JP2008186984A - 搬送装置の位置調整方法、搬送装置の位置調整装置及びicハンドラー - Google Patents

搬送装置の位置調整方法、搬送装置の位置調整装置及びicハンドラー Download PDF

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JP2008186984A JP2007018870A JP2007018870A JP2008186984A JP 2008186984 A JP2008186984 A JP 2008186984A JP 2007018870 A JP2007018870 A JP 2007018870A JP 2007018870 A JP2007018870 A JP 2007018870A JP 2008186984 A JP2008186984 A JP 2008186984A
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Hiroaki Hosomi
浩昭 細見
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Abstract

【課題】構成を簡単にでき、キャリブレーション操作も簡単に行え、しかも、精度の高い
ずれ位置を短い時間で検出できる搬送装置の位置調整方法、搬送装置の位置調整装置及び
ICハンドラーを提供する。
【解決手段】X軸及びY軸光出射装置31a,32aからテストソケットの上方位置に出
射するライン状のビームに対して電子部品と吸着ノズルを、同ビームを遮るように下降さ
せる。X軸及びY軸ラインセンサ31b,32bは、電子部品がビームを遮るとき、X軸
及びY軸部品位置検出信号SLTX,SLTYを出力する。各ラインセンサ31b,32
bは、吸着ノズルがビームを遮るとき、各々X軸及びY軸ノズル位置検出信号SLNX,
SLNYを出力する。CPU51は、X軸及びY軸部品位置検出信号SLTX,SLTY
とX軸及びY軸ノズル位置検出信号SLNX,SLNYとから電子部品の中心位置と吸着
ノズルの中心位置を求めた後、ずれ量を算出する。
【選択図】図12

Description

本発明は、搬送装置の位置調整方法、搬送装置の位置調整装置及びICハンドラーに関
するものである。
半導体チップ等の電子部品の試験装置には、一般に搬送装置としてのICハンドラーを
備えている。ICハンドラーは、トレイのポケットに収容された電子部品を、吸着把持し
て、テストソケットに離脱配置し、テスト終了後、その電子部品を吸着把持して、テスト
結果に応じた回収トレイのポケットに離脱配置するものである。
この種のICハンドラーは、正確に電子部品の所定位置(中心位置)を吸着把持する必
要があるとともに、正確に電子部品を所定の位置に離脱配置する必要がある。そのため、
事前に、電子部品を吸着把持するハンド(把持部材の中心位置)が、所定の移動先に移動
するように移動位置の調整が行われる。
しかしながら、稼働中に、電子部品をヒータ等で加熱して試験が行われる場合、加熱源
によって供給トレイが熱膨張して変形することによって偏倚するポケットの位置(中心位
置)と、予め決められた把持部材の移動先の位置との間にずれが生じる。また、稼働中に
進行する機械的歪みにて把持部材の移動先への移動量の変動よって予め決められた把持部
材の移動先の位置が偏倚する。さらに、トレイはそれぞれ個々に個体差を持っていること
から、別のトレイに変更される度にトレイがもつ個体差によってポケットの位置(中心位
置)と、予め決められた把持部材の移動先の位置との間にずれが生じる。
そこで、把持部材の中心位置を求め、その把持部材の中心位置を基準に位置調整しずれ
を調整するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1においては、把持部材は、まず基準器まで移動させて中
心位置を計測してからポケット位置を検出する複数の標準部の凸面に移動させて凸面の中
心位置を計測する動作(セルフアライメント動作)に時間を要していた。さらに、セルフ
アライメント動作の最中には電子部品の搬送することができなかった。
また、セルフアライメント動作では、把持部材の中心位置などを求めるだけであって、
吸着把持する電子部品との相対位置関係は考慮されていない。従って、把持部材は所定の
移動先に移動させることができるが、把持部材の中心位置と電子部品の中心位置が一致し
た状態で、把持部材が電子部品を吸着把持しているとは限らない。同様に、吸着把持した
電子部品を、移動先のポケットまたはテストソケットに配置できるとは限らない。
これは、電子部品を収容するポケット(テストソケットも同様)は、電子部品が縁で引
っ掛かって完全に収容されない状態を防ぐために、縁の回りをテーパ状に形成すると共に
、ポケットを電子部品より若干大きめに形成している。そのための、ポケットに収容され
た電子部品は、そのポケットの中の限られた範囲で自由な配置をとることができ、ハンド
を精度よく所定の位置に移動しても、把持部材の中心位置と電子部品の中心位置が一致し
た状態で、把持部材は電子部品を吸着把持することができない。
従って、例えばテストソケットに離脱配置するとき、重力バランスから電子部品が斜め
になってハンドから離脱(落下)する。その結果、電子部品が縁で引っ掛かって完全に収
容されない状態が発生する。
また、部品認識カメラで、把持部材に把持された電子部品を撮像し画像処理して電子部
品のずれ位置を求め、求めたずれ位置から移動先を補正してテストソケット等に配置させ
る装置が提案されている(特許文献2)。
特開2005−183760号公報 特開2003−255018号公報
ところで、特許文献2における部品認識カメラを使って電子部品の画像データを取得し
、その画像データにて画像認識してずれ位置を求めることから、制御装置(CPU)の負
荷が大きくなるとともに、高価な装置となっていた。しかも、電子部品を撮像する際に光
りを当てて撮像する。このとき、電子部品の接続端子からの反射光の具合が電子部品の種
類によって異なることから、精度の高い画像処理を行うためには、その都度キャリブレー
ション操作を行う必要がある。
このキャリブレーション操作は、テストする電子部品に応じて絞り調整、光の強さエリ
アの設定、フォーカス合わせ等、電子部品を認識するための多くの撮像情報を求め記憶す
る必要があり、事前のキャリブレーション操作は簡単とはいえず、多大な時間を要してい
た。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、構成を簡
単にすることができるとともに、キャリブレーション操作も簡単に行え、しかも、精度の
高いずれ位置を短い時間で検出できる搬送装置の位置調整方法、搬送装置の位置調整装置
及びICハンドラーを提供することにある。
本発明の搬送装置の位置調整方法は、ハンドの把持部材を供給部の把持位置に移動させ
、その供給部に配置された搬送物を、前記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を受
入部に配置する搬送装置の位置調整方法において、予め、供給部に配置された搬送物を前
記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を前記受入部に配置させながら、その把持し
た搬送物の中心位置と、搬送物を把持した状態の前記ハンドの中心位置とのずれ量を求め
、前記供給部に配置された搬送物を前記把持部材にて把持する際、前記求めたずれ量に基
づいて、前記供給部における前記把持部材の把持位置を補正して、前記供給部に配置され
た搬送物を前記把持部材にて把持する。
本発明の搬送装置の位置調整方法によれば、供給部の形成バラツキ(個体差)、供給部
の熱膨張、稼働による機械歪み等によって、供給部に配置された搬送物の把持位置に誤差
が生じても、搬送物の中心位置と把持部材の中心とが一致するように、把持部材は供給部
に配置された搬送物を把持することができる。また、供給部に配置された搬送物の把持位
置に生じた誤差は、把持部材が把持した搬送物を受入部に配置させながら、短い時間で求
めることができる。
本発明の搬送装置の位置調整方法は、供給部に配置された搬送物を把持したハンドの把
持部材を受入部の離脱位置に移動させ、その把持部材にて把持した搬送物を受入部に配置
する搬送装置の位置調整方法において、予め、前記受入部に配置された搬送物を、前記把
持部材にて把持し、前記受入部の離脱位置に移動させながら、その把持した搬送物の中心
位置と、前記搬送物を把持した状態の前記把持部材の中心位置とのずれ量を求め、前記受
入部に搬送物を把持部材にて配置する際、前記求めたずれ量に基づいて前記受入部の離脱
位置を補正して、前記搬送物を受入部に配置する。
本発明の搬送装置の位置調整方法によれば、受入部の形成誤差(個体差)、受入部の熱
膨張、稼働による機械歪み等によって、搬送物の受入部における把持部材の離脱位置に誤
差が生じても、受入部の中心位置と搬送物の中心位置が一致するように、把持部材は搬送
物を受入部の配置位置に離脱配置することができる。また、搬送物の受入部における把持
部材の離脱位置に生じた誤差は、把持部材が把持した搬送物を離脱位置に移動させながら
、短い時間で求めることができる。
本発明の搬送装置の位置調整装置は、ハンドの把持部材を供給部の把持位置に移動させ
、その供給部に配置された搬送物を、前記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を受
入部に配置する搬送装置の位置調整装置において、前記受入部の上方位置において第1方
向にライン状の第1のライン光を出射する第1光出射装置と、前記第1光出射装置と相対
向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記第1のライン光を受光する第
1ラインセンサと、前記受入部の上方位置において前記第1方向に対して直交する第2方
向にライン状の第2のライン光を出射する第2光出射装置と、前記第2光出射装置と相対
向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記第2のライン光を受光する第
2ラインセンサと、前記搬送物を把持した状態で前記把持部材を、前記第1方向及び前記
第2方向と直交する第3方向に移動させて、前記搬送物と前記把持部材を前記第1のライ
ン光及び前記第2のライン光を通過させてから、前記搬送物を前記受入部に配置させる移
動手段と、前記第1ラインセンサからの検出信号に基づいて、前記第1方向における前記
搬送物の中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第1方向ずれ量として算出する第
1方向ずれ量算出手段と、前記第2ラインセンサからの検出信号に基づいて、第2方向に
おける前記搬送物の中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第2方向ずれ量として
算出する第2方向ずれ量算出手段と、前記第1方向ずれ量と第2方向ずれ量に基づいて、
前記供給部における前記把持部材の把持位置の第1補正値を求める第1補正値算出手段と
を備えた。
本発明の搬送装置の位置調整装置によれば、移動手段にて、前記搬送物を把持した状態
で把持部材を、受入部に配置させる第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に移動
させるだけで、第1方向における搬送物の中心位置と把持部材の中心位置の第1方向ずれ
量と、第2方向における搬送物の中心位置と把持部材の中心位置の第2方向ずれ量を算出
することができる。従って、一つの方向(第3方向)に移動させるという簡単な構成で、
しかも、電子部品Tを受入部に配置させるまでの短時間で、第1方向ずれ量と第2方向ず
れ量を算出し、把持部材の供給部における把持位置の第1補正値を求めることができる。
その結果、供給部の形成バラツキ(個体差)、供給部の熱膨張、稼働による機械歪み等に
よって、供給部に配置された搬送物の把持位置に誤差が生じる場合でも、搬送物の中心位
置と把持部材の中心とが一致するように、把持部材は供給部に配置された搬送物を把持す
ることができる。
本発明の搬送装置の位置調整装置は、供給部に配置された搬送物を把持したハンドの把
持部材を受入部の離脱位置に移動させ、その把持部材にて把持した搬送物を受入部に配置
する搬送装置の位置調整装置において、前記受入部の上方位置において第1方向にライン
状の第1のライン光を出射する第1光出射装置と、前記第1光出射装置と相対向するよう
に配置され、前記受入部の上方位置において前記第1のライン光を受光する第1ラインセ
ンサと、前記受入部の上方位置において前記第1方向に対して直交する第2方向にライン
状の第2のライン光を出射する第2光出射装置と、前記第2光出射装置と相対向するよう
に配置され、前記受入部の上方位置において前記第2のライン光を受光する第2ラインセ
ンサと、前記受入部に配置された搬送物を把持し、その搬送物を把持した状態で前記把持
部材を、前記受入部から前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に移動させて
、前記搬送物と前記把持部材を前記第1のライン光及び前記第2のライン光を通過させる
移動手段と、前記第1ラインセンサからの検出信号に基づいて、前記第1方向における前
記搬送物の中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第1方向ずれ量として算出する
第1方向ずれ量算出手段と、前記第2ラインセンサからの検出信号に基づいて、第2方向
における前記搬送物の中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第2方向ずれ量とし
て算出する第2方向ずれ量算出手段と、前記第1方向ずれ量と第2方向ずれ量に基づいて
、前記受入部における前記把持部材の離脱位置の第2補正値を求める第2補正値算出手段
とを備えた。
本発明の搬送装置の位置調整装置によれば、移動手段にて、前記搬送物を把持した状態
で把持部材を、受入部から第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に移動させるだ
けで、第1方向における搬送物の中心位置と把持部材の中心位置の第1方向ずれ量と、第
2方向における搬送物の中心位置と把持部材の中心位置の第2方向ずれ量を算出すること
ができる。従って、一つの方向(第3方向)に移動させるという簡単な構成で、しかも、
電子部品Tを受入部から第3方向に移動させる短時間で、第1方向ずれ量と第2方向ずれ
量を算出し、把持部材の受入部における離脱位置の第2補正値を求めることができる。そ
の結果、受入部の形成誤差(個体差)、受入部の熱膨張、稼働による機械歪み等によって
、搬送物の受入部における離脱位置に誤差が生じる場合でも、受入部の中心位置と搬送物
の中心位置が一致するように、把持部材は搬送物を受入部の配置位置に離脱配置すること
ができる。
本発明の搬送装置の位置調整装置は、前記搬送物は、直方体の形状であり、前記第1ラ
インセンサからの検出信号に基づいて前記搬送物の前記第1方向に対応する検出幅を算出
し、前記算出した検出幅と、前記第1方向に対応する搬送物の第1の辺の第1の幅と、前
記第2方向に対応する搬送物の第2の辺の第2の幅とから、前記第1方向と前記第1の辺
の向きがなす鋭角を搬送物のずれ角度として算出するずれ角度算出手段を備え、前記移動
手段は、前記ずれ角度に基づいて、前記搬送物を把持しながら第3方向を軸にして該搬送
物を回転させることができる。
本発明の搬送装置の位置調整装置によれば、搬送物の第1の辺の向きと第1の方向がな
すずれ角度を簡単な構成で算出できて、搬送物を吸着した搬送装置は、算出されたずれ角
度に基づいて回転されれば、搬送物の向きは、受入部との離脱配置に好適な向きにするこ
とができる。
本発明のICハンドラーは、上記搬送装置の位置調整装置を備えた。
本発明のICハンドラーによれば、位置調整装置により位置調整が短時間で済み、IC
ハンドラーは直ちに電子部品を供給部から把持し受入部に搬送するための作業を行うこと
ができる。
本発明のICハンドラーは、上記搬送装置の位置調整装置を備えた。
本発明のICハンドラーによれば、位置調整装置により位置調整が短時間で済み、IC
ハンドラーは直ちに電子部品を供給部から把持し受入部に搬送するための作業を行うこと
ができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、搬送装置としてのICハンドラー10の平面図を示す。ICハンドラー10は
、その基台11の上面11aに第1及び第2ホットプレート12,13が備えられている
。各ホットプレート12,13は、その上面に複数の四角形状のポケット12a,13a
が凹設されている。各ホットプレート12,13に形成された複数のポケット12a,1
3aは、前後方向(Y方向)に2列に予め定めた間隔で形成されている。第1及び第2ホ
ットプレート12,13は、各ポケット12a,13aに検査前の搬送物としての電子部
品Tが配置され、配置された電子部品Tを加熱(予備加熱)する。第1ホットプレート1
2と第2ホットプレート13は、それぞれ別々に所望の温度にポケット12a,13a中
の電子部品Tを加熱制御できるようになっている。
電子部品Tは、本実施形態では半導体チップであって、図2に示すように、外形が直方
体になっている。
基台11の上面11aであって第1及び第2ホットプレート12,13の後方(Y方向
)位置には、テストソケット14が備えられている。受入部としてのテストソケット14
は、四角形状の凹部であって、その底面に複数の接続端子が形成され、基台11内に設け
られた測定装置U1(図12参照)と電気的に接続されている。そして、テストソケット
14内に電子部品Tが配置されると、電子部品Tは、その下面Tbに形成された外部端子
が測定装置U1と電気的に接続され同測定装置U1によって電気的特性の検査が行われる
基台11の右半分には、供給トレイ16、複数の良品回収トレイ17、複数の不良品回
収トレイ18が配置されている。供給部としての供給トレイ16は、複数の四角形状のポ
ケット16aが前後方向(Y方向)に2列に予め定めた間隔で凹設されている。供給トレ
イ16の各ポケット16aは、図3に示すように、検査前の電子部品Tが収容されている
。良品回収トレイ17は、供給トレイ16と同様に、複数の四角形状のポケット17aが
前後方向(Y方向)に2列に予め定めた間隔で凹設されている。良品回収トレイ17の各
ポケット17aは、測定装置U1の検査にとって良品と判定された電子部品Tが収容され
ている。不良品回収トレイ18は、供給トレイ16と同様に、複数の四角形状のポケット
18aが前後方向(Y方向)に2列に予め定めた間隔で凹設されている。不良品回収トレ
イ18の各ポケット18aは、測定装置U1の検査にとって不良品と判定された電子部品
Tが収容されている。
つまり、供給トレイ16のポケット16aに収容された検査前の電子部品Tは、第1及
び第2ホットプレート12,13のいずれかのポケット12a,13aに収容されて、予
め定めた温度に加温される。ポケット12a,13aで加温された電子部品Tは、テスト
ソケット14に配置され、測定装置U1にて測定検査される。そして、測定装置U1の検
査によって良品と判定された電子部品Tは、所定の良品回収トレイ17の所定のポケット
17aに配置される。一方、測定装置U1の検査によって不良品と判定された電子部品T
は、所定の不良品回収トレイ18の所定のポケット18aに配置される。
次に、電子部品Tを把持し所定の位置から所定の位置に搬送する搬送機構について説明
する。
図1において、基台11の左側には、Y軸案内部材21が第2方向としての前後方向(
Y方向)に設置され、その上側に配置したX軸案内部材22を前後方向(Y方向)に移動
可能に支持している。X軸案内部材22は、第1方向としての左右方向(X方向)に延び
、その基端部がY軸案内部材21に対して前後方向(Y方向)に移動可能に支持連結され
、先端部が基台11の右側まで延出されている。そして、X軸案内部材22は、Y軸案内
部材21内に設けたY軸モータMYの正逆回転によって駆動する公知の移動機構を介して
同Y軸案内部材21に沿って、即ち前後方向(Y方向)に往復移動するようになっている
X軸案内部材22は、その後側面にキャリッジ23を左右方向(X方向)に移動可能に
支持している。キャリッジ23は、X軸案内部材22内に設けたX軸モータMXの正逆回
転によって駆動する公知の移動機構を介して同X軸案内部材22に沿って、即ち左右方向
(X方向)に往復移動するようになっている。従って、キャリッジ23は、Y軸モータM
Y及びX軸モータMXを駆動制御することによって、基台11の上面11a(XY平面)
に設けた、第1及び第2ホットプレート12,13、テストソケット14、供給トレイ1
6、各良品回収トレイ17、各不良品回収トレイ18の上方位置に移動配置されるように
なっている。
キャリッジ23には、ハンド24が設けられている。ハンド24はそのハンド本体24
aがキャリッジ23に固設され、そのハンド本体24aには、図4に示すように、把持部
材としての円筒状の吸着ノズル25が第3方向としての上下方向(Z方向)に移動可能に
設けられている。吸着ノズル25は、その中心軸C1が上下方向(Z方向)と平行なるよ
うに延び、ハンド本体24a内に設けたZ軸モータMZの正逆回転によって駆動する公知
の移動機構を介して上下方向(Z方向)に往復移動するようになっている。
吸着ノズル25は、その通路26が電磁バルブ等の切換バルブBL(図12参照)を介
して図示しない負圧発生源に接続されている。そして、切換バルブBLの切換えによって
負圧発生源と接続されると、吸着ノズル25の開口端25aに負圧が供給され、負圧の作
用により電子部品Tを図5に示すように開口端25aに吸着するようになっている。反対
に、切換バルブBLの切替えによって負圧発生源から大気と接続されると、吸着ノズル2
5の開口端25aは大気圧になり、吸着していた電子部品Tは開口端25aから離脱する
ようになっている。
従って、吸着ノズル25を、供給トレイ16のポケット16a、第1及び第2ホットプ
レート12,13のポケット12a,13a、テストソケット14に収容された電子部品
Tの直上位置にそれぞれ配置する。続いて、吸着ノズル25を、電子部品Tの上面に当接
する位置まで下方に移動させて、吸着ノズル25にて同電子部品Tを吸着することによっ
て、前記ポケット16a,12a、13a、テストソケット14等から電子部品Tをそれ
ぞれ取り出すことができる。
また、吸着ノズル25を、第1及び第2ホットプレート12,13のポケット12a,
13a、テストソケット14、良品回収トレイ17のポケット17a又は不良品回収トレ
イ18のポケット18aの直上位置にそれぞれ配置する。続いて、吸着ノズル25を下方
に移動させて、吸着ノズル25にて吸着された電子部品Tを離脱すると、それぞれ前記ポ
ケット12a,13a,17a,18a、テストソケット14等に電子部品Tを収容させ
ることができる。
つまり、搬送機構によって、供給トレイ16のポケット16aの電子部品Tを第1及び
第2ホットプレート12,13のいずれかのポケット12a,13aに搬送し、そのポケ
ット12a、13aの電子部品Tをテストソケット14に搬送することができる。また、
搬送機構は、テストソケット14の電子部品Tを、所定の良品回収トレイ17の所定のポ
ケット17a又は所定の不良品回収トレイ18の所定のポケット18aに搬送することが
できる。
基台11の上面11aであって、テストソケット14の周囲には、図1に示すように、
ずれ位置検出装置30がテストソケット14の外縁に沿って設けられている。
図6はずれ位置検出装置30の全体斜視図、図7はその平面図を示す。図6において、
ずれ位置検出装置30は、X軸ずれ位置検出部31とY軸ずれ位置検出部32とから構成
されている。X軸ずれ位置検出部31は、第1光出射装置としてのX軸光出射装置31a
と第1ラインセンサとしてのX軸ラインセンサ31bとから構成されている。また、Y軸
ずれ位置検出部32は、第2光出射装置としてのY軸光出射装置32aと第2ラインセン
サとしてのY軸ラインセンサ32bとから構成されている。そして、ずれ位置検出装置3
0の検出部は、テストソケット14より高い位置に設けられている。
X軸光出射装置31aとX軸ラインセンサ31bは、テストソケット14を間に挟んで
前後方向(Y方向)に相対向するように一定の間隔をおいて配設されている。Y軸光出射
装置32aとY軸ラインセンサ32bは、テストソケット14を間に挟んで左右方向(X
方向)に相対向するように一定の間隔をおいて配設されている。そして、X軸光出射装置
31a及びX軸ラインセンサ31bの各筐体とY軸光出射装置32a及びY軸ラインセン
サ32bの各筐体とで囲まれた2点鎖線で示す平面四角形状の空間を、検出空間Zとして
いる。そして、検出空間Zは、電子部品Tを、余裕をもって上方から収容することのでき
る大きさの空間となっているとともに、上方から見るとテストソケット14全体を覆うよ
うに配置されている。
X軸光出射装置31a及びY軸光出射装置32aは発光ダイオード、コリノメータ、シ
リンドリカルレンズ等を備えて、発光ダイオードからの光がコリノメータによって平行光
にされ、その平行光がシリンドリカルレンズによってそれぞれライン状のビームLX,L
Yとなって出射される。
つまり、X軸光出射装置31aは、左右方向(X方向)と平行なライン状の第1のライ
ン光としてのビームLXを、相対向する位置にあるX軸ラインセンサ31bに向かって出
射する。また、Y軸光出射装置32aは、前後方向(Y方向)と平行なライン状の第2の
ライン光としてのビームLYを、相対向する位置にあるY軸ラインセンサ32bに向かっ
て出射する。
X軸ラインセンサ31bとY軸ラインセンサ32bは、一列に設けたフォトダイオード
等の受光素子アレイを備え、その受光素子アレイがそれぞれ対応するライン状のビームL
X,LYを受光し、受光素子アレイの各受光素子がそれぞれ光−電気変換して電気信号を
出力する。そして、X軸ラインセンサ31bは、そのスリット状の受光面が左右方向(X
方向)と平行に形成され、その受光素子アレイがX軸光出射装置31aから出射されるラ
イン状のビームLXを受光する。また、Y軸ラインセンサ32bは、そのスリット状の受
光面が前後方向(Y方向)と平行に形成され、その受光素子アレイがY軸光出射装置32
aから出射されるライン状のビームLYを受光する。
尚、本実施形態は、XY平面に平行なライン状のビームLX,LYの高さ位置(基台1
1の上面11aからのZ方向の位置)は、電子部品Tをテストソケット14に配置したと
き、その電子部品Tの上面Taが、ビームLX,LYより十分に下方位置、例えば10ミ
リメートル下方になる高さ位置に設定されている。
従って、吸着ノズル25を下方に移動して、検出空間Zに電子部品Tを吸着把持した吸
着ノズル25を上方から収容すると、まず、電子部品Tがライン状のビームLX,LYを
上から下に向かって通過し、続いて吸着ノズル25がライン状のビームLX,LYを遮る
このとき、図8に示すように、電子部品TのX軸光出射装置31a側に面した部分がラ
イン状のビームLXの一部を遮るとともに、電子部品TのY軸光出射装置32a側に面し
た部分がライン状のビームLYの一部を遮る。続いて、図9に示すように、吸着ノズル2
5のX軸光出射装置31a側に面した部分がライン状のビームLXの一部を遮るとともに
、吸着ノズル25のY軸光出射装置32a側に面した部分がライン状のビームLYの一部
を遮る。
X軸ラインセンサ31bは、電子部品Tで一部が遮られたライン状のビームLXを受光
することによって、受光素子アレイのどの受光素子が光を受光したか、受光しなかったか
を示す電気信号を各受光素子から出力する。つまり、X軸ラインセンサ31bは、X方向
に配置された受光素子アレイの何番目から何番目の受光素子が光を受光しなかったかを検
出するためのX軸部品位置検出信号SLTXを出力する。詳述すると、図8に示すように
、X軸ラインセンサ31bは、吸着ノズル25に吸着された電子部品TのX軸光出射装置
31a側に面した左右方向(X方向)の両端部の位置PTx1、PTx2の位置を割り出
すことができるX軸部品位置検出信号SLTXを出力する。
同様に、Y軸ラインセンサ32bは、電子部品Tで一部が遮られたライン状のビームL
Yを受光することによって、受光素子アレイのどの受光素子が光を受光したか、受光しな
かったかを示す電気信号を各受光素子から出力する。つまり、Y軸ラインセンサ32bは
、Y方向に配置された受光素子アレイの何番目から何番目の受光素子が光を受光しなかっ
たかを検出するためのY軸部品位置検出信号SLTYを出力する。詳述すると、図8に示
すように、Y軸ラインセンサ32bは、吸着ノズル25に吸着された電子部品TのY軸光
出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の両端部の位置PTy1、PTy2の位置
を割り出すことができるY軸部品位置検出信号SLTYを出力する。
また、X軸ラインセンサ31bは、吸着ノズル25で一部が遮られたライン状のビーム
LXを受光することによって、X方向に配置された受光素子アレイの何番目から何番目の
受光素子が光を受光しなかったかを検出するためのX軸ノズル位置検出信号SLNXを出
力する。詳述すると、図9に示すように、X軸ラインセンサ31bは、電子部品Tを吸着
した状態の吸着ノズル25のX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の両端
部の位置PNx1、PNx2の位置を割り出すことができるX軸ノズル位置検出信号SL
NXを出力する。
同様に、Y軸ラインセンサ32bは、吸着ノズル25で一部が遮られたライン状のビー
ムLYを受光することによって、Y方向に配置された受光素子アレイの何番目から何番目
の受光素子が光を受光しなかったかを検出するためのY軸ノズル位置検出信号SLNYを
出力する。詳述すると、図9に示すように、Y軸ラインセンサ32bは、電子部品Tを吸
着した状態の吸着ノズル25のY軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の両
端部の位置PNy1、PNy2の位置を割り出すことができるY軸ノズル位置検出信号S
LNYを出力する。
そして、図8に示すように、X軸部品位置検出信号SLTXによって、吸着ノズル25
に吸着された電子部品TのX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の幅Wt
x(=PTx1−PTx2)とその時の中心位置(X軸部品中心位置Txc(=Wtx/
2))が算出される。同時に、Y軸部品位置検出信号SLTYによって、吸着ノズル25
に吸着されている電子部品TのY軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の幅
Wty(=PTy1−PTy2)とその時の中心位置(Y軸部品中心位置Tyc(=Wt
y/2))が算出される。
一方、図9に示すように、X軸ノズル位置検出信号SLNXによって、電子部品Tを吸
着した吸着ノズル25のX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の幅Wnx
(=PNx1−PNx2)とその時の中心位置(X軸ノズル中心位置Nxc(=Wnx/
2))が算出される。同時に、Y軸ノズル位置検出信号SLNYによって、電子部品Tを
吸着している吸着ノズル25のY軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の幅
Wny(=PNy1−PNy2)とその時の中心位置(Y軸ノズル中心位置Nyc(=W
ny/2))が算出される。
さらに、図10に示すように、X軸部品中心位置TxcとX軸ノズル中心位置Nxcと
によって、X軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)における吸着ノズル25
の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ(X軸ずれ量ΔX(=Tx
c−Nxc))が求められる。また、図11に示すようにY軸部品中心位置TycとY軸
ノズル中心位置Nycによって、Y軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)に
おける吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ(Y
軸ずれ量ΔY(=Tyc−Nyc))が求められる。
次に、上記のように構成したICハンドラー10の電気的構成を図12に従って説明す
る。
図12において、ICハンドラー10は、第1方向ずれ量算出手段、第2方向ずれ量算
出手段、第1補正値算出手段及び第2補正値算出手段としての制御部40を備えている。
さらに、ICハンドラー10は、X軸モータドライバ41、Y軸モータドライバ42、Z
軸モータドライバ43、X軸ずれ位置検出ドライバ44、Y軸ずれ位置検出ドライバ45
、バルブドライバ46、外部入出力インターフェース(外部入出力IF)47とを備えて
いる。制御部40は、各ドライバ41〜46、外部入出力IF47とバスを介して接続し
ている。
X軸モータドライバ41は、X軸案内部材22内に設けたX軸モータMXと電気的に接
続され、X軸モータMXに対して制御部40からのX軸制御信号CXに基づいて正逆回転
するためのX軸駆動信号DCXを生成し出力する。そして、X軸モータMXがX軸駆動信
号DCXに応答して正逆回転することによって、キャリッジ23(吸着ノズル25)はX
軸案内部材22に沿って左右方向(X方向)に往復動する。X軸モータドライバ41は、
X軸モータMXに設けられたX軸エンコーダ48と電気的に接続されている。X軸エンコ
ーダ48は、ロータリエンコーダよりなり、X軸モータMXの回動量を検出しそのX軸検
出信号SXをX軸モータドライバ41に出力する。X軸モータドライバ41は、このX軸
検出信号SXを制御部40に出力する。
Y軸モータドライバ42は、Y軸案内部材21内に設けたY軸モータMYと電気的に接
続され、Y軸モータMYに対して制御部40からのY軸制御信号CYに基づいて正逆回転
するためのY軸駆動信号DCYを生成し出力する。そして、Y軸モータMYがY軸駆動信
号DCYに応答して正逆回転することによって、X軸案内部材22(吸着ノズル25)は
Y軸案内部材21に沿って前後方向(Y方向)に往復動する。Y軸モータドライバ42は
、Y軸モータMYに設けられたY軸エンコーダ49と電気的に接続されている。Y軸エン
コーダ49は、ロータリエンコーダよりなり、Y軸モータMYの回動量を検出しそのY軸
検出信号SYをY軸モータドライバ42に出力する。Y軸モータドライバ42は、このY
軸検出信号SYを制御部40に出力する。
移動手段を構成するZ軸モータドライバ43は、ハンド本体24a内に設けた同じく移
動手段を構成するZ軸モータMZと電気的に接続され、Z軸モータMZに対して制御部4
0からのZ軸制御信号CZに基づいて正逆回転するためのZ軸駆動信号DCZを生成し出
力する。そして、Z軸モータMZがZ軸駆動信号DCZに応答して正逆回転することによ
って、吸着ノズル25はハンド本体24aに沿って上下方向(Z方向)に往復動する。Z
軸モータドライバ43は、Z軸モータMZに設けられたZ軸エンコーダ50と電気的に接
続されている。Z軸エンコーダ50は、ロータリエンコーダよりなり、Z軸モータMZの
回動量を検出しそのZ軸検出信号SZをZ軸モータドライバ43に出力する。Z軸モータ
ドライバ43は、このZ軸検出信号SZを制御部40に出力する。
X軸ずれ位置検出ドライバ44は、ずれ位置検出装置30(X軸ずれ位置検出部31)
のX軸光出射装置31aとX軸ラインセンサ31bに接続されている。X軸ずれ位置検出
ドライバ44は、X軸光出射装置31aに対して制御部40からのX軸発光制御信号CL
Xに基づいて発光ダイオードを発光させるための発光駆動信号DCLXを生成し出力する
。X軸光出射装置31aは、発光駆動信号DCLXに応答して、ライン状のビームLXを
X軸ラインセンサ31bに向かって出射する。X軸ラインセンサ31bはライン状のビー
ムLXの受光に基づく前記X軸部品位置検出信号SLTX及びX軸ノズル位置検出信号S
LNXをX軸ずれ位置検出ドライバ44に出力する。X軸ずれ位置検出ドライバ44は、
X軸部品位置検出信号SLTX及びX軸ノズル位置検出信号SLNXを制御部40に出力
する。
Y軸ずれ位置検出ドライバ45は、ずれ位置検出装置30(Y軸ずれ位置検出部32)
のY軸光出射装置32aとY軸ラインセンサ32bに接続されている。Y軸ずれ位置検出
ドライバ45は、Y軸光出射装置32aに対して制御部40からのY軸発光制御信号CL
Yに基づいて発光ダイオードを発光させるための発光駆動信号DCLYを生成し出力する
。Y軸光出射装置32aは、発光駆動信号DCLYに応答して、ライン状のビームLYを
Y軸ラインセンサ32bに向かって出射する。Y軸ラインセンサ32bはライン状のビー
ムLYの受光に基づく前記Y軸部品位置検出信号SLTY及びY軸ノズル位置検出信号S
LNYをY軸ずれ位置検出ドライバ45に出力する。Y軸ずれ位置検出ドライバ45は、
Y軸部品位置検出信号SLTY及びY軸ノズル位置検出信号SLNYを制御部40に出力
する。
バルブドライバ46は、吸着ノズル25を負圧発生源と大気との間で切り換える切換バ
ルブBLと接続され、制御部40からの吸引・離脱制御信号に基づいて切換バルブBLを
切換駆動させる。バルブドライバ46は、制御部40からの吸引制御信号に応答して切換
バルブBLを介して吸着ノズルと負圧発生源とを接続させ、吸着ノズル25の開口端25
aに発生する負圧の作用により電子部品Tを吸着するようになっている。また、バルブド
ライバ46は、制御部40からの離脱制御信号に応答して切換バルブBLを介して吸着ノ
ズルと大気とを接続させ、吸着ノズル25の開口端25aを大気圧にして吸着していた電
子部品Tを離脱させる。
外部入出力IF47は、測定装置U1と接続されている。外部入出力IF47は、測定
装置U1からの電子部品Tの測定結果を入力し、その測定結果を制御部40に出力する。
また、外部入出力IF47は、ティーチングペンダントやパーソナルコンピュータ等の周
辺装置と接続されている。外部入出力IF47は、その周辺装置U2からの教示データ(
電子部品Tの電気的特性テストのための電子部品搬送データ)等の情報を入力し、その情
報を制御部40に出力する。
制御部40は、CPU(中央処理装置)51、ROM52及びRAM53から構成され
ている。CPU51は、ROM52に記憶された、電子部品搬送プログラムに基づいて、
電子部品Tを、供給トレイ16のポケット16a→第1又は第2ホットプレート12,1
3のポケット12a,13a→テストソケット14の順に搬送するためのX軸、Y軸及び
Z軸制御信号CX,CY,CZを生成する。さらに、CPU51は、電子部品Tを、テス
トソケット14→良品回収トレイ17のポケット17a又は不良品回収トレイ18のポケ
ット18aの順に搬送するためのX軸、Y軸及びZ軸制御信号CX,CY,CZを生成す
る。
また、CPU51は、ROM52に記憶されたずれ位置算出プログラムに基づいて、電
子部品Tを吸着ノズル25が吸着した時おける電子部品Tの中心位置C2と吸着ノズル2
5の中心位置(中心軸C1)とのずれ量を算出する動作を実行する。
詳述すると、CPU51は、X軸モータドライバ41を介してX軸エンコーダ48から
のX軸検出信号SXを入力し、その時の吸着ノズル25の中心軸C1のX方向の座標位置
(中心位置Nxc)を算出し、RAM53のX座標レジスタに記憶する。同様に、CPU
51は、Y軸モータドライバ42を介してY軸エンコーダ49からのY軸検出信号SYを
入力し、その時の吸着ノズル25の中心軸C1のY方向の座標位置(中心位置Nyc)を
算出し、RAM53のY座標レジスタに記憶する。そして、CPU51は、X,Y座標レ
ジスタに記憶された、各座標位置(中心位置Nxcと中心位置Nyc)から吸着ノズル2
5の中心軸C1が基台11の上面11a上(XY平面上)のどの位置にいるか把握するよ
うになっている。
さらに、CPU51は、Z軸モータドライバ43を介してZ軸エンコーダ50からのZ
軸検出信号SZを入力し、その時の吸着ノズル25の開口端25aのZ方向の座標位置(
高さ位置)を算出し、RAM53のZ座標レジスタに記憶する。CPU51は、Z座標レ
ジスタに記憶された座標位置(高さ位置)から吸着ノズル25の開口端25aが基台11
の上面11aからどのくらい高さ位置にあるか把握するようになっている。また、CPU
51は、この高さ位置から、X軸部品位置検出信号SLTX(Y軸部品位置検出信号SL
TY)と、X軸ノズル位置検出信号SLNX(Y軸ノズル位置検出信号SLNY)とを判
別するようになっている。
CPU51は、X軸ずれ位置検出ドライバ44を介して、X軸ラインセンサ31bから
のX軸部品位置検出信号SLTX及びX軸ノズル位置検出信号SLNXを入力する。CP
U51は、X軸部品位置検出信号SLTXに基づいて電子部品Tを吸着した吸着ノズル2
5のX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の両端部の位置PTx1、PT
x2の位置を割り出す。また、CPU51は、X軸ノズル位置検出信号SLNXに基づい
て、電子部品Tを吸着している吸着ノズル25のX軸光出射装置31a側に面した左右方
向(X方向)の両端部の位置PNx1、PNx2の位置を割り出す。
そして、CPU51は、電子部品T両端部の位置PTx1、PTx2から、電子部品T
のX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の幅Wtx(=PTx1−PTx
2)とその時の中心位置(X軸部品中心位置Txc(=Wtx/2))を算出する。
さらに、CPU51は、吸着ノズル25両端部の位置PNx1、PNx2から、吸着ノ
ズル25のX軸光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)の幅Wnx(=PNx1
−PNx2)とその時の中心位置(X軸ノズル中心位置Nxc=Wnx/2))を算出す
る。
一方、CPU51は、Y軸ずれ位置検出ドライバ45を介して、Y軸ラインセンサ32
bからのY軸部品位置検出信号SLTY及びY軸ノズル位置検出信号SLNYを入力する
。CPU51は、Y軸部品位置検出信号SLTYに基づいて電子部品Tを吸着した吸着ノ
ズル25のY軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の両端部の位置PTy1
、PTy2の位置を割り出す。また、CPU51は、Y軸ノズル位置検出信号SLNYに
基づいて、電子部品Tを吸着している吸着ノズル25のY軸光出射装置32a側に面した
前後方向(Y方向)の両端部の位置PNy1、PNy2の位置を割り出す。
そして、CPU51は、電子部品T両端部の位置PTy1、PTy2から、電子部品T
のY軸光出射装置32a側に面した前後方向(X方向)の幅Wty(=PTy1−PTy
2)とその時の中心位置(Y軸部品中心位置Tyc(=Wty/2))を算出する。
さらに、CPU51は、吸着ノズル25両端部の位置PNy1、PNy2から、吸着ノ
ズル25のY軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)の幅Wny(=PNy1
−PNy2)とその時の中心位置(Y軸ノズル中心位置Nyc(=Wny/2))を算出
する。
CPU51は、X軸部品中心位置TxcとX軸ノズル中心位置Nxcを求めると、X軸
光出射装置31a側に面した左右方向(X方向)における吸着ノズル25の中心位置(中
心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ(X軸ずれ量ΔX(=Txc−Nxc))
を求め、RAM53に記憶する。同様に、CPU51は、Y軸部品中心位置TycとY軸
ノズル中心位置Nycを求めると、Y軸光出射装置32a側に面した前後方向(Y方向)
における吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ(
Y軸ずれ量ΔY(=Tyc−Nyc))を求め、RAM53に記憶する。CPU51は、
両ずれ量ΔX,ΔYに基づいて教示データを補正するようになっている。
つまり、吸着ノズル25の中心軸C1を、教示データに基づいて供給トレイ16に収容
された電子部品Tの中心位置C2の直上に配置し、電子部品Tを吸着する時、供給トレイ
16が熱膨張等して各ポケット16aの位置が変動すると、吸着ノズル25の中心軸C1
と電子部品Tの中心位置C2と一致しなくなる。このずれはX軸ずれ量ΔX及びY軸ずれ
量ΔYで表される。吸着ノズル25は、電子部品Tの中心位置C2からずれた位置を吸着
することになり、吸着ノズル25から電子部品Tを離脱する際、電子部品Tが傾いた状態
で離脱されてホットプレート12,13のポケット12a,13a内に傾いた状態で収容
されることになる。そこで、事前に、X軸ずれ量ΔX及びY軸ずれ量ΔYを求め、教示デ
ータに基づく吸着ノズル25の中心軸C1の配置位置を、両ずれ量ΔX,ΔYで補正する
。吸着ノズル25の中心軸C1の配置位置を、両ずれ量ΔX,ΔYで補正すれば、吸着ノ
ズル25の中心軸C1と電子部品Tの中心位置C2とが一致するように、吸着ノズル25
は電子部品Tを吸着し搬送した後、電子部品Tを水平状態に離脱させ確実にポケット内に
収容させることができる。
また、例えば、テストソケット14から良品及び不良品回収トレイ17,18のポケッ
ト17a,18aの中心位置に、教示データに基づいて電子部品Tを収容する場合、テス
トソケット14が熱膨張等してテストソケット14の位置が変動している事がある。テス
トソケット14の位置が変動すると、吸着ノズル25は、電子部品Tの中心位置C2がポ
ケット17a,18aの中心位置からずれた状態で収容することになる。従って、電子部
品Tは、確実にポケット17a,18a内に収容されず、傾いた状態で収容されることに
なる。
そこで、良品及び不良品回収トレイ17,18のポケット17a、18aに予め電子部
品Tを収容させておき、吸着ノズル25の中心軸C1を、教示データに基づいてテストソ
ケット14や良品及び不良品回収トレイ17,18にポケット17a,18aの中心位置
の直上に配置し、電子部品Tを吸着する。このとき、吸着ノズル25は、電子部品Tの中
心位置C2(ソケット等の中心位置)からずれた位置を吸着することになり、このずれは
X軸ずれ量ΔX及びY軸ずれ量ΔYで表される。
このことから、事前に、X軸ずれ量ΔX及びY軸ずれ量ΔYを求め、教示データに基づ
く吸着ノズル25に関するテストソケット14や良品及び不良品回収トレイ17,18の
各ポケット17a,18aへの配置位置を、両ずれ量ΔX,ΔYで補正する。テストソケ
ット14や各ポケット17a,18aへの配置位置を、両ずれ量ΔX,ΔYで補正すれば
、電子部品Tの中心位置C2をテストソケット14や各ポケット17a,18aの中心位
置と一致させた状態で、吸着ノズル25は電子部品Tをテストソケット14やポケット1
7a,18a内に離脱させることができる。
次に、上記のように構成したICハンドラー10のずれ位置算出動作を図13〜図15
に示すフローチャートに従って説明する。
なお、説明の便宜上、供給トレイ16のポケット16aに配置された電子部品Tを把持
するためにそのポケット16aへの吸着ノズル25の移動位置(吸着位置)に対する第1
補正値としての補正値(吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1)を求めるための処理動作に
ついて説明する。また、電子部品Tをテストソケット14に配置するためのそのテストソ
ケット14への吸着ノズル25の移動位置(離脱位置)に対する第2補正値としての補正
値(配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2)を求めるための処理動作について説明する。
さらに説明の便宜上、ICハンドラー10の基台11上に、セットした供給トレイ16
のポケット16a全てにテスト用の電子部品Tを収容し、その全ての電子部品Tを順番に
テストソケット14に配置し、そのテストソケット14に配置された電子部品Tを、良品
回収トレイ17のポケット17aに配置する。つまり、この動作を供給トレイ16のポケ
ット16aに収容されたテスト用の電子部品Tの数だけ行って、吸着位置補正値ΔPx1
,ΔPy1と配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2を求めるもとする。
尚、供給トレイ16の各ポケット16aにおける吸着ノズル25の吸着位置の位置デー
タは、それぞれ予め決められた基準の位置データである。即ち、吸着位置の位置データは
、稼働中に進行する機械歪み、供給トレイ16の個体差、熱膨張等によるポケット16a
の位置誤差等がなかったら、吸着ノズル25がその中心位置(中心軸C1)で供給トレイ
16のポケット16a内の電子部品Tをその電子部品Tの中心位置C2で吸着する吸着位
置のデータである。
また、テストソケット14における吸着ノズル25の配置位置の位置データは、予め決
められた基準の位置データである。即ち、テストソケット14の配置位置データは、稼働
中に進行する機械歪み、熱膨張等による位置誤差等がなかったら、吸着ノズル25がその
中心位置(中心軸C1)で電子部品Tをテストソケット14内に収容するための離脱位置
のデータである。
さらに、良品回収トレイ17の各ポケット17aにおける吸着ノズル25の配置位置の
位置データは、それぞれ予め決められた基準の位置データである。即ち、配置位置の位置
データは、稼働中に進行する機械歪み、良品回収トレイ17の個体差、熱膨張等による位
置誤差等がなかったら、吸着ノズル25がその中心位置で電子部品Tを良品回収トレイ1
7のポケット17a内に収容することができる離脱位置のデータである。
いま、ICハンドラー10の基台11の所定の位置にセットされた供給トレイ16の所
定のポケット16aにテスト用の電子部品Tが収容されている。
図13において、ずれ位置算出のための操作をすると、CPU51は、ROM52に予
め記憶されているずれ位置算出プログラムに従って、まず、RAM53に設けたテスト回
数カウンタの内容Nを「0」にセットする(ステップS1)。続いて、CPU51は、テ
スト用の電子部品Tが収容されている供給トレイ16のポケット16aに吸着ノズル25
の吸着位置の位置データを読み出す(ステップS2)。
吸着位置の位置データを読み出すと、CPU51は、RAM53に吸着位置に対する吸
着位置補正値ΔPx1,ΔPy1があるかどうかをチェックする(ステップS3)。RA
M53に吸着位置に対する補正値ΔPx1,ΔPy1がある場合には(ステップS3でY
ES)、CPU51は吸着位置をその補正値ΔPx1,ΔPy1で補正する(ステップS
4)。そして、CPU51は、その補正した新たな吸着位置の位置データに基づいてハン
ド24(吸着ノズル25)を吸着位置(電子部品Tが配置されたポケット16aの上方位
置)に案内する(ステップS5)。一方、RAM53に吸着位置に対する補正値ΔPx1
,ΔPy1がない場合には(ステップS3でNO)、CPU51はステップS5に移り、
読み出した吸着位置の位置データに基づいてハンド24(吸着ノズル25)を吸着位置に
案内する。
なお、この時点では、始めたばかりなので、RAM53には吸着位置に対する補正値Δ
Px1,ΔPy1が記憶されていない。そのため、CPU51は、ステップS5において
、読み出した吸着位置の位置データに基づいて、X軸及びY軸モータドライバ41,42
を介してX軸及びY軸モータMX,MYを駆動制御して、ハンド24(吸着ノズル25)
を位置データに基づく吸着位置に案内する。
ハンド24(吸着ノズル25)が吸着位置に移動されると、CPU51は、吸着ノズル
25を下降させる(ステップS6)。CPU51は、Z軸モータドライバ43を介してZ
軸モータMZを駆動制御して、吸着ノズル25をポケット16aに配置された電子部品T
の上面位置まで下降させる。続いて、CPU51は、バルブドライバ46を介して切換バ
ルブBLを駆動制御して、吸着ノズル25にて電子部品Tを吸着把持した後、Z軸モータ
ドライバ43を介してZ軸モータMZを駆動制御して、電子部品Tを吸着把持した吸着ノ
ズル25を上昇させる(ステップS7)。
次に、CPU51は、X軸及びY軸モータMX,MYを駆動制御して、電子部品Tを吸
着した吸着ノズル25を、ずれ位置検出装置30の検出空間Zの上方位置、つまり、テス
トソケット14の上方位置まで案内する(ステップS8)。電子部品Tを吸着した吸着ノ
ズル25が検出空間Zの上方位置まで案内されると、CPU51は、Z軸モータドライバ
43を介してZ軸モータMZを駆動制御して、検出空間Zに向かって吸着ノズル25を下
降させる(ステップS9)。
電子部品Tを吸着した吸着ノズル25が下降すると、まず、電子部品TがX軸及びY軸
光出射装置31a,32aから出射するライン状のビームLX,LYを遮りながら上から
下に向かって通過する。これによって、CPU51は、X軸及びY軸ラインセンサ31b
,32bが検出したX軸及びY軸部品位置検出信号SLTX,SLTYをそれぞれ取得し
、X軸及びY軸部品中心位置Txc,Tycをそれぞれ算出する(ステップS10)。
続いて、電子部品Tを吸着している吸着ノズル25がライン状のビームLX,LYを遮
りながら上から下に向かって通過する。これによって、CPU51は、X軸及びY軸ライ
ンセンサ31b,32bが検出したX軸及びY軸ノズル位置検出信号SLNX,SLNY
をそれぞれ取得し、X軸及びY軸ノズル中心位置Nxc,Nycをそれぞれ算出する(ス
テップS11)。吸着ノズル25がライン状のビームLX,LYを遮りながら上から下に
向かって通過したら、CPU51は、吸着ノズル25を所定の位置まで下降させて下降し
た配置位置に待機させる。つまり、CPU51は、電子部品Tを、テストソケット14の
上方位置と検出空間Zの下方位置との間において、配置位置に待機させる。
CPU51は、X軸及びY軸ノズル中心位置Nxc,Nycをそれぞれ算出すると、吸
着ノズル25の中心位置と電子部品Tの中心位置のずれ量(X軸ずれ量ΔX1及びY軸ず
れ量ΔY1)を算出し、RAM53に記憶する(ステップS12)。
つまり、吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ
量(X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1)があるということは、熱膨張や稼働中に進
行する機械歪み等による、ポケット16aとハンド24(吸着ノズル25)との間の相対
的なずれ等が発生することを意味する。つまり、ポケット16aとハンド24(吸着ノズ
ル25)との間の相対的なずれの大きさがX軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1として
表される。
続いて、CPU51は、算出したずれ量(X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1)を
使って統計処理を加えて次回の吸着位置の補正値ΔPx1,ΔPy1を算出しRAM53
に記憶する(ステップS13)。ここでの統計処理した補正値ΔPx1,ΔPy1とは、
下記の式のように、X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1を複数求め、その複数のX軸
ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1をそれぞれ加算しその加算した数で割った値を統計処
理した補正値ΔPx1,ΔPy1としている。
ΔPx1=(ΔX11+ΔX12+…+ΔX1j)/j
ΔPy1=(ΔY11+ΔY12+…+ΔY1j)/j
尚、この時点では、X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1の数は1つなので、そのま
ま、X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1がそれぞれ補正値ΔPx1,ΔPy1となる
続いて、CPU51は、テストソケット14の位置データを読み出す(ステップS14
)。配置位置の位置データを読み出すと、CPU51は、RAM53にその配置位置に対
する配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2があるかどうかチェックする(ステップS15)
。RAM53に配置位置に対する補正値ΔPx2,ΔPy2がある場合には(ステップS
15でYES)、CPU51は配置位置をその補正値ΔPx2,ΔPy2で補正する。C
PU51は、その補正した新たな配置位置の位置データに基づいてハンド24(吸着ノズ
ル25)を現状の高さ(テストソケット14の上方位置かつ検出空間Zの下方位置)にお
いて現在の配置位置から新しい配置位置に移動させる。続いて、CPU51は、吸着ノズ
ル25を下降させた後、電子部品Tを吸着ノズル25から離脱させてテストソケット14
に配置する(ステップS16)。そして、CPU51は、電子部品Tを離脱した後、吸着
ノズル25を所定の位置まで上昇させてその上昇位置で待機させる(ステップS18)。
一方、RAM53に配置位置に対する補正値ΔPx2,ΔPy2がない場合には(ステ
ップS15でNO)、CPU51は、先に求めたX軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1
を配置位置の位置データに加味する。そして、CPU51は、X軸ずれ量ΔX1及びY軸
ずれ量ΔY1を加味した配置位置の位置データに基づいて、ハンド24(吸着ノズル25
)を現状の高さ(テストソケット14の上方位置かつ検出空間Zの下方位置)において現
在の配置位置から新しい配置位置に移動させる。続いて、CPU51は、吸着ノズル25
を下降させた後、電子部品Tを吸着ノズル25から離脱させてテストソケット14に配置
する(ステップS17)。同様に、電子部品Tを離脱した後、吸着ノズル25を所定の位
置まで上昇させてその上昇位置で待機させる(ステップS18)。
そして、CPU51は、テストソケット14に配置した電子部品Tに対して測定装置U
1による測定をさせて、測定装置U1による測定終了を待つ(ステップS19)。測定装
置U1による測定が終了すると(ステップS19でYES)、CPU51は上昇位置に待
機している吸着ノズル25をテストソケット14に配置された電子部品Tの上面位置まで
下降させる(ステップS20)。続いて、CPU51は、バルブドライバ46を介して切
換バルブBLを駆動制御して、吸着ノズル25にて電子部品Tを吸着把持した後(ステッ
プS21)、Z軸モータドライバ43を介してZ軸モータMZを駆動制御して、電子部品
Tを吸着把持した吸着ノズル25を上昇させる(ステップS22)。
電子部品Tを吸着した吸着ノズル25が上昇すると、まず、電子部品Tを吸着している
吸着ノズル25がライン状のビームLX,LYを遮りながら下から上に向かって通過する
。これによって、CPU51は、X軸及びY軸ラインセンサ31b,32bが検出したX
軸及びY軸ノズル位置検出信号SLNX,SLNYをそれぞれ取得し、X軸及びY軸ノズ
ル中心位置Nxc,Nycをそれぞれ算出する(ステップS24)。
続いて、電子部品TがX軸及びY軸光出射装置31a,32aから出射するライン状の
ビームLX,LYを遮りながら下から上に向かって通過する。これによって、CPU51
は、X軸及びY軸ラインセンサ31b,32bが検出したX軸及びY軸部品位置検出信号
SLTX,SLTYをそれぞれ取得し、X軸及びY軸部品中心位置Txc,Tycをそれ
ぞれ算出する(ステップS25)。
CPU51は、X軸及びY軸ノズル中心位置Nxc,Nycをそれぞれ算出するととも
に、電子部品Tを吸着している吸着ノズル25を前記検出空間Zの上方位置、つまり、テ
ストソケット14の上方位置まで上昇させる。これと、同時に、CPU51は、吸着ノズ
ル25の中心位置と電子部品Tの中心位置のずれ量(X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量Δ
Y2)を算出し、RAM53に記憶する(ステップS26)。
つまり、吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位置C2のずれ
量(X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2)があるということは、熱膨張や稼働中に進
行する機械歪み等による、テストソケット14とハンド24との間の相対的なずれ等が発
生することを意味する。つまり、テストソケット14とハンド24との間の相対的なずれ
の大きさがX軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2として表される。
続いて、CPU51は、算出したずれ量(X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2)を
使って統計処理を加えて次回の配置位置のための配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2を算
出しRAM53に記憶する(ステップS27)。ここでの統計処理した補正値ΔPx2,
ΔPy2とは、前記と同様に、下記の式のように、X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY
2を複数も求め、その複数のX軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2をそれぞれ加算しそ
の加算した数で割った値を統計処理した補正値ΔPx2,ΔPy2としている。
ΔPx2=(ΔX21+ΔX22+…+ΔX2j)/j
ΔPy2=(ΔY21+ΔY22+…+ΔY2j)/j
尚、この時点では、X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2の数は1つなので、そのま
ま、X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2がそれぞれ補正値ΔPx2,ΔPy2となる
続いて、CPU51は、良品回収トレイ17のポケット17aの配置位置データを読み
出す(ステップS28)。ポケット18aの位置データは、予め決められた基準の位置デ
ータである。配置位置データを読み出すと、CPU51は、先に求めたX軸ずれ量ΔX2
及びY軸ずれ量ΔY2を配置位置データに加味して、ハンド24(吸着ノズル25)を移
動させ電子部品Tを吸着ノズル25から離脱させてポケット17aに配置する(ステップ
S29)。
そして、電子部品Tを良品回収トレイ17のポケット17aに配置すると、CPU51
は、1回目の電子部品Tによるずれ位置算出処理が完了したとして、RAM53に設けた
テスト回数カウンタの内容Nを「1」にインクリメントする(ステップS30)。続いて
、CPU51は、テスト回数カウンタの内容Nが予め定めた基準値Nkに達したか判断す
る(ステップS31)。基準値Nkは、上記した電子部品Tによるずれ位置算出処理の回
数であって、本実施形態は、供給トレイ16の全てのポケット16aに収容されているテ
スト用の電子部品Tの数に設定している。つまり、供給トレイ16のポケット16aに収
容されている全ての電子部品Tについてずれ位置算出処理が行われることになる。
そして、テスト回数カウンタの内容Nが基準値Nkに達していない場合(ステップS3
1でNO)、CPU51は、ステップS2に戻り、供給トレイ16のポケット16aに配
置されている予め定められた次の電子部品Tを吸着把持するための吸着位置の位置データ
を読み出す。そして、以後、同様な動作を行い、ずれ量ΔX1,ΔY1,ΔX2,ΔY2
を算出し、それぞれの補正値ΔPx1,ΔPy1,ΔPx2,ΔPy2求める。
やがて、テスト回数カウンタの内容Nが基準値Nkに達すると(ステップS31でYE
S)、CPU51は、最後に求めた吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1と配置位置補正値
ΔPx2,ΔPy2を、確定した補正値としてRAM53に記憶した後(ステップS32
)、ずれ位置算出動作を終了する。
そして、RAM53に記憶された確定した吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1と配置位
置補正値ΔPx2,ΔPy2は、実際の電子部品Tを測定する際に、吸着ノズル25の移
動の際の補正値として使用される。
詳述すると、供給トレイ16のポケット16aから測定前の電子部品Tを吸着して把持
する際、供給トレイ16のポケット16aに関する吸着位置データをRAM53から読み
出す。吸着位置データは、吸着ノズル25の吸着位置の座標値(X1,Y1)のデータと
する。この時、CPU51は、座標値(X1,Y1)に吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy
1をそれぞれ加算して、新たな吸着位置の座標値(X1+ΔPx1,Y1+ΔPy1)を
生成する。つまり、CPU51は、熱膨張や稼働中に進行する機械歪み等による、ポケッ
ト16aとハンド24(吸着ノズル)との間の相対的なずれを相殺する座標値を作成する
そして、CPU51は、新たな吸着位置の座標値(X1+ΔPx1,Y1+ΔPy1)
を新たな吸着位置データとし、その新たな吸着位置データに基づいて吸着ノズル25を移
動させる。続いて、CPU51は、吸着ノズル25を下降させてその直下にあるポケット
16a内に収容された電子部品Tを吸着把持させれば、吸着ノズル25の中心位置と電子
部品Tの中心位置とが一致した状態で、吸着ノズル25は電子部品Tを吸着把持すること
ができる。従って、次の搬送先で電子部品Tを離脱させるとき、電子部品Tが傾くことな
く水平状態に離脱させることができる。
次に、例えば吸着ノズル25の中心位置と電子部品Tの中心位置とが一致した状態で、
電子部品Tを吸着把持している吸着ノズル25を、テストソケット14に配置するために
、テストソケット14に関する配置位置データを読み出す。配置位置データは、吸着ノズ
ル25の離脱位置の座標値(X2,Y2)のデータとする。この時、CPU51は、座標
値(X2,Y2)に配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2をそれぞれ加算して、新たな離脱
位置の座標値(X2+ΔPx2,Y2+ΔPy2)を生成する。つまり、CPU51は、
熱膨張や稼働中に進行する機械歪み等による、テストソケット14とハンド24(吸着ノ
ズル)との間の相対的なずれを相殺する座標値を作成する。
そして、CPU51は、新たな配置位置の座標値(X2+ΔPx2,Y2+ΔPy2)
を新たな離脱位置データとし、その新たな配置位置データに基づいて吸着ノズル25を移
動させる。続いて、CPU51は、吸着ノズル25を所定の位置まで下降させて電子部品
Tを離脱させれば、電子部品Tはテストソケット14内に収容させことができる。従って
、テストソケット14内に確実に配置された電子部品Tは、接続不良を起こすことなく、
測定装置U1で測定される。
次に、本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、X軸及びY軸光出射装置31a,32aから出射するライ
ン状のビームLX,LYに対して電子部品Tを吸着した吸着ノズル25を同ビームLX,
LYを遮るように下降又は上昇させる。すると、電子部品Tを吸着した吸着ノズル25を
下降又は上昇させるだけで、吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中
心位置C2を割り出すための、X軸及びY軸部品位置検出信号SLTX,SLTYとX軸
及びY軸ノズル位置検出信号SLNX,SLNYを検出することができる。
従って、上下方向(Z方向)に電子部品Tを吸着した吸着ノズル25を移動させるとい
う簡単な構成と動作で、吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)と電子部品Tの中心位
置C2を求めることができ、ずれ位置算出のための作業が非常に短時間で行える。
(2)本実施形態によれば、テストソケット14を取り囲むようにずれ位置検出装置3
0を設け、電子部品Tの中心位置C2及び、吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)を
算出するための検出空間Zを、テストソケット14の上方位置に配置した。従って、配置
位置において吸着ノズル25が電子部品Tをテストソケット14に配置離脱するまでの動
作中において、該電子部品T及び該吸着ノズル25は、検出空間Zを通過するので、電子
部品Tの中心位置C2及び吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)を算出することがで
きる。その結果、ずれ位置検出のために吸着ノズル25がする動作を減らすことができ、
ずれ位置検出に必要な時間を短くすることができる。
(3)本実施形態によれば、供給トレイ16のポケット16aに収容された電子部品T
を吸着ノズル25で吸着把持して、その把持した状態で吸着ノズル25の中心軸C1と電
子部品Tの中心位置C2とのX軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1を求めた。そして、
教示データに基づく吸着ノズル25の中心軸C1の吸着位置を、両ずれ量ΔX1,ΔY1
に基づいて補正した。
従って、熱膨張や稼働中に進行する機械歪み等によってポケット16aと吸着ノズル2
5との間の相対的なずれ等が発生しても、吸着ノズル25の中心軸C1と電子部品Tの中
心位置C2とが一致するように、吸着ノズル25は電子部品Tを吸着把持することができ
る。その結果、吸着ノズル25の中心軸C1と電子部品Tの中心位置C2とが一致した状
態で、吸着ノズル25は電子部品Tを水平状態に離脱させ確実に配置先のポケット又はソ
ケットに確実に搬送させることができる。
(4)本実施形態によれば、テストソケット14に収容された電子部品Tを吸着ノズル
25で吸着把持して、その把持した状態で吸着ノズル25の中心軸C1と電子部品Tの中
心位置C2とのX軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2を求めた。そして、教示データに
基づく吸着ノズル25の中心位置(中心軸C1)の離脱する位置(配置位置)を、両ずれ
量ΔX2,ΔY2に基づいて補正した。
従って、熱膨張や稼働中に進行する機械歪み等による、テストソケット14と吸着ノズ
ル25との間の相対的なずれ等が発生しても、吸着ノズル25の中心位置(即ち、電子部
品Tの中心位置C2)がテストソケット14の中心位置と一致した状態で、吸着ノズル2
5は電子部品Tをテストソケット14に確実に収容させることができる。
(5)本実施形態によれば、X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1を複数求め、その
求めたX軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1をそれぞれ統計処理した吸着位置補正値Δ
Px1,ΔPy1を求めた。そして、この統計処理した吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy
1を、実際の吸着位置データに加味して新たな吸着位置データを生成するようにした。
従って、その時々で算出したX軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1の変動を吸収する
ことができる。その結果、吸着ノズル25の中心軸C1と電子部品Tの中心位置C2とを
一致させて吸着把持させるための吸着ノズル25の吸着位置をより精度の高い補正ができ
る。
(6)本実施形態によれば、X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2を複数求め、その
求めたX軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2をそれぞれ統計処理した配置位置補正値Δ
Px2,ΔPy2を求めた。そして、この統計処理した配置位置補正値ΔPx2,ΔPy
2を、実際の配置位置データに加味して新たな配置位置データを生成するようにした。
従って、その時々で算出したX軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2の変動を吸収する
ことができる。その結果、吸着ノズル25の中心軸C1(即ち電子部品Tの中心位置C2
)とテストソケット14の中心位置を一致するように離脱させるための吸着ノズル25の
配置位置をより精度の高い補正ができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態は、吸着ノズル25を、吸着ノズル25の中心軸C1を中心に回動可能にし
たことが、第1実施形態と相違する。従って、以下では吸着ノズル25を、吸着ノズル2
5の中心軸C1を中心に回動させることについて、第1実施形態と相違する点について説
明する。
尚、第1実施形態と同様の部材は同様の番号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、図17に示すように、吸着ノズル25が供給トレイ16の供給ポ
ケット16aから電子部品Tを吸着した際の、電子部品Tの左右方向の第1の辺Tsxと
該第1の辺Tsxに対応するX方向がなす鋭角の角度を、ずれ角度αとする。同様に、電
子部品Tの前後方向の第2の辺Tsyと該第2の辺Tsyに対応するY方向がなす鋭角の
角度も、ずれ角度αである。
まず、本実施形態の吸着ノズル25について図16に従って説明する。
本実施形態の吸着ノズル25は、第1実施形態の構成の他に、ハンド本体24a内に設
けたθ軸モータMθの正逆回転によって駆動する公知の回動機構を介して中心軸C1を中
心に時計回り及び反時計回りに回動するようになっている。
次に、本実施形態におけるICハンドラー10の電気的構成を図18に従って説明する

図18において、ICハンドラー10は、第1実施形態の構成の他に、θ軸モータドラ
イバ61を備えている。ずれ角度算出手段としての制御部40は、θ軸モータドライバ6
1とバスを介して接続している。
θ軸モータドライバ61は、ハンド本体24a内に設けたθ軸モータMθと電気的に接
続され、θ軸モータMθに対して制御部40からのθ軸制御信号Cθに基づいて正逆回転
するためのθ軸駆動信号DCθを生成し出力する。そして、θ軸モータMθがθ軸駆動信
号DCθに応答して正逆回転することによって、吸着ノズル25は、吸着ノズル25の中
心軸C1を中心に回動する。θ軸モータドライバ61は、θ軸モータMθに設けられたθ
軸エンコーダ62と電気的に接続されている。θ軸エンコーダ62は、ロータリエンコー
ダよりなり、θ軸モータMθの回動量を検出しそのθ軸検出信号Sθをθ軸モータドライ
バ61に出力する。θ軸モータドライバ61は、このθ軸検出信号Sθを制御部40に出
力する。
制御部40のROM52には、第1実施形態のプログラム等の他に、ずれ角度検出プロ
グラム、電子部品Tの左右方向(X方向)の第1の辺Tsxの第1の幅TLx、及び電子
部品Tの前後方向(Y方向)の第2の辺Tsyの第2の幅TLyが記憶されている。
CPU51は、ROM52に記憶された、ずれ角度検出プログラムに基づいて、電子部
品Tを吸着ノズル25が吸着した時における、左右方向(X方向)と電子部品Tの左右方
向の第1の辺Tsxとのずれ角度αを算出する動作を実行する。
詳述すると、CPU51は、第1実施形態で算出した、電子部品TのX軸光出射装置3
1a側に面した左右方向(X方向)の見た目の検出幅としての幅Wtx、電子部品Tの左
右方向の第1の辺Tsxの第1の幅TLx、及び電子部品Tの前後方向の第2の辺Tsy
の第2の幅TLyからずれ角度αを算出する。電子部品Tを前後方向(Y方向)から見た
場合において、電子部品Tの第1の幅TLxに対応する見た目の長さを幅Wtxxとし、
電子部品Tの第2の幅TLyに対応する見た目の長さを幅Wtxyとすると、電子部品T
のX軸光出射装置31a側に面した左右方向の見た目の幅Wtx=幅Wtxx+幅Wtx
yと表せる。そして、三角関数cosα=幅Wtxx/第1の幅TLx、sinα=幅W
txy/第2の幅TLy=(幅Wtx−幅Wtxx)/第2の幅TLyの関係から幅Wt
xxを算出し、cosαの値を求めて、求めたcosαの値に逆三角関数を用いてずれ角
度αを算出する。
次に、上記のように構成したICハンドラー10のずれ角度算出動作を図19に示すフ
ローチャートに従って説明する。
いま、CPU51は、第1実施形態で説明したように、X軸及びY軸モータMX,MY
を駆動制御して、電子部品Tを吸着した吸着ノズル25を、ずれ位置検出装置30の検出
空間Zの上方位置まで案内する(図13におけるステップS8)。電子部品Tを吸着した
吸着ノズル25が検出空間Zの上方位置まで案内されると、本実施形態では、CPU51
は、Z軸モータドライバ43を介してZ軸モータMZを駆動制御して、検出空間Zに向か
って吸着ノズル25を下降させる(ステップS80)。
電子部品Tを吸着した吸着ノズル25が下降すると、電子部品TがX軸及びY軸光出射
装置31a,32aから出射するライン状のビームLX,LYを遮りながら上から下に向
かって通過する。これによって、CPU51は、X軸ラインセンサ31bが検出したX軸
部品位置検出信号SLTXを取得し、第1実施形態と同様に、電子部品Tの左右方向(X
方向)の幅Wtxを算出する(ステップS81)。
このとき、電子部品Tがライン状のビームLX,LYを遮りながら上から下に向かって
通過したら、CPU51は、吸着ノズル25を所定の位置まで下降させて下降した配置位
置に待機させる。
そして、電子部品Tの左右方向(X方向)の見た目の幅Wtxが算出されたら、CPU
51は、ROM52に記憶された電子部品Tの左右方向の第1の辺Tsxの第1の幅TL
x、及び電子部品Tの前後方向の第2の辺Tsyの第2の幅TLyから、ずれ角度検出プ
ログラムを用いて、ずれ角度αを算出する(ステップS82)。尚、このとき求められる
ずれ角度αからは、電子部品Tが時計回りにずれているのか、反時計回りにずれているの
かは明らかではない。
そこで、CPU51は、算出されたずれ角度αに基づいて、θ軸モータMθを駆動制御
して、電子部品Tを吸着した吸着ノズル25を、吸着ノズル25の中心軸C1を中心に、
仮に、時計回り(右回り)に、現在の角度からずれ角度αだけ回動させる(ステップS8
3)。
吸着ノズル25が中心軸C1を中心に時計回りにずれ角度αだけ回動されると、CPU
51は、Z軸モータドライバ43を介してZ軸モータMZを駆動制御して、検出空間Zに
向かって吸着ノズル25を上昇させる(ステップS84)。
電子部品Tを吸着した吸着ノズル25が上昇すると、電子部品TがX軸及びY軸光出射
装置31a,32aから出射するライン状のビームLX,LYを遮りながら下から上に向
かって通過する。これによって、CPU51は、X軸ラインセンサ31bが検出したX軸
部品位置検出信号SLTXを取得し、電子部品Tの左右方向(X方向)の見た目の幅Wt
x1を算出する(ステップS85)。
このとき、電子部品Tがライン状のビームLX,LYを遮りながら下から上に向かって
通過したら、CPU51は、吸着ノズル25を所定の位置まで上昇させて上昇した上昇位
置に待機させる。
ここで、求められた電子部品Tの左右方向(X方向)の見た目の幅Wtx1は、吸着ノ
ズル25が、電子部品Tを供給トレイ16の供給ポケット16aから吸着した際の角度か
ら、仮に、時計回りにずれ角度αだけ回転した電子部品Tを、前後方向から見た場合の左
右方向の見た目の長さである。
つまり、求められた電子部品Tの左右方向の見た目の幅Wtx1は、電子部品Tが時計
回りにずれ角度αだけ回転されて、その左右方向(X方向)の第1の辺Tsxと左右方向
(X方向)とが平行にされていれば、その長さは第1の辺Tsxの第1の幅TLxと等し
くなる。一方、該幅Wtx1は、電子部品Tが時計回りにずれ角度αだけ回転されても、
その電子部品Tの左右方向(X方向)の第1の辺Tsxと左右方向(X方向)とが平行で
ないならば、その長さは第1の辺Tsxの第1の幅TLxと相違する。
即ち、幅Wtx1が第1の幅TLxと等しい場合は、電子部品Tを仮に回動させた方向
(時計回り)は、ずれ角度αを零にする方向と一致していたことになる。一方、幅Wtx
1が第1の幅TLxと相違する場合は、電子部品Tを仮に回動させた方向(時計回り)は
、ずれ角度αを零にする方向と一致していない、つまり、ずれ角度αを零にする方向と逆
方向であったことになる。
そこで、幅Wtx1と第1の幅TLxが等しいかどうかをチェックする(ステップS8
6)。幅Wtx1と第1の幅TLxが等しい場合(ステップS86でYES)は、電子部
品Tと左右方向(X方向)との間に生じていたずれ角度αを無くすことができたので、第
1実施形態のステップS9に進む。
一方、幅Wtx1と第1の幅TLxが相違する場合(ステップS86でNO)、電子部
品Tはずれ角度αを零にする方向と逆方向に回動されたことになる。そこで、CPU51
は、ずれ角度αの2倍の角度に基づいて、θ軸モータMθを駆動制御して、電子部品Tを
吸着した吸着ノズル25を、吸着ノズル25の中心軸C1を中心に、反時計回り(左回り
)に、つまり、現在の角度からずれ角度αの2倍の角度だけ回動させる(ステップS87
)。これによって、電子部品Tと左右方向(X方向)とに生じていたずれ角度αは零にな
るので、第1実施形態のステップS9に進む。
つまり、本実施形態では、テストソケット14は、その左右方向の縁はX方向と平行に
、その前後方向の縁はY方向に平行に配設されているので、電子部品Tのずれ角度αを零
にすれば、電子部品Tの各辺Tsx,Tsyは、テストソケット14のそれぞれ対応する
各縁とそれぞれ平行にすることができる。つまり、電子部品Tは、テストソケット14内
に確実に配置されるようになる。
従って、テストソケット14内に確実に配置された電子部品Tは、テストソケット14
内に確実に配置された電子部品Tは、接続不良を起こすことなく、測定装置U1で測定さ
れる。
本実施形態によれば、前記第1実施形態の効果に加えて以下のような効果を得ることが
できる。
(1)本実施形態によれば、電子部品Tの各辺Tsx,Tsyをそれぞれ左右方向や前
後方向と平行になるよう吸着ノズル25を回動させるようにした。従って、電子部品Tの
各辺Tsx,Tsyを、それぞれテストソケット14の左右方向の縁や前後方向の縁に平
行にすることができる。その結果、吸着ノズル25に吸着された電子部品Tは、テストソ
ケット14に装着される際に好適な向きに回転されて、テストソケット14の縁に引っか
かる虞を低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、吸着ノズル25は、電子部品Tを配置位置からテストソケット1
4に下降させる際に、検出空間Zを通過したら、所定の位置まで下降して待機した。しか
し、これに限らず、吸着ノズル25は、電子部品Tをテストソケット14に配置する高さ
まで下降する前に、配置位置を新たな配置位置へ移動することができれば、所定の位置に
待機せずに、下降を続けてもよい。
・上記実施形態では、供給部として供給トレイ16の吸着位置における吸着位置補正値
ΔPx1,ΔPy1を求めた。これを、供給部として第1及び第2ホットプレート12,
13、テストソケット14とし、これら第1及び第2ホットプレート12,13、テスト
ソケット14の吸着位置における吸着位置補正値を求めるようにしてもよい。
・上記実施形態では、受入部としてテストソケット14の配置位置における配置位置補
正値ΔPx2,ΔPy2を求めた。これを、受入部として第1及び第2ホットプレート1
2,13、良品及び不良品回収トレイ17,18とし、これら第1及び第2ホットプレー
ト12,13、良品及び不良品回収トレイ17,18の配置位置における配置位置補正値
を求めるようにしてもよい。
・上記実施形態では、搬送物として半導体チップ等の電子部品Tを搬送するICハンド
ラーに具体化したが、搬送物は、電子部品に限定されるものはない。従って、高い精度で
搬送物を把持し所定の位置に搬送することが要求される搬送装置であれば、ICハンドラ
ーに限定されるものではなく、どんな搬送装置でもよい。
・上記実施形態では、供給トレイ16のポケット16a全てにテスト用の電子部品Tを
収容し、収容されたテスト用の電子部品Tの数だけずれ量を求めて、吸着位置補正値ΔP
x1,ΔPy1を求めた。これを、供給トレイ16のポケット16aの中の1つのポケッ
トにテスト用の電子部品Tを供給し続けて、ずれ量を求めて吸着位置補正値ΔPx1,Δ
Py1を求めるようにしてもよい。
・上記実施形態では、供給トレイ16における吸着ノズル25の吸着位置に関する吸着
位置補正値ΔPx1,ΔPy1と、テストソケット14における吸着ノズルの配置位置に
関する配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2を、一連の算出動作で求めた。これを、個々単
独に算出するようにして実施してもよい。
・上記実施形態では、X軸ずれ量ΔX1及びY軸ずれ量ΔY1をそれぞれ統計処理した
吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1を求めたが、統計処理をすることなく、X軸ずれ量Δ
X1及びY軸ずれ量ΔY1をそのまま補正値として実施してもよい。
・上記実施形態では、X軸ずれ量ΔX2及びY軸ずれ量ΔY2をそれぞれ統計処理した
配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2を求めたが、統計処理をすることなく、X軸ずれ量Δ
X2及びY軸ずれ量ΔY2をそのまま補正値として実施してもよい。
・上記実施形態では、統計処理して得た吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1及び配置位
置補正値ΔPx2,ΔPy2は複数求めたずれ量の平均値としたが、これ以外の統計処理
方法で吸着位置補正値ΔPx1,ΔPy1及び配置位置補正値ΔPx2,ΔPy2を求め
るようにしてもよい。
・第2実施形態では、検出空間Zを最初に電子部品Tと吸着ノズル25が通過した場合
、X軸部品の左右方向の幅Wtxだけを求めた。しかし、これに限らず、検出空間Zを吸
着ノズル25が通過した場合、X軸及びY軸部品中心位置Txc,Tyc、X軸及びY軸
ノズル中心位置Nxc,Nycを求めてもよい。そうすれば、電子部品Tのずれ角度αが
零の場合は、そのまま配置位置の調整を行うことができる。
・第2実施形態では、ずれ角度αは零になるようにした。しかし、これに限らず、ずれ
角度αが所定の閾値の範囲内にあれば、ずれ角度αを零とみなしてもよい。
・第2実施形態では、吸着ノズル25をずれ角度αだけ時計回りに回動させて、吸着ノ
ズル25を上昇させた。しかし、これに限らず、ずれ角度αが零であれば、そのまま吸着
ノズル25を上昇させて、直ぐにステップS9に進んでもよい。
・第2実施形態では、電子部品Tを、ビームLXを通過させてずれ角度αを算出して、
吸着ノズル25を該ずれ角度αだけ回動させた。しかし、これに限らず、電子部品Tを、
ビームLXを遮る高さに待機させ、吸着ノズル25を、中心軸C1を中心に所定角度だけ
左右に回動させて、随時算出される幅Wtxが第1の幅TLxと一致する角度を検出し、
吸着ノズル25を該角度に回動させて停止させてもよい。
本実施形態におけるICハンドラーを説明するための平面図。 電子部品の外形を説明するための全体斜視図。 供給トレイのポケットに収容されている電子部品を示す要部断面図。 吸着ノズルを備えたハンドの全体斜視図。 吸着ノズルによる電子部品の吸着把持を説明するための説明図。 ずれ位置検出装置の全体斜視図。 ずれ位置検出装置を上から見た図。 ライン状ビームとそのビームを遮る電子部品との関係を説明する説明図。 ライン状ビームとそのビームを遮る吸着ノズルとの関係を説明する説明図。 X方向における吸着ノズルと電子部品の中心位置のずれを説明する説明図。 Y方向における吸着ノズルと電子部品の中心位置のずれを説明する説明図。 ICハンドラーの電気的構成を示すブロック回路図。 ずれ位置算出動作を説明するフローチャート。 同じく、ずれ位置算出動作を説明するフローチャート。 同じく、ずれ位置算出動作を説明するフローチャート。 吸着ノズルを備えたハンドの全体斜視図。 電子部品と左右方向(X方向)のずれ角度を説明する説明図。 ICハンドラーの電気的構成を示すブロック回路図。 ずれ角度算出動作を説明するフローチャート。
符号の説明
10…ICハンドラー、12…第1ホットプレート、13…第2ホットプレート、14
…テストソケット、16…供給トレイ、17…良品回収トレイ、18…不良品回収トレイ
、21…Y軸案内部材、22…X軸案内部材、23…キャリッジ、24…ハンド、24a
…ハンド本体、25…吸着ノズル、25a…開口端、30…ずれ位置検出装置、31…X
軸ずれ位置検出部、31a…X軸光出射装置、31b…X軸ラインセンサ、32…Y軸ず
れ位置検出部、32a…Y軸光出射装置、32b…Y軸ラインセンサ、40…制御部、4
1…X軸モータドライバ、42…Y軸モータドライバ、43…Z軸モータドライバ、44
…X軸ずれ位置検出ドライバ、45…Y軸ずれ位置検出ドライバ、51…CPU、52…
ROM、53…RAM、61…θ軸モータドライバ、MX…X軸モータ、MY…Y軸モー
タ、MZ…Z軸モータ、Mθ…θ軸モータ、ΔX…X軸ずれ量、ΔY…Y軸ずれ量、T…
電子部品、Z…検出空間、LX,LY…ビーム。

Claims (7)

  1. ハンドの把持部材を供給部の把持位置に移動させ、その供給部に配置された搬送物を、
    前記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を受入部に配置する搬送装置の位置調整方
    法において、
    予め、供給部に配置された搬送物を前記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を前
    記受入部に配置させながら、その把持した搬送物の中心位置と、搬送物を把持した状態の
    前記ハンドの中心位置とのずれ量を求め、
    前記供給部に配置された搬送物を前記把持部材にて把持する際、前記求めたずれ量に基
    づいて、前記供給部における前記把持部材の把持位置を補正して、前記供給部に配置され
    た搬送物を前記把持部材にて把持するようにしたことを特徴とする搬送装置の位置調整方
    法。
  2. 供給部に配置された搬送物を把持したハンドの把持部材を受入部の離脱位置に移動させ
    、その把持部材にて把持した搬送物を受入部に配置する搬送装置の位置調整方法において

    予め、前記受入部に配置された搬送物を、前記把持部材にて把持し、前記受入部の離脱
    位置に移動させながら、その把持した搬送物の中心位置と、前記搬送物を把持した状態の
    前記把持部材の中心位置とのずれ量を求め、
    前記受入部に搬送物を把持部材にて配置する際、前記求めたずれ量に基づいて前記受入
    部の離脱位置を補正して、前記搬送物を受入部に配置するようにしたことを特徴とする搬
    送装置の位置調整方法。
  3. ハンドの把持部材を供給部の把持位置に移動させ、その供給部に配置された搬送物を、
    前記把持部材にて把持し、その把持した搬送物を受入部に配置する搬送装置の位置調整装
    置において、
    前記受入部の上方位置において第1方向にライン状の第1のライン光を出射する第1光
    出射装置と、
    前記第1光出射装置と相対向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記
    第1のライン光を受光する第1ラインセンサと、
    前記受入部の上方位置において前記第1方向に対して直交する第2方向にライン状の第
    2のライン光を出射する第2光出射装置と、
    前記第2光出射装置と相対向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記
    第2のライン光を受光する第2ラインセンサと、
    前記搬送物を把持した状態で前記把持部材を、前記第1方向及び前記第2方向と直交す
    る第3方向に移動させて、前記搬送物と前記把持部材を前記第1のライン光及び前記第2
    のライン光を通過させてから、前記搬送物を前記受入部に配置させる移動手段と、
    前記第1ラインセンサからの検出信号に基づいて、前記第1方向における前記搬送物の
    中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第1方向ずれ量として算出する第1方向ず
    れ量算出手段と、
    前記第2ラインセンサからの検出信号に基づいて、第2方向における前記搬送物の中心
    位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第2方向ずれ量として算出する第2方向ずれ量
    算出手段と、
    前記第1方向ずれ量と第2方向ずれ量に基づいて、前記供給部における前記把持部材の
    把持位置の第1補正値を求める第1補正値算出手段とを備えることを特徴とする搬送装置
    の位置調整装置。
  4. 供給部に配置された搬送物を把持したハンドの把持部材を受入部の離脱位置に移動させ
    、その把持部材にて把持した搬送物を受入部に配置する搬送装置の位置調整装置において

    前記受入部の上方位置において第1方向にライン状の第1のライン光を出射する第1光
    出射装置と、
    前記第1光出射装置と相対向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記
    第1のライン光を受光する第1ラインセンサと、
    前記受入部の上方位置において前記第1方向に対して直交する第2方向にライン状の第
    2のライン光を出射する第2光出射装置と、
    前記第2光出射装置と相対向するように配置され、前記受入部の上方位置において前記
    第2のライン光を受光する第2ラインセンサと、
    前記受入部に配置された搬送物を把持し、その搬送物を把持した状態で前記把持部材を
    、前記受入部から前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に移動させて、前記
    搬送物と前記把持部材を前記第1のライン光及び前記第2のライン光を通過させる移動手
    段と、
    前記第1ラインセンサからの検出信号に基づいて、前記第1方向における前記搬送物の
    中心位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第1方向ずれ量として算出する第1方向ず
    れ量算出手段と、
    前記第2ラインセンサからの検出信号に基づいて、第2方向における前記搬送物の中心
    位置と前記把持部材の中心位置との偏倚を第2方向ずれ量として算出する第2方向ずれ量
    算出手段と、
    前記第1方向ずれ量と第2方向ずれ量に基づいて、前記受入部における前記把持部材の
    離脱位置の第2補正値を求める第2補正値算出手段とを備えたことを特徴とする搬送装置
    の位置調整装置。
  5. 請求項3又は4に記載の搬送装置の位置調整装置において、
    前記搬送物は、直方体の形状であり、
    前記第1ラインセンサからの検出信号に基づいて前記搬送物の前記第1方向に対応する
    検出幅を算出し、前記算出した検出幅と、前記第1方向に対応する搬送物の第1の辺の第
    1の幅と、前記第2方向に対応する搬送物の第2の辺の第2の幅とから、前記第1方向と
    前記第1の辺の向きがなす鋭角を搬送物のずれ角度として算出するずれ角度算出手段を備
    え、
    前記移動手段は、前記ずれ角度に基づいて、前記搬送物を把持しながら第3方向を軸に
    して該搬送物を回転させることを特徴とする搬送装置の位置調整装置。
  6. 請求項3に記載した搬送装置の位置調整装置を備えたことを特徴とするICハンドラー
  7. 請求項4に記載した搬送装置の位置調整装置を備えたことを特徴とするICハンドラー
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