JP2008203300A - 表示装置およびその製造方法ならびに検査装置および検査方法 - Google Patents

表示装置およびその製造方法ならびに検査装置および検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査用画像を表示する表示装置を提供する。
【解決手段】本表示装置は、映像信号線時分割駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置であって、映像信号線駆動回路300により、1水平期間毎に各映像信号線Lsを介して各画素形成部Pxへ白輝度または黒輝度に対応する画素値が書き込まれ、液晶パネル500には、表示画面の縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けて配列される図中の「○」の記号で示される直線群(縦縞模様)が表示される。ここで、上記映像信号線時分割駆動方式の表示装置は隣接する映像信号線間の短絡が生じやすく、この短絡が生じた異常部分は、直線群の中で3列分の太さを有する直線として表示されるので、容易に上記異常部分を発見することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクティブマトリクス型の表示装置およびその検査装置に関し、更に詳しくは、表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部に映像信号を伝達するための多数の映像信号線に生じた短絡を検査する表示装置および検査装置に関する。
近年、表示装置における表示画像の高精細化の進展が顕著である。このため、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置のように、表示すべき画像の解像度に応じた数の信号線(列電極または行電極)を必要とする表示装置では、表示画像の高精細化に伴って単位長さ当たりの信号線数(電極数)が膨大となる。その結果、それらの信号線に信号を印加する駆動回路の実装において、駆動回路の出力端子と表示パネルの信号線との接続部のピッチ(以下「接続ピッチ」という)が極めて小さなものとなる。なおこのような表示画像の高精細化に伴う接続ピッチの狭小化の傾向は、例えばカラー液晶表示装置のようにR(赤)、G(緑)、B(青)の隣接3画素を表示単位とするカラー表示装置の場合には、映像信号線(列電極)とその駆動回路(「列電極駆動回路」、「データ線駆動回路」または「映像信号線駆動回路」と呼ばれる)との接続部において顕著となる。
このような問題を解決するために、2本以上の映像信号線(例えばR,G,Bの隣接3画素に対応する3本の映像信号線)を1組として映像信号線をグループ化し、各組を構成する複数の映像信号線に映像信号線駆動回路の1つの出力端子を割り当て、画像表示における1水平走査期間内において各組内の映像信号線に時分割的に映像信号を印加するように構成された液晶表示装置が従来より提案されている(特許文献1,2を参照)。
図5は、このような方式(以下「映像信号線時分割駆動方式」という)のアクティブマトリクス型液晶表示装置における映像信号線とその駆動回路(以下「映像信号線駆動回路」という)との接続部の構成を模式的に示している。この図に示した例では、映像信号線Lsが3本を1組としてグループ化されており、各組を構成する映像信号線群に対して映像信号線駆動回路300の出力端子TS1,TS2,TS3,…が1つずつ対応づけられている。そして、映像信号線駆動回路300の各出力端子TS1,TS2,TS3,…に対応するグループ化された3本の映像信号線との間には、切換スイッチが設けられている。各切換スイッチは、映像信号線Ls毎に設けられ一端が映像信号線Lsに接続されたアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…のうち隣接する3個のアナログスイッチSW(3j−2),SW(3j−1),SW3jから構成される(j=1,2,3,…)。各切換スイッチを構成する3個のアナログスイッチSW(3j−2),SW(3j−1),SW3jの他端は互いに接続されて、その切換スイッチに対応する映像信号線駆動回路300の出力端子TSjに接続されている。これらの切換スイッチは、例えば、この表示装置における液晶パネル基板に形成される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)によるアナログスイッチによって実現される。
なお、図中の「○」の記号は、当該画素形成部が(白輝度で)発光していることを示し、「×」の記号は、当該画素形成部が(黒輝度で)発光していないことを示している。この検査用画像は、図5に示されるように、左上から右下方向への直線に沿った画素形成部が発光状態となることにより形成される。詳しくは後述する。
図6は、この映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置における走査信号G1,G2,G3,…、各切換スイッチの制御信号(以下「切換制御信号」という)GSa〜GSc、および映像信号線SL1〜SL6に印加される映像信号を示すタイミングチャートである。ここで、走査信号Gkがハイレベル(Hレベル)のときにはk番目の走査信号線が選択され、走査信号Gkがローレベル(Lレベル)のときにはk番目の走査信号線が非選択の状態であるものとする(k=1,2,3,…)。また、各切換スイッチは、切換制御信号GSaがHレベル(であって切換制御信号GSb,GScがLレベル)のときには、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する3本の映像信号線のうち(図5の)左側の映像信号線Lsに接続され、切換制御信号GSbがHレベル(であって切換制御信号GSa,GScがLレベル)のときには、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する3本の映像信号線のうち中央の映像信号線に接続され、切換制御信号GScがHレベル(であって切換制御信号GSa,GSbがLレベル)のときには、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する3本の映像信号線のうち右側の映像信号線に接続されるものとする。なお、図中の「○」の記号は、当該画素データが(発光する)白輝度であることを示し、「×」の記号は、当該画素データが(発光しない)黒輝度であることを示している。
このように、この液晶表示装置では、1水平走査期間すなわち1本の走査信号線が選択されている期間内において、各出力端子TSjが接続される映像信号線が切り換わり、各組を構成する3本の映像信号線のうち、各水平走査期間を第1から第3までの期間に3等分したときの第1の期間では左側の映像信号線に、各水平走査期間の第2の期間では中央の映像信号線に、各水平走査期間の第3の期間では右側の映像信号線に、映像信号線駆動回路から映像信号がそれぞれ印加される。これにより、各映像信号線Lsは、その映像信号線Lsに映像信号線駆動回路300の出力端子TSjが接続されている間に、その出力端子TSjから出力される映像信号の電圧に充電され、その映像信号線と選択されている走査信号線との交差点に対応する画素形成部Pxにその電圧の値が画素値として書き込まれる。
上記のような映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置では、各組を構成する映像信号線の本数すなわち切換スイッチによる時分割数をmとするとき、この時分割数mの切換スイッチを液晶パネル基板に形成することにより、映像信号線駆動回路の出力端子と映像信号線との接続ピッチを通常の液晶表示装置の場合のm倍にすることができる。
このような映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置では、おのずと隣接する映像信号線の間隔が短くなるので、製造時に隣接する2つの映像信号線が短絡する異常が発生しやすくなる。そしてこの異常が発生すると、短絡した隣接する2つの映像信号線に同一の映像信号が書き込まれることになるので、この短絡した2つの映像信号線から映像信号を受けとる画素形成部により表示される画像部分だけがぼやけたように表示されることになる。
ここで、従来より、上記異常を製造時に発見するため、液晶表示装置に図5に示されるような直線状の検査用画像を表示させる検査方法がある。この検査用画像は、短絡のない正常な液晶表示装置において表示される場合、(白輝度の)表示位置が一行下がる毎に一列ずつ右に移動するように、すなわち画面左上から右下へ引かれた直線として表示される。しかし、短絡のある正常でない液晶表示装置において表示される場合、短絡した部分で(白輝度の)表示が乱れることになる。以下、図7を参照して詳しく説明する。
図7は、上記検査用画像の表示例を示す図であり、より詳しくは、図7(a)は、短絡のない正常な液晶表示装置において表示される場合の検査用画像の一部を例示する図であり、図7(b)は、短絡のある正常でない液晶表示装置において表示される場合の検査用画像の一部を例示する図である。
この図7(a)に示される検査用画像は、図5に示される検査用画像と同一であり、図7(b)に示される検査用画像は、図5に示される映像信号線SL3とこれに隣接する映像信号線SL4とが短絡している場合に表示される検査用画像を示している。すなわち、図7(b)に示される検査用画像には、上から3行目と4行目の(白輝度の)表示位置が3列目と4列目とで重複しているため直線として表示される当該部分が太くなっている異常部分が含まれている。これは、3行目と4行目とに対応する走査信号G3,G4がアクティブとなったときに、上記映像信号線SL3,SL4の短絡により、同一行の3列目と4列目との画素データが等しくなるためである。したがって、液晶表示装置に直線である上記検査用画像を表示させ、この直線に太くなっている異常部分があるか否かを目視により発見する検査方法(以下「従来の検査方法」という)により、当該液晶表示装置に含まれる隣接する映像信号線間の短絡を知ることができる。
特開2006−58119号公報 特開2006−154000号公報
しかし、上記従来の検査方法では、検査用画像が表示画素1つ分の幅しか有しない細い直線からなるため、隣接する映像信号線間の短絡により当該直線が太くなっている異常部分も行方向および列方向において(すなわち縦横で)2画素分の大きさしかない。したがって、この太くなっている異常部分を目視により発見することは可能であっても見落とされる恐れがあり、見落とされてしまった場合には上記短絡があるために画像がぼやける液晶表示装置が出荷される可能性があるという問題点がある。
そこで本発明では、隣接する映像信号線間の短絡を目視により発見しやすくした検査用画像を表示する表示装置およびその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明では、上記短絡を目視により発見しやすくした検査用画像を検査対象となる表示装置(例えば液晶パネルなど)に表示させる検査装置および検査方法を提供することをさらなる目的とする。
第1の発明は、所定の検査のために表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成部と、前記表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線に前記複数の映像信号を与える映像信号線駆動手段と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、当該複数の走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置であって、
映像信号線駆動手段は、前記検査用画像生成部により生成される画像のデータに基づき、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に所定の第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記映像信号駆動手段は、
2以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて切り換える接続切換回路と
を含むことを特徴とする。
第3の発明は、表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置の製造方法であって、
所定の検査のために前記表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成工程と、
前記検査用画像生成工程により生成される画像のデータに基づき、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に所定の第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与える検査用画像表示工程と、
前記検査用画像表示工程において表示される画像が前記検査用画像生成工程において生成される画像と異なる場合、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を判定する検査工程と
を含むことを特徴とする。
第4の発明は、表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置に対し、所定の検査用画像を表示させることにより前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を検査する検査装置であって、
前記表示装置に備えられる前記複数の画素形成部における隣接する列のうちの一方に所定の第1の輝度で前記画像を形成させ、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を形成させることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
所定の検査のために表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成部を備えることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、
前記表示装置に備えられる複数の走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路をさらに備えることを特徴とする。
第7の発明は、第5または第6の発明において、
前記表示装置に備えられる複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に前記第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与える映像信号線駆動手段をさらに備えることを特徴とする。
第8の発明は、第4の発明において、
前記映像信号駆動手段は、
2以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
前記表示装置にさらに備えられる接続切換回路であって、前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて切り換える前記接続切換回路を制御するための制御信号を前記接続切換回路に与える切換制御手段と
を含むことを特徴とする。
第9の発明は、表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置に対し、所定の検査用画像を表示させることにより前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を検査する検査方法であって、
前記表示装置に備えられる前記複数の画素形成部における隣接する列のうちの一方に所定の第1の輝度で前記画像を形成させ、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を形成させることを特徴とする。
第1の発明によれば、隣接する映像信号線の一方に所定の第1の輝度で、他方には第1の輝度よりも低い第2の輝度でそれぞれ画像を表示するための映像信号が与えられるので、結果的に映像信号線に沿った方向に延びており一列毎に一列分の間を空けた直線群からなる検査用画像が表示される。ここで、隣接する映像信号線が短絡すると対応する画像部分が3列分の太さを有する直線として表示されるので、見落とされることはほぼ考えられず、典型的には目視により隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした表示装置を提供することができる。その結果、短絡した2つの映像信号線から映像信号を受けとる画素形成部により表示される画像部分だけがぼやけたように表示される状態の表示装置が出荷されてしまうことを防止することができる。
第2の発明によれば、典型的には隣接する映像信号線の間隔が短くなるため製造時に隣接する2つの映像信号線が短絡する異常が発生しやすくなる、いわゆる映像信号線時分割駆動方式を採用した表示装置において、隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした表示装置を提供することができる。
第3の発明によれば、上記第1の発明における効果と同様、表示装置に検査用画像を表示させる工程と当該画像に基づき映像信号線の短絡の有無を判定する工程とにより、表示装置において隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくすることができるので、この短絡のない表示装置を製造することができる。
第4の発明によれば、上記第1の発明における効果と同様、表示装置に隣接する映像信号線が短絡すると対応する画像部分が3列分の太さを有する直線として表示されるので、見落とされることはほぼ考えられず、隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査装置を提供することができる。
第5の発明によれば、検査用画像生成部を備えることにより、簡易な構成で隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査装置を提供することができる。
第6の発明によれば、走査信号線駆動回路を備えることにより、表示装置に走査信号線駆動回路がなくても、隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査装置を提供することができる。
第7の発明によれば、映像信号線駆動手段を備えることにより、表示装置に映像信号線駆動手段がなくても、隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査装置を提供することができる。
第8の発明によれば、典型的には隣接する映像信号線の間隔が短くなるため製造時に隣接する2つの映像信号線が短絡する異常が発生しやすくなる、いわゆる映像信号線時分割駆動方式を採用した表示装置において、その表示装置が備える接続切換回路を制御する切換制御手段と映像信号出力回路とを備えることにより、これらを備えない表示装置においてもその隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくした検査装置を提供することができる。
第9の発明によれば、上記第4の発明における効果と同様の効果を検査方法において奏することができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
<1. 液晶表示装置の構成および動作>
<1.1 全体の構成および動作>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。この液晶表示装置100は、白黒表示を行うモノクロディスプレイ装置であって、表示制御回路200と、映像信号線駆動回路(「列電極駆動回路」とも呼ばれる)300と、走査信号線駆動回路(「行電極駆動回路」とも呼ばれる)400と、アクティブマトリクス型の液晶パネル500と、検査用画像データDvを生成する検査用画像生成回路600とを備えている。
この液晶表示装置100における表示部としての液晶パネル500は、検査用画像生成回路600から与えられる検査用画像データDvの表す後述する検査用画像における水平走査線にそれぞれが対応する複数本の走査信号線(行電極)と、それら複数本の走査信号線のそれぞれと交差する複数本の映像信号線(列電極)と、それら複数本の走査信号線と複数本の映像信号線との交差点にそれぞれ対応して設けられた複数の画素形成部とを含む。各画素形成部の構成は、基本的には従来のアクティブマトリクス型液晶パネルにおける構成と同様である(詳細は後述する)。また、この液晶パネル500は、電圧が印加されないときに黒表示となるノーマリーブラック型の表示装置であるものとする。
本実施形態では、液晶パネル500に表示すべき検査用画像を表す(狭義の)検査用画像データおよび表示動作のタイミング等を決めるデータ(例えば表示用クロックの周波数を示すデータ)(以下「表示制御データ」という)は、検査用画像生成回路600から表示制御回路200に送られる(以下、これらのデータDvを「広義の検査用画像データ」という)。すなわち、検査用画像生成回路600は、広義の検査用画像データDvを構成する(狭義の)検査用画像データおよび表示制御データを、アドレス信号ADwを表示制御回路200に供給して、表示制御回路200内の後述の表示メモリおよびレジスタにそれぞれ書き込む。この検査用画像生成回路600は、例えばコンピュータにおけるCPU等により構成される。
表示制御回路200は、レジスタに書き込まれた表示制御データに基づき、表示のため映像信号線駆動回路300に与えられるソース用クロック信号SCKおよびソース用スタートパルス信号SSPと、表示のため走査信号線駆動回路400に与えられるゲート用クロック信号GCKおよびゲート用スタートパルス信号GSPとを含む各種信号を生成する。これらの信号は公知であるため詳しい説明は省略する。また、表示制御回路200は、検査用画像生成回路600によって表示メモリに書き込まれた(狭義の)検査用画像データを表示メモリから読み出して、デジタル画像信号Daとして出力する。さらに、表示制御回路200は、映像信号線の時分割駆動のための切換制御信号GSa〜GSc(これらの信号を以下では「切換制御信号GS」とも言う)を生成し、これらも出力する。
このようにして、表示制御回路200によって生成される信号のうち、デジタル画像信号Daは映像信号線駆動回路300に、切換制御信号GSa〜GScは液晶パネル500内の後述の接続切換回路に、それぞれ供給される。なお、表示制御回路200から映像信号線駆動回路300にデジタル画像信号Daを供給するための信号線としては、表示画像の階調数に応じた数の信号線が配設される。
映像信号線駆動回路300には、上記のようにして、液晶パネル500に表示すべき検査用画像を表すデータが画素単位でシリアルにデジタル画像信号Daとして供給されると共に、タイミングを示す信号としてソース用クロック信号SCKおよびソース用スタートパルス信号SSP、および切換制御信号GSが供給される。映像信号線駆動回路300は、これらのデジタル画像信号Daとソース用クロック信号SCKとソース用スタートパルス信号SSPと切換制御信号GSとに基づき、液晶パネル500を駆動するための映像信号(以下「駆動用映像信号」ともいう)を生成し、これを液晶パネル500の各映像信号線に印加する。
走査信号線駆動回路400は、ゲート用クロック信号GCKおよびゲート用スタートパルス信号GSPに基づき、液晶パネル500における走査信号線を1水平走査期間ずつ順次に選択するために各走査信号線に印加すべき走査信号G1,G2、G3,…を生成し、全走査信号線のそれぞれを順に選択するためのアクティブな走査信号の各走査信号線への印加を1垂直走査期間を周期として繰り返す。
液晶パネル500では、上記のようにして映像信号線に、映像信号線駆動回路300によってデジタル画像信号Daに基づく駆動用の映像信号S1,S2,S3,…が印加され、走査信号線には、走査信号線駆動回路400によって走査信号G1,G2,G3,…が印加される。これにより液晶パネル500は、検査用画像生成回路600から受け取った検査用画像データDvの表す検査用画像を表示する。
<1.2 表示制御回路>
図1(b)は、上記の液晶表示装置100における表示制御回路200の構成を示すブロック図である。この表示制御回路200は、入力制御回路20と表示メモリ21とレジスタ22とタイミング発生回路23とメモリ制御回路24と信号線切換制御回路25とを備えている。
この表示制御回路200が検査用画像生成回路600から受け取る広義の検査用画像データDvを示す信号(以下、この信号も符号“Dv”で表すものとする)およびアドレス信号ADwは、入力制御回路20に入力される。入力制御回路20は、アドレス信号ADwに基づき、広義の検査用画像データDvを、検査用画像データDAと表示制御データDcとに振り分ける。そして、検査用画像データDAを表す信号(以下、これらの信号も符号“DA”で表すものとする)をアドレス信号ADwに基づくアドレス信号ADと共に表示メモリ21に供給することで検査用画像データDAを表示メモリ21に書き込むと共に、表示制御データDcをレジスタ22に書き込む。表示制御データDcは、ソース用クロック信号SCKを含むクロック信号の周波数や検査用画像データDvの表す検査用画像を表示するための水平走査期間および垂直走査期間を指定するタイミング情報を含んでいる。
タイミング発生回路(以下「TG」と略記する)23は、レジスタ22の保持する上記表示制御データに基づき、ソース用クロック信号SCK、ソース用スタートパルス信号SSPを生成する。また、TG23は、表示メモリ21およびメモリ制御回路24をソース用クロック信号SCKに同期させて動作させるためのタイミング信号を生成する。
メモリ制御回路24は、外部から入力されて入力制御回路20を介して表示メモリ21に格納された検査用画像データDAのうち液晶パネル500に表示すべき検査用画像を表すデータを読み出すためのアドレス信号ADrと、表示メモリ21の動作を制御するための信号とを生成する。これらのアドレス信号ADrおよび制御信号は表示メモリ21に与えられ、これにより、液晶パネル500に表示すべき検査用画像を表すデータがデジタル画像信号Daとして表示メモリ21から読み出され、表示制御回路200から出力される。このデジタル画像信号Daは、既述のように映像信号線駆動回路300に供給される。
信号線切換制御回路25は、TG23からのタイミング信号に基づき、映像信号線の時分割駆動のための切換制御信号GSa〜GScを生成する。この切換制御信号GSa〜GScは、後述のように映像信号線を時分割的に駆動するために、映像信号線駆動回路300から出力される映像信号を印加すべき映像信号線を1水平走査期間内で切り換えるための制御信号である。本実施形態では、図4に示すように各水平走査期間(走査信号がアクティブとなる期間)を第1から第3までの期間に3等分したときの第1の期間でHレベルとなりその他の期間でLレベルとなる信号を切換制御信号GSaとして生成し、第2の期間でHレベルとなりその他の期間でLレベルとなる信号を切換制御信号GSbとして生成し、第3の期間でHレベルとなりその他の期間でLレベルとなる信号を切換制御信号GScとして生成する。
<1.3 液晶パネルとその駆動方法>
<1.3.1 液晶パネルの構成>
図2(a)は、従来の構成と同様の本実施形態における液晶パネル500の構成を示す模式図であり、図2(b)は、この液晶パネルの一部(4画素に相当する部分)510の等価回路図であり、図2(c)は、液晶パネルにおける後述の接続切換回路501を構成する切換スイッチを示す等価回路図である。
この従来構成と同様の液晶パネルは、アナログスイッチSW1,SW2,SW3,…を含む接続切換回路501を介して映像信号線駆動回路300に接続される複数の映像信号線Lsと、走査信号線駆動回路400に接続される複数の走査信号線Lgとを備え、当該複数の映像信号線Lsと当該複数の走査信号線Lgとは、各映像信号線Lsと各走査信号線Lgとが交差するように格子状に配設されている。そして既述のように、当該複数の映像信号線Lsと当該複数の走査信号線Lgとの交差点に対応して複数の画素形成部Pxがそれぞれ設けられている。各画素形成部Pxは、図2(b)に示すように、対応する交差点を通過する映像信号線Lsにソース端子が接続されたTFT10と、そのTFT10のドレイン端子に接続された画素電極Epと、上記複数の画素形成部Pxに共通的に設けられた対向電極Ecと、上記複数の画素形成部Pxに共通的に設けられ画素電極Epと対向電極Ecとの間に挟持された液晶層とからなる。そして、画素電極Epと対向電極Ecとそれらの間に挟持された液晶層とにより画素容量Cpが形成される。
上記のような画素形成部Pxは、マトリクス状に配置されて画素形成マトリクスを構成する。ところで、画素形成部Pxの主要部である画素電極Epは、液晶パネルに表示される画像の画素と1対1に対応し同一視できる。そこで、以下では、説明の便宜上、画素形成部Pxと画素を同一視するものとし、「画素形成マトリクス」を「画素マトリクス」ともいう。
図2(a)において、各画素形成部Pxに付されている「○」または「×」は、当該画素形成部Pxにより画素が白輝度で表示されているか否かを表している。したがって、図2(a)に示されるように、ここでは表示画面の縦方向に延びており一列毎に一列分のつ間を空けて配列される直線群(端的には縦縞模様)が検査用画像として表示される。この検査用画像は、図5に示されるような斜めの直線からなる検査用画像と比べて、隣接する映像信号線間の短絡による異常部分を目視により発見しやすくなっている。詳しくは後述する。
この液晶パネル500には、上記のように、各映像信号線Lsを映像信号線駆動回路300に接続するための部分として、液晶パネル上の映像信号線Lsにそれぞれ対応するアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…を含む接続切換回路501が形成されており(図2(a))、これらのアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…は、隣接する3個を1組として複数組(映像信号線Lsの本数の1/3の数)のアナログスイッチ群にグループ化されている。そして、各アナログスイッチSWi(i=1,2,3,…)の一端は、そのアナログスイッチSWiに対応する映像信号線Lsに接続され、他端は、そのアナログスイッチSWiと同一組に属するアナログスイッチの他端と互いに接続されると共に、映像信号線駆動回路300における1つの出力端子TSj(j=1,2,3,…)に接続されている。このようにして、液晶パネルにおける映像信号線Lsは3本を1組として複数組の映像信号線群にグループ化され、各映像信号線群(同一組となった3本の映像信号線Ls)は、同一組となった3個のアナログスイッチを介して映像信号線駆動回路300における1つの出力端子TSjに接続される。このようにして、映像信号線駆動回路300の出力端子TSjは、映像信号線群と1対1に対応付けられており、同一組となった3個のアナログスイッチを介して同一組の映像信号線群(3本の映像信号線Ls)に接続される。
ここで、各アナログスイッチSWiは、液晶パネル基板に形成された2つの薄膜トランジスタ(TFT)およびインバータにより実現され、図2(c)に示すように、同一組となった3個のアナログスイッチSW(3j−2),SW(3j−1),SW3jは、切換制御信号GSa〜GScに応じてオン・オフするように構成されている(j=1,2,3,…)。したがって、図2(c)に示す各組の3個のアナログスイッチSW(3j−2),SW(3j−1),SW3jは、切換スイッチを構成し、映像信号線駆動回路300における各出力端子TSjをその出力端子に対応する映像信号線群内の3本の映像信号線に時分割的に接続する。次に、上記アナログスイッチの切換動作を含む本液晶表示装置100の駆動方法について図3を参照して説明する。
<1.3.2 駆動方法>
図3は、本液晶表示装置100における駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。図3に示すように、液晶パネルにおける走査信号線Lgには、1水平走査期間(1走査線選択期間)ずつ順次Hレベルとなる走査信号G1,G2,G3,…がそれぞれ印加される。このような走査信号G1,G2,G3,…により、各走査信号線Lgは、Hレベルが印加されると選択状態(アクティブ)となり、その選択状態の走査信号線Lgに接続される画素形成部PxにおけるTFT10はオン状態となり、一方、Lレベルが印加されると非選択状態(非アクティブ)となり、その非選択状態の走査信号線Lgに接続される画素形成部PxにおけるTFT10はオフ状態となる。図4に示すように、切換制御信号GSaは、各水平走査期間(各走査信号Gk(k=1,2,3,…)がHレベルとなる期間)を3等分した第1から第3までの期間のうちの第1の期間でHレベルとなり、残りの第2および第3の期間でLレベルとなる。
ここで、接続切換回路501における各アナログスイッチのうち(3j−2)番目の映像信号線Lsに接続されるアナログスイッチSW(3j−2)は、切換制御信号GSaがHレベルのときオンし、切換制御信号GSaがLレベルのときオフする。また、(3j−1)番目の映像信号線Lsに接続されるアナログスイッチSW(3j−1)は、切換制御信号GSbがHレベルのときオンし、切換制御信号GSbがLレベルのときオフする。さらに、3j番目の映像信号線Lsに接続されるアナログスイッチSW3jは、切換制御信号GScがHレベルのときオンし、切換制御信号GScがLレベルのときオフする。
したがって、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjは、各水平走査期間の第1の期間では(3j−2)番目の映像信号線Lsに接続され、各水平走査期間の第2の期間では(3j−1)番目の映像信号線Lsに接続され、各水平走査期間の第3の期間では(3j−2)番目の映像信号線Lsに接続される。
よって、例えば映像信号線駆動回路300における出力端子TS1から出力すべき映像信号S1と、出力端子TS2から出力すべき映像信号S2とは、図4に示すような信号となる。ここで、これらの映像信号S1,S2を示す図4におけるタイミングチャートはそれぞれ上下2段から構成されており、上段はその映像信号S1,S2により画素形成部Pxに白輝度で表示されるか(「○」の場合)否か(「×」の場合)を示しており、下段はその映像信号S1,S2が印加されるべき映像信号線を示している。
このような映像信号を出力するために映像信号線駆動回路300は、まず、画素マトリクスにおける(3j−2)番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき画素値(ここでは白輝度または黒輝度に対応する画素値)を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第1の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。
次に、画素マトリクスにおける(3j−1)番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき(白輝度または黒輝度に対応する)画素値を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第2の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。
続いて、画素マトリクスにおける3j番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき画素値を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第3の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。
このように映像信号線駆動回路300は、1水平期間毎に各映像信号線Lsを介して各画素形成部Pxへ白輝度または黒輝度に対応する画素値を書き込む動作を繰り返すことになる。そうして、液晶パネル500には、表示画面の縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けて配列される直線群(縦縞模様)が表示されるが、隣接する映像信号線間に短絡がある場合には、短絡した部分で黒輝度となるべき表示部分が白輝度で表示されるため、当該部分が太く表示される。以下、図4を参照して詳しく説明する。
図4は、上記検査用画像の表示例を示す図であり、より詳しくは、図4(a)は、短絡のない正常な液晶表示装置において表示される場合の検査用画像の一部を例示する図であり、図4(b)は、短絡のある正常でない液晶表示装置において表示される場合の検査用画像の一部を例示する図である。
この図4(a)に示される検査用画像は、図2に示される検査用画像と同一であり、図4(b)に示される検査用画像は、図2に示される映像信号線SL3とこれに隣接する映像信号線SL4とが短絡している場合に表示される検査用画像を示している。すなわち、図4(b)に示される検査用画像には、図4(a)に示される検査用画像と同様に白輝度となる3列目と5列目の直線に加えて、さらに正常な場合には黒輝度となるべき4列目の直線が白輝度となり、結果として3列目から5列までが全て白輝度となることにより当該部分が太くなっている異常部分が含まれている。これは、走査信号のいずれがアクティブとなったときでも、上記映像信号線SL3,SL4の短絡により、必ず(全ての行において)3列目と4列目との画素データが等しくなるためである。
したがって、液晶表示装置100に上記検査用画像を表示させる工程と、この太くなっている異常部分があるか否かを典型的には目視により(または周知のパターン認識装置等により)発見する工程とを経ることにより、当該液晶表示装置100に含まれる隣接する映像信号線間の短絡を容易に知ることができる。なぜなら、上記異常部分は、縦方向に延びており一列ずつ間を空けた一列分の太さを有する直線群(縦縞模様)の中で、3列分の太さを有する直線として表示されるので、見落とされることはほぼ考えられず、容易に上記異常部分を発見できるからである。よって、上記工程を経て製造される液晶表示装置100は、上記短絡があるために画像がぼやけるという問題点を有することなく出荷されることになる。
なお、上記検査用画像は、単純なパターンでありコンピュータにおけるCPU等を含まない単純な回路で生成することができるので、例えば検査用画像生成回路600は、表示制御回路200内に含まれており、上記画像に対応する画像信号を生成する構成であってもよい。
<2. 効果>
以上のように、本実施形態においては、表示画面に縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けた直線群からなる検査用画像を表示することにより、隣接する映像信号線間の短絡を発見しやすくすることができる。
<3. 変形例>
<3.1 主たる変形例>
本実施形態においては、液晶表示装置100において縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けた直線群からなる検査用画像を表示する構成であるが、検査装置によって表示装置に上記検査用画像を表示させる構成であってもよい。
図8は、本実施形態の変形例における検査装置と検査対象となる液晶表示装置との関係を説明するための図であり、より詳しくは、図8(a)は、検査装置と液晶パネルのみを含む液晶表示装置との関係を説明するための図であり、図8(b)は、検査用画像生成回路のみを含む検査装置と液晶表示装置との関係を説明するための図である。
図8(a)に示される検査装置710は、上記実施形態における液晶表示装置100に含まれる表示制御回路200と、映像信号線駆動回路300と、走査信号線駆動回路400と、検査用画像生成回路600とに相当する構成要素を備えている。この検査装置710に対して、接続切換回路501を含む液晶パネル500に相当する構成要素のみを含む検査対象となる液晶表示装置110を典型的には着脱可能に接続し、前述したと同様の各構成要素の動作により検査装置710が液晶表示装置110に検査用画像を表示させる。この構成では、接続されている液晶表示装置110(の接続切換回路501に相当する回路)に対して、検査装置710に含まれる表示制御回路200に相当する回路は切換制御信号GSa〜GScを与え、映像信号線駆動回路300に相当する回路は駆動用の映像信号S1,S2,S3,…を与えることになる。
また図8(b)に示される検査装置720は、上記実施形態における液晶表示装置100に含まれる検査用画像生成回路600に相当する構成要素を備えており、液晶表示装置120は、上記実施形態における液晶表示装置100に含まれる表示制御回路200と、映像信号線駆動回路300と、走査信号線駆動回路400とに相当する構成要素を備えている。この検査装置720に対して、液晶表示装置120を典型的には着脱可能に接続し、前述したと同様の各構成要素の動作により検査装置720が液晶表示装置120に検査用画像を表示させる。この構成では、接続されている液晶表示装置120(の表示制御回路200に相当する回路)に対し、検査装置710に含まれる検査用画像生成回路600に相当する回路は検査用画像データDvを与えることになる。
さらにこれらの構成のほか、上記実施形態における液晶表示装置100に含まれる表示制御回路200と、映像信号線駆動回路300と、走査信号線駆動回路400に相当する構成要素の一部が検査装置に含まれ、その残りの構成要素が検査対象となる表示装置に含まれる構成であってもよい。
このような構成により、上記実施形態の場合と同様、検査対象となる表示装置の液晶パネルに上記パターンを表示して、この液晶パネルに含まれる隣接する映像信号線間の短絡を典型的には目視により発見しやすくした検査装置を提供することができる。
<3.2 その他の変形例>
本実施形態における液晶表示装置100は、時分割数が3の映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置であるが、時分割数は2または4以上であってもよい。また、隣接する映像信号線の間隔が短い液晶表示装置であれば、時分割駆動方式でなくても製造時に隣接映像信号線が短絡する異常が発生しやすくなるので、本発明は時分割駆動方式でない液晶表示装置にも同様に適用することができる。
本実施形態における液晶表示装置100は、縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けた白輝度の直線群からなる検査用画像を表示するが、一列分の太さを有する直線群(縦縞模様)の中から3列分の太さを有する直線として表示される異常部分を目視可能であればよいので、検査用画像に含まれる直線は必ずしも白輝度である必要はなく、これらの直線の間にある画素の輝度は必ずしも黒輝度である必要はない。もっとも、直線を構成する画素の輝度は、直線の間の画素の輝度よりも目視で区別可能な程度に大きくなければならないので、見落とされる可能性を小さくするためにはこれらの輝度の差が最も大きくなる上記実施形態の例(白輝度および黒輝度の組み合わせ)が好ましい。
また、本実施形態における液晶表示装置100は、図4(a)に示されるような奇数列が直線となる縦縞模様の検査用画像を表示するが、もちろん偶数列が直線となる縦縞模様の検査用画像であってもよい。したがって、直線が黒輝度であり直線の間の画素が白輝度である場合や、ノーマリーホワイト型の液晶表示装置であっても同様に考えることができる。
本実施形態における液晶表示装置100は、モノクロディスプレイ装置として説明したが、カラーディスプレイ装置であってもよい。典型的には、このカラーディスプレイ装置は、赤緑青に対応するRGB各色の隣接3画素に映像信号を伝達する3本の映像信号線を1組としてグループ化した時分割数が3の映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置である。このカラーディスプレイ装置に備えられる液晶パネル500に前述した検査用画像をカラー表示すると、表示画面の縦方向に延びており一列毎に一列分の間を空けて配列されるRGB各色いずれかの直線群(縦縞模様)として表示される。なお、ここでの一列はRGBいずれか一色を表示する画素(サブピクセルとも呼ばれる)からなるので、具体的には上記直線群は、赤色、緑色、および青色の一列の各直線が順に繰り返し配列されることになる。この場合であっても同様に上記異常部分は、直線群(縦縞模様)の中で、3列分の太さを有する直線(または白色の明るい直線)として表示されるので、見落とされることはほぼ考えられず、容易に上記異常部分を発見することができる。
上記実施形態では液晶パネルを例に説明したが、この例に限定されるものではなく、有機EL(Electro Luminescence)素子などのLED(Light Emitting Diode)を使用した表示装置や他のアクティブマトリクス型のディスプレイ装置にも同様に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 上記実施形態における液晶パネルの基本となる構成をその表示状態とともに説明するための模式図(a)ならびに等価回路図(b),(c)である。 上記実施形態における液晶表示装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 上記実施形態における液晶表示装置の表示状態を説明するための図である。 従来の液晶パネルの基本となる構成をその表示状態とともに説明するための模式図である。 従来の液晶表示装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 従来の液晶表示装置の表示状態を説明するための図である。 本実施形態の変形例における検査装置と検査対象となる液晶表示装置との関係を説明するための図である。
符号の説明
10 …TFT(薄膜トランジスタ)
25 …信号線切換制御回路
100,110,120 …液晶表示装置
200 …表示制御回路
300 …映像信号線駆動回路
400 …走査信号線駆動回路
500 …液晶パネル
501 …接続切換回路
600 …検査用画像生成回路
610,620 …検査装置
SCK …ソース用クロック信号
SSP …ソース用スタートパルス信号
GCK …ゲート用クロック信号
GSP …ゲート用スタートパルス信号
Dv …検査用画像データ
Da …デジタル画像信号
GSa〜GSc …切換制御信号
TSj …出力端子
Gk …走査信号(k=1,2,3,…)
Sj …映像信号(j=1,2,3,…)
SL …映像信号線
SWi …アナログスイッチ(i=1,2,3,…)

Claims (9)

  1. 所定の検査のために表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成部と、前記表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線に前記複数の映像信号を与える映像信号線駆動手段と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、当該複数の走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置であって、
    映像信号線駆動手段は、前記検査用画像生成部により生成される画像のデータに基づき、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に所定の第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与えることを特徴とする、表示装置。
  2. 前記映像信号駆動手段は、
    2以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
    前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて切り換える接続切換回路と
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置の製造方法であって、
    所定の検査のために前記表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成工程と、
    前記検査用画像生成工程により生成される画像のデータに基づき、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に所定の第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与える検査用画像表示工程と、
    前記検査用画像表示工程において表示される画像が前記検査用画像生成工程において生成される画像と異なる場合、前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を判定する検査工程と
    を含むことを特徴とする、製造方法。
  4. 表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置に対し、所定の検査用画像を表示させることにより前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を検査する検査装置であって、
    前記表示装置に備えられる前記複数の画素形成部における隣接する列のうちの一方に所定の第1の輝度で前記画像を形成させ、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を形成させることを特徴とする、検査装置。
  5. 所定の検査のために表示すべき画像のデータを生成する検査用画像生成部を備えることを特徴とする、請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記表示装置に備えられる複数の走査信号線を駆動する走査信号線駆動回路をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記表示装置に備えられる複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線の一方に前記第1の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与え、他方に前記第2の輝度で前記画像を表示するための映像信号を与える映像信号線駆動手段をさらに備えることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の検査装置。
  8. 前記映像信号駆動手段は、
    2以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
    前記表示装置にさらに備えられる接続切換回路であって、前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて切り換える前記接続切換回路を制御するための制御信号を前記接続切換回路に与える切換制御手段と
    を含むことを特徴とする、請求項4に記載の検査装置。
  9. 表示すべき画像を形成する複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置に対し、所定の検査用画像を表示させることにより前記複数の映像信号線のうち隣接する映像信号線間の短絡の有無を検査する検査方法であって、
    前記表示装置に備えられる前記複数の画素形成部における隣接する列のうちの一方に所定の第1の輝度で前記画像を形成させ、他方に前記第1の輝度とは異なる第2の輝度で前記画像を形成させることを特徴とする、検査方法。
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