JP2008193305A - 通信システム並びに通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のブリッジ装置が無線伝送路と電力線伝送路を併用してアクセスポイント間通信を行なって、データ送信先まで好適に中継を行なう。
【解決手段】複合ブリッジ装置503は、元のIPデータの前半部分に音声データを、後半部分に動画データをそれぞれ入れたIPパケットにフラグメントして、前半部分を電力線伝送路505に送信するとともに、後半部分を無線伝送路504に送信する。後半部分が不確実な無線伝送路504でパケットロスしても、前半部分が電力線伝送路505を経由して情報端末509まで到達すれば、情報端末509では動画再生中に音声だけでも再生を続けることができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複数のブリッジ装置を用いてデータ送信先まで中継を行なう通信システム並びに通信装置に係り、特に、ブリッジ装置間で電力線伝送路を用いてデータ伝送を中継する通信システム並びに通信装置に関する。
近年、インターネットに代表される、広域ネットワーク上で構築される情報提供サービスの利用が盛んであり、大容量データ・ファイルのダウンロードや動画像ストリーム配信などを行なう機会が多い。この種のサービスを家庭内などで享受する一般的な形態として、ADSL(Asyncronous Digital Subscriber Line)や)などの広帯域の有線通信を通してルータなどのブリッジ装置をインターネットなどのバックボーン・ネットワークに接続するとともに、家庭内に敷設したLANを経由してブリッジ装置からパーソナル・コンピュータ(PC)などの情報端末にデータを転送することが考えられる。
図14には、家庭内でインターネットを利用するための通信システムの構成例を示している。家庭内には、ルータなどのブリッジ装置103が設置されており、このブリッジ装置103はインターネットなどの外部ネットワーク102を経由して、情報提供元となるサーバ101に接続されている。また、家庭内には、Ethernet(登録商標)などのローカル・エリア・ネットワーク(LAN)が敷設され、PCなどの通信端末105がLAN上に接続されている。そして、通信端末105にはIP(Internet Protocol)が実装されており、インターネット上のサーバ101からデータを取得して、ブラウザ画面などを介して閲覧することができる。
なお、IPは、IETF(Internet Engineering Task Force)が発行するRFC(Request For Comment)の791番にて規定されている。
最近ではLANの無線化が急速に進められている。この場合、ブリッジ装置は、インターネットなどのバックボーン・ネットワークに接続するとともに、家庭内では無線LANのアクセスポイントとして機能して、無線通信端末に対してサービスエリアを提供することになる。図15にはそのシステム構成例を模式的に示している。図示の例では、一方の無線ブリッジ203は、サーバ201と有線伝送路202を介して接続するネットワーク・インターフェース機能と、無線端末に対する無線LANのアクセスポイント機能を備え、サーバ201から取得したデータを無線伝送路204上に伝送する。また、他方の無線ブリッジ205は、例えばアクセスポイントに接続する端末局として動作して、無線伝送路204を介して受信したデータを、さらに有線伝送路206経由でパーソナル・コンピュータ(PC)などの情報端末207へ転送する。
現在、家庭用の無線LANで主に使用されている方式は、キャリア周波数に5.2GHz帯を用いるIEEE802.11aや、2.4GHz帯を用いるIEEE802.11b/gである。例えばIEEE802.11a/gでは、無線LANの標準規格として、マルチキャリア方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が採用されている。OFDM変調方式では、送信データを相互に直交する周波数が設定された複数のキャリアに分配して伝送する。互いに直交するとは、任意のサブキャリアのスペクトラムのピーク点が常に他のサブキャリアのスペクトラムのゼロ点と一致していることを意味する。したがって、送信データを周波数の異なる複数のキャリアに分配して伝送するので、各キャリアの帯域が狭帯域となり、周波数利用効率が非常に高く、周波数選択性フェージング妨害に強いという特徴がある。
無線LANの代表規格であるIEEE802.11aやIEEE802.11gのデータ伝送速度は、物理層で最大54Mbps、MAC(Media Access Control)層で最大30Mbps弱、TCP(Transport Control Protocol)伝送での実行的な速度は最大20Mbps程度である。しかしながら、世の中において扱われるデータ情報量の増加に伴い、さらに速い伝送速度を実現するための通信方式が必要であると思料される。
また、無線通信技術は、総じて、同じ周波数チャネルを利用する他のシステムとの干渉の影響を受け易い、という問題がある。また、無線LANは、電波関連の法規制や、他のシステムとの干渉回避などのため、送信出力が抑制されており、通信距離が制限されることや、壁越えが不得手で部屋間通信を行なうことができない、という問題がある。
これらの問題を解決する1つの技術的手段として、電力線を介して電力の供給を受ける通信機能を有する機器が通信信号を電力線に重畳して、他の同様な機能を有する機器との間で電力線を介して通信を行なう電力線通信(PLC:Power Line Communication)が挙げられる。電力線通信によれば、ACコンセントが配設された部屋間であれば機器間で通信を行なうことができ、相手の機器がどの場所にいるかに制限されない。電力線通信を用いた通信システムは、既存の電力線を利用することにより新たな通信線を敷設することなしに、しかも100Mbps以上の高速通信を実現することができる。
図16には、サーバ301とPCなどの通信端末307の間の有線伝送路の一部を、一組のPLCブリッジ装置303によって電力線伝送路304に置き換えた通信システムの構成例を示している。図示の例では、PLCブリッジ装置303は、サーバ301と有線伝送路302を介して接続するネットワーク・インターフェース機能と、PLCインターフェース機能を備えている。PLCブリッジ装置303は、電力線304を介して他方のPCLブリッジ装置305が接続されている。また、PLCブリッジ装置305は、有線伝送路306を経由して、PCなどの末端の情報端末307へリレーしている。
図16に示した例では、有線伝送路302又は306は、例えばEthernet(登録商標)に代表される有線LANである。例えば、PLC LANと該PLC LANとは異なるネットワーク技術装置との間をパケットが効率よく通過できるように、PLC MACブリッジによるPLCネットワークのエッジで受信されたパケットを接続処理する方法について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
しかしながら、電力線通信を利用した通信システムは、通信を行なう家屋の構造によってその振る舞いが異なり、また、生活リズムに起因して生じるノイズ(コードの抜き差しやドライヤの使用により生じるノイズなど)による影響を受け易い、といった問題がある。
特開2005−39814号公報
本発明の目的は、複数のブリッジ装置を用いてデータ送信先まで好適に中継を行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ブリッジ装置間で電力線伝送路を用いてデータ伝送を好適に中継することができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、データ送信元となるサーバからデータ受信先である情報端末へデータ伝送を行なうための通信システムであって、
前記サーバと有線伝送路で接続され、該有線伝送路上の伝送データを第1の無線伝送路及び電力線伝送路からなる複合メディアに転送してデータ伝送を中継する複合ブリッジ装置と、
前記情報端末に接続され、前記無線伝送路上の伝送データを転送する無線ブリッジ装置と、
前記情報端末に接続され、前記電力線伝送路上の伝送データを転送するPLCブリッジ装置と、
を備えることを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
例えば家庭内などでは、インターネットなどのバックボーン・ネットワークにブリッジ装置で接続し、家庭内ではLANを経由してブリッジ装置からパーソナル・コンピュータ(PC)などの情報端末にデータを転送する、という通信システム構成が一般的となりつつある。
また、無線LANが急速に普及しており、家庭内の無線端末から無線ブリッジ装置を通してインターネットへアクセスすることができる。ところが、無線LANなどの無線通信技術では、同じ周波数チャネルを利用する他のシステムとの干渉の影響を受け易い、あるいは壁越えが不得手で部屋間通信を行なうことができない、といった問題がある。
他方、電力線を介して通信を行なう電力線通信(PLC)が知られており、ACコンセントが配設された部屋間であれば機器間で通信を行なうことができるとともに、100Mbps以上の高速通信を実現することができる。したがって、インターネットにPLCブリッジ装置で接続し、家庭内では電力線伝送路を経由して各部屋の情報端末からインターネットにアクセスすることができる。しかしながら、電力線通信を利用した通信システムは、通信を行なう家屋の構造によってその振る舞いが異なり、また、生活リズムに起因して生じるノイズによる影響を受け易い、といった問題がある。
これに対し、本発明に係る通信システムでは、ブリッジ装置は、無線伝送路及び電力線伝送路の両者を併用した複合ブリッジ機能を備えている。この複合ブリッジ装置は、インターネットなどのバックボーン・ネットワークに接続するとともに、家庭内などでは無線伝送路及び電力線伝送路の両者を同時に使用して、インターネット上のサーバから受信したデータを転送するようになっている。したがって、データ受信先となる情報端末は、無線伝送路又は電力線伝送路の双方(又はいずれか一方)を使用して、サーバにアクセスすることができる。また、複合ブリッジ装置は、それぞれの伝送路の合成又は選択を行なうことにより、伝送形態や通信状態に応じて、高速通信を可能にするとともに通信品質を確保しながら、効率の良い伝送を実現することができる。
複合ブリッジ装置は、転送対象となるデータを分割して、無線伝送路と電力線伝送路に交互に振り分けて送信すれば、いずれか一方の伝送路しか使用しない場合に比べると、通信速度は高速化する。したがって、例えばサーバから情報端末へ、大容量データのダウンロードや、動画像ストリーミングなどのアイソクロナス性が要求されるアプリケーションに好適である。
このような無線伝送路及び電力線伝送路からなる複合メディアを用いた通信システムは、データ送信側及びデータ受信側の双方において複合ブリッジ装置を対向して配置することで構成することができる。あるいは、送信側の複合ブリッジ装置503に対向して、受信側で複合ブリッジ装置を配設するのではなく、既存の無線ブリッジ装置及びPLCブリッジ装置で情報端末までリレーするように構成することもできる。
後者の通信システム構成によれば、受信側では、複数のメディアに対応した特殊なブリッジが不要となるので、単一のメディアに対応した従来から存在している機器を再利用可能である。
但し、受信側に複合ブリッジ装置を配置しない場合には、送信側の複合ブリッジ装置が伝送データを分割して両方のメディアに振り分けて送信すると、受信側には分割されたデータを併合する機器が存在しなくなるから、データを正しく伝送することができない、という問題がある。
そこで、本発明に係る通信システムでは、送信側の複合ブリッジ装置は、インターネット・プロトコル(IP)で規定されているIPパケットを分割するフラグメント機能を利用して、複合メディア上で両方のメディアに振り分けて効率的なデータ伝送を行なうようにしている。この場合、データ受信先である情報端末においてはフラグメントされたIPパケットの再構成を行なうので、複合ブリッジ装置に対向して受信側で複合ブリッジ装置を配設する必要がなく、既存の無線ブリッジ装置及びPLCブリッジ装置で情報端末へリレーすることができる。
送信側の複合ブリッジ装置にてフラグメントした各IPパケットが無線伝送路と電力線伝送路という異なるメディアを通過することなどに起因して、一方のIPパケットの到着が遅延したり消失したりすることが想定される。このような場合であっても、一部のIPパケットが宛先である情報端末まで到達すれば、到達したデータのみでのサービスを行なうことが可能になる。
例えば、送信側の複合ブリッジ装置は、サーバから動画像ストリームに関するIPパケットを受信すると、元のIPデータの前半部分に音声データを、後半部分に動画データをそれぞれ入れたIPパケットにフラグメントして、前半部分を電力線伝送路に送信するとともに、後半部分を無線伝送路に送信する。ここで、後半部分が不確実な無線伝送路でパケットロスしてしまったとしても、前半部分はある程度信頼性のある電力線伝送路を経由して情報端末まで到達すれば、情報端末では動画再生中に音声だけでも再生を続けることができる。
フラグメントは、元来は、IPパケットをMTUサイズ以下に分割して転送する機能である。インターネット・プロトコルでは、IPパケットを1回だけフラグメントすることができる。サーバで既にフラグメントを施してIPパケットを送信した場合、これをリレーする複合ブリッジ装置でIPパケットをさらにフラグメントすることはできない。
このような場合、送信側の複合ブリッジ装置は、サーバから受信したIPパケットを一旦再構成して、フラグメントしていないIPパケットに戻してから、フラグメント機能によるデータ分割を施し、作成された各IPパケットを無線伝送路及び電力伝送路の各メディアに振り分けて送信するようにすれば良い。
あるいは、送信側の複合ブリッジ装置は、フラグメントされた(同一の識別子を持つ)各IPパケットを、そのまま無線伝送路及び電力伝送路の各メディアに振り分けて送信するようにすれば良い。
本発明によれば、ブリッジ装置間で電力線伝送路を用いてデータ伝送を好適に中継することができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、複数のブリッジ装置が無線伝送路と電力線伝送路を併用してアクセスポイント間通信を行なって、データ送信先まで好適に中継を行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することができる。
本発明に係る通信システムでは、送信側の複合ブリッジ装置は、インターネット・プロトコルで規定されているIPパケットを分割するフラグメント機能を利用して、複合メディア上で両方のメディアに振り分けて効率的なデータ伝送を行ない、データ受信先である情報端末ではフラグメントされたIPパケットの再構成を行なう。したがって、受信側では、複数のメディアに対応した特殊なブリッジが不要となるので、単一のメディアに対応した従来から存在している機器を再利用可能である。
送信側の複合ブリッジ装置にてフラグメントした各IPパケットが異なる複数のメディアを通過することなどに起因して、一方のIPパケットの到着が遅延したり消失したりした場合であっても、一部のIPパケットが宛先である情報端末まで到達すれば、到達したデータのみでのサービスを行なうことが可能になる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、ブリッジ装置間で電力線伝送路を用いてデータ伝送を中継する通信システムに関する。電力線通信を利用した通信システムは、通信を行なう家屋の構造によってその振る舞いが異なり、また、生活リズムに起因して生じるノイズによる影響を受け易い。そこで、本発明の一実施形態では、ブリッジ装置は、無線伝送路及び電力線伝送路からなる複合メディアで中継を行なう複合ブリッジ機能によりアクセスポイント間通信を行なうように構成される。
例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2006−109022号公報には、無線伝送路及び電力線伝送路の両者を併用して、それぞれの伝送路の合成又は選択を行なうことにより通信状態に応じた伝送形態によって、両者の通信品質を補完し合いながら、効率の良い伝送を実現するという、ハイブリッド式の通信システムについて提案がなされている。
図1には、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示している。図示のシステムでは、図16に示した通信システムおける各PLCブリッジ装置を、PLCインターフェースとともに無線LANインターフェースを備えた複合ブリッジ装置403及び406に置き換えた構成となっている。なお、無線伝送路の具体的な周波数については特に制約はないが、IEEE802.11a/gなどの標準的な無線LAN規格に従う場合には2.4GHz帯や5GHz帯を使用することが考えられ、一方、電力線による伝送路では、一般的に短波帯すなわち3MHz〜30MHzの周波数帯域が用いられる。本実施形態では、マルチパス対策や他システムへの部分的な干渉除去がし易いという観点から、各伝送路においてOFDM変調方式が用いられるものとする。
図1において、一方の複合ブリッジ装置403は、情報提供元としてのサーバ401とはEthernet(登録商標)などの有線伝送路402を介して接続するとともに、他方の複合ブリッジ装置406とは無線伝送路404及び電力線伝送路405の両者を併用したハイブリッド伝送路を介して接続され、アクセスポイント間通信が行なわれ、そして、他方の複合ブリッジ装置406は、有線伝送路407を介して、末端にあるPCなどの情報要求元となる情報端末408にリレーする。
図1に示した通信システムは、例えば住居において、1階にインターネットとの接続点を持つ複合ブリッジ装置403を設置するとともに、2階に複合ブリッジ装置406を設置して、2階の情報端末408からもインターネット接続をできるような構成に適用することができる。
図示の通信システムにおいて、サーバ401から無線通信端末408へデータを伝送する際、データはまずEthernet(登録商標)などの有線伝送路402を通って、複合ブリッジ装置403へと伝送される。
複合ブリッジ装置403では、受信データを複合ブリッジ装置406へパケットを転送する際、無線伝送路404又は電力線伝送路405のうちいずれかのメディアを選択するか、若しくは伝送データを分割して両方のメディアに振り分けて伝送する。そして、複合ブリッジ装置406は、受信したデータを、有線伝送路407経由で無線通信端末408へ送信する。以下の説明では、複合ブリッジ装置403は、サーバ401からの伝送データを分割して両方のメディアに振り分けて伝送するとともに、対向する複合ブリッジ装置406では分割されたデータの再構成を行なうものとする。
なお、図1に示した実施形態では、複合ブリッジ装置403及び406間は2本のメディアで接続されるが、その変形例としてn本のメディアで接続することもできる(但し、nは3以上の整数)。この場合、複合ブリッジ装置403において、伝送データをn個に分割して各メディアに振り分けて送信し、対向する複合ブリッジ装置406で元の伝送データを再構成すればよい。
図2には、サーバ401と無線通信端末408間をリレーする複合ブリッジ装置403と複合ブリッジ装置406間で通信を行なう際の、無線伝送路及び電力線伝送路の各メディアに送信パケットを振り分けて伝送する様子を示している。
同図において、D1、D2、D3、…は送信パケットであり、下付きの数字は元の送信ストリーム中での順番を示している。図示のように、分割した送信データを無線伝送路404と電力線伝送路405に交互に振り分けて送信しているので、いずれか一方の伝送路しか使用しない場合に比べると、通信速度は高速化する。したがって、例えばサーバ401から無線通信端末408へ、大容量データのダウンロードや、動画像ストリーミングなどのアイソクロナス性が要求されるアプリケーションに好適である。
図1に示した通信システムにおいて、Ethernet(登録商標)などの有線伝送路402に接続されるサーバ401は、例えばサーバ・アプリケーションを動作させている一般的なパーソナル・コンピュータなどで構成されるので、説明を省略する。また、有線伝送路407を介して複合ブリッジ装置406に接続される通信端末408は、ネットワーク・インターフェース・カードを装備したPCなどで構成されるので、説明を省略する。以下では、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアと一般的な有線伝送路402又は407間をブリッジする複合ブリッジ装置403(並びに406)の構成について、図3を参照しながら説明しておく。
複合ブリッジ装置403は、無線伝送路404用のアンテナ11と、切替スイッチ(SW)12と、RF受信部13及びRF送信部14と、パワーアンプ15を備えるとともに、電力線405用のプラグ21と、電源コード22と、結合器23と、切替スイッチ(SW)24と、PLC受信部25及びPLC送信部26と、パワーアンプ27を備え、対向する複合ブリッジ装置406との間で無線伝送路404における送受信と電力線伝送路405における送受信とを同時に行なうことができる。
アンテナ11は、例えば2.4GHzなどの無線周波数帯の高周波信号を送受信するために用いられる。切替スイッチ12は、無線周波数帯におけるRF受信部13とRF送信部14とを切替えてアンテナ11に接続する。また、切替スイッチ24は、電力線405を伝搬するような短波帯におけるPLC受信部25とPLC送信部26とを切替えて結合器23に接続する。プラグ21は、電力線のコンセントに接続される電源コード22のプラグである。結合器23は、短波帯の信号と電力線とを結合させるためのカップラである。
RF受信部13及びPLC受信部25は、それぞれ無線周波数帯及び短波帯における信号を受信して復調及び復号する。また、RF送信部14及びPLC送信部26は、それぞれ無線周波数帯及び短波帯における信号を送信するために符号化及び変調する。RF送信部14及びPLC送信部26の出力部には、それぞれパワーアンプ15及び27が接続されており、送信信号を増幅する。
また、複合ブリッジ装置403並びに406は、Ethernet(登録商標)などの有線伝送路402を通して送受信を行なうための、切替スイッチ(SW)32と、有線受信部33及び有線送信部34と、パワーアンプ35を備え、サーバ401又は通信端末408との間でデータ送受信を行なう。有線インターフェースなどの構成自体は周知技術を適用することができるので、詳細な説明を省略する。
図4には、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406のPLC受信部25の内部構成例を示している。図示のPLC受信部25は、OFDM変調方式を想定しており、ダウンコンバータ251と、直交復調器252と、離散フーリエ変換器(DFT)253と、差動復号器254と、デマップ回路255と、誤り訂正回路256を備え、結合器23により受信した短波帯の高周波信号を中間信号に変換して復調及び復号するように構成されている。
ダウンコンバータ251は、短波帯の信号を所定の中間周波数帯の中間信号に変換する。直交復調器252は、ダウンコンバータ251により変換された中間信号を直交検波して、中間信号とは同相となる同相信号(I信号)及び中間信号の直交成分である直交信号(Q信号)からなるベースバンド信号を抽出する。離散フーリエ変換器253は、直交復調器252により抽出されたベースバンド信号を、ガード期間を除いた有効シンボル期間で高速フーリエ変換して、サブキャリア毎に複素データを復調する。差動復号器254は、例えばPSK(Phase Shift keying)方式において利用され、離散フーリエ変換器213により復調された複素データを差動復号する。デマップ回路255は、差動復号器254により復号された複素データをデマップしてデータ・シンボルを取り出す。誤り訂正回路256は、ビタビ復号などによりデータの訂正を行なう。このようにして得られたデータは、通信制御部40の物理層インターフェース41に出力される。
なお、ここではPLC受信部25において短波帯の信号を受信処理する構成について説明したが、RF受信部13も同様の構成により、アンテナ11により受信した2.4GHz帯などの無線信号を中間信号に変換して復調及び復号する。
また、図5には、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406のPLC送信部26の内部構成例を示している。図示のPLC送信部26は、OFDM変調方式を想定しており、誤り訂正符号化回路261と、マップ回路262と、差動符号化器263と、逆離散フーリエ変換器(IDFT)264と、直交変調器265と、アップコンバータ266を備え、物理層インターフェース41からのデータを符号化及び変調して高周波信号に変換してプラグ21に向けて出力するように構成されている。
誤り訂正符号化回路261は、ビットレートに応じて畳み込み符号等で符号化する。マップ回路262は、誤り訂正符号化回路261により誤り符号化されたデータを複素データ・シンボルにマッピングする。差動符号化器263は、マップ回路262によりマッピングされた複素データ・シンボルを差動符号化してサブキャリア毎に複素データを割り当てる。逆離散フーリエ変換器264は、差動符号化器263により差動符号化された複素データを逆フーリエ変換により変調して、ベースバンド信号(I信号及びQ信号)を出力する。直交変調器265は、ベースバンド信号を直交変調して所定の中間周波数帯の中間信号を生成する。アップコンバータ266は、直交変調器265により生成された中間信号を短波帯の信号に変換してプラグ21に向けて出力する。
なお、ここではPLC送信部26について説明したが、RF送信部14も同様の構成により、物理層インターフェース31からのデータを符号化及び変調して2.4GHz帯などの無線信号に変換してアンテナ11に向けて出力する。
図6には、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406の通信制御部40内の、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアにおけるデータ送信制御機能の機能的構成を示している。
図示のデータ送信制御機能は、データ・バッファ442に保持されたデータを分配するデータ分配部441と、無線伝送路404におけるデータ分配を制御する分配制御部A410と、電力線伝送路405におけるデータ分配を制御する分配制御部B420を備えている。
分配制御部A410は、キャリアセンス部A411と、レスポンス判別部A412と、カウンタA413と、データ出力部A415で構成される。
キャリアセンス部A411は、無線伝送路404における空き状況を、データ出力部A415、レスポンス判別部A412及びデータ分配部441に報告する。
データ出力部A415は、キャリアセンス部A411により無線伝送路404が空いていないと報告された場合には、データを出力しない結果として、電力線伝送路405が空いていれば電力線伝送路405だけでデータ送信が行なわれることになる。この場合、電力線伝送路405におけるデータ送信が開始されてしまうと、その後で無線伝送路404が空いたことが判明したとしてもその回の無線伝送路404におけるデータ転送は行なわれないように制御することが望ましい。これは、無線伝送路404におけるデータ送信のタイミングにずれが生じることによる制御の複雑化を回避するためである。
また、レスポンス判別部A412及びデータ分配器431は、キャリアセンス部A411により無線伝送路404が空いていないと報告された場合、実際のレスポンスを待つことなく次のデータ送信に関する制御を行なうことができる。
レスポンス判別部A412は、無線伝送路404における前回のデータ送信に対するレスポンスを判別して、その結果をデータ分配部441、カウンタA413及びカウンタB423に供給する。
カウンタA413は、成功カウンタA及び失敗カウンタA(いずれも図示しない)からなる。成功カウンタAは、無線伝送路404におけるデータ送信に対するレスポンスの受信に連続して成功した際の連続回数をカウントする。一方、失敗カウンタAは、無線伝送路404における送信データの受信に連続して失敗した際の連続回数をカウントする。
カウンタA413にはレスポンス判別部A412及びレスポンス判別部B422の両者からレスポンス判別結果が供給されるようになっており、いずれか一方の伝送路404又は405における通信状態が悪化してレスポンスを受信できないような場合であっても、少なくとも一方の伝送路404又は405においてレスポンスを受信できれば、すべての周波数帯におけるデータの受信状態を認識することができる。
また、分配制御部B420も、分配制御部A430と同様の構成により、電力線伝送路405におけるデータ分配を制御する。
データ分配部441は、データ・バッファ442から送信データを取り出して、順次、データ出力部A415及びデータ出力部B425に分配していく。但し、次のようにカウンタA413の状態に応じて、無線伝送路404又は電力線伝送路405におけるデータ送信形態を切り替える。
具体的には、サーバ401から通信端末408への下り方向のデータ送信のために、複合ブリッジ装置403と複合ブリッジ装置406が通信を行なう際、複合ブリッジ装置403側の通信制御部40のデータ送信制御機能では、失敗カウンタAや成功カウンタAによる計数値に基づいて無線伝送路404又は電力線伝送路405それぞれの通信品質をチェックして、無線伝送路404又は電力線伝送路405のうちいずれかのメディアを選択するか、若しくは伝送データを分割して両方のメディアに振り分けて伝送する(図2を参照のこと)。
図7には、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406の通信制御部40内における、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアにおけるデータ受信制御機能の機能的構成を示している。
図示のデータ受信制御機能は、各周波数帯において受信したデータを併合してデータ・バッファ472に保持させるデータ併合部471と、無線伝送路404における受信パケットのデータ併合を制御する併合制御部A480と、電力線伝送路405におけるデータ併合を制御する併合制御部B490を備えている。
併合制御部A480は、データ判別部A481と、レスポンス出力部A482とからなる。また、併合制御部B490は、データ判別部B491と、レスポンス出力部B492とからなる。
データ判別部A481は、無線伝送路404におけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ併合部471と、レスポンス出力部A482及びB492に供給する。また、データ判別部B491は、電力線伝送路405におけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ併合部471と、レスポンス出力部A482及びB492に供給する。
レスポンス出力部A482は、データ判別部A481による無線伝送路404におけるデータ受信状態の判別結果、及びデータ判別部B491による電力線伝送路405におけるデータ受信状態の判別結果を併せて、無線伝送路404におけるレスポンスとして出力する。また、レスポンス出力部B492は、データ判別部A481による無線伝送路404におけるデータ受信状態の判別結果及びデータ判別部B491による電力線伝送路405におけるデータ受信状態の判別結果を併せて、電力線伝送路405におけるレスポンスとして出力する。すなわち、各伝送路404並びに405におけるレスポンスには、すべての伝送路404及び405におけるデータ受信状態の判別結果が含まれることになる。
例えば、サーバ401から通信端末408への下り方向のデータ送信のために、複合ブリッジ装置403と複合ブリッジ装置406がアクセスポイント間通信を行なう際には、複合ブリッジ装置406は、複合ブリッジ装置403から下り方向で送出されるデータ・パケットに対するACK/NACKなどの制御パケットに、上述したレスポンスの内容が含まれる。
図8には、図1に示した通信システムの変形例を示している。図示の通信システムでは、データ送信元としてのサーバ501とデータ受信先としての通信端末509間の一部の伝送路が無線伝送路504及び電力線伝送路505からなる複合メディアで構成され、サーバ501とは有線伝送路502を介して接続される複合ブリッジ装置503がこの複合メディアにブリッジしている点は、図1と同様である。但し、複合ブリッジ装置503に対向して、無線伝送路504をブリッジする無線ブリッジ装置506、並びにPLCブリッジ装置507が配設され、これら無線ブリッジ装置506及びPLCブリッジ装置507がそれぞれ有線伝送路508を介して通信端末509をブリッジしているという点で、図1に示したシステム構成とは相違する。なお、無線ブリッジ装置506、並びにPLCブリッジ装置507は、図15並びに図16に示した各ブリッジ装置と同様の構成でよい。
図8に示す通信システムにおいて、サーバ501から通信端末509への下り方向のデータ送信を行なうことを考えた場合、複合ブリッジ装置503が伝送データを分割して両方のメディアに振り分けて送信すると、図7に示したような分割されたデータを併合する併合制御部を備えた機器が存在しないことから、データを正しく伝送することができない、という問題がある。
また、複合ブリッジ装置503が伝送データの分割並びに各メディアへの振り分けを行なうことなく、無線伝送路504又は電力線伝送路505の一方のみを使ってデータ伝送を行なうと、通信速度を高速化する(前述)、という複合メディアの特長を十分に活用できなくなる。例えば、無線伝送路504のみを使用した場合には、同じ周波数帯を使用する近隣の通信システムとの干渉による影響を受け易くなる。勿論、生活リズムに起因するノイズが電力線伝送路505上で発生した場合には、無線伝送路504でこれを補うことができず、通信速度や通信品質が著しく劣悪となる。
そこで、本実施形態では、インターネット・プロトコル(IP)で規定されているIPパケットを分割するフラグメント機能を利用して、複合メディア上で両方のメディアに振り分けて効率的なデータ伝送を行なうようにしている。但し、各伝送路502、504、505、508において、OSI(Open Systems Interconnect)基準参照モデルのネットワーク層プロトコルとしてIPを適用することを前提とする。
フラグメントは、元来は、ルータなどの通信機器においてIPパケットを転送する際、転送先のネットワークの最大転送ユニットMTU(Maximum Transfer Unit)より転送するIPパケット長が大きい場合に、IPパケットをMTUサイズ以下に分割して転送する機能である。ここでは、IPv4に関して説明する。
図9には、サーバ501から送信された元のIPパケット601と、分割されたIPパケット602並びに603を示している。複合ブリッジ装置503では、IPパケット601のデータ部分を2個(若しくは振り分けるメディア総数分)だけに分割し、それぞれに元のIPパケット601のヘッダ部分を結合することで、フラグメント化されたIPパケット602並びに603を作成する。IPパケット602並びに603は、無線伝送路504及び電力線伝送路505に振り分けて送出される。フラグメント処理の手順については後述に譲る。
図10には、IPパケットのヘッダ部分の構成を示している。
バージョン・フィールドにはIPヘッダのバージョン番号が記載される(IPv4はバージョン番号4である)。ヘッダ長フィールドは4ビットからなり、当該IPヘッダの大きさが記載される。サービス・タイプ・フィールドは8ビットからなり、送信しているIPサービス品質が記載される。パケット長フィールドは16ビットからなり、IPヘッダとIPデータを加えたパケット全体のオクテット長が記載される。
識別子フィールドは16ビットからなり、フラグメントを復元するときに使用する。同じフラグメントでは同じ値、違うフラグメントでは違う数字になるように処理される。IPパケットが送信される度に、1つずつインクリメントされる。また、IDが同じでも、プロトコルを意味するPROTが違う数字なら、別のフラグメントになる。
フラグ・フィールドは3ビットで構成され、パケットの分割制御を行なう。各ビットの意味は以下の通りである。
Figure 2008193305
フラグメント・オフセット・フィールドは13ビットで構成され、分割されたフラグメントがオリジナルのデータのどこに位置していたのかを表す。
TTL(Time To Live)フィールドは8ビットで構成され、当該IPパケットの生存時間、すなわち何個のルータを経由してよいかを示す。ルータを通過する度にTTLの値が1ずつデクリメントされ、TTLが0になったパケットは破棄される。プロトコル・フィールドは8ビットで構成され、上位層のプロトコルが何であるかを示す。ヘッダ・チェックサムは16ビットで構成され、IPヘッダのチェックサムを表して、IPヘッダが壊れていないことを保証する。
送信元アドレス並びに宛先アドレスの各フィールドはともに32ビットで構成され、それぞれ送信元並びに宛先のIPアドレスが記載される。
オプション・フィールドは可変長の長さを持ち、通常使用されず、テストやデバッグ時に使用される。なお、ヘッダ長は32ビットの整数倍であることが規定されており、32にビットの整数倍とならない場合には、パディングすなわち無効なデータを書き足して32ビットの整数倍に整えられる。
続いて、図8を参照しながら、IPパケットのフラグメント機能を利用して、複合メディア上で両方のメディアに振り分けてデータ伝送を行なう手順について説明する。
複合ブリッジ装置503は、サーバ501から有線伝送路502を経由してIPパケットが届くと、フラグメント機能により分割し(図9を参照のこと)、分割したIPパケットを無線伝送路504及び電力線伝送路505に振り分けて伝送する。
無線伝送路504及び電力線伝送路505に送出されたIPパケットは、対向する無線ブリッジ装置506及びPLCブリッジ装置507によって受信される。これらのブリッジ装置では、IPパケットのヘッダ内に記載されている宛先アドレスを基に、そのデータが通信端末509宛てであることを知ることができる。そして、無線ブリッジ装置506及びPLCブリッジ装置のいずれも、有線伝送路508を経由して通信端末509に送信する。
通信端末509は、一般的なPCなどのTCP/IPを搭載したホストであれば、分割された個々のパケットから元のIPパケットを再構成することができる。ここで、通信端末509は、フラグメント化されたIPパケットを再構成処理するために、有線伝送路508が、無線伝送路504及び電力線伝送路505からなる複合メディアでリレーされていることを全く意識する必要はない。
図11には、複合ブリッジ装置503が有線伝送路502を介して受信したIPパケットを転送するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
複合ブリッジ装置503では、有線伝送路502を介してパケットを受信すると、これがIPパケットであるかどうかをチェックする(ステップS1)。
ここで、IPパケットでない(ステップS1のNo)、言い換えればフラグメント機能が実装されていないパケットを受信したときには、各メディアへの伝送データの振り分けを行なうことなく、無線伝送路504又は電力線伝送路505のうちいずれかの適切なメディアへパケットを転送して(ステップS9)、本処理ルーチン全体を終了する。
また、有線伝送路502を介して受信したパケットがIPパケットであれば(ステップS1のYes)、IPヘッダ内の宛先アドレスを参照して、宛先となる通信端末とは、無線伝送路504及び電力線伝送路505からなる複合メディアを介して接続されているかどうかをチェックする(ステップS2)。
宛先となる通信端末とは無線伝送路504又は電力線伝送路505のいずれかのメディアでのみ接続されている場合には(ステップS2のNo)、適切なメディアへパケットを転送して(ステップS9)、本処理ルーチン全体を終了する。
一方、宛先となる通信端末とは、無線伝送路504及び電力線伝送路505からなる複合メディアを介して接続されているときには(ステップS2のYes)、IPパケットのフラグメント機能を用いて、複合メディア上で両方のメディアに振り分けて効率的なデータ伝送を行なうことを試みる。
この場合、まず、分割前のIPパケット601に関して、フラグ・フィールド内のMF(More Fragmentビット)702と、フラグメント・オフセット・フィールド703を参照して、受信したIPパケット601が既にフラグメントされているかどうかをチェックする(ステップS3)。
ここで、MFフラグ702とフラグメント・オフセット703がともに0であれば(ステップS3のYes)、フラグメントされていないと判断することができる。この場合は、後続のステップS6に進んで、フラグメント処理(後述)を行なうことになる。
これに対し、MFフラグ702とフラグメント・オフセット703の少なくとも一方が0でなければ(ステップS3のNo)、そのIPパケットは既にフラグメントされたIPパケットであると判断することができる。
このときは、別途定義されている再構成処理(後述)を実行して、既にフラグメントされたIPパケットから元のIPパケットを再構成する(ステップS4)。そして、再構成処理が完了すれば(ステップS5のYes)、後続のステップS6に進んで、フラグメント処理(後述)を行なうことになる。また、再構成処理が完了しなければ(ステップS5のNo)、フラグメント処理を行なわずに、以下に記載の伝送メディアへの送信処理を行なう。
フラグメント処理では、まず、受信したIPパケットのデータ部分を2個(若しくは振り分けるメディア総数となるn個)のフラグメントに分割する(ステップS6)。
次いで、分割されたか1〜n−1番目の各データ部分に、元のIPパケット601のヘッダ部分を結合する(ステップS7)。このとき、フラグメントしたパケットのヘッダ部には、MFフラグ702に1を記載するとともに、フラグメント・オフセット703には1〜n−1の各値を記載する。また、n番目すなわち最後尾のフラグメントのヘッダには、MFフラグ702に0を、フラグメント・オフセット703にnの値をそれぞれ記載して、終端のフラグメントであることを示すようにする。それ以外のヘッダ内容は、元のIPパケット601のままである。
このようにして、フラグメント化した各IPパケット602及び603のヘッダを生成することができる。そして、一方のIPパケット602を無線伝送路504へ、他方のIPパケット603を電力線伝送路505へ、各々の伝送手順に従って送信して(ステップS8)、本処理ルーチン全体を終了する。
無線ブリッジ装置506は、無線伝送路504を介して、前述のフラグメントされたIPパケット602を受信する。同様に、PLCブリッジ装置507は、電力線伝送路505を経由して、前述のフラグメントされたIPパケット603を受信する。なお、それぞれのブリッジ装置におけるIPパケットの受信タイミングは、それぞれの伝送メディアの特性や通信状態によって決定され、タイミングに相関はないものとする。
そして、無線ブリッジ装置506及びPLCブリッジ装置507の各々で受信した、フラグメントされたIPパケット602及び603は、有線伝送路508を経由して、伝送データの宛先である情報端末509へ到達する。各フラグメントは任意のタイミングで到達する。
情報端末509では、IPプロトコル処理部分において、各フラグメントが再構成され、再構成されたデータがTCPのなど上位のレイヤへと渡される。
図12には、情報端末509において、有線伝送路508を介してIPパケットを受信するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
情報端末509では、有線伝送路508を介してパケットを受信すると、これがIPパケットであるかどうかをチェックする(ステップS11)。
ここで、IPパケットでない(ステップS11のNo)、言い換えればフラグメント機能が実装されていないパケットを受信したときには、TCPのなど上位のレイヤへパケットをそのまま伝達して(ステップS15)、本処理ルーチン全体を終了する。
また、有線伝送路502を介して受信したパケットがIPパケットであれば(ステップS11のYes)、受信したIPパケットのフラグ・フィールド内のMF(More Fragmentビット)702と、フラグメント・オフセット・フィールド703を参照して、当該IPパケットがフラグメントされているかどうかをチェックする(ステップS12)。
ここで、MFフラグ702とフラグメント・オフセット703の両方が0であれば(ステップS12のYes)、フラグメントされていないと判断することができる。この場合は、TCPのなど上位のレイヤへ伝達して(ステップS15)、本処理ルーチン全体を終了する。
これに対し、MFフラグ702とフラグメント・オフセット703の少なくとも一方が0でなければ(ステップS12のNo)、そのIPパケットはフラグメントされたIPパケットであると判断することができる。
このときは、別途定義されている再構成処理(後述)を実行して、既にフラグメントされたIPパケットから元のIPパケットを再構成する(ステップS13)。そして、再構成処理が完了すれば(ステップS14のYes)、後続のステップS15に進んで、TCPのなど上位のレイヤへ伝達して(ステップS15)、本処理ルーチン全体を終了する。
また、フラグメントされたパケットの再構成処理が完了しなければ(ステップS14のNo)、上位のレイヤへ伝達を行なうことなく、本処理ルーチン全体を終了する。
図13には、図11に示したフローチャート中のステップS4、並びに図12に示したフローチャート中のステップS13においてそれぞれ実行される、フラグメントされたIPパケットを再構成するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
フラグメントされた各パケットは同じ識別子701を持つ。MF702とフラグメント・オフセット703のどちらかが0でないIPパケットに関して、同じ識別子701であるパケットを保存する(ステップS21)。
上記の収集したパケットのうち、MF702が0であるヘッダの中のフラグメント・オフセットの値が、フラグメントされたIPパケットの総数である。
フラグメントされたすべてのIPパットが収集されたならば(ステップS22)、ヘッダの各フラグメント・オフセット番号の順に従って、対応するデータ部分を結合して、1つのデータとする(ステップS23)。
このように、図8に示した通信システムにおいて、送信側の複合ブリッジ装置503は、インターネット・プロトコル(IP)で規定されているIPパケットを分割するフラグメント機能を利用して、複合メディア上で両方のメディアに振り分けて効率的なデータ伝送を行なう。また、データ受信先である情報端末509では、フラグメントされたIPパケットの再構成を行なう。したがって、複合ブリッジ装置503に対向して受信側で複合ブリッジ装置を配設する必要がなく、既存の無線ブリッジ装置506及びPLCブリッジ装置507で情報端末509へ、IPパケットをリレーすることができる。すなわち、受信側では、複数のメディアに対応した特殊なブリッジが不要となるので、単一のメディアに対応した従来から存在している機器を再利用可能である。
ここで、複合ブリッジ装置503にてフラグメントした各IPパケットが無線伝送路506と電力線伝送路507という異なるメディアを通過することなどに起因して、一方のIPパケットの到着が遅延したり消失したりした場合であっても、一部のIPパケットが宛先である情報端末509まで到達すれば、到達したデータのみでのサービスを行なうことが可能になる。
例えば、複合ブリッジ装置503は、サーバ501から動画像ストリームに関するIPパケットを受信すると、元のIPデータの前半部分に音声データを、後半部分に動画データをそれぞれ入れたIPパケットにフラグメントして、前半部分を電力線伝送路505に送信するとともに、後半部分を無線伝送路504に送信する。ここで、後半部分が不確実な無線伝送路504でパケットロスしてしまったとしても、前半部分はある程度信頼性のある電力線伝送路505を経由して情報端末509まで到達すれば、情報端末509では動画再生中に音声だけでも再生を続けることができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ネットワーク層プロトコルとしてインターネット・プロトコルを採用した通信システムの実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。パケットのフラグメント機能を備えたその他のさまざまなネットワーク層プロトコルを使用した通信システムに対しても、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を模式的に示した図である。 図2は、サーバ401と無線通信端末408間をリレーする複合ブリッジ装置403と複合ブリッジ装置406間で通信を行なう際の、無線伝送路及び電力線伝送路の各メディアに送信パケットを振り分けて伝送する様子を示し多図である。 図3は、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアと一般的な有線伝送路402又は407間をブリッジする複合ブリッジ装置403(並びに406)の構成を示した図である。 図4は、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406のPLC受信部25の内部構成例を示した図である。 図5は、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406のPLC送信部26の内部構成例を示した図である。 図6は、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406の通信制御部40内の、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアにおけるデータ送信制御機能の機能的構成を示した図である。 図7は、図3に示した複合ブリッジ装置403並びに406の通信制御部40内の、無線伝送路404及び電力線伝送路405からなる複合メディアにおけるデータ受信制御機能の機能的構成を示した図である。 図8は、図1に示した通信システムの変形例を示した図である。 図9は、サーバ501から送信された元のIPパケット601と、分割されたIPパケット602並びに603を示した図である。 図10は、IPパケットのヘッダ部分の構成を示した図である。 図11は、複合ブリッジ装置503が有線伝送路502を介して受信したIPパケットを転送するための処理手順を示したフローチャートである。 図12は、情報端末509において、有線伝送路508を介してIPパケットを受信するための処理手順を示したフローチャートである。 図13は、フラグメントされたIPパケットを再構成するための処理手順を示したフローチャートである。 図14は、家庭内でインターネットを利用するための通信システムの構成例を示した図である。 図15は、無線ブリッジを用いてサーバからデータを取得する通信システムの構成例を示した図である。 図16は、サーバ301とPCなどの通信端末307の間の有線伝送路の一部を、一組のPLCブリッジ装置303によって電力線伝送路304に置き換えた通信システムの構成例を示した図である。
符号の説明
11…アンテナ
12…切替スイッチ
13…RF受信部
14…RF送信部
15…パワーアンプ
21…プラグ
22…電源コード
23…結合器
24…切替スイッチ
25…PLC受信部
26…PLC送信部
27…パワーアンプ
31…アンテナ
32…切替スイッチ
33…RF受信部
34…RF送信部
35…パワーアンプ
40…通信制御部
41…物理層インターフェース
251…ダウンコンバータ
252…直交復調器
253…離散フーリエ変換器
254…差動復号器
255…デマップ回路
256…誤り訂正回路
261…誤り訂正符号化回路
262…マップ回路
263…差動符号化器
264…逆離散フーリエ変換器
265…直交変調器
266…アップコンバータ
401…サーバ
402…有線伝送路
403…複合ブリッジ装置
404…無線伝送路
405…電力線伝送路
406…複合ブリッジ装置
407…有線伝送路
408…情報端末
501…サーバ
502…有線伝送路
503…複合ブリッジ装置
504…無線伝送路
505…電力線伝送路
506…無線ブリッジ装置
507…PLCブリッジ装置
508…有線伝送路
509…情報端末

Claims (9)

  1. データ送信元となるサーバからデータ受信先である情報端末へデータ伝送を行なうための通信システムであって、
    前記サーバと有線伝送路で接続され、該有線伝送路上の伝送データを第1の無線伝送路及び電力線伝送路からなる複合メディアに転送してデータ伝送を中継する複合ブリッジ装置と、
    前記情報端末に接続され、前記無線伝送路上の伝送データを転送する無線ブリッジ装置と、
    前記情報端末に接続され、前記電力線伝送路上の伝送データを転送するPLCブリッジ装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記複合ブリッジ装置は、インターネット・プロトコルにおけるフラグメント機能を用いて前記情報端末宛てのパケットを分割して、前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信し、
    前記情報端末は、前記無線ブリッジ装置及び前記PLCブリッジ装置からそれぞれ受信したパケットを再構成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記サーバから送出された前記情報端末宛てのパケットのデータ部分が動画像データを含む場合に、
    前記複合ブリッジ装置は、該パケットのデータ部分を音声データと動画データに分割するとともに、該パケットのヘッダ部分に基づいて該分割したデータ部分のヘッダ部分を作成してパケットをフラグメントし、各パケットを前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記複合ブリッジ装置は、前記情報端末宛てのパケットが既にフラグメントされているかどうかをチェックし、既にフラグメントされている場合には、一旦ラグメントされていないパケットに再構成してからフラグメントする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記複合ブリッジ装置は、前記情報端末宛てのパケットが既にフラグメントされているかどうかをチェックし、既にフラグメントされている場合には、フラグメントされた各パケットを前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  6. 無線伝送路及び電力線伝送路からなる複合メディアに接続された通信装置であって、
    データ受信先である情報端末宛ての送信パケットを取得する送信パケット取得手段と、
    前記無線伝送路を介して通信する無線通信手段と、
    前記電力線伝送路を介して通信する電力線通信手段と、
    インターネット・プロトコルにおけるフラグメント機能を用いて前記情報端末宛てのパケットを分割して、前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信する送信制御手段と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  7. 前記情報端末宛てのパケットのデータ部分が動画像データを含む場合に、
    前記送信制御手段は、該パケットのデータ部分を音声データと動画データに分割するとともに、該パケットのヘッダ部分に基づいて該分割したデータ部分のヘッダ部分を作成してパケットをフラグメントし、各パケットを前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記送信制御手段は、前記情報端末宛てのパケットが既にフラグメントされているかどうかをチェックし、既にフラグメントされている場合には、一旦ラグメントされていないパケットに再構成してからフラグメントする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  9. 前記送信制御手段は、前記情報端末宛てのパケットが既にフラグメントされているかどうかをチェックし、既にフラグメントされている場合には、フラグメントされた各パケットを前記無線伝送路及び前記電力線伝送路に振り分けて送信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
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