JP2008199404A - 同軸形伝送線路 - Google Patents

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Abstract

【課題】接点バネが非接続先の接点から脱離し新接続先の接点に最初に接触するまでの距離を増加させずに、接続先の電気信号回路間のアイソレーションを改善する。
【解決手段】電気信号回路の切り替えに際し、接点バネが電気信号回路の基端となる接点と接触したときに、接点バネが新接続先の接点に最初に接触する接触開始点を基点としてねじれ、前接点バネの先端の幅方向を形成する一辺と脱離した非接続側の接点との平均距離が増加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波切り替えスイッチや高周波リレーに用いられ、中心導体の一部である接点バネが撓曲して電気信号回路の基端となる接点に接離することによって電気信号回路を切り替え、高周波信号の出力先や入力元を切り替えたり、高周波信号の短絡、開放、終端など電気的な処理をする同軸形伝送線路に関するものである。(回路図は図4を参照)
例えば、高周波信号測定器の入力段、あるいは高周波信号発生器の出力段には、高周波信号の電気信号回路を切り替えるため切り替えスイッチが設けられている。
従来、この種の高周波切り替えスイッチでは、図7(a)に示すように、同軸形伝送線路の中心導体の一部となる接点バネ102と、第一の接点101aと第二接点101b(総称して接点101ともいう)を電気信号回路の基端とするそれぞれ異なる電気信号回路が構成され、図7(b)に示したような電磁石120の吸引力を押圧力に変換するカード121、接点バネ102と接触し押圧する接触子117からなる押圧手段によって、前記接点バネ102を接点101に対して接離させ電気信号回路を切り替える構造がある。
このような電気信号回路をなす同軸形伝送線路は、図7(a)に示したような高周波信号が入力される入力コネクタ111、高周波信号の出力先である出力コネクタ110、外導体として導電性を有する筐体105、さらに筐体には外導体溝106が形成され、この外導体溝内には板状に形成された中心導体の一部を形成する接点101および接点バネ102が収容されて形成されている。
接点101は、絶縁性の樹脂材などよりなる接点支持部107によって挟持されるとともに、該接点支持部107が外導体溝106に固定され、外導体溝106の内壁面と非接触の状態で収容支持されている。
接点バネ102は、接点101と同様に絶縁性の樹脂材などよりなる接点バネ支持部108によって支持され、一端部が自由端とされた、いわゆる片持梁を構成し、常に自らの弾性によって接点101に付勢接触されている。
接点101および接点バネ102を外導体溝106内に支持固定した後、外導体溝106の開口側から図7(b)に示したような導電性を有する蓋109が取り付けられて同軸形伝送線路が構成される。そして、上述した電磁石120の動作でカード121の一部の作動辺117が接点バネ102を押圧し、接点バネ102が撓曲して第一の接点101aおよび第二の接点101bと脱離、接触することによって電気信号回路の切断、接続が行われる。
このとき、接点バネ102は、脱離した側の第一の接点101aもしくは第二の接点101bを基端とした切断された電気信号回路との優れたアイソレーションを得るために、電気信号回路の基端となる接点101と物理的な距離を十分保つことが要求されており、特開平9−246802号公報には接点バネの応力集中を改善し撓曲量を増し、接点101との間に十分な距離を得て、アイソレーションを改善することが記述されている。
特開平9−246802号公報
上述した従来の同軸形伝送線路は、接点バネ102が非接続先の電気信号回路の基端となる非接続側の第一の接点101a(以下、非接続接点ともいう)から脱離し、接点バネ102が他の電気信号回路の基端となる接続先側の第二の接点101b(以下、接続先接点ともいう)に接触することによって電気信号回路を切り替える構造となっている。
その場合、非接続接点101aと接続先接点101bの物理的な接点間の距離を増やすことによって高周波特性の一つの要素であるアイソレーションが改善される。
しかしながら、接続先接点101bと非接続接点101aの物理的な距離を増やし接点バネ102の撓曲量を単に増やすと、接点バネ102が非接続接点101aから脱離し接続先接点101bに最初に接触するまでの移動距離が増加してしまい、結果として、回路の切り替え時間が増加し、同軸形伝送線路に求められる回路の切り替え時間の短縮という点において性能が劣ることになる。
そこで本発明は、上記課題を解消するために、接点バネが接触する接点の接触面に傾きを設け、傾いた接触面に接点バネが接触したとき、接点バネをその傾きに習うように接点バネを接続先接点に最初に接触する接触開始点を基点としてねじれさせることで、接点バネが非接続接点から脱離し接続先接点に最初に接触するまでの移動距離を増加させなくとも、非接続先接点に対する接点バネの先端の幅方向を形成する一辺の平均距離と非接続接点との距離を増加させ、非接続接点と接続先接点間のアイソレーションを改善することができる同軸形伝送線路を提供することを目的としている。
本発明による請求項1の同軸形伝送線路は、外導体に溝6が形成されており、該溝の空間内に中心導体の一部を形成するとともに信号経路を切り替えるための所定の幅を持った板状の接点バネ2と、前記接点バネ2が撓曲可能な所定の長さの自由端2cを有するように支持する接点バネ支持部8と、前記接点バネ2の前記自由端2cの一部を押圧し前記接点バネ2を撓曲させることで電気信号回路を切り替える押圧手段18と、前記接点バネ2と接離し第一の電気信号回路の基端となる前記外導体の溝6の空間内にある第一の接点1aと、前記外導体の溝6の空間内にあり、前記接点バネ2の幅広面を前記第一の接点1aと挟むように載置され、前記接点バネ2と接離し第二の電気信号回路の基端となる第二の接点1bと、前記接点バネ2が前記第一の接点1aと前記第二の接点1bのどちらか一方ずつ接触する同軸形伝送線路において、前記第一の接点1aまたは前記第二の接点1bの少なくとも一方が、前記接点バネ2の幅広面を挟持する前記接点バネ支持部8の接点バネ支持面8cを拡張した仮想平面に対して前記接点バネ2の略長さ方向の軸周りに角度を有して前記接点バネ2と接触する接触面1cを有しており、前記接点バネ2が前記角度をもつ前記接触面1cと最初に接触する接触開始点1dを基点として前記角度を持つ接触面1cに習って前記接点バネ2の略長さ方向を軸としてねじれを生ずる構成としている。
また、本発明による請求項2の同軸形伝送線路は、請求項1記載の同軸形伝送線路に加え前記接点バネ2が、前記第一の接点1aまたは前記第二の接点1bの前記角度を有する前記接触面1cに接触したとき、前記接点バネ2の前記自由端2cの先端の幅方向を形成する一辺と前記接点バネ2が脱離した他方の接点との間の平均距離が、前記ねじれによって前記接触開始点1dと前記他方との間の距離に対して増加する構成としている。
また、本発明による請求項3の同軸形伝送線路は、請求項1ないし請求項2記載の同軸形伝送線路に加え前記溝6は、十字状に形成され、前記接点バネ2は、前記溝6の十字の交差部を中心として対向するように載置された第一の接点バネ2aと第二の接点バネ2bからなり、前記第一の接点1aと前記第二接点1bは、前記第一の接点バネ2aと第二の接点バネ2bが載置された溝6に対し直角に交差する溝内かつ十字の交差部を中心として対向するように載置され、前記第一の接点バネ2aと前記第二の接点バネ2bが交互に異なる前記第一の接点1aまたは前記第二の接点1bに接触する構成としている。
本発明の同軸形伝送線路によれば、接点バネが接続先接点に最初に接触する接触開始点を基点として優れたアイソレーションを保ちたい接点から遠方へ接点バネをねじれさせるため、接点バネが非接続接点から脱離し、接続先接点に最初に接触するまでの距離を増加させなくとも、非接続の接点と前記接点バネの自由端側の先端の幅方向を形成する一辺の平均距離を増加させることができ接点間のアイソレーションを向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1(a)は、第一の実施の形態の同軸形伝送線路を示す平面図、図1(b)は図1(a)のB−B’横断面図、図2(a)は図1(a)の図示上の左側を拡大した拡大平面図、図2(b)は図2(a)のB−B’’横断面図、図3は図1(a)のC−C’横断面図、図4は、第一の実施の形態の回路図、図5は第一の実施の形態の接点バネのねじれを斜視図で表した概念図、図6は(a)は第2の実施の形態の接点バネのねじれを斜視図で表した概念図、図6(b)は、第2の実施の形態の同軸形伝送線路を示す平面図を示した。なお、図中において同一のものは同一の符号を用いて表している。
本発明の実施の形態の高周波切り替えスイッチの第一の実施の形態について説明する。この高周波切り替えスイッチは、図1(a)に示したように外導体としての導電性を有する筐体5に十字状の溝を形成し外導体溝6a,6b,6c(以下外導体溝6a,6b,6cを総称し外導体溝6とも言う)が形成され、この外導体溝6の空間内に、中心導体の一部を形成する第一の接点バネ2a、第二の接点バネ2bが1対(以下第一の接点バネ2aと第二の接点バネ2bを総称し接点バネ2とも言う)それぞれ接点バネ表面支持部材8a(図1(b)参照)と接点バネ裏面支持部材8b(図1(b)参照)からなる接点バネ支持部8(以下表面支持部材8aと裏面支持部材8bを総称して接点バネ支持部8とも言う)によって収容支持されるとともに第一の接点1a、第二の接点1b(以下第一の接点1aと第二の接点1bを総称し接点1とも言う)、が接点表面支持部材7a(図3参照)と接点裏面支持部材7b(図3参照)からなる接点支持部7(以下表面接点支持部材7aと裏面接点支持部材7bを総称して接点支持部7ともいう)によってそれぞれ収容支持され、外導体溝6の開口側から図1(b)に示したような導電性を有した蓋9が取り付けられて同軸形伝送線路をなしている。
外導体溝6は、筐体5に形成された入力側外導体溝6aと、該入力側外導体溝6aの略中央部に連通する出力側外導体溝6bと入力された高周波信号を内部処理する終端機能に導く終端側外導体溝6cを有して略十字状に形成されている。
次に第一の接点について図1(a)の左側を拡大した図2(a)を用いて説明する。第一の接点1aは、所定幅b0を有して長板状に形成され外導体溝6bとともに同軸形の伝送線路を形成している。
第一の接点1aの中程には、接点支持部7が設けられ、接点支持部7は、絶縁性の樹脂部材などよりなる接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7b(図3参照)によって第一の接点1aの幅方向の面(幅広面)を挟むように支持して(例えば、接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7bを溶着するなどして一体化して支持する)出力側外導体溝6bの内壁面と非接触な状態で出力側外導体溝6b内に配置し、出力コネクタ10の中心導体10aと電気的に接続されて、第一の接点1aとともに電気信号回路を構成している。
続いて、出力側外導体溝6bの側縁に皿ネジ14が螺合され、皿ネジ14の円錐形の斜面部分が表面接点支持部材7aと当接して出力側外導体溝6b内に押さえ固定されるとともに、第一の接点1aが接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7bの間で挟持され第一の接点1aが出力側外導体溝6b内に支持される。
このように、出力側外導体溝6b内に支持された第一の接点1aは、その一端が入力側外導体溝6a内に延出されるとともに、他端が筐体5の外部に設けられた出力コネクタ10の中心導体10aに接続されている。
次に、第二の接点1bを図2(a)を用いて説明する。第二の接点1bは、第二の接点1bの中程に接点支持部7が設けられ、接点支持部7は、絶縁性の樹脂部材などよりなる接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7b(図3参照)によって第二の接点1bの幅方向の面(幅広面)を挟むように支持して(例えば、接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7bを溶着するなどして一体化して支持する)、第二の接点1bを終端側外導体溝6cの内壁面と非接触な状態で終端側外導体溝6c内に配置し、入力された高周波信号が反射信号とならないように処理する終端器19(使用する電気信号回路に合った数値の抵抗器で本実施の形態では50Ωとした)に電気的に接続され第二の接点1bとともに、電気信号回路を構成している。
続いて、終端側外導体溝6cの側縁に皿ネジ14が螺合され、皿ネジ14の円錐形の斜面部分が接点表面支持部材7aと当接して終端側外導体溝6c内に押さえ固定されるとともに、第二の接点1bが第一の接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7b(図3参照)との間で挟持され第二の接点1bが終端側外導体溝6c内に支持される。
このように、終端側外導体溝6c内に支持された第二の接点1bは、その一端が入力側外導体溝6a内に延出されるとともに、他端が筐体5の内部に設けられた終端器19に接続されている。
なお、第一の接点1aおよび第二の接点1bの接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7bに挟持されている部分においては、幅可変部として段状に板幅が幅狭b1とされているので、接点表面支持部材7aと接点裏面支持部材7bの誘電率が考慮され、中心導体をなす接点1(接点1は第一の接点1aと第二の接点1bの総称)の特性インピーダンスが一定に保持されている。
さらにいうと、前述した幅可変部は、段状としたが接点支持部7の近傍においては樹脂部材などの誘電率の影響を考慮し、傾斜や曲線を用いて徐々に板幅を変化させても良い。
次に接点バネ2を図1(a)を用いて説明する。接点バネ2は、接点バネ2の中程に接点バネ支持部8が設けられ、接点バネ支持部8は、絶縁性の樹脂部材などよりなる接点バネ表面支持部材8aと接点バネ裏面支持部材8b(図1(b)参照)によって接点バネ2の幅方向の面(幅広面)を挟むように支持して(例えば、接点バネ表面支持部材8aと接点バネ裏面支持部材8bを溶着するなどして一体化して支持する)、入力側外導体溝6aの内壁面と非接触な状態で終端側外導体溝6a内に配置されている。
また、接点バネ2の幅について図2(a)を用いて説明する。接点バネ2は、所定幅b0を有して長板状に形成されており、接点バネ表面支持部材8aと接点バネ裏面支持部材8bに挟持されている部分においては、幅可変部としての段状に板幅が幅狭b1に形成されているので接点バネ表面支持部材8aと接点バネ裏面支持部材8bの誘電率が考慮され、中心導体をなす接点バネ2の特性インピーダンスが一定に保持されている。さらにいうと、前述した幅可変部は、段状としたが接点バネ支持部8の近傍においては樹脂部材などの誘電率の影響を考慮し、傾斜や曲線を用いて徐々に板幅を変化させても良い。
そして、接点バネ表面支持部材8aと接点バネ裏面支持部材8bにて、接点バネ2の幅狭b1を狭持された状態で、図1(a)に示したように各接点バネ2の自由端2cを対向させるようにして、入力側外導体溝6aの内壁面と非接触な状態で第一の接点バネ2aと第二の接点バネ2bが一対で入力側外導体溝6a内に配置する。
続いて、図1(a)に示したように筐体5の入力側外導体溝6aの側縁に皿ネジ14が螺合される。そして、皿ネジ14の円錐形の斜面部分が接点バネ表面支持部材8aと当接して接点バネ表面支持部材8a、接点バネ裏面支持部材8bが入力側外導体溝6a内に固定され、接点バネ2が接点バネ表面支持部材8a、接点バネ裏面支持部材8bの間の接点バネ支持面8c部(図2(b)参照)で挟持され入力側外導体溝6a内に片持梁状に支持される。
このように、入力側外導体溝6a内に支持された第一の接点バネ2a、第二の接点バネ2bは、それぞれ自由端2cが自らのバネ弾性によって常に第二の接点1bに付勢接触されるとともに、図1(a)に示したように第一の接点バネは2aは筐体5の外部に設けられた第一の入力コネクタ11の中心導体11aに、第二の接点バネ2bは、第二の入力コネクタ12の中心導体12aとそれぞれ電気的に接続されている。
また、皿ネジ14と接点支持部7によって接点を外導体溝内に支持し、皿ネジ14と接点バネ支持部8によって接点バネ2を外導体溝内に支持することについては説明したが、接点表面支持部7aおよび接点バネ表面支持部8aの皿ネジ14当接部分にはV字状の切欠15(図2(a)参照)が設けられていて、接点1および接点バネ2を各外導体溝6に配置する際に、切欠15と筐体5の皿ネジ14取付部とを合わせることによって接点支持部7および接点バネ支持部8の位置決めが容易となる。
さらに、切欠15によって接点表面支持部7aおよび接点バネ表面支持部8aと皿ネジ14の斜面部分との接触面積を大きく取れるので、接点支持部7および接点バネ支持部8の固定を確実にでき、接点1および接点バネ2の押さえ固定を確実にすることができる。また、接点支持部7および接点バネ支持部8の外形を外導体溝の側面および底面に習わせることで接点1および接点バネ2の位置決めを精度良く行うことができる。
なお、ここまで接点支持部7および接点バネ支持部8は、必ずしも同じ必要はなく形状や、材質を変えることもできる。その場合は、接点支持部7、接点バネ支持部8の形状および誘電率、外導体溝6a,6b、6cの形状などを考慮し接点バネ2の所定幅b0と幅狭b1、接点1の所定幅b0と幅狭b1は、それぞれ所望のインピーダンスになるように決定することが望ましい。
ところで、図2(b)で示したように筐体5の外導体溝6aの開口部反対側(図2(b)では下方)には、接点バネ2それぞれに押圧手段18が載置されている。押圧手段18は、電磁石20、カード21、接極子16および作動片17で形成されている。棒状に形成された作動片17はカード21に固定されているとともに筐体5の外導体開口部の反対側より入力側外導体6a内に挿通されて接点バネ2の自由端2c側の一部をそれぞれ押圧自在とする。
本実施の形態の接点バネ2は、押圧手段18が押圧していない状態のとき、第一の接点1bに接するようにあらかじめ塑性変形状態で曲げられている。この曲げはなくても良いが、本実施の形態では曲げることで一定の接触圧を得るような構成になっている。そして、一方の電磁石20が通電されることにより、図1(b)の如く接極子16にカード21が吸引され、これに伴いカード21に固定された作動片17が接点バネ2の自由端2c側の一部を押圧することにより、接点バネ2の自由端2cが第二の接点1bから脱離され、第一の接点1aに接触することで電気信号回路が切り替わる。なお、第一の接点バネ2aが第一の接点1aに接触し、第二の接点バネ2bが第二の接点1bに接触するなど、第一の接点バネ2a、第二の接点バネ2bがそれぞれ接触する第一の接点1aもしくは第二の接点1bの組合せを変えることによって異なる電気信号回路を構成することができる。
次に、図5を用いて、接点1bの接触面の傾きと接点バネ2bのねじれについて説明する。まず、接点1bの接触面の傾きについてであるが、本実施の形態によると接点バネ2bと接触する第二の接点1bの接触面1cが、接点バネ2bを支持する接点バネ支持部8の接点バネ支持面8cを拡張した仮想平面に対して、前記接点バネの略長さ方向の軸周りに、図5では第2の接点1bの先端(接触面1c方向側)に向かうほど下方に角度を有している。
本実施の形態では、第二の接点1bを狭持する一部品である接点支持部材7bと当接する終端側外導体溝6cの底部6dに約3度の傾斜(図3を参照)を設け、支持部7を該傾斜に習わせることによって第二の接点1bの接触面1cに角度を設けた。
次に、接点バネ2のねじれについて説明する。接点バネ2bは、第二の接点1bと角度を持つ接触面1cに接触するが、図3で示した本実施の形態の接点バネ2bが第二の接点1bと最初に接触する接触開始点1dと第一の接点1aとの距離d0は、図8に示した従来の配置の接点バネ2bが第二の接点1bと接触開始点1dとの距離d3と同じとなるように第二の接点1bを載置した。このことは接点バネ2bが第一の接点1aから接離し、第二の接点1bに接続するまでの物理的な移動距離を増加させないことになるので切り替えスイッチの動作時間の増加を防ぐ効果がある。なお、前述した角度は、角度を持つ第二の接点1bに接点バネ2bが接触し、接点バネ2bがねじれた場合に接点バネが塑性変形しない程度のものである。
図5に示したように第二の接点1bの接触面1cには角度が設けられているが、接点バネ2bが第二の接点1bの接触面1cに接触すると接点バネ2bが接触面1cの角度に習うように、第二の接点1bと接触開始点1dを基点とした接点バネ2の長さ方向を軸として図5に示したようなねじれ(従来の接点バネ2にねじれがない状態については図9を参照)が発生し、図3に示したd1だけ距離が増加して他方の第一の接点1aと接点バネ2bの先端の幅方向を形成する一辺との平均距離が増加する。結果として、接点バネ2の自由端2cの一部が脱離した第一の接点1aを基端とした電気信号回路から離れる方向に動くことになり、第一の接点1aを基端とした電気信号回路と第二の接点1bを基端とした電気信号回路との間のアイソレーションが従来の同軸形伝送線路と同じ部品点数であっても改善されることになる。
ここまで、十字上状の外導体溝内に接点バネ2と第一の接点1a、第二の接点1bが交差するように載置した実施形態で説明をしてきたが、別の実施形態を示す概念図を図6(a)に示した。
第一の接点1aと第二の接点2bは、接点バネ2bの略長さ方向の軸上に接点バネ2bの幅広面を挟むように載置する。接点バネ2bと接触する第二の接点1bの接触面1cは、接点バネ2bを支持する接点バネ支持部8の接点バネ支持面8cを拡張した仮想平面に対して、接点バネ2bの略長さ方向の軸周りに、接点バネ2b側から見たとき第二の設定1bが時計回り方向に角度を有するように角度有するように固定する。このような構成とすることで第一の実施の形態と同様に、接点バネ2bを接触面1cの角度に習わせてねじれを生じさせることができる。なお、図6(b)上で左側に位置するコネクタ10は第一の接点1aに接続され、第二の接点1bは図6(b)上で示さないが終端処理され電気信号回路を構成している。
このような構成としたことで、同軸型伝送路の外導体溝を直線に形成し、外導体溝内に接点バネ2bと第一の接点1a、第二の接点を直線状に載置し(図6(b)参照)、第一の接点1aと第二の接点1bが接点バネ2bの幅広面を挟んで(図6(a)では上下方向)同一方向に電気信号回路を導出するように載置できる。図6(b)では図示しないが、第一の接点1aと第二の接点1bはの電気的な接続先はそれぞれコネクタ接続先はなお、このような接点構造を持つ同軸型伝送路では、第一の接点1aと第二の接点1bとの間に高周波におけるアイソレーションを改善するために金属等の部材によりシールド構造を持たせると良い。
以上のように本発明の同軸形伝送線路によれば、接点バネが接点と接触を始める接触開始点と脱離した他方の接点との間の距離を増やさず、すなわち、電気信号回路の切り替え時間を増やすことなくアイソレーションが改善され、非接続先の電気信号回路との電気的な干渉が減るという効果を有し、高速応答かつ高アイソレーションが求められる高周波切り替えスイッチや高周波リレーに有用である。
(a)第一の実施の形態の同軸形伝送線路を示す平面図 (b)図1(a)のB−B’横断面図 (a)図1(a)の図示上の左側を拡大した拡大平面図 (b)図2(a)のB−B’’横断面図 図1(a)のC−C’横断面図 第一の実施の形態の回路図 第一の実施の形態の接点バネのねじれを斜視図で表した概念図 (a)第2の実施の形態の接点バネのねじれを斜視図で表した概念図 (b)第2の実施の形態の同軸形伝送線路を示す平面図 (a)従来の同軸形伝送線路の平断面図 (b)図7(a)のB−B’横断面図 図7(a)のC−C’横断面図 従来の同軸形伝送線路接点バネにねじれがない状態を示す斜視図
符号の説明
101 接点
101a 第一の接点
101b 第二の接点
102 接点バネ
105 筐体
106 外導体溝
107 接点支持部
108 接点バネ支持部
109 蓋
110 出力コネクタ
111 入力コネクタ
117 作動辺
120 電磁石
121 カード
1 接点
1a 第一の接点
1b 第二の接点
1c 接触面
1d 接触開始点
2 接点バネ
2a 第一の接点バネ
2b 第二の接点バネ
2c 自由端
5 筐体
6 外導体溝
6a 入力側外導体溝
6b 出力側外導体溝
6c 終端側外導体溝
6d 終端側外導体溝底部
7 接点支持部
7a 接点表面支持部材
7b 接点裏面支持部材
8 接点バネ支持部
8a 接点バネ表面支持部材
8b 接点バネ裏面支持部材
8c 接点バネ支持面
9 蓋
10 出力コネクタ
10a 中心導体
11 第一の入力コネクタ
11a 中心導体
12 第二の入力コネクタ
12a 中心導体
14 皿ネジ
15 切欠
16 接極子
17 作動辺
18 押圧手段
19 終端器
20 電磁石
21 カード

Claims (3)

  1. 外導体に溝(6)が形成されており、該溝の空間内に中心導体の一部を形成するとともに信号経路を切り替えるための所定の幅を持った板状の接点バネ(2)と、
    前記接点バネ(2)が撓曲可能な所定の長さの自由端(2c)を有するように支持する接点バネ支持部(8)と、
    前記接点バネ(2)の前記自由端(2c)の一部を押圧し前記接点バネ(2)を撓曲させることで電気信号回路を切り替える押圧手段(18)と、
    前記接点バネ(2)と接離し第一の電気信号回路の基端となる前記外導体の溝(6)の空間内にある第一の接点(1a)と、
    前記外導体の溝(6)の空間内にあり、前記接点バネ(2)の幅広面を前記第一の接点(1a)と挟むように載置され、前記接点バネ(2)と接離し第二の電気信号回路の基端となる第二の接点(1b)と、
    前記接点バネ(2)が前記第一の接点(1a)と前記第二の接点(1b)のどちらか一方ずつ接触する同軸形伝送線路において、
    前記第一の接点(1a)または前記第二の接点(1b)の少なくとも一方が、前記接点バネ(2)の幅広面を挟持する前記接点バネ支持部(8)の接点バネ支持面(8c)を拡張した仮想平面に対して前記接点バネ(2)の略長さ方向の軸周りに角度を有して前記接点バネ(2)と接触する接触面(1c)を有しており、前記接点バネ(2)が前記角度をもつ前記接触面(1c)と最初に接触する接触開始点(1d)を基点として前記角度を持つ接触面(1c)に習って前記接点バネ(2)の略長さ方向を軸としてねじれを生ずることを特徴とする同軸形伝送線路。
  2. 前記接点バネ(2)が、前記第一の接点(1a)または前記第二の接点(1b)の前記角度を有する前記接触面(1c)に接触したとき、前記接点バネ(2)の前記自由端(2c)の先端の幅方向を形成する一辺と前記接点バネ(2)が脱離した他方の接点との間の平均距離が、前記ねじれによって前記接触開始点(1d)と前記他方との間の距離に対して増加することを特徴とする請求項1記載の同軸形伝送線路。
  3. 前記溝(6)は、十字状に形成され、
    前記接点バネ(2)は、前記溝(6)の十字の交差部を中心として対向するように載置された第一の接点バネ(2a)と第二の接点バネ(2b)からなり、
    前記第一の接点(1a)と前記第二接点(1b)は、前記第一の接点バネ(2a)と第二の接点バネ(2b)が載置された溝(6)に対し直角に交差する溝内かつ十字の交差部を中心として対向するように載置され、
    前記第一の接点バネ(2a)と前記第二の接点バネ(2b)が交互に異なる前記第一の接点(1a)または前記第二の接点(1b)に接触することを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の同軸形伝送線路。

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