JP2008202377A - アスベストの飛散防止方法 - Google Patents

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Mitsuo Oyanagi
満雄 大柳
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Abstract

【課題】 アスベストの飛散防止方法の提案。
【解決手段】 継続使用される建物に使用されたアスベストの飛散防止方法のうち、壁や天井が仕上げ材で覆ってある内部のアスベストを、それらの仕上げ材の一部に窄孔し、そこからアスベスト固化剤を霧化注入し、内部の粉じんを捕捉、固化することで、これらの壁や天井の仕上げ材を剥がすことなく飛散防止対策ができることを提供するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、継続使用される建物に使われているアスベストが劣化してアスベストが粉じんとして(以後、総じてアスベストと称する)飛散することを防止する方法のうち、壁や天井が仕上げ材で覆われた内部にあるアスベストを、それら仕上げ材の一部に窄孔し注入孔として内部にアスベスト固化剤を霧化注入し浮遊粉じんを捕捉、固化させることで、仕上げ材を剥がしたり撤去したりせずに飛散を防止する方法を提案するものである。
技術背景
アスベストは耐火、断熱、結露防止、さらに吸音などの優れた機能を持ち、多くの建物に使用されてきたが、振動や経年等により表層から劣化してアスベストが周辺に飛散し、それを吸引したことを原因として死亡事故に至る健康障害が多発したことから大きな社会問題となっている。
このためアスベストが使用されている建物を解体する際には、作業者や近隣住民が飛散したアスベストを吸引して健康障害が生じないように厳しい法律も制定されている。
アスベストが使用され現存している建物は、まだ寿命には至らずに大半はそのまま継続使用されるものが多く、解体のように大量の粉じんの発生は無いものの、劣化しアスベストが飛散する危険な状態にあることは、日々の健康障害をもたらす危険性を継続させることであり、アスベストの無害化処理方法も含めて国を挙げての緊急対策課題となっている。
アスベストは軽量発泡コンクリート(ALC)などに代表される鉄骨造などの構造躯体に使用され、なかでも個人住宅、店舗、演芸場、スーパーマーケットなどでは、さらに美観上や外部からの物理的衝撃を避けるために、壁や天井に石膏ボードやセメント成形板またはアルミ板などの仕上げ材で覆っている場合が多い。
このように壁や天井が仕上げ材で覆われている場合は、内部のアスベストを直接視認することがないためにアスベスト対策はおろそかになりがちであるが、実際には煙と同等と言われる超微細で目に見えないアスベストは、空調やドアの開け閉めの際の空気の流れに乗じて隙間から生活空間にもれ出している。
また、一般的にこれらの建物の所有者はアスベストの飛散による健康障害が危惧されてはいても、実際の作業では壁や天井の仕上げ材を剥がし取り除きアスベスト対策をすることは、費用や工期が大がかりとなるばかりか周辺への配慮や、利用者へのイメージダウンが危惧されるなどの要因が重なって放置されていることが多く、日常生活に直結したこれらのアスベスト対策の遅れは、安全で健康的な生活を営む上で重要な課題となっている。
本発明は、前記したような従来では難工事の部類に入り対策が遅れがちとなっている壁や天井が仕上げ材で覆われた内部のアスベストの飛散防止方法を、簡便にして迅速に低コストで行なうことを可能とする方法を提案し、社会に寄与するもので具体的には以下の如くである。
建築物の壁や天井を仕上げ材などで覆った内部の鉄骨などに吹き付けられているアスベストの飛散を防止する方法において、その仕上げ材の任意の位置に複数箇所穿孔し、その孔を注入孔としてアスベスト固化剤を霧化する注入ノズルを挿入して、注入と乾燥を繰り返すことで、仕上げ材を剥がさずに内部の飛散する危険性のあるアスベストを固化させる。
壁裏、天井裏とも内部は数センチメートルから1メートル程度の空間があり、霧化したアスベスト固化剤を噴霧することにより、空間を漂いながら飽和状態となって隅々まで行き渡り、固化剤が浮遊したり落下したりして堆積したアスベストも含めて固化させる。
この方法では固化剤を霧化して噴霧するため、微量を長時間にわたり吐出することから作業効率は低下するが、一般の塗装機器などを使用した場合は、風圧により内部の粉じんを攪拌して飛散させる恐れや、固化剤の液だまりができて壁や天井の仕上げ材の表面に染み出す恐れがあることを防止するためである。
なお、アスベスト固化剤の霧化注入ノズルは注入孔に固定させて、無人で注入作業ができることから安全性に優れ、また大空間や広い面積の場合は複数の霧化注入ノズルを用いて複数の注入孔から同時に注入噴射することにより作業効率を高めることができる。
注入孔から噴霧した固化剤が内部で十分充填されたかの確認は、標準使用量と注入孔以外の窄孔より霧化された固化剤が噴出することで確認しながら、作業を順次繰り返して行なう。
以降前述のような一連の作業を複数回繰り返すことで、霧化され微量であった固化剤が何層も重なって付着することで、強固な皮膜となりアスベストを固化させることができる。
使用するアスベスト固化剤は、アルミナゾル、珪酸ソーダ、水ガラス、エチルシリケート、コロイダルシリカ、リン酸チタニュウムなどの水溶性バインダーで、分子構造が微細で100ミクロン以下に霧化が可能であり、乾燥後には固化してアスベストをからめて飛散防止の用を供するものであれば材料を特定しない。
上記した本発明の具体的な実施形態を添付図面も含めて説明すると以下のとおりであるが、この実施形態は、単に本発明の説明のためであり、発明思考の限定を意図するものではない。
すなわち、図1は本発明の壁の仕上げ材内部にアスベスト固化剤を霧化注入している断面図である。
図2は、天井仕上げ材内部にアスベスト固化剤を霧化注入している断面図である。
噴霧注入するアスベスト固化剤の注入孔と噴出孔は内部空間にもよるが、上下、または左右に5メートルないし10メートル間隔で、埋め戻し補修をした後も目立たない箇所に開けることが良い。
天井の場合は端部より霧化注入し、壁の場合は下部から上部に向けて霧化注入し、他の穿孔から霧化した固化剤が噴出したことで内部に充満したことを確認する。
その際の穿孔径は霧化注入ノズルとこのノズルの固定治具が挿入できるなるべく狭いものが、内部のアスベストの飛散防止のためにも良い。
図3は霧化注入ノズルを注入孔に固定治具で取り付けた図であり、図4はその固定治具の分解図である。
噴霧する固化剤の霧化注入ノズルは、注入孔に固定することで作業中は無人化ができ、また霧化注入ノズルは複数セットして、同時に固化剤を注入することで大面積や大空間であっても短時間に作業を効率よく完了することが出来る。
アスベスト固化剤を噴霧する霧状噴霧器は小面積の場合は電動式エアレス噴霧器、大面積や大空間の場合はコンプレッサー式噴霧器を用いることが良い。
霧化注入ノズルは20ミクロン程度の霧径が軽く隅々まで浮遊し、また液だまりが生じにくく、1リットルのアスベスト固化剤を10分(コンプレッサー使用時)から30分程度(電動エアレス噴霧器使用時)で噴霧するものを用いることが良い。
前述の霧化注入する固化剤の使用量は1回あたり空間の狭い場合は、1mあたり30から50cc、大空間の場合は1mあたり100ccを噴霧することを目安とする。
なお、最初に穿孔した時点で一方の注入孔から空気を送り込み、他方の穿孔で現状の内部の粉じん濃度測定をおこない、作業が終了した時点で再度同じように粉じん濃度測定を行なうことで内部のアスベスト繊維の飛散が抑制された状態を確認することが出来る。
さらに必要であれば、アスベスト固化剤に予め蛍光塗料を混入してブラックライトで照射しながら、CCDカメラなどで目視して確認することも出来る。
前述の濃度測定の結果、粉じんの確認が認められた場合は再度この作業を繰り返す。
なお、天井や壁に保守のための点検孔や通風孔、照明などがある場合は、そこを利用すればよいが周辺への飛散を防止する養生を十分に行う必要がある。
本発明の霧化注入ノズルを取り付けた天井断面図 本発明の霧化注入ノズルを取り付けた壁断面図 本発明の霧化注入ノズルを注入孔に固定した図 本発明の霧化注入ノズルを固定する治具の分解図
符号の説明
1 霧化注入ノズル
2 壁または天井の仕上げ材
3 アスベスト
4 鉄骨等構造基材
5 固定冶具
6 上部固定冶具
7 締めボルト
8 下部固定冶具
9 締めナット
10 注入孔
11 噴出孔
12 霧化したアスベスト固化剤

Claims (3)

  1. 建物の壁や天井が仕上げ材で覆われた内部にあるアスベストの浮遊粉じんの飛散を防止する方法において、壁や天井の仕上げ材に穿孔しそこを注入孔として内部にアスベスト固化剤を注入することで、壁や天井の仕上げ材を剥がすことなく内部のアスベストの飛散防止対策を講じることを特徴としたアスベストの飛散防止方法。
  2. 前述のアスベスト固化剤の注入は噴霧器と霧化注入ノズルによるもので、これにより固化剤は細かい霧状となり空間を漂いながら隅々まで行き渡り、内部の浮遊粉じんを捕捉、固化させることから、壁や天井の仕上げ材を剥がすことなく内部のアスベストの飛散防止対策を講じることを特徴とした請求項1に記載のアスベストの飛散防止方法。
  3. 前述のアスベスト固化剤を内部に注入する霧化注入ノズルは、無人でまた一度に複数を霧化注入できるようにそれぞれの注入孔に専用の固定治具で固定し、壁や天井の仕上げ材を剥がすことなく内部のアスベストの飛散防止対策を講じることを特徴とした請求項1および請求項2に記載のアスベストの飛散防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018193813A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 東京電力ホールディングス株式会社 飛散防止剤
JP2020151102A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社大林組 除菌装置

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