JP2008188105A - 理美容鋏 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】指環部材110に、継手凸部113と、第一テーパー部116を備える指環部材側係止部115を形成し、刃部材120に、継手収容部124と、第二テーパー部126を備える刃部材側係止部125を形成し、連結部材130には、その両端に第三テーパー部を備える係止爪部131して、継手凸部113を継手収容部124に差し込んだ後、係止爪部131を指環部材側係止部115と刃部材側指係止部125とに係止させながら連結部材130を圧接して取着することにより、第三テーパー部が、第一テーパー部116と第二テーパー部126とに摺接して、刃部材120と指環部材110とを互いに密着させる方向に移動させることができる。
【選択図】図10
Description
できなかった。
また、理美容師の側でも、例えば研ぎ処理等のメンテナンスや修理をメーカーに依頼する場合に、刃部材と指環部材とを分離させて、メンテナンスや修理が必要な部材のみをメーカーに預けて、残った部材に一方の部材の予備を取り付けて使用することが可能となる。
しかしながら、従来の溶接以外の接合方法は、上述したように接合部分の安定性や強度、精度及びデザイン性が溶接の場合と比べて大きく劣ることから採用することは難しかった。
連結部材は、そ一端に形成された係止爪部を指環部材の柄部の平面に形成された係止溝部に係止させるとともに、他端に形成された嵌合凸部を刃部材の枢着部の平面に形成された嵌合凹部に嵌合させて取着される。これにより、両者との間にガタ付きや歪みなどがない接合状態を確保することができるのである。
具体的に説明すると、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合、圧接させると、第一幅方向テーパー部と第二幅方向テーパー部とが互いに摺接して、嵌合凸部を、嵌合凹部の幅方向両側から中心方向に向かって移動させようとする力が加わる。その結果、嵌合凸部の幅方向への移動が規制されて、嵌合凹部の中心位置で固定されると同時に、嵌合凸部が嵌合凹部に対して平行に配置されることとなるのである。このように、第一幅方向テーパー部と第二幅方向テーパー部とを設けることによって、嵌合凹部と嵌合凸部とを幅方向からも所定の位置に固定することが可能となる。
このように、触点は鋏の切れ味を大きく左右するものであるところ、請求項6に係る理美容鋏では、これを刃部材側にのみ形成している。すなわち、触点が刃部材側で決定されるので、刃部材若しくは指環部材の一方を交換するような場合であっても、その機能が損なわれることがないのである。
そして、図23(c)に示すように、ネジ240を締め込んで嵌合凸部232を嵌合凹部225内にさらに沈めていくと、嵌合凹部225と嵌合凸部232とが上下方向(矢印C方向)に圧接されると同時に、第二縦方向テーパー部233が第一縦方向テーパー部226と摺接して、指環部材210と刃部材220との間で、互いを引き寄せ合う方向である縦方向(矢印D方向)に移動させる力が働いて、指環部材210と刃部材220との接合端面が密着されることとなる。
つまり、嵌合凹部225と嵌合凸部232との圧接を強めて行くに従って、指環部材210側の接合端面と刃部材220側の接合端面との密着が進行するのである。
ここで、嵌合凹部225と嵌合凸部132とが完全に圧接された状態となっても、嵌合凸部232が底付きしないように、嵌合凹部225と嵌合凸部232との間のクリアランスを確保すべく嵌合凹部225の深さを嵌合凸部232の厚みよりも深く形成している。このため、嵌合凸部232と嵌合凹部225との圧接により、嵌合凸部232が嵌合凹部225内に沈み込んで、指環部材及び刃部材と連結部材との間に段差が生じることも考えられる。しかし、仮にこのような段差が生じたとしても、この段差は極めて微小なものであり、刃体のデザイン性に何ら影響を及ぼすことはない。
図24に示すように、嵌合凹部225に連結部材230の嵌合凸部232を単に嵌め合わせて、図示しないネジを締め込んで嵌合凹部225と嵌合凸部232とを圧接していくと、第一幅方向テーパー部227と第二幅方向テーパー部234とが摺接する。すると、嵌合凸部232に対して幅方向両側(矢印E方向)から、嵌合凹部225の中心に向かって移動させる力が働いて、嵌合凸部232が嵌合凹部225の中心で位置決めがされるとともに、嵌合凹部225と嵌合凸部232とが互いに平行となるように方向決めがなされる。
そして、第一幅方向テーパー部227と第二幅方向テーパー部234との摺接移動が完了したとき、すなわち、幅方向両側から嵌合凸部232に加わる力のバランスがとれたとき、嵌合凸部232は嵌合凹部225内の所定の幅方向位置に固定されると同時に、嵌合凸部232が嵌合凹部225に対して真っ直ぐに配置されるよう方向決めがなされるのである。
100、200 刃体
110、210 指環部材
111、211 指環部
112、212 柄部
113 継手凸部
115 指環部材側係止部
116 第一テーパー部
120、220 刃部材
121、221 刃部
123、222 枢着部
124 継手収容部
125 刃部材側係止部
126 第二テーパー部
130、230 連結部材
131、231 係止爪部
132 第三テーパー部
140、240 ネジ
213 突起部
214 係止溝部
224 嵌入部
225 嵌合凹部
226 第一縦方向テーパー部
227 第一幅方向テーパー部
232 嵌合凸部
233 第二縦方向テーパー部
234 第二幅方向テーパー部
Claims (7)
- 二本の刃体を枢着してなる理美容鋏であって、
前記刃体が、柄部と指環部とを備える指環部材と、
刃部と枢着部とを備える刃部材と、
該指環部材と該刃部材とを連結して両者を接合する連結部材とを有してなることを特徴とする理美容鋏。 - 指環部材には、柄部の端面に継手凸部が形成されるとともに、前記柄部の平面に指環部材側係止部が形成され、
刃部材には、枢着部の端面に前記継手凸部が収容される継手収容部が形成されるとともに、前記枢着部の平面に刃部材側係止部が形成され、
連結部材には、その両端に、それぞれ前記指環部材側係止部と前記刃部材側係止部とに係止される係止爪部が形成されており、
前記継手凸部を前記継手収容部に収容させた後、前記係止爪部をそれぞれ前記指環部材側係止部と前記刃部材側係止部とに係止させて取着することにより、前記指環部材と前記刃部材とを連結し、接合することを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏。 - 指環部材側係止部には、柄部の端面側から指環部側に向かって下降傾斜してなる第一テーパー部が形成され、
刃部材側係止部には、刃部材の端面側から刃部側に向かって下降傾斜してなる第二テーパー部が形成され、
係止爪部には、それぞれ前記第一テーパー部及び前記第二テーパー部に対応する第三テーパー部が形成されており、
連結部材を、刃部材と指環部材とに圧接しながら取着することにより、前記第一テーパー部と前記第二テーパー部とが、それぞれ前記第三テーパー部と摺接して、前記刃部材と前記指環部材とを互いに密着させる方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の理美容鋏。 - 指環部材には、柄部の端面に突起部が形成されるとともに、前記柄部の平面には係止溝部が形成され、
刃部材には、枢着部の端面に前記突起部が嵌入される嵌入部が形成されるとともに、前記枢着部の平面に嵌合凹部が形成され、
連結部材の一端には、前記係止溝部に係止される係止爪部が形成され、他端には、前記嵌合凹部と嵌合する嵌合凸部が形成されており、
前記突起部を前記嵌入部に嵌入させた後、前記係止溝部に前記係止爪部を係止させるとともに、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合させて、前記連結部材を前記刃部材と前記指環部材とに取着することにより、前記指環部材と前記刃部材とを連結し、接合することを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏。 - 嵌合凹部には、枢着部の端面側から刃部側に向かって下降傾斜してなる第一縦方向テーパー部が形成され、
嵌合凸部には、前記第一縦方向テーパー部に対応する第二縦方向テーパー部が形成されており、
連結部材を、刃部材と指環部材とに圧接しながら取着することにより、前記第一縦方向テーパー部と前記第二縦方向テーパー部とを摺接させて、前記刃部材と前記指環部材とを互いに密着させる方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の理美容鋏。 - 嵌合凹部には、第一縦方向テーパー部と直交する方向に傾斜する第一幅方向テーパー部が形成され、
嵌合凸部には、前記第一幅方向テーパー部に対応する第二幅方向テーパー部が形成されており、
連結部材を、指環部材と刃部材とに圧接して取着することにより、前記第一幅方向テーパー部と前記第二幅方向テーパー部とを摺接させて、前記刃部材と前記指環部材との幅方向における位置決めと方向決めとがなされるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の理美容鋏。 - 刃部材側にのみ触点が形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の理美容鋏。
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JPH11290560A (ja) * | 1998-04-09 | 1999-10-26 | Yaoki Kogyo Kk | 手動利器における本体と柄部との連結構造 |
JP2000354982A (ja) * | 1999-06-14 | 2000-12-26 | Yakuseru:Kk | 手動利器 |
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