JP2008192190A - 光ディスクドライブ装置および光ディスクの種別判別方法 - Google Patents

光ディスクドライブ装置および光ディスクの種別判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録層が形成される基板の厚みが等しい任意の光ディスクの種別、特に記録層が2以上設けられている光ディスクの種別を短時間で判別可能な光ディスクドライブ装置及びその識別方法、を提供する。
【解決手段】この発明は、所定の波長の光を出力する光源と、第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器29と、光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズ27と、光検出器により検出された反射光のうち、第2の記録密度の記録媒体の情報記録層に特有の特性が含まれる成分を取得して記録媒体の記録密度を識別する信号処理回路11と、を有する記録密度が異なる2以上の規格の記録媒体の種別を特定する装置である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光ディスクに情報を記録し、あるいは光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスクドライブ装置および光ディスクの規格の判別方法に関する。
レーザ光を用いて情報の記録と再生が可能な情報記録媒体すなわち光ディスクが実用化されて久しい。反面、光ディスクの規格としては、CD(コンパクトディスク)規格に続いてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)規格が登場し、DVD規格をさらに高密度化したHD DVD規格も既に実用化されている。なお、各ディスク規格においては、再生専用の「−ROM」、一度だけ記録が可能な「−R」、及び書き換えが可能な「−RAM」等の種別が規定されている。また、DVD規格では、書き換え可能な種別として、「−RW」と呼ばれる種別も規定されている。
ところで、CD規格の光ディスクのみが実用化されていたころは、フォーカス検出方式については、同じ波長のレーザ素子(レーザダイオード)と同じNA(開口数)の光学系を使用することが可能であり、トラッキング(エラー)検出方式は、再生専用機では、3ビーム方式、記録再生兼用機では、DPP(PP方式)方式を用いることで、情報の記録と再生が可能である。
DVD規格の光ディスクが登場すると、CD規格及びDVD規格の両方の光ディスクに対応可能な再生専用機及び記録再生兼用機が市場から要求され、光ディスクドライブ装置においては、2種類の規格の光ディスクを識別できることが求められた。なお、CD規格とDVD規格では、基板厚が異なること、記録密度が異なることに応じて使用するレーザ光の波長が異なり、かつ対物レンズのNA、トラックピッチ、ピットサイズあるいは復調アルゴリズムが異なるため、光ディスクの種類に対応した記録あるいは再生の開始までに求められる時間が長くなる問題も知られている。
しかしながら、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクでは、基板厚すなわち記録層までの距離が異なることから、基板厚を検出することで、CD規格とDVD規格の識別の問題は、既に解決されている。
これに対して、近年、実用化されたHD DVD規格の光ディスクは、DVD規格の光ディスクと基板厚が0.6mmと同一であるため、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクとの判別に用いられてきた基材厚の違いを検出する手法では、両者を識別することが困難である。
また、DVD規格及びHD DVD規格の光ディスクには、記録層の数を2以上として記録容量を高めた2層あるいはDLと呼ばれる光ディスクが存在する。
このような、2層以上の記録層を有する光ディスクのいずれかの記録層に、所定波長のレーザ光を照射した場合、レーザ光がフォーカス状態にある記録層からの反射レーザ光に加え、残りの記録層からの反射レーザ光が生じ、ノイズ成分として現れることが知られている。
なお、特許文献1には、2以上の記録層の一方の情報記録層からの反射光を検出するための第1の光検出部に加えて、他の情報記録層からの迷光を検出するための1以上の受光面からなる第2の光検出部を受光素子上に実装し、第2の光検出部により検出された迷光の強度に基づいて、光ディスクに積層されている情報記録層の数を判別し、判別した情報記録層の数に応じて光ピックアップの制御を、フォーカスサーボ制御前に実行するものが示されている。
特開2006−31773
特許文献1には、他の情報記録層からの迷光を検出して他の情報記録層の数を判別することが示されているが、他の情報記録層からの反射光により生じるノイズ(干渉ノイズ)に対応する記載が見当たらない。また、他の情報記録層の数を特定することと厚みが同じ光ディスクの規格を判別することは全く異なる。
この発明の目的は、記録層が形成される基板の厚みが等しい任意の光ディスクの種別、すなわち記録密度の差異、特に記録層が2以上設けられている光ディスクの種別を短時間で判別可能な光ディスクドライブ装置及びその識別方法を提供することである。
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、所定の波長の光を出力する光源と、第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、前記光検出器により検出された反射光のうち、第2の記録密度の記録媒体の情報記録層に特有の特性が含まれる成分を取得して記録媒体の記録密度を識別する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置である。
この発明によれば、2以上の記録層が設けられている光ディスクの規格、すなわち記録密度の違いを、短時間、かつ高精度に判別できる。
また、記録密度の判別には、記録密度が低い光ディスクから情報を再生するために使用するレーザ光が用いられることから、既に記録されている情報が損傷する虞がない。
さらに、対物レンズすなわちアクチュエータは、少なくともフォーカス状態であればよく、規格が不明な光ディスクを再生する場合においても、アクチュエータが付所望に駆動されて損傷を受けることも実質的に抑止される。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態が適用される光ディスクドライブ装置の一例を説明する概略ブロック図である。
図1に示すように、光ディスクドライブ装置1は、光ディスクMを保持し、所定の回転数で回転させるディスクモータ3を有する。従って、光ディスクMは、ディスクモータ3に回転自在に装着され、光ディスクMへの情報の記録及び光ディスクMからの情報の再生に際して、所定の速度で回転される。
ディスクモータ3には、回転角に応じて信号を発生するFG(フリケンシージェネレータ)5が装備され、ディスクモータ3すなわち光ディスクMの回転が検知可能である。
FG5は、通常、固定子の界磁コイルの起電圧または、ロータのマグネットの回転角を検出するホール素子の出力が利用される。FG5により、例えば1回転あたり、18個程度の出力信号(パルス出力)が得られる。
FG5から出力されたFG信号は、図示しない分周器により分周して1回転信号としたFG1として、コントローラ11に入力される。なお、コントローラ11には、FG信号をそのまま用いるFG0信号も供給される。
コントローラ11は、FG0信号と内部の基準周波数(基準クロック)を比較し、その誤差信号を用いて、ディスクモータ3の回転方向と回転数を設定するために、(ディスクモータ3の回転を制御する)ディスクモータ制御部13にモータ制御信号を供給する。
光ディスクドライブ装置1の所定の位置には、ディスクモータ3に支持され、所定速度で回転される光ディスクMの情報読み取り/記録面(以下、記録層とする)に対向するとともに、光ディスクMの半径方向に沿って往復動されるピックアップ(PUH)21が設けられている。PUH21は、送りモータ23により、光ディスクMの半径方向の所定の位置に位置される(送りモータ23によりPUH21の移動が制御される)。なお、送りモータ23には、例えばステッピングモータが用いられる。
PUH21が、光ディスクMの内周側と対向する位置に移動すると、所定の位置であることが、図示していないが、PUHホーム検出SWで検出される。
PUHホーム検出SWは、PUH21の位置の初期設定(初期位置)として利用する。
例えば、PUHホームSWにより検出される位置が光ディスクMの半径で25mmの位置とする。送りモータ(ステッピングモータ)23の1回転が、PUH21を3mm移動させる変速比とすれば、コントローラ11から、PUHホームSWが検出してから(送りモータ23の)1回転分だけ、図示しないモータドライバを経由してSLO信号(モータ駆動信号)がモータ23に供給されることで、PUH21の位置は、光ディスクMの半径=28mmに移動することになる。
PUH21は、詳述しないが、HD DVD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長405nmのレーザ光を出力可能な第1のレーザ素子(レーザダイオード)と、DVD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長655nmのレーザ光を出力可能な第2のレーザ素子(レーザダイオード)と、CD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長780nmのレーザ光を出力可能な第3のレーザ素子(レーザダイオード)と、を含む。なお、CD規格の光ディスクに対応する第3のレーザ素子は、省略されることもある。また、第1及び第2のレーザ素子は、同一のパッケージに収容された2波長素子であってもよい。
以下、HD DVD規格の光ディスクに対応する波長405nmのレーザ光を出力する第1のレーザ素子とDVD規格の光ディスクに対応する波長655nmのレーザ光を出力する第2のレーザ素子を中心として、説明する。
PUH21の第1のレーザ素子と第2のレーザ素子は、同時に点灯して使用することはない。このため、レーザ出力をモニタするモニタダイオードは、共用とし、PUH21の所定の位置に、1セットのみ組み込まれるものとする。
モニタダイオードの出力が所定の値になるように、個々のレーザ素子に供給される駆動電流が、APC(Auto Power Contorol)25により制御される。
また、コントローラ11の制御により、APC25を介して第1及び第2のレーザ素子が切り換えられ(2つのレーザ素子のオン又はオフが設定され)、あるいはレーザ出力が変化される。
選択された、いずれかのレーザ素子から出力されたレーザ光は、図示しない回折格子により、回折格子の概ね中央を非回折状態で通過する0次光と、回折格子により回折され、0次光の左右に一対に形成される±1次光の3つのビームに変換され、PUH21の内部に設けられる所定の光学部品を介して対物レンズ27に案内される。
対物レンズ27に案内されたレーザ光は、対物レンズ27に固有のNA(numerical aperture,開口数)により規定される焦点位置に集光される。このとき、対物レンズ27と光ディスクMの記録面との間の距離が、NAで規定される焦点位置と一致した場合は、フォーカス状態がオンフォーカス(ジャストフォーカス,合焦点)となる。なお、レンズ27により集光されたレーザ光のスポットサイズは、(NAが一定の単一のレンズ27を用いることにより、)HD DVD規格の光ディスクMの記録面において、0次光すなわちメインビームで、概ね0.55μm、DVD規格の光ディスクMの記録面において、同0.94μm程度である。
光ディスクMの記録面で反射された反射レーザ光は、対物レンズ27により捕捉され、例えば互いに直交する2つの分割線により区分された4つの受光領域が与えられた4分割のディテクタ(PD)29の受光面に、PUH21内部の所定の光学部品を介して、照射される。なお、PD29には、先に説明したAPC25のためのAPC用の検出領域が、一体に設けられることもある。また、詳述しないが、図1に示すPUH21においては、フォーカスエラー信号は非点収差法により、トラッキングエラー信号はプッシュプル方式により、それぞれ、取得するものとする。
PD29の個々の受光領域に照射された反射レーザ光(成分)は、詳述しないが、一体に設けられたI/Vアンプにより電流−電圧変換され、ヘッドアンプ31に供給される。なお、ヘッドアンプ31から出力された出力信号の処理については、図2〜図6を用いて後段に説明する。
対物レンズ27は、レンズホルダ131により保持された状態で、PUH21内の所定の位置に、図示しないワイヤあるいは薄い板ばねにより、支持されている。
レンズホルダ131には、所定数のコイル又はマグネットが配置されている。また、PUH21の所定の位置には、レンズホルダ131に設けられたコイル又はマグネットと対応して、マグネット又はコイルが設けられている。従って、レンズホルダ131は、PUH21に設けられたマグネット又はコイルからの磁界に反発及び吸引されることで、光ディスクの記録面と直交する方向(フォーカス方向)及び光ディスクの半径方向(トラック方向)のそれぞれの方向に、所定の距離だけ、移動自在である。
なお、この実施形態では、レンズホルダ131側にコイルが、PUH21側にマグネットが、それぞれ設けられているものとする。また、対物レンズ27を保持したレンズホルダ131、レンズホルダ131に設けられたフォーカス制御用コイル133及びトラック制御用コイル135からなる2方向に移動自在な動作部を、2軸アクチュエータと呼ぶ。
対物レンズ27は、レンズホルダにより、PUH21内の所定の位置に、図示しないワイヤあるいは薄い板ばねにより支持されているため、光ディスクの記録面と直交する方向(フォーカス方向)及び光ディスクの半径方向(トラック方向)のそれぞれに、移動自在である。なお、フォーカス方向の対物レンズ27の位置の制御はフォーカシング、トラック方向の対物レンズ27の位置の制御はトラッキングと呼ばれている。また、フォーカスコイル125を駆動する信号が、フォーカス駆動信号、トラッキングコイル127を駆動する信号が、トラッキング駆動信号である。それぞれの信号は、ヘッドアンプ31から、所定の特性をもつサーボアンプ33,35を介して、ドライバ37,39に供給される。なお、サーボアンプ33,35に供給される制御量は、コントローラ11により設定されることはいうまでもない。
図2は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHに組み込まれるフォトディテクタ(PD)の各受光領域の出力と、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を説明する概略図である。
PD29の4分割された各受光領域を時計周りにA〜Dとすると、それぞれの受光領域で受光した光(反射レーザ光)に対応する出力は、個々に対応するI−V(電流−電圧)アンプe〜hにより電圧変換されたのち、以下に示す演算により、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号として規定される。
演算式は、
FE=(A+C)−(B+D)
・・・フォーカスエラー
TE(MPP)=(A+D)−(B+C)
・・・PP(プッシュプル)トラッキングエラー
TE(DPD)=φ(A+C)−φ(B+D)
φは位相(係数)
・・・DPD(位相差)トラッキングエラー
LVL=A+B+C+D
・・・再生(RF)出力
TE(DPP)については、説明を省略
により規定される。
なお、各部の増幅度およびフィルタの周波数は、コントローラ11により制御される。
また、図2において、MPPp−p信号はMPP信号の振幅を、PDY信号はPD29上のスポットのトラック方向の位置を、加算器59(q)とLPF(ローパスフィルタ)61(r)との間で分岐されたRFは情報再生信号を、それぞれ、示す。なお、RFは、図示しないが後段に接続される再生信号生成部(DVD規格の光ディスクにおいては、DVD復調器、HD DVD規格の光ディスクにおいては、HD DVD復調器)に供給されて再生信号の生成に用いられるとともに、後段に設けられる図示しないがアドレス信号処理回路に供給され、光ディスクMに予め記録されているアドレス情報の取得に利用される。
図3は、図2に示した信号処理ブロックのうち、以下に説明するノイズ検出に利用可能な部分を抜き出した概略図である。
PD29の4つの受光領域A〜Dに対応するI−Vアンプe〜hの出力は、それぞれ、加算器41(i),43(j),45(k),47(l)において、隣合わない2つの受光領域の出力同士が加算された後、加算器55(o)において、さらに加算器41と43の出力が、加算器57(p)において加算器45と47の出力が加算され、最後に加算器59(q)において、加算器55の出力と加算器57の出力が加算される。
加算器59の出力は、LPF(ローパスフィルタ)61(r)により、帯域が所定周波数以下に制限され、上述した「LVL」として出力される。
LVLは、ピークホールド回路63とボトムホールド回路65によりピーク値とボトム値(すなわちp−p)が特定されたのち、減算器67で減算されることで、LVLp−p信号として出力される。
なお、フォーカスエラー信号(FE)は、減算器49(m)により生起されることは、いうまでもない。
次に、図4(a)及び(b)を用いて、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHを介して光ディスクの記録面に集光されるレーザ光と、記録面で反射された反射レーザ光について説明する。なお、図4(a)は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHの要部を抜き出した状態を、図4(b)は、図4(a)におけるPDの受光面とスポットの位置関係を、それぞれ、示している。
いずれか1つのレーザ素子(LD)から出射したレーザ光は、コリメータレンズ121で平行光に変換され、偏向プリズム123で反射されて、光ディスクMの記録面に向けられる。光ディスクMの記録面に向けられたレーザ光は、対物レンズ27で所定の集光性が与えられ、対物レンズ27の主平面から所定の距離で、最小スポットを呈する。
対物レンズ27が光ディスクMの記録面に合焦点になるよう位置されている(すなわちオンフォーカスにある)場合には、レーザ光は、光ディスクMの記録面に記録されている情報によりその波面の特性が変化されて、反射レーザ光として再び対物レンズ27に戻される(対物レンズが記録面に合焦点であるとき、記録面に照射されたレーザ光により、記録されている情報である記録マークの有無がトレースされた反射レーザ光が得られる)。
対物レンズ27に戻された反射レーザ光は、偏向プリズム123を通過し、例えば非点収差レンズを含む結像光学系125により所定の結像特性が与えられて、PD29(4分割ディテクタ)に照射される。
このとき、PD29上のスポット光(反射レーザ光)は、PD29の4つの受光領域、すなわち2本の区分線PXとPYが、図5(a)〜(c)に示すように、それぞれ、光ディスクMのスキャン方向(トラックの接線方向)及びトラック方向に規定されている状態において、対物レンズ27のトラック方向の位置に応じて、受光領域AおよびBの組と受光領域CおよびDの組との間を移動する。
なお、PD29は、少なくとも区分線PXにより区分された2つの検出領域が与えられた2分割フォトディテクタであってもよいことはいうまでもない。すなわち、PD29としては、光ディスクMに形成されたトラックまたはグルーブ(案内溝)もしくは記録マーク(プリピット)列が延びる方向と直交する方向に関し、光ディスクMからの反射光の差を検出できればよい。また、PD29の検出領域は相互に隣接する必要はなく、結像光学系の結像特性もしくは、例えばHOE(ホログラム素子)やグレーティングに代表される波面分割素子との組み合わせにより規定される所定の間隔が与えられてもよいことはいうまでもない。
なお、上記スポットの移動が、図2に示した加算器51(n)による加算結果(プッシュプル信号)を、LPF(ローパスフィルタ)53を通過させることで得られるPDYとなる。また、図4(b)に示したスポットの状態は、具体的には、図5(b)に示す「PDY−」と図5(c)に示す「PDY+」の間の任意の状態であり、トラック方向のずれがない場合は、図5(a)に示すように、「PDY0」となることはいうまでもない。
なお、図13及び図14は、PD29の出力から得られるFE(フォーカスエラー)、同PDの出力に所定の演算を施したDPP信号、LVL信号、及びMPP信号の波形の一例を示し、図13は、対物レンズ27をトラック方向(ディスクの半径方向)に所定量変位(傾斜)させる周知のレンズシフトが「無し」の場合を、図14は、対物レンズ27にレンズシフトが適用されている場合すなわちレンズシフトが「オン」の場合を、それぞれ、示している。図13及び図14において、MPPを比較すると、レンズシフトが「オン」の場合に、ノイズ成分が低減されている(図14)ことが認められる。
次に、図6(a)及び(b)を用いて、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHを介して光ディスクの記録面に集光されるレーザ光と、記録層が2以上設けられている光ディスクのいずれか一方の記録層で反射された反射レーザ光について説明する。なお、図6(a)は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHの要部を抜き出した状態を、図6(b)は、図6(a)におけるPDの受光面とスポットの位置関係を、それぞれ、示している。
図6(a)及び(b)から明らかなように、対物レンズ寄り(基板側)の記録層L0にフォーカスされているレーザ光は、対物レンズから離れた(2層目)の記録層L1にも到達し、その一部が反射レーザ光として、PD29の受光面に集光される。この場合、層間距離D1と、D1よりも間隔が狭い層間距離D2とが存在する(中間層の厚さにばらつきがある)場合には、距離D2の記録層L1から戻る反射レーザ光の強度が大きくなる(図6(c))。つまり、層間距離が短いほど戻り光が大きくなる。
一方、L0(基板側)からの反射レーザ光とL1(2層目)からの反射レーザ光とは、PD29の受光面において、お互いの光路長の違いに起因して干渉を起こす場合がある。つまり、2以上の記録層で反射された反射レーザ光は、それぞれの位相によっては、強度が変化し、ノイズとなって現れる。
また、光ディスクMにおいて、記録層相互の層間距離は、光ディスクMの面内の位置、特に半径位置によって異なる。
従って、図6(d)〜(f)に示すように、MPP信号「(A+B)−(C+D)」として取得されるPDY信号のうち、PDY0の場合には、図6(d)に示すように、戻り光の信号は現れないが、PDY+(図6(e))やPDY−(図6(f))の場合には、戻り光成分が現れる。この信号は、PD29の各受光領域の出力を演算する総ての結果に対して、ノイズとして加算される。このことは、トラッキング信号を基に判別する方式では、都合が悪く検出精度を悪化させる。なお、図6(a)及び(b)では、基板側の記録層L0にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)に、2層目の記録層L1からの反射レーザ光が影響してノイズが発生する場合を示しているが、2層目の記録層L1にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)でも、基板側の記録層L0の反射レーザ光が影響して、ノイズが発生することは言うまでもない。
ところで、記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクに、それぞれの光ディスクの規格に対応した所定のスポットサイズのレーザ光を集光した場合、図7(a)に示すように、HD DVD規格の光ディスクにおいては、トラックピッチが概ね0.40μmであるから、DVD規格の光ディスク向けのレーザ光が集光された場合には、必ず中心のトラックの両側のトラックにも、レーザ光のスポットが掛かる。すなわち、HD DVD規格の光ディスクにDVD規格の光ディスク向けのスポットサイズのレーザ光を照射した場合には、少なくとも2つのトラックが、レーザ光のスポット内に入ることになる。
このことは、トラッキングエラー信号の振幅が極端に小さくなる、もしくは実質的に検出できないことを示している。なお、トラックを横切る際のRF信号の振幅変動や、反射信号の変化の程度も、本来のHD DVD向けのレーザ光のスポットにより生起されるものに比較して、大幅に少なくなる。
このことを利用して、図1に示した光ディスクドライブ装置にセットされた光ディスクの規格が、DVD規格であるか、HD DVD規格であるかを、DVD規格の光ディスク向けのレーザ光を照射して、検出することを考察する。
図6(a)〜(f)により既に説明したが、記録層が2以上の光ディスク、例えば2層の光ディスクの1層目に、フォーカスサーボを行っている時に、MPP(図1参照)出力に、図6(e)又は図6(f)に示したようなノイズが生じる要因としては、レーザ光の波長がDVD規格の光ディスク用(655nm)で、セットされている光ディスクがHD DVD規格である場合に、最も顕著である(低密度の光ディスク用のレーザ光で高密度の光ディスクにフォーカスさせた場合に、RF信号とトラッキングエラー信号に、ノイズが現れる)。なお、ノイズは、光ディスクMの1回転に同期して現れる。
上述したノイズは、図6(a)〜(f)により説明した通り、2以上の記録層を有する光ディスクのフォーカスしていない層から漏れている反射レーザ光の影響である。なお、上述のノイズは、特に多焦点の対物レンズを用いた場合に、顕著に現れる。また、光ディスクが1回転される間において、その層間距離(中間層の厚さ)に変動がある場合にも、ノイズが顕著となる。
このことは、上述した非フォーカス層から反射した反射レーザ光の影響及び層間距離の変動の影響により生じるノイズを低減することで、記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクを、一層容易に識別できることを示している。
詳細には、図8に示すように、PUH21を、送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動する(S1)。
次に、DVD規格の光ディスク向けのレーザ素子(波長655nm)を点灯させる(S2)。
続いて、ディスクモータ3を所定の速度で回転する(S3)。
次に、対物レンズ27を保持したレンズホルダ131のフォーカスコイル133に所定の極性の駆動電流を供給し、対物レンズ27(2軸アクチュエータ)を、光ディスクMがセットされている場合には記録層が存在する、と仮定したから一旦遠ざけたのち、次第に記録層の側に向けて移動させる(図9(a)〜(c)に示すように、対物レンズ27を一旦遠ざけてから近づける,S4〜S7)。
なお、図9(a)において、FOOは、フォーカスコイル133に供給される駆動電流を示し、D1は、(制御範囲内で)最も対物レンズ27(レンズホルダ131)が遠ざかる電流値を、U1は、(制御範囲内で)最も対物レンズ27(レンズホルダ131)が光ディスクに接近する電流値を、それぞれ、示している。
また、図9(b)及び(c)から明らかなように、対物レンズ27がフォーカスとなる位置(距離)としては、光ディスクMの支持体(透明基板)の表面(surface)、HD DVD/DVD規格ディスク(基板厚0.6mm)及びCD規格ディスク(基板厚1.2mm)であるが、LVLをチェックすることで、基板表面を記録面と誤認識することは、排除できる。
なお、上述したFOOすなわち、フォーカスコイル133に供給される電流値を所定の範囲(D1〜U1)で変化させたにもかかわらずフォーカスオンとならない場合(S7−YES)、光ディスクが装着されていない、と判定する。
これに対し、任意の電流値においてフォーカスがオンした場合(S6−YES)、図2により既に説明したLVLとMPPp−pとPDY信号を少なくともディスク1回転分を測定する(S8)。
次に、得られた信号からPDY/LVLを求め、所定値K1に対して、−K1以上K1以下であるか否かを判定する(S9)。
ステップS9において、PDY/LVLが−K1以上K1以下である場合(S9−YES)、続いて、MPPp−p/LVLを求め、所定値P1と比較する(S10)。
ステップS10において、MPPp−p/LVLがP1以下ならば、ディスクモータ3にセットされている光ディスクMは、HD DVD規格の光ディスクである、と判定する(S10−NO)。
なお、ステップS9において、PDY/LVLが、−K1以下あるいはK1以上である場合(S9−YES)、レンズホルダ131のトラックコイル135に、PDY信号が少なくなる方向、かつPDY/LVLが−K1以上K1以下となるまで所定極性の駆動電流を供給する(S11→S8→S9)。もちろん、駆動限界を設けておき、光学性能が維持できないところまでは駆動しないで、DVD規格の光ディスクと判別する。
また、−K1以上K1以下になったら駆動を停止し、HDと判定する(S11→S8→S9→S10)。
このように、本発明の実施の形態によれば、記録層が形成される基板の厚みが等しい任意の光ディスクの種別が、対物レンズ27のフォーカスオンおよびトラック方向への任意の移動により、記録されているデータを再生することなく、短時間で識別可能である。
また、特に、CD規格、DVD規格、HD DVD規格に代表されるフォーマットが異なる3種類の光ディスクのそれぞれに、情報を記録し、あるいはそれぞれから情報を再生するための、対物レンズが1つのみの多焦点ピックアップ(PUH)を用いる場合に避けることのできない他の記録層からのノイズ(層間ノイズ)とフォーカス中の記録層の信号の分離が、簡単な構成で精度良く達成できる。
図10は、図8により説明した記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクを識別する別の実施の形態の一例を示している。なお、図8に示した説明と同一の説明(ステップ)については、同じステップ番号を付与して一部の説明を省略する。
先ず、PUH21を送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動し(S1)、DVD規格の光ディスク向けのレーザ素子(波長655nm)を点灯させる(S2)。
次に、ディスクモータ3を所定の速度で回転し(S3)、レンズホルダ131のフォーカスコイル133に所定の極性の駆動電流を供給し、対物レンズ27一旦遠ざけたのち、次第に記録層の側に向けて移動させる(S4〜S7)。
フォーカスコイル133に供給される電流値を所定の範囲(D1〜U1)で変化させたにもかかわらずフォーカスオンとならない場合(S7−YES)、光ディスクが装着されていない、と判定する。
一方、任意の電流値においてフォーカスがオンした場合(S6−YES)、LVL、MPPp−p、及びPDY信号を少なくともディスク1回転分を測定する(S8)。次に、得られた信号からPDY/LVLを求め、所定値K1に対して、−K1以上K1以下であるか否かを判定する(S9)。
ステップS9において、PDY/LVLが−K1以上K1以下である場合(S9−YES)、続いて、MPPp−p/LVLを求め、所定値P1と比較し(S10)、MPPp−p/LVLがP1以下ならば、ディスクモータ3にセットされている光ディスクMは、HD DVD規格の光ディスクである、と判定する(S10−NO)。
これに対し、ステップS9において、PDY/LVLが、−K1以下あるいはK1以上である場合(S9−YES)、図2に示したBAL信号を、PDY信号を得るためのLPF53の前段すなわちMPPを得るための減算器51に入力されるゲインコントローラ1(Gain1)とゲインコントローラ2(Gain2)の設定値を同時に変更することにより、任意に設定している。なお、BAL信号は、Gain1にはそのまま入力され、Gain2には、インバータ69を介して入力される。従って、減算器51に入力される2つの入力は、例えばGain1が増大された場合、Gain2が減少される。
例えば、PDY信号がPDY+である場合、BAL信号を高く(絶対値を大きく)することで、PD29の出力のうちの(C+D)信号が増大し、(A+B)信号が減少した、と同等の効果が得られる。なお、PDY信号をモニタすることで、最適なBAL信号の大きさを知ることができる。
この方法によれば、図8に示した方法ではレンズホルダ131をトラック方向に実際に移動させているに比較して、例えばトラック外れ等の光学性能が維持できなくなる要因を排除でき、より安定にHD DVD規格あるいはDVD規格の光ディスクを判別できる。
図11は、図10により説明した記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクを識別する方法において、より短時間で、光ディスクを識別可能とする実施の形態の一例を示している。なお、図8に示した説明と同一の説明(ステップ)については、同じステップ番号を付与して一部の説明を省略するが図11に示した例は、図10(図8)に示したフローにおいて、ステップS8の「LVLとMPPp−pとPDY信号を少なくともディスク1回転分を測定する」ステップの前段において、LVLp−p/LVLと所定値K1とを比較し、図6(c)により既に説明したノイズレベルが信号が所定値(K1)以下である場合には、そのまま、ステップS10「MPPp−p/LVLを求め、所定値P1と比較」するものである(S211)。
この方法によれば、PDY/LVLの判定が省略できるため、より短時間で、HD DVD規格又はDVD規格の光ディスクの識別が可能である。
図12は、図8により説明した記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクを識別する方法において、より短時間で、光ディスクを識別可能とする実施の形態の一例を示している。なお、図8に示した説明と同一の説明(ステップ)については、同じステップ番号を付与して一部の説明を省略する。
図12によれば、図8に示したと同様に、任意の電流値においてフォーカスがオンした場合(S6−YES)、少なくとも光ディスクが1回転する間、LVLとMPPp−pとが測定され(S311)、その結果に基づいてMPPp−p/LVLが生成され、所定値P1とが比較される(S312)。
なお、MPPp−p/LVLが所定値P1よりも大きい場合には、レンズホルダ131がリミットの範囲内でトラック方向に移動される(S313,S314)。
この方法によれば、PDY/LVLの判定が省略でき、さらに対物レンズ27(レンズホルダ131)をトラック方向に移動して繰り返しLVLとMPPp−pとが求められる期間(回数)が抑止されているため、より短時間で、HD DVD規格又はDVD規格の光ディスクの識別が可能である。
すなわち、図12に示す方法では、図8に示したディスク識別方法において、ステップS9−NO→S11でシフト(設定)されるレンズホルダのトラック方向の移動量について、予め範囲(上限と下限)を設定し、その範囲内で、MPPp−p/LVLで求められる値とP1とを比較し、P1以下にならない場合には、対象の光ディスクがDVD規格である、と判定される。
この方法によれば、図8により説明した方法に比較してさらに光ディスクの規格を特定するために必要な所要時間が低減される。
以上説明したように、この発明の実施の形態によれば、記録層が形成される基板の厚みが等しい任意の光ディスクの種別が、対物レンズのフォーカスオンおよびトラック方向への任意の移動により、記録されているデータを再生することなく、短時間で識別可能である。
また、特に、CD規格、DVD規格、HD DVD規格に代表されるフォーマットが異なる3種類の光ディスクのそれぞれに、情報を記録し、あるいはそれぞれから情報を再生するための、対物レンズが1つのみの多焦点ピックアップ(PUH)を用いる場合に避けることのできない他の記録層からのノイズ(層間ノイズ)とフォーカス中の記録層の信号の分離が、簡単な構成で精度良く達成できる。
なお、本発明は、上述のいずれかの実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記のいずれかの実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明の実施形態が適用される光ディスクドライブ装置の一例を説明する概略ブロック図。 図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHに組み込まれるフォトディテクタ(PD)の各受光領域の出力とフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を説明する概略図。 図2に示した信号処理ブロックのうち、以下に説明するノイズ検出に利用可能な部分を抜き出した概略図。 図1に示した光ディスクドライブ装置において、光ディスクの記録面で反射された反射レーザ光と対物レンズのトラック方向の位置との関係を説明する概略図。 図4に示したPUHのPDの受光領域と、光ディスクの記録面で反射された反射レーザ光との関係を説明する概略図。 図1に示した光ディスクドライブ装置において、記録層が2以上設けられている光ディスクのいずれか一方の記録層で反射された反射レーザ光をPDで受光した際の出力信号について説明する概略図。 記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しく、規格(記録密度)が異なる光ディスクのグルーブトラックの間隔(ピッチ)と、照射されるレーザ光のスポットサイズとの関係を説明する概略図。 記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しく、規格(記録密度)が異なる光ディスクを識別する方法の一例を説明する概略図。 図8に示すフローに用いる対物レンズの位置を実際に移動させる制御の例を説明する概略図。 記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しく、規格(記録密度)が異なる光ディスクを識別する方法の別の一例を説明する概略図。 記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しく、規格(記録密度)が異なる光ディスクを識別する方法の別の一例を説明する概略図。 記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しく、規格(記録密度)が異なる光ディスクを識別する方法の別の一例を説明する概略図。 図4に示したPUHのPDを用いて得られるDPP信号、LVL信号及びMPP信号の実際の出力波形の一例を示す概略図。 図4に示したPUHのPDを用いて得られるDPP信号、LVL信号及びMPP信号の実際の出力波形の一例を示す概略図。
符号の説明
1…ディスクドライブ装置、3…ディスクモータ、5…フリケンシージェネレータ(FG)、11…コントローラ、13…ディスクモータ制御部、21…PUH(ピックアップヘッド)、23…送りモータ、25…APC、27…対物レンズ、29…4分割のディテクタ(PD)、31…ヘッドアンプ、33,35…サーボアンプ、37,39…ドライバ、41,43,45,47…加算器、49,51…減算器、53…ローパスフィルタ(LPF)、55,57,59…加算器、61…LPF、63…ピークホールド回路、65…ボトムホールド回路、121…コリメータレンズ、123…偏向プリズム、131…レンズホルダ、133…フォーカス制御用コイル、135…トラック制御用コイル。

Claims (10)

  1. 所定の波長の光を出力する光源と、
    第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、
    前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、
    前記光検出器により検出された反射光のうち、第2の記録密度の記録媒体の情報記録層に特有の特性が含まれる成分を取得して記録媒体の記録密度を識別する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 前記光源から出力される光の波長は、前記第1の記録密度の記録媒体からの情報の再生に用いられる波長であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  3. 前記光検出器は、記録媒体の半径方向に沿って規定された区分線により区分された2つの検出領域を含み、前記レンズが記録媒体のいずれかの情報記録層に集光している状態において、前記光検出器の2つの検出領域の出力の差分を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスクドライブ装置。
  4. 前記レンズは、前記光検出器が記録媒体の半径方向及び半径方向と直交する方向のそれぞれに沿って規定された区分線により区分された少なくとも2つの検出領域を含み、前記レンズが記録媒体のいずれかの情報記録層に集光している状態において、前記光検出器の2つの検出領域の出力の差分を出力するとき、記録媒体の半径方向に、所定距離だけ移動可能であることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスクドライブ装置。
  5. 前記信号処理回路は、前記光検出器が記録媒体の半径方向区分線により区分された少なくとも2つの検出領域を含み、前記レンズが記録媒体のいずれかの情報記録層に集光している状態において、前記光検出器の2つの検出領域の出力の差分を出力するとき、記録媒体のそれぞれの情報記録層の間に規定される中間層の厚みの変化の影響を除去可能であることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスクドライブ装置。
  6. 光源からの光を記録媒体の2以上の情報記録層のうちの所定の記録層に集光するレンズを保持したアクチュエータを記録媒体の半径方向の所定の位置に位置させ、
    レンズを記録媒体の記録層から所定距離だけ離れた位置に移動させたのち、記録媒体の記録層に向けて所定距離ずつ移動させ、
    レンズの焦点距離に対し、レンズと記録媒体の記録層との間の距離が一致した状態を検出し、
    記録媒体の半径方向の2分割された受光領域を含む光検出器を用いて記録層で反射された反射光を検出し、受光領域の出力の和、および2分割された出力の差分を求め、
    前記差分と前記出力の和との比が所定の値以下である場合に、
    記録密度が高い記録媒体であることを特定することを特徴とする情報記録層までの距離が実質的に等しく、記録密度が異なる2以上の規格の記録媒体の種別を特定する方法。
  7. 前記差分と前記和との比が所定の値よりも大きい場合に、一定の条件の範囲でレンズを記録媒体の半径方向に移動させ、前記差分と前記和との比が所定の値以下に達した時点で、
    記録密度が高い記録媒体であることを特定することを特徴とする請求項6記載の記録媒体の種別を特定する方法。
  8. 前記差分と前記和との比が所定の値よりも大きい場合に、記録媒体の同一の半径方向の位置において、少なくとも記録媒体の一周分について光検出器により記録媒体の記録層からの反射光を検出し、前記差分と前記和との比が所定の値以下に達した時点で、
    記録密度が高い記録媒体であることを特定することを特徴とする請求項6記載の記録媒体の種別を特定する方法。
  9. 前記差分と前記和との比が所定の値よりも大きい場合に、記録媒体の同一の半径方向の位置において、少なくとも記録媒体の一周分について光検出器により記録媒体の記録層からの反射光を検出し、さらに第2の所定の値と比較した結果が第2の所定の値以下であることが検出された時点で、
    記録密度が高い記録媒体であることを特定することを特徴とする請求項6記載の記録媒体の種別を特定する方法。
  10. 第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体の半径方向の2つの受光領域を有する光検出器と、
    光源と、この光源からの光に所定の集束性を与えるレンズと、前記光検出器とを一体に保持し、少なくとも上記レンズを記録媒体の記録層と直交する方向及び半径方向の2方向に移動可能なアクチュエータと、
    前記光検出器が検出する記録媒体の記録層で反射された光源からの光に対応する出力に基づき、上記記録媒体の個々の情報記録層の記録密度が上記第1の記録密度であるか上記第2の記録密度であるかを特定する信号処理回路と、
    を有することを特徴とする情報記録層までの距離が実質的に等しく、記録密度が異なる2以上の規格の記録媒体の種別を特定する装置。
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