JP2008194931A - 印刷機 - Google Patents

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JP2008194931A JP2007031894A JP2007031894A JP2008194931A JP 2008194931 A JP2008194931 A JP 2008194931A JP 2007031894 A JP2007031894 A JP 2007031894A JP 2007031894 A JP2007031894 A JP 2007031894A JP 2008194931 A JP2008194931 A JP 2008194931A
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幸弘 徳本
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Abstract

【課題】前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部の上方移動を規制しつつ当該枚葉紙を前当て部にて確実に位置決めすることで、印刷不良や給紙不良などの不具合を抑制することができる印刷機を提供する。
【解決手段】給紙板上を搬送される枚葉紙Pの前端に当接して該枚葉紙Pを位置決めする前当て部3と、該前当て部3に位置決めされる枚葉紙Pの前端部上方に位置して当該枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制する上当て部4とを備え、該上当て部4は、前記枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制すべく前記給紙板に接近した規制位置U1と、該規制位置U1よりも前記給紙板から離れた待受位置U2とを移動可能に構成されており、前記待受位置U2から前記規制位置U1へ移動する際に、搬送方向下流側且つ下方側へ移動するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機に関し、特に、給紙板上を搬送される枚葉紙の前端に当接して該枚葉紙を位置決めする前当て部と、該前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部の上方移動を規制する上当て部とを備える印刷機に関する。
従来、この種印刷機としては、例えば、その回動中心である第1回動中心が給紙板の下方側に配置されて搬送方向に回動自在な前当て部と、その回動中心である第2回動中心が前記前当て部に配置されて搬送方向に回動自在な上当て部とを備えたものが知られている。
かかる印刷機の前当て部は、前記給紙板上を搬送される枚葉紙を位置決めすべく該給紙板上に突出する位置決め位置と、該位置決め位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側となる前当待避位置との間を、前記第1回動中心周りに回動して往復移動するように構成されている。また、上当て部は、前記前当て部に当接して位置決めされる枚葉紙の前端部が上方移動するのを規制すべく前記給紙板に接近した規制位置と、該規制位置よりも前記給紙板から離れた待受位置との間を、前記第2回動中心周りに回動して往復移動するように構成されている(下記特許文献1参照)。
このような構成の印刷機にあっては、上当て部は、その回動の中心である前記第2回動中心が前当て部に設けられているため、前記前当て部が前当待避位置から位置決め位置へ回動(前記第1回動中心周りに搬送方向上流側へ回動)すると、前当て部と共に回動する。その際、上当て部は、前記第2回動中心周りに搬送方向下流側へ回動して前記待受位置となる。即ち、上当て部は、前記前当て部と共に前記第1回動中心周りに搬送方向上流側へ回動することで前記第2回動中心が前記給紙板の下流端部に接近し、当該上当て部自体が前記第2回動中心周りに搬送方向下流側に回動して前記給紙板との間の隙間が広くなるように離れた状態(待受位置)となる。
かかる印刷機にあっては、前記上当て部が待受位置に位置しているときに該上当て部と前記給紙板との間の隙間が広くなっているため、その前端部が該給紙板に沿った状態の枚葉紙が前記給紙板上を搬送される場合だけでなく、例えば、当該前端部が前記給紙板から上方へ移動した状態(例えば、当該前端部が給紙板から浮き上がってカールした状態)の枚葉紙が前記給紙板上を搬送されるような場合であっても、給紙板と上当て部との間の隙間への当該前端部の進入が許容される。
そして、前記給紙板と前記上当て部との間の隙間に枚葉紙の前端部が進入すると、上当て部は、前記待受位置から第2回動中心周りに搬送方向上流側へ回動して前記位置決め位置へと移動し、当該枚葉紙の前端部の上方移動を規制する。例えばその前端部がカールした枚葉紙が上当て部と給紙板との間の隙間へ進入した場合には、前記上当て部は、前記待受位置から前記位置決め位置へ移動して当該前端部が前記給紙板に沿うように該前端部を押さえ、枚葉紙のカールを除去する。
一方、他の印刷機として、その回動中心である第1回動中心が給紙板の下方側に配置されて搬送方向に回動自在な前当て部と、その回動中心である第2回動中心が前記第1回動中心よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板の下方側に配置されて搬送方向に回動自在な上当て部とを備え、前記第1回動中心と前記第2回動中心とは、リンク機構を介して連結されると共に前記第1回動中心周りに回動自在なレバーによって連結されているものが知られている(下記特許文献2参照)。
かかる印刷機の前当て部は、前記給紙板上を搬送される枚葉紙を位置決めすべく該給紙板上に突出する位置決め位置と、該位置決め位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側となる前当待避位置との間を、前記第1回動中心周りに回動して往復移動するように構成されている。また、上当て部は、前記前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部が上方移動するのを規制すべく前記給紙板に接近した規制位置と、該規制位置よりも前記給紙板から離れた待受位置との間を、前記レバーの第2回動中心周りの回動に伴って前記給紙板に対して上下方向に移動することで往復移動するように構成されている。また、前記上当て部は、前記待受位置と、該待受位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側の上当待避位置との間を、前記前当て部の回動に伴ってリンク機構を介して前記第2回動中心周りに回動して往復移動するように構成されている。
このような構成の印刷機にあっては、前記第1回動中心と前記第2回動中心とがリンク機構を介して連結されているので、前記前当て部が前記第1回動中心周りに搬送方向上流側へ回動して前当待避位置から位置決め位置へ移動すると、当該回動が前記リンク機構を介して前記第2回動中心に伝わり、前記上当て部が該第2回動中心周りに搬送方向上流側へ回動して上当待避位置から待受位置へ移動する。
ここで、前記上当て部が前記待受位置に位置しているときには、該上当て部は、前記給紙板から離れて位置しているため、上当て部と前記給紙板との間の隙間は広くなっている。このため、その前端部が該給紙板に沿った状態の枚葉紙が前記給紙板上を搬送される場合だけでなく、例えば、当該前端部が上方移動した状態の枚葉紙が前記給紙板上を搬送される場合であっても、給紙板と上当て部との間の隙間への前記枚葉紙の前端部の進入が許容される。
そして、前記給紙板と前記上当て部との間の隙間に枚葉紙が進入すると、前記レバーが前記第1回動中心周りに回動して前記第2回動中心が前記給紙板から下方に移動する(離れる)ことによって、前記上当て部が前記待受位置から下方に移動して前記給紙板に接近して前記位置決め位置へと移動し、当該枚葉紙の前端部の上方移動を規制する。例えば、その前端部がカールした枚葉紙が上当て部と給紙板との間の隙間へ進入した場合には、前記上当て部は、前記待受位置から前記位置決め位置へ移動して当該前端部が前記給紙板に沿うように該前端部を押さえ、枚葉紙のカールを除去する。
実用新案登録第2585996号公報 実公平2−3875号公報
しかしながら、上記従来の印刷機のうち、上当て部の回動中心である第2回動中心が前当て部に配置される構成の印刷機にあっては、上当て部が待受位置から規制位置へ移動する際に、前記第2回動中心周りに搬送方向上流側に回動するように構成されているので、上当て部は、前記前当て部に位置決めされる枚葉紙に対して搬送方向下流側から上流側へ向けて接近することとなる。そうすると、上当て部は、その前端部が上方移動して前記給紙板から浮き上がっている枚葉紙の当該前端部を搬送方向上流側に押し戻すような方向に押えることとなる。そうすると、当該枚葉紙は、その搬送方向上流側に押し戻されてその前端が前当て部に当接せずに離間し、位置ずれした状態となる場合がある。
一方、前当て部の回動中心である第1回動中心と上当て部の回動中心である第2回動中心とが第1回動中心周りに回動自在なレバーによって連結されている構成の印刷機にあっては、上当て部が待受位置から規制位置へ移動する際には、前記レバーが前記第1回動中心周りに回動することによって、前記上当て部が前記給紙板に対して下方に移動するように構成されているので、上当て部は、前記前当て部に位置決めされる枚葉紙に対してその厚み方向に沿って接近することとなる。そうすると、その前端部が上方移動した枚葉紙が前当て部にて位置決めされる際にその位置決め位置がずれた状態となっても、上当て部は当該前端部の上方移動を規制するのみであるため、当該枚葉紙は位置ずれしたままとなる場合がある。
このように、前当て部で位置決めされる枚葉紙が位置ずれした状態であると、そのままの状態で枚葉紙が搬送方向下流側へ給紙されて印刷位置がずれてしまい印刷不良となったり、或いは、当該枚葉紙を搬送方向下流側へ給紙できずに給紙不良となったりする虞がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部の上方移動を規制しつつ当該枚葉紙を前当て部にて確実に位置決めすることで、印刷不良や給紙不良などの不具合を抑制することができる印刷機を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る印刷機は、給紙板上を搬送される枚葉紙の前端に当接して該枚葉紙を位置決めする前当て部と、該前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部上方に位置して当該枚葉紙の前端部の上方移動を規制する上当て部とを備え、該上当て部は、前記枚葉紙の前端部の上方移動を規制すべく前記給紙板に接近した規制位置と、該規制位置よりも前記給紙板から離れた待受位置とを移動可能に構成されており、前記待受位置から前記規制位置へ移動する際に、搬送方向下流側且つ下方側へ移動するように構成されていることを特徴とする。
該構成の印刷機にあっては、前記上当て部が前記待受位置に位置しているときには、上当て部は前記給紙板から離れた位置となっており、上当て部と給紙板との間の隙間が広くなっている。よって、その前端部が前記給紙板上に沿った状態で枚葉紙が搬送される場合だけでなく、例えば当該前端部がカールした状態の枚葉紙が前記給紙板上を搬送される場合などのように、枚葉紙の前端部が上方移動している場合であっても、給紙板と上当て部との間の隙間への前記枚葉紙の前端部の進入が許容される。
一方、前記上当て部が前記規制位置に位置しているときには、上当て部は、前記給紙板に接近した位置となっているので、前記前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部の上方移動を規制する。例えば、前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部がカールしている場合には、位置決め位置に位置する上当て部は、当該カール部分(前端部)を給紙板上に沿うように押さえる。尚、枚葉紙の前端部の上方移動とは、枚葉紙の前端部がカールした状態で前当て部に位置決めされる場合や、枚葉紙の前端が前当て部に当接した際にその前端部が上方に浮き上がる場合などのように、前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部が給紙板から離間して上方へ浮き上がることをいう。また、上当て部の規制とは、枚葉紙の前端部を押さえ込んで給紙板との間で当該前端部を狭持するというものではなく、給紙板上から浮き上がっている枚葉紙の前端部の当該浮き上がりを抑制する程度に当該前端部を押えることを意味する。
ここで、上当て部が待受位置から規制位置へ移動する際には、上当て部は、搬送方向下流側且つ下方側に移動するので、前記給紙板に対して搬送方向下流側に後退しつつ徐々に接近することとなる。つまり、前記前当て部に位置決めされる枚葉紙に対して搬送方向上流側から下流側へ移動しつつ接近することとなる。よって、前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部が上方移動している場合には、上当て部は、当該上方移動している部分、即ち給紙板から浮き上がっている部分を搬送方向下流側に引き込むような方向に押えることとなる。即ち、上当て部は、枚葉紙の前端部の前記浮き上がりを押さえつつ、更に当該枚葉紙を搬送方向下流側へ移動させようとする。そうすると、枚葉紙の前端部は、前記給紙板上に沿ってほぼ平面状になると共にその前端が前当て部に当接する。
特に、前記前当て部は、前記枚葉紙を位置決めすべく前記給紙板から上方へ突出した位置決め位置と、前記給紙板よりも下方側に位置する前当待避位置との間を往復移動するように構成されており、前記上当て部は、前記前当て部が前記位置決め位置に位置した状態で、前記待受位置から前記規制位置へ移動することが好ましい。
このような構成であると、前記上当て部が待受位置から規制位置へ移動する際には、前記前当て部は、前記給紙板から上方へ突出した位置決め位置に位置した状態となっているので、枚葉紙の前端部の前記浮き上がりを押さえつつ当該枚葉紙を搬送方向下流側へ移動させて当該枚葉紙の前端を確実に前当て部に当接させることができ、該枚葉紙の位置決めを正確且つ確実に行うことができる。
また、前記上当て部は、その回動中心が前記給紙板の下方側に配置されて搬送方向に回動自在に構成されており、前記前当て部は、その回動中心が前記給紙板の下方側で且つ前記上当て部の回動中心よりも搬送方向上流側に配置されて搬送方向に回動自在に構成されており、前記上当て部の回動は、前記待受位置と、該待受位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側に位置する上当待避位置との間を往復移動し、前記待受位置から前記上当待避位置へ移動する途中で前記規制位置となる回動であり、前記前当て部の回動は、前記枚葉紙を位置決めすべく前記給紙板から上方へ突出した位置決め位置と、該位置決め位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側に位置する前当待避位置との間を往復移動する回動であり、前記上当て部は、前記前当て部が前当待避位置から位置決め位置へ回動すると共に上当待避位置から待受位置へ回動し、前記前当て部が位置決め位置に位置した状態で待受位置から規制位置へ回動し、前記前当て部が位置決め位置から前当待避位置へ回動すると共に規制位置から上当待避位置へと回動するように構成されていることが好ましい。
このように、上当て部と前当て部とを別々の回動中心周りに回動するように構成し、尚且つ、上当て部の回動と前当て部の回動とを各々独立して行うことにより、各々の回動中心を固定して設定することができ、上当て部の各位置及び前当て部の各位置のそれぞれの位置精度を向上させることができる。また、印刷機の構造を簡素化することができる。更に、上当て部と前当て部との双方を回動動作のみで駆動することで、高速化に対応することができる。
更に、上当て部は、その回動中心が給紙板の下方側に配置され、その回動が前記待受位置と該待受位置よりも搬送方向下流側で且つ給紙板よりも下方側に位置する上当待避位置との間を往復移動し、且つ、前記待受位置から前記上当待避位置へ移動する途中で規制位置となるように構成されているので、上当て部の待受位置から規制位置への移動の軌跡は、搬送方向上流側から下流側へ向けて徐々に下降する円弧状の軌跡となる。従って、上当て部は、前当て部に位置決めされる枚葉紙に対して搬送方向上流側から下流側へ向けて略斜め下方に移動しつつ接近し、当該枚葉紙の前端部の給紙板からの浮き上がり(上方移動)を徐々に押さえつつ、当該枚葉紙を搬送方向下流側へ移動させようとすることができる。
更に、前記前当て部を回動させるための前当カムと前記上当て部を回動させるための上当カムとが1つの軸線上に並設され、これら両カムを前記軸線周りに一体的に回転させることにより、前記前当て部と前記上当て部とを連動させながら各々の回動動作を独立して駆動制御するように構成されていることが好ましい。
このように、双方のカムを一体的に回転させて上当て部と前当て部とを回動させることにより、上当て部の回動動作のタイミングと前当て部の回動動作のタイミングとを容易に合わせることができる。尚、上当て部と前当て部とは、例えば、扇形の板カムを揺動させたり直進カムを往復スライドさせたりすることによっても回動させることができる。しかし、回転させて使用するカムを用いることにより、当該カムを容易に高速回転させることができるので、高速化に非常に適している。
このように、本発明にかかる印刷機にあっては、上当て部が待受位置から規制位置へ移動する際に、搬送方向下流側且つ下方側へ移動するように構成されているので、前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部が上方移動している場合であっても、上当て部は、当該枚葉紙の前端部を搬送方向下流側に引き込むような方向に押えて、当該前端部を給紙板上に沿ってほぼ平面状にすると共にその前端を前当て部に当接させることができて当該枚葉紙の前端部の上方移動を規制しつつ当該枚葉紙を前当て部にて確実に位置決めすることができる結果、印刷不良や給紙不良などの不具合を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る印刷機の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。尚、図5は、前当て部3が前当待避位置F2に位置し、上当て部4が上当待避位置U3に位置している様子を示す概略図であり、図6は、前当て部3が前当待避位置F2と位置決め位置F1との間を移動し、上当て部4が上当待避位置U3と待受位置U2との間を移動する途中の様子を示す概略図であり、図7は、前当て部3が位置決め位置F1に位置し、上当て部4が待受位置U2に位置している様子を示す概略図である。
図1に、本実施形態における印刷機の給紙部1が示されている。該給紙部1は、図示しない昇降テーブルから順次送り出される枚葉紙Pを下流側に搬送するフィーダボードと、該フィーダボードの下流側に設けられその上を枚葉紙Pが搬送される口板2と、該口板2上を搬送される枚葉紙Pの前端に当接して該枚葉紙Pを位置決めする前当て部3と、該前当て部3にて位置決めされる枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制する上当て部4と、前記前当て部3にて位置決めされると共に前記上当て部4にてその前端部の上方移動が規制される枚葉紙Pの前端部を摘んで、該枚葉紙Pを印刷部の給紙胴Dに給紙するスウィング爪5とを備える。尚、本実施形態では、フィーダボードと口板2とで給紙板を形成している。
該給紙部1は、一枚ずつ送り出される枚葉紙Pをフィーダボード上と口板2上とを介して下流側へ搬送(搬送方向X)し、給紙板の下流端部としての口板2の下流端部において、前当て部3によって枚葉紙Pの姿勢を整えて位置決めすると共にその前端部が上方移動しないように上当て部4によって規制し、スウィング爪5に設けられたグリッパ51によって前記枚葉紙Pの前端部を咥えて該枚葉紙Pを給紙胴Dへ受け渡すことによって、枚葉紙Pを一枚ずつ印刷部へ給紙するように構成されている。
フィーダボード(図示しない)は、昇降テーブルから一枚ずつ下流側に送り出された枚葉紙Pをその上面に載せて下流側に搬送するものであり、その上面が下流側ほど下方に傾斜するように形成されている。
口板2は、枚葉紙Pをその上面である搬送面21上に載せて搬送方向下流側に搬送するものである。この口板2は、印刷機の左右両フレーム間に亘る横長の板状体であり、その上面(搬送面21)が下流側ほど下方に傾斜するように構成されている。この搬送面21とフィーダボードの上面とは、ほぼ同じ傾斜角度であり、ほぼ面一となるように配置されている。尚、本実施形態では、前記搬送面21の上流側端部は、上流側ほど下方に傾斜しており、下流側端部は、下流側ほど下方に傾斜している。即ち、搬送面21は、搬送方向下流側ほど下方に傾斜するように設けられる搬送主面211と、該搬送主面211の下流側に連続し且つ搬送主面211の傾斜よりも大きな傾斜となるように下流側ほど傾斜した搬送下流面212と、前記搬送主面211の上流側に連続し且つ搬送主面211の傾斜とは反対の傾斜となるように傾斜した搬送上流面213とを備えてなる。
前当て部3は、給紙板上を搬送される枚葉紙Pの前端に当接して該枚葉紙Pを位置決めするものであり、前記枚葉紙Pを位置決めすべく給紙板から上方へ突出した位置決め位置F1と、給紙板よりも下方側に位置する前当待避位置F2との間を往復移動するように構成されている。具体的には、図2に示すように、前当て部3は、口板2の下流側に配置されており、口板2の上流端部の下方に配置される回動中心(以下、前当回動中心C1という)周りに搬送方向に回動自在となるように構成されている。そして、前当て部3は、搬送面21よりも上方側となる位置決め位置F1と該位置決め位置F1よりも搬送方向下流側で且つ搬送面21よりも下方側となる前当待避位置F2との間を回動して往復移動するように構成されている。
より詳細に説明すると、前当て部3は、その先端部61が基端部62よりも搬送方向下流側となるように形成された前当アーム6の先端部61に形成されている。この前当アーム6は、上下に長い板状体を、上端部である先端部61が下端部である基端部62よりも下流側となるように、その上下方向中途部分で屈曲して形成されており、該先端部61が上方へ向けて鉤状に延設されることによって前当て部3が形成されている。
前当て部3は、図4に示すように、上方へ突出する左右一対の突片31と、該一対の突片31の間に亘る連結片32とが一体的に形成されて構成されている。かかる突片31の搬送方向上流側の面と連結片32の搬送方向上流側の面とは、面一であって前当て部3の当接面33となっている。この当接面33に、搬送される枚葉紙Pの前端が当接することによって、該枚葉紙Pはその姿勢が整えられる。
本実施形態では、前当て部3は、複数種類準備されており、例えば一対の突片31のうちの何れか一方と、該突片31に連続する連結片32とで構成されるものが準備されている。また、連結片32を設けずに前当て部3を形成することも可能である。
このように、その先端部61に前当て部3が形成されている前当アーム6は、その先端部61が基端部62よりも搬送方向下流側且つ上方側となる向きで、その軸線C1周りに回転自在な前当軸7に基端部62が固定されている。この前当軸7は、印刷機の左右方向に延びる軸であり、口板2の上流側端部の下方側に配置されて軸線C1周りに回転可能となるように両端部が印刷機の左右両フレームにそれぞれ接続されている。
また、前当アーム6は、前当軸7の軸線C1に沿って複数配置されており、それぞれが同じ向きとなるように、各前当アーム6の基端部62が前当軸7に固定されている。即ち、前当て部3は、搬送方向Xに直交する方向(左右方向)に複数並べて設けられており、各前当て部3の前当回動中心C1は、前記左右方向に延びる直線上に並んでいる。本実施形態では、図4に示すように、一対の突片31を備える前当て部3が前当軸7の軸線C1方向略中央領域に4個配設され、その左右両領域に、左右両端部のうち何れか一方の突片31を備える前当て部3がそれぞれ3個ずつ配設されており、従って合計で10個設けられている。尚、前当て部3は、10個以上、10個以下、或いは単数配設する場合でもよい。
このように、前当アーム6は、その軸線C1周りに回転する前当軸7に取付固定されているので、前当て部3は、前当軸7の軸線C1を中心に搬送方向へ回動可能となる。具体的には、前当軸7に固定されている全ての前当て部3は、前当軸7の回転に伴って同時に且つ同じ軌道で回動する。例えば、前当軸7が下流側(図2においては反時計回り)へ回転すると、全ての前当て部3が下流側に回動し、前当軸7が上流側(図2においては時計回り)へ回転すると、全ての前当て部3が上流側に回動する。即ち、前当軸7の軸線C1は、前当て部3の前当回動中心C1となっている。
かかる前当て部3の回動は、その軸線C2周りに回転駆動するカム軸8に固定されている前当カム9の回転が、前当伝達手段10を介して伝達されることによってなされる。具体的には、カム軸8は、印刷機の左右方向に延びる駆動軸であり、口板2よりも下方側且つ上流側に配置されている。本実施形態では、カム軸8の軸線C2は、前当軸7の軸線C1よりも上流側且つ下方側に配置されている。このカム軸8は、図示しない駆動源にてその軸線C2周りに回転駆動するように構成されており、その両端部が印刷機の左右両フレームにそれぞれ接続されている。
前当カム9は、円板状の所謂平面カムであり、前当待避対応部91と位置決対応部92でその周面形状が形成されている。具体的には、前当カム9は、その径方向に延設された延設部が1ヶ所形成されたカムであり、この延設部が位置決対応部92となっている。つまり、前当カム9は、前当待避対応部91を基準として、位置決対応部92が径方向外側に延設して構成されている。従って、前当カム9の中心から周面までの距離(前当カム9の半径)は、位置決対応部92において前当待避対応部91よりも長くなっている。このような前当カム9は、そのカム中心がカム軸8の軸線C2と一致し、且つ、カム軸8と共に回転するようにカム軸8に固定されている。
前当伝達手段10は、前当カム9の回転に追随して作動することによって、前当軸7に回転力を伝達するもので、前記前当軸7に設けられる前当軸アーム101と、前当カム9の形状に追随して揺動する回転伝達部102と、前当軸アーム101及び回転伝達部102を連結する前当リンク103とで形成される前当用リンク機構である。前当軸アーム101は、前当軸7から搬送方向上流側に突出するように設けられており、前当軸7と共に回転するように前当軸7に固定されている。前当リンク103は、上下方向に沿って形成されるリンクであり、その一端部(上端部)は、前当軸アーム101の上流側端部に回動自在に連結され、他端部(下端部)は、回転伝達部102に回動自在に連結されている。
回転伝達部102は、回動可能に設けられる基部1021から、下流側へ向けて突設されるリンクアーム1022と、上方へ向けて突設されるカムアーム1023と、下方へ向けて突設される付勢アーム1024とを備え、各アームが交差して一体的に形成されている。この回転伝達部102は、カム軸8の下方側にて搬送方向に回動可能に設けられている。具体的には、回転伝達部102は、その回動中心(以下、伝達回動中心C3という)が基部1021に設定されるように設けられており、該伝達回動中心C3周りに搬送方向に回動するように構成されている。尚、回転伝達部102の伝達回動中心C3は、カム軸8の軸線C2よりも下方側且つ下流側に配置されており、また、前当て部3の前当回動中心C1よりも下方側且つ上流側に配置されている。
リンクアーム1022には、その下流側端部に前当リンク103の他端部が連結されている。つまり、前当リンク103は、前記前当軸アーム101とリンクアーム1022とを連結している。カムアーム1023には、その上端部にカムフォロアCFが設けられており、該カムフォロアCFの周面が前当カム9の周面に当接するようになっている。付勢アーム1024の下端部には、該付勢アーム1024を下流側に付勢する付勢手段11としてのバネが連結されている。従って、回転伝達部102は、付勢アーム1024がバネによって下流側へ付勢されているため、回転伝達部102の伝達回動中心C3周りにカムアーム1023が上流側へ付勢されており、これによって、カムアーム1023に設けられているカムフォロアCFの周面が前当カム9の周面に押付けられる。従って、回転伝達部102は、前当カム9の回転に追随して搬送方向に揺動する。
このように、前当て部3は、前記カム軸8に設けられている前当カム9に前当伝達手段10としての前当用リンク機構を介して連結されているので、前当カム9の前当待避対応部91から位置決対応部92への回転に追随して前当待避位置F2から位置決め位置F1へ移動し、前当カム9の位置決対応部92から前当待避対応部91への回転に追随して位置決め位置F1から前当待避位置F2へ移動する。
具体的には、カムフォロアCFが前当カム9の前当待避対応部91と当接している状態では、前当て部3は前当待避位置F2に位置している。このとき、前当て部3は、口板2の搬送面21よりも下側に位置している(図5参照)。つまり、前当て部3は、前当待避位置F2においては搬送面21から上方へは突出していない。
そして、カム軸8の回転駆動によって前当カム9が回転して前当カム9とカムフォロアCFとの当接が前当待避対応部91から位置決対応部92へ切り替わると、カムアーム1023が下流側へ回動すると共にリンクアーム1022が下方側へ回動し、前当リンク103が下方へ移動する。そうすると、前当軸アーム101が下方側へ回動し、前当軸7が上流側(図2において時計回り)へ回転する結果、前当て部3は、前当待避位置F2から搬送方向上流側へ回動して位置決め位置F1へ移動する(図7参照)。
このとき、前記前当て部3は、口板2の搬送面21から突出した状態となる。具体的には、前当て部3が位置決め位置F1に位置しているときには、枚葉紙Pの前端が当接する前当て部3の当接面33が、搬送面21の搬送下流面212よりも若干上流側の位置で搬送主面211に対し略垂直となるように搬送面21から上方へ突出している。
そして、カムフォロアCFが位置決対応部92と当接している状態では、前当て部3は位置決め位置F1に位置している。そして、前当カム9とカムフォロアCFとの当接が位置決対応部92から前当待避対応部91へ切り替わると、カムアーム1023が上流側へ回動すると共にリンクアーム1022が上方側へ回動し、前当リンク103が上方へ移動する。そうすると、前当軸アーム101が上方側へ回動し、前当軸7が下流側(図2において反時計回り)へ回転する結果、前当て部3は、位置決め位置F1から搬送方向下流側へ回動して前当待避位置F2へ移動する(図5参照)。このように、前当て部3は、一方向へ回転する前当カム9に追随して動作する前当伝達手段10を介して、搬送方向上流側及び下流側に往復回動するように構成されているので、前当カム9を高速回転させるだけで高速化に簡単に対応することができる。
上当て部4は、前当て部3に位置決めされる枚葉紙Pの前端部上方に位置して、該枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制するものであり、枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制すべく給紙板に接近した規制位置U1と、該規制位置U1よりも給紙板から上方へ離れた待受位置U2と、給紙板よりも下方側に位置する上当待避位置U3との間を移動可能に構成されている。
具体的には、図3に示すように、上当て部4は、口板2の下流側に配置されており、口板2の下流端部よりも上流側且つ下方側(本実施形態では、口板2の搬送方向略中央部の下方側)に配置される回動中心(以下、上当回動中心C4という)周りに搬送方向に回動可能に構成されている。
つまり、上当て部4は、前記上当回動中心C4周りの回動の軌道上で待受位置U2と規制位置U1と上当待避位置U3となり、その回動軌道の搬送方向上流側端部位置が待受位置U2で、下流側端部位置が上当待避位置U3となっている。具体的には、上当て部4は、待受位置U2と上当待避位置U3との間を回動して往復移動し、待受位置U2から上当待避位置U3へ移動する途中で規制位置U1となるように構成されている。即ち、上当て部4は、口板2の下方側である上当待避位置U3から上当回動中心C4周りに搬送方向上流側へ回動して口板2に対し上方へ所定距離離間した待受位置U2へと移動し、該待受位置U2から上当回動中心C4周りに搬送方向下流側へ回動して待受位置U2よりも口板2に接近した規制位置U1へ移動し、更に、そのまま搬送方向下流側へ回動して上当待避位置U3へと移動するように構成されている。
より詳細に説明すると、上当て部4は、図3に示すように、その先端部121が基端部122よりも搬送方向下流側となるように形成された上当アーム12の先端部121に形成されている。この上当アーム12は、上下に長い板状体の下端部である基端部122を搬送方向上流側へ屈曲し、上端部である先端部121を搬送方向下流側へ屈曲して形成されており、該先端部121から搬送方向上流側へ向けて上方に折返し延設されることによって上当て部4が形成されている。
具体的には、上当て部4は、上当アーム12の先端部121を略V字状又は略U字状となるように上流側へ折返し延設することによって形成されており、その先端(上流側)ほど上当アーム12から離間するような向きで形成されている。また、上当て部4は、その下面が平坦な規制面41となっており、この規制面41にて枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制するようになっている。尚、上当て部4の先端部は、上流側且つ上方側から下流側且つ下方側へ向けて延びる誘導面42にて面取りされている。つまり、規制面41の上流端部には、上流側ほど上方となる誘導面42が連続している。尚、上当て部4の基端部(下流端部)には、コロ43が搬送方向に回転自在に設けられている。
このように、その先端部121に上当て部4が形成されている上当アーム12は、その先端部121が基端部122よりも搬送方向下流側且つ上方側となる向きで、その軸線C4周りに回転自在な上当軸13に基端部122が固定されている。この上当軸13は、印刷機の左右方向に延びる軸体であり、口板2の搬送方向略中央部の下方側に配置されて軸線C4周りに回転可能となるように両端部が印刷機の左右両フレームにそれぞれ接続されている。つまり、上当軸13と前当軸7とは、口板2の搬送面21の下方側に配置されており、上当軸13が搬送方向下流側に前当軸7が搬送方向上流側となるように配置されている。本実施形態では、上当軸13の軸線C4と前当軸7の軸線C1との双方を通る平面が口板2の搬送面21(本実施形態では、搬送主面211)と平行な面となっている。尚、上当軸13の軸線C4は、カム軸8の軸線C2よりも下流側且つ上方側に設定されている。
また、図4に示すように、上当アーム12は、上当軸13の軸線C4に沿って複数配置されており、それぞれが同じ向きとなるように、各上当アーム12の基端部122が上当軸13に固定されている。即ち、上当て部4は、搬送方向に直交する方向(左右方向)に複数並べて設けられており、各上当て部4の上当回動中心C4は、前記左右方向に延びる直線上に並んでいる。本実施形態では、上当て部4は、前当て部3の配置位置に対応して、合計で10個設けられている。尚、上当て部4は、10個以上、10個以下、又は単数設ける場合でもよく、或いは、前当て部3の配置とは異なる配置としてもよい。
このようにして、上当て部4は、上当軸13の軸線C4を中心に搬送方向へ回動可能となる。具体的には、上当軸13に固定されている全ての上当て部4は、上当軸13の回転に伴って同時に且つ同じ軌道で回動する。つまり、上当軸13が下流側(図3においては反時計回り)へ回転すると、全ての上当て部4が下流側に回動し、上当軸13が上流側(図3においては時計回り)へ回転すると、全ての上当て部4が上流側に回動する。即ち、上当軸13の軸線C4は、上当て部4の上当回動中心C4となっている。尚、本実施形態においては、上当て部4の回動半径は、前当て部3の回動半径よりも小さい。
かかる上当て部4の回動は、その軸線C4周りに回転駆動するカム軸8に固定されている上当カム14の回転が、上当伝達手段15を介して伝達されることによってなされる。上当カム14は、円板状の所謂平面カムであり、上当待避対応部141と待受対応部142と規制対応部143とでその周面形状が形成されている。具体的には、上当カム14は、その径方向に延設された延設部が2ヶ所形成されたカムであり、一方の延設部が待受対応部142であり、他方の延設部が規制対応部143である。より詳細には、上当カム14は、規制対応部143が上当待避対応部141よりも径方向外側に延設されて形成され、待受対応部142が規制対応部143よりも径方向外側に延設されて形成されることによって構成されている。
従って、上当カム14のカム中心から周面までの距離(上当カム14の半径)は、規制対応部143において上当待避対応部141よりも長くなっており、待受対応部142において規制対応部143よりも長くなっている。このような上当カム14は、そのカム中心がカム軸8の軸線C2と一致し、且つ、カム軸8と共に回転するようにカム軸8に固定されている。
このように、上当て部4を回動させるための上当カム14は、前当て部3を回動させるための前当カム9が固定されているカム軸8に固定されているので、上当カム14と前当カム9とは、1つの軸線C2上に並べて設けられ、カム軸8の軸線C2周りに一体的に回転することとなる。
上当伝達手段15は、上当カム14の回転に追随して作動することによって、上当軸13に回転力を伝達するもので、前記上当軸13に設けられる上当軸アーム151と、上当カム14の形状に追随して揺動する回転伝達部102と、上当軸アーム151及び回転伝達部102を連結する上当リンク152とで形成される上当用リンク機構である。尚、上当用リンク機構が備える回転伝達部102は、前当用リンク機構が備える回転伝達部102と同様の形状であるので、同じ符号を付すこととしてその説明を省略する。上当軸アーム151は、上当軸13から搬送方向上流側(本実施形態では上流側且つ下方側)に突出するように設けられており、上当軸13と共に回転するように上当軸13に固定されている。
上当リンク152は、上下方向に沿って形成されるリンクであり、その一端部(上端部)は、上当軸アーム151の上流側端部に回動自在に連結され、他端部(下端部)は、回転伝達部102に回動自在に連結されている。具体的には、上当リンク152の他端部は、回転伝達部102のリンクアーム1022の下流側端部に連結されている。つまり、上当リンク152は、前記上当軸アーム151とリンクアーム1022とを連結している。
回転伝達部102のカムアーム1023の上端部に設けられているカムフォロアCFは、その周面が上当カム14の周面に当接するようになっている。また、回転伝達部102の付勢アーム1024の下端部には、下流側に付勢する付勢手段11としてのバネが連結されている。従って、回転伝達部102は、その付勢アーム1024がバネによって下流側へ付勢されるため、回転伝達部102の伝達回動中心C3周りにカムアーム1023が上流側へ付勢されており、これによって、カムアーム1023に設けられているカムフォロアCFの周面が上当カム14の周面に押付けられる。従って、回転伝達部102は、上当カム14の回転に追随して搬送方向に揺動する。
このように、上当て部4は、前記カム軸8に設けられている上当カム14に上当伝達手段15としての上当用リンク機構を介して連結されているので、上当カム14の上当待避対応部141から待受対応部142への回転に追随して上当待避位置U3から待受位置U2へ移動し、上当カム14の待受対応部142から規制対応部143への回転に追随して待受位置U2から規制位置U1へ移動し、更に、上当カム14の規制対応部143から上当待避対応部141への回転に追随して、規制位置U1から上当待避位置U3へ移動する。
具体的には、カムフォロアCFが上当カム14の上当待避対応部141と当接している状態では、上当て部4は上当待避位置U3に位置している(図5参照)。このとき、上当て部4は、口板2よりも下流側で且つ搬送面21よりも下側に位置している。また、上当て部4の基端部に設けられているコロ43も搬送面21の下側に位置している。つまり、上当待避位置U3では、上当アーム12全体が搬送面21よりも下側に待避している。
そして、カム軸8の回転駆動によって上当カム14が回転して上当カム14とカムフォロアCFとの当接が上当待避対応部141から待受対応部142へ切り替わると、カムアーム1023が下流側へ回動すると共にリンクアーム1022が下方側へ回動し、上当リンク152が下方へ移動する。そうすると、上当軸アーム151が下方側へ回動し、上当軸13が上流側(図3において時計回り)へ回転する結果、上当て部4は、上当待避位置U3から搬送方向上流側へ回動して待受位置U2へ移動する(図7参照)。
この待受位置U2では、上当て部4は、口板2の上方側に所定距離離間した位置となる。具体的には、上当アーム12のうち、上当て部4は、その下面である規制面41が搬送面21の下流端部から搬送面21の法線方向上方側(搬送面21に垂直且つ上方)へ所定距離離間した位置に位置して、該搬送面21との間に所定の隙間を形成し、他の部分は、口板2よりも下流側或いは搬送面21よりも下方側に位置している。本実施形態では、上当て部4は、その規制面41が搬送面21の搬送下流面212と搬送主面211の下流端部とを上方から覆うような配置となっている。
ここで、所定の隙間とは、その前端部が上方移動している枚葉紙Pの当該前端部が進入することができるような隙間を意味し、搬送される枚葉紙Pの前端部が上方移動する高さよりも若干広くなるような隙間である。また、この隙間は、枚葉紙Pのコシの強さや紙厚等によって適宜設定することが可能で、例えば5mm程度と設定することができる。尚、待受位置U2では、上当て部4の下面である規制面41は、口板2の搬送面21(給紙板の上面)に対し上流側ほど前記隙間が狭くなるように傾斜した配置となっている。従って、規制面41と搬送面21との間の隙間は、搬送方向上流側が狭く下流側ほど広くなっている。
そして、カムフォロアCFが上当カム14の待受対応部142に当接している状態では、上当て部4は、待受位置U2に位置した状態でその回動が停止状態となる。そして、上当カム14とカムフォロアCFとの当接が待受対応部142から規制対応部143へ切り替わると、カムアーム1023が上流側へ回動すると共にリンクアーム1022が上方側へ回動し、上当リンク152が上方へ移動する。そうすると、上当軸アーム151が上方側へ回動し、上当軸13が下流側(図3において反時計回り)へ回転する結果、上当て部4は、待受位置U2から搬送方向下流側へ回動して規制位置U1へ移動する(図8参照)。
即ち、上当て部4は、上流側且つ上方側の待受位置U2から下流側且つ下方側の規制位置U1へと移動する。換言すると、上当て部4は、口板2との間に形成されている前記隙間が狭くなるように、搬送方向下流側へ回動して待受位置U2から規制位置U1へ移動する。この規制位置U1においては、上当アーム12のうち、上当て部4は、その規制面41と搬送面21との間の隙間が搬送される枚葉紙Pの紙厚に対応した隙間となるように、搬送面21から上方側へ離間した位置となり、他の部分は、口板2よりも下流側或いは搬送面21よりも下方側に位置している。本実施形態では、規制面41は、搬送面21、特に搬送主面211に対し略平行となる配置となっている。
この規制位置U1では、図9に示すように、上当て部4は、その規制面41の先端部(上流端部)にて枚葉紙Pの前端部の上方移動を規制する。具体的には、搬送される枚葉紙Pの前端部が上方移動している場合には、上当て部4は、規制面41が当該枚葉紙Pの前端部に当接しつつ口板2との間の隙間が狭くなるように回動し、当該枚葉紙Pの前端部が搬送面21に沿うように規制して規制位置U1となる。従って、上当て部4は、搬送される枚葉紙Pの前端部を口板2との間に挟み込んで狭持するものではなく、枚葉紙Pの前端部が搬送面21から上方へ浮き上がっている場合に、当該前端部が均一に搬送面21上に載るように、当該前端部の浮き上がりを抑制するものである。
そして、カムフォロアCFが規制対応部143と当接している状態では、上当て部4は規制位置U1に位置してその回動が停止状態となる。そして、上当カム14とカムフォロアCFとの当接が規制対応部143から上当待避対応部141へ切り替わると、カムアーム1023が上流側へ回動すると共にリンクアーム1022が上方側へ回動し、上当リンク152が上方へ移動する。そうすると、上当軸アーム151が上方側へ回動し、上当軸13が下流側(図3において反時計回り)へ回転する結果、上当て部4は、規制位置U1から搬送方向下流側へ回動して上当待避位置U3へ移動する(図5参照)。
この規制位置U1から上当待避位置U3への回動の軌跡は、待受位置U2から規制位置U1への回動の軌跡の延長上となる。即ち、上当て部4は、上当回動中心C4の移動を伴わずに、前記上当回動中心C4周りの回動動作のみによって上当待避位置U3と待受位置U2と規制位置U1とを移動するものであり、上当回動中心C4周りに上当待避位置U3から待受位置U2へ回動し、その回動軌道を戻るように回動して待受位置U2から上当待避位置U3へ向かい、その途中で規制位置U1となるように構成されている。
また、上当て部4は、一方向へ回転する上当カム14に追随して動作する上当伝達手段15を介して、搬送方向上流側及び下流側に往復回動するように構成されているので、上当カム14を高速回転させるだけで高速化に簡単に対応することができる。
前記給紙胴Dに枚葉紙Pを給紙すべくその前端部を咥えるグリッパ51を備えるスウィング爪5は、図1に示すように、口板2と給紙胴Dとの間に設けられている。スウィング爪5は、枚葉紙Pの前端部を咥える咥え位置と咥えた枚葉紙Pを給紙胴Dに受け渡す渡し位置とを移動可能に構成されている。具体的には、スウィング爪5は、搬送方向に回動可能に設けられて上流側の咥え位置と下流側の渡し位置との間で揺動するように構成されており、咥え位置ではその先端部に設けられているグリッパ51が口板2の下流端部付近に接近し、渡し位置では前記グリッパ51が給紙胴D付近に接近するように揺動する。
スウィング爪5は、その回動中心(以下、爪回動中心C5という)が口板2の下方側に設定されており、前当て部3の前当回動中心C1と上当て部4の上当回動中心C4との双方よりも搬送面21の面方向下流側且つ法線方向下側に設定されている。具体的には、スウィング爪5の爪回動中心C5は、口板2の下流端から搬送面21に垂直な方向且つ左右方向に形成される平面上に設定されている。従って、咥え位置に位置しているときのグリッパ51と爪回動中心C5とを通る直線は、搬送面21に対して略垂直となる。また、スウィング爪5の回動半径は、前当て部3及び上当て部4の双方の回動半径よりも大きくなっている。尚、スウィング爪5の爪回動中心C5は、カム軸8の軸線C2よりも下方側且つ下流側に設定されている。
続いて、上記のような構成の印刷機における給紙動作について説明する。
枚葉紙Pがフィーダボード上及び口板2上を搬送されると、前当て部3は位置決め位置F1に、上当て部4は待受位置U2にそれぞれ移動する。具体的には、前当カム9の回転によってカムフォロアCFと前当カム9との当接が前当待避対応部91から位置決対応部92へ切り替わることによって、前当て部3は前当待避位置F2から位置決め位置F1へ回動し、上当カム14の回転によってカムフォロアCFと上当カム14との当接が上当待避対応部141から待受対応部142へ切り替わることによって、上当て部4は上当待避位置U3から待受位置U2へ回動する(図5に示す状態から、図6に示す状態を経て、図7に示す状態となる)。
これにより、図7に示すように、前当て部3は搬送面21の下流端部から上方へ突出した状態となり、上当て部4は口板2の下流端部との間の隙間を広くした状態となって、搬送される枚葉紙Pの前端部が該隙間に進入するのを待ち受ける。本実施形態では、上当て部4は、前当て部3の連結片32の上方側に位置し、そこから上流側に突出した状態となっている。即ち、前当て部3が位置決め位置F1に、上当て部4が待受位置U2にそれぞれ位置する状態においては、搬送面21の下流端部から搬送面21の法線方向上方側へ向けて当接面33が突出し、該当接面33の先端領域から上流側へ向けて上当て部4の規制面41が突出している。換言すると、規制面41は、搬送面21の下流端部との間に所定の隙間を形成するように該搬送面21の下流端部に対向しており、当接面33は、該隙間の下流側を閉塞するように規制面41と搬送面21との間に跨っている。そして、これらの面で囲まれる領域内に搬送される枚葉紙Pの前端部が進入するようになっている。
このように、上当て部4と口板2との間の隙間を大きくして搬送されてきた枚葉紙Pの進入が許容された状態で枚葉紙Pが搬送されるのを待受けるので、仮に、搬送される枚葉紙Pの前端部が上方移動(例えば、カール)した状態であっても、枚葉紙Pは上当て部4と口板2との間の隙間に確実に進入することとなる。また、上当て部4の先端部には、誘導面42が形成されているので、仮に、上方移動した前端部が誘導面42に当接しても、該前端部を前記隙間側に誘導することができる。尚、枚葉紙Pを待ち受けている状態では、スウィング爪5は渡し位置に位置している。
そして、枚葉紙Pが前記隙間へ進入すると、上当て部4は、待受位置U2から規制位置U1へと移動する。尚、前当て部3は、位置決め位置F1に位置したままである。具体的には、上当カム14の回転によってカムフォロアCFと上当カム14との当接が待受対応部142から規制対応部143へ切り替わり、これによって、上当て部4は待受位置U2から規制位置U1へ回動する(図7に示す状態から、図8に示す状態となる。)。一方で、カムフォロアCFと前当カム9との当接は、位置決対応部92のままである。
つまり、図8及び9に示すように、前当て部3が搬送面21の下流端部から上方へ突出した状態のままで、上当て部4は、口板2の下流端部との間の隙間が狭くなるように移動して、口板2との間の隙間に進入した枚葉紙Pの前端部が上方移動するのを規制する。本実施形態では、上当て部4は、搬送面21の下流端部から上方へ突出した状態の前当て部3の突片31の上下方向略中途部分から、上流側へ向けてその先端部(上流端部)のみが突出している。即ち、規制面41の先端部と誘導面42とが当接面33から上流側へ突出している。そして、規制面41と搬送面21との間の隙間は、規制される枚葉紙Pの紙厚に対応して狭くなっている。また、規制面41と搬送面21の搬送主面211とは略平行になっている。
ここで、上当て部4が待受位置U2から規制位置U1へ移動する際には、上当て部4は、搬送方向下流側且つ下方側へ回動する。換言すると、搬送面21との間の隙間を狭くしつつ、位置決め位置F1に位置している前当て部3からの突出量が少なくなるように前当て部3に対して後退するように移動する。そうすると、前当て部3に位置決めされる枚葉紙Pの前端部が上方移動している場合には、上当て部4は、当該上方移動して搬送面21から浮き上がっている枚葉紙Pの前端部が搬送面21に沿うように、その浮き上がりを抑制しつつ、更に、当該枚葉紙Pを下流側に引き寄せてその前端を前当て部3の当接面33に確実に当接させることとなる。
そして、枚葉紙Pが前当て部3と上当て部4とによって姿勢が整えられると、その状態でスウィング爪5が渡し位置から咥え位置へと回動して枚葉紙Pの前端部をグリッパ51にて咥える。具体的には、前当て部3が位置決め位置F1に、上当て部4が規制位置U1にそれぞれ位置した状態で、スウィング爪5は、その先端部(グリッパ51)が口板2から下流側に離間した渡し位置から、上流側に回動して、その先端部(グリッパ51)が口板2の下流側端部に接近した咥え位置へと移動し、枚葉紙Pの前端部を咥える。ここで、枚葉紙Pは、上述のように前当て部3と上当て部4とによって正確に位置決め保持されているので、グリッパ51にて確実に枚葉紙Pの前端部を咥えることができる。
そして、枚葉紙Pがスウィング爪5にて咥えられると、前当て部3が位置決め位置F1から前当待避位置F2へ移動し、同時に、上当て部4が規制位置U1から上当待避位置U3へと移動する(図8に示す状態から、図6に示す状態を経て、図5に示す状態となる)。即ち、上当て部4と前当て部3との双方が搬送面21よりも下方側に待避した状態となる。
そして、上当て部4と前当て部3との双方が枚葉紙Pの搬送経路(搬送面21)から待避すると、枚葉紙Pの前端部を咥えたスウィング爪5は、咥え位置から下流側へ回動して渡し位置へ移動し、枚葉紙Pを給紙胴Dへ受け渡す。ここで、前当て部3と上当て部4とは、同時に搬送経路から待避するので、枚葉紙Pの印刷部(給紙胴D)へ円滑な給紙が可能となる。尚、上当て部4の基端部にはコロ43が設けられているので、スウィング爪5にて枚葉紙Pを給紙胴Dに受け渡す際に枚葉紙Pの後端部が下方に垂れ下がってコロ43に当接しても、コロ43が回転するので枚葉紙Pに傷が付くのを防止することができる。
以上のような構成の印刷機にあっては、上当て部4が待受位置U2から規制位置U1へ移動する際に、搬送方向下流側且つ下方側へ回動して移動するように構成されているので、前当て部3に位置決めされる枚葉紙Pの前端部が上方移動している場合には、上当て部4は、その規制面41と搬送面21との間の隙間を狭くして当該枚葉紙Pの前端部が搬送面21に沿うように、その前端部の浮き上がりを抑制しつつ、更に、当該枚葉紙Pを搬送方向下流側に引き込んでその前端を前当て部3の当接面33に当接させることができ、当該枚葉紙Pの前端部の上方移動を除去(規制)すると共に当該枚葉紙Pの姿勢を前当て部3にて正確に整えて位置決めすることができる。従って、印刷不良や給紙不良などの不具合を抑制することができる。
また、上当カム14の回転を利用して上当て部4を上当回動中心C4周りに回動させ、前当カム9の回転を利用して前当て部3を前当回動中心C1周りに回動させることによって、上当て部4の回動動作と前当て部3の回動動作とが互いに影響し合うことなく独立した回動動作となる。従って、前当て部3及び上当て部4の各位置のそれぞれの位置精度を向上させることができる。また、修理やメンテナンス時の調整が容易となる。
更に、上当カム14と前当カム9とを一つの軸体であるカム軸8の軸線C2方向に並べて該カム軸8に固定し、上当カム14と前当カム9との双方をカム軸8の軸線C2周りに一体的に回転させるように構成しているので、上当て部4の回動動作と前当て部3の回動動作との独立性を保ちつつ、各回動動作間のタイミングを容易に合わせることができ、簡単な構成で前当て部3と上当て部4とを連動させて制御することができる。
尚、本実施形態においては、上当て部4の上当回動中心C4が口板2よりも下方側に配置されている場合について説明したが、これに限られず、例えば、口板2よりも上方側に配置される場合であってもよい。例えば、上当軸13を口板2よりも上方側に配置し、上当て部4が下向きとなるように、上当軸13に上当アーム12を固定する。そして、口板2よりも上方側に上当待避位置U3を設定し、そこから下流側且つ下方側へ回動して待受位置U2に移動し、待受位置U2から更に下流側且つ下方側へ回動して規制位置U1となるように構成する。
また、本実施形態においては、前当て部3が位置決め位置F1と前当待避位置F2とを回動して移動する場合について説明したが、これに限られず、例えば、上下方向に移動することによって位置決め位置F1と前当待避位置F2とを移動するように構成することもできる。具体的には、前当て部3は、前当待避位置F2では搬送面21よりも下方側に位置し、前当待避位置F2から上方へ平行移動することによって搬送面21から上方に突出した位置決め位置F1へ移動するように構成されてもよい。
本発明の一実施形態に係る印刷機における給紙部を示す部分概略図。 同印刷機における給紙部の前当て部を示す部分概略図。 同印刷機における給紙部の上当て部を示す部分概略図。 同印刷機における給紙部を示す部分斜視図。 前当て部と上当て部とが回動する様子を示す部分概略図であり、前当て部が前当待避位置に位置し、上当て部が上当待避位置に位置している様子を示す図。 前当て部と上当て部とが回動する様子を示す部分概略図であり、前当て部が前当待避位置から位置決め位置へ移動し、上当て部が上当待避位置から待受位置へ移動する途中の様子を示す図。 前当て部と上当て部とが回動する様子を示す部分概略図であり、前当て部が位置決め位置に位置し、上当て部が待受位置に位置している様子を示す図。 前当て部と上当て部とが回動する様子を示す部分概略図であり、前当て部が位置決め位置に位置し、上当て部が規制位置に位置している様子を示す図。 図8のA部拡大図。
符号の説明
1…給紙部、2…口板、3…前当て部、4…上当て部、5…スウィング爪、6…前当アーム、7…前当軸、8…カム軸、9…前当カム、10…前当伝達手段、11…付勢手段、12…上当アーム、13…上当軸、14…上当カム、15…上当伝達手段、21…搬送面、31…突片、32…連結片、33…当接面、41…規制面、42…誘導面、43…コロ、51…グリッパ、91…前当待避対応部、92…位置決対応部、101…前当軸アーム、102…回転伝達部、103…前当リンク、141…上当待避対応部、142…待受対応部、143…規制対応部、151…上当軸アーム、152…上当リンク、211…搬送主面、212…搬送下流面、213…搬送上流面、1021…基部、1022…リンクアーム、1023…カムアーム、1024…付勢アーム、D…給紙胴、P…枚葉紙、CF…カムフォロア、C1…前当回動中心(前当軸の軸線)、C2…カム軸の軸線、C3…伝達回動中心、C4…上当回動中心(上当軸の軸線)、C5…爪回動中心、F1…位置決め位置、F2…前当待避位置、U1…規制位置、U2…待受位置、U3…上当待避位置、X…搬送方向

Claims (4)

  1. 給紙板上を搬送される枚葉紙の前端に当接して該枚葉紙を位置決めする前当て部と、該前当て部に位置決めされる枚葉紙の前端部上方に位置して当該枚葉紙の前端部の上方移動を規制する上当て部とを備え、
    該上当て部は、前記枚葉紙の前端部の上方移動を規制すべく前記給紙板に接近した規制位置と、該規制位置よりも前記給紙板から離れた待受位置とを移動可能に構成されており、前記待受位置から前記規制位置へ移動する際に、搬送方向下流側且つ下方側へ移動するように構成されていることを特徴とする印刷機。
  2. 前記前当て部は、前記枚葉紙を位置決めすべく前記給紙板から上方へ突出した位置決め位置と、前記給紙板よりも下方側に位置する前当待避位置との間を往復移動するように構成されており、前記上当て部は、前記前当て部が前記位置決め位置に位置した状態で、前記待受位置から前記規制位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記上当て部は、その回動中心が前記給紙板の下方側に配置されて搬送方向に回動自在に構成されており、前記前当て部は、その回動中心が前記給紙板の下方側で且つ前記上当て部の回動中心よりも搬送方向上流側に配置されて搬送方向に回動自在に構成されており、
    前記上当て部の回動は、前記待受位置と、該待受位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側に位置する上当待避位置との間を往復移動し、前記待受位置から前記上当待避位置へ移動する途中で前記規制位置となる回動であり、前記前当て部の回動は、前記枚葉紙を位置決めすべく前記給紙板から上方へ突出した位置決め位置と、該位置決め位置よりも搬送方向下流側で且つ前記給紙板よりも下方側に位置する前当待避位置との間を往復移動する回動であり、
    前記上当て部は、前記前当て部が前当待避位置から位置決め位置へ回動すると共に上当待避位置から待受位置へ回動し、前記前当て部が位置決め位置に位置した状態で待受位置から規制位置へ回動し、前記前当て部が位置決め位置から前当待避位置へ回動すると共に規制位置から上当待避位置へと回動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機。
  4. 前記前当て部を回動させるための前当カムと前記上当て部を回動させるための上当カムとが1つの軸線上に並設され、これら両カムを前記軸線周りに一体的に回転させることにより、前記前当て部と前記上当て部とを連動させながら各々の回動動作を独立して駆動制御するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の印刷機。
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