて物理アドレスPBAが求められる様子を示す。
まず、論理アドレスLBA5が与えられると、式3は「偽」となるので、図10に示す2分探索法が実行され、カウンタにn(=4)がセットされる。そして、24-1+1=9であるから、インデックスIは中央の第2ブロック56として9番目の第2ブロック56を指定する「RAD(24-1)」にセットされる。
物理アドレスRAD(24-1)(すなわち、物理アドレス8)には、NOUが格納されている。ここで、NOUは充分に大きい値であるから、式2によって得られるNUMは充分に大きい値となり、ステップS14において式3は「真」と判定される。したがって、物理アドレスRAD8より後方の第2ブロック56は、ターゲットブロックの候補から除外され、カウンタの値が「3」にデクリメントされる。
次に、インデックスIは、残った候補の中央の「RAD4」にセットされる。このとき、カウンタは「3」となっているからステップS13においてYesと判定される。
これにより、再びステップS14が実行され、式2からNUM=16となる。今、与えられている論理アドレスは「LBA5」であるから、ステップS14における式3の判定結果は再び「真」となる。したがって、ステップS15が実行されて、物理アドレスRAD4乃至RAD7が候補から除外され、カウンタの値が「2」にデクリメントされる。
次に、インデックスIは、残った候補の中央の「RAD2」にセットされる。このとき、カウンタは「2」となっているからステップS13においてYesと判定される。
これにより、再びステップS14が実行され、式2からNUM=5となり、ステップS14における式3の判定結果は「偽」となる。したがって、ステップS17が実行されて、物理アドレスRAD0乃至RAD2が候補から除外され、カウンタの値が「1」にデクリメントされる。
次に、インデックスIが「RAD3」にセットされるが、このとき候補は、アドレスRAD3で指定される第2ブロック56の1つに絞られており、カウンタの値は「1」であるからステップS13においてNoと判定される。
ステップS18が実行されると、式2からNUM=12となり、式3の判定結果は「真」となる。したがって、ステップS19は実行されず、ステップS20により、ターゲットブロックの物理アドレスは、物理アドレスRAD3であると決定され、オフセットOFFは「3」となる。
したがって、式1により、5+3=8となり、論理アドレスLBA5は、物理アドレスPBA8に変換される。すなわち、論理アドレスLBA5によってアクセスされる第1ブロック42は、物理アドレスPBA8で指定される第1ブロック42であることがわかる。
同様にして論理アドレスLBA16が与えられる場合を考察する。この場合も、式3は「偽」となるので、図10に示す2分探索法が実行され、カウンタにn(=4)がセットされる。そして、24-1+1=9であるから、インデックスIは中央の第2ブロック56として9番目の第2ブロック56を指定する「RAD(24-1)」にセットされる。
物理アドレスRAD(24-1)(すなわち、物理アドレス8)には、NOUが格納されている。ここで、NOUは充分に大きい値であるから、式2によって得られるNUMは充分に大きい値となり、ステップS14において式3は「真」と判定される。したがって、物理アドレスRAD8より後方の第2ブロック56は、ターゲットブロックの候補から除外され、カウンタの値が「3」にデクリメントされる。
次に、インデックスIは、残った候補の中央の「RAD4」にセットされる。このとき、カウンタは「3」となっているからステップS13においてYesと判定される。
これにより、再びステップS14が実行され、式2からNUM=16となる。今、与えられている論理アドレスは「LBA16」であるから、ステップS14における式3の判定結果は「偽」となる。したがって、ステップS17が実行されて、物理アドレスRAD0乃至RAD4が候補から除外され、カウンタの値が「2」にデクリメントされる。
次に、インデックスIは、残った候補の中央の「RAD6」にセットされる。このとき、カウンタは「2」となっているからステップS13においてYesと判定される。
これにより、再びステップS14が実行され、式2からNUM=21となり、ステップS14における式3の判定結果は「真」となる。したがって、ステップS15が実行されて、物理アドレスRAD6,RAD7が候補から除外され、カウンタの値が「1」にデクリメントされる。
次に、インデックスIが「RAD5」にセットされる。このとき候補は、アドレスRAD5で指定される第2ブロック56の1つに絞られており、カウンタの値は「1」であるからステップS13においてNoと判定される。
ステップS18が実行されると、式2からNUM=16となり、式3の判定結果は「偽」となる。したがって、ステップS19が実行され、インデックスIがインクリメントされることによって、インデックスIは「物理アドレスRAD6」となる。そして、ステップS20により、ターゲットブロックの物理アドレスは、物理アドレスRAD6であると決定され、オフセットOFFは「6」となる。
したがって、式1により、16+6=22となり、論理アドレスLBA16は、物理アドレスPBA22に変換される。すなわち、論理アドレスLBA16によってアクセスされる第1ブロック42は、物理アドレスPBA22で指定される第1ブロック42であることがわかる。
このような2分探索法は、第2ブロック56の数が比較的多い場合でも、高速に検索できるという利点がある。すなわち、2n個の第2ブロック56を、n回程度の演算で検索できる。
図9に戻って、演算器50により、受信した論理アドレスLBAから物理アドレスPBAが求まると、メモリコントローラ5は、求められた物理アドレスPBAに基づいて、メモリ4にアクセスする(ステップS6)。
このとき、アクセス要求が書き込み処理である場合は、求めた物理アドレスPBAで指定される第1ブロック42にユーザデータを書き込むようにメモリ4を制御する。一方、アクセス要求が読み出し処理である場合は、求めた物理アドレスPBAで指定される第1ブロック42に格納されているユーザデータを読み出すようにメモリ4を制御する。読み出されたユーザデータは、インタフェース53を介してコンピュータ2に転送される。
そして、ステップS6が終了すると、メモリコントローラ5は再び待機状態に戻る。なお、待機状態において、終了要求を受信すると、メモリコントローラ5はステップS7においてYesと判定し、処理を終了する。
以上のように、本実施の形態では、コントローラメモリ52が複数の第1ブロック42のうちの欠陥ブロック421の物理アドレスPBAを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロック56を備えており、演算器50が論理アドレスLBAと複数の第2ブロック56に格納される情報(欠陥ブロック421の物理アドレスPBA)とに基づいて、論理アドレスLBAに対応する物理アドレスPBAを求める。
これにより、メモリ4やコントローラメモリ52に、正常な第1ブロック42の物理アドレスPBAを記憶しておく必要がない。あるいは、全ての第1ブロック42に関する特性(欠陥の有無)と、転送先の物理アドレスPBAとを記憶する必要がない。すなわち、論理アドレスLBAから物理アドレスPBAに変換するために必要となる情報の容量を抑制できる。
特に、演算器50は、論理アドレスLBAを用いて、複数の第2ブロック56からターゲットブロックを検索し、ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロック421の第1物理アドレスと、ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、論理アドレスLBAと個数とに基づいて、論理アドレスLBAに対応する物理アドレスPBAを求める。
これにより、論理アドレスLBAに対応する物理アドレスPBAを容易に求めることができる。
すなわち、論理アドレスLBAを昇順に、欠陥ブロック421を飛ばしつつ、物理アドレスPBAの昇順に割り当て(図11に示す相関関係となる)、欠陥ブロック421として検出された第1ブロック42の物理アドレスPBAを、物理アドレスPBAの順に、連続する第2ブロック56に個々に格納しておくことにより、格納しておく情報の容量を抑制できる。
<2. 第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、ターゲットブロックを検索する手法として2分探索法を紹介したが、もちろんこれに限定されるものではない。第2の実施の形態では、先頭から後方に向けて順次に探索する方法について説明する。
図12は、第2の実施の形態におけるターゲットブロックの検索処理を示す流れ図である。
まず、演算器50は、インデックスIに「RAD0(=0)」をセットし(ステップS21)、式2を演算してNUMを求め、式3を判定する(ステップS22)。
ステップS22においてNoと判定すると、インデックスIをインクリメントしてステップS21に戻る。
一方、ステップS22においてYesとすると、インデックスIで指定される第2ブロックをターゲットブロックと決定し、当該インデックスIの値をオフセットOFFとして式1を演算し、物理アドレスPBAを求める。
以上のように、第2の実施の形態に示す手法であっても、適切なターゲットブロックを決定できるので、適切な物理アドレスPBAを求めることができる。なお、ここに示した手法は、演算が比較的容易であるという利点がある。
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、メモリ4及びメモリコントローラ5はメモリカード3を構成しており、コンピュータ2に対して着脱自在な構造であったが、メモリ4及びメモリコントローラ5がコンピュータ2内に組み込まれていてもよい。すなわち、コンピュータシステム1は、一体構造物として構成されていてもよい。
また、メモリ4のみが着脱自在な構造であってもよい。すなわち、コンピュータ2内に、メモリコントローラ5として機能する専用のデバイスコントローラを設け、メモリ4のみが内部のメモリスロットに着脱される構造でもよい。あるいは、CPU21及び記憶装置22がメモリコントローラ5としての機能を備えていてもよい。
また、参照情報55はメモリ4の予備記憶領域41に存在していてもよい。すなわち、システム設計上、要求されるアクセス時間を満足することができるのであれば、予めコントローラメモリ52に転送されなくてもよい。
本発明に係るコンピュータシステムを示す図である。 コンピュータの構成を示すブロック図である。 メモリカードの構成を示すブロック図である。 メモリの内部構造を示す概略図である。 メモリにおけるブロック(第1ブロック及び予備ブロック)の構造を示す図である。 ユーザ情報記憶領域を例示する図である。 図6に示すユーザ情報記憶領域に対する予備記憶領域を例示する図である。 図7に示す冗長情報がコントローラメモリに参照情報として記憶される状態を例示する図である。 主にメモリカード(メモリコントローラ)の動作を示す流れ図である。 ターゲットブロックを決定する処理を示す流れ図である。 論理アドレスLBAと物理アドレスPBAとの対応を例示する図である。 第2の実施の形態におけるターゲットブロックの検索処理を示す流れ図である。
符号の説明
1 コンピュータシステム
2 コンピュータ
21 CPU
22 記憶装置
3 メモリカード
4 メモリ
40 ユーザ情報記憶領域
41 予備記憶領域
42 第1ブロック
420 正常ブロック
421 欠陥ブロック
43 予備ブロック
44 冗長情報
5 メモリコントローラ
50 演算器
52 コントローラメモリ
54 プログラム
55 参照情報
56 第2ブロック
1 記憶素子

Claims (6)

  1. メモリシステムであって、
    ユーザ情報を記憶するために設けられ、互いに重複しない第1物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第1ブロックと、
    前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロックと、
    論理アドレスと前記複数の第2ブロックに格納される情報とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求める演算装置と、
    を備えることを特徴とするメモリシステム。
  2. 前記複数の第2ブロックには、互いに重複しない第2物理アドレスが個々に割り当てられており、
    前記演算装置は、論理アドレスを用いて、前記複数の第2ブロックからターゲットブロックを検索し、前記ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロックの第1物理アドレスと、前記ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、前記ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、前記論理アドレスと前記個数とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求めることを特徴とするメモリシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のメモリシステムであって、
    前記複数の第2ブロックに記憶される複数の欠陥ブロックの第1物理アドレスは、前記第1物理アドレスの順に従って、前記第2物理アドレスの順で、前記複数の第2ブロックに格納されることを特徴とするメモリシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のメモリシステムであって、
    前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを記憶する複数の予備ブロックと、
    前記複数の予備ブロックに記憶されている情報を前記複数の第2ブロックに転送する転送部と、
    をさらに備えることを特徴とするメモリシステム。
  5. コンピュータシステムであって、
    必要に応じて論理アドレスを生成するコンピュータと、
    ユーザ情報を記憶するために設けられ、互いに重複しない第1物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第1ブロックを有するメモリと、
    前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの第1物理アドレスを個々に記憶するために設けられ、互いに重複しない第2物理アドレスが個々に割り当てられる複数の第2ブロックを有するコントローラメモリと、
    前記コンピュータから受信した論理アドレスを用いて、前記複数の第2ブロックからターゲットブロックを検索し、前記ターゲットブロックから読み出される欠陥ブロックの第1物理アドレスと、前記ターゲットブロックの第2物理アドレスとに基づいて、前記ターゲットブロックから読み出された欠陥ブロックの第1物理アドレスより前方に存在する正常な第1ブロックの個数を求め、前記論理アドレスと前記個数とに基づいて、前記論理アドレスに対応する第1物理アドレスを求める演算装置と、
    を備えることを特徴とするコンピュータシステム。
  6. 論理アドレスから物理アドレスを得る演算装置から物理アドレスを用いてアクセスされるメモリであって、
    記憶素子群から構成され、互いに重複しない物理アドレスが割り当てられる複数のブロックを備え、
    前記複数のブロックは、
    ユーザ情報を記憶するために設けられる複数の第1ブロックと、
    前記複数の第1ブロックのうちの欠陥ブロックの物理アドレスを個々に記憶するために設けられる複数の第2ブロックと、
    を備え、
    前記複数の第2ブロックに記憶される複数の欠陥ブロックの物理アドレスは、前記物理アドレスの順に従って、前記複数の第2ブロックに割り当てられた物理アドレスの順に、前記複数の第2ブロックに格納されることを特徴とするメモリ。
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