JP2008192036A - マイクロコントローラ - Google Patents

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裕樹 高橋
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Abstract

【課題】本発明は、テスト端子を有効に利用することが可能なマイクロコントローラを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に記載の1つのマイクロコントローラは、テスト信号を入力可能なテスト端子2と、テスト端子2に接続され、テスト信号を内部で生成するテスト信号生成回路とを備えている。このテスト信号生成回路は、テスト端子2と所定の電位(VSS電位又はVCC1電位)とを接続する抵抗3を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロコントローラに係る発明であって、特に、テスト端子を内蔵したマイクロコントローラに関するものである。
マイクロコントローラには、複数の端子(ピン)が設けられているが、その全てが処理動作を実行するためのデータや信号の入出力に利用されている訳ではない。マイクロコントローラのテスト等に用いるテスト信号を供給するテスト端子も、マイクロコントローラには設けられている。例えば、非特許文献1に記載するマイクロコントローラのM16Cファミリー製品では、テスト端子としてCNVSS端子を備えている。
当該CNVSS端子は、プロセッサモードを切り替えるための端子であり、リセット後、シングルチップモードで動作を開始する場合にはVSS電位に、マイクロプロセッサモードで動作を開始する場合にはVCC1電位にそれぞれ接続する。このCNVSS端子は、リセット解除時にプロセッサモードを決定する時のみに用いて、その後の処理動作には不要となるテスト端子である。
「ルネサス16ビットシングルチップマイクロコンピュータ ハードウェアマニュアル M16C/62Pグループ(M16C/62P、M16C/62PT)」、Rev.2.41、株式会社ルネサステクノロジ、2006年01月10日
しかし、CNVSS端子のようなテスト端子は、リセット解除時にプロセッサモードを決定する時等所定の期間以外は不要な端子であるため端子機能としては無駄であった。また、マイクロコントローラがアセンブリされた製品においても、CNVSS端子のようなテスト端子が有効に活用されていない場合があった。
そこで、本発明は、上記のような課題に鑑み、テスト端子を有効に利用することが可能なマイクロコントローラを提供することを目的とする。
本発明に記載の1つのマイクロコントローラは、テスト信号を外部から入力可能なテスト端子と、テスト端子に接続され、テスト信号を内部で生成するテスト信号生成回路とを備えている。このテスト信号生成回路は、テスト端子と所定の電位とを接続する抵抗を有する。
本発明に記載の1つのマイクロコントローラは、テスト端子と所定の電位とを接続する抵抗を備えているので、テスト端子の外部処理が不要となり処理動作時のテスト端子を削減してテスト端子を有効に利用することができる。
(実施の形態1)
図10に、従来のマイクロコントローラに係るテスト端子(CNVSS端子101)近傍の回路図を示す。図10には、CNVSS端子101に接続され、シングルチップモード又はマイクロプロセッサモードのプロセッサモードを切り替えるためのモードエントリ回路102が図示されている。図10に示すモードエントリ回路102はフリップフロップ回路103で構成され、D端子にCNVSS端子101からの信号が、CK端子及びR端子にはRESET端子104からの信号がそれぞれ供給される。なお、R端子には、RESET端子104の反転信号が供給される。そして、フリップフロップ回路103のQ端子からプロセッサモードを切り替えるためのモード信号が出力される。
次に、図11及び図12を用いてモードエントリ回路102の動作について説明する。まず、図11は、図10に示すCNVSS端子101がVSS電位(0V)に接地され、シングルチップモードがエントリされる場合のReset信号とモード信号の波形を示している。図11では、Reset信号の立ち上がり時(リセット解除時)に、モード信号がLowレベルのままであるのでマイクロコントローラがシングルチップモードを選択する。
一方、図12は、図10に示すCNVSS端子101がVCC1電位(電源電位)に接続され、マイクロプロセッサモードがエントリされる場合のReset信号とモード信号の波形を示している。図12では、Reset信号の立ち上がり時(リセット解除時)に、モード信号をHighレベルとするとマイクロコントローラがマイクロプロセッサモードを選択する。
本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト端子として上述のCNVSS端子を例に用いて説明するが、本発明はこれに限られず、外部からテスト信号を入力可能なテスト端子であればいずれのテスト端子でも良い。なお、テスト信号は、処理動作の実行中に必要となるデータや信号以外に供給される信号である。
図1に、本実施の形態に係るマイクロコントローラの回路図を示す。図1に示すマイクロコントローラでは、モードエントリ回路1にCNVSS端子等のテスト端子2が接続され、そのテスト端子2に抵抗3が接続されている。この抵抗3は、テスト端子2とVSS電位(0V)との間に設けられ、テスト端子2の電位をプルダウンする。これによりマイクロコントローラは、通常シングルチップモードとなり、シングルチップモードで使用することが多い製品の未使用端子処理の実施が不要となる。よって、図1に示すマイクロコントローラは、未使用端子処理が不要なためセットの組立費用の低減につながる。
なお、本実施の形態に係るマイクロコントローラをマイクロプロセッサモードで使用する場合は、図2に示すようにテスト端子2をVCC1電位に接続する。つまり、従来のようにテスト端子2の電位をプルアップすることで、マイクロプロセッサモードで使用することができる。
以上のように、本実施の形態に係るマイクロコントローラには、テスト端子2とVSS電位(0V)との間に設けた抵抗3がテスト端子2の電位をプルダウンすることでテスト信号を内部で生成するテスト信号生成回路として設けられている。そのため、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト端子の外部処理が不要となり処理動作時のテスト端子を削減することができる。なお、図1及び図2に示すモードエントリ回路1は、従来のモードエントリ回路と同じ構成であるので詳細な説明は省略する。また、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト信号生成回路をテスト端子2とVSS電位との間に設けた抵抗3としたが、本発明はこれに限られず、テスト端子2の電位をプルダウンできる回路であれば良い。
(実施の形態2)
図3に、本実施の形態に係るマイクロコントローラの回路図を示す。図3に示すマイクロコントローラは、図1とは逆にマイクロプロセッサモードで使用することが多い製品に適用される。図3に示すマイクロコントローラでは、モードエントリ回路1にテスト端子であるテスト端子2が接続され、そのテスト端子2に抵抗3が接続されている。この抵抗3は、テスト端子2とVCC1電位との間に設けられ、テスト端子2の電位をプルアップする。これによりマイクロコントローラは、通常マイクロプロセッサモードとなり、マイクロプロセッサモードで使用することが多い製品の未使用端子処理の実施が不要となる。よって、図3に示すマイクロコントローラも、未使用端子処理が不要なためセットの組立費用の低減につながる。
なお、本実施の形態に係るマイクロコントローラをシングルチップモードで使用する場合は、図4に示すようにテスト端子2をVSS電位に接続する。つまり、従来のようにテスト端子2の電位をプルダウンすることで、シングルチップモードで使用することができる。
以上のように、本実施の形態に係るマイクロコントローラには、テスト端子2とVCC1電位との間に設けた抵抗3がテスト端子2の電位をプルアップすることでテスト信号を内部で生成するテスト信号生成回路として設けられている。そのため、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト端子の外部処理が不要となり処理動作時のテスト端子を削減することができる。なお、図3及び図4に示すモードエントリ回路1は、従来のモードエントリ回路と同じ構成であるので詳細な説明は省略する。また、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト信号生成回路をテスト端子2とVCC1電位との間に設けた抵抗3としたが、本発明はこれに限られず、テスト端子2の電位をプルアップできる回路であれば良い。
(実施の形態3)
実施の形態1では、テスト端子は未使用の空き端子としたが、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト端子とデータバスとを接続する手段を備えている。図5に示す本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、モードエントリ回路1にテスト端子2が接続され、そのテスト端子2に抵抗3が接続され、さらにテスト端子2とデータバスとを接続する手段であるバッファ回路4が設けられている。このバッファ回路4は、外部入力信号バッファ5から供給されたテスト端子2への信号レベルを、Read信号に基づきデータバスへ読み出す。
以上のように、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、テスト端子2とデータバスとを接続する手段を設けることにより、信号レベルを読み出す等の有効な端子として使用することができるようになり、有効な端子を増やすことができる。
(実施の形態4)
実施の形態1に係るマイクロコントローラでは、マイクロプロセッサモードにモード確定後も、テスト端子に接続した電源(VCC1電位)から抵抗を介してGND(VSS電位)に電流が流れ続けることになる。そこで、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、モード確定後にテスト端子と抵抗との接続を切断する手段を備えている。
具体的には、図6に示すマイクロコントローラでは、テスト端子2と抵抗3との間に設けられたスイッチ6と、スイッチ6の開閉をコントロールするレジスタ回路7と、リセット信号を遅延させる遅延回路8とを備えている。図6に示すスイッチ6、レジスタ回路7及び遅延回路8が、モード確定後にテスト端子と抵抗との接続を切断する手段である制御回路を構成している。
次に、図6に示す制御回路の動作を図7に示す波形に基づいて説明する。リセット信号は、レジスタ回路7のR端子に入力されるとともに、遅延回路8にも入力される。遅延回路8の出力であるセット信号は、図7に示すようにリセット信号に対し所定の時間右側にずれた波形となっており、レジスタ回路7のS端子に入力される。レジスタ回路7のQバー端子からスイッチ6の開閉をコントロールするコントロール信号が出力される。
このコントロール信号は、図7に示すようにリセット信号の立ち下がりに基づき立ち上がり、セット信号の立ち上がりに基づき立ち下がっている。つまり、リセット時のモード確定前にコントロール信号はON状態となり、スイッチ6がONとなるので抵抗3を介するVSS電位がモードエントリ回路1に供給されモードが確定する。リセット解除後にコントロール信号はOFF状態となり、スイッチ6がOFFとなるので抵抗3とテスト端子2との接続が切断される。これにより、本実施の形態に係るマイクロコントローラは、不要な電流経路をカットして低消費電極化することができる。
なお、本実施の形態に係るマイクロコントローラは、実施の形態1で示した抵抗を用いてテスト端子の電位をプルダウンする例に適用したが、本発明はこれに限られず、実施の形態2で示した抵抗を用いてテスト端子の電位をプルアップする例に適用しても良い。
(実施の形態5)
実施の形態4に係るマイクロコントローラでは、リセット信号に基づいてテスト端子と抵抗との接続を制御していた。しかし、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、CPUでプログラム可能な制御信号に基づき、テスト端子と抵抗との接続を制御する。
具体的には、図8に示すマイクロコントローラでは、テスト端子2と抵抗3との間に設けられたスイッチ6と、スイッチ6の開閉をコントロールするレジスタ回路7とを備えている。図8に示すスイッチ6及びレジスタ回路7が、モード確定後にテスト端子と抵抗との接続を切断する手段である制御回路を構成している。
次に、図8に示す制御回路の動作を図9に示す波形に基づいて説明する。リセット信号は、レジスタ回路7のR端子に入力される。レジスタ回路7のS端子には、図6の場合と異なりCPU(図示せず)でプログラム可能な制御信号であるWRITE信号が入力される。レジスタ回路7のQバー端子からスイッチ6の開閉をコントロールするコントロール信号が出力される。
このコントロール信号は、図9に示すようにリセット信号の立ち下がりに基づき立ち上がり、WRITE信号の立ち上がりに基づき立ち下がっている。つまり、リセット時のモード確定前にコントロール信号はON状態となり、スイッチ6がONとなるので抵抗3を介するVSS電位がモードエントリ回路1に供給されモードが確定する。リセット解除後にコントロール信号はOFF状態となり、スイッチ6がOFFとなるので抵抗3とテスト端子2との接続が切断される。これにより、本実施の形態に係るマイクロコントローラは、不要な電流経路をカットして低消費電極化することができる。また、本実施の形態に係るマイクロコントローラでは、WRITE信号を自由にプログラム可能であるため、必要なタイミングで自由に抵抗3とテスト端子2との接続を切断できる。
なお、本実施の形態に係るマイクロコントローラは、実施の形態1で示した抵抗を用いてテスト端子の電位をプルダウンする例に適用したが、本発明はこれに限られず、実施の形態2で示した抵抗を用いてテスト端子の電位をプルアップする例に適用しても良い。
本発明の実施の形態1に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態1に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態2に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態2に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態3に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態4に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態4に係るマイクロコントローラの信号波形を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るマイクロコントローラの回路図である。 本発明の実施の形態5に係るマイクロコントローラの信号波形を示す図である。 従来のマイクロコントローラの回路図である。 従来のマイクロコントローラの信号波形を示す図である。 従来のマイクロコントローラの信号波形を示す図である。
符号の説明
1,102 モードエントリ回路、2 テスト端子、3 抵抗、4 バッファ回路、5 外部入力信号バッファ、6 スイッチ、7 レジスタ回路、8 遅延回路、101 CNVSS端子、103 フリップフロップ回路。

Claims (6)

  1. 外部からテスト信号を入力可能なテスト端子と、
    前記テスト端子に接続され、前記テスト信号を内部で生成するテスト信号生成回路とを備えるマイクロコントローラ。
  2. 請求項1に記載のマイクロコントローラであって、
    前記テスト信号生成回路は、前記テスト端子と所定の電位とを接続する抵抗を有することを特徴とするマイクロコントローラ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマイクロコントローラであって、
    前記テスト端子は、プロセッサモードを変更するモードエントリ回路と接続されていることを特徴とするマイクロコントローラ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のマイクロコントローラであって、
    前記テスト端子とデータバスとを接続する手段をさらに備えたことを特徴とするマイクロコントローラ。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のマイクロコントローラであって、
    リセット信号に基づき、前記テスト信号生成回路と前記テスト端子との接続を制御する制御回路をさらに備えることを特徴とするマイクロコントローラ。
  6. 請求項5に記載のマイクロコントローラであって、
    前記制御回路は、前記リセット信号に加えプログラム可能な制御信号に基づき、前記テスト信号生成回路と前記テスト端子との接続を制御することを特徴とするマイクロコントローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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