JP2008198713A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008198713A
JP2008198713A JP2007030489A JP2007030489A JP2008198713A JP 2008198713 A JP2008198713 A JP 2008198713A JP 2007030489 A JP2007030489 A JP 2007030489A JP 2007030489 A JP2007030489 A JP 2007030489A JP 2008198713 A JP2008198713 A JP 2008198713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
forming
cylinder
sio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007030489A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Miyahara
二朗 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micron Memory Japan Ltd
Original Assignee
Elpida Memory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elpida Memory Inc filed Critical Elpida Memory Inc
Priority to JP2007030489A priority Critical patent/JP2008198713A/ja
Publication of JP2008198713A publication Critical patent/JP2008198713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電極面積を確保できるシリンダ孔を形成する3μm厚のシリンダ絶縁膜を、デフォーカス・エラーを抑制して形成する。
【解決手段】シリンダ絶縁膜を、総厚の2/3の膜厚の第1の絶縁膜2と、第1の絶縁膜2上に第1の絶縁膜2よりウェットエッチング速度の遅い、総厚の1/3の膜厚の第2の絶縁膜3を形成した2層構造とし、第2及び第1の絶縁膜をに貫通孔6をドライエッチングにて形成し、ウェットエッチングにて第1の絶縁膜を優先的に拡張する。この時、第1の絶縁膜2は、一酸化二窒素とモノシランを原料ガスとしてプラズマ化学気相成長法で形成する酸化シリコン膜からなり、第2の絶縁膜3を形成する前において、第1の絶縁膜2の表面凹凸の高低差を150nm以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、DRAM等のメモリ素子のシリンダ型キャパシタ構造を、2層の層間膜に貫通するシリンダ孔を形成し、溶液エッチングにより拡張して形成する半導体装置に関する。
DRAM製造におけるキャパシタ構造の一つとして、層間膜に円筒型開孔を形成し、該開孔の内部に下部電極、容量絶縁膜を形成するシリンダ構造がある。
図4は、シリンダ型キャパシタ構造を有するDRAMメモリセル部の概略断面図である。図4に示す構造は、次のようにして形成される。半導体基板101の所定の領域に素子分離領域102及び不純物拡散層からなるドレイン103及びソース104が形成されている。半導体基板101上にはゲート絶縁膜105a、その上にゲート電極105b及びカバー絶縁膜105cからなるワード線105、ワード線105側壁にサイドウォール絶縁膜105dが形成されている。ワード線105を形成した後、全面に第1の層間絶縁膜106を形成し、ドレイン103及びソース104に接続するコンタクトプラグ107及び108が形成される。次に、第2の層間絶縁膜109を全面に形成し、ドレイン103に接続されたコンタクトプラグ107と接続するようにコンタクトホールを形成し、導電材料を埋め込んでビット線コンタクトプラグ110が形成され、その上にビット線111が形成される。その後、第3の層間絶縁膜112を全面に形成し、ソース104に接続されたコンタクトプラグ108と接続するようにコンタクトホールを形成し、導電材料を埋め込んで容量コンタクトプラグ113が形成される。全面にシリンダ絶縁膜114を形成し、容量コンタクトプラグ113を露出するように深孔を形成し、下部電極115、容量絶縁膜116、上部電極117を深孔内に順次形成してシリンダ型キャパシタ構造が形成される。さらに、上部電極117上には第4の層間絶縁膜118、上部配線119などが形成される。
半導体装置の高集積化に伴い、キャパシタ孔径を縮小し、より深い孔をシリンダ絶縁膜に形成する必要がある。このように深孔を形成するエッチング深さが増すほど、深孔の下部孔径が狭くなってしまい(テーパ形状)、十分な電極面積が確保できなくなる。これは、従来、シリンダ絶縁膜としてTEOS(Tetra Ethylene Ortho Silicate)を原料とするプラズマCVD法で形成する単層酸化シリコン膜が、スループットの優位性の観点から使用されてきたが、世代と共に微細化が進むと、シリンダ孔のアスペクト比が大きくなり、酸化シリコン膜のドライエッチング特性に起因して、シリンダ孔の開口表面から1/4〜1/5の深さの部分が最も広がるボーイングと呼ばれる現象に起因している。ドライエッチングの後、ウェットエッチング等の等方性エッチングにより孔径拡大を図ることも考えられるが、単層構造では上部も同様にエッチングされてしまうため、下部の孔径を十分拡張することは困難である。
そこで、シリンダ層間膜を2層以上の多層構造とすることで電極面積を確保する方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。すなわち、下層膜に上層膜よりもエッチレートの高い膜を用いることで、テーパ形状で細くなる深孔下部を広げて電極面積を確保している。特許文献1では、上層膜をエッチング後、エッチングガスを切り替えて下層膜のエッチングを行うことで、段差のないストレージノードホールが形成できるとしている。一方、特許文献2では、上層膜及び下層膜を貫通する予備のストレージノードホールを形成し、ウェットエッチなどの等方性エッチングにより、下層膜の孔径を拡大している。2層構造の膜種としてはTEOS−SiO、SiH−SiO、BPSG、PSG等の組み合わせが用いられている。
さらに、LSI素子の微細化に伴いキャパシタ口径が縮小すれば容量確保のためには上記方法だけでなく、層間膜の厚膜化を行う方法が容易に想像されるが、厚膜化に伴うドライエッチング加工の困難性及び、電極材料成膜時のパーティクル発生、膜厚均一性悪化、膜ストレス増大などの成膜上の課題も発生する。
特開2002−43437号公報 米国特許第6,548,854号明細書
このような状況下において、本発明者は、DRAM製造において、シリンダ型キャパシタ構造を形成する層間膜を積層構造とし、上層としてTEOSを原料とする酸化膜(以下、TEOS−SiOと略す。)を1.0μm、下層としてモノシラン(SiH)を原料とする酸化膜(以下、SiH−SiOと略す。)を2.0μmの合計3μm厚と厚膜化し、特許文献2に記載される方法を適用したところ、シリンダ開孔のリソグラフィー工程にてデフォーカス・エラーが発生する問題が発生した。これは、層間膜のモホロジーが悪く、リソグラフィー工程時にローカルフラットネスが悪いことによるデフォーカス・エラーを引き起こしているものと予想された。調査の結果、モホロジーを悪化させている原因は上層膜のTEOS−SiO膜ではなく、下層膜のSiH−SiO−2.0μm成膜時に起因していることが分かった。また、SiH−SiO膜は0.5μm成膜時にはモホロジーの悪化が認められないが、1.0μmから2.0μmと厚膜にするに従いモホロジーが悪化していることが分かった。
ここで、「デフォーカス・エラー」とは、リソグラフィー時、露光装置にウエーハをセットした段階で、表面に異物や凹凸があると、検出光が乱反射し、正常な光強度分布が得られず、どこが表面は認識できないため、予め露光装置に設定されているフォーカス範囲を超えてしまい、このウエーハは露光不可となる現象である。
下層のSiH−SiO膜の膜厚を薄くすると、孔径の拡大が十分とならず、所望の容量を得るための電極面積が確保できない。上層の下部まで拡大するようにエッチングすると、下層がさらにエッチングされるため、段差が大きくなりすぎ、その後に形成する下部電極、誘電体もその段差を踏襲しながら形成されるため、誘電体への電界集中が大きくなり信頼性が低下する問題がある。
そこで、本発明は、エッチング特性の異なる絶縁膜材料の積層構造に対して、下層のSiH−SiO膜を厚膜化しても、表面モホロジーを改善してデフォーカス・エラーを抑制し、テーパ状に細くなるシリンダ孔下部を十分に拡張して十分な容量を確保し得るシリンダ型キャパシタ構造を有する半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本発明は、以下の構成よりなる。
(1)
半導体基板上にメモリセルトランジスタ及びその拡散領域に接続されたシリンダ型キャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に、厚さ1700〜2200nmの第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に厚さ900〜1100nmの第2の絶縁膜を積層形成する工程と、
前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を貫通してシリンダ孔を形成する工程と、
溶液エッチングにより、前記シリンダ孔の径を拡大させる工程と、
前記、径が拡大されたシリンダ孔の内面に下部電極を形成する工程と、
全面に容量絶縁膜を形成する工程と、
前記容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程を少なくとも有し、
前記第1の絶縁膜は、一酸化二窒素とモノシランを原料ガスとしてプラズマ化学気相成長法で形成する酸化シリコン膜からなり、前記第2の絶縁膜を形成する前において、前記第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差が150nm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(2)
上記(1)において、前記第1の絶縁膜は、一酸化二窒素とモノシランの流量比(一酸化二窒素の流量/モノシランの流量)が20〜35、成膜圧力が466〜559Pa、成膜温度380〜420℃の条件範囲で形成することで、前記第2の絶縁膜を形成する前において、第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差を150nm以下とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(3)
上記(1)において、前記第1の絶縁膜を形成した後、第2の絶縁膜を形成する前に化学機械研磨法により前記第1の絶縁膜の表面を平坦化することで、第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差を150nm以下とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(4)
上記(1)または(2)において、前記シリンダ孔を拡大する溶液エッチングは、前記第1の絶縁膜が前記第2の絶縁膜より3.5〜4.5倍エッチング速度が速い条件で実施することを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明では、本発明では下層のSiH−SiO膜の成膜条件を限定することで、積層したシリンダ絶縁膜表面のモホロジーを改質することができる。また、下層のSiH−SiO膜をCMPにて平坦化してから上層膜を形成する方法でも同様の効果が得られる。ただし、CMP工程が中間に実施されるため、それに伴う歩留まりの低下は否めないことから、成膜条件を限定する前者の方法が有利である。
以下、本発明について詳細に説明する。
上記特許文献2では、下層としてBPSG膜を使用し、上層にTEOS−SiO膜を使用した例が示されている。しかしながら、通常BPSG膜は、TEOS−SiO膜とのエッチング速度差が大きく、本発明のように厚膜化してウェットエッチによる孔径拡大を図ると、上層と下層との境界における段差が大きくなりすぎるという問題がある。特許文献2では、BPSG膜中の不純物(ボロンとリン)の含有量を調整することで、エッチング速度の調整が可能であることも記載されているが、TEOS−SiO膜との間で極力段差を形成しないようにすると、ほとんど不純物を含まない膜とする必要がある。そのような観点から、本発明では、一酸化二窒素(NO)とモノシラン(SiH)を原料ガスとしてプラズマ化学気相成長法で形成する酸化シリコン膜(SiH−SiO膜)を下層膜として選択した。NOとSiHは、BPSG膜のソースガスとして、一般に使用されている。
SiH−SiO膜の成膜は並行平板型のプラズマCVD装置を用いて実施することができる(図3参照)。図3に示すプラズマCVD装置は、チャンバー31内に、上部電極32と基板(ウエーハ)34が載置される下部電極33が設けられている。上部電極32はシャワー状の穴が開いたプレートで、ここから原料ガスが成膜空間に導入され、上部電極32に高周波電源RFがマッチング機構37を介して接続されることで高周波電界(例えば、13.56MHz)が印加される。そして、下部電極33は温度調整用のヒーター機構を有するセラミックヒーターで600℃までの成膜が可能である。また、チャンバー31の排気ポートからドライポンプ35への接続の間には圧力調整機構としてスロットルバルブ36を有することでチャンバー31内の圧力を一定に保つ。通常、SiH−SiO膜の成膜は、まず400℃にヒーター温度が保持された状態でウエーハを導入した後、SiH=550sccm、NO=12000sccmの条件で原料ガスを充填する。各ガスを充填した状態でチャンバー31内の圧力を360Pa(2.7Torr)に維持して上部電極32から500Wの高周波RFを印加することにより成膜する。
そこで、成膜条件を種々変更して、モホロジーの改善効果を検討した。本発明では、成膜条件として、主原料であるモノシラン(SiH)の流量、高周波パワー、成膜圧力の3点について検討した。成膜条件変更による膜表面のモホロジー改質結果を表1に示す。各種成膜条件の変更を試した結果、成膜圧力を従来の360Pa(2.7Torr)から533Pa(4.0Torr)に上げることでデフォーカス・エラーが全く発生しなかった。最終的な成膜条件はSiH=550sccm、NO=12000sccm、成膜圧力=533Pa、成膜温度=400℃、HFRF=500Wとした。
Figure 2008198713
デフォーカス・エラーが全く発生しない条件で成膜できたものについて、同条件で成膜したダミーウエーハを異物測定器(KLA-Tencor Corporation製、商品名「Surfscan(サーフスキャン)SP1」)にかけ、SiH−SiO膜の表面の凹凸をモニターしたところ、感度0.15μm(150nm、ほぼ現在の最高感度)で異物や凹凸が検知されないことが確認された。そこで、異物測定器の感度0.15μmにてパーティクル等の異物や凹凸が確認できないものを効果大(○)とした。以下、感度0.18μmにて未検知を効果中(△)、感度0.2μmにて未検知を効果小(▲)、感度0.2μmで検知されたものを効果なし(×)とした。因みに、効果なし(×)と判定された従来の標準的な条件では、デフォーカス・エラーが100%の割合で発生し、フォトリソグラフィに不適であった。
以上の結果から、本発明では、SiH−SiO膜の表面凹凸の高低差が150nm以下であることにより、表面モホロジーの改善効果が得られることが確認された。
本発明では、合計3μmのシリンダ層間膜を形成し、その約2/3を下層膜、約1/3を上層膜とすることで、有効な電極面積を確保することが可能となる。そのような観点から、製造時の許容誤差範囲を勘案して、下層膜を厚さ1700〜2200nm、上層膜を厚さ900〜1100nmとした。
また、下層のSiH−SiO膜の成膜条件として、上記例では、一酸化二窒素とモノシランの流量比(一酸化二窒素の流量/モノシランの流量)を21.8としているが、本発明では、流量比20〜35の範囲で実施することができる。
本発明では、上記表1に示すように、成膜圧力の影響が最も大きく、標準的な成膜圧力360Pa(2.7Torr)の約30%増である466(3.5Torr)以上とすることが好ましい。圧力が高くなりすぎると、高周波パワーを増大させる必要が生じるが、上記の通り、高周波パワーを高めすぎると生成プラズマが不安定となる。このため、本発明では、安定してプラズマが生成する圧力範囲であれば、特に限定されないが、実用的には559Pa(4.2Torr)を上限とすればよい。
成膜温度は、400℃を基準とし、上下20℃を許容範囲とする。すなわち、380〜420℃の範囲とする。
また、本発明では、上記成膜条件を厳密に規定する代わりに、下層のSiH−SiO膜を標準的な方法で成膜後に、その表面を化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法などにより平坦化した後、上層の絶縁膜を形成する方法でも、表面モホロジーを改善することができる。その場合、下層のSiH−SiO膜の成膜方法は制限されない。
上層の第2の絶縁膜としては、下層の第1の絶縁膜であるSiH−SiO膜と適切なエッチング速度差を達成できる膜であれば、特に制限されないが、一般に多用されているTEOSを原料とする酸化膜(TEOS−SiO膜)であることが好ましい。
第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜は、CVD法、特にプラズマCVD法などの公知の方法で成膜されるが、さらに成膜後に膜の緻密化を図るため、加熱処理が施されていても良い。加熱処理は、例えばRTAにより700℃程度に短時間加熱して行う。
シリンダ孔の形成は、まず、第2及び第1の絶縁膜を貫通する開孔をドライエッチング法にて形成する。ドライエッチング条件については特に制限はなく、3μm程度の厚膜を効率よくエッチングできる方法であればよい。また、ドライエッチングの際に、シリンダ絶縁膜の下に形成される構成物、特に容量プラグなどが埋め込まれた絶縁膜との境界でエッチングを制御性良く停止するため、シリコン窒化膜などのエッチングストッパを形成しておくことが好ましい。本発明では、このようなエッチングストッパ膜はシリンダ絶縁膜に含まれないものとする。
本発明において形成しようとする深孔のサイズは、孔径200nm程度の極めて微細なものであるため、現在汎用のKrFエキシマレーザ光(248nm)以下の波長の光に感光性を有するフォトレジストを使用する。しかしながら、このようなフォトレジストは厚膜化できず、3μmのシリンダ絶縁膜に貫通孔を形成することは困難である。そこで、本発明では、シリンダ絶縁膜上にシリンダ絶縁膜と高いエッチング選択比が得られるハードマスク層を形成して深孔を形成することが有利である。ハードマスク層としては、ポリシリコン膜、シリコン窒化膜、アモルファスカーボン膜などが挙げられる。特に、深孔形成後にハードマスクが容易に除去できることから、アモルファスカーボン膜が好ましい。
実際の製造では、まず、フォトレジストをマスクとしてハードマスク層に所望の孔を形成し、次に、ハードマスク層をマスクとしてシリンダ絶縁膜にドライエッチングを行い、シリンダ絶縁膜に貫通孔を形成する。
このように形成される貫通孔は、前記したようにテーパ形状に形成されるため、そのままでは十分な電極面積を確保することはできない。続いて、溶液エッチングにて孔径の拡大を図る。第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とは溶液エッチングに対するエッチング速度が異なるため、下層の第1絶縁膜をより多くエッチングして、孔径拡大を図ることができるが、エッチング速度差が大きすぎると第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との境界部分の段差が大きくなりすぎる。本発明では、前記第1の絶縁膜が前記第2の絶縁膜より3.5〜4.5倍エッチング速度が速い条件でエッチングすると、下層の第1の絶縁膜のテーパに細くなった下部も十分に拡張でき、第1と第2の絶縁膜の境界部分の段差も差ほど大きくならず好ましい。
エッチング液としては、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とを上記エッチング速度比でエッチングできるものであれば特に制限されるものではないが、例えば、過酸化水素を含有するエッチング液(例としては、アンモニウムイオン含有のAPM(NHOH/H/HO=1:4:20)や硫酸含有のSPM(HSO/H=5:1))やフッ酸系のエッチング液(例として、稀釈フッ酸DHF(HF/HO))等が挙げられる。
このようにして孔径拡大されたシリンダ孔の内面には、従来公知の方法で下部電極が形成される。下部電極材料としては、HSG(Hemi Spherical Grain)を表面に形成してさらに電極面積を拡張できることから、もっぱらポリシリコン膜が用いられる。
続いて、全面に容量絶縁膜を形成する。容量絶縁膜としては、HSGポリシリコン表面へのカバレッジ性が良好で、適度な誘電率を有することから酸化タンタル(Ta)膜が好ましく使用される。また、酸化アルミニウム(Al)も高い誘電率(K=10)を有することから有望視されている。AlはTaに比べて低温プロセス(450℃以下)が可能なため、DRAM混載LSIへの適用性に優れている。最後に容量絶縁膜上に上部電極を形成する。通常は金属電極をCVD法により形成する。代表的な材料は、バリアメタルにも用いられるTiClを用いたCVDのTiN膜である。このTiN膜は、電気抵抗はやや高いものの、CVDにより複雑な3次元構造にステップカバレッジを良好に成膜できる特徴がある。
以上のようにしてMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造のキャパシタが得られる。
以下、実施例を参照して本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
2層構造の層間膜を用いたシリンダ型キャパシタ(上層=TEOS−SiO(1.0μm) / 下層=SiH−SiO(2.0μm))をモホロジー改善したSiH−SiOを用いて形成した実施例を示す。図1は、本実施例における工程断面図を示す。
(a) 図4に示したような、容量コンタクトプラグ113までが形成された半導体基板上(図示せず)に、ドライエッチング時のエッチングストッパ膜1となるSiN膜をLP−CVD法などにより50nm程度に形成し、この上にプラズマCVD法によりSiH−SiO膜2を2.0μm厚に形成した。SiH−SiO膜の成膜は図3に示す並行平板型のプラズマCVD装置によりSiH=550sccm、NO=12000sccmを原料ガスとして、533Pa(4.0Torr)減圧下、400℃の成膜温度にてHFRF=500Wの印加で成膜した(図1(a))。
(b) プラズマCVD法によりTEOS−SiO膜3を1.0μm厚に形成した。TEOS−SiO膜3の成膜は、同様に図3に示す並行平板型のプラズマCVD装置により、TEOS、Oを原料ガスとして306.6Pa(2.3Torr)減圧下、400℃の成膜温度にて成膜した(図1(b))。
(c)プラズマCVD法によりアモルファスカーボン膜(4)をハードマスクとして800nm厚に形成した(図1(c))。
(d)既知の手法によりフォトレジスト(5)を塗布し、所望の開孔パターン加工を行った(図1(d))。
(e)まず、ドライエッチングにてアモルファスカーボン膜4をエッチング加工する。アモルファスカーボン膜4のエッチングは、Ar,O,CFガスを用いて実施した。
(f)このように開孔の形成されたアモルファスカーボン膜4をマスクとしてシリンダ層間膜をエッチング加工して、TEOS−SiO膜3、SiH−SiO膜2を貫通して、下部の容量コンタクトプラグを露出する貫通孔6を形成した。エッチングは、Ar,O,CHF,C,CFガスを用いて実施した。
(g)シリンダ開孔後、DHF(HF/HO=1/100)を用いて140秒間ウェットエッチング処理を行うことにより、貫通孔6を拡張したシリンダ孔6’を形成した。この時、TEOS−SiO膜3は9.5nm、SiH−SiO膜2は35.3nmエッチングされた(エッチング速度比=3.7)。形成されたシリンダ孔6’は、TEOS−SiO膜3の上部径が174nm,SiH−SiO膜2の上部径が184nm,SiH−SiO膜2の下部径が161nmであった。
その後、開孔6’内にポリシリコンを25nm厚に形成して下部電極とし、その上に容量絶縁膜としてAl/HfO、上部電極としてTi/TiNを順次形成してキャパシタを製造した。
実施例2
他の実施例として2層構造シリンダ型キャパシタ(上層=TEOS−SiO(1.0μm)/下層=SiH−SiO(2.0μm))をSiH−SiO膜の成膜後、CMPによる平坦化処理を行い、膜表面をなだらかにして対策を行った実施例を示す。図2は、本実施例の製造方法を説明する工程断面図である。
(a)ドライエッチング時のエッチングストッパ膜1上にプラズマCVD法によりSiH−SiO膜2を2.0μm厚に形成した。SiH−SiO膜2の成膜は並行平板型のプラズマCVD装置によりSiH=550sccm、NO=12000sccmを原料ガスとして360Pa(2.7Torr)減圧下、400℃の成膜温度にてHFRF=500Wの印加で成膜した(図2(a))。
(b)既知の酸化膜CMP法にてSiH−SiO膜2の平坦化を行った(図2(b))。
(c)平坦化したSiH−SiO膜2上に実施例1と同様にTEOS−SiO膜3を1.0μm厚に形成した。
以後、実施例1と同様にシリンダ絶縁膜のエッチング、溶液エッチングを実施し、シリンダ孔6’を形成し、キャパシタを作成した。
SiH−SiO膜2の成膜後にCMP研磨の平坦化を追加したフローでは、リソグラフィー工程にてデフォーカス・エラーは発生しなかった。また、CMP工程追加フローで作成したデバイスは電気特性にも問題は見られず、有用であると判断できた。
この発明の実施例の構成及び製造工程順を示す工程断面図である。 この発明のその他の実施例の構成及び製造工程順を示す工程断面図である。 第1の絶縁膜を形成するための成膜装置の構成図である。 従来のシリンダ型キャパシタ構造を有するDRAMメモリセル部の概略断面図である。
符号の説明
1 エッチングストッパ膜(SiN膜)
2 第1の絶縁膜(SiH−SiO膜)
3 第2の絶縁膜(TEOS−SiO膜)
4 ハードマスク層(アモルファスカーボン膜)
5 フォトレジスト
6 貫通孔
6’ シリンダ孔
31 チャンバー
32 上部電極
33 下部電極
34 基板(ウエーハ)
35 ドライポンプ
36 スロットルバルブ
37 マッチング機構
RF 高周波電源
101 半導体基板
102 素子分離領域
103 ドレイン
104 ソース
105 ワード線
105a ゲート絶縁膜
105b ゲート電極
105c カバー絶縁膜
105d サイドウォール絶縁膜
106 第1の層間絶縁膜
107,108コンタクトプラグ
109 第2の層間絶縁膜
110 ビット線コンタクトプラグ
111 ビット線
112 第3の層間絶縁膜
113 容量コンタクトプラグ
114 シリンダ絶縁膜
115 下部電極
116 容量絶縁膜
117 上部電極
118 第4の層間絶縁膜
119 上部配線

Claims (4)

  1. 半導体基板上にメモリセルトランジスタ及びその拡散領域に接続されたシリンダ型キャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板上に、厚さ1700〜2200nmの第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に厚さ900〜1100nmの第2の絶縁膜を積層形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を貫通してシリンダ孔を形成する工程と、
    溶液エッチングにより、前記シリンダ孔の径を拡大させる工程と、
    前記、径が拡大されたシリンダ孔の内面に下部電極を形成する工程と、
    全面に容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程を少なくとも有し、
    前記第1の絶縁膜は、一酸化二窒素とモノシランを原料ガスとしてプラズマ化学気相成長法で形成する酸化シリコン膜からなり、前記第2の絶縁膜を形成する前において、前記第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差が150nm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、前記第1の絶縁膜は、一酸化二窒素とモノシランの流量比(一酸化二窒素の流量/モノシランの流量)が20〜35、成膜圧力が466〜559Pa、成膜温度380〜420℃の条件範囲で形成することで、前記第2の絶縁膜を形成する前において、第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差を150nm以下とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、前記第1の絶縁膜を形成した後、第2の絶縁膜を形成する前に化学機械研磨法により前記第1の絶縁膜の表面を平坦化することで、第1の絶縁膜の表面凹凸の高低差を150nm以下とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1または2において、前記シリンダ孔を拡大する溶液エッチングは、前記第1の絶縁膜が前記第2の絶縁膜より3.5〜4.5倍エッチング速度が速い条件で実施することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2007030489A 2007-02-09 2007-02-09 半導体装置の製造方法 Pending JP2008198713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030489A JP2008198713A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030489A JP2008198713A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008198713A true JP2008198713A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39757410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030489A Pending JP2008198713A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008198713A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014148561A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル 半導体装置の製造方法
US10475661B2 (en) 2017-09-18 2019-11-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device including a capacitor structure and method for manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014148561A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル 半導体装置の製造方法
US10475661B2 (en) 2017-09-18 2019-11-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device including a capacitor structure and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3976703B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6451665B1 (en) Method of manufacturing a semiconductor integrated circuit
US7998825B2 (en) Method for fabricating semiconductor device
US10475661B2 (en) Semiconductor device including a capacitor structure and method for manufacturing the same
US20030054634A1 (en) Method for fabricating semiconductor device
JP4552835B2 (ja) キャパシタの製造方法
US20110294276A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
TWI250579B (en) Method for fabricating semiconductor device
JP4711658B2 (ja) 微細なパターンを有する半導体装置の製造方法
JP2006157002A (ja) キャパシタの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2008159988A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
TW444380B (en) Semiconductor integrated circuit device and the manufacturing method thereof
JP2007324490A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004274056A (ja) 強誘電体メモリキャパシタの形成方法
US20070015356A1 (en) Method for forming contact hole in semiconductor device
KR20020037684A (ko) 반도체 장치의 제조방법
JP2006191025A (ja) シリンダ構造のキャパシタを有する半導体メモリ装置の製造方法
JP2006120832A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20080160759A1 (en) Method for fabricating landing plug contact in semiconductor device
KR100950470B1 (ko) 반도체 메모리소자의 스토리지전극 형성방법
US8129251B2 (en) Metal-insulator-metal-structured capacitor formed with polysilicon
US8153486B2 (en) Method for fabricating capacitor
US7651898B2 (en) Method for fabricating semiconductor device
JP2008198713A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006191053A (ja) 半導体メモリ装置の製造方法