JP2008185754A - 表示装置及び電気機器 - Google Patents

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呂比奈 厚地
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Abstract

【課題】表示画面の一部の領域のみを表示状態とし他の領域を非表示状態として部分表示
を行う表示装置において、消費電力の低減を図る。
【解決手段】走査線を選択する走査線駆動回路4を、デコーダを用いて構成し、部分表示
を行う場合は、表示領域についてはフレーム毎に走査線を選択してこれに対応する画素へ
の画素データの書き込みを行うが、非表示領域については複数回に1回の割合で走査線を
選択し、非表示領域の走査線を駆動する回数及びこれに対応する画素への画素データの書
き込みを行う回数を低減することで消費電力の低減を図る。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶表示装置等の表示装置に関し、特に、表示画面の一部の領域を表示状態
とし他の領域を非表示状態とする部分表示機能を備えた表示装置及びこれを備えた電気機
器に関する。
従来、携帯電話等の携帯電子機器においては、表示装置の消費電力の低減を図ることを
目的として、表示画面全体を表示する全表示機能とは別に、表示画面の一部の領域だけを
表示状態とし、他の領域を非表示状態とする部分表示機能を備えた表示装置が提案されて
いる。
このような部分表示機能を有する表示装置においては、表示領域については、複数の走
査線と複数のデータ線との交差のそれぞれに対応して配置された画素に対し、走査線を順
次選択することにより、これに対応する画素行の各画素に対してデータ線を介して画像信
号を供給して画像表示を行い、非表示領域については、例えば、この非表示領域に対応す
る走査線に対しては選択信号を供給せず、この走査線に対応する画素への書き込みを行わ
ないことにより非表示状態とし、これによって非表示領域を実現するようにしている(例
えば、特許文献1参照)。
特開2000−112435号公報
ところで、液晶パネルとして、低温ポリシリコンパネルを用いた表示装置においては、
この液晶パネルに形成された走査線やデータ線を駆動するための走査線駆動回路やデータ
線駆動回路といった周辺回路を、液晶パネル上に、これと一体に形成する方法が知られて
いる。
このように周辺回路を液晶パネルに一体に形成する場合、走査線駆動回路として一般に
シフトレジスタが用いられており、シフトレジスタにスタートパルス、イネーブル信号及
びクロック信号を供給することで、走査線を1ラインずつ順次選択しこれに所定の選択電
圧を供給することで、全走査線を1ライン毎に順次選択するようにしている。
この液晶パネル上に周辺回路を一体に形成した表示装置において、表示画面の一部の領
域のみを表示させる部分表示を行う場合、シフトレジスタはその構成上、走査線を順次選
択している途中でこれを停止させることができないことから、非表示領域に相当する走査
線も選択しこれに選択電圧を供給せざるを得ず、低消費電力化の妨げとなっていた。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、低消費
電力化を図ることの可能な表示装置及びこれを用いた電気機器を提供することを目的とし
ている。
上記した課題を解決するために、本発明の表示装置は、複数の走査線と複数のデータ線
とこれら複数の走査線及び複数のデータ線のそれぞれの交差に対応して設けられた画素と
を有する表示パネルを有し、前記表示パネルの表示画面においてその一部の領域を表示状
態とし且つ他の領域を非表示状態とする部分表示機能を備えた表示装置において、前記走
査線に所定の順に選択電圧を印加して前記走査線を選択する走査線駆動回路と、選択され
た走査線に対応する画素に対し、前記データ線を介して画像データを供給するデータ線駆
動回路と、を備え、前記走査線駆動回路は、前記複数の走査線に対応するデコーダで構成
され、前記部分表示機能を使用する場合、前記非表示領域に相当する走査線に対して、予
め設定した複数フレームに1回の割合で選択電圧を供給することを特徴としている。
上記構成によれば、走査線駆動回路は、複数の走査線に対応するデコーダで構成されて
おり、部分表示機能を使用する時には、非表示領域に相当する走査線を、予め設定した複
数フレームに1回の割合で選択する構成としたから、非表示領域の走査線に対して選択電
圧を供給する回数を削減した分、消費電力を削減することができる。
また、上記した表示装置において、前記デコーダは、前記非表示領域に相当する走査線
を一括して選択可能に構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、非表示領域に相当する走査線を一括して選択することができるから
、非表示領域に対応する画素への非表示用データの書き込みを一括して行うことができる

また、上記した表示装置において、前記走査線駆動回路は、前記表示パネルにおける前
記走査線全体に対応してデコーダが構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、走査線全体に対応してデコーダが構成されているから、非表示領域
及び表示領域に関わらず、アドレスデータを指定するだけで、任意の走査線を容易に選択
することができる。
また、上記した表示装置において、前記走査線駆動回路は、前記表示画面に相当する全
走査線を順次選択するシフトレジスタと、前記非表示領域に相当する走査線を選択するデ
コーダと、前記シフトレジスタの出力と前記デコーダの出力との何れか一方のみを有効と
する選択回路と、を備え、当該選択回路は、前記表示画面全体を表示状態とする場合、前
記シフトレジスタの出力を有効とし、前記部分表示機能を使用する場合、前記デコーダの
出力を有効とすることを特徴としている。
上記構成によれば、走査線駆動回路は、表示画面全体を表示状態とする場合はシフトレ
ジスタの出力を有効として、シフトレジスタにより全表示領域の走査線を順次選択し、部
分表示機能を使用する場合は、デコーダの出力を有効として、表示領域部分はシフトレジ
スタにより走査線を順次選択し、非表示領域部分はデコーダにより走査線を選択するよう
にしたから、公知のシフトレジスタを用いて走査線を選択するようにした走査線駆動回路
において、デコーダ及び選択回路を追加するだけで容易に実現することができる。
また、上記した表示装置において、前記走査線駆動回路は、前記データ線及び走査線が
形成される基板上に一体形成されることを特徴としている。
上記構成によれば、走査線駆動回路は、デコーダ、又はデコーダ及びシフトレジスタで
構成されていることからデータ線や走査線が形成される基板に一体に形成することができ
、高精細化を図ることができる。
また、本発明の電気機器は、上述の何れかに記載の表示装置を備えることを特徴として
いる。
これにより、表示装置の低消費電力化を図ることの可能な電気機器を実現することがで
きる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した表示装置100の一例を示す構成図である。
図1において、1は、液晶パネル(表示パネル)であって、この液晶パネル1は、公知
の液晶パネルと同様に、その基板上に所定間隔おきに設けられた複数の走査線とこれら走
査線に略直交し所定間隔おきに設けられた複数のデータ線とがマトリクス状に形成され、
走査線とデータ線との交差のそれぞれに対応して画素電極が形成された画素部2が形成さ
れている。この画素部2と所定の間隔で、画素電極に対向する共通電極が配置された図示
しない対向基板が配置され、画素部2と対向基板との間に液晶が封入されて表示画面を構
成している。前記液晶パネル1には、前記画素部2が形成される基板の、前記走査線の延
長上(図1では、画素部2の左側)の位置に、前記走査線を駆動するための走査線駆動回
路3が一体に形成され、また、データ線の延長上(図1では、画素部2の下側)に前記デ
ータ線を駆動するためのデータ線駆動回路4がICに内蔵されて実装されている。また、
この液晶パネル1には、前記走査線駆動回路3及びデータ線駆動回路4を駆動制御するた
めのコントローラ5がICに内蔵されて実装されている。
そして、この表示装置100は、表示画面全体を表示状態として表示する全表示モード
と、図2に示すように、表示画面の予め設定した一部の領域のみを表示状態にし、残りの
部分を非表示状態とする部分表示モードとで表示するようになっている。
走査線駆動回路3は、図1に示すように、アドレスデータで指定された走査線を選択す
るためのデコーダ11と、デコーダ11の出力信号の信号レベルを増幅するレベルシフタ
12とを備え、レベルシフタ12で増幅された信号が選択信号としてそれぞれ対応する走
査線に供給される。
前記デコーダ11には、前記コントローラ5から前記選択信号を供給する走査線を指定
するためのアドレスデータと、非表示領域への非表示用データの書き込みを一括して行う
か否かを指定するための一括書き込みフラグとが入力される。このデコーダ11は、アド
レスデータの上位ビットデータからこれに対応する一の出力信号線を選択する上位デコー
ダ部21と、上位デコーダ部21の出力とアドレスデータの下位ビットデータとからこれ
に対応する一の出力信号線を選択する下位デコーダ部22とから構成される。
この下位デコーダ部22は、例えば、図3に示すように、上位デコーダ部21の出力信
号線のそれぞれに対応して設けられた複数のデコーダ21aを備えており、上位デコーダ
部21で選択された出力信号線に対応するデコーダ21aが有効となり、この有効なデコ
ーダ21aは、これに入力される下位ビットデータで特定される一の出力信号線を選択す
る。また、下位デコーダ部22は、デコーダ21aのそれぞれに対応して設けられ且つこ
のデコーダ21aに対応する上位デコーダ部21の出力信号線の信号値と一括書き込みフ
ラグのフラグ値との論理積を出力するAND回路21bと、デコーダ21aの出力信号線
のそれぞれに対応して設けられるOR回路21cとを備え、このOR回路21cは、前記
デコーダ21aの出力信号線の信号値と前記AND回路21bの出力信号との論理和を、
デコーダ出力として、レベルシフタ12に出力する。これによって、デコーダ11は、一
括書き込みフラグがLOWレベルのときには、アドレスデータで特定される一の走査線を
選択するための信号を出力し、一括書き込みフラグがHIGHレベルのときには、アドレ
スデータの上位ビットで特定される一のデコーダ21aのみが有効となり、この一のデコ
ーダ21aの出力信号線の信号値が全てHIGHレベルとなり、アドレスデータの上位ビ
ットが同一である複数の走査線を全て選択するための信号を出力する。
ここで、非表示領域は、図2に示すように、表示画面の下端からまとまった領域に設定
され、その結果、非表示領域に相当する走査線を特定するアドレスデータの上位ビットが
共通となる。そして、この共通部分を一括して選択できるように、つまり非表示領域に相
当する走査線を一括して選択できるように、前記上位デコーダ部21に入力される上位ビ
ットのビット数が設定されている。
その結果、非表示領域の走査線に対応するアドレスデータの共通部分に対応する上位ビ
ットが指定されたとき、この上位ビットに対応する、上位デコーダ部21の一の出力信号
線により一のデコーダ、つまり図3の場合にはデコーダ21a′のみが有効となり、この
デコーダ21a′の出力信号線の信号値が全てHIGHレベルとなり、非表示領域に含ま
れる走査線全てを選択するように構成されている。
データ線駆動回路4には、前記コントローラ5から、非表示用データの書き込みを指示
するための非表示書き込みフラグと、非表示領域への非表示用データの一括書き込みを指
示するための一括書き込みフラグと、各画素への画像データとが入力される。そして、デ
ータ線駆動回路4は、非表示書き込みフラグにより非表示用データの書き込みが指示され
ないときには、走査線駆動回路3で選択された走査線に対応する画素への画像データに応
じた信号電圧をデータ線に印加する。一方、非表示書き込みフラグで非表示用データの書
き込みが指示された場合は、一括書き込みフラグで一括書き込みが指示されていないとき
には予め設定された所定の非表示用データに応じた信号電圧を、非表示領域の走査線が選
択される毎にデータ線に印加し、一括書き込みフラグで一括書き込みが指示されていると
きには予め設定された所定の非表示用データに応じた信号電圧をデータ線に印加した後、
非表示書き込みフラグにより非表示用データの書き込み指示が解除されるまでの間、その
状態を保持する。
コントローラ5は、上位装置50からの全表示モード又は部分表示モードを指定する表
示モード情報や、部分表示モード時に、非表示領域への非表示用データの書き込みを一括
して行うか、1走査線毎に行うか、を指定する書き込みモード情報、また、表示画面に表
示する表示情報を入力し、この表示情報に基づき各画素への画像データを生成し、これを
データ線駆動回路4に出力する。
また、コントローラ5は、部分表示モードが指示され且つ走査対象の走査線が非表示領
域の走査線であるとき、非表示用データの書き込みを指示する非表示書き込みフラグをデ
ータ線駆動回路4に出力する。また、部分表示モードが指示され且つ一括書き込みモード
が指示されたときには、非表示領域への一括書き込みを指示する一括書き込みフラグをデ
ータ線駆動回路4に出力する。
また、コントローラ5は、表示モード情報で全表示モードが指示された場合には、全走
査線を1走査線毎に指定するアドレスデータを順次走査線駆動回路3に出力する。一方、
表示モード情報で部分表示モードが指定された場合には、走査対象の走査線が表示領域の
走査線であるときには、表示領域内の先頭の走査線から順に、表示領域内の全ての走査線
を1走査線ずつ指定するアドレスデータを走査線駆動回路3に順次出力する。一方、非表
示領域に相当する走査線である場合は、書き込みモード情報により一括書き込みが指示さ
れているときには、当該非表示領域の先頭の走査線に対応するアドレスデータ及び一括書
き込みを指示する一括書き込みフラグを走査線駆動回路3に出力し、書き込みモード情報
により一括書き込みが指示されていないときには、非表示領域の先頭の走査線から順に、
非表示領域内の全ての走査線を1走査線ずつ指定するアドレスデータを走査線駆動回路3
に出力する。
次に、上記実施の形態の動作を、コントローラ5で実行される演算処理の処理手順の一
例を示す、図4のフローチャートを伴って説明する。コントローラ5では、この演算処理
を1フレームへの書き込みタイミング毎に実行する。
コントローラ5では、上位装置50からの表示モード情報に基づき全表示モードか部分
表示モードかを判断し(ステップS1)、全表示モードの場合にはステップS2に移行し
、1フレームの先頭の走査線から順に1走査線毎にそのアドレスデータを走査線駆動回路
3に出力する。このとき、非表示書き込みフラグによる非表示用データ書き込みの指示は
行わない。そして、1フレームの走査線全てのアドレスデータを出力していなければ、ス
テップS3からステップS2に戻って次のアドレスデータを出力し、全ての走査線に対応
するアドレスデータの出力が終了したならば上位プログラムに戻る。
走査線駆動回路3では、アドレスデータを上位データ部21及び下位データ部22に入
力し、上位デコーダ部21によりアドレスデータの上位ビットデータで特定されるデコー
ダ21aを有効とし、このデコーダ21aで、下位ビットデータで特定される一の出力信
号線を選択し、その信号値をHIGHレベルとして出力する。このデコーダ出力がレベル
シフタ12で増幅されて選択信号として対応する走査線に印加され、これによって、アド
レスデータで特定される一の走査線が選択される。データ線駆動回路4では、非表示書き
込みフラグで非表示用データの書き込みが指示されていないことから、走査線駆動回路3
で選択された走査線に対応する画素への画像データに応じた信号電圧を、走査線の選択タ
イミングと同期してデータ線に順次印加する。この動作を繰り返すことによって、走査線
が順次選択されると共に、選択された走査線に対応する画素への画像データの書き込みが
行われ、全画面における画像表示が行われる。
表示モード情報で全表示モードが指定されている状態から部分表示モードに切り換わる
と、ステップS1からステップS11に移行し、前回の書き込みタイミングで、全表示モ
ードが指示されていたかどうかを判定する。この場合、これまで全表示モードが指定され
ていたことから、ステップS11からステップS11aに移行し、フレームカウンタを初
期値として後述の“規定値”に設定した後、ステップS12に移行する。そして、まず、
次の走査対象の走査線が表示領域に対応する走査線であるかどうかを判断する。図2の場
合、表示画面の上方領域が表示領域に設定されていることから、所定の記憶領域に記憶さ
れている表示領域及び非表示領域に対応する走査線のアドレスデータを表す範囲情報に基
づいて、次の走査対象の走査線は表示領域であると判断しこの表示領域に対応するアドレ
ス範囲を特定する(ステップS13)。そして、特定したアドレス範囲内でその先頭アド
レスから順に一の走査線に対応するアドレス毎にそのアドレスデータを走査線駆動回路3
に出力する。このとき、非表示書き込みフラグによる非表示用データ書き込みの指示は行
わない(ステップS14)。そして、アドレス範囲の全ての走査線に対応するアドレスデ
ータを出力するまで、1走査線毎にこれに対応するアドレスデータを順次出力し、表示領
域の走査線に対応する全てのアドレスデータを出力したならば(ステップS15)、ステ
ップS16に移行する。
これによって、走査線駆動回路3によって、図2の表示領域に相当する走査線が順次選
択され、データ線駆動回路4によって、選択された走査線に対応する画像データの書き込
みが行われ、表示領域に所定の画像が表示される。
続いて、この状態では、1フレームの全ての走査線に対応する画像データの書き込みが
行われていないことから、ステップS16からステップS12に戻り、次の走査対象の走
査線は、非表示領域の走査線であることから、ステップS12からステップS21に移行
し、フレームカウンタのカウンタ値が予め設定した規定値と一致するかどうかを判断する
。この規定値は、非表示領域への非表示用データの書き込みを何フレーム毎に行うかを決
定する値である。
この場合、フレームカウンタ値はステップS11aの処理で“規定値”に設定されてい
ることからステップS21からステップS22に移行し、上位装置50からの書き込みモ
ード情報により、非表示領域への非表示用データの書き込みを一括して行う一括書き込み
が指示されているかどうかを判断する。そして、一括書き込みが指示されているときには
ステップS23に移行し、非表示領域に対応するアドレス範囲を所定の記憶領域から特定
し、その先頭のアドレスデータを走査線駆動回路3に出力すると共に、一括書き込みフラ
グを、一括書き込みを指示するHIGHレベルとして走査線駆動回路3に出力する。また
、一括書き込みを指示する一括書き込みフラグ及び非表示用データの書き込みを指示する
非表示書き込みフラグをデータ線駆動回路4に出力する。
これによって、走査線駆動回路3では、非表示領域の先頭の走査線に対応するアドレス
データの上位ビットデータが上位デコーダ部21に入力され、この上位ビットに対応する
一の出力信号線が選択され、これに対応するデコーダ21aが有効となり、すなわち、非
表示領域の走査線に対応するアドレスデータの上位ビットで特定されるデコーダ21a′
のみが有効となる。そして、一括書き込みフラグがHIGHレベルであることから、AN
D回路21bの出力がHIGHレベルとなり、これがデコーダ21a′の各OR回路21
cに入力されることからその出力が全てHIGHレベルとなり、これがレベルシフタ12
を介して選択信号として出力される。つまり、非表示領域の全ての走査線が選択されるこ
とになる。
一方、データ線駆動回路4では、一括書き込みフラグにより一括書き込みが指示され、
また、非表示書き込みフラグにより非表示用データの書き込みが指示されたことから、所
定の非表示用データに応じた信号電圧をデータ線に印加する。
このとき、走査線駆動回路3により非表示領域に対応する全ての走査線が選択されてい
ることから、これら複数の走査線に対応する画素に対して一括して非表示用データが書き
込まれることになる。つまり、非表示領域の全ての画素に対して同時に非表示用データの
書き込みが行われることになる。
そして、非表示領域への書き込みが終了すると、1フレーム全ての走査線に対する書き
込みが終了したことからステップS16からステップS17に移行し、フレームカウンタ
値が規定値に設定されていることから、ステップS17からステップS18に移行してフ
レームカウンタを“0”にリセットした後、上位プログラムに戻る。
そして、次の書き込みタイミングでは、ステップS1からステップS11、ステップS
12を経てステップS13に移行し、まず表示領域への画像データの書き込みを上記と同
様の手順で行う(ステップS14〜S16)。続いて非表示領域への書き込みを行うこと
からステップS12からステップS21に移行するが、この場合、フレームカウンタ値は
“0”であるためそのままステップS16に移行し、非表示領域の走査線は選択しない。
そして、ステップS16からステップS17を経てステップS19に移行し、フレームカ
ウンタを“1”だけインクリメントした後上位プログラムに戻る。
続いて、次の書き込みタイミングでも、表示領域については書き込みを行い、非表示領
域については書き込みを行わずフレームカウンタの更新のみを行う。この処理をフレーム
カウンタ値が規定値となるまで繰り返し行い、フレームカウンタ値が規定値となったとき
、ステップS21からステップS22を経てステップS23に移行し、非表示領域への書
き込みを上記と同様の手順で行う。
これによって、表示領域についてはフレーム毎に画像データの書き込みが行われ、一方
非表示領域についてはフレームへの書き込みが規定値相当回数だけ行われる毎に非表示用
データの書き込みが行われる。つまり、非表示領域については、複数回に1回の割合で非
表示用データの書き込みが行われることから、その分、非表示領域の走査線を駆動する回
数、及び非表示用データの書き込みを行う回数を削減することができ、消費電力の削減を
図ることができる。
一方、上位装置50によって、一括書き込みが指示されていないときには、まず表示領
域に対する書き込みを行った後(ステップS12からステップS15)、ステップS16
からステップS12に移行し、ステップS21、ステップS22を経てステップS24に
移行する。そして、非表示領域に対応するアドレス範囲を特定すると共に非表示用データ
の書き込みを指示する非表示書き込みフラグをデータ線駆動回路4に出力し、ステップS
14に移行して、非表示領域の先頭の走査線から1走査線毎にこれに対応するアドレスデ
ータを走査線駆動回路3に出力し、非表示領域内の走査線についてそのアドレスデータを
全て出力したならばステップS15からステップS16に移行する。そして、フレームカ
ウンタ値は規定値であることから、ステップS17からステップS18に移行し、フレー
ムカウンタをリセットした後上位プログラムに戻る。
そして、次のフレーム書き込みのタイミングでは、ステップS1からステップS11を
経てステップS12に移行し、まず表示領域について書き込みを行い(ステップS13か
らステップS15)、続いてこの時点ではフレームカウンタ値が“0”であることからス
テップS21からそのままステップS16に移行し、ステップS17を経てステップS1
9でフレームカウンタ値を更新する。そして、この処理を繰り返し行い、表示領域への書
き込みのみを行ってフレームカウンタ値を更新し、フレームカウンタ値が規定値に達した
とき、ステップS21からステップS22を経てステップS24からステップS14に移
行し、非表示領域に対応する走査線を順次選択してここに非表示用データを順次書き込む
。そして、ステップS15からステップS16、S17を経てステップS18に移行し、
フレームカウンタをリセットする。
この処理を繰り返すことによって、フレームへの書き込みを規定数相当行う毎に1回の
割合で非表示領域への非表示用データの書き込みが走査線毎に行われることになる。
したがって、この場合も、非表示領域への書き込みは、複数回に1回の割合で行われる
ことから、その分、消費電力の低減を図ることができる。
このように、上記実施の形態においては、走査線駆動回路3をデコーダで構成したこと
から、走査線の並び順でなくとも、任意の位置の走査線を任意のタイミングで選択するこ
とができる。よって、非表示領域の走査線を選択することなく、表示領域に相当する走査
線のみを選択することができることから、非表示領域への書き込みを、フレーム毎ではな
く、任意のタイミングでのみ行うことができる。よって、非表示領域への書き込みをフレ
ーム毎に毎回行うのではなく、複数回に1回の割合で行うことによって、その分、消費電
力の削減を図ることができる。
また、デコーダ11では、一括書き込みが指示されているときには非表示領域に相当す
る走査線を一括して選択するようにしているから、非表示領域への非表示用データの書き
込みを一括して行うことができ、データ線駆動回路4では非表示領域への非表示用データ
の書き込みを一度行えばすむことから、その分、データ線駆動回路4の処理負荷の低減を
図ることができる。
また、走査線駆動回路4としてデコーダを用いて構成していることから、この走査線駆
動回路4を液晶パネルに一体に形成する場合であっても容易に実現することができる。
なお、上記実施の形態においては、デコーダ11として、図3に示すように、上位デコ
ーダ部21と下位デコーダ部22とを設け、上位デコーダ部21の出力を利用して、複数
の走査線を一括して選択する回路構成とした場合について説明したが、これに限るもので
はなく、非表示領域に相当する走査線を複数同時に選択することができれば、どのような
回路構成であっても適用することができる。
また、上記実施の形態においては、表示画面内に表示領域及び非表示領域をそれぞれ一
つずつ備える場合について説明したが、これに限るものではなく、表示領域及び非表示領
域をそれぞれ複数備える場合であっても適用することができる。
また、上記実施の形態においては、走査線駆動回路4では、全ての走査線をデコーダに
より選択するように構成した場合について説明したが、これに限るものではなく、非表示
領域の走査線を選択する部分のみをデコーダで構成し、表示領域については、シフトレジ
スタ等、走査線を順次選択することの可能な選択回路で構成してもよい。この場合には、
全表示モードが指示されたときには、1フレームにおいて走査線がその並び順に1走査線
毎に順次選択されるようにシフトレジスタ及びデコーダを駆動させればよい。
また、図5に示すように、前記デコーダ11に相当する走査線選択部11′を、例えば
公知の走査線駆動回路に用いられるシフトレジスタ11aと、非表示領域の走査線を選択
するためのデコーダ11bと、シフトレジスタ11aの出力とデコーダ11bの出力との
うち何れか一方を有効とする選択回路11cとで構成し、選択回路11cは、全表示モー
ドが指示されているときにはシフトレジスタ11aの出力を有効として出力し、部分表示
モードが指示されているときにはデコーダ11bの出力を有効としてこれを出力するよう
に構成する。そして、全表示モードが指示されているときには、シフトレジスタ11aの
出力を用いて走査線を順次選択し、部分表示モードが指示されているときには、表示領域
ではシフトレジスタ11aの出力を用いて走査線を選択し、非表示領域ではデコーダ11
bの出力を用いて走査線を選択するように構成することで、非表示領域では走査線を、複
数回に1回の割合で選択するように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、液晶を用いた表示装置100に適用した場合につい
て説明したが、これに限るものではなく、部分表示機能を備えた表示装置であれば適用す
ることができる。
次に、上述した表示装置100を適用した電気機器について説明する。
図6は、表示装置100を適用した携帯電話120の構成を示す斜視図である。
この図6に示すように、携帯電話120は、複数の操作ボタン121のほか、受話口1
22、送話口123と共に、液晶パネル1を備えるものである。ここで、液晶パネル1は
、上述した液晶パネルである。
なお、表示装置100のうち、液晶パネル1以外の構成要素については電話機に内蔵さ
れるので、外観としては現れない。
また、表示装置100が適用される電子機器としては、図6に示される携帯電話の他に
も、デジタルスチルカメラや、ノートパソコン、液晶テレビ、ビューファインダ型(また
はモニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電
卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを
備えた機器等が上げられる。そして、これらの各種電気機器の表示装置として、上述した
表示装置100が適用可能であることは言うまでもない。
本発明を適用した液晶表示装置の概略を示す構成図である。 表示画面の一例である。 図1の下位デコーダ部の詳細を説明するブロック図である。 コントローラで実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明のその他の例を示す走査線駆動回路の一例である。 本発明の表示装置を適用した携帯電話の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 液晶パネル、2 画素部、3 走査線駆動回路、4 データ線駆動回路、5 コン
トローラ、11 デコーダ、12 シフトレジスタ、21 上位デコーダ部、22 下位
デコーダ部

Claims (6)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線とこれら複数の走査線及び複数のデータ線のそれぞれの
    交差に対応して設けられた画素とを有する表示パネルを有し、前記表示パネルの表示画面
    においてその一部の領域を表示状態とし且つ他の領域を非表示状態とする部分表示機能を
    備えた表示装置において、
    前記走査線に所定の順に選択電圧を印加して前記走査線を選択する走査線駆動回路と、
    選択された走査線に対応する画素に対し、前記データ線を介して画像データを供給する
    データ線駆動回路と、を備え、
    前記走査線駆動回路は、前記複数の走査線に対応するデコーダで構成され、前記部分表
    示機能を使用する場合、前記非表示領域に相当する走査線に対して、予め設定した複数フ
    レームに1回の割合で選択電圧を供給することを特徴とする表示装置。
  2. 前記デコーダは、前記非表示領域に相当する走査線を一括して選択可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記走査線駆動回路は、前記表示パネルにおける前記走査線全体に対応してデコーダが
    構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示装置。
  4. 前記走査線駆動回路は、前記表示画面に相当する全走査線を順次選択するシフトレジス
    タと、前記非表示領域に相当する走査線を選択するデコーダと、前記シフトレジスタの出
    力と前記デコーダの出力との何れか一方のみを有効とする選択回路と、を備え、
    当該選択回路は、前記表示画面全体を表示状態とする場合、前記シフトレジスタの出力
    を有効とし、前記部分表示機能を使用する場合、前記デコーダの出力を有効とすることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示装置。
  5. 前記走査線駆動回路は、前記データ線及び走査線が形成される基板上に一体形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示装置。
  6. 前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする電気機器
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