JP2008196522A - シール装置 - Google Patents

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亮造 宇田川
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Abstract

【課題】複雑な形状を適用することなく安価で簡潔な構造で、静止体と回転体との接触に対して信頼性を損なわないシール力に富むシール装置を提供することである。
【解決手段】静止体11と回転体12との間の流体をシールするシール装置であり、静止体11から突出して形成されたフィン13と、回転体12が流体14と接する面の表面12aに形成された粗面部17とを備える。粗面部17は表面粗さが粗くなっている。これにより、フィン先端部と回転体の表面12aの表面粗さとの間隙dに対する割合が増大し、表面12aの凹凸によってフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化し、圧力損失を増大させ流体のリーク量を低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静止体と回転体の間の流体をシールするためのシール装置に関する。
静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置では、静止体または回転体よりフィンを突出させたり、静止体または回転体に段差を付けて凹凸形状にしたりして流体の圧力損失を増大させシール力を向上させている。また、シール力を高めるために、静止体と回転体との間の間隙を減少させたり、フィンの長さ及び形状を変化させたり、流路の段差を高くしたりする方策が取られる。
タービンロータのシール装置のように、既に静止体と回転体との間の間隙を十分減少させている場合には、シール力をさらに向上させるには複雑な形状のシール装置となる。
図14は従来のシール装置の説明図であり、静止体11から突出して回転体12の方向にフィン13が形成されている。このフィン13により、静止体11と回転体12との間の流体14が外部に漏洩するのを阻止するようにしている。図15は図14のA1部の詳細図である。タービンロータラビリンスのシール装置の場合、フィン先端15とフィン13に対面する回転体12の表面12aとの間隙dは1mm以下であり、回転体12の表面12aの表面粗さは最大高さhで6.3μm程度である。これは、通常の機械加工仕上げの表面粗さである。
図16は従来のスラントフィン型シール装置の説明図、図17は図16のA2部の詳細図である。図16に示すように、静止体11に対して斜め方向に傾けたスラント型フィン13’を突出して回転体12の方向に設け、図17に示すように流体の圧力損失を増加させてシール力を向上させている。この場合も、フィン先端15とフィン13’に対面する回転体12の表面12aとの間隙dは1mm以下であり、回転体12の表面12aの表面粗さは最大高さhで6.3μm程度である。
図18は従来のハイロー型シール装置の説明図、図19は図18のA3部の詳細図である。図18に示すように、フィン13として短歯フィン13aと長歯フィン13bとを有し、短歯フィン13a及び長歯フィン13bに対面して回転体12側に凹凸形状をした凸部16a、凹部16bが設けられている。短歯フィン13aと長歯フィン13b、及び凹凸形状の凸部16a、凹部16bにより、図19に示すように、流体の圧力損失を増加させシール力を向上させている。この場合も、フィン先端15とフィン13に対面する回転体12の表面12aとの間隙dは1mm以下であり、回転体12の表面12aの表面粗さは最大高さhで6.3μm程度である。
このように、回転体12の表面12aの表面粗さは、フィン13とそれに対面する回転体12の表面12aの間隙dに対して十分小さいため、従来のシール装置ではフィン13周辺の流体の流れは表面粗さによる影響をほとんど受けない。そのため、シール装置のシール力は、フィン13とそれに対面する回転体12の表面12aの形状、フィン13とそれに対面する回転体12の表面12aとの間隙d、フィン13の枚数及びフィンピッチで決定されることになる。
さらに、従来のタービンロータラビリンスのシール装置においては、フィン13とフィン13に対面する回転体12の表面12aとが接触した場合、フィン13が接触を起こさない程度まで、表面12aによってフィン13が削り取られるが、削り取られるまでロータの振動は大きい状態になり、運転に支障のある振動となることもある。
ここで、ラビリンスシール絞り片のアブレイダブル皮膜に対峙する先端部に複数の凹凸を円周方向に配列して形成し、ラビリンスシール絞り片との接触部位でアブレイダブル皮膜を微小な自己破壊を起こさせ、ラビリンスシール絞り片の摩耗を防止するようにした軸シール機構がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−132328号公報
しかし、従来のシール装置では構造が複雑であることに加え、スラント型シール装置では静止体と回転体とが接触した場合、フィンの弾性変形によりフィンが回転体に削り取られにくく、振動が緩和されにくいことがある。一方、ハイロー型シール装置では静止体及び回転体の軸方向相対位置変化量によっては凹凸の数が不十分となりシール力向上が期待できない恐れが生じる。
シール力向上には間隙を狭めることや形状をさらに複雑化するなどの方策があるが、間隙を狭める場合には静止体と回転体とが接触する恐れが強まり、一方、形状を複雑化すると高価なシール装置となる。
また、シール力向上のために、従来においては回転体12と静止体11の間隙dを狭める方策がよく取られるが、この場合、接触により振動など機器の運転に影響を与える恐れがある。軽い接触した場合には、回転体12または静止体11の接触した部位が接触を起こさなくなるまで削り取られるが、表面が高い精度で仕上げられている場合、接触抵抗が少なく削り取られるまで時間がかかり、振動増加などで運用に支障が生じる。
本発明の目的は、複雑な形状を適用することなく安価で簡潔な構造で、静止体と回転体との接触に対して信頼性を損なわないシール力に富むシール装置を提供することにある。
本発明のシール装置は、静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置において、前記静止体から突出して形成されたフィンと、前記回転体が流体と接する面の表面に形成され表面粗さを粗くした粗面部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複雑な形状を適用することなく安価で簡潔な構造とすることができ、静止体11と回転体12との接触に対して信頼性を損なわないシール力に富むシール装置を提供できる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係わるシール装置の説明図であり、図2は図1のX1部の詳細図である。図14及び図15に示した従来例に対し、回転体12が流体と接する面の表面12aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。図14及び図15と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図1において、静止体11から突出して回転体12の表面12a方向にフィン13が形成されている。そして、フィン13に対面する回転体12の表面12aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。
回転体12の表面12aの粗さを意図的に粗くしたので、フィン先端部15と回転体12の表面12aの表面粗さとの間隙dに対する割合が増大する。従って、図2に示すように、表面の凹凸によってフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
ここで、回転体12の表面12aに対しての表面粗さの最大高さhは50μmとする。また、フィン先端部15と回転体12の表面12aとの間隙dは0.5mmとする。これにより、回転体12の表面12aには最大でフィン13と回転体12の表面12aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第1の実施の形態によれば、従来のシール装置に対して、回転体12の表面12aの粗さを粗くするだけでシール力を向上させたシール装置が提供できる。つまり、従来のシール装置に対して、表面粗さを粗くするだけなので簡潔な構造であり、仕上げに高い精度を必要としないため安価で提供できる。
また、表面粗さを粗くしているので、回転体12と静止体11とが接触しても、接触部が削り取られるまでの時間が短縮でき、振動に対する影響も低下し運用に対する信頼性も向上する。また、フィン13に対面する回転体12の表面12aの粗さを意図的に粗くし、表面粗さの間隙に対する割合を大きくしているので、表面粗さが流体に与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
さらに、表面仕上げに高い精度を必要としないため、通常の表面よりも切削速度を高めることができ、加工時間も低減できる。従って、シール装置を安価で提供できる特徴も有する。また、粗い表面により切削効率は高まりフィンは削り取られやすくなり、従来のシール装置に比べ、振動が収まりやすく運転に及ぼす影響も低下する。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係わるシール装置の構成図であり、図4は図2のX2部分の詳細図である。この第2の実施の形態は、図1及び図2に示した第1の実施の形態に対し、静止体11に代えて回転体12から突出してフィン13を形成し、回転体12に代えて静止体11に粗面部17を設けたものである。すなわち、静止体11が流体と接する面の表面に表面粗さを粗くした粗面部17が設けられている。図1及び図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図3において、回転体12から突出して静止体11の方向にフィン13が形成され、フィン13に対面する静止体11の表面11aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。フィン13に対面する静止体11の表面11aの表面粗さを意図的に粗くしたので、静止体11の表面粗さに対する静止体11と回転体12との間隙dに対する割合が増大することで、図4に示すように、表面11aの凹凸によってフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
ここで、第1の実施の形態と同様に、静止体11の表面11aに対しての表面粗さの最大高さhは50μmとする。また、フィン先端部15と静止体11の表面11aとの間隙dは0.5mmとする。これにより、静止体11の表面11aには最大でフィン13と静止体11の表面11aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、静止体11と回転体12との表面粗さの間隙dに対する割合が増大することで、静止体11の表面11aの凹凸によって回転体12に形成されたフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態に係わるシール装置の構成図であり、図6は図5のX3部分の詳細図、図7は図5のX4部分の詳細図である。この第3の実施の形態は、図1及び図2に示した第1の実施の形態に対し、静止体11に加え回転体12からもフィン13を突出して形成し、回転体12に加え静止体11にも粗面部17を形成したものである。図1及び図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図5において、静止体11と回転体12から突出してそれぞれフィン17が形成され、それぞれのフィン17に対面する静止体11及び回転体12には粗面部17が形成されている。すなわち、静止体11及び回転体12が流体と接するそれぞれ面の表面11a、12aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。
フィン13に対面する静止体11の表面11a及び回転体12の表面12aの表面粗さを意図的に粗くしたので、図6に示すように、回転体12の表面粗さに対する静止体11と回転体12との間隙dに対する割合が増大する。また、図7に示すように、静止体11の表面粗さに対する静止体11と回転体12との間隙dに対する割合が増大する。従って、表面11a、12aの凹凸によってフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化でき、圧力損失を増大できる。このため、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
ここで、静止体11または回転体12の表面11a、12aに対しての表面粗さの最大高さhは50μmとする。また、フィン先端部15と静止体11の表面11aまたは回転体12の表面12aとの間隙dは0.5mmとする。これにより、静止体11の表面11aまたは回転体12の表面12aには、最大でフィン13と静止体11の表面11aまたは回転体12の表面12aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第3の実施の形態によれば、静止体11及び回転体12の双方の表面粗さを意図的に粗くし、静止体11と回転体12の表面粗さの間隙dに対する割合が増大することで、粗面部17の表面の凹凸によってフィン13周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態に係わるシール装置の構成図であり、図9は図8のX5部分の詳細図である。この第4の実施の形態は、図16及び図17に示した従来のスラントフィン型シール装置に対し、回転体12が流体と接する面の表面12aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。図16及び図17と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図8において、静止体11から突出して回転体12の表面12aに対して斜め方向に傾けたスラントフィン13’が形成されている。そして、回転体12の表面12aには粗面部17が形成されている。つまり、スタントフィン13’に対面する回転体12が流体と接する面の表面12aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。
ここで、回転体12の表面12aに対しての表面粗さの最大高さhは、50μmとする。また、フィン先端部15と回転体12の表面12aとの間隙dは、0.5mmとする。これにより、回転体12の表面12aには最大でスラントフィン13’と回転体12の表面12aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第4の実施の形態によれば、スラントフィン13’の対面する回転体12の表面12aの表面粗さを意図的に粗くするので、表面粗さの間隙dに対する割合が増大する。これによって、図9に示すように、粗面部17の表面の凹凸によってスラントフィン13’周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図10は本発明の第5の実施の形態に係わるシール装置の構成図であり、図11は図10のX6部分の詳細図である。この第5の実施の形態は、図8及び図9に示した第4の実施の形態に対し、静止体11に代えて回転体12から突出してスラントフィン13’を形成し、回転体12に代えて静止体11に粗面部17を設けたものである。すなわち、静止体11が流体と接する面の表面に表面粗さを粗くした粗面部17が設けられている。図8及び図9と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図10において、回転体12に対して斜め方向に突出して静止体11の方向にスラントフィン13’が形成され、スラントフィン13’に対面する静止体11の表面11aに表面粗さを粗くした粗面部17が形成されている。スラントフィン13’に対面する静止体11の表面11aの表面粗さを意図的に粗くしたので、静止体11の表面粗さに対する静止体11と回転体12との間隙dに対する割合が増大することで、図11に示すように、表面11aの凹凸によってスラントフィン13’周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
ここで、第4の実施の形態と同様に、静止体11の表面11aに対しての表面粗さの最大高さhは50μmとする。また、フィン先端部15と静止体11の表面11aとの間隙dは0.5mmとする。これにより、静止体11の表面11aには最大でスラントフィン13’と静止体11の表面11aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第5の実施の形態によれば、静止体11のスラントフィン13’が対面する表面11aの表面粗さを意図的に粗くたので、表面粗さの間隙dに対する割合が増大する。従って、粗面部17の表面11aの凹凸によってスラントフィン13’周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
(第6の実施の形態)
図12は本発明の第6の実施の形態に係わるシール装置の構成図であり、図13は図12のX7部分の詳細図である。この第6の実施の形態は、図18及び図19に示した従来のハイロー型シール装置に対し、回転体12が流体と接する凸部16a、凹部16bを含む面の表面12aに表面粗さを粗くした粗面部17を形成したものである。図18及び図19と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図12に示すように、静止体11から突出して短歯フィン13a及び長歯フィン13bが回転体12に向けて形成されている。回転体12は凸部16a及び凹部16bが設けられ、短歯フィン13aは回転体12の凸部16aに対面し、長歯フィン13bは回転体12の凹部16bに対面する。そして、静止体11の短歯フィン13a及び長歯フィン13bの対面する位置には粗面部17が形成されている。
静止体11の短歯フィン13a及び長歯フィン13bの対面する位置の回転体12の表面粗さを意図的に粗くしたので、表面粗さの間隙dに対する割合が増大する。従って、図13に示すように、表面の凹凸によって短歯フィン13a及び長歯フィン13b周辺の流れに与える乱れの影響を著しく強化できる。その結果、圧力損失を増大でき、流体のリーク量を低減するシール力を向上させたシール装置を得ることができる。
ここで、回転体12の表面12aに対しての表面粗さの最大高さhは50μmとする。また、短歯フィン13a及び長歯フィン13bのフィン先端部15と回転体12の表面12a(凸部16a、凹部16b)との間隙dは0.5mmとする。これにより、回転体12の表面12aには最大でフィン13と回転体12の表面12aとの間隙の10%に相当する凹凸が形成される。
第6の実施の形態によれば、ハイロー型シール装置であっても第1の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係わるシール装置の説明図。 図1のX1部の詳細図。 本発明の第2の実施の形態に係わるシール装置の構成図。 図2のX2部分の詳細図。 本発明の第3の実施の形態に係わるシール装置の構成図。 図5のX3部分の詳細図。 図5のX4部分の詳細図。 本発明の第4の実施の形態に係わるシール装置の構成図。 図8のX5部分の詳細図。 本発明の第5の実施の形態に係わるシール装置の構成図 図10のX6部分の詳細図。 本発明の第6の実施の形態に係わるシール装置の構成図。 図12のX7部分の詳細図。 従来のシール装置の説明図。 図14のA1部の詳細図。 従来のスラントフィン型シール装置の説明図。 図16のA2部の詳細図。 従来のハイロー型シール装置の説明図。 図18のA3部の詳細図。
符号の説明
11…静止体、12…回転体、13…フィン、13’…スラントフィン、14…流体、15…フィン先端、16a…凸部、16b…凹部、17…粗面部

Claims (7)

  1. 静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置において、前記静止体から突出して形成されたフィンと、前記回転体が流体と接する面の表面に形成され表面粗さを粗くした粗面部とを備えたことを特徴とするシール装置。
  2. 静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置において、前記回転体から突出して形成されたフィンと、前記静止体が流体と接する面の表面に形成され表面粗さを粗くした粗面部とを備えたことを特徴とするシール装置。
  3. 静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置において、前記静止体及び前記回転体から突出して形成されたフィンと、前記静止体及び前記回転体が流体と接するそれぞれ面の表面に形成され表面粗さを粗くした粗面部とを備えたことを特徴とするシール装置。
  4. 前記フィンは、前記回転体に対して斜め方向に突出して形成されたことを特徴とする請求項2または3記載のシール装置。
  5. 前記フィンは、前記静止体に対して斜め方向に突出して形成されたことを特徴とする請求項2または3記載のシール装置。
  6. 静止体と回転体との間の流体をシールするシール装置において、前記静止体から突出して形成された短歯及び長歯のフィンと、前記静止体の短歯及び長歯のフィンに対応して前記回転体の表面に形成された凹凸部と、前記回転体が流体と接する前記凹凸部を含む面の表面に形成され表面粗さを粗くした粗面部とを備えたことを特徴とするシール装置。
  7. 前記粗面部の表面粗さを最大高さで50μmとしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシール装置。
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