JP2008186936A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤモンドを主材料として有する電界効果トランジスタ(FET)であって、高周波動作、高電流密度化に好適であると共に、閾値電圧の制御性に優れ、素子特性のウェーハ面内バラツキ、ロット間バラツキが小さいFETの提供。
【解決手段】基板10、ダイヤモンド半導体層11、化合物半導体層12がこの順で形成された電界効果トランジスタにおいて、ダイヤモンド半導体層11を(111)面ダイヤモンドにより構成すると共に、化合物半導体層12を(0001)面の六方晶化合物半導体、あるいは、(111)面の立方晶化合物半導体により構成する。これにより、電子供給層のダイヤモンド半導体層との界面には、自発性分極効果またはピエゾ分極効果に起因した正の固定電荷を有すると共に、電子供給層とダイヤモンド半導体層の界面近傍には2次元電子ガス13が生成される。
【選択図】図1

Description

本発明は電界効果トランジスタ(FET)、特に、主材料としてダイヤモンド半導体を有するFET構造に関する。
ダイヤモンド半導体は破壊電界強度が窒化ガリウム(GaN)の3倍、または、砒化ガリウム(GaAs)の20倍、熱伝導率が炭化珪素(SiC)の4倍、または、GaAsの40倍と、高出力デバイス応用上きわめて優れた物性を有する。それにもかかわらず、ダイヤモンド結晶の硬度、緻密性のせいで不純物ドーピングによるn型伝導層の形成ができないため、ダイヤモンド半導体を用いた電子デバイスの実用化は困難であった。
従来報告されている、ダイヤモンド半導体をチャネル材料として用いたFETは、殆どが正孔導電型であった。これは、化学気相堆積(Chemical Vapor Deposition)法を用いてダイヤモンド結晶を成長した時に、自発的に形成されるダイヤモンドの水素終端表面をキャリア供給源として用いたもので、低い正孔移動度に起因して高周波動作、高電流密度化が困難という問題があった。また、閾値電圧は水素終端面の界面状態に依存するため、閾値電圧の制御が困難という問題もあった。
このような問題を解決するため、ダイヤモンドと異種半導体のヘテロ接合を利用したFETも報告されている。図15は、従来技術によるヘテロ接合を利用したFETの断面構造を示す図である。このようなFETは、嘉数、小林による特許文献1に報告されている。
図15において、200は基板、201はチャネルを形成するダイヤモンド層、202はn型不純物(Si)が添加された窒化アルミニウム(AlN)またはn型不純物が添加された窒化ホウ素(BN)からなる電子供給層である。電子供給層202中の不純物の活性化に伴い、ダイヤモンド層201内の電子供給層202との界面近傍には2次元電子ガス(e)が形成されている。電子供給層202上にソース電極205、ドレイン電極206が形成され、オーム性接触がとられている。電子供給層202上のソース電極205とドレイン電極206に挟まれた部位にはゲート電極207が形成され、ショットキー性接触がとられている。このようなFETは電子伝導型であり、電子の高移動度に起因して高周波動作、高電流密度化が可能である。また、閾値電圧は電子供給層202の不純物濃度及び厚さによって決定されるので、閾値電圧の制御も可能である。図16に、Si添加AlNを用いたFETのエネルギーバンド図を示す。
特開2002−324812号公報
図15に示した従来技術によるFETでは、電子供給層としてn型不純物が添加されたAlNまたはBNを用いていた。しかしながら、AlN及びBNのバンドギャップが大きいことに起因して、AlN、BN中の不純物は深い準位をつくりやすく、添加不純物の活性化率が低いことが知られている。このため、FETとして実用的な2次元電子濃度を得るためには、極めて高い濃度で不純物をドーピングしなければならなかった。例えば、AlNに珪素(Si)をドーピングして1×1018cm−3のキャリア電子を供給しようとすれば、1020cm−3台の高濃度のSiをドーピングしなければならなかった。このような不純物原子の活性化率の低さは、実効的な不純物濃度の均一性、再現性に影響するため、素子特性のウェーハ面内バラツキ、ロット間バラツキの原因であった。
本発明の目的は、ダイヤモンド半導体を主材料とするFETにおける上記問題点を解消し、高周波動作、高電流密度化が可能で、閾値電圧の制御が容易であると共に、素子特性のウェーハ面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題が解消されたFETを提供することである。
前記目的を達成するため、本発明は、基板、ダイヤモンド半導体層、化合物半導体層がこの順で形成された電界効果トランジスタにおいて、ダイヤモンド半導体層を(111)面ダイヤモンドにより構成すると共に、化合物半導体層を(0001)面の六方晶化合物半導体、あるいは、(111)面の立方晶化合物半導体により構成することを特徴とする電界効果トランジスタを提供する。
本発明によれば、電子供給層である化合物半導体層のダイヤモンド半導体層との界面には、少なくとも自発性分極効果、すなわち、自発性分極効果または自発性分極効果とピエゾ分極効果に起因した正の固定電荷を有すると共に、電子供給層とダイヤモンド半導体層の界面近傍には2次元電子ガスが生成される。2次元電子の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題が解消される。このため、FETの高周波性能、電力性能に寄与するところ大である。
本発明は、ダイヤモンド半導体層と化合物半導体層のヘテロ接合を形成するに際して、これらの面方位と化合物半導体の結晶形を規定した点に特徴がある。上記特許文献1には、面方位や化合物半導体の結晶形の規定が重要な要件であることは全く記載も示唆もされておらず、化合物半導体層としてAlN及びBNを選択した場合、本発明は選択的な発明である。AlN及びBNは、ダイヤモンド層よりも大きなバンドギャップを有する材料であるが、これら以外の化合物半導体、特にダイヤモンド層よりもバンドギャップが小さい材料においても、面方位と化合物半導体の結晶形を制御することで、ダイヤモンド層との良好なヘテロ接合が形成できる。ダイヤモンド層よりもバンドギャップが小さい化合物半導体層を積層すると、二次元電子ガスによるチャネルは化合物半導体層内のダイヤモンド層との界面近傍に形成されるが、キャリアの一部がダイヤモンド層を走行するため、ダイヤモンド層内にチャネルが形成される場合と同様に、2次元電子ガスの高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。特に本発明では、電子供給層である化合物半導体層のダイヤモンド層との界面に、自発性分極効果又は自発性分極効果とピエゾ分極効果に起因した正の固定電荷が形成されることで、分極電荷密度が材料固有の圧電係数により決定され、再現性に優れたFETが得られる。
III−V族六方晶半導体は、(0001)結晶軸方向にはIII族原子面とV族原子面が交互に並んだ構造を有するため、(0001)面薄膜を形成すると、その上部界面と下部界面には分極電荷が発生する。同様に、III−V族立方晶半導体は、(111)結晶軸方向にはIII族原子面とV族原子面が交互に並んだ構造を有するため、(111)面薄膜を形成すると、その上部界面と下部界面には分極電荷が発生する。
本発明においては、(0001)面六方晶半導体薄膜または(111)面立方晶薄膜において形成される分極電荷を利用してキャリアである2次元電子ガスを発生する訳であるが、(0001)面六方晶薄膜または(111)面立方晶薄膜を安定して形成するためには、成長基板として(111)面立方晶半導体を用いればよいことが知られている。すなわち、(111)面ダイヤモンド上に結晶成長を行うことによって、(0001)面六方晶薄膜または(111)面立方晶薄膜が自発的に配向して形成できる。これは、立方結晶の(111)方向と六方結晶の(0001)方向が結晶構造的に相似であることに起因している。すなわち、立方結晶の(111)方向と六方結晶の(0001)方向はいずれも、構成原子を中心として正四面体の頂点方向にのびたsp3混成軌道からなる共有結合の内1本と平行な結晶方位で、結合の向きが同じため、立方晶である(111)面ダイヤモンド上には、(0001)面六方晶薄膜または(111)面立方晶薄膜が安定して成長できるものである。
GaAs、AlAs、InAs、GaP、AlP、InPの安定な結晶構造は立方晶のみで、安定な六方晶構造は存在しない。このため、電子供給層としてこれらの化合物半導体を選択した場合には、(111)面ダイヤモンド上にこれらの化合物半導体を通常の方法により結晶成長すればよい。これより、自動的に(111)面の立方結晶が形成できる。ここで、通常の方法とは例えば、有機金属化学気相堆積(Metal−Organic Chemical Vapor Deposition: MOCVD)法、もしくは、分子線エピタキシャル成長(Molecular Beam Epitaxy: MBE)法である。
一方、BN、GaN、AlN、InN、SiCには安定な結晶構造として六方晶構造だけでなく立方晶構造も存在する。このため、電子供給層としてこれらの化合物半導体を選択した場合には、結晶成長に当たって注意を要する。
例えば、六方晶GaNは立方晶GaNと比べてより安定のため、熱平衡状態で成長を行うMOCVD法などを用いる。例えば、III族原料としてトリメチルガリウム(TMG)、V族原料としてアンモニア(NH)を用いる。成長基板として(111)面ダイヤモンドを用い、基板温度をNHの分解する約900℃から約1100℃の間に設定することにより、より安定な六方晶GaN薄膜が形成できる。
一方、立方晶GaNは六方晶GaNと比べて不安定であるため、結晶成長はより低温の非平衡状態で行う必要がある。このため、立方晶GaNを形成するためには、非平衡状態での成長ができるMBE法などを用いる。例えば、III族原料として金属ガリウム(Ga)、V族原料として高周波印加によりプラズマ化した窒素(N)を用いる。成長基板として(111)面ダイヤモンドを用い、基板温度を約400℃から約600℃の間に設定することにより、立方晶GaN薄膜が形成できる。
なお、(111)面ダイヤモンド結晶の形成には、例えば、プラズマ励起化学気相堆積(Plasma−Enhanced Chemical Vapor Deposition: PECVD)法を用いる。例えば、原料ガスとして高周波印加によりプラズマ化した炭化水素(CH)を用いる。基板として例えば、(111)面ダイヤモンド基板を用い、基板温度を約1000℃から約1200℃の間に設定することにより、(111)面ダイヤモンド結晶が形成できる。基板としては、他にも、(111)面Si基板、(0001)面六方晶SiC基板、(111)面立方晶SiC基板、(0001)面六方晶GaN基板、(111)面立方晶GaN基板、(0001)面サファイア基板などを用いることが出来る。
以下、実施例を参照して本発明を具体的に説明する。
(第一の実施例)
図1は、本発明によるFETの第一の実施例の断面構造を示す図である。
図1において、10は基板、11は(111)面ダイヤモンド層、12は(0001)面アンドープ六方晶窒化ホウ素(h−BN)からなるキャリア供給層、13は2次元電子ガス、15はソース電極、16はドレイン電極、17はゲート電極である。
このようなFETは以下のようにして作製される。基板10上に、例えば、PECVD法及びMOCVD法により、(111)面アンドープダイヤモンド層11、(0001)面アンドープh−BN層12を順次成長する。ここで、ダイヤモンド層11の層厚は10nmから10μmの間とする。本実施例では、例えば、2μmに設定した。h−BN層12の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、20nmに設定した。
h−BN層12上には、例えば、チタン(Ti)/金(Au)などの金属を蒸着、アロイ処理することにより、ソース電極15、ドレイン電極16をそれぞれ形成し、オーム性接触をとる。次に、h−BN層表面のソース電極15とドレイン電極16に挟まれた部位には、例えば、アルミニウム(Al)などの金属を蒸着してゲート電極17を形成し、h−BN層とのショットキー接触をとる。このようにして、図1のような半導体装置が作製された。
ここで、ダイヤモンドの格子定数はa=0.356nmであるが、(111)面炭素(C)原子の間隔はa/21/2=0.252nmとなる。一方、h−BNのa軸長は0.25nmである。両者の差は0.8%と小さいので、(111)面ダイヤモンド上に(0001)面h−BN層を結晶成長すると、転位発生の臨界膜厚以下であれば伸張歪みを生じた歪層となり、良好なヘテロ接合が形成できる。本実施例のh−BN層12の膜厚20nmは転位発生の臨界膜厚以下である。
III−V族六方晶半導体は、(0001)結晶軸方向にはIII族原子面とV族原子面が交互に並んだ構造を有するため、(0001)面薄膜を形成すると、その上部界面と下部界面には分極電荷が発生することが知られている。ここで、分極効果には、III族原子とV族原子の結合自体が正四面体の理想構造からずれることにより発生する自発性分極、及び、薄膜と基板間のa軸長の差に起因するピエゾ分極がある。h−BNの自発性分極密度は0.029C/mと計算され、ダイヤモンド上のh−BNのピエゾ分極密度は0.013C/mと計算される。それ故、ダイヤモンド層11とh−BN層12のヘテロ界面には自発性分極とピエゾ分極に基づいて0.042C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度2.6×1013cm−2の2次元電子に対応する。
図2は本実施例におけるゲート下のエネルギーバンド図である。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−BN層12のヘテロ界面には自発性分極とピエゾ分極に起因して面密度0.042C/mの正の電荷が発生する。また、h−BNのバンドギャップは5.9eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより大きい。このため、ダイヤモンド層11内のh−BN層12とのヘテロ界面近傍には、2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。h−BN層12はダイヤモンドよりバンドギャップが大きいため、良好なゲート絶縁層として作用し、ゲート漏れ電流が小さくなる。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。h−BNの大きなバンドギャップに起因して、高濃度の2次元電子ガスを蓄積できると共に、ゲート漏れ電流が小さくなる。また、閾値電圧は電子供給層であるh−BN層12の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第二の実施例)
図3は、本発明によるFETの第二の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第一の実施例における(0001)面アンドープh−BN層を、(0001)面n型h−BN層22で置き換えたことである。ここで、h−BN層に添加するn型不純物としては、例えば、珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、鉛(Pb)などを用い、不純物濃度は1×1018cm−3から1×1022cm−3の間とする。
図4は本実施例におけるゲート下のエネルギーバンド図である。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−BN層22のヘテロ界面には自発性分極とピエゾ分極に起因して面密度0.042C/mの正の固定電荷が発生する。また、h−BNのバンドギャップは5.9eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより大きい。このため、ダイヤモンド層11内のh−BN層22とのヘテロ界面近傍には、2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。自発性分極およびピエゾ分極による電子供給効果に不純物ドーピングによる電子供給効果が付加されるため、第一の実施例と比較して電流密度が増加する。h−BN層22内部の正の固定電荷に起因して伝導帯エネルギーは下に凸の形状を有する。このため、電子に対するエネルギー障壁が低くなり、ソース電極15、ドレイン電極16におけるコンタクト抵抗が低減される。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるh−BN層22の厚さ、及び、不純物濃度で決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、h−BN層22内部のn型不純物のイオン化に起因した固定電荷によりコンタクト抵抗が低減される。
(第三の実施例)
図5は、本発明によるFETの第三の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第一の実施例における(0001)面アンドープh−BN層12を、(0001)面アンドープ六方晶窒化アルミニウム(h−AlN)層32で置き換えたことである。ここで、h−AlN層32の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、10nmに設定した。
(111)面ダイヤモンドのC原子間隔は、前述の通り、a/21/2=0.252nmであるのに対して、h−AlNのa軸長は0.31nmである。両者の差は大きく、本実施例のh−AlN層32の層厚10nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、h−AlN層32は格子緩和している。
h−AlNの自発性分極密度は0.081C/mと計算される。一方、本実施例のh−AlN層32は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とh−BN層12のヘテロ界面には自発性分極に基づいて、0.081C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度5.1×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第一の実施例(図2)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−AlN層32のヘテロ界面には自発性分極に起因して、0.081C/mの正電荷が発生する。また、h−AlNのバンドギャップは6.2eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより大きい。このため、ダイヤモンド層11内のh−AlN層32とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。h−AlN層32はダイヤモンドよりバンドギャップが大きいため、良好なゲート絶縁層として作用し、ゲート漏れ電流が小さくなる。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して高周波動作、高電流密度化が可能になる。h−AlNのバンドギャップ大に起因してゲート漏れ電流が小さくなる。また、閾値電圧は電子供給層であるh−AlN層32の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第四の実施例)
図6は、本発明によるFETの第四の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第一の実施例における(0001)面アンドープh−BN層12を、(0001)面アンドープ六方晶窒化ガリウム(h−GaN)層42で置き換えたことである。ここで、h−GaN層42の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、10nmに設定した。
(111)面ダイヤモンドのC原子間隔は、前述の通り、a/21/2=0.252nmであるのに対して、h−GaNのa軸長は0.32nmである。両者の差は大きく、本実施例のh−GaN層42の層厚10nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、h−GaN層42は格子緩和している。
h−GaNの自発性分極密度は0.029C/mと計算される。一方、本実施例のh−GaN層42は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とh−GaN層42のヘテロ界面には自発性分極に基づいて0.029C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度1.8×1013cm−2の2次元電子に対応する。
図7は本実施例におけるゲート下のエネルギーバンド図である。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−GaN層42のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.029C/mの正の電荷が発生する。また、h−GaNのバンドギャップは3.4eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、h−GaN層42内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるh−GaN層42の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第五の実施例)
図8は、本発明によるFETの第五の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第四の実施例における(0001)面アンドープh−GaN層42を、(0001)面n型h−GaN層52で置き換えたことである。ここで、GaNに添加するn型不純物としては例えばSi、Ge、Sn、Pbなどを用い、不純物濃度は1×1018cm−3から1×1022cm−3の間とする。
図9は本実施例におけるゲート下のエネルギーバンド図である。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−GaN層52のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.029C/mの正の固定電荷が発生する。また、h−GaNのバンドギャップは3.4eVとダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、h−GaN層52内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。自発性分極による電子供給効果に不純物ドーピングによる電子供給効果が付加されるため、第四の実施例と比較して電流密度が増加する。h−GaN層52における正のイオン化電荷に起因して伝導帯エネルギーは下に凸の形状を有する。このため、電子に対するエネルギー障壁が低くなり、ソース電極15、ドレイン電極16におけるコンタクト抵抗が低減される。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるh−GaN層52の厚さ、及び、不純物濃度で決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、h−GaN層52内のn型不純物のイオン化に起因した固定電荷のせいでコンタクト抵抗が低減される。
(第六の実施例)
図10は、本発明によるFETの第六の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第一の実施例における(0001)面アンドープh−BN層12を、(0001)面アンドープ六方晶窒化インジウム(h−InN)層62で置き換えたことである。ここで、h−InN層62の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、5nmに設定した。
(111)面ダイヤモンドのC原子間隔は、前述の通り、a/21/2=0.252nmであるのに対して、h−InNのa軸長は0.35nmである。両者の差は大きく、本実施例のh−InN層62の層厚5nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、h−InN層62は格子緩和している。
h−InNの自発性分極密度は0.032C/mと計算される。一方、本実施例のh−InN層62は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とh−InN層62のヘテロ界面には自発性分極に基づいて0.032C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度2.0×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第四の実施例(図7)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とh−InN層62のヘテロ界面には自発性分極に起因して、0.032C/mの正電荷が発生する。また、h−InNのバンドギャップは0.9eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、h−InN層62内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるh−InN層62の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第七の実施例)
図11は、本発明によるFETの第七の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第一の実施例における(0001)面アンドープh−BN層12を、(111)面アンドープ立方晶窒化ホウ素(c−BN)層72で置き換えたことである。ここで、c−BN層72の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、20nmに設定した。本実施例のc−BN層72の層厚20nmは転位発生の臨界膜厚以下である。
III−V族立方晶半導体は、(111)結晶軸方向にはIII族原子面とV族原子面が交互に並んだ構造を有するため、(111)面薄膜を形成すると、その上部界面と下部界面には分極電荷が発生することが知られている。ここで、分極効果には、III族原子とV族原子の結合自体が正四面体の理想構造からずれることにより発生する自発性分極、及び、薄膜と基板間のa軸長の差に起因するピエゾ分極とがあるが、c−BNの自発性分極密度は0.029C/mと計算され、ダイヤモンド上のc−BNのピエゾ分極密度は0.013C/mと計算される。それ故、ダイヤモンド層11とc−BN層72のヘテロ界面には自発性分極とピエゾ分極に基づいて0.042C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度2.6×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第四の実施例(第7図)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とc−BN層72のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.042C/mの正の電荷が発生する。また、c−BNのバンドギャップは約5eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、c−BN層72内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるc−BN層72の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第八の実施例)
図12は、本発明によるFETの第八の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第三の実施例における(0001)面アンドープh−AlN層32を、(111)面アンドープ立方晶窒化アルミニウム(c−AlN)層82で置き換えたことである。ここで、c−AlN層82の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、10nmに設定した。本実施例のc−AlN層82の層厚10nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、c−AlN層82は格子緩和している。
c−AlNの自発性分極密度は0.081C/mと計算される。一方、本実施例のc−AlN層82は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とc−AlN層82のヘテロ界面には自発性分極に基づいて0.081C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度5.1×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第四の実施例(図7)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とc−AlN層82のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.081C/mの正の電荷が発生する。また、c−AlNのバンドギャップは5.1eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、c−AlN層82内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるc−AlN層82の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第九の実施例)
図13は、本発明によるFETの第九の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第四の実施例における(0001)面アンドープh−GaN42を、(111)面アンドープ立方晶窒化ガリウム(c−GaN)層92で置き換えたことである。ここで、c−GaN層92の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、10nmに設定した。本実施例のc−GaN層92の層厚10nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、c−GaN層92は格子緩和している。
c−GaNの自発性分極密度は0.029C/mと計算される。一方、本実施例のc−GaN層92は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とc−GaN層92のヘテロ界面には自発性分極に基づいて0.029C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度1.8×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第四の実施例(図7)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とc−GaN層92のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.029C/mの正の電荷が発生する。また、c−GaNのバンドギャップは3.3eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、c−GaN層92内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるc−GaN層92の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
(第十の実施例)
図14は、本発明によるFETの第十の実施例の断面構造を示す図である。
本実施例の特徴は、第六の実施例における(0001)面アンドープh−InN62を、(111)面アンドープ立方晶窒化インジウム(c−InN)層102で置き換えたことである。ここで、c−InN層102の層厚は1nmから100nmの間とする。本実施例では、例えば、5nmに設定した。本実施例のc−InN層102の層厚5nmは転位発生の臨界膜厚以上である。このため、c−InN層102は格子緩和している。
c−InNの自発性分極密度は0.032C/mと計算される。一方、本実施例のc−InN層102は格子緩和しているので、ピエゾ分極は発生しない。それ故、ダイヤモンド層11とc−InN層102のヘテロ界面には自発性分極に基づいて0.032C/mの正電荷が発生する。この電荷は面密度2.0×1013cm−2の2次元電子に対応する。
本実施例のゲート下のエネルギーバンド図は第四の実施例(図7)と同様になる。
既に述べたように、ダイヤモンド層11とc−InN層102のヘテロ界面には自発性分極に起因して面密度0.032C/mの正の電荷が発生する。また、c−InNのバンドギャップは約0.9eVであり、ダイヤモンドの5.5eVより小さい。このため、c−InN層102内のダイヤモンド層11とのヘテロ界面近傍には2次元電子ガス13が発生してn形チャネルを形成する。
このようなFETでは、2次元電子ガス13の高移動度に起因して、高周波動作、高電流密度化が可能になる。閾値電圧は電子供給層であるc−InN層102の厚さで決まるので、閾値電圧の制御が容易になる。さらに、分極電荷密度は材料固有の圧電係数により決定されるので、再現性、均一性に優れ、素子特性の面内バラツキ、ロット間バラツキといった問題も解消される。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されず、本発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
例えば、上記実施例においては電子(キャリア)供給層材料として六方晶化合物半導体(h−BN、h−AlN、h−GaN、h−InN)を用いた場合を示したが、他の六方晶化合物半導体、例えば、六方晶炭化珪素(h−SiC)を用いても良い。また、h−BN、h−AlN、h−GaN、h−InNの内、少なくとも2種類の異なる半導体材料からなる混晶半導体としても良い。
また、電子(キャリア)供給層材料として立方晶化合物半導体(c−BN、c−AlN、c−GaN、c−InN)を用いた場合を示したが、他の立方晶化合物半導体、例えば、立方晶炭化珪素(c−SiC)、砒化ガリウム(GaAs)、砒化アルミニウム(AlAs)、砒化インジウム(InAs)、燐化ガリウム(GaP)、燐化アルミニウム(AlP)、燐化インジウム(InP)を用いても良い。また、c−BN、c−AlN、c−GaN、c−InN、GaAs、AlAs、InAs、GaP、AlP、InPの内、少なくとも2種類の異なる半導体材料からなる混晶半導体としても良い。
基板材料としては、ダイヤモンド基板、Si基板、SiC基板、GaN基板、サファイア基板などを用いることが出来る。
本発明の第一の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第一の実施例であるFETのエネルギーバンド図である。 本発明の第二の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第二の実施例であるFETのエネルギーバンド図である。 本発明の第三の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第四の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第四の実施例であるFETのエネルギーバンド図である。 本発明の第五の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第五の実施例であるFETのエネルギーバンド図である。 本発明の第六の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第七の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第八の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第九の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 本発明の第十の実施例であるFETの断面構造を示す図である。 従来技術によるFETの断面構造を示す図である。 従来技術によるFETのエネルギーバンド図である。
符号の説明
10、200 … 基板
11 … (111)ダイヤモンド層
12 … (0001)面アンドープh−BN層
13、203 … 2次元電子ガス
15、205 … ソース電極
16、206 … ドレイン電極
17、207 … ゲート電極
22 … (0001)面n型h−BN層
32 … (0001)面アンドープh−AlN層
42 … (0001)面アンドープh−GaN層
52 … (0001)面n型h−GaN層
62 … (0001)面アンドープh−InN層
72 … (111)面アンドープc−BN層
82 … (111)面アンドープc−AlN層
92 … (111)面アンドープc−GaN層
102 … (111)面アンドープc−InN層
201 … ダイヤモンド層
202 … n型AlN層またはn型BN層

Claims (6)

  1. 基板、ダイヤモンド半導体層、化合物半導体層がこの順で形成された電界効果トランジスタであって、前記ダイヤモンド半導体層が(111)結晶面と平行に形成されたダイヤモンド半導体からなると共に、前記化合物半導体層が(0001)結晶面と平行に形成された六方晶化合物半導体からなることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1記載の電界効果トランジスタにおいて、前記六方晶化合物半導体がBN、GaN、AlN、InN、SiCのうちの何れか一つ、または、二つ以上の混晶であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 基板、ダイヤモンド半導体層、化合物半導体層がこの順で形成された電界効果トランジスタであって、前記ダイヤモンド半導体層が(111)結晶面と平行に形成されたダイヤモンド半導体からなると共に、前記化合物半導体層が(111)結晶面と平行に形成された立方晶化合物半導体からなることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 請求項3記載の電界効果トランジスタにおいて、前記立方晶化合物半導体がBN、GaN、AlN、InN、SiC、GaAs、AlAs、InAs、GaP、AlP、InPのうちの何れか一つ、または、二つ以上の混晶であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の電界効果トランジスタにおいて、前記化合物半導体層の前記ダイヤモンド半導体層との界面には、少なくとも自発性分極に起因した正の固定電荷を有すると共に、前記化合物半導体層と前記ダイヤモンド半導体層の界面近傍には2次元電子ガスが生成されることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の電界効果トランジスタにおいて、前記化合物半導体層内にn形不純物が添加されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
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