JP2008196157A - 止水パネルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕上げ面を綺麗に形成することができ、美観性を改善することができる止水パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】形成型枠20にモルタル11を流し込む工程と、モルタル11上にEVAシート14を配置する工程と、前記EVAシート14をポモルタル11に圧接させた状態で養生する工程と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、止水パネルの製造方法に関する。
地下壁の止水工法として、セメント系材料(例えばコンクリート)の板状部材と、その板状部材の片面に固着されたシート状の止水材とを有する止水パネルを、外側型枠又は内側型枠として用いて、型枠内にコンクリートを打込むことによって、止水材が埋め込まれた地下壁を形成する方式が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献1には止水パネルの製造方法として、止水パネルの形成型枠の底面に、例えばベントナイトを含有したシート状の止水材を配置しておき、その上にセメント系材料を流し込んで硬化させる製造方法が記載されている。この製造方法によって、片面に止水材が固着された止水パネルを形成することができる。
特開平7−247569号公報
しかしながら、上述したような従来の止水パネルの製造方法では、止水材が固着されていない側の表面(以下、仕上げ面と称する)を綺麗に形成することができないという問題があった。特に止水パネルを内側型枠として利用する場合、仕上げ面が地下壁の壁面となるので美観性が損なわれるという問題があった。また、従来の止水パネルの製造方法では、仕上げ面に化粧模様を形成することができなかった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、仕上げ面を綺麗に形成することができ、美観性を改善することが可能な止水パネルの製造方法を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本発明は、セメント系材料の板状部材と、前記板状部材の片面に固着されるシート状の止水材と、を備えた止水パネルの製造方法であって、前記止水パネルの形成型枠に前記セメント系材料を流し込む工程と、前記形成型枠内の前記セメント系材料の上に前記止水材を配置する工程と、前記止水材を前記セメント系材料に圧接させた状態で養生する工程と、を有することを特徴とする。このような止水パネルの製造方法によれば、止水パネルにおける止水材が固着されていない側の表面を綺麗に形成することができる。また、形成型枠の底面に、例えば模様が形成されたゴムシートなどを敷いておくと、表面に化粧模様を形成することも可能である。
かかる止水パネルの製造方法において、前記セメント系材料は、水セメント比が40%以下であることが好ましい。このような止水パネルの製造方法によれば、型枠にセメント系材料を流し込んだときに、セメント粒子の沈降に伴って、水分が上面に集まる現象(ブリージング)の発生を防止でき、止水材と板状部材との付着強度を高めることが可能である。
また、かかる止水パネルの製造方法において、前記止水材は、エチレン酢酸ビニル樹脂系シートであることが好ましい。このような止水パネルの製造方法によれば、接着材を用いることなくセメント系材料と強い付着強度を得ることができ、また、止水性の高い止水パネルを形成することができる。
また、かかる止水パネルの製造方法において、前記エチレン酢酸ビニル樹脂系シートは、表面が起毛していることが好ましい。このような止水パネルの製造方法によれば、セメント系材料のセメントの成分がエチレン酢酸ビニル樹脂系シートの起毛部分に浸込んで毛を掴んで固まるため、セメント系材料との付着強度及び密着性をより高めることができる。
本発明によれば、仕上げ面を綺麗に形成することができ、美観性を改善することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、止水パネル10の構成の一例を示す図である。図1(a)は斜視図、図1(b)は側面図である。
止水パネル10は、板状部材12と、エチレン酢酸ビニル樹脂系シート(以下、EVAシートと称する)14を備えている。
板状部材12は、正面形状が例えば長方形で、厚さが例えば10〜20mmの板状のものであり、セメント系材料で形成されている。本実施形態では、セメント系材料として、後述するように水セメント比が40%以下のモルタル11を用いている。なお、水セメント比とは、セメントペースト中の水とセメントの質量比を示すものであり、水量をw、セメント量をcとすると、「w/c」の百分率で表される。水セメント比は大きいほど練り混ぜしやすく、型枠にも打ち込みやすいが、その反面強度は低下することになる。一般的な建築用コンクリートでは、水セメント比は、50〜65%程度である。
EVAシート14は、伸び率及び止水性に優れたシート状の止水材であり、板状部材12の片面(紙面下側の面)に固着されている。EVAシート14の厚さは、例えば1mmである。
図2は、EVAシート14の構造を説明するための図である。図2に示すようにEVAシート14は、シート本体14aと、シート本体14aの表面に形成された起毛層14bとを備えている。このように、EVAシート14に起毛層14bが形成されていることによって、セメント系材料のセメントの成分が起毛層14bの間に浸込んで毛を掴んで固まるため、セメント系材料との付着強度及び密着性が高まることになる。
次に、図3(a)〜(d)を参照しつつ、止水パネル10の製造方法について説明する。図3(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る止水パネル10の製造方法の一例を示す図である。
まず、図3(a)に示すように、ベニヤ型枠面に突起22が形成された所定形状の形成型枠20内に水セメント比が40%以下のモルタル11を流し込む。なお、形成型枠20には、塗装合板を使用している。塗装合板とは、表面を塗装仕上げしてある特殊合板のことである。
形成型枠20内にモルタル11を流し込んだ後、モルタル11を平滑に均し、直ちに、図3(b)に示すように、モルタル11上にEVAシート14を配置する。
形成型枠20に流し込んだモルタル11において、水セメント比が40%よりも大の場合、セメント粒子の沈降に伴って水分が上面に集まってくる現象(ブリージング)の発生する可能性が高く、EVAシート14とモルタル11との付着強度が低下する虞がある。そこで、本実施形態では、モルタル11に水セメント比が40%以下のものを適用している。このように、モルタル11として水セメント比が40%以下のものを適用することによって、ブリージングの発生を防止することができ、EVAシート14とモルタル11との付着強度を高めることが可能となる。
そして、図3(c)に示すように、EVAシート14上に、例えばベニヤ板などの重し24を載せる。重し24は、その自重によって、EVAシート14をモルタル11に圧接させる。この状態で、例えば約1日間養生する。
養生後、モルタル11は硬化して板状部材12となる。そして、形成型枠20から脱型を行うと、図3(d)に示すように、板状部材12の片面にEVAシート14が固着された止水パネル10が得られる。EVAシート14と板状部材12とは、例えば10kgf/cmの強い付着強度を有している。また、形成型枠20には、塗装合板を使用しているので、止水パネル10の仕上げ面Aを綺麗に形成することができる。
また、図3(a)において、形成型枠20の内部の底面に、模様(例えばタイル模様)が形成された型枠(例えばゴムシート)を配置しておき、そこにモルタル11を流し込むことにより、止水パネル10の仕上げ面Aに化粧模様を形成することも可能である。また、図3(a)において、形成型枠20の内部の底面に、タイルを配置しておき、そこにモルタル11を流し込むことにより、止水パネル10の仕上げ面Aをタイル仕上げとすることも可能である。
このようにして形成された止水パネル10は、前述した地下壁の形成に使用する場合、内側型枠或いは外側型枠の何れにも用いることができる。
図4は、止水パネル10を、地下壁の内側型枠として用いた場合を示す図である。図4のように地下壁の内側型枠として用いる場合、止水パネル10を山留壁30との間に所定の打設空間aを形成すべく配置し、空間a側にEVAシート14を対面させた状態で止水パネル10の組立てを行う。
そして、止水パネル10の組立て後、空間aにコンクリート32を打設する。これが硬化すると、コンクリート32がEVAシート14の層を介して板状部材12と一体化した地下壁が形成される。なお、止水パネル10は内壁としてそのままの状態で残置されるため、型枠の撤去作業は不要である。
前述したように、EVAシート14は、セメント系材料との付着強度が強いので、コンクリート32とも強い強度(例えば10kgf/cm)で付着する。また、EVAシート14は伸び率が高い(例えば500%)ため、コンクリート32にひび割れが生じても、そのひび割れに追随することができ、山留壁30側からの水の浸入を確実に止水できることになる。
また、本実施形態の製造方法では止水パネル10の仕上げ面Aを従来の製造方法よりも綺麗に形成でき、さらに仕上げ面Aに化粧模様を形成することもできるので、止水パネル10を内側型枠として用いる場合、美観性を改善することができる。
また、この止水パネル10は、笠木にも適用することができる。笠木とは、パラペット、手摺、塀、などのコンクリート上部に取り付ける横架材や仕上げ材のことである。笠木に使用する場合、コンクリートが硬化する前に、止水パネル10を、EVAシート14がコンクリート側となるようにして、上端面に押し付ける。そしてコンクリートが硬化することによって止水パネル10と一体化させる。なお、コンクリートが硬化した後においても、セメント系材料(例えば、ポリマーセメントモルタル)などの接着材を用いて、止水パネル10をコンクリートに接着させることが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、止水パネル10における板状部材12の仕上げ面Aを綺麗に形成することができ、美観性を改善することができる。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
止水パネルの構成を示す図である。図1(a)は斜視図であり、図1(b)は側面図である。 EVAシートの構造を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る止水パネルの製造方法を説明するための図である。 止水パネルを地下壁の内側型枠として用いた場合を示す図である。
符号の説明
10 止水パネル
11 モルタル
12 板状部材
14 EVAシート
14a シート本体
14b 起毛層
20 形成型枠
22 突起
24 重し
30 山留壁
32 コンクリート

Claims (4)

  1. セメント系材料の板状部材と、前記板状部材の片面に固着されたシート状の止水材と、を備えた止水パネルの製造方法であって、
    前記止水パネルの形成型枠に前記セメント系材料を流し込む工程と、
    前記形成型枠内の前記セメント系材料上に前記止水材を配置する工程と、
    前記止水材を前記セメント系材料に圧接させた状態で養生する工程と、
    を有することを特徴とする止水パネルの製造方法。
  2. 前記セメント系材料は、水セメント比が40%以下であることを特徴とする請求項1に記載に止水パネルの製造方法。
  3. 前記止水材は、エチレン酢酸ビニル樹脂系シートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の止水パネルの製造方法。
  4. 前記エチレン酢酸ビニル樹脂系シートは、表面が起毛していることを特徴とする請求項3に記載の止水パネルの製造方法。
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