JP2008186063A - 画像形成装置、ネットワークシステム及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】度数管理サーバを必要とせずに度数管理を実現する。
【解決手段】ネットワークを介して接続され、利用可能な度数に応じてジョブを実行する画像形成装置において、前記ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の1つに各画像形成装置について画像出力可能な度数を管理する管理サーバ機能が設定される。その際、管理サーバ機能は残度数が最も多い画像形成装置に設定される。当該画像形成装置は一定時間経過毎に残度数を確認し、あるいは残度数の変化があったときに他の画像形成装置から残度数が通知される。
【選択図】図11

Description

本発明は、特定の度数管理サーバを不要としながら、特定の範囲において度数管理を行うことが可能な画像形成装置、この画像形成装置が複数接続されたネットワークシステム及び画像形成方法に関する。
従来から、例えば、企業内において、ユーザ毎の印刷制限枚数を予め登録しておき、印刷実施済み枚数が印刷制限枚数を超過している場合、印刷を実施しない制限がなされている(例えば、特許文献1)。また、コンビニエンスストアなどでは、投入した金額、あるいはプリペードカードに記録されている金額の範囲の枚数でコピー可能とするコピー機などがある。
すなわち、現在のビジネスシーンにおいて、パーソナルコンピュータ、サーバ、プリンタ、コピー機等がLAN接続されたネットワークシステムが普及している。このネットワークシステムでは、パーソナルコンピュータ、プリンタP1、複数のデジタル複合機(以下、MFP−Multi Function Peripheral)が接続されている。これによりパーソナルコンピュータからの印字指令に基づいて、いずれかの選択されたプリンタ、MFPのうちの1台が印字出力する。また、コピーを取る場合には、MFPのスキャナによって原稿を読み取り、コピーが実行される。
これらのプリンタからの出力やコピー出力は1枚についていくらかのチャージが加わるため、一般にはコピーやプリンタの出力枚数の上限を設定し、出力枚数を管理している。この管理では、例えば支社、支店、部署等に応じて個別に出力枚数の上限が設定されていることが多い。しかし、例えば1つの支社における出力枚数の上限が所定枚数に設定された場合、出力枚数は通信回線を介して本社の度数管理サーバに入力され、本社側で管理することが多い。そのとき、支社内のトータル枚数の上限は前記所定枚数に設定されるが、本社側では支社内のどの部署でどのくらいの枚数出力されたかについてあまり問うことはなかった。
なお、関連する技術としては、例えば特許文献2及び3記載の発明も知られている。
特開2002−108587号公報 特願2003−204412号公報 特開平8−171313号公報
このように出力枚数の管理には、従来では本社側に設置された度数管理サーバを使用していた。このような状況下で、度数管理サーバを導入していないある部署内での月あたりのコピー枚数を予め設定した枚数で抑えたい場合、あるいは、本社では度数管理サーバを導入しているが、支社では度数管理サーバを導入せずに支社単位での度数を管理したいという場合、支社あるいは部署単位で度数管理用のサーバを設ければ良いが、これまで不要であった度数管理サーバを設けるとその分、コストが高くなる。しかし、度数管理サーバを導入しないと、複数のMFP全体の度数管理を行う手段がなくなってしまう。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、解決すべき課題は、度数管理サーバを必要とせずに度数管理を実現することにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、ネットワークを介して接続され、利用可能な度数に応じてジョブを実行する画像形成装置において、前記ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の1つに各画像形成装置について画像出力可能な度数を管理する管理サーバ機能が設定されることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記管理サーバ機能は残度数が最も多い画像形成装置に設定されることを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、一定時間経過毎に残度数を確認することを特徴とする。
第4の手段は、第2の手段において、残度数の変化があったときに管理サーバ機能を有する画像形成装置に残度数と通知することを特徴とする。
第5の手段は、第1の手段において、前記管理サーバ機能は、出力指示を受けて度数が不足した画像形成装置に度数を貸し出す画像形成装置に設定されることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記度数が不足した画像形成装置が、他の画像形成装置に対して残度数を問い合わせ、借り入れ可能な画像形成装置を選択することを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は借り入れ希望度数通り貸し出すことを特徴とする。
第8の手段は、第6の手段において、前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は予め設定された単位毎に貸し出すことを特徴とする。
第9の手段は、第6の手段において、前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は貸し出し可能な残度数に対して所定の割合の度数を残して貸し出すことを特徴とする。
第10の手段は、第5の手段において、印刷開始時に印刷枚数が分かる場合、印刷開始前に借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする。
第11の手段は、第5の手段において、印刷開始時に印刷枚数が不明な場合、印字出力する度に自身の残度数の減算と残度数の確認を行い、残度数が0となった時点で借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする。
第12の手段は、第5の手段において、印刷開始時に印刷枚数が不明な場合、印字出力する度に自身の残度数減算と残度数の確認を行い、残度数が予め設定した数以下になった時点で借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする。
第13の手段は、第11又は第12の手段において、残度数が不足し、残度数の借り入れを依頼したときに、他のどの画像形成装置にも残度数がない場合、継続して印刷することを特徴とする。
第14の手段は、第11又は第12の手段において、残度数が不足し、残度数の借り入れを依頼したときに、他のどの画像形成装置にも残度数がない場合、印刷を中止することを特徴とする。
第15の手段は、第5ないし第12のいずれかの手段において、印刷が終了したときに借り入れた度数が余った場合、当該余った度数を借り入れた画像形成装置に返却することを特徴とする。
第16の手段は、第5ないし第12のいずれかの手段において、印刷が終了したときに借り入れた度数が余った場合、当該余った度数を自身の残度数とすることを特徴とする。
第17の手段は、第5の手段において、残度数が最大の画像形成装置の度数を全て借り入れ、残りを次に残度数が多い画像形成装置から借り入れるという動作を必要な度数に達するまで繰り返すことを特徴とする。
第18の手段は、第5の手段において、借り入れを行う画像形成装置の残度数が0にならないように分散させて複数の画像形成装置から借り入れを行うことを特徴とする。
第19の手段は、第18の手段において、前記借り入れを行う画像形成装置における貸し出し度数が予め前記画像形成装置に設定されていることを特徴とする。
第20の手段は、第18の手段において、前記借り入れを行う画像形成装置における貸し出し度数が貸し出し可能な残度数に対して所定の割合の度数を残して貸し出すことを特徴とする。
第21の手段は、第18の手段において、前記借り入れを行う画像形成装置は残度数が多い画像形成装置に限られていることを特徴とする。
第22の手段は、第21の手段において、前記借り入れが残度数の多い画像形成装置に対して均等に行われることを特徴とする。
第23の手段は、第1ないし第22のいずれかの手段に係る画像形成装置がネットワーク接続され、当該ネットワーク内で印刷する度数の借り入れ貸し出しを相互に行って印字指定された画像形成装置に印字出力するネットワークシステムを特徴とする。
第24の手段は、ネットワークを介して接続され、利用可能な度数に応じてジョブを実行する画像形成方法において、前記ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の1つに各画像形成装置について画像出力可能な度数を管理する管理サーバ機能を設定し、当該管理サーバ機能は残度数の最も多い画像形成装置に設定され、所定の条件に応じて前記サーバ機能が設定される画像形成装置が変更されることを特徴とする。
第25の手段は、第24の手段において、前記条件が、一定時間経過毎、残度数の変化があったとき、及び出力指示を受けて度数が不足したときのいずれかであることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、ネットワークは符号1,21,31、画像形成装置は符号3,4,5,6,7、22,23,24,25、MFP−1〜5に、管理サーバ機能は印字制御部MFP−1eのCPUに、それぞれ対応し、各制御は各画像形成装置(MFP)の印字制御部のCPUにより実行される。
本発明によれば、画像形成装置にサーバ機能を振り分けるので、度数管理サーバを必要とせずに度数管理を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略構成を示す図である。この例は、会社内の特定の部署のシステムを単純化して示したもので、LAN1に対してパーソナルコンピュータ(PC)2、プリンタ3,4、MFP(Multi Function Peripheral-デジタル複合機)5,6,7が接続されている。図2は本社と支社とのシステムを単純化して示す概略構成図である。同図において、本社10にはPC11及び度数管理サーバ12が備えられ、この本社システムに対して通信回線13を介して支社20のLAN21が接続されている。このLAN21には、プリンタ22、MFP23,24,25及び図示SないPCなどが接続されている。このようなシステムでは、図1の例の場合も図2の例の場合も、特定の部署あるいは支社には度数管理サーバは設けられていない。本実施形態では、このような構成で度数管理を行う。
図3は管理ツールを備えたシステムのシステム構成を示すブロック図である。この例では、LAN31にユーザインターフェース(UI)を有するPC32に管理ツールとしての機能を持たせ、PC32が複数のMFP(MFP−1,2,3・・)の管理を行うようにしている。
図4は各MFPに制御の状況に応じて管理ツールとしての機能を持たせたシステム構成を示すブロック図である。この例では、LAN31に複数のMFP(MFP−1,2,3,4,5・・・)が接続されている。各MFPは図5のMFP間の情報の送受についての機能を示すブロック図に示すように通信クライアント部MFP−1a,MFP2aと通信サーバ部MFP−1b,MFP−2bを有し、通信クライアント部MFP−1a(MFP−2a)から通信サーバ部MFP−2bに貸し出し可能か否かの問い合わせを送信すると、貸し出しが可能であれば通信サーバ部MFP−2b(MFP−1b)から通信クライアント部MFP−1a(MFP−2a)に貸し出す旨の返事を送信する。
図6はMFP−1の内部構造を示すブロック図である。同図において、MFP−1は、ネットワークインターフェースMFP−NT、通信クライアント部MFP−1a、通信サーバ部MFP−1b、度数検査部MFP−1c、度数保持部MFP−1d、印刷制御部MFP−1e、印刷部MFP−1f、及び操作部MFP−1gを備えている。ネットワークインターフェースMFP−NTに対して通信クライアント部MFP−1a及び通信サーバ部MFP−1bが並列に接続され、これらの出力は度数検査部MFP−1cに入力される。度数検査部MFP−1cに入力された度数は度数保持部MFP−1d(メモリ)に保持される。印刷制御部MFP−1eでは度数検査部MFP−1cに入力された度数と度数保持部MFP−1fに保持された度数とを比較し、印刷許容範囲内のる度数であれば、印刷部MFP−1fに印刷を指示する。なお、印刷制御部MFP−1eは操作部MFP−1gからの指示に従って前記制御を実行する。なお、以降の制御はこの印刷制御部MFP−1eの図示しないCPUによって実行される。
図7はこのシステムの全体の制御の流れを示すシーケンス図である。ここでは、PC(管理ツール)、及び第1ないし第3のMFP−1,2,3間の制御の流れを図示している。
このシステムの全体の流れは、
1)設定段階41:制限する度数の設定(部署単位などの大きなレベル)と各MFPへの度数割り当て
2)印刷段階42:各MFPが手持ちの残度数の範囲内で印刷、不足すれば他MFP(サーバ)に問い合わせ
3)サーバ判定/借り入れ段階43:どのMFPがサーバとなるかを判定し、借り入れ処理を行う
の3段階に分かれている。それぞれの段階において幾つかの処理方法があるので、段階別に説明する。
設定段階41では、部署単位などのまとまった単位のMFPで利用する度数を制限するための設定を行う。PCなどの管理ツール32からの設定が一般的だと考えられるが、MFPに機能を組み込み、PCなどのクライアントツールなしで実現することもできる。設定内容としては、以下の4つがある。
a)管理するMFP:度数制限の対象とするMFPを指定
ここでは、PC(管理ツール)32が度数制限の対象とするMFPを指定する。図7の例では第1ないし第3のMFP−1,2,3について度数を制限した状態を説明しているが、このシステムでMFPが4台以上LAN接続されていれば、そのうちの3台を除くMFPは度数制限対象から外れていることになる。
b)制限度数:制限する度数を入力
システム全体の制限度数は本社の管理サーバ側から設定されるが、この実施形態に示したような特定の部署における制限度数は管理ツール32から度数制限対象となっているMFPに関して入力される。
c)サーバ:サーバの判定方法を選択
どのMFPがサーバになるかは使用状態に応じて変更される。そこで、サーバの役割を持ったMFPを判定することが必要となる。この判定は、後述するように所定の条件に応じて行われる。
d)度数割り当て方法:制限度数を各MFPに配分する方法を選択
制限度数を各MFPに割り当てる場合、「均等配分」、「サーバに固定して配分」、「各MFPの設定値」などの方法が取られる。以下、具体例について説明する。
この実施形態では、図7の全体の制御の流れを示すシーケンス図及び図8の管理ツールの表示画面を示す図から分かるように、度数制限の管理対象とするMFPを第1ないし第3のMFP−1,2,3、度数制限を600,000度、サーバはその都度決定、600,000度の度数の各MFPへの割り当て方法は均等という設定にしている。
図9は割り当て度数を均等とした場合の度数割り当ての制御の流れを示すシーケンス図である。この場合、管理ツール32から各MFP−1,2,3に均等に度数が割り当てられ(S101,S102,S103)、初期状態では、それぞれ残度数が200,000度となっている。
図10は度数割り当て方法を「サーバに固定」とした場合の度数割り当ての制御の流れを示すシーケンス図である。この場合、管理ツール32からサーバとして機能するMFP−2に全ての度数600,000度を割り当てる。この場合、他のMFP−1,2が印刷処理に入る際にMFP−2に対して度数の借り入れ処理を行うことになる。また、度数割り当て方法を「各MFPの設定値」とした場合には、それぞれのMFPに設定されている値に従って割り当て度数が決定される。
なお、図10の例では、MFP−2にサーバの機能(役割)を持たせているが、どのMFPにサーバの役割を持たせるかについては、
4)サーバを一定時間固定(残度数が多いMFP、等)する。
5)サーバを固定せずにその都度判定(残度数がなくなったMFPがクライアントで他がサーバ、等)する。
等の方法がある。また、サーバに固定した場合、全ての度数がサーバに設定されるので、他のMFPでは、サーバとなっているMFPから度数の借り入れ処理を行わなければならない。以下でそれぞれの詳細について示す。また、度数借り入れ処理についても幾つかのパターンがあるため、合わせて説明する。
サーバを一定時間固定とは、ある一定時間サーバとなるMFPを固定しておく。ある一定時間というのは、サーバ判定処理を行うタイミングをどういった頻度で行うか、ということである。この判定タイミングについては、
a)ジョブ終了毎にサーバ判定(図11)
b)一定回数のジョブ終了毎にサーバ判定
c)一定時間経過後にサーバ判定(図14)
の3通りの場合がある。この例では、サーバ判定処理を行った後、残度数が多いMFPにサーバの切り替えが行われ、当該MFPがサーバとして機能することになる。
図11はジョブ終了毎にサーバ判定を行う制御の流れを示すシーケンス図である。図11では、最初にMFP−1がサーバとして指定されている(S105)。そこで、この処理では、最初のサーバであるMFP−1はジョブ毎(もしくは一定回数のジョブ毎)に他のMFPに度数問い合わせを行い(S107,S108)、他のMFPの残度数を確認する。すなわち、初期状態から所定時間経過する間に、各MFPで印刷処理が行われると(S106)、出力した枚数に応じて残度数が変わる。この例では、初期状態としてそれぞれ残度数が200,000度であったものが、MFP−1では1,000度に、MFP−2では100,000度に、MFP−3では30,000度にそれぞれ減っている。そこで、サーバであるMFP−1は残度数を比較して最も残度数が多いMFP−2を次のサーバとするサーバ判定を行い(S109)、MFP−2にサーバを切り替える(S110)。なお、自身(MFP−1)が最も残度数が多い場合には、サーバはMFP−1のままである。
サーバであるMFPが他のMFPに対して度数の貸し出しを行っている場合、サーバの切り替えは印刷段階において“ジョブ終了通知”や“度数返却”が来るまでできない。図12はこのような度数の貸し出しを行っているときのサーバの切り替え制御の流れを示すシーケンス図である。ここでは、MFP−2が残度数1,000度となってサーバであるMFP−1に度数借り入れを依頼し(S111)、了承を得て(S112)いる。その後、サーバ判定を行ってもMFP−2が度数を借り入れたままで、印刷可能な残度数が不明なので、サーバ判定を行うことができない。そこで、MFP−2からMFP−1に度数返却あるいはジョブ終了通知がなされた(S113)時点でサーバ判定及びサーバ切り替えが可能となる。そこで、S113後、MFP−2,MFP3に度数の問い合わせを行い(S114,S115)、MFP−2の残度数が多ければMFP−2にサーバを切り替える(S116)。
なお、図11及び図12の例では、サーバ判定の処理に入る際にサーバであるMFP−1からMFP−2,3に問い合わせにいっているが(S107,S108,S114,S115)、この問い合わせは、図13に示すようにMFP−2,3の残度数が減少した際にサーバであるMFP−1に通知しにいくようにしても良い。その場合、RSSなどのXML形式でのデータ通知の手法が利用できる。なお、図13はクライアント側からサーバ側に現在の度数を通知する制御の流れを示すシーケンス図である。
すなわち、MFP−1がMFP−2,3にそれぞれ自身がサーバであることを通知した後(S117,S118)、印刷処理が実行され、それぞれのMFPで残度数をチェックし、クライアントであるMFP−2及び3からサーバであるMFP−1にXML形式でそれぞれの残度を通知する(S119,S120)。この例では、残度数はMFP−2が100,000度と一番多いので、サーバであるMFP−1は度数を判定し(S121)、サーバをMFP−2に切り替える(S122)。これにより、MFP−2がサーバとなり(S123)、MFP−1はクライアントとなる。
図14は一定時間経過後にサーバ判定を行う制御の流れを示すシーケンス図である。この一定時間は予め管理者が設定しておき(数分毎、数時間毎、等)、この時間が経過後にサーバ判定を行う。すなわち、最初のサーバとしてMFP−1が指定された状態で、印刷処理が実行され(S106)、その後、前記一定の時間が経過した後(S131)、サーバであるMFP−1からMFP−2,3に度数を問い合わせ(S132,S133)、サーバ判定を行う(S134)。このサーバ判定では、これまでと同様に残度数が一番多いMFPが選択され、残度数が一番多きMFPがMFP−2であれば、MFP−2にサーバを切り替える(S135)。
これまでの例は、サーバをMFP−1〜3の1つに固定し、所定の条件毎に残度数を確認してサーバ判定を行い、残度数が多いものにサーバを変更していた。これに対し、サーバを固定せずに、印刷処理などで度数が不足した場合にのみ一時的にサーバ、クライアントが決めるように処理することもできる。この例を図15に示す。図15はサーバを固定せず、印刷処理で度数が不足した場合にのみサーバを決めるようにした制御の流れを示すシーケンス図である。
同図において、MFP−1〜5の残度数が10、70,000、100,000、1,000、100の間であった場合に、MFP−1に印刷指示があったとき、MFP−1は他のMFPに残度数を問い合わせ(S142,S143,S144,S145)、その中で一番多い残度数のMFP−3に50,000度の借り入れを依頼する(S146)。MFP−3から借り入れの了承が得られると(S147)、印刷を実行する。印刷が終了すると、どのMFPにも何も操作が行われていないので、サーバとなるMFPは限定されない。
その後、MFP−5に10,000枚の印刷指示があると(S148)、自身の残度数が100度なので、自身の残度数では印刷することができない。そこで、今度はこのMFP−5がクライアントとして機能し、各MFPに残度数を問い合わせる(S149,S150,S151,S152)。次いで、最も残度数が多いMFP−2に度数借り入れを依頼し(S153)、MFP−2の了承が得られると(S154)、度数10,000度を借り入れ、印刷を実行することになる。
度数不足時にはサーバに対して度数借り入れを行うが、サーバ側が一度に貸し出す度数については幾つかのパターンがある。これらのパターンとしては、
6)クライアント側の希望枚数通り貸し出す
7)予め決められた単位毎に貸し出す
8)サーバの残度数の何%かを貸し出す
などがある。常に6)のパターンであれば借り入れ処理は一度で済むが、7)や8)のパターンの場合には借り入れ処理が複数回発生することになる。
このような場合の制御の流れを図16のシーケンス図に示す。図16は度数借り入れ処理のパターンについて説明するためのシーケンス図である。このシーケンス図では、S153までは図15のシーケンスと同様である。しかし、この図16のシーケンスでは、MFP−2の貸し出し単位が5,000度に設定されているので、MFP−5から10,000度の借り入れ依頼があった場合でも1回につき5,000度しか貸し出すことができない。そこで、まず、1回目に5,000度の貸し出しを了承する(S155)。その後、MFP−5からさらに5,000度の借り入れを依頼し(ステップ156)、これに応じて2回目の5,000度の貸し出しを了承する。これによりMFP−5は10,000枚の印刷が可能となる。
これまでの例では、印刷枚数が印刷実行前に把握できている。しかし、印刷開始前に印刷枚数が把握できるかどうかは不明である。印刷開始前に印刷枚数が把握できるかできないか、把握できないときにどのように処理するかという点の処理の流れを図17のシーケンス図に示す。すなわち、図17に示すように印刷段階(S161)では、まずジョブ開始時にジョブの印刷度数が分かるかどうかで処理が分かれる。ジョブ開始前に印刷度数が分かれば、ジョブ前に残度数の判定を行うことが可能となる。また、残度数が少なくなり「サーバ判定/借り入れ段階」を経て、度数を借り入れにいったときに(S162,S163,S164)、借り入れる度数があれば借り入れ可能である(S165)が、借り入れる度数がなかった場合は、幾つかのパターンに分かれる。また、ジョブ終了時(S166)に借り入れた度数を返却するか借りたままにするか、といった点についても処理が分かれる。
すなわち、図17に示すように、
9)ジョブ開始時の印刷度数が分かる場合と分からない場合
10)他のどのMFPにも借り入れる度数がない場合
11)ジョブ終了時の残度数の処理
で処理が分かれる。
プリント時などではジョブの開始時に印刷度数が分かるため、ジョブ前に残度数の判定が可能となる。また、ADF利用のコピー時などにおいてはジョブ開始前に印刷度数が分からないため、1回の印刷毎にMFPの残度数の減算と残度数の確認を行う。ここで残度数が少なくなっていると判断した場合、借り入れ処理を行う。残度数が少なくなっているかどうかについても処理が変更され、
12)予め設定しておいた値以下になると借り入れ処理を行う
13)残度数が0になった時点で借り入れ処理を行う
などの処理となる。
図18はジョブ開始前に印刷する度数が分かる場合の処理のシーケンスを示す図である。同図において、サーバがMFP−1に設定された状態で50,000部の印刷が指示されると(S171)、残度数を判定する(S172)。このとき図から分かるようにMFP−1の残度数は10度なので、当然、MFP−1では処理することができない。そこで、前述のどのMFPがサーバとなるかを判定し、借り入れ処理を行う「サーバ判定/借り入れ段階」の処理を実行し(S173)、サーバとして機能するMFP−1から残度数の一番多いMFP−3に対して度数の借り入れを行う。ここでは印刷部数に対応する50,000度の度数の借り入れをMFP−3に依頼し(S174)、MFP−3から50,000度借り入れた後(S175)、印刷処理を実行する(S176)。その際、1部終了毎に残度数減算と残度数確認を行い、印刷が終了した時点でジョブ終了をMFP−3に通知する(S177)。
図19はジョブ開始前に印刷する度数が分からない場合の処理のシーケンス示す図である。同図において、サーバがMFP−1に設定された状態で印刷部数が分からない印刷指示が入力されると(S181)、印刷処理を実行し、1部終了毎に残度数減算と残度数確認を行う(S182)。この残度数確認で残度数不足になった場合、前述の「サーバ判定/借り入れ段階」の処理を実行し(S183)、MFP−1から残度数の最も多いMFP−3に希望枚数の残度数借り入れを依頼する(S184)。MFP−3から50,000度の借り入れが了承されると(S185)、印刷処理(S182)を実行し、また、必要ならばサーバ判定/借り入れ段階(S183)、度数借り入れ(S184)を繰り返し、ジョブが終了した時点で、ジョブ終了をMFP−3に通知する(S186)。
図20は他のどのMFPにも借り入れる度数がない場合において継続して印刷するときの制御の流れを示すシーケンス図である。この例の場合、図19に示したS181からS183まで同様の処理を実行し、MFP−1から残度数の最も多いMFPの1つであるMFP−3(残度数100)に希望度数50,000度で度数借り入れを依頼したところ(S187)、残度数がないので当然貸し出せないが(S188)、継続して印刷する場合、印刷指示分の印刷を終了し、ジョブ終了をMFP−3に通知して処理を終える(S189)。このような場合、管理する本社側の管理サーバ12には、この部署に設定されている部数を越えてジョブを実行したことが分かり、本社の管理サーバ12側で管理することになる。その際、例えば、貸し出す度数(不足する度数)を管理サーバ12側からMFP−2ないし5のいずれかに設定して度数の貸し出しを可能とする、というような処理が行われる。図20の例の場合には、継続印刷が可能となっているが、当然印刷中止にすることもできる。印刷継続か中止かは、予めシステムの管理者が設定する。
他のMFPから度数を借り入れて印刷処理を行い、ジョブが終了した時点で度数が余っている場合、その度数をどのようにするのかについては、
14)借り入れた度数のうち余った度数を返却する
15)余った度数の返却は行わずにそのMFPの度数としてジョブ終了通知のみ発行する(度数が余らなかった場合にもこちらの処理となる)
などの処理が可能である。
図21はジョブ終了後、借り入れた度数のうち余った分を返却する場合の制御の流れを示すシーケンス図である。この例の場合、図19に示したS181からS185まで同様の処理を実行し、ジョブが終了した時点で10,000度余ったとすると(S191)、この余った10,000度の度数を借り入れたMFP−3に返却する(S192)。この場合、最初のMFP−3の残度数が100,000度であり、MFP−1が50,000度借り入れたとすると、10,000度返したことから、MFP−3の残度数は60,000度となる。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態では、サーバの判定は、
・サーバを一定時間固定(残度数が多いMFP、等)
・サーバを固定せずにその都度判定(残度数がなくなったMFPがクライアントで他がサーバ、等)
の2種類である。また、第1の実施形態では、サーバを1つのMFPに限定していたが、第2の実施形態では、複数のMFPをサーバとみたてて度数借り入れを行うようにしている。図22はこのような処理の制御の流れを示すシーケンス図である。この処理のS141ないしS152は図15に示した第1の実施形態におけるサーバを固定しない場合の処理と同様である。ここでは、サーバがMFP−1からMFP−5に変更になっている。そこで、MFP−5から各MFPに度数の問い合わせを行った結果、1つのMFPから借り入れ度数全てを借り入れることができないことから分散して借り入れを行う。すなわち、MFP−5で100,000度の印刷度数が必要となったとき、残度数が100,000度あるMFPがないので、MFP−2から60,000度、MFP−3から40,000度それぞれ借り入れ(S201,S202,S203,S204)、印刷ジョブを実行している。
複数のMFPから度数借り入れを行う際に、どのMFPからどれだけの度数を借り入れるかについては幾つかのパターンがある。例えば、
1)残度数が一番多いMFPの度数を全て借り入れ、残りを次に残度数が多いMFPから借り入れる。
2)借り入れを行うMFPの残度数が0にならないように分散させて借り入れ処理を行う。
3)残度数があるMFPから均等に借り入れ処理を行う。
等のパターンである。
図23は残度数が一番多いMFPの度数を全て借り入れ、残りを次に残度数が多いMFPから借り入れるパターンの制御の流れを示すシーケンス図である。ここでは、前記S148で100,000度分の印刷指示があったときに、S149,S150,S151,S152で残度数を問い合わせ、各MFPの残度数情報を得た時点で、残度数が一番多いMFP−2の度数を全て借り入れ(S211,S212)、残りを次に残度数が多いMFP−3から借り入れる(S213,S214)。必要な度数に到達するまでこの処理を繰り返す。
図24は残度数が多いMFPから順番に度数を借り入れるパターンの制御の流れの一例を示すシーケンス図である。図24に示すように度数問い合わせ時点で他MFPの残度数を合計しても印刷ジョブの度数が足りない場合には(S213,S215)、利用者に提示(「残度数が不足しています」など)する。2回目以降の度数借入れ時に、借り入れ対象のMFPの残度数が何らかの理由で減ってしまい度数不足となった場合には、この時点で度数不足の提示を行う。一度借り入れ処理を行っているものについては、まだ確定されていないため元に戻される。
あるいは、図25は残度数が多いMFPから順番に度数を借り入れるパターンの制御の流れの他の例を示すシーケンス図である。この場合には、図25に示すように度数借り入れがNGになった時点(S215)で残りのMFP−1及び3に対して問い合わせを行い(S216,S217)、再度判断をする。
借り入れを行うMFPの残度数が0にならないように分散させて借り入れ処理を行う場合、借り入れ対象のMFPにどれだけの度数を残すかについては、
a)利用者の設定値(予め各MFPに設定しておく)
b)残度数のうち残す%の設定
c)固定
等のパターンがある。このうちb)の例は、例えば残度数が70,000度のとき、10%を残すという設定にした場合、7,000度を残して貸し出す、というものである。また、c)の例は、パターンとしてはあまり考えられないが各MFPの全てについて例えば1,000度は残す、というものである。
図26はb)ケースで残度数の設定%を10%と設定したときの制御の流れを示すシーケンス図である。なお、設定値は利用者が設定する。この例では、MFP−5に100,000度分の印刷指示があり(S221)、MFP−5の残度が大幅に不足したとき(残度数100)、各MFPに残度数を問い合わせ(S222,S223,S224,S225)、残度数を確認した上で、まず、最も残度数が多いMFP−3から50,000度の10%である5,000度を残して借り入れ(S226,S227)、次に残度数が多いMFP−2から40,000度の10%である4,000度を残して借り入れ(S228,S229)、最後にMFP−1から必要な残りの度数である19,000度を借り入れる(S230,S231)。これにより必要な100,000度が揃い、MFP−5での印刷が可能となる。
図27に示すようなケースでは、各MFPに10%の度数を残してしまうと必要な度数100,000に達しない。この場合には動的にパーセンテージを変え、MFPによっては残度数の残りが8%というように設定値を変更する。すなわち、S241からS245までは図26に示したケースと同様に動作させ、各MFPの残り度数を確認した上で、MFP−1ないし4の残りの度数の10%を残したとしても100,000度に達しない。このような場合には、例えば前述のように残す度数を8%と設定し直して、度数の借り入れを行う(S246,S247,S248,S249)。これにより100,000度の印刷が可能となる。すなわち、図27の例では、残度数を%で設定したときに、予め設定した固定された残度数の残り%(静的な設定値)では、印刷指示分の度数に対応する枚数の印刷が不可能であるが、このような場合には残度数の残り%の設定値を変更する(動的な設定値)。これにより残度数が0にならないように度数を借り入れて印刷を行うことができる。
図27の例では、サーバ以外のMFPの全てから度数を借り入れていたが、一部のMFPのみ、ここでは残度数の多いMFPに限って借り入れを行うようにする。このとき、残度数を勘案して残す残度数を変更する。このときの制御の流れを図28のシーケンス図に示す。図28では、S261からS265まで図26に示したケースと同様に動作させ、各MFPの残り度数を確認した上で、残度数の多いMFPを選択する。ここでは、MFP−2,3がそれぞれ残度数45,000度、65,000度で、MFP−1及びMFP−4が残度数100なので、MFP−2,3が選択され、MFP−3に対して59,000度の借り入れを、MFP−2に対して41,000度の借り入れをそれぞれ依頼する(S266,S267,S268,S269)。これによりいずれのMFPも残度数が0にならない状態で100,000度の印刷が可能になる。
図29は残度数があるMFPから均等に借り入れ処理を行う場合の制御の流れを示すシーケンス図である。この制御の流れでは、図29に示すようにS271からS275まで図26に示したケースと同様に動作させ、各MFPの残り度数を確認した上で、MFP−2の残度数が70,000度、MFP−3の残度数が50,000度であることから、MFP−2及び3にそれぞれ50,000度の借り入れた時点で(S276,S277,S278,S279)MFP−5で印刷を実行する。この場合もいずれのMFPも残度数が0となることはない。
なお、第2の実施形態において、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態における図1ないし図6に図示して説明したものと同等に構成され、同等に機能する。
〈第3の実施形態〉
第1及び第2の実施形態で、不足する度数の借り入れ、貸し出しを行って設定範囲内の印刷が可能になっているが、不正アクセスや改竄の虞がある。そこで、このようなシステムにおいてセキュリティを考慮しておく必要がある。
図30は各MFPへの度数割り当て時のセキュリティの確保の制御の流れを示すシーケンス図である。度数割り当て時とは、設定段階(管理ツール側からの設定)における度数割り当て時のことである。この制御の流れでは、まず、管理ツール32から各MFPに対してセッション開始を要求し(S281,S283,S285)、各MFPが発行したチケットを受け取る(S282,S284,S286)。次いで、チケットに含まれる暗号化の鍵を利用して、割り当てる度数を暗号化し、チケットとともに各MFPに投げる(S287,S289,S291)。暗号鍵は、公開鍵であっても良いし、単にSeedとなる数値程度でも良く、必要なセキュリティの強度により変えることができる。受け取ったMFPは、チケットで相手先の確認を行い、度数を復号化して自身に取り込む(S288,S290,S292)。その後、セッション終了を各MFPへ通知する(S293,S294,S295)。各MFPは、セッション終了メソッドにより、度数の割り当てが完了する(S296,S297,S298)。何らかの理由によりセッションが終了しなかったMFPについては、度数割り当ては行われない。この場合、管理ツール側の残となり、MFPの残度数は0のままである。
上記の一連の通信は、SSL通信やIPSecによりトランスポート層あるいはそれ以下の層が保護されていることが前提となる。しかし、そうした保護ができない場合には、XMLデジタル署名やXML暗号化の手段を用いることで不正アクセスや改竄からの保護を行う。また通信路の保護と、署名・暗号化を併用することでより安全な通信が実現できる。
図31は印刷段階における度数借り入れ時のセキュリティ確保印刷段階におけるセキュリティ確保の制御の流れを示すシーケンス図である。前記度数割り当て時と度数借り入れ時とは、前者が管理ツール32から行われ、後者がMFP間で行われるという点で異なっている。図31の例は、MFP−1で50,000度分印刷しようとしたが残度数が足りないというケースである。まず、50,000度分の印刷指示があったが(S301)、MFP−1では残度数が不足している(S302)。そこで、S303で「サーバ判定/借り入れ段階」の処理に移行し、度数借り入れの対象となっている全てのMFPに対してセッションを開始し(S304,S306,S308,S310)、各MFPが発行したチケットを受け取る(S305,S307,S309,S311)。セッション開始後、度数の問い合わせを行い、度数借り入れをどのMFPから行うかを決定する(S312,S313)。ここでは残度数100,000度のMFP−3から50,000度を借り入れるようになった。
そして、MFP−3以外のMFPに対してはセッションを終了する(S314,S315,S316)。次に、MFP−3から発行されたチケットに含まれる暗号化の鍵を利用して借り入れる度数を暗号化し、度数借り入れを行い(S317,S318)、MFP−3に対してセッションを終了する。MFP−3では、MFP−1からのセッション終了を待って(S319)残度数が50,000度に更新される。これによりMFP−1で印刷反りが可能となり、1分終了毎に残度数減算と確認を行い(S320)、ジョブが終了した時点で、その旨、MFP−3に通知する(S321)。複数サーバからの度数借り入れについても、同様の流れで処理される。
図30及び図31の場合、MFPは全て管理ツール32による管理対象となっているが、LANには管理対象となっていないMFPも接続されており、このような管理対象外のMFPから度数の借り入れ要求がある場合もある。すなわち、設定段階にて管理対象となるMFPは決定されるが、管理対象外のMFPから度数借り入れ依頼が来た場合には、依頼が来たMFPが管理対象かどうかを確認し、管理外のMFPからの依頼であればブロックする必要がある。このような場合の制御の流れを図32のシーケンス図に示す。
図32では、MFP−5が度数管理の対象外のMFPであったとする。度数管理の対象外のMFPとは、ここでは、別の部署のMFPであったり、LAN31には接続されているが、特定の用途のみ使用される独立したものであったりというMFPである。
図32において、MFP−1〜4は度数管理の対象となっているため共通の識別ID及びパスワードにより管理されている。そのため管理対象となっていないMFP−5で印刷依頼され(S331)当該MFP−5から各MFP−1〜4にセッション開始依頼が来た(S332,334,S336,S338)としても、MFP−1〜4がOKを出すことはなく、「認証NG」として返される(S333,S335,S337,S339)。そして、セッションが開始されていない状態でMFP−5から例えばMFP−3に度数問い合わせが来た(S340)としても、「未認証エラー」となって返される(S341))。仮に不正にチケットを手に入れたとして度数借り入れが来た(S342)場合、MFPはまずチケットにより相手先情報を確認するため、この時点で「不正リクエスト」のエラーとなり(S343)、MFP−5側では、度数借り入れが不可能であり、借り入れて印刷することはできない。
図33は第3の実施形態において使用されるセキュリティを考慮した処理を行うMFPの内部構成を示すブロック図である。このMFPは図6に図示した第1の実施形態におけるMFPに対して認証管理部MFP−1gとセキュリティ管理部MFP−1hとを設け、ネットワークインターフェースMFPNTを介して通信クライアント部MFP−1a及び通信サーバ部MFP−1bに入力された情報が認証管理部MFP−1hとセキュリティ管理部MFP−1iにさらに入力され、ここで図30及び図31のセキュリティに関連する処理が実行され、このセキュリティチェックで度数借り入れが認められたものだけ、印刷が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの概略構成を示す図である。 本社と支社とのシステムを単純化して示す概略構成図である。 管理ツールを備えたシステムのシステム構成を示すブロック図である。 各MFPに制御の状況に応じて管理ツールとしての機能を持たせたシステム構成を示すブロック図である。 MFP間の情報の送受についての機能を示すブロック図である。 MFPの内部構造を示すブロック図である。 第1の実施形態のシステムの全体の制御の流れを示すシーケンス図である。 管理ツールの表示画面を示す図である。 割り当て度数を均等とした場合の度数割り当ての制御の流れを示すシーケンス図である。 度数割り当て方法を「サーバに固定」とした場合の度数割り当ての制御の流れを示すシーケンス図である。 ジョブ終了毎にサーバ判定を行う制御の流れを示すシーケンス図である。 度数の貸し出しを行っているときのサーバの切り替え制御の流れを示すシーケンス図である。 クライアント側からサーバ側に現在の度数を通知する制御の流れを示すシーケンス図である。 一定時間経過後にサーバ判定を行う制御の流れを示すシーケンス図である。 サーバを固定せず、印刷処理で度数が不足した場合にのみサーバを決めるようにした制御の流れを示すシーケンス図である。 度数借り入れ処理のパターンについて説明するためのシーケンス図である。 印刷開始前に印刷枚数が把握できるかできないか、把握できないときにどのように処理するかという点の処理の流れを示すシーケンス図である。 ジョブ開始前に印刷する度数が分かる場合の処理のシーケンスを示す図である。 ジョブ開始前に印刷する度数が分からない場合の処理のシーケンス示す図である。 他のどのMFPにも借り入れる度数がない場合において継続して印刷するときの制御の流れを示すシーケンス図である。 ジョブ終了後、借り入れた度数のうち余った分を返却する場合の制御の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る複数のMFPをサーバとみたてて度数借り入れを行うようにした処理の制御の流れを示すシーケンス図である。 残度数が一番多いMFPの度数を全て借り入れ、残りを次に残度数が多いMFPから借り入れるパターンの制御の流れを示すシーケンス図である。 残度数が多いMFPから順番に度数を借り入れるパターンの制御の流れの一例を示すシーケンス図である。 残度数が多いMFPから順番に度数を借り入れるパターンの制御の流れの他の例を示すシーケンス図である。 残度数が0にならないように度数を借り入れるパターンの制御の流れの一例を示すシーケンス図である。 残度数が0にならないように度数を借り入れるパターンの制御の流れの他の例を示すシーケンス図である。 残度数が0にならないように度数を借り入れるパターンの制御の流れのさらに他の例を示すシーケンス図である。 残度数があるMFPから均等に借り入れ処理を行う場合の制御の流れを示すシーケンス図である。 第3の実施形態における各MFPへの度数割り当て時のセキュリティの確保についての制御の流れを示すシーケンス図である。 印刷段階における度数借り入れ時のセキュリティ確保についての制御の流れを示すシーケンス図である。 管理対象外のMFPからのセキュリティ確保についての制御の流れを示すシーケンス図である。 第3の実施形態において使用されるセキュリティを考慮した内部処理を行うMFPの内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,21,31 LAN
2 管理ルーツ(PC)
10 本社
20 支社
32 管理ツール(PC)
MFP−1〜5 MFP(デジタル複合機)
MFP−1a 通信クライアント部
MFP−1b 通信サーバ部
MFP−1c 度数検査部
MFP−1d 度数保持部
MFP−1e 印刷制御部
MFP−1f 印刷部
MFP−1g 操作部
MFP−1h 認証管理部
MFP−1i セキュリティ管理部

Claims (25)

  1. ネットワークを介して接続され、利用可能な度数に応じてジョブを実行する画像形成装置において、
    前記ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の1つに各画像形成装置について画像出力可能な度数を管理する管理サーバ機能が設定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記管理サーバ機能は残度数が最も多い画像形成装置に設定されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    一定時間経過毎に残度数を確認することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置において、
    残度数の変化があったときに管理サーバ機能を有する画像形成装置に残度数が通知されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記管理サーバ機能は、出力指示を受けて度数が不足した画像形成装置に度数を貸し出す画像形成装置に設定されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記度数が不足した画像形成装置が、他の画像形成装置に対して残度数を問い合わせ、借り入れ可能な画像形成装置を選択することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は借り入れ希望度数通り貸し出すことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は予め設定された単位毎に貸し出すことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記度数を借り入れる際、度数を貸し出す画像形成装置は貸し出し可能な残度数に対して所定の割合の度数を残して貸し出すことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項5記載の画像形成装置において、
    印刷開始時に印刷枚数が分かる場合、印刷開始前に借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項5記載の画像形成装置において、
    印刷開始時に印刷枚数が不明な場合、印字出力する度に自身の残度数の減算と残度数の確認を行い、残度数が0となった時点で借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項5記載の画像形成装置において、
    印刷開始時に印刷枚数が不明な場合、印字出力する度に自身の残度数減算と残度数の確認を行い、残度数が予め設定した数以下になった時点で借り入れ可能な他の画像形成装置に借り入れを依頼することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11又は12記載の画像形成装置において、
    残度数が不足し、残度数の借り入れを依頼したときに、他のどの画像形成装置にも残度数がない場合、継続して印刷することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項11又は12記載の画像形成装置において、
    残度数が不足し、残度数の借り入れを依頼したときに、他のどの画像形成装置にも残度数がない場合、印刷を中止することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項5ないし12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    印刷が終了したときに借り入れた度数が余った場合、当該余った度数を借り入れた画像形成装置に返却することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項5ないし12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    印刷が終了したときに借り入れた度数が余った場合、当該余った度数を自身の残度数とすることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項5記載の画像形成装置において、
    残度数が最大の画像形成装置の度数を全て借り入れ、残りを次に残度数が多い画像形成装置から借り入れるという動作を必要な度数に達するまで繰り返すことを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項5記載の画像形成装置において、
    借り入れを行う画像形成装置の残度数が0にならないように分散させて複数の画像形成装置から借り入れを行うことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18記載の画像形成装置において、
    前記借り入れを行う画像形成装置における貸し出し度数が予め前記画像形成装置に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項18記載の画像形成装置において、
    前記借り入れを行う画像形成装置における貸し出し度数が貸し出し可能な残度数に対して所定の割合の度数を残して貸し出すことを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項18記載の画像形成装置において、
    前記借り入れを行う画像形成装置は残度数が多い画像形成装置に限られていることを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項21記載の画像形成装置において、
    前記借り入れが残度数の多い画像形成装置に対して均等に行われることを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項1ないし22のいずれか1項に記載の画像形成装置がネットワーク接続され、当該ネットワーク内で印刷する度数の借り入れ貸し出しを相互に行って印字指定された画像形成装置に印字出力することを特徴とするネットワークシステム。
  24. ネットワークを介して接続され、利用可能な度数に応じてジョブを実行する画像形成方法において、
    前記ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の1つに各画像形成装置について画像出力可能な度数を管理する管理サーバ機能を設定し、
    当該管理サーバ機能は残度数の最も多い画像形成装置に設定され、所定の条件に応じて前記サーバ機能が設定される画像形成装置が変更されることを特徴とする画像形成方法。
  25. 請求項24記載の画像形成方法において、
    前記条件が、一定時間経過毎、残度数の変化があったとき、及び出力指示を受けて度数が不足したときのいずれかであることを特徴とする画像形成方法。
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