JP2008202708A - ピストンリングのシール構造 - Google Patents

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Minoru Tezuka
稔 手塚
Takeshi Yanagisawa
健 柳澤
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Abstract

【課題】ピストンとピストンリングとの間の気密性を高める。
【解決手段】シリンダ9内を往復移動するピストン8の外周に設けられる環状溝8aに、ピストンリング21を嵌合するとともに、ピストンリング21の内側にリング状のバックアップシール20を設ける。バックアップシール20の周縁に、ピストン8の圧縮移動方向を向く環状溝8aの内側面部8bと、内側面部8bに対向するピストンリング20の外側面部20cとの間に介在する外向フランジ20cを一体的に設ける。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ピストン往復式圧縮機等におけるピストンリングのシール構造に関する。
往復式圧縮機においては、シリンダ内を往復運動するピストンの外周部に環状溝が形成され、この環状溝にピストンリングが嵌め込まれている。ピストンリングは、ピストンの往復移動時に、その外周部がシリンダの内周面に摺接することによって、摺動部分の気密性を維持する。
さらに、ピストンとシリンダとの間の気密性を高めるため、ピストンの外周部とピストンリングの内周部との間に、耐熱合成樹脂製のバックアップシールを組み込んだものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭49−109916号公報
上述の特許文献1に記載されたピストンリングのシール構造においては、ピストンの環状溝とピストンリングとの間に、ピストンの移動方向へ僅かでも隙間があると、ピストンの往復運動中、ピストンリングが環状溝内で隙間分だけ、ピストンの移動方向と反対側に相対的にずれ、この隙間から流体漏れが発生し、圧縮効率の低下を招くこととなる。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、ピストンとピストンリングとの間の気密性を高めたピストンリングのシール構造を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
シリンダ内を往復移動するピストンの外周に設けられた環状溝に、ピストンリングを嵌合するとともに、前記ピストンリングの内周にリング状のバックアップシールを設けてなるピストンリングのシール構造において、前記バックアップシールの周縁に外向フランジを設け、前記外向フランジを、前記環状溝と前記ピストンリグとの間に形成される前記ピストンの移動方向の隙間に介在させる。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、バックアップシールの周縁に設けた外向フランジを、環状溝とピストンリグとの間に形成されるピストンの移動方向の隙間に介在させたことにより、ピストンの移動中、バックアップシールの外向フランジが、ピストンリングと環状溝との間に挟み込まれて、ピストンリングと環状溝との間の隙間を閉塞するため、ピストンリングと環状溝との間の隙間からの流体漏れを防止することができる。
図1は、本発明を適用したリニア駆動式における往復式圧縮機の断面図である。圧縮機1は、左右1対の円筒状のハウジング2、2と、各ハウジング2間に設けられている磁性体ヨーク3と、両ハウジング2内にあって、ヨーク3の両端部に固定されている左右1対のコイル4と、ヨーク3の内周面に固定されているリング状の永久磁石5と、ハウジング2内に左右方向へ移動可能に支持されている可動鉄心6と、可動鉄心6の中心部に固着され、可動鉄心6と共に左右方向へ移動可能なピストンロッド7と、ピストンロッド7の両端に連結された左右のピストン8、8と、ハウジング2内に固定され、かつピストン8が往復移動可能に挿入されている円筒状のシリンダ9、9と、各ハウジング2の外端面に固着されたシリンダヘッド兼用の左右の端板10、10とを備えている。
ハウジング2内は、シリンダ9内に連通する吸気室12と、シリンダ9の外側に設けられた吐出室13とに区画されている。吸気室12は、ハウジング2に設けた吸気ポート14に連通している。吐出室13は、ハウジング2の外周に設けた吐出ポート15に連通している。
ピストン8の外周面には、環状溝8aが凹設されている。この環状溝8aには、シリンダ9の内周面との間の気密性を保つためのピストンリング21が嵌合され、ピストンリング21の内周には、耐熱合成樹脂製のリング状のバックアップシール20が設けられている。
ピストン8には、軸線方向の複数の吸入孔16が穿設され、ピストン8の外端面には、ピストン8よりも僅かに小径で、かつ各吸入孔16を開閉するための円盤状の吸入弁17が配置されている。ピストン8は、その中心に締め付けねじ18をピストンロッド7の端部まで螺合することにより、ピストンロッド7の端部に連結されている。
吸入弁17及び円盤状の制限部材19は、ねじ18によりピストン8の外端面に固定されている。制限部材19は、吸入弁17の開度を規制するもので、その外周部には、シリンダ9内(圧縮室)に連通する複数の排出孔19aが穿設されている。
シリンダ9の側部には、径方向の吐出孔23が穿設され、その外側端には、板状の吐出弁22が設けられている。
上記構成において、コイル4に通電すると、可動鉄心6と共にピストンロッド7は、左右方向へ往復運動し、左右のピストン8は、圧縮、吸気工程を繰返す。
吸気工程において、シリンダ9内の負圧により、外部の流体は、吸気ポート14からハウジング2の吸気室12に吸入され、ピストン8の吸入孔16及び吸入弁17を通ってシリンダ9内に流入される。シリンダ9内に吸い込まれた流体は、圧縮工程で圧縮されて、シリンダ9の吐出孔23及び吐出弁22を経て、吐出室13内へ流入し、吐出ポート15からハウジング2の外部へ吐出される。
図2は、ピストン8及びピストン8に組み付けられる各部品の分解斜視図、図3は、図1におけるIII−III線縦断面図、図4、図5は、要部の拡大縦断面図である。なお、図3〜図5において、ピストンリング21の内周面と、バックアップシール20の外周面との間の隙間、及びバックアップシール20とピストン8の環状溝8aとの間の隙間は、実際は極めて微少であるが、説明の便宜上、誇張して図示してある。
ピストンリング21は、熱影響等による伸縮を吸収するため、円周方向の一部に切断部すなわち合口部24を有し、この合口部24の付近には、バックアップシール20に設けられた回り止め部をなす外向片20bが、回転方向へ係合しうる係合溝21aが設けられている。
バックアップシール20は、熱影響等による伸縮を吸収するため、その周方向の一部が切断された切断部20aを有し、ピストン21の内周側に密接させた状態でピストン8の環状溝8a内に遊嵌される。バックアップシール20における切断部20aと径方向に対向する位置には、バックアップシール20の一部を外方へ向けて折曲し、ピストンリング21の係合溝21aに回転方向に係合可能な外向片20bが一体的に形成されている。さらに、バックアップシール20の側端の周縁には、外向フランジ20cが一体的に形成されている。
バックアップシール20の外向フランジ20cは、図4、図5に示すように、ピストン8の圧縮移動方向(図1、4及び図5において左方)を向く環状溝8aの内側面8bと、内側面8bに対向するピストンリング21の外側面21bとの間、すなわち環状溝8aとピストンリグ21との間に形成されるピストン8の移動方向の隙間に介在されている。これにより、ピストン8の圧縮移動中、外向フランジ20cがピストン8の内側面8bとピストンリング21の外側面21bとの間の隙間を閉塞して、圧縮流体の漏れは防止される。
図3に示すように、バックアップシール20及びピストンリグ21をピストン8に組み付けた状態においては、バックアップシール20の切断部20aが、ピストンリング21の合口部24に重ならないように、換言するとピストンリング21の合口部24における隙間が、内周側からバックアップシール20により閉塞されるように組み付けられる。
また、バックアップシール20の外向片20bが、ピストンリング21の係合溝21aに係合して、ピストンリング21に対するバックアップシール20の周方向への回転は阻止されている。
上述により、ピストン8の環状溝8aとピストンリング21との間に、流体漏れの発生を招くようなピストン8の移動方向の隙間dが生成されても、ピストン8の動作中、特にピストン8が圧縮移動する際、ピストンリング21とシリンダ9の内周面との間の摺動抵抗により、図5に示すように、ピストン8の移動方向に相反する方向、すなわち、ピストンリング21が環状溝8a内で隙間d分だけ内側面8bに向けて移動する。
これに伴い、バックアップシール20の外向フランジ20cは、ピストンリング21の外側面21と環状溝8aの内側面8bとの間に強く挟み込まれ、ピストンリング21の外側面21と環状溝8aの内側面8bとの間の隙間は閉塞される。これにより、シリンダ9内で圧縮された流体Aが、ピストンリング21と環状溝8aとの間の隙間から、吸気室12側へ漏れることは阻止される。また、このとき、図5に示すように、シリンダ9内で圧縮された流体Aは、バックアップシール20の内周面と環状溝8aの周面との間の隙間に進入するため、その進入した流体Aの圧力をもって、バックアップシール20の外周面が、ピストンリング21の内周面に強く押し付けられてさらに密接度合いが高められることとなる。この結果、ピストンリング21とバックアップシール21との間から、流体Aが漏れことを確実に阻止することができる。
また、ピストンリング21またはバックアップシール20が、環状溝8a内で周方向に回転して、ピストンリング21とバックアップシール20の相対位置関係がずれて、ピストンリング21の合口部24とバックアップシール20の切断部20aとが重なることはない。したがって、ピストンリング21の合口部24の隙間とバックアップシール20の切断部20aの隙間との重なり部分からの流体漏れを防止することができ、ピストン8とピストンリング21との間の気密性はより高められることとなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)圧縮機を、リニア駆動式に代えて、給油または無給油式のクランク軸の回転によりピストンが往復運動する往復式圧縮機とすること。
(ii)バックアップシール20の外向片20bを、ピストンリグ21の合口部24の隙間24a(図3参照)に係合させて、バックアップシール20の回転を阻止すること。この場合には、ピストンリング21に係合溝21aを別途形成する必要が無くなり、ピストンリング21の形状を簡単にすることができる。
(iii)バックアップシール20の周縁部に、外向フランジ20cに加えて、ピストン8の吸気移動方向(図1、4及び図5において右方)を向く環状溝8aの内側面8cと、内側面8cに対向するピストンリング21の外側面21cとの間に介在される外向フランジ(図示略)を設ける。このようにすると、ピストン8の圧縮移動中に加えて、ピストン8の吸気移動中の、ピストンリング21と環状溝8aとの間の隙間からの流体漏れを防止することができる。
本発明を適用した往復式圧縮機の一例を示す縦断面図である。 ピストン及びピストンに組み付けられる各部品の分解斜視図である。 図1におけるiii−iii線縦拡大断面図である。 要部の拡大縦断面図である。 動作説明用の要部の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 ハウジング
3 ヨーク
4 コイル
5 永久磁石
6 可動鉄心
7 ピストンロッド
8 ピストン
8a 環状溝
8b、8c 内側面
9 シリンダ
10 端板
12 吸気室
13 吐出室
14 吸気ポート
15 吐出ポート
16 吸入孔
17 吸入弁
18 ねじ
19 制限部材
19a 排出孔
20 バックアップシール
20a 切断部
20b 外向片(回り止め部)
20c 外向フランジ
21 ピストンリング
21a 係合溝
21b、21c 外側面
22 吐出弁
23 吐出孔
24 合口部

Claims (1)

  1. シリンダ内を往復移動するピストンの外周に設けられた環状溝に、ピストンリングを嵌合するとともに、前記ピストンリングの内周にリング状のバックアップシールを設けてなるピストンリングのシール構造において、
    前記バックアップシールの周縁に外向フランジを設け、前記外向フランジを、前記環状溝と前記ピストンリグとの間に形成される前記ピストンの移動方向の隙間に介在させたことを特徴とするピストンリングのシール構造。
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