JP2008186365A - 無線タグ情報通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ設置のために必要なテープ厚さ方向寸法を低減し、装置全体の形状や内部レイアウトの自由度を向上する。
【解決手段】装置外郭を構成する筐体200内に設けられ、無線タグ回路素子Toが設けられた印字済みタグラベル用テープ109を所定の搬送経路に沿って搬送するためのテープ送りローラ駆動軸108と、搬送される印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し電磁誘導を介し情報の送受信を行うためのループコイルを備え、このループコイルのなすコイル面が、搬送経路における印字済みタグラベル用テープ109の搬送面の延長線D上において印字済みタグラベル用テープ109の搬送面と略直交するように、搬送経路の近傍に配置された装置側アンテナLCとを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグ回路素子に対し情報の送受信を行う無線タグ情報通信装置に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、様々な分野において既に実用化が進んでいる。
従来、このような無線タグ回路素子に情報送受信を行う無線タグ情報通信装置が既に提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の無線タグ情報通信装置では、無線タグ回路素子(RF−ID素子)を備えたラベルをテープ(ラベル紙)に貼り付けたものをロール状(記録媒体)とし、このロールから上記テープを繰り出して搬送しつつラベルの表面に印字手段(記録ヘッド)により印字を行った後、上記搬送状態において装置側のアンテナ(通信アンテナ)から無線タグ回路素子へ情報を送信して所定の情報書き込みを行い、これにより印字済の無線タグラベルを連続的に生成するようになっている。
特開2004−82432号公報
近年の無線タグ技術の進展に伴い、無線タグ情報通信装置も広く普及し利用に供されるようになりつつある。このような動向の中、利用者の利用態様や好みに応じて、装置の小型化や種々様々な形状のニーズが大きくなってきている。そこで、無線タグ情報通信装置内部におけるスペースの有効活用によって内部レイアウトの自由度の向上を図ることが考えられる。例えばアンテナの設置のために必要な空間領域の寸法低減を考えると、テープ搬送経路との対比で見た場合、テープ厚さ方向における寸法低減と、テープ幅方向における寸法低減との2つが考えられる。そのうち例えばテープ厚さ方向における寸法低減を図りたい場合には、搬送経路の(テープ幅方向)両側部のいずれかにアンテナを配置することが有効である。
しかしながら、上記従来技術では、上記のようなアンテナ設置スペースの低減を図ることについて特に配慮されておらず、アンテナが、テープの面方向と直交する位置に、テープ搬送経路から大きく離れて配置されている。このため、アンテナ設置スペースに必要なテープ厚さ方向寸法の低減を図ることは困難であった。
本発明の目的は、アンテナ設置のために必要なテープ厚さ方向における寸法を低減し、装置全体の形状や内部レイアウトの自由度を向上できる無線タグ情報通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、装置外郭を構成する筐体と、この筐体内に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子が設けられたタグ媒体を所定の搬送経路に沿って搬送するための搬送手段と、前記搬送されるタグ媒体に備えられた前記無線タグ回路素子に対し電磁誘導を介し情報の送受信を行うためのループコイルを、前記搬送経路から離反する一側部に配置した第1装置側アンテナとを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、筐体に設けられた搬送手段でタグ媒体が搬送され、その搬送されるタグ媒体に備えられた無線タグ回路素子に対し第1装置側アンテナより電磁誘導により情報送受信が行われる。このとき、第1装置側アンテナのループコイルを、搬送経路から離反する一側部に配置することにより、搬送経路のタグ媒体表面側(又は裏面側)においてタグ媒体面方向とループコイル面とが略直交するように装置側アンテナを設置する場合よりも、アンテナ設置のために必要なタグ媒体厚さ方向寸法を低減することができる。この結果、装置全体の形状や内部レイアウトの自由度を向上することができる。また、部分的(又は全体的に)小型化を図ることも可能となる。
第2発明は、上記第1発明において、前記第1装置側アンテナは、前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向の延長線上において前記タグ媒体の面方向と略直交するように配置されていることを特徴とする。
第1装置側アンテナのループコイルのコイル面が、タグ媒体面方向の延長線上で直交している(言い換えればループコイルがタグ媒体面方向の延長線上に直交して位置する)ことにより、タグ媒体表面側(又は裏面側)においてループコイル面と略直交させる従来構造に比べ、ループコイルがタグ媒体面方向の延長線上に重なっている分、アンテナ設置のために必要なタグ媒体厚さ方向寸法を低減することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記第1装置側アンテナは、前記ループコイルの径方向中心位置から所定距離だけ偏心した位置を、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向の延長線が通るように、配置されていることを特徴とする。
タグ媒体の面方向の延長線がループコイルの径方向中心位置を通る場合、搬送経路上の無線タグ回路素子のタグ側アンテナと交差する磁界の強さが弱くなるおそれがあるが、タグ媒体の面方向の延長線を径方向中心位置よりも偏心させることで、このような弊害を回避し、確実に電磁誘導による通信を行うことができる。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、前記第1装置側アンテナは、主アンテナと、前記ループコイルの径方向寸法が前記主アンテナよりも小さい副アンテナと
を含むことを特徴とする。
第1装置側アンテナとして主アンテナと副アンテナの2つを設けることにより、アンテナ設置のために必要なタグ媒体厚さ方向寸法を低減しつつ、種々の態様の無線通信を行うことが可能となる。
第5発明は、上記第4発明において、前記副アンテナは、前記主アンテナの前記ループコイルの径方向内側に配置されていることを特徴とする。
これにより、副アンテナの設置に必要なスペースを別途確保する必要がなくなる。また搬送方向略同一位置に主アンテナと副アンテナを位置させることができる。
第6発明は、上記第4発明において、前記副アンテナは、前記搬送経路に沿って前記主アンテナよりも搬送方向上流側又は下流側に配置されていることを特徴とする。
搬送方向において互いに異なる位置に主アンテナと副アンテナを位置させることにより、2段階通信・2分割通信や、一方側の通信不調時に他方側でさらに通信を行う等、搬送と連携した種々の通信を行うことができる。
第7発明は、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記タグ媒体を供給可能なタグ媒体収納体を着脱可能な収納体設置用ホルダを有し、前記搬送手段は、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向が略鉛直上下方向となるように、前記収納体設置用ホルダに設置された前記タグ媒体収納体からの前記タグ媒体の搬送を行い、前記第1装置側アンテナは、前記収納体設置用ホルダよりも下方に設けられていることを特徴とする。
これにより、タグ媒体収納体の設置スペースである収納体設置用ホルダの下方スペースを活用して第1装置側アンテナを設置することができる。
第8発明は、上記第1発明において、前記第1装置側アンテナは、前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向に略一致するように、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向一方側又は他方側に配置されていることを特徴とする。
これにより、第1装置側アンテナのコイル面と搬送経路タグ媒体面方向とが略同一平面上となることから、アンテナ設置のために必要なタグ媒体厚さ方向寸法を最も低減することができる。
第9発明は、上記第8発明において、前記第1装置側アンテナは、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向一方側及び他方側にそれぞれ配置されている
ことを特徴とする。
これにより、アンテナ設置のために必要なタグ媒体厚さ方向寸法を最も低減しつつ2つのアンテナを設置することができ、これら2つのアンテナを用いて種々の態様の無線通信を行うことが可能となる。
第10発明は、上記第1乃至第9発明のいずれかにおいて、前記搬送されるタグ媒体に備えられた無線タグ回路素子に対し電磁誘導を介し情報の送受信を行うためのループコイルを備え、前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向と略直交するように、前記搬送経路の前記タグ媒体の表面側又は裏面側の近傍に配置された第2装置側アンテナとを有することを特徴とする。
第1装置側アンテナに加え、第2装置側アンテナを設けることにより、これら2種類のアンテナを用いて、2段階通信・2分割通信や、一方側の通信不調時に他方側でさらに通信を行う等、さらに多彩な種々の無線通信を行うことが可能となる。
第11発明は、上記第10発明において、前記第2装置側アンテナは、前記搬送経路における前記タグ媒体の表面側及び裏面側の近傍にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
第2装置側アンテナとしてタグ媒体の両面側それぞれの2つのアンテナを用いることで、さらに種々の態様の無線通信を行うことが可能となる。
第12発明は、上記第10又は第11発明において、前記筐体内において前記タグ媒体を所定長さに切断する切断手段を有し、前記第2装置側アンテナは、前記タグ媒体の搬送経路に沿って前記切断手段より搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする。
第1装置側アンテナに加え、切断手段下流側に設けた第2装置側アンテナを用いて多彩な種々の無線通信を行うことが可能となる。
第13発明は、上記第10乃至第12発明のいずれかにおいて、前記第2装置側アンテナは、前記搬送手段の搬送により前記筐体内部から外部へと前記タグ媒体が排出される該筐体の排出口の近傍に設けられていることを特徴とする。
第1装置側アンテナに加え、筐体排出口近傍に設けた第2装置側アンテナを用いて多彩な種々の無線通信を行うことが可能となる。
本発明によれば、アンテナ設置のために必要なテープ厚さ方向における寸法を低減し、装置全体の形状や内部レイアウトの自由度を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態による無線タグ情報通信装置を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を無線タグラベルの生成システムに適用した場合の実施形態である。
図1は、本実施形態の無線タグ情報通信装置を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システムTSにおいて、無線タグ情報通信装置1は、有線あるいは無線による通信回線NWを介してルートサーバRS、複数の情報サーバIS、端末118a及び汎用コンピュータ118bに接続されている。なお、端末118a及び汎用コンピュータ118bを総称して以下適宜、単に「PC118」と称する。
図2は、上記無線タグ情報通信装置1の全体構造を表す斜視図である。
図2において、無線タグ情報通信装置1は、上記PC118からの操作に基づき、装置内で印字付き無線タグラベルの作成を行うものである。無線タグ情報通信装置1は、外郭に略六面体(略立方体)形状の筐体200を有する装置本体2と、この装置本体2の上面(上部)に開閉可能に(又は着脱可能としてもよい)設けられた開閉蓋(蓋体)3とを有している。
装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された無線タグラベルT(後述)を外部に排出するラベル排出口(排出口)11を備えた前壁10と、この前壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された前蓋12とを備えている。
前蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで前蓋12が前方に開放されるようになっている。また、前壁10のうち上記開閉ボタン4の下方には、無線タグ情報通信装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられている。この電源ボタン14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15を使用者の手動操作で駆動するためのカッター駆動ボタン16が設けられ、このボタン16が押されることで印字済みタグラベル用テープ109(後述の図4参照)を所望の長さにカットして無線タグラベルTを作成するようになっている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
図3は、無線タグ情報通信装置1の内部の内部ユニット20の構造(但し後述するアンテナLCは省略)を表す斜視図である。図3において、内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ(タグ媒体収納体)7を収納するカートリッジホルダ(収納体設置用ホルダ)6と、いわゆるサーマルヘッドである印字ヘッド(印字手段)23を備えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備えた切断機構(切断手段)15と、固定刃40及び可動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハーフカッタ34を備えたカットユニット35(半切断手段)とが設けられている。
カートリッジ7の上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている上記基材テープ101のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。また、カートリッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(当接位置、後述の図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
印字ヘッド23は多数の発熱素子を備えており、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられている。
切断機構15は、固定刃40と、金属部材で構成された可動刃41とを備えている。カッターモータ43(後述の図7参照)の駆動力が、カッターハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動刃41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固定刃40とともにカット動作を行う。この切断状態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用により切り替わるマイクロスイッチ126により検出される。
ハーフカットユニット35は、受け台38とハーフカッタ34とが対向して配置され、さらにガイド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付けられている。ハーフカッタ34は、所定の回動支点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモータ129(後述の図7参照)の駆動力によって回動する。受け台38の端部には受け面38Bが形成されている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図である。図4において、上記カートリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ排出部30より排出されさらに上記ラベル排出口11から排出される印字済みタグラベル用テープ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向となるようにカートリッジ7を収納する。
また、内部ユニット20には、ラベル排出機構22と、装置側アンテナLCとが設けられている。
装置側アンテナLCは、上記ラベル排出口11の近傍(すなわち切断機構15よりテープ搬送方向下流側)において、筐体200の内部側に通信可能領域を備えて印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し情報送受信を行うものである。この装置側アンテナLCは、後述の図6にも示すように、そのコイル面が印字済みタグラベル用テープ109のなす面上で搬送経路に垂直な方向(この例では鉛直下方向)においてその搬送面(=テープ109の面)と略直交するように配置されている。なお、装置側アンテナLCを、そのコイル面が印字済みタグラベル用テープ109のなす面上で搬送経路に垂直な鉛直上方向において搬送面と略直交するように配置してもよい。
ラベル排出機構22は、切断機構15において切断された後の印字済みタグラベル用テープ109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様)をラベル排出口11(図2参照)より排出するものである。すなわちラベル排出機構22は、テープ排出モータ123(後述の図7参照)の駆動力により回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みタグラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52と、印字済みタグラベル用テープ109に設けられた識別マークPM(後述の図5参照)を検出するマークセンサ127とを有している。このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11及び装置側アンテナLCへ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みタグラベル用テープ109(無線タグラベルT)の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
なお、テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印字済みタグラベル用テープ109及びインクリボン105(後述)の搬送駆動力をそれぞれ与えるものであり、互いに連動して回転駆動される。
図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。図5において、カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部(第1無線タグ回路素子収容体の排出口)30の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。なお、上記基材テープ101と、基材テープ101にカバーフィルム102が貼り合わされた上記印字済みタグラベル用テープ109とが、タグ媒体を構成する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みタグラベル用テープ109としつつ、図5中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙(剥離材)101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うタグ側アンテナ152がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
なお、上記剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また、この剥離紙101dの表面には、各無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のタグ側アンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に、搬送制御用の所定の識別マーク(この例では黒塗りの識別マーク。あるいはレーザ加工等により基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等でもよい。又はトムソン型での加工穴等でもよい)PMが設けられている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(図3及び後述の図7参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108に伝達されることによって連動して回転駆動される。なお、上記印字ヘッド23は、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されリボン供給側ロール211とリボン巻取りローラ106とにより駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図5中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図7参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上の無線タグ回路素子Toに対応した印字R(後述の図9参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済みタグラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30(図4参照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
また、カートリッジホルダ6の対応する位置には、カートリッジ7の装着状態を検出するカートリッジセンサ81が設けられており、このカートリッジセンサ81の検出信号が制御回路110(後述の図7参照)へ入力されるようになっている。
そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みタグラベル用テープ109に対し上記装置側アンテナLCにより無線タグ回路素子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた後、自動的にあるいは上記カッター駆動ボタン16(図2参照)を操作することにより切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断され、無線タグラベルTが生成される。この無線タグラベルTは、その後さらに上記ラベル排出機構22によってラベル排出口11(図2、図4参照)から排出される。
図6は、本実施形態において、装置本体2を透視し筐体200内部における上記装置側アンテナLCと印字済みタグラベル用テープ109との配置関係を示す概念的斜視図である。
この図6において、装置側アンテナ(第1装置側アンテナ)LCは1本のアンテナ線を多数回巻いて環状にまとめたループコイルCCを備えたいわゆるループコイルアンテナである。このとき、筐体200内部におけるアンテナとそれ以外の位置関係の明確化のために、このループコイル形状の装置側アンテナLCの概略的外観を略長方形の平板形状として2点鎖線で併せて表現している(後述する図13、図15〜図18においてはループコイルCCを省略し略長方形として図示している)。また、装置側アンテナLCに接続する信号給電線の図示は省略している。
なお、本明細書において、この環状のループコイルCCの中心線Clに直交する面(すなわちその厚さを無視した場合のループコイルCCを含む平面)をコイル面といい、また印字済みタグラベル用テープ109(後述する図14においては基材テープ)の搬送方向及びテープ幅方向を含む平面を、印字済みタグラベル用テープ109の搬送面(タグ媒体の面)という。
そして、装置側アンテナLCのループコイルCCは、印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路から離反する一側部(この例では鉛直下方部)に配置されており、具体的には、コイル面が印字済みタグラベル用テープ109の搬送面における搬送経路の垂直方向(搬送面方向の延長線D上。この例では鉛直下方向)においてその搬送面と略直交するように配置されている。すなわちカートリッジのテープ排出部30(図4参照)から繰り出された印字済みタグラベル用テープ109の鉛直下方向の近傍で、印字済みタグラベル用テープ109と略垂直な関係となる略水平配置で設けられている。
なおこのとき、装置側アンテナLCは、搬送面方向の延長線Dが、ループコイルCCの径方向中心位置ではなくその径方向中心位置からから所定距離だけ偏心した位置を通るように、配置されることが好ましい。すなわち、搬送面方向の延長線DがループコイルCCの径方向中心位置を通る場合、搬送経路上の無線タグ回路素子Toのタグ側アンテナ152と交差する磁界の強さが弱くなるおそれがある。しかしながら、延長線DをループコイルCCの径方向中心位置よりも偏心させることで、このような弊害を回避し、確実に電磁誘導による通信を行うことができる。
このような配置関係にある装置側アンテナLCに信号電力を給電することにより、筐体200内部を無線通信領域として印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し無線通信を行うことができる。そして、印字済みタグラベル用テープ109の厚さ方向に対して、この装置側アンテナLCを設置するために必要な領域の寸法は装置側アンテナLCの同方向の長さ寸法Eだけでよいことになる。
図7は、本実施形態の無線タグ情報通信装置1の制御系を表す機能ブロック図である。図7において、この無線タグ情報通信装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インタフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117と、送信回路306と、受信回路307と、アンテナ共用器240とが設けられている。
ROM116には、上記PC118からの操作入力信号に対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、印字終了した場合に印字済みタグラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みタグラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みタグラベル用テープ109(=無線タグラベルT)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、無線タグ回路素子Toに対する問いかけ信号や書き込み信号などのアクセス情報を生成して送信回路306に出力する送信プログラム、受信回路307から入力された応答信号などを処理する受信プログラム、その他無線タグ情報通信装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データや、情報読み取り(取得)が行われた無線タグ回路素子To(前述)のタグ識別情報(タグID)等が記憶される。
入出力インタフェース113には、PC118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッターモータ129を駆動するためのハーフカッターモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記装置側アンテナLCを介して無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調する送信回路306と、無線タグ回路素子Toから上記装置側アンテナLCを介して受信された応答信号の復調を行い出力する受信回路307と、識別マークPMを検出する上記マークセンサ127と、上記カートリッジ7の装着状態を検出する上記カートリッジセンサ81とが接続されている。
また、上記送信回路306及び受信回路307は、アンテナ共用器240を介して装置側アンテナLCに接続されている。
このような制御回路110を核とする制御系において、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。また、送信回路306が制御信号に基づき搬送波の変調制御を行うとともに、受信回路307は制御信号に基づき復調した信号の処理を行う。
図8は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図8において、無線タグ回路素子Toは、無線タグ情報通信装置1の装置側アンテナLCと電磁誘導により非接触で信号の送受信を行う上記タグ側アンテナ152と、このタグ側アンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、タグ側アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記タグ側アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記タグ側アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、タグ側アンテナ152により受信された上記無線タグ情報通信装置1の装置側アンテナLCからの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの返信信号に基づき、タグ側アンテナ152で受信した搬送波を変調し、タグ側アンテナ152より反射波として再送信する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
クロック抽出部156は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部155にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部155に供給する。
図9は、上述のような構成である無線タグ情報通信装置1によりラベル作成用無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みタグラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図9(a)は上面図、図9(b)は下面図である。また図10(a)は、図10中XA−XA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図であり、図10(b)は、図10中XB−XB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。
これら図9及び図10において、無線タグラベルTは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図10中上側)よりその反対側(図10中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたタグ側アンテナ152を含むラベル作成用無線タグ回路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面にラベル作成用無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べたように上記ハーフカッタ34によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本。)が形成されている。カバーフィルム103のうち、これらハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域がラベル印字Rが印刷される印字領域Sとなり、印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前余白領域S1及び後余白領域S2となっている。言い換えれば、ハーフカット線HC1,HC2により、カバーフィルム103の前後余白領域S1,S2と印字領域Sとが区別されている。
上記のような基本構成である無線タグ情報通信装置1においては、前述したように印字ヘッド23により印字Rが印刷されたカバーフィルム103と基材テープ101とを貼り合わせて印字済みタグラベル用テープ109を生成した後で、それに備えられている無線タグ回路素子Toが装置側アンテナLCの鉛直上方位置に搬送された際に無線通信で無線タグ回路素子Toに情報の読み取り又は書き込みを行い、切断・排出して無線タグラベルTを作成することができる。
以上のように構成した本実施形態においては、テープ送りローラ27で印字済みタグラベル用テープ109が搬送され、その搬送される印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し装置側アンテナLCより電磁誘導により情報送受信が行われる。このとき、装置側アンテナLCは、そのコイル面が、搬送面と直交している(言い換えればループコイルが搬送面と直交して位置する)ように配置されている。これにより、印字済みタグラベル用テープ109の表面側(又は裏面側)においてループコイル面を搬送面と略平行に配置する構造に比べ、ループコイルが搬送面に重なっている分、アンテナ設置のために必要な印字済みタグラベル用テープ109の厚さ方向寸法を低減することができる。これにより、無線タグ情報通信装置1全体の形状や筐体200の内部レイアウトの自由度を向上することができる。また場合によっては、無線タグ情報通信装置1の部分的(又は全体的に)小型化を図ることも可能となる。)
なお、上記実施形態においては、装置側アンテナLCとして単体のループコイルアンテナを設けていたが、これに限られず、例えば径方向寸法が異なる複数のループコイルを設けるようにしてもよい。
図11は、このような変形例の1つである、複同軸型装置側アンテナの構成を説明する斜視図である。この図11において、複同軸型装置側アンテナLCMは、径方向寸法が比較的大きいループコイルアンテナである主装置側アンテナ(主アンテナ)LC−1と、径方向寸法が比較的小さいループコイルアンテナである副装置側アンテナ(副アンテナ)LC−2とを備えており、副装置側アンテナLC−2が主装置側アンテナLC−1の径方向内側に同軸的に配置されている。なお、前述の図6と同様、これらループコイル形状の装置側アンテナLCMの概略的外観を略長方形の平板形状として2点鎖線で併せて表現している
図12は、上記復同軸型装置側アンテナLCMを備える場合の無線タグ情報通信装置1の制御系を表す機能ブロック図であり、上記図7に対応する図である。なお、上記図7と同等の部分については同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図12において、主装置側アンテナLC−1と副装置側アンテナLC−2は、切換回路86を介してアンテナ共用器240に接続されている。切換回路86は、制御回路110からの制御信号に基づき、上記アンテナ共用器240を主装置側アンテナLC−1又は副装置側アンテナLC−2のいずれか一方に接続するように切り換える。具体的には、制御回路110は、切換回路86を「a」側に切り換えてアンテナ共用器240と主装置側アンテナLC−1とを接続するモードと、切換回路86を「b」側に切り換えてアンテナ共用器240と副装置側アンテナLC−2とを接続するモードを切り換えるように制御する。
このように装置側アンテナとして2つのループコイルアンテナを有する復同軸型装置側アンテナLCMを設けることにより、アンテナ設置のために必要な印字済みタグラベル用テープ109の厚さ方向寸法を低減しつつ、種々の態様の無線通信を行うことが可能となる。例えば、印字済みタグラベル用テープ109が備えている無線タグ回路素子Toに対し、その無線タグ回路素子Toに予め記憶されているタグ識別情報を読み取る無線通信と、無線タグ回路素子Toに情報を書き込む無線通信とを、主装置側アンテナLC−1と副装置側アンテナLC−2のループコイルの径方向寸法の差による電波特性の違いを生かして機能的に使い分けることなどが可能となる。
さらに、副装置側アンテナLC−2が主装置側アンテナLC−1の径方向内側に配置されていることにより、副装置側アンテナLC−2の設置に必要なスペースを別途確保する必要がなくなる。また搬送方向略同一位置に主装置側アンテナLC−1と副装置側アンテナLC−2を位置させることができる。
なお、主装置側アンテナLC−1と副装置側アンテナLC−2とを異なる位置に設けてもよい。一例としては、図13に示すように、副装置側アンテナLC−2を主装置側アンテナLC−1よりも印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路に沿って搬送方向の上流側に配置するようにしてもよい(また、搬送方向に対して逆の下流側に配置してもよい)。
このように、搬送方向において互いに異なる位置に主装置側アンテナLC−1と副アンテナLC−2を位置させることにより、印字済みタグラベル用テープ109の搬送を停止させることなく異なる2種類の無線通信を段階的に行える2段階通信や、同じくテープ搬送を停止させることなく大容量のデータを2度に分割して送受信できる2分割通信、もしくは一方側の通信不調時に他方側でさらに通信を行う再度通信等、搬送と連携した種々の通信を行うことができる。また、特に図示しないが、主装置側アンテナLC−1と副装置側アンテナLC−2を、印字済みタグラベル用テープ109に対してそのテープ幅方向の両側(つまりこの例の鉛直方向の上下両側)で挟む配置で設けるようにしてもよい。
また、上記においては、装置側アンテナLCを、カートリッジのテープ排出部30から繰り出された印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路の鉛直方向下側近傍に配置されていたが、本発明はこれに限られず、例えばカートリッジ7内の基材テープ101の搬送経路の鉛直方向下側に配置するようにしてもよい。
図14は、このような変形例において、装置側アンテナLCを基材テープ101の搬送経路の鉛直方向下側に配置した場合のカートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図であり、上記図5に対応する図である。なお、図5の構成と同等の部分については同じ符号を付して適宜説明を省略する。
この図14において、装置側アンテナLC(ループコイルアンテナで図示)は、カートリッジホルダ6の底面(カートリッジ7の載置面)よりも鉛直下方向の位置に設けられている。すなわち、装置側アンテナLCは、カートリッジ7内でカバーフィルム103が貼り合わされる前の基材テープ(タグ媒体)101の搬送経路における搬送面(この例では図面紙面に垂直な方向)における搬送経路の垂直方向(搬送面の延長線上)において、そのループコイルCCが搬送面と直交するような姿勢となっている。
このような配置で装置側アンテナLCを設けた場合、カートリッジ7の内部側が通信可能領域となり、カバーフィルム103を貼り合わせる前の基材テープ101に備えられた無線タグ回路素子Toに対し情報送受信を行うことができる。これにより、カートリッジ7の設置スペースであるカートリッジホルダ6の下方スペースを活用して装置側アンテナLCを設置することができる。
なお、本発明は、上記にも限られず、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのようなさらなる変形例を順を追って説明する。
(1)装置側アンテナのループコイル面をテープ搬送面と略一致させる場合
上記においては、ループコイルCCを印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路から離反する一側部に配置する一例として、搬送経路の垂直方向における搬送面にループコイル面を略直交させるよう装置側アンテナLCを配置していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、例えばテープ搬送経路における搬送面にループコイル面を略一致させるよう装置側アンテナLCを配置してもよい。
図15は、このような変形例において、装置本体2を透視し筐体200内部における上記装置側アンテナLCと印字済みタグラベル用テープ109との配置関係を示す斜視図であり、上記図6に対応する図である。なお、図6等の構成と同等の部分については同じ符号を付して適宜説明を省略する(以下に示す各図に対しても同様とする)。
図15において、装置側アンテナLCは、そのコイル面が印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路の垂直方向における搬送面に一致するよう配置されており、すなわちカートリッジのテープ排出部30から繰り出された印字済みタグラベル用テープ109の鉛直下方向の近傍で印字済みタグラベル用テープ109とほぼ同一の平面上に存在する配置で設けられている。
このような配置関係にある装置側アンテナLCに信号電力を給電することによっても、筐体200内部を無線通信領域として印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し無線通信を行うことができる。そしてこの場合、印字済みタグラベル用テープ109と装置側アンテナLCとが非常に小さい厚さ寸法の同一平板形状領域内(二つの平面に挟まれた領域内)に収まることになる。
本変形例においては、装置側アンテナLCのコイル面と印字済みタグラベル用テープ109の搬送面とが略同一平面上となることから、アンテナ設置のために必要な印字済みタグラベル用テープ109の厚さ方向寸法を最も低減することができる。
なお、上記変形例においては、印字済みタグラベル用テープ109の鉛直下方向の近傍に装置側アンテナLCを単体で設けていたが、本発明はこれに限られず、装置側アンテナLCを複数設ける構成としてもよい。例えば図16に示すように、印字済みタグラベル用テープ109の搬送面の一方側(図示する例では鉛直上方向)及び他方側(図示する例では鉛直下方向)にそれぞれ装置側アンテナLCを配置してもよい。これにより、複数の装置側アンテナLCを設置することができ、これら複数の装置側アンテナLCを用いて種々の態様の無線通信を行うことが可能となる。
(2)コイル面がテープ搬送面と略直交する面上立設態様配置の装置側アンテナを併用する場合
例えば、図6や図14、あるいは図16に示す上述の構成においては、印字済みタグラベル用テープ109(又は基材テープ101)の搬送経路における搬送面の延長線上(又は同一平面上)にだけ装置側アンテナLCを配置していたが、本発明はこれに限られない。すなわち例えば、コイル面がテープ搬送搬送面と略直交する面上立設状の配置の装置側アンテナLCSを併せて備えるようにしてもよい。
図17は、そのような変形例において、装置本体2を透視し筐体200内部における装置側アンテナLC、面上立設態様配置の装置側アンテナLCS、及び印字済みタグラベル用テープ109との配置関係を示す斜視図であり、上記図6等に対応する図である。
この図17において、本変形例では、前述の図6に示した装置側アンテナLCに加え、さらに面上立設態様配置の装置側アンテナ(第2装置側アンテナ)LCSを備えている。この装置側アンテナLCSは、そのループコイルのコイル面が印字済みタグラベル用テープ109の搬送面と略直交するよう配置されている。すなわち、カートリッジ7のテープ排出部30から繰り出された印字済みタグラベル用テープ109の鉛直方向に対する表面側又は裏面側(図示する例では図中右手前側の表面側)の近傍で印字済みタグラベル用テープ109のテープ面に対して略直交する配置で設けられている。この装置側アンテナLCSは、例えば、筐体200内部で、印字済みタグラベル用テープ109のテープ搬送方向に対し切断機構15より下流側でラベル排出口11の近傍の位置に設けられている。
このような配置関係にある装置側アンテナLCSに信号電力を給電することによっても、筐体200内部を無線通信領域として印字済みタグラベル用テープ109に備えられた無線タグ回路素子Toに対し無線通信を行うことができる。この場合、前述の図12に示したような切換回路86の切り換え制御によって、装置側アンテナLCと面上立設状に配置した上記装置側アンテナLCSのいずれかをアンテナ共用器240に接続する制御系を適用する。
以上のように構成した本変形例においては、装置側アンテナLCに加え、面上立設状に配置した装置側アンテナLCSを設けることにより、これら2種類のアンテナを用いて、前述した2段階通信、2分割通信、又は再度通信を行う等、さらに多彩な種々の無線通信を行うことが可能となる。
なお、面上立設状の上記装置側アンテナLCSは印字済みタグラベル用テープ109の裏面側(図17の例では図中左奥側)に設けてもよいし、または図18に示すように表面側(図中右手前側)と裏面側(図中左奥側)の両方に設けてもよい。両方に設ける場合には、2つの面上立設状配置の装置側アンテナLCSが同時にアンテナ共用器240に接続し、共通の信号電力を給電してもよい。また、図18において、2つの装置側アンテナLCS,LCSを印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路に対し図中左・右両側にそれぞれ設けたが、これら装置側アンテナLCS,LCSを(コイル面を変えず紙面と平行のままで)搬送経路の上・下両側にそれぞれ設けるようにしてもよい。なおこの場合、各アンテナの磁界強度が弱くなる(つまり磁力線の密度が低い)ループコイルの径方向中心線が、印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路のテープ巾方向延長線と一致しないように、各装置側アンテナLCS,LCSを偏心して配置することが好ましい。
(3)その他
また、以上においては、移動中の印字済みタグラベル用テープ109(又は基材テープ101)に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、印字済みタグラベル用テープ109等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ109を切断機構15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、切断機構15で切断しなくても、印字済みタグラベル用テープ109がラベル排出口11から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、タグテープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。さらに、無線タグ回路素子ToのIC回路部151から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うと共に、印字ヘッド23によってその無線タグ回路素子Toを識別するための印刷を行うものにも限られない。この印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
さらに、以上は、タグテープがリール部材の周りに巻回されてロールを構成し、カートリッジ7内にそのロールが配置されてタグテープが繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグ情報通信装置側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いタグラベルを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグ情報通信装置1側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグ情報通信装置1外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグ情報通信装置1内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ7のようなタグ情報通信装置1本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体2側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール102を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の実施形態の無線タグ情報通信装置を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 無線タグ情報通信装置の全体構造を表す斜視図である。 無線タグ情報通信装置の内部の内部ユニットの構造を表す斜視図である。 無線タグ情報通信装置の内部の内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 本発明の一実施形態である無線タグ情報通信装置の装置本体を透視し筐体内部における装置側アンテナと印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である無線タグ情報通信装置の制御系を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグ情報通信装置によりラベル作成用無線タグ回路素子の情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みタグラベル用テープの切断が完了し形成された無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図9中XA−XA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図及び図9中XB−XB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。 復同軸型装置側アンテナの構成を説明する斜視図である。 復同軸型装置側アンテナを備える場合の無線タグ情報通信装置の制御系を表す機能ブロック図である。 副装置側アンテナと主装置側アンテナをテープ搬送経路に沿って配置した場合の印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。 装置側アンテナを基材テープの搬送経路の鉛直方向下側に配置した場合のカートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 ループコイル面をテープ搬送経路における搬送面と略一致させる場合の変形例において、装置側アンテナと印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。 ループコイル面をテープ搬送経路における搬送面と略一致させる場合の変形例において、テープ両側に設けた2つの装置側アンテナと印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。 面上立設態様配置の装置側アンテナを併用する場合の変形例において、装置側アンテナ、面上立設態様配置の装置側アンテナ、及び印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。 面上立設態様配置の装置側アンテナを併用する場合の変形例において、装置側アンテナ、テープ両面側に設けた2つの面上立設態様配置の装置側アンテナ、及び印字済みタグラベル用テープとの配置関係を示す斜視図である。
符号の説明
1 無線タグ情報通信装置
2 装置本体
6 カートリッジホルダ(収納体設置用ホルダ)
7 カートリッジ(タグ媒体収納体)
11 ラベル排出口(排出口)
15 切断機構(切断手段)
23 印字ヘッド
101 基材テープ(タグ媒体)
103 カバーフィルム
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
109 タグラベル用テープ(タグ媒体)
110 制御回路
151 IC回路部
152 タグ側アンテナ
200 筐体
CC ループコイル
LC 装置側アンテナ(第1装置側アンテナ)
LCM 復同軸型装置側アンテナ(第1装置側アンテナ)
LC−1 主装置側アンテナ(主アンテナ)
LC−2 副装置側アンテナ(副アンテナ)
LCS 面上立設態様配置の装置側アンテナ(第2装置側アンテナ)
To 無線タグ回路素子

Claims (13)

  1. 装置外郭を構成する筐体と、
    この筐体内に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子が設けられたタグ媒体を所定の搬送経路に沿って搬送するための搬送手段と、
    前記搬送されるタグ媒体に備えられた前記無線タグ回路素子に対し電磁誘導を介し情報の送受信を行うためのループコイルを、前記搬送経路から離反する一側部に配置した第1装置側アンテナと
    を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  2. 請求項1記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1装置側アンテナは、
    前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向の延長線上において前記タグ媒体の面方向と略直交するように配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  3. 請求項2記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1装置側アンテナは、
    前記ループコイルの径方向中心位置から所定距離だけ偏心した位置を、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向の延長線が通るように、配置されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1装置側アンテナは、
    主アンテナと、
    前記ループコイルの径方向寸法が前記主アンテナよりも小さい副アンテナと
    を含むことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  5. 請求項4記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記副アンテナは、
    前記主アンテナの前記ループコイルの径方向内側に配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  6. 請求項4記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記副アンテナは、
    前記搬送経路に沿って前記主アンテナよりも搬送方向上流側又は下流側に配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記タグ媒体を供給可能なタグ媒体収納体を着脱可能な収納体設置用ホルダを有し、
    前記搬送手段は、
    前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向が略鉛直上下方向となるように、前記収納体設置用ホルダに設置された前記タグ媒体収納体からの前記タグ媒体の搬送を行い、
    前記第1装置側アンテナは、
    前記収納体設置用ホルダよりも下方に設けられている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  8. 請求項1記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1装置側アンテナは、
    前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向に略一致するように、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向一方側又は他方側に配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  9. 請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第1装置側アンテナは、
    前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向一方側及び他方側にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記搬送されるタグ媒体に備えられた無線タグ回路素子に対し電磁誘導を介し情報の送受信を行うためのループコイルを備え、前記ループコイルのなすコイル面の方向が、前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向と略直交するように、前記搬送経路の前記タグ媒体の表面側又は裏面側の近傍に配置された第2装置側アンテナと
    を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  11. 請求項10記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第2装置側アンテナは、
    前記搬送経路における前記タグ媒体の表面側及び裏面側の近傍にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  12. 請求項10又は請求項11記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記筐体内において前記タグ媒体を所定長さに切断する切断手段を有し、
    前記第2装置側アンテナは、
    前記タグ媒体の搬送経路に沿って前記切断手段より搬送方向下流側に設けられている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
    前記第2装置側アンテナは、
    前記搬送手段の搬送により前記筐体内部から外部へと前記タグ媒体が排出される該筐体の排出口の近傍に設けられている
    ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
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