JP2008193794A - 壁孔への固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線材が内部に挿通されたりするときに内面に摺接しても該配線材が傷付くのを防止し、壁表、壁裏のいずれか一側からの操作により、簡単かつ楽に固定し、部品コストを下げる。
【解決手段】内部に配線材が挿通される、筒状に形成された本体2と、前記本体2の外部に設けられた取着部3とを備え、前記取着部3は、壁裏側周縁に係止する係止部17と、前記貫通孔43の壁表側周縁に当接する当接部10とで構成し、前記本体2の外部に、前記貫通孔43への挿入側を基端に反挿入側に向けて延出し、前記貫通孔43を通過する際に前記本体2の内部側に撓むとともに該貫通孔43を通過した後は前記本体2の外部側に弾性復帰する弾性片11を設けるとともに、前記係止部17は、前記弾性片11の自由端15側に設け、前記弾性片11は前記本体2の外側でのみ撓むよう形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線ボックス、配電盤、建物の壁等に形成された貫通孔に固定され、内部にケーブル等の配線材が挿通されるブッシング、コネクタ等の、壁孔への固定具に関するものであり、特に、内部に配線される配線材が前記固定具の内面に摺接したときに傷付くのが防止される、壁孔への固定具に関するものである。
従来より、配線ボックス、配電盤等はその壁に形成された貫通孔を介して外部からケーブル等の配線材が引込まれ、或いは外部に引出されている。前記配線ボックス等は金属板や合成樹脂板で形成されており、前記貫通孔はその壁に予め形成され、或いはノックアウトの打抜き等によって形成される。このため、前記貫通孔内に配線材が引込まれ或いは引出されるときに、貫通孔の周縁部に擦られて傷付いたり断線したりすることがあった。配線材が断線すると、その内部の芯線が露出して短絡する危険がある。そこで、前記貫通孔の周縁部を覆うブッシングやコネクタ等の固定具を該貫通孔に固定することにより配線材を保護している。
ここで、前記壁孔に固定される固定具として、例えば、図9に示したブッシング51が用いられている。前記ブッシング51は、例えば図10に示した配線ボックス41の壁42の貫通孔43に挿入されて固定されるものであり、略円筒状の本体52の一端側に、前記貫通孔43に挿入される挿入開口53が形成され、他端側に前記貫通孔43の壁表側周縁44と当接する当接面55を備えた円環板状の鍔部54が設けられている。前記鍔部54の中央部の引出開口54aの周縁部はアール状の湾曲面に形成され、配線材が前記周縁部を摺接するときの傷付きを防止している。
更に、前記本体52を形成する外周壁には、長さ方向の略中央位置において円周方向に等間隔の4箇所に、前記貫通孔43の壁裏側周縁45に係止する弾性係止片56が設けられている。前記弾性係止片56は前記外周壁にコ字状のスリット57を設けることによりその内部に形成され、前記スリット57の両端の最奥部を結ぶ線を基端に前記スリット57によって内部に形成された矩形孔内で本体52の軸心と直交する方向に撓むようになっている。更に、前記弾性係止片56の基端側には前記貫通孔43の壁裏側周縁45に係止する係止段部56aが形成されている。
このブッシング51を配線ボックス41の貫通孔43に取付け、固定する場合は、本体52を弾性係止片56の外周側への弾性力に抗して挿入開口53側から前記貫通孔43に挿入する。すると、弾性係止片56は貫通孔43の内壁面に押圧されて本体52の内部側に撓み、前記本体52は貫通孔43内を通過する。次いで、鍔部54の当接面55が貫通孔43の壁表側周縁44に当接する位置に達すると、前記係止段部56aが貫通孔43内を抜け出し、弾性係止片56は外部側に弾性復帰して拡張し、図9(b)に示すように、前記係止段部56aは前記貫通孔43の壁裏側周縁45に係止する。これにより、ブッシング51は貫通孔43に固定される。
なお、このような弾性係止片56の手段を用いて貫通孔43に固定される固定具は、ブッシングでなく配管継手ではあるが、例えば、特開2003−329187公報に掲載されている。
ところが、図9に示した従来のブッシング51は、弾性係止片56が本体52の外周壁にコ字状のスリット57を設けることによって形成され、前記スリット57で囲まれた内部空間において本体52の軸心に直交する方向に撓むものとなっている。したがって、本体52の内面はスリット57が形成されているために、平滑面にはなっていない。このため、ブッシング51内に配線材が挿通される際に、その配線材が前記スリット57の周縁に摺接して傷付くおそれがある。また、ブッシング51内への挿通後に、配線替えなどで一方側に引出されたりしてブッシング51内を摺動する際に前記スリット57の周縁に摺接して傷付くおそれもある。特に、前記スリット57の周縁に樹脂成形時のバリ等が生じていると、傷付く可能性が高くなる。なお、スリット57に限らず、本体52の内面に凹部などが形成されているときも平滑面でないから、同様の不具合を生ずる。
これに対し、内面が平滑である別の壁孔の固定具として、図10に示すブッシング61が用いられている。図10に示すブッシング61は一対のボルト体62とナット体63との2部材で構成されている。更に、前記ボルト体62は外面に雄ねじを有する円筒体64と、中央孔を有し、前記円筒体64の一端部に一体に形成された鍔部65とで形成されている。前記ナット体63はその内面に形成された雌ねじが前記ボルト体62の外面の雄ねじに螺着されて該ボルト体62と組付けられる。
このブッシング61を配線ボックス41の貫通孔43に取付け、固定するには、ボルト体62の円筒体64を壁裏側から前記貫通孔43内に挿入し、鍔部65を壁42の壁裏側周縁45に当接させた後、壁表側に突出した前記ボルト体62の円筒体64にナット体63を壁表側から組付ける。これにより、ブッシング61はボルト体62の鍔部65とナット体63とで貫通孔43の周縁の壁42を挟持する状態で該貫通孔43に固定される。
前記ブッシング61を用いた場合は、ボルト体62の鍔部65とナット体63とで貫通孔43の周縁の壁42を挟持して該貫通孔43に固定されるから、前記ブッシング51に設けられている弾性係止片56は不要である。したがって、前記弾性係止片56を形成するためのスリット57を本体52の外周壁に設ける必要もないわけであるから、ブッシング内に配線材が挿通されたりする際に、その配線材が前記スリット57の周縁に摺接して傷付くことはなくそのおそれもない。
特開2003−329187公報
しかし、前記ボルト体62とナット体63とで構成されたブッシング61は、壁42を境として壁裏側にボルト体62が配置され、壁表側にナット体63が配置されるので、配線ボックス41ではなく配電盤のように壁42全体の面積が大きい大型のものに固定する場合には、壁42の反対面側に配置されるボルト体62またはナット体63に手を回してこれを保持できない場合が多く、1人でブッシング61の取付作業を行なうことは困難であるという不具合があった。
また、貫通孔43の周辺に他の装着部品等が存在する場合には、それが邪魔となってボルト体62やナット体63を手で保持したり、工具を使用したりすることができず、前記ボルト体62とナット体63との組付作業を行なうことが困難であったり、行なうことができないことがあった。
更に、前記ブッシング61はボルト体62とナット体63との2部材が必要なため、部品コストが上昇し、その保管等の部品管理も煩わしいものであった。
そこで、本発明は、配線材が内部に挿通されたりするときに内面に摺接しても該配線材が傷付くことがなく、かつ、壁表、壁裏のいずれか一側からの操作により、簡単かつ楽に固定でき、部品コストが低廉な壁孔への固定具の提供を課題とするものである。
請求項1の壁孔への固定具は、内部にケーブルが挿通される、筒状に形成された本体と、記本体の外部に設けられた、壁に形成された貫通孔に取着するための取着部とを備え、前記取着部は、前記貫通孔に挿入されてその壁裏側周縁に係止する係止部と、前記貫通孔の壁表側周縁に当接する当接部とを備えている。更に、前記本体の外部に、前記貫通孔への挿入側を基端に反挿入側にまたは反挿入側を基端に挿入側に向けて延出し、前記貫通孔を通過する際に前記本体の内部側に撓むとともに該貫通孔を通過した後は前記本体の外部側に弾性復帰する弾性片が設けられ、前記係止部は、前記弾性片の自由端側に設けられている。そして、特に、前記本体の取着部における内面を、配線されるケーブルが摺接することによって傷付かないよう平滑面に形成すべく、前記弾性片は、前記本体の外側でのみ撓むよう形成されている。
この固定具は、ブッシング、コネクタ等の、内部をケーブル等の配線材が挿通するものが対象となる。本体の外部には貫通孔への挿入側から反挿入側に延出する、または反挿入口側から挿入口側に延出する弾性片が設けられており、前記係止部はこの弾性片の自由端側つまり基端と反対側の自由に変位できる先端側に設けられている。そして、特に、前記弾性片は、前記本体の外側でのみ撓む、即ち、撓み代は本体の外側のみに設けられている。
前記固定具は、弾性片が、前記本体の外側でのみ撓むよう形成されているから、前記本体には、その内部側に弾性片を撓ませて係止させるためのスリット等を設ける必要がない。そのため、本体の内面は平滑面となっている。また、前記弾性片が設けられているので、固定具の本体を、壁表、壁裏のいずれか一側から貫通孔内に挿入するだけの簡単な操作で貫通孔に固定することができる。
請求項2の壁孔への固定具は、請求項1に記載の本体が、円筒状に形成されているとともに、その外面と前記弾性片との間に該弾性片の撓みを許容する撓み空間が形成されるべく、円形状の外面の一部が凹設されている。前記凹設は本体を構成する外周壁の外面側を削除して薄肉にするなどして行なわれる。
請求項3の壁孔への固定具は、特に、本体が、少なくとも円形状の外面の一部が凹設された部位を除いて、前記貫通孔の内壁面に沿って当接する外周壁を備えている。即ち、本体の外周壁の外径はほぼ貫通孔の内径と同寸法に形成されている。前記本体の外周壁は、円形状の外面の一部が凹設された部位を除いた全周に至って貫通孔の内壁面に当接するものであってもよく、弾性片が形成された部位を除いた全周のうちのいずれかの部位に部分的に貫通孔の内壁面に当接するものであってもよい。
請求項4の壁孔への固定具は、弾性片の自由端側の外面が、前記本体側に傾斜し、前記外面に係止部が形成されたものである。これにより、固定具は、貫通孔を通過した弾性片が弾性復帰して拡張したとき、本体側に傾斜した弾性片の外面に設けられた係止部が貫通孔の周縁に係止し、弾性片の弾性復元力により貫通孔に保持される。
請求項5の固定具は、特に、弾性片が、対向して一対設けられている。
請求項6の固定具は、特に、取着部の当接部に、貫通孔の壁表側周縁と当接する弾発材または弾発突起が設けられている。ここで、前記弾発材は別体として取着部の当接部に取付けられるものであり、予め貼着等の手段により当接部に取付けてもよく、壁孔に固定する際に取付けて貫通孔の周縁の壁面と当接部とで挟持するものとしてもよい。また、弾発突起は前記取着部の当接部に一体に設けられるものであり、予め当接部の当接面に小突起或いは弾性片などとして一体に形成することができる。
これにより、前記貫通孔の周縁が、固定具の弾性片の外面に段階的に複数形成された係止部のいずれかと係止したとき、固定具の当接部と係止部との間隔が壁厚より多少大きくて管軸方向への僅かながたつきを生じたとしても、前記弾発材または弾発突起がその弾発性により前記若干の寸法差を吸収し、これらを介して係止部と当接部とで貫通孔の周縁部を挟圧するよう作用するので、固定後のがたつきが防止される。また、壁の内外間の気密性が高まる。更に、固定具を壁の貫通孔に固定した部分における振動を吸収できる。
請求項1の発明は、前記弾性片が本体の外側でのみ撓むよう形成されているから、本体の内面は平滑面となっている。その結果、配線材が内部に挿通されたりするときに内面に摺接しても該配線材が傷付くことがなく、そのおそれもない。また、前記弾性片が設けられているので、固定具の本体を、壁表、壁裏のいずれか一側から貫通孔内に挿入するだけの簡単な操作で楽に貫通孔に固定することができる。更に、部品コストを下げることができ、部品管理も楽になる。
請求項2の発明は、本体が、円筒状に形成されているとともに、円形状の外面の一部が凹設されているから、簡易な構成で、本体の外側のみにおいて、本体の外面と前記弾性片との間に該弾性片の撓みを許容する撓み空間を形成することができる。
請求項3の発明は、本体が貫通孔の内壁面に沿って当接する外周壁を備えているので、貫通孔内において本体の管軸に直交する横方向にがたつくのが規制され、安定して貫通孔に保持できる。
請求項4の発明は、弾性片の自由端側の外面に係止部が形成されているので、壁前記弾性片の外面を利用して簡易な構成で係止部を形成できる。
請求項5の発明は、弾性片が対向して一対設けられているので、壁表、壁裏のいずれか一側から挿入するだけで貫通孔に取着できるとともに、弾性片が多数設けられたものと比較して成形金型の構造が簡易なものとなる。
請求項6の発明は、取着部の当接部に、弾発材またはまたは弾発突起が設けられているので、これらの部材を介して係止部と当接部とが貫通孔の周縁部を挟圧し、常に安定した固定状態を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態の固定具を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。本実施形態においては、固定具としてブッシングを用いたものを示す。
図1において、ブッシング1は、図9及び図10に示した配線ボックス41等の壁42に形成された貫通孔43に取付けられ、図9及び図10に示す配線材としてのケーブルCが前記貫通孔43を通して引き込まれ或いは引き出されるときに該貫通孔43の周縁部で擦られて傷付いたり断線するのを防止して保護するものである。
前記ブッシング1は、短い円筒状に形成された本体2と、前記本体2の外部に設けられた取着部3とで形成され、合成樹脂材の一体成形により形成することができる。前記本体2は所定肉厚の円筒状の外周壁4で形成されており、内部にケーブルCが挿通される。前記本体2において、一端側の開口は前記貫通孔43と対向する挿入開口5となっており、他端側の開口はケーブルCの引き出し、引き込みが行なわれる引出開口6となっている。前記外周壁4の挿入開口5側の端部は該挿入開口5側に向かうに従って縮径する傾斜面7となって、前記壁42の貫通孔43内に外周壁4を挿入し易くしている。
前記本体2の引出開口6側には円環状の鍔部8が一体に設けられており、前記引出開口6の周縁部はアール状に湾曲した湾曲面9に形成され、ケーブルCが引出開口6から引き出されまたは引出開口6内に引き込まれるときに該ケーブルCが該引出開口6の周縁部で傷つかないようにしている。前記鍔部8の裏面側は平坦な当接面8aに形成されており、貫通孔43の壁表側周縁44と当接する当接部10を構成している。
更に、前記本体2の外周壁4には、前記壁42の貫通孔43への挿入側である挿入開口5の周縁部を基端として反挿入側である引出開口6側に向けて一定幅の弾性片11が延設されている。前記弾性片11は対向して一対設けられており、まず、本体2の外周壁4の面に対して外部側に約40度の角度で傾斜した第1傾斜部12が形成されている。次いで、前記弾性片11は本体2の長さ方向のほぼ中間位置における折曲部13で反転し、内部側に向けてく字状に折曲している。そして、前記折曲部13から先端側には外周壁4の面に対して内部側に約30度の角度で傾斜した第2傾斜部14が形成されている。前記第2傾斜部14の先端は自由端15として内外方向に自由に変位できるようになっている。
前記弾性片11はその外面16に内方即ち本体2の内部側に向けて外力が加えられると、前記基端を中心に全体的に内方に弾性的に撓み、外力による押圧が解除されると外方に弾性復帰する。図1(e)に示す、前記外周壁4から最も離間している一対の折曲部13間の外寸Lは壁42の貫通孔43の内径より大きくなっているが、固定時において本体2が前記貫通孔43に挿入される際には該貫通孔43の内壁面に押圧されて前記本体2の内部側に撓んだときは、前記一対の折曲部13の外寸は貫通孔43の内径より僅かに小さくなり、該貫通孔43内の通過が可能となっている。前記弾性片11は前記折曲部13が前記貫通孔43を通過した後は、該貫通孔43の内壁面による押圧力がなくなり、前記本体の外部側に弾性復帰する。
更に、前記弾性片11の自由端15側の第2傾斜部14の外面16は鋸歯状の複数の段部に形成され、これらの段部によって複数の係止部17が設けられている。この実施形態のブッシング1では折曲部13に近い側から順に第1係止部17a、第2係止部17b及び第3係止部17cの3個の係止部が設けられている。ここで、本実施形態において、前記係止部17は、図1(e)に示すように、鋸歯状の段部の山と山との間の開き角度イは約105度に設定されている。なお、前記開き角度イが大き過ぎると、段部の凹凸が浅く緩やかなものとなって、係止が外れ易くなる。前記係止部17における開き角度イや形状はトライ等によって最適値に設定するのがよい。
前記外周壁4の外面4aは、図1(c)、図2に示すように、円形状の一部である、前記弾性片11が設けられている箇所及びその周辺がほぼ平坦な平面からなる凹設面4bに形成されている。即ち、前記外周壁4の外面4aは円の弦の部分においてその外周側を削除してほぼ平面形状に凹設されている。なお、図2において、二点鎖線は凹設前の外周壁4の外面4aの外形線を示す。ここで、前記凹設面4bはほぼ平面形状に形成されているが、詳細には、弾性片11が設けられている箇所は完全な平面ではなく、外周壁4の円形状の内面に沿った円弧面4cに形成されており、この部分において外周壁4は薄肉となっている。
このように凹設面4bの一部が円弧面4cに形成されているのは、円の弦の部分を境とする完全な平面にすると、前記凹設面4bの形成されている部分の外周壁4が非常に薄肉となってしまい、所定の強度を得られないためであり、また、前記部分の外周壁4に本体2の内部に連通する孔が形成されてしまうからである。
前記外周壁4の一部の凹設によって、前記凹設面4bと弾性片11の自由端15との間には、該弾性片11が本体2の内部側に撓むのを許容する撓み空間18が形成されている。このように凹設面4bを形成したのは、貫通孔43内を弾性片11が通過し、かつ係止部17が貫通孔43の壁裏側周縁と係止するには、本体2の内部側に往復変位する一定以上の撓み代が必要となるところ、その撓み代を外周壁4の外側のみにおいて確保するためである。
この点について、更に図2(b)で説明すると、外周壁4に凹設面4bを形成しない場合は、前記外周壁4は外面4aの外径D2で、肉厚T2であり、弾性片11の自由端15の撓み代S2は僅かな大きさとなっている。一方、外周壁4に凹設面4bを形成した場合は、前記外周壁4は凹設面4bにおける外面4aの外径D1で、肉厚T1であり、弾性片11の自由端15の撓み代S1は肉厚が薄くなっている分、前記撓み代S2より相当大きくなっている。これにより、外周壁4にスリット等を形成しなくても、弾性片11は外周壁4の外側のみの部分において所定の撓み代の確保が可能となっている。
なお、前記凹設面4bを前述のように形成しても十分な撓み空間18を得ることができないときは、図3に示すように、配線材の挿通に支障とならない範囲で、外周壁4の内面の一部を本体2の内部空間側に僅かに張出させて張出部4dを形成することもできる。この場合、外周壁4の外面4aに形成された凹設面4bは全体を平面とすることができ、撓み代をより拡大することができる。なお、この張出部4dを形成した場合においても、外周壁4にスリットや凹部は形成されていないことは言うまでもない。ここで、このように外周壁4の内面の一部が内部空間側に張出したものとしたときは、その張出部4dが配線材の挿通の妨げとならないようにするため、また配線材が傷付かないようにするため、内部空間における張出部4dには段部が生じないようその部分に管軸方向に滑らかに傾斜する傾斜面を設けておくのがよい。
更に、前記円環状の外周壁4は、その外径が、一対設けられた前記弾性片11が形成された部位、箇所を除いて、貫通孔43の内径とほぼ同寸法に形成され、貫通孔43の内周壁面に沿って当接するものとなっている。なお、前記外周壁4は、弾性片11が形成された部位を除いた全周に至って貫通孔43の内壁面に当接するものであってもよく、弾性片11が形成された部位を除いた全周のうちのいずれかの部位に部分的に貫通孔43の内壁面に当接するものであってもよい。
次に、上記のように構成されたブッシング1の貫通孔43への固定について図4に基づいて説明する。
まず、厚い壁42に形成された貫通孔43に固定するときには、壁表側からブッシング1の挿入開口5を貫通孔43に対向させ、壁42の面に直交する方向からそのまま前記貫通孔43内に真直ぐ挿入する。すると、図4(a)に示すように、ブッシング1の弾性片11は貫通孔43の内周壁に押圧されて弾性的に内側に撓み、折曲部13が前記貫通孔43に内周壁に到達すると、最大に内方に撓んで縮径する。
そして、前記弾性片11の折曲部13が貫通孔43を抜け出すと、弾性片11は弾性復帰して外方に拡張しつつ壁内に移動し、やがて、図4(b)に示すように、外面16において折曲部13に最も近い位置に形成された第1係止部17aが貫通孔43の壁裏側周縁45に係止することとなる。この状態においては、第1係止部17aと鍔部8の当接面8aとの間隔は壁厚とほぼ等しいので、前記鍔部8の当接面8aは壁42の壁表面に当接してそれ以上内部側に移動するのが阻止され、第1係止部17aにおいて係止した状態に維持される。このとき、弾性片11はその弾性復元力により一対の第1係止部17aが貫通孔43の内壁面を外方に向けて強く押圧することとなり、その押圧力によりブッシング1は貫通孔43に保持され、固定される。
次に、薄い壁42に形成された貫通孔43に固定するときは、同様にして、壁表側からブッシング1を壁42の面に直交する方向からそのまま貫通孔43内に真直ぐ挿入する。すると、図4(a)と同様にして、ブッシング1の弾性片11は貫通孔43の内周壁に押圧されて弾性的に内部側に撓み、折曲部13が前記貫通孔43の内周壁に当接する位置に到達すると、最大に内方に撓む。そして、折曲部13が貫通孔43を抜け出すと、弾性片11は弾性復元力により外方に拡張しつつ壁内に移動し、やがて、まず、第1係止部17aが貫通孔43の壁裏側周縁45に係止する。しかし、この状態においては、第1係止部17aと鍔部8の当接面8aとの間隔は壁厚より大きいので、ブッシング1は更に内部側への移動が可能な状態にある。
そこで、更に、ブッシング1を押込むと、第1係止部17aの鋸歯状の段部が貫通孔43の壁裏側周縁を乗り越えて上方に移動し、次の第2係止部17bが前記貫通孔43の壁裏側周縁に係止する。
この第2係止部17bに係止された段階では、第2係止部17bと鍔部8の当接面8aとの間隔がなおも壁厚より大きいので、ブッシング1は更に内部側への移動が可能である。そこで、更にブッシング1を押込んでいくと、第2係止部17bの鋸歯状の段部が貫通孔43の壁裏側周縁を乗り越えて上方に移動し、図4(c)に示すように、第3係止部17cが前記貫通孔43の壁裏側周縁に係止するようになる。
この状態に達すると、第3係止部17cと鍔部8の当接面8aとの間隔と壁厚とはほぼ等しくなるので、前記鍔部8の当接面8aは壁42の壁表面と当接してそれ以上内部側に移動するのが阻止され、第3係止部17cにおいて係止した状態に維持される。これにより、弾性片11はその弾性復元力により一対の第3係止部17cが貫通孔43の内壁面を外方に向けて強く押圧することとなり、その押圧力によりブッシング1は貫通孔43に保持され、固定される。
次に、壁厚がそれらの中間程度であるときは、図示は省略するが、同様の操作により、ブッシング1は、図4の(b)と(c)との中間状態にあって、第2係止部17bが貫通孔43の壁裏側周縁に係止した状態で固定される。
ここで、このようにして、ブッシング1が貫通孔43に固定された状態において、本体2の外周壁4は貫通孔43の内壁面に沿って当接するので、ブッシング1は貫通孔43の内壁面に対して本体2の管軸に直交する横方向にがたつくのが規制され、安定した状態で貫通孔43に保持される。
次に、このように構成された本実施形態のブッシング1の作用を説明する。
前記ブッシング1は、弾性片11が、前記本体2の外側でのみ撓むよう形成されているから、前記本体2には、その内部側に前記弾性片11を撓ませて係止させるためのスリットや凹部を設ける必要がなく、したがって、本体2の内面は平滑面となっている。その結果、外周壁4にスリットや凹部を形成して弾性片11を撓ませる従来の方法においては、本体2内に挿通されるケーブルCが内部に挿入されたり引き戻される時に、前記スリットや凹部の周縁角部に擦られて傷付くおそれがあるところ、本実施形態のブッシング1はそのような不具合を生じない。
また、本体2に弾性片11が設けられ、その外面16に係止部17が設けられているので、壁表側から単に貫通孔43に向けてブッシング1を挿入するだけの操作で固定できる。その結果、ブッシング1を簡単かつ楽に貫通孔43に固定できる。
そして、弾性片11の自由端15側の外面16が本体2側に傾斜し、その外面16に係止部17が形成されているので、前記弾性片11の外面16を利用して簡易な構成で前記係止部17を形成できる。
ところで、上記実施形態において、ブッシング1の鍔部8の当接面8aには、図5に示すように、スポンジゴム、発泡シート等の弾発性を有する部材からなる弾発材19を貼着してもよい。これを設けることにより、前記貫通孔43の周縁が、弾性片11の複数の係止部17のいずれかと係止したとき、仮に、鍔部8の当接面8aと係止部17との間隔が壁厚より多少大きいことにより管軸方向に僅かながたつきを生じたとしても、前記弾発材19の弾発性により前記若干の寸法差を吸収する。その結果、貫通孔43の周縁部が前記弾発材19を介して係止部17と鍔部8の当接面8aとによって挟圧され、ブッシング1をがたつくことなく安定して貫通孔43に固定することができる。
また、前記弾発材19に代えて、図6(a)に示すように、鍔部8の当接面8aに、僅かに撓み空間18側に突出する半球状の小突起からなる弾発突起20を一体に突設させてもよい。或いは、図6(b)に示すように、鍔部8の当接面8aに、撓み空間18側に突出する弾性片からなる弾発突起21を一体に設けてもよい。これらを設けた場合も前記弾発材19を貼着したものと同様に、これらの弾発力によって貫通孔43の周縁部が前記弾発突起20或いは弾発突起21を介して係止部17と鍔部8の当接面8aとで挟圧されることとなり、ブッシング1は安定して貫通孔43に固定される。
次に、上記実施形態においては、弾性片11は、本体2の外周壁4において、挿入開口5の周縁部を基端として反挿入側である引出開口6側に向けて延設されているが、この逆に、図7(a)に示すように、引出開口6側の鍔部8の当接面8aに弾性片22を立設し、ここを基端に前記挿入開口5側に延設するものとすることもできる。即ち、この弾性片22は、前記鍔部8の当接面8aを基端とし、斜め外方に傾斜した第1傾斜部23と、ほぼ中間位置の折曲部24で反転して内方に向けてく字状に折曲した第2傾斜部25とで形成されている。そして、前記第2傾斜部25の先端は自由端26として内外方向に自由に変位できる部位となっている。
前記弾性片22の自由端26側の第2傾斜部25の外面27は鋸歯状の複数の段部に形成され、この外面27に、折曲部24に近い側から順に第1係止部28a、第2係止部28b及び第3係止部28cの3個の係止部28が設けられている。
前記弾性片22はその外面27に本体2の内部側に向けて外力が加えられると、鍔部8の当接面8aの基端を軸に全体的に本体2の内部側即ち外周壁4側に撓み、外力による押圧が解除されると外部側に弾性復帰する。前記折曲部24は貫通孔43を通過する際には内方に最大に撓み、通過後、前記本体2の外部側に復帰する。
この弾性片22を設けたブッシング1は、貫通孔43に挿入する際、前記弾性片22の第2傾斜部25が内部側に傾斜しているので、貫通孔43内に円滑に挿入することができる。前記ブッシング1は、前記貫通孔43内に挿入されると、前記実施形態と同様にして、折曲部24は、図7(b)に示すように、内部側に撓んで縮径する。そして、更に挿入を続けて前記折曲部24が貫通孔43を脱すると、弾性片22は外部側に弾性復帰しつつ移動し、貫通孔43の壁裏側周縁が壁厚に対応したいずれかの係止部28と係止し、図7(c)に示す状態に保持され、固定される。
この弾性片22を設けたブッシング1は、弾性片11を設けた前記実施形態と同様に、1種類で、多種類の壁厚に対応して貫通孔43に固定することができ、また、壁表側から単に貫通孔43に向けて挿入するだけの簡単な操作で楽に固定できる。
加えて、この実施形態のブッシング1は、特に、弾性片22が鍔部8の当接面8aの基端を軸に側方に撓むものであるから、軸である前記基端から係止部28までの距離が短いことにより、前記弾性片11が形成されたブッシング1と比較して撓み量は小さいものの、前記係止部28は貫通孔43の壁裏側周縁45を図7(c)の矢印で示すやや斜め下方に押圧する。即ち、前記弾性片11が設けられたブッシング1においては、前記弾性片11は挿入開口5の周縁部の基端を軸として撓み、その係止部17は貫通孔43の内壁面を側方に押圧するのに対し、この実施形態の弾性片22が設けられたブッシング1では、その係止部28は貫通孔43の内壁面を側方に押圧する他、下方即ち鍔部8の当接面8a側にもある程度押圧する。これにより、壁42は鍔部8の当接面8aに直接押圧されるために、ブッシング1は管軸方向にがたつくのが防止され、安定して貫通孔43に保持され、固定される。
次に、別例として、壁孔に固定され、内部に配線材が挿通される固定具がコネクタであるものを示す。
図8において、コネクタ31は、配線ボックス41の壁42に形成された貫通孔43に固定され、配線材を内部に収容して保護する保護管が一側端部に接続されるものである。図8に示すコネクタ31は保護管として丸パイプ状の波付管が接続される。
前記コネクタ31は、円筒状に形成された本体32と、前記本体32の外部に設けられた取着部33とで形成され、合成樹脂材により形成することができる。前記本体32は円筒状の外周壁32aで形成されており、内部には配線材のケーブルが挿通される。前記本体32において、一端側の開口は前記貫通孔43と対向する挿入開口34を形成し、他端側の開口は、図示しない丸パイプ状の波付管が接続される接続開口35を形成している。
更に、前記本体32の外周壁32aの中間部において前記挿入開口34寄りの位置には、円環状の鍔部36が一体に設けられている。前記鍔部36の挿入開口34側の面は平坦な当接面に形成され、貫通孔43の壁表側周縁44と当接する当接部37を構成している。
前記外周壁32aの挿入開口34側の端部は先端の該挿入開口34側に向かうに従って縮径する傾斜面となっており、壁42の貫通孔43内に外周壁32aを円滑に挿入できるようになっている。また、前記本体32の接続開口35側の内周壁には、弾性的に外方に撓み、前記波付管の外周凹凸面に係合する複数の係合爪38が環状に配設されている。
そして、前記本体32の外周壁32aには、挿入開口34の周縁部を基端として反挿入側である鍔部36及び接続開口35側に向けて弾性片39が延設されている。前記弾性片39は対向して一対設けられており、前記ブッシング1の弾性片11と同様の構成となっていて、その自由端39a側の外面39bには第1係止部40a、第2係止部40b及び第3係止部40cからなる係止部40が設けられている。なお、前記弾性片39は前記ブッシング1の弾性片11と同様の構成であり、その説明は省略する。
加えて、前記外周壁32aの外面32bは、円形状の一部である、前記弾性片39が設けられている箇所及びその周辺がほぼ平坦な平面からなる凹設面32cに形成されている。即ち、前記外周壁32aの外面32bは円の弦の部分においてその外周側を削除してほぼ平面形状に凹設されている。この外周壁32aの一部の凹設によって、前記凹設面32cと弾性片39の自由端39aとの間には、該弾性片39が本体32の内部側に撓むのを許容する撓み空間が形成されている。
即ち、このコネクタ31は、前記ブッシング1と比較して、基本的に、前記ブッシング1の鍔部8の部分が波付管の接続部となっている点のみが相違する。
したがって、前記コネクタ31における貫通孔43との固定部分は前記ブッシング1と同様の構成であるから、同様にして前記貫通孔43に固定できるし、同様の作用効果を奏する。
ところで、上記各実施形態の弾性片は、対向して一対設けているが、これに限られるものではなく、周方向に等間隔或いは不等間隔で3箇所以上に設けてもよく、これに対応して外周壁には弾性片と同数の凹設面が設けられる。
そして、上記各実施形態における係止部は、鋸歯状に段部を設けることによって形成し、また、弾性片の第1傾斜部または第2傾斜部に設けているが、これらの形状や傾斜面に限定されるものでもない。更に、1個の弾性片に壁厚に対応して段階的に複数の係止部を形成しているが、本発明を実施する場合は、これに限られるものでもなく、1個の弾性片に係止部を1個のみ形成してもよく、この場合も同様に適用することができる。
加えて、上記各実施形態の本体は、円筒状に形成しているが、四角筒状、六角筒状等の角筒状に形成したものであってもよい。
更に、本体の外周壁は、弾性片が形成された部位を除いて、貫通孔の内壁面に沿って当接するものとしているが、これに限られるものではない。
そして、本発明の固定具は、配線ボックス41の壁42に形成された貫通孔43に固定するものを示しているが、他に、アウトレットボックス、プールボックス、配電盤、分電盤、エンドカバー等に形成された貫通孔、更に、建物の外壁、仕切壁、天井壁に形成された貫通孔などに固定されるものであって、内部にケーブルが挿通されるものに広く適用することができる。また、固定具は、ブッシング1、コネクタ31について説明しているが、本発明は、壁孔に固定され、内部に配線材が挿通される各種固定具に同様に適用できる。
本発明の一実施形態のブッシングを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は斜視図、(e)は(a)のA−A切断線による断面図、(f)は(a)のB−B切断線による断面図ある。 (a)は図1のブッシングの背面図、(b)は(a)のC−C切断線による拡大断面図である。 図1のブッシングの変形例を示す背面図である。 図1のブッシングを壁の貫通孔に固定する状態を示す断面図であり、(a)は貫通孔への挿入途中の状態を示し、(b)は大きい壁厚の貫通孔に固定した状態、(c)は小さい壁厚の貫通孔に固定した状態を示す。 図1のブッシングの別の変形例を示す断面図である。 図1のブッシングの更に別の変形例を示す断面図であり、(a)は小突起からなる弾発突起、(b)は弾性片からなる弾発突起を示す。 本発明の実施形態における他のブッシングの断面図であり、(a)は壁の貫通孔に挿入する前の状態を示し、(b)は貫通孔への挿入途中の状態、(c)は貫通孔に固定した状態を示す。 本発明の実施形態のコネクタを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図、(e)は斜視図である。 従来のブッシングを示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 従来の別のブッシングを示す斜視図である。
符号の説明
1 ブッシング
2、32 本体
3、33 取着部
4、32a 外周壁
4a、32b 外面
4b、32c 凹設面
5、34 挿入開口
6 引出開口
7 傾斜面
8、36 鍔部
8a 当接面
10、37 当接部
11、22、39 弾性片
15、26 自由端
16、27 外面
17、28、40 係止部
17a、28a、40a 第1係止部
17b、28b、40b 第2係止部
17c、28c、40c 第3係止部
18 撓み空間
19 弾発材
20、21 弾発突起
31 コネクタ
41 配線ボックス
42 壁
43 貫通孔
44 壁表側周縁
45 壁裏側周縁
C ケーブル

Claims (6)

  1. 内部に配線材が挿通される、筒状に形成された本体と、
    前記本体の外部に設けられた、壁に形成された貫通孔に取着するための取着部と
    を備え、
    前記取着部は、前記貫通孔に挿入されてその壁裏側周縁に係止する係止部と、前記貫通孔の壁表側周縁に当接する当接部とを備え、
    前記本体の外部に、前記貫通孔への挿入側を基端に反挿入側にまたは反挿入側を基端に挿入側に向けて延出し、前記貫通孔を通過する際に前記本体の内部側に撓むとともに該貫通孔を通過した後は前記本体の外部側に弾性復帰する弾性片が設けられ、
    前記係止部は、前記弾性片の自由端側に設けられており、
    前記本体の取着部における内面を、配線されるケーブルが摺接することによって傷付かないよう平滑面に形成すべく、前記弾性片は、前記本体の外側でのみ撓むよう形成されたことを特徴とする壁孔への固定具。
  2. 前記本体は、円筒状に形成されているとともに、その外面と前記弾性片との間に該弾性片の撓みを許容する撓み空間が形成されるべく、円形状の前記外面の一部が凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の壁孔への固定具。
  3. 前記本体は、少なくとも円形状の外面の一部が凹設された部位を除いて、前記貫通孔の内壁面に沿って当接する外周壁を備えたことを特徴とする請求項2に記載の壁孔への固定具。
  4. 前記弾性片は、その自由端側の外面が前記本体側に傾斜し、前記外面に前記係止部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の壁孔への固定具。
  5. 前記弾性片は、対向して一対設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の壁孔への固定具。
  6. 前記取着部の当接部に、前記貫通孔の壁表側周縁と当接する弾発材または弾発突起が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の壁孔への固定具。
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