JP2008203049A - 排ガス分析用センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン20より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔41が穿設されたセンサ本体40に、排ガス通過孔41内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部5と、照射部5より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡60を備えた反射鏡ユニット6と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部7とが設けられる排ガス分析用センサ4において、前記反射鏡60は、センサ本体40の外側から排ガス通過孔41の内部方向に向けて挿入されたネジ部材66によってセンサ本体40に締結される。
【選択図】図3
Description
図1は本発明の一実施例に係る排ガス分析用センサを備えた排ガス分析装置を車輌に搭載した状態を示した側面図、図2は排ガス分析用センサへ管継手を取り付けた状態を示す分解斜視図及び側面図、図3は排ガス分析用センサの断面図、図4は排ガス分析用センサの反射鏡ユニットの取付構造を示した断面図、図5は同じく反射鏡ユニットの取付構造を示した側断面図、図6は従来の排ガス分析用センサの斜視図である。
図1に示すように、本実施例の排ガス分析装置1は、自動車2に配置されたエンジン20から排出される排ガス中の成分濃度や温度を測定し分析するものである。具体的には、排ガス分析装置1は、エンジン20から延出された排ガスの排気経路3の複数箇所に配設された複数の排ガス分析用センサ4と、この排ガス分析用センサ4に接続されたレーザ発信・受光用のコントローラ10と、コントローラ10に接続されたコンピュータ装置11等とで構成されている。
コンピュータ装置11では、コントローラ10からの出力信号を解析して、排ガスの成分濃度や排ガスの温度を算出する等して、排ガスの分析が行われる。
図2及び図3に示すように、本実施例の排ガス分析用センサ4は、平面視円形の薄板状部材より形成されたセンサ本体40に、排ガスが通過する円形の排ガス通過孔41が穿設され、分析用のレーザ光を排ガス通過孔41内に向けて照射する照射部5と、該照射部5より照射されたレーザ光を多重反射させる一対の反射鏡ユニット6・6と、排ガス中を透過したレーザ光を検出する受光部7等とが設けられている。排ガス分析用センサ4においては、照射部5から排気経路3と直交する一断面に沿ってレーザ光が照射され、照射されたレーザ光が反射鏡ユニット6の反射鏡60間で排気経路3を横切るように複数回反射されて、受光部7にて受光される。
管継手36・36は、断面円形の貫通孔36aが穿設された筒状に形成され、一方の開口縁部にフランジ部36bが設けられている。排ガス分析用センサ4(のセンサ本体40)は、一対の管継手36・36のフランジ部36bが設けられた側の開口端の離間に、ガスケット37・37を介して挟み込まれ、フランジ部36b・36bがボルト38・38によって締結されることで固定される。
図3に示したように、排ガス分析用センサ4を構成する機台となるセンサ本体40は、上述したように、平面視円形に形成された薄板状の金属部材より構成され、排ガスの流れ方向と直交する対向面の略中央部に円形の排ガス通過孔41が穿設されている。
本実施例のセンサ本体40には、板厚中央部を通って外側から排ガス通過孔41へと排ガスの流れ方向に直交する方向に貫通された取付孔40a・40bが穿設されており、取付孔40aには照射部5が取り付けられ、取付孔40bには受光部7が取り付けられる。照射部5及び受光部7は、排ガス通過孔41の軸中心に対して対向する位置にそれぞれ取り付けられている。
カバーリング8は、通過孔81を有する円筒状部材であって、通過孔81の内径が排ガス通過孔41の直径よりも小さくなるように形成されている。すなわち、カバーリング8は、排ガス通過孔41に配設された状態で、排ガス通過孔41の内壁41aとの間に間隙を有するように形成されている。また、カバーリング8の幅は、センサ本体40の幅と略同じである。
図3に示すように、照射部5は、赤外線送信用の光ファイバ50と、光ファイバ50をセンサ本体40に位置決めして取り付ける接続ブロック51等とで構成されている。
光ファイバ50は、接続ブロック51に設けられた入光コリメータ51aに接続され、その投光面がセンサ本体40の排ガス通過孔41の中心に向くようにして取り付けられる。接続ブロック51には、接続ブロック51がセンサ本体40に取り付けられた状態で、光ファイバ50の投光面から取付孔40aまでを貫通するようにして通光孔52が穿設されている。
この光ファイバ50は、上述したコントローラ10に接続されており、コントローラ10から射出されたレーザ光は、光ファイバ50より照射されて通光孔52から取付孔40aを介して排ガス通過孔41内に導入される。
ディテクタ70は、接続ブロック71に設けられた受光コリメータ71aに接続され、その受光面がセンサ本体40の排ガス通過孔41の中心に向くようにして取り付けられる。接続ブロック71には、接続ブロック71がセンサ本体40に取り付けられた状態で、ディテクタ70の受光面から取付孔40bまでを貫通するようにして通光孔72が穿設されている。
このディテクタ70は、上述したコントローラ10に接続されており、排ガス中を透過したレーザ光は、取付孔40bから通光孔72を介して排ガス通過孔41外に導出され、ディテクタ70に受光されて受光信号がコントローラ10に入力される。
図3乃至図5に示すように、反射鏡ユニット6は、照射部5より照射されたレーザ光を反射する反射鏡60と、反射鏡60の結露防止用の加熱部材としてのヒータ61と、緩衝部材62と、押え板63・64等とが、それぞれケーシング65に積層されて収納されたユニット体として構成されている。具体的には、ケーシング65に設けられた空間部65aに、上下方向(図5において矢印方向)に、反射鏡60、一方の押え板63、ヒータ61、緩衝部材62、及び他方の押え板64とが積層して収容される。
また、ケーシング65のスリット65bが穿設される側面(下側面)に対して垂直の側面には、開口部(図略)が開口されており、この開口部を介して、空間部65aに反射鏡60やヒータ61等を収容し、又は取り出される。
本実施例では、反射鏡ユニット6は、センサ本体40の排ガス通過孔41の内壁41aに上面を当接させた状態で、センサ本体40の外側から排ガス通過孔41の内部方向に向けて挿入された複数のネジ部材66・66・・・(本実施例では4個)によって、センサ本体40に締結される。
センサ本体40には、センサ本体40の板厚略中央部において、外壁から排ガス通過孔41の内部空間までを貫通する複数の挿入孔40d・40d・・・が穿設され、挿入孔40dの一端は取付溝40cに開口されている。また、反射鏡ユニット6のケーシング65上面には、対応する位置にネジ孔65c・65c・・・が穿設されている(図5参照)。
また、ケーシング65に反射鏡60とともにヒータ61が収容されることで、一度に複数の部材をセンサ本体40から着脱することができるとともに、予めヒータ61により反射鏡60を暖めておくことで、自動車2のエンジン20をスタートさせた直後の水分を含む低温の排ガスであっても測定を行うことができる。
すなわち、例えば、反射鏡60をセンサ本体40に直接に当接させた構成とすると、高温の排ガスの影響を受けて、排ガス分析用センサ4を構成する各部材が温度変化した場合に、反射鏡60の固定緩みが生じる恐れがある。しかしながら、本実施例のような構成とすることで、排ガスの熱の影響を受けて排ガス分析用センサ4を構成する各部材が温度変化した場合であっても、センサ本体40と反射鏡60との温度変形の差を吸収することで、反射鏡60を安定して固定することができ、排ガスの測定精度を向上できる。また、センサ本体40から反射鏡60への熱伝達を低減することができ、反射鏡60の温度変形も防止できる。
また、上述した取付溝40cは、センサ本体40の排ガス通過孔41の内壁41aの一部を切り欠くことで形成されてもよい。
4 排ガス分析用センサ
5 照射部
6 反射鏡ユニット
7 受光部
20 エンジン(内燃機関)
40 センサ本体
41 排ガス通過孔
41a 内壁
60 反射鏡
61 ヒータ
62 緩衝部材
65 ケーシング
66 ネジ部材
Claims (8)
- 内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔が穿設されたセンサ本体に、該排ガス通過孔内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部と、該照射部より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部とが設けられる排ガス分析用センサにおいて、
前記反射鏡は、前記センサ本体の外側から排ガス通過孔の内部方向に向けて挿入されたネジ部材によってセンサ本体に締結されることを特徴とする排ガス分析用センサ。 - 前記反射鏡は、前記センサ本体の排ガス通過孔の内壁に凹設された取付溝に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の排ガス分析用センサ。
- 前記反射鏡は、前記ネジ部材が螺入されるネジ孔を有するケーシング内に収容され、該ケーシングを介して前記センサ本体に締結されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排ガス分析用センサ。
- 前記ケーシングには、前記反射鏡を加熱する加熱部材が収容されることを特徴とする請求項3に記載の排ガス分析用センサ。
- 内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔が穿設されたセンサ本体に、該排ガス通過孔内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部と、該照射部より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部とが設けられる排ガス分析用センサにおいて、
前記センサ本体と反射鏡との間に緩衝部材が配設されることを特徴とする排ガス分析用センサ。 - 前記緩衝部材は、前記センサ本体と前記反射鏡を加熱する加熱部材との間に配設されることを特徴とする請求項5に記載の排ガス分析用センサ。
- 前記緩衝部材は、波形ガスケットが用いられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の排ガス分析用センサ。
- 前記緩衝部材は、セラミックペーパが用いられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の排ガス分析用センサ。
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