JP2008186875A - 光学デバイス - Google Patents

光学デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2008186875A
JP2008186875A JP2007017217A JP2007017217A JP2008186875A JP 2008186875 A JP2008186875 A JP 2008186875A JP 2007017217 A JP2007017217 A JP 2007017217A JP 2007017217 A JP2007017217 A JP 2007017217A JP 2008186875 A JP2008186875 A JP 2008186875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light shielding
optical
optical device
shielding member
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007017217A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Nishio
哲史 西尾
Satoru Waga
悟 和賀
Yoshiki Takayama
義樹 高山
Toshiyuki Fukuda
敏行 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007017217A priority Critical patent/JP2008186875A/ja
Publication of JP2008186875A publication Critical patent/JP2008186875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】小型、薄型化とともに迷光による影響を遮光部材により防止でき、フレアやスミアといった光学特性を改善した固体撮像装置を実現することを目的とする。
【解決手段】固体撮像装置1主面のマイクロレンズ91上に透明部材31を透明接着剤41で直接貼り合わせ、透明部材31の周囲に遮光部材21を付加し、さらには遮光部材21に光学部材を付加することで、小型薄型化とともに迷光による影響を遮光部材21により防止することができるため、フレアやスミアといった光学特性を改善した固体撮像装置1を実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像領域に透明部材が付加された光学デバイスに関する。
従来、光学デバイスの実装方法では、光学素子を収納するための封止容器や透明部材を必要とし、そして、組立て工程中に光学素子の撮像領域面上に塵埃の付着が生じ、さらに、透明部材や封止容器の外形と光学素子の撮像領域との高い相対位置合せ精度が要求される。そのために、光学デバイスの薄型小型化に対する制約、歩留り低下、組立て調整の困難さ等が生じる。その解決手段として、半導体ウエハと、半導体ウエハの主面に形成された光学素子と、半導体ウエハを貫通して光学素子自体または光学素子に接続する配線から裏面に達する貫通導体と、光学素子から間隙を設けて配置された透明部材と、透明部材と撮像領域を除く主面とを接着固定する封止材とで構成される光学デバイスの実装構造体が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、従来、光学デバイスでは遮光板の下層に金ワイヤが位置するために、遮光板を光学素子の導体パターン面に所定距離以上接近して配置することができず、ワイヤ等からの反射光が撮像領域に侵入する。そのために、電気信号を画像に変換した場合、画像にフレアやスミア等の光学雑音が現れる。その解決手段として、撮像領域の外側に周辺領域が形成される光学素子と、光学素子を覆って配置される透明部材とを備えた光学デバイスで、透明部材の外周に透明部材周辺領域の少なくとも一部を遮光する遮光層を形成し、透明領域が光学素子主面の撮像領域を覆うように接合する透明部材とで構成される光学デバイスの実装構造体が提示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−351997号公報 特開2002−261260号公報
上記第1の例では、主面上に複数列の光学素子が形成された半導体ウエハに、半導体ウエハと同じ大きさの透明部材を、半導体ウエハ上のマイクロレンズが形成された各撮像領域を除く外周全面に接着剤で接着し、透明部材が接着された光学素子をダイシングで分割切断して個片の光学デバイスとするものである。
この個片化された光学デバイスは、主面の中央部に撮像領域が配置され、その撮像領域から引き出された複数の入出力配線は光学像素子周辺部に配置された複数の導体パターンに接続されている。そして、導体パターンは光学素子基板の貫通孔を介して光学素子基板裏面の外部接続電極と電気的に接続されている。このような裏面に外部電極を備えた透明部材直貼り光学デバイスが開示されている。しかしながら、この構成で光学デバイスを製造する場合、少なくともウエハの光学素子形成領域全面を覆う大面積の透明基板を必要とする。そして、一度に透明部材を複数の光学素子が形成されたウエハに接着剤で貼り合わせた場合、撮像領域内へ接着剤がしみ出して光学素子の撮像領域に付着する不具合が発生する。また、製造における個片化工程で1枚の透明部材を全体に貼り合わせた光学素子ウエハをダイシングで切断分離する際に透明部材に割れやヒビが生じた場合、個片化された光学デバイスは不良となる。また、切断分離された複数の光学デバイスの中には最終の電気的光学的検査工程で特性不良が生じる可能性があり、構成部材中で最も高価な部材である透明部材を特性不良の光学デバイスとともに廃棄する必要が生じる。このため高価な材料を使用したり、加工工程で多くのロスを生じ、安価な光学デバイスが実現できないという問題点を有していた。さらに、光学素子の主面全体を透明部材が覆う構造となっている為、撮像領域の周辺部及び透明部材側面からの反射光の浸入を防止する為、遮光構造物を光学デバイス外に別途用意する必要があった。この為、小型薄型化に非常に有利な構造であるのも関わらず、遮光構造分の全体の体積増加が避けられなかった。
また、上記第2の例では、光学素子が両側面に外部リードを有する積層セラミックパッケージ内に搭載されており、積層セラミックパッケージ内の光学素子は主面の周辺領域の一部を含む撮像領域上に透明部材が透明接着剤で接着された構成をなしている。その透明部材は上下面の撮像領域を除く周辺部と側面に反射光の侵入を阻止するための遮光層を備えている。そして、光学素子主面上の電極パッドと積層セラミックパッケージの内部リード間が金属細線で接続され、最後に透明部材上面より低く且つ金属細線のループが埋没する高さまでエポキシ樹脂が注入された構成の光学デバイスが開示されている。しかしながら、遮光層の形成には薄膜プロセスを用いる必要があり、透明部材のコストが高くなるため、安価な光学デバイスが実現できない。さらに、このような構成では光学デバイスの投影面積が大きくなるとともに厚みも厚くなり、小型、薄型化が実現できないという課題を有していた。
本発明は、上記問題点を解決するために、ウエハ主面に複数の光学素子が形成され、その撮像領域に透明部材が貼り合わされた光学素子に於いて、小型、薄型化とともに迷光による影響を遮光部材により防止でき、フレアやスミアといった光学特性を改善した光学デバイスを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の光学デバイスは、主面に周辺回路領域,導体パターン領域ならびにマイクロレンズを備える撮像領域が形成され、主面、もしくは裏面に前記周辺回路領域に電気的に接続する複数の外部接続電極が形成された光学素子と、前記撮像領域の前記マイクロレンズ上に透明接着剤で接着された透明部材と、前記光学素子の前記主面上に配置された遮光部材とを有し、前記遮光部材は、前記光学素子の前記主面から前記透明部材の上面までの高さより厚く、かつ前記撮像領域よりも大きな開口部を有し、前記透明部材を前記開口部内に収納して配置されることを特徴とする。
請求項2記載の光学デバイスは、請求項1に記載の光学デバイスにおいて、前記遮光部材の前記開口部は、2つの異なる開口形状からなる2段構造からなり、前記光学素子の前記主面側に形成される下方開口部は前記透明部材より大きい外形寸法を有し、上方開口部は前記透明部材の外形寸法より小さく、前記光学素子の前記撮像領域より大きい外形寸法を有し、前記透明部材は、前記下方開口部内に収納して配置されることを特徴とする。
請求項3記載の光学デバイスは、請求項2に記載の光学デバイスにおいて、前記遮光部材の前記上方開口部の内周壁には、前記透明部材から遠くなるにしたがって開口部形状が大きくなる段差が形成されることを特徴とする。
請求項4記載の光学デバイスは、請求項3に記載の光学デバイスにおいて、前記段差は階段状に複数形成されており、前記段差の水平方向の長さが垂直方向の高さよりも大きいことを特徴とする。
請求項5記載の光学デバイスは、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記遮光部材の上面に、前記透明部材を覆う形状の光学部材を備えることを特徴とする。
請求項6記載の光学デバイスは、請求項3または請求項4のいずれかに記載の光学デバイスにおいて、前記光学部材は、前記遮光部材よりも小さく、かつ前記撮像領域よりも大きな外形形状を有し、前記遮光部材の上部に形成された前記段差上に配置されることを特徴とする。
請求項7記載の光学デバイスは、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記遮光部材の前記開口部の内周壁面が、反射防止被膜で覆われることを特徴とする。
以上により、小型、薄型化とともに迷光による影響を遮光部材により防止することができるため、フレアやスミアといった光学特性を改善することができる。
以上のように、光学素子主面のマイクロレンズ上に透明部材を透明接着剤で直接貼り合わせ、透明部材の周囲に遮光部材を付加し、さらには遮光部材に光学部材を付加することで、小型薄型化とともに迷光による影響を遮光部材により防止することができるため、フレアやスミアといった光学特性を改善した光学デバイスを実現できる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下の実施の形態はいずれも、小型薄型化に最も有効な形態として主面の配線領域と裏面の外部電極を貫通導体を用いて接続した、例えば特許文献1に記載の光学デバイスの形態に適用して図示しているが、主面に端子電極が配置された光学デバイスを側面及び裏面に外部端子電極を配したパッケージ内に装着し、金ワイヤー等の金属細線によって電気的に接続された、例えば特許文献2に記載の形態にも適用できる。尚、これらの図におけるそれぞれの厚みや長さ等は図面の作成上から実際の形状と異なる。また、光学素子主面上の導体パターンの個数も実際とは異なり、図示しやすい数量としている。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる光学デバイスを構成する構成部材の概略斜視図である。図2は本発明の第1の実施の形態にかかる光学デバイスの構成を示す図であり、図2(a)は概略斜視図、図2(b)は図2(a)に示すA−A線に沿った断面図である。
図1,図2において、本実施の形態の光学デバイス1は、中央部にマイクロレンズ91を備えた撮像領域71、その外周に撮像領域71からの電気信号を外部回路に転送するための配線からなる周辺回路領域、最外周には各配線の電気信号を外部回路へ取り出すための複数の導体パターン101が配置されている。また、裏面側には内壁絶縁膜で覆われたスルーホール111内の貫通導体121を介して主面の導体パターン101に繋がる裏面絶縁膜上に形成された複数のランド81が配置されている。主面上の導体パターン101と裏面上のランド81の接続方法は、等間隔で配置されている複数のランド81位置にシリコン基板を隔て対向する位置に導体パターン101を配置して、導体パターン101の直下とランド81直上の間をスルーホール111内の貫通導体121で接続してもよい。また、等間隔で配置されている複数のランド81位置からシリコン基板を隔ててオフセット位置に導体パターン101を配置して、ランド81直上からシリコン基板の主面まで形成される貫通導体121と導体パターン101間を配線パターンで接続してもよい。
さらに、等間隔で配置されている複数のランド81と導体パターン101の位置が貫通導体121からオフセット位置に配置されており、ランド81と導体パターン101を貫通導体121により電気的に接続した構成であってもよい。また、この光学素子11は透明部材31や外部接続電極61を接続する前に簡単な電気的特性検査が行なわれているために、組立て時には合格品と不合格品に分類されて合格品を識別することができる。そして、検査で合格した光学素子11にのみ光学素子11の主面側のマイクロレンズ91上に透明部材31が透明接着剤41で接着され、裏面側の複数のランド81上に外部接続電極61を形成する。このように、事前の電気特性検査合格品のみ組立てを行うことができる構成とする事により、高価な透明部材が無駄にならず、材料コスト削減に効果を発揮する。また、周辺回路領域は、撮像領域71の周辺に配置されて光信号から変換された撮像領域71内の電気信号を外部へ取り出すと共に、タイミング波形を撮像領域71内に供給する回路と配線が形成されている。
導体パターン領域は、複数の導体パターン101が光学素子11の周辺部に配置されて、光学素子11と外部回路との電気信号の中継点として形成されている。ランド81は、光学素子11を組立てて得られた光学デバイス1を外部実装基板の実装ランドと電気的に接続する外部接続電極61を接合するために光学素子11裏面に形成されている。そして、光学素子11は、複数のスルーホール111が導体パターン領域に絶縁膜でスルーホール111内壁を覆って形成されており、内部に貫通導体121が充填されている。なお、貫通導体121は銅やニッケルであってもよいし、チタン、タングステン、モリブデン、マンガンのいずれかの単元素もしくは化合物からなる高融点金属であってもよい。
透明部材31は、正面投影面積が光学素子11の撮像領域71より大きく、厚みは100μmから700μmの範囲で、好ましくは250〜500μmが望ましい。厚さ100μm以下では、撮像領域71上に透明部材31を接着した際に透明接着剤41の硬化収縮による透明部材31の湾曲が生じ、そのために被写体画像の忠実な再現が得られない。また、厚さ700μm以上では、入射光に対する透明部材31中での光の吸収や散乱により透過光の比率(利得)が低下し、透過光の光量減衰により画像変換信号が微弱になり、そのために画質劣化が生じる。さらに、透明部材31が厚い場合、光学デバイスの薄型化が困難になる。そして、厚さ250〜500μmでは、この両課題が回避できる条件を満たすものである。そして、その材質は、例えば、パイレックス(登録商標)やテレックス等の硬質ガラスであってもよいし、石英や透明アルミナであってもよい。また、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の透明樹脂であってもよい。
透明接着剤41は、硬化後の屈折率が光学素子11上のマイクロレンズ91より小さい樹脂を用い、例えば、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の液状透明樹脂で、紫外線硬化性と熱硬化性の併用型の硬化特性を有するものであってもよいし、紫外線硬化性または熱硬化性の硬化特性を有するものであってもよい。さらに、透明接着剤41は、例えば、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の樹脂からなり、厚さが5μmから200μmの範囲で、好ましくは厚みが70μm〜90μm、特に80μmの半硬化型プリプレグシートであってもよい。
遮光部材21は、透明部材31の周囲を囲む大きさの貫通開口部131が中央部に設けられており、その高さは、透明部材31と透明接着剤41における両者の厚みの合計より高い外形形状を有する。そして、遮光部材21はカーボンブラック顔料などの遮光充填剤が配合されたエポキシ系樹脂やABS系樹脂で構成されてもよいし、表面を黒色化した銅やアルミニウムであってもよい。さらに、開口部内面に反射防止被膜が施された構造であってもよい。
接着剤51は、例えば、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の液状透明樹脂で、熱硬化性の硬化特性を有するものであってもよいし、中央部に遮光部材21の貫通開口部131と同じ大きさの開口部を有するエポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の樹脂からなり、厚さが5μmから200μmの範囲で、好ましくは厚みが70μm〜90μm、特に80μmの半硬化型プリプレグシートであってもよい。さらに、接着剤51は遮光部材21の底面部分と貫通開口部131を全て覆ってしまう面積の物でもよく、この場合、接着剤51は透明接着剤41の機能を兼ねる物となり、透明部材と遮光部材を同時に接着する事が可能となる。
外部接続電極61は、例えば、所定の直径の半田ボールであってもよいし、無電解メッキと電解メッキのいずれかの方法または併用により、光学素子11裏面のランド81上にニッケルや銅でコア部を形成し、その表面に銅と金の層を形成したバンプであってもよい。さらに、ワイヤーボンディングで金ボールを接合するスタッドバンプであってもよい。
上述のごとく、本実施の形態の光学デバイス1は、光学素子11主面のマイクロレンズ91上に透明部材31を透明接着剤41で直接貼り合わせるので、外形の小型薄型化が図れ、さらに、透明部材31の周囲に中央部に開口部を備える遮光部材21を被せて取り付けるので、遮光部材21の装着が正確且つ容易に可能となるとともに、入遮光線からの反射による撮像領域への迷光の侵入を防止することができるため、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスの構成を示す図であり、図3(a)は概略斜視図、図3(b)は図3(a)に示すB−B線に沿った断面図である。
図3に示すように、光学デバイス2は、光学素子12、遮光部材22、透明部材32、透明接着剤42、接着剤52および外部接続電極62で構成されている。
図3において、光学デバイス12、透明部材32、透明接着剤42および外部接続電極62の各構成部材の内容は、本発明の第1の実施の形態と同じであり、ここでの詳細な説明は省略する。
図4は本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる遮光部材の例を示す図で、図4(a)は概略斜視図、図4(b)は図4(a)に示すC−C線に沿った断面図である。
図3,図4において、遮光部材22は、撮像領域72よりも大きい上方開口部151を有し、上方開口部151の下側に透明部材を収容することができる下方開口部161を備え、両開口部の接続部に段差171が形成され、下方開口部161の方が上方開口部151より大きな開口面積を有しており、光学デバイス2に遮光部材22を被せて取り付ける構成となっている。そして、遮光部材22は、例えば、カーボンブラック顔料や遮光充填剤が配合されたエポキシ系樹脂やABS系樹脂で構成されてもよいし、表面を黒色化した銅やアルミニウムであってもよい。さらに、開口部内面に反射防止被膜が施された構造であってもよい。接着剤52は、例えば、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の液状透明樹脂で、熱硬化性の硬化特性を有していてもよいし、外形が遮光部材22の下方開口部161と同じで、中央部には上方開口部151と同じ大きさの開口部を有するエポキシ系、アクリル系、ポリイミド系等の樹脂からなり、厚さが5μmから200μmの範囲で、好ましくは厚みが70μm〜90μm、特に80μmの半硬化型プリプレグシートであってもよい。
上述のごとく、光学デバイス2に遮光部材22を被せて取り付ける構成とすることで、光学デバイス2への遮光部材22の装着が正確且つ容易になるとともに、光学素子の周辺部上面からの迷光の進入を防止することができるので、迷光によるフレアやスミア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
また、図5は本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる階段状形状を備える遮光部材の例を示す図であり、図5(a)は概略斜視図、図5(b)は図5(a)に示すD−D線に沿った断面図である。
図5に示す遮光部材142は、上面側は、外周から上方開口部152に向かって低くなる複数の階段形状で、下面側は、透明部材を収納し得る下方開口部162を有し、両開口部の接続部に段差172が形成されている。また、各階段の水平面の長さが垂直面の高さより大きい構造にする。そのために上面側の階段状形状は、45°以内の入射角光線はすべて外部に反射し、撮像領域内への迷光の侵入を防止することができる。また、段差は、階段状でなくとも、上方開口部の内周壁に形成された、透明部材から遠くなるにしたがって開口部形状を大きくする段差であっても良い。
したがって、光学デバイスに遮光部材142を被せて取り付ける構成とすることで、図4の構成と同様に、光学デバイスの主面上の透明部材への遮光部材142の装着が正確且つ容易になるとともに、45°以内の入射角光線はすべて外部に反射し、撮像領域内への迷光の侵入を防止することができる。その結果、偽色(モアレ)等を抑えることができ、良質な画質が得られるとともに、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
(第3の実施の形態)
図6は本発明の第3の実施の形態にかかる光学デバイスを示す図で、図6(a)は概略斜視図、図6(b)は図6(a)に示すE−E線に沿った断面図である。
図6に示すように、本実施の形態の光学デバイス3は、光学素子13、遮光部材23、光学部材183、透明部材33、透明接着剤43、接着剤53および外部接続電極63で構成されている。
図6において、光学素子13、透明部材33、透明接着剤43、接着剤53および外部接続電極63の各構成部材の内容は、本発明の第1の実施の形態と同じであり、ここでの詳細な説明は省略する。遮光部材23は、透明部材33の周囲を囲む大きさの貫通開口部133が中央部に設けられており、その高さは透明部材33と透明接着剤43の両者の厚みを加えた高さより高い外形形状を有している。遮光部材23は、例えば、カーボンブラック顔料や遮光充填剤が配合されたエポキシ系樹脂やABS系樹脂で構成されてもよいし、表面を黒色化した銅やアルミニウムであってもよい。さらに、貫通開口部133内面に反射防止被膜が施された構造であってもよい。光学部材183は、平面形状が、例えば、遮光部材23上面の外周と同じであってもよいし、遮光部材23上面の外周と開口部との間の大きさであってもよく、厚みは対象とする光学波長を考慮して決定されている。そして、表面に赤外線除去フィルターや光学ローパスフィルター被膜が形成されたガラスや石英からなる透明板である。
そして、光学部材183と遮光部材23上面が接着される接着剤55は、例えば、固体撮像素子13のマイクロレンズ93と透明部材33の接着に用いた透明接着剤43と同一であってもよいし、光学素子13の主面と遮光部材23下面の接着に用いた接着剤53であってもよい。
上述のごとく、光学デバイス3に遮光部材23を被せて取り付け、その上面にローパスフィルター等の光学部材183を接着する構成とすることで、偽色(モアレ)等を抑えることができ、良質な画質が得られるとともに、遮光部材の開口部の内周壁面が反射防止被膜で覆われることにより、周辺からの反射光による迷光で発生する光学ノイズを防止することができるため、さらに、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
また、図7は本発明の第3の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる段差を備える遮光部材の例を示す図で、図7(a)は概略斜視図、図7(b)は図7(a)に示すF−F線に沿った断面図である。
図7に示す遮光部材143は、中央部に透明部材を囲む大きさの貫通開口部133が形成され、上方開口部153に光学部材183を落とし込んで接着するための光学部材接着段差193が形成されている。
上述のごとく、光学デバイス13に遮光部材143を被せて取り付け、その光学部材接着段差193内にローパスフィルター等の光学部材183を接着する構成とすることで、遮光部材143への光学部材183の接着が容易になり、良質な画質が得られるとともに、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態にかかる光学デバイスを示す図で、図8(a)は概略斜視図、図8(b)は図8(a)に示すG−G線に沿った断面図である。
図8に示すように、本実施の形態の光学デバイス4は、光学素子14、遮光部材24、光学部材184、透明部材34、透明接着剤44、接着剤54および外部接続電極64で構成されている。
図8において、光学素子14、遮光部材24、透明部材34、透明接着剤44、接着剤54および外部接続電極64の各構成部材の内容は、本発明の第2の実施の形態と同じであり、ここでの詳細な説明は省略する。光学部材184は、遮光部材24上面と接着剤54で接着されている。接着剤54は、例えば、光学素子14のマイクロレンズ94と透明部材34の接着に用いた透明接着剤44でもよいし、固体撮像素子14の主面と遮光部材24の下面との接着に用いた接着剤54であってもよい。
上述のごとく、光学デバイス4の透明部材34に遮光部材24を被せて取り付け、その上面に赤外線除去フィルターや光学ローパスフィルター等の光学部材184を接着する構成とすることで、透明部材34への遮光部材24の接着や遮光部材24への光学部材の接着の正確性と容易性に加えて、良質な画質が得られるとともに、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
また、図9は本発明の第4の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる段差を備える遮光部材の例を示す図で、図9(a)は概略斜視図、図9(b)は図9(a)に示すH−H線に沿った断面図である。
図9に示す遮光部材144は、遮光部材144の上面側の上方開口部154に光学部材を落とし込んで接着するための光学部材接着段差194を有し、下面側に透明部材を収納し得る下方開口部164に備え、両開口部の接続部に段差174が形成されている。
上述のごとく、光学デバイス14に光学部材接着段差194を上面に備えた遮光部材144を被せて取り付け、その上面の光学部材接着段差194上に赤外線除去フィルターや光学ローパスフィルター等の光学部材184を接着する構成とすることで、透明部材34と遮光部材144の接着や遮光部材144と光学部材184の接着の正確性と容易性に加えて、良質な画質が得られるとともに、スミア、フレア等の光学的ノイズ耐性に優れた小型薄型の光学デバイスを実現できる。
本発明は、小型、薄型化とともに迷光による影響を遮光部材により防止でき、フレアやスミアといった光学特性を改善することができるため、撮像領域に透明部材が付加された光学デバイス等に有用である。
本発明の第1の実施の形態にかかる光学デバイスを構成する構成部材の概略斜視図 本発明の第1の実施の形態にかかる光学デバイスの構成を示す図 本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスの構成を示す図 本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる遮光部材の例を示す図 本発明の第2の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる階段状形状を備える遮光部材の例を示す図 本発明の第3の実施の形態にかかる光学デバイスを示す図 本発明の第3の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる段差を備える遮光部材の例を示す図 本発明の第4の実施の形態にかかる光学デバイスを示す図 本発明の第4の実施の形態にかかる光学デバイスに用いる段差を備える遮光部材の例を示す図
符号の説明
1,2,3,4 光学デバイス
11,12,13,14 光学素子
21,22,23,24,142,143,144 遮光部材
31,32,33,34 透明部材
41,42,43,44 透明接着剤
51,52,53,54,55 接着剤
61,62,63,64 外部接続電極
71,72 撮像領域
81 ランド
91,93,94 マイクロレンズ
101 導体パターン
111 スルーホール
121 貫通導体
131,133 貫通開口部
151,152,153,154 上方開口部
161,162,164 下方開口部
171,172,174 段差
183,184 光学部材
193,194 光学部材接着段差

Claims (7)

  1. 主面に周辺回路領域,導体パターン領域ならびにマイクロレンズを備える撮像領域が形成され、主面、もしくは裏面に前記周辺回路領域に電気的に接続する複数の外部接続電極が形成された光学素子と、
    前記撮像領域の前記マイクロレンズ上に透明接着剤で接着された透明部材と、
    前記光学素子の前記主面上に配置された遮光部材と
    を有し、前記遮光部材は、前記光学素子の前記主面から前記透明部材の上面までの高さより厚く、かつ前記撮像領域よりも大きな開口部を有し、前記透明部材を前記開口部内に収納して配置されることを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記遮光部材の前記開口部は、2つの異なる開口形状からなる2段構造からなり、前記光学素子の前記主面側に形成される下方開口部は前記透明部材より大きい外形寸法を有し、上方開口部は前記透明部材の外形寸法より小さく、前記光学素子の前記撮像領域より大きい外形寸法を有し、前記透明部材は、前記下方開口部内に収納して配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記遮光部材の前記上方開口部の内周壁には、前記透明部材から遠くなるにしたがって開口部形状が大きくなる段差が形成されることを特徴とする請求項2に記載の光学デバイス。
  4. 前記段差は階段状に複数形成されており、前記段差の水平方向の長さが垂直方向の高さよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の光学デバイス。
  5. 前記遮光部材の上面に、前記透明部材を覆う形状の光学部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学デバイス。
  6. 前記光学部材は、前記遮光部材よりも小さく、かつ前記撮像領域よりも大きな外形形状を有し、前記遮光部材の上部に形成された前記段差上に配置されることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の光学デバイス。
  7. 前記遮光部材の前記開口部の内周壁面が、反射防止被膜で覆われることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光学デバイス。
JP2007017217A 2007-01-29 2007-01-29 光学デバイス Pending JP2008186875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017217A JP2008186875A (ja) 2007-01-29 2007-01-29 光学デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017217A JP2008186875A (ja) 2007-01-29 2007-01-29 光学デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008186875A true JP2008186875A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39729728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017217A Pending JP2008186875A (ja) 2007-01-29 2007-01-29 光学デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008186875A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073520A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 パナソニック株式会社 固体撮像デバイスおよびその製造方法
JP2011035361A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Kingpak Technology Inc イメージセンサパッケージ構造
JP2012169488A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Sony Corp 固体撮像装置、および、その製造方法、電子機器
JP2013020148A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Marumi Koki Kk デジタルカメラのフィルター枠
CN107255843A (zh) * 2011-02-15 2017-10-17 索尼公司 固态成像器件及其制造方法以及电子装置
JP2018533217A (ja) * 2015-10-29 2018-11-08 チャイナ ウェイファー レベル シーエスピー カンパニー リミテッド 感光性チップパッケージ化構造及びそのパッケージ化方法
KR20190034941A (ko) * 2017-09-25 2019-04-03 삼성전자주식회사 지문인식 패키지 및 그 제조방법
JP2020123671A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 キヤノン株式会社 モジュールおよび機器

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2010073520A1 (ja) * 2008-12-26 2012-06-07 パナソニック株式会社 固体撮像デバイスおよびその製造方法
WO2010073520A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 パナソニック株式会社 固体撮像デバイスおよびその製造方法
US8605212B2 (en) 2008-12-26 2013-12-10 Panasonic Corporation Solid-state image sensing device having a reduced size and method for fabricating the same
JP5820979B2 (ja) * 2008-12-26 2015-11-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像デバイス
JP2011035361A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Kingpak Technology Inc イメージセンサパッケージ構造
USRE46903E1 (en) 2011-02-15 2018-06-19 Sony Corporation Imaging device
JP2012169488A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Sony Corp 固体撮像装置、および、その製造方法、電子機器
CN107255843A (zh) * 2011-02-15 2017-10-17 索尼公司 固态成像器件及其制造方法以及电子装置
USRE46836E1 (en) 2011-02-15 2018-05-08 Sony Corporation Imaging device and method of manufacturing the same and electronic apparatus
JP2013020148A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Marumi Koki Kk デジタルカメラのフィルター枠
JP2018533217A (ja) * 2015-10-29 2018-11-08 チャイナ ウェイファー レベル シーエスピー カンパニー リミテッド 感光性チップパッケージ化構造及びそのパッケージ化方法
KR20190034941A (ko) * 2017-09-25 2019-04-03 삼성전자주식회사 지문인식 패키지 및 그 제조방법
WO2019059543A3 (ko) * 2017-09-25 2019-05-09 삼성전자 주식회사 지문인식 패키지 및 그 제조방법
KR102448682B1 (ko) * 2017-09-25 2022-09-29 삼성전자주식회사 지문인식 패키지 및 그 제조방법
US11688750B2 (en) 2017-09-25 2023-06-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Modular fingerprint recognition package having reduced size
JP2020123671A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 キヤノン株式会社 モジュールおよび機器
JP7289660B2 (ja) 2019-01-30 2023-06-12 キヤノン株式会社 モジュールおよび機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6597729B2 (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
US8896079B2 (en) Camera module having a light shieldable layer
JP2008186875A (ja) 光学デバイス
US7728398B2 (en) Micro camera module and method of manufacturing the same
US7221051B2 (en) Semiconductor device, module for optical devices, and manufacturing method of semiconductor device
JP6787378B2 (ja) インターポーザ基板
KR100840070B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US20050270405A1 (en) Image pickup device and camera module
KR20190014022A (ko) 반도체 장치, 및, 반도체 장치의 제조 방법
JP2007299929A (ja) 光学デバイス装置とそれを用いた光学デバイスモジュール
JP2010040672A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US8194162B2 (en) Imaging device
JP6745815B2 (ja) 光学装置及び光学装置の製造方法
JP2008092417A (ja) 半導体撮像素子およびその製造方法並びに半導体撮像装置および半導体撮像モジュール
WO2009130839A1 (ja) 光学デバイスとこれを備えた電子機器
TW201411820A (zh) 低輪廓影像感測器封裝體及方法
JP2010056170A (ja) 電子素子ウエハモジュールおよびその製造方法、電子素子モジュールおよびその製造方法、電子情報機器
KR20070064273A (ko) 반도체 장치
JP2009010261A (ja) 半導体パッケージおよびその製造方法
US20110267534A1 (en) Image sensor package and camera module using same
US11929313B2 (en) Chip package structure and method for manufacturing the same, and module
JP2010252307A (ja) 撮像装置および撮像モジュール
CN114730785A (zh) 成像设备及其制造方法
JP2011187754A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2010192866A (ja) 光学デバイス、固体撮像装置、及び光学デバイスの製造方法