JP2008191439A - 騒音振動低減システム及びこれを用いる移動体 - Google Patents
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Abstract
透過音と固体伝播音を同時に低減することができ、人や物の荷重がかかる場所でも十分な強固さを有し、かつ騒音振動低減効果が発揮される騒音振動低減システムを提供し、同システムを用いて従来実現されなかった騒音振動低減効果の高い移動体を提供する。
【解決手段】
騒音振動低減システムは、騒音振動低減装置が対象壁面に対して弾性支持手段を介して取り付けて構成されている。移動体は、上記騒音振動低減システムを既存の床板や内装板等に取り付け、又は騒音振動低減システムにより床板又は内装板等が構成されている。
【選択図】図4
Description
放射音Nの低減には、いくつかの方法が提案されている。例えば、(a)騒音源を低減する方法、(b)制御用スピーカを用い放射音等に対する逆位相の騒音を発生させて、打ち消しあう方法、(c)対象壁面にアクチュエータや圧電材料を取り付け、対象壁面の振動を低減する方法、(d)対象壁面の入射音側に騒音振動低減装置を取り付ける方法などである。固体伝播音Npに対しては、上記(a)(b)(c)しか適用できない。
(b)はアクティブ・ノイズ・コントロール・システム(ANC)と言われる制御方法で、ダクト騒音など、比較的簡単な系でかつ制御系が小さく変化が少ないものに適用可能である。しかし、制御スピーカ、制御装置、センサー等、システム全体としては比較的大きくなる傾向があり、さらに制御システムが複雑となる問題を有している。特に複数システムを適用した場合、相互の制御系の連成が発生し、多入力多出力制御となる場合がある。
(c)は対象壁面の振動状態の同定を行い、振動の腹にアクチュエータや圧電材料を取り付け、制御力を付加することで振動を低減する方法である。低次振動状態でかつ振動エネルギーが小さい場合は適用可能であるが、振動を低減しても放射音等は低減しない場合も多い。また、低次振動状態では一般に振動エネルギーが大きくなるためアクチュエータも大出力のものを適用することとなる。高次振動状態では振動の腹の位置が多数できるため、アクチュエータもその分必要であり、かつ相互の連成問題にも対処しなければならない。
(d)の騒音振動低減装置は、従来は、入射音を何らかの方法で低減することを前提としていたため、図6に示すように、対象壁面Wの入射面側に騒音振動低減装置NCを取り付けていた。対象空間Sにおける外部からの透過音Ntは、対象壁面Wの入射音側に騒音振動低減装置NCを用いることで、低減することが可能である。しかし、対象壁面Wに何らかの振動源から伝播した振動に起因する固体伝播音Npに対しては、騒音低減効果を得ることができない。しかしながら、透過音Ntも、対象壁面Wが入射音Niにより加振され振動が発生し、その結果、二次的に騒音が発生したものである。つまり、透過音Nt、固体伝播音Np共に、対象空間Wへは対象壁面の振動に起因した騒音であると言える。
そして、対象空間S側から対象壁面Wにかかる荷重は対象壁面が受けるため、騒音振動低減装置NCへの影響を考慮する必要はなかった。また、従来の騒音振動低減装置は対象壁面の入射面側に取り付けていたから、固体伝播音Npを低減する効果は無かった。仮に、固体伝播音を低減するために、放射面側に騒音振動低減装置を取り付ける場合は、人や物の荷重がかかる場所では、騒音振動低減装置に荷重がかかるため、システムの強固さを考慮しなければならない。さらに、荷重がかかることで、対象壁面Wの振動が騒音振動低減装置NCに直接伝達されてしまうため、騒音低減効果が発揮されない懸念もある。
前記騒音振動低減装置は、対象壁面に対して弾性支持手段を介して取り付けてあることが望ましい(請求項2)。また、その騒音振動低減装置と対象壁面との間に空気層が設けてあることがさらに望ましい(請求項3)。さらに、騒音振動低減装置と弾性支持手段と空気層とはパネル状に一体構造化されていることが望ましい(請求項4)。
請求項2の発明によれば、騒音振動低減装置は、対象壁面に対して弾性支持手段を介して取り付けてあるので、対象壁面から騒音振動低減装置に振動が伝播することが遮断されるため、騒音振動低減効果の低下が防止される。
請求項3の発明によれば、騒音振動低減装置と対象壁面との間に空気層が設けてあるので、対象壁面からの透過音がより効果的に低減される。
請求項4の発明によれば、騒音振動低減装置と弾性支持手段と空気層とはパネル状に一体構造化されているので、騒音振動低減システムの対象壁面に対する取付施工が簡単である。
請求項6の発明によれば、騒音振動低減装置と弾性支持手段と空気層と荷重支持用の壁面とが、パネル状に一体構造化されているので、騒音振動低減システム及び荷重支持用の壁面の対象壁面に対する取付施工が簡単である。
請求項8の発明によれば、荷重支持用の壁面が規格寸法を有する対象空間の内壁面となるように施工されるので、対象空間が規格寸法を維持したまま、対象壁面からの透過音及び固体伝播音を同時に低減することができるとともに、人や物等の荷重が加えられることがある場所に適用されても、騒音振動低減装置がその荷重の影響を受けることが防止される。
請求項9又は10の発明によれば、移動体の既存の床板や内装板等に上記騒音振動低減システム取り付けられ、又は、移動体の床板又は内装板等が上記騒音振動低減システムにより構成されるので、静粛性を向上した移動体の提供が可能である。
NC 騒音振動低減装置
Ni 入射音
Nt 透過音
Np 固体伝播音
1 弾性支持材
2 空気層
3 荷重支持壁面
4 凹部
5 既存の壁面
Claims (10)
- 対象空間を形成している対象壁面の前記対象空間側の放射面に騒音振動低減装置を取り付けてなる騒音振動低減システム。
- 請求項1において、騒音振動低減装置が対象壁面に対して弾性支持手段を介して取り付けてあることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項2において、騒音振動低減装置と対象壁面との間に空気層が設けてあることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項3において、騒音振動低減装置と弾性支持手段と空気層とがパネル状に一体構造化されていることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項1、2、3又は4において、騒音振動低減装置の放射面側に、対象壁面に弾性支持手段を介して取り付けた荷重支持用の壁面が設けてあることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項5において、騒音振動低減装置と弾性支持手段と空気層と荷重支持用の壁面とが、パネル状に一体構造化されていることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項1ないし4のいずれか1項の騒音振動低減システムにおいて、騒音振動低減装置の対象空間側の面が規格寸法を有する対象空間の内壁面となるように施工されていることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項5又は6の騒音振動低減システムにおいて、荷重支持用の壁面が規格寸法を有する対象空間の内壁面となるように施工されていることを特徴とする騒音振動低減システム。
- 請求項1ないし8のいずれか1項の騒音振動低減システムを既存の床板や内装板等に取り付けた移動体。
- 請求項6の騒音振動低減システムにより床板又は内装板等が構成されている移動体。
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JP2007026353A JP2008191439A (ja) | 2007-02-06 | 2007-02-06 | 騒音振動低減システム及びこれを用いる移動体 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2008191439A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103183120A (zh) * | 2013-03-14 | 2013-07-03 | 昆明理工大学 | 一种火山石消声瓦 |
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-
2007
- 2007-02-06 JP JP2007026353A patent/JP2008191439A/ja active Pending
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