JP4639576B2 - 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機EL表示装置や液晶表示装置等の電気光学装置の駆動方法、電気光学装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、有機EL表示パネルや液晶表示パネルは、携帯電話、PDA(Personal Digital assistants;携帯情報端末)等の携帯機器に広く利用されている。このような携帯機器分野では、待ち受け時間及び通話時間の長時間化、バッテリの小型化の要求が強く、その表示パネルに対して更なる低消費電力化が望まれている。
【0003】
低消費電力化を図る従来技術として、走査線ドライバ内にメモリを設け、そのメモリの内容で各走査線の走査と非走査とを切り替えて部分表示(間引き表示)を実現するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、低消費電力化を図る別の従来技術として、動画か静止画かを判別し、静止画の場合に画像表示を維持するのに必要な最小限度まで間引き駆動を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001―249636号公報
【特許文献2】
特開平7―121133号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1の従来技術では、非走査部分に筋が入ったように見えて画像が劣化するおそれがあった。また、上記特許文献2の従来技術では、間引き駆動については、「画像表示を維持する最小限必要な駆動に抑える」とだけ記述されていて、その駆動方法については記述されていない。この特許文献2の従来技術において、既に知られている方法で画素毎に或いは走査線毎に単純に間引き駆動を行うと、フリッカ、筋、むらなどが発生して画像が劣化するおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現できる電気光学装置の駆動方法、電気光学装置及び電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明における電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線の交差部に対応する位置に配置された画素を備え、各前記画素の電気光学素子を該画素の階調を示した表示データに応じて駆動する電気光学装置の駆動方法であって、前記複数の前記画素で構成される画面のN行M列(N及びMはともに2以上の整数)の画素からなる領域に仮想的に分割し、前記領域を構成する各前記画素に対応したN行M列のパターンを示すパターンデータを有し、該パターンデータが、前記領域における各行及び各列の各々で、消費電力が零の表示或いは消費電力が前記表示データに基づく消費電力よりも低い表示とする画素が連続しないように構成され、前記画面を構成する複数の前記領域の各々に対して共通する前記パターンを重ね合わせる態様で前記表示データを加工した加工済みデータが表示データ加工手段によって出力される第1の段階と、前記各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の前記電気光学素子を駆動する第2の段階と、を有し、前記表示データ加工手段が、各前記画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれたフレームメモリから、各前記画素に対応する表示データとアドレスとを先頭アドレスから順に読み出し、前記パターンデータが格納されたレジスタの領域のうち、該読み出したアドレスに対応する領域を示す選択信号を生成し、前記レジスタから前記選択信号に対応するデータを選択し、前記読み出した表示データと前記選択されたデータとの論理積を前記加工済みデータとして出力することを要旨とする。
【0020】
これによれば、画面をN行M列の画素を1単位とする領域毎に、領域内の特定の画素に対応する場所が消費電力が零の表示或いは消費電力が表示データより低い表示になるN行M列のパターンを重ね合わせる態様で表示データを加工する。そして、各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の電気光学素子を駆動するようにしている。このようにして、複数の画素のうち、一部の画素だけを消費電力が零の表示或いは消費電力が表示データより低い表示にする間引き表示を実現しているので、その一部の画素の分だけ消費電力が低減されるとともに、フリッカ、筋、むら等の発生が抑制される。したがって、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することができる。
【0022】
の電気光学装置の駆動方法において、前記各画素はそれぞれ、赤用画素、緑用画素及び青用画素の3つの画素で一つの画素が構成され、前記表示データ加工手段は、前記フレームメモリから前記一つの画素の表示データとして、前記赤用画素の赤用表示データ、緑用画素の緑用表示データ及び青用画素の青用表示データをアドレス順に読み出し、読み出した赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データの各々と前記選択されたデータとの論理積を該一つの画素の前記加工済みデータとして出力する。
【0023】
これによれば、一つの画素を構成する赤用画素、緑用画素及び青用画素の各表示データの加工処理が一回で済み、処理速度が速くなる
【0028】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と複数のデータ線の交差部に対応する位置に配置された画素を備え、各前記画素の電気光学素子を該画素の階調を示した表示データに基づき駆動する電気光学装置であって、前記複数の画素で構成される画面をN行M列(N及びMはともに2以上の整数)の画素からなる領域に仮想的に分割し、前記領域を構成する各前記画素に対応したN行M列のパターンを示すパターンデータを有し、該パターンデータが、前記領域における各行及び各列の各々で、消費電力が零の表示或いは消費電力が前記表示データに基づく消費電力よりも低い表示とする画素が連続しないように構成され、前記画面を構成する複数の前記領域の各々に対して共通する前記パターンを重ね合わせる態様で前記表示データを加工した加工済みデータを出力する表示データ加工手段を有し、前記各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の前記電気光学素子を駆動するように構成されており、前記表示データ加工手段は、前記パターンデータが格納されたレジスタと、各前記画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれたフレームメモリから、各前記画素に対応するアドレスを先頭アドレスから順に読み出し、該読み出したアドレスに対応する前記レジスタの領域を選択信号として出力する選択信号生成回路と、前記レジスタから前記選択信号に対応するデータを選択するセレクタ回路と、前記フレームメモリから、先頭アドレスから順に表示データを読み出し、該読み出した表示データと前記選択されたデータとの論理積を前記加工済みデータとして出力する論理積回路とを有することを要旨とする。
【0029】
これによれば、画面をN行M列の画素を1単位とする領域毎に、領域内の特定の画素に対応する場所が消費電力が零の表示或いは消費電力が表示データより低い表示になるN行M列のパターンを重ね合わせる態様で表示データを加工する。そして、各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の電気光学素子を駆動するようにしている。このようにして、複数の画素のうち、一部の画素だけを消費電力が零の表示或いは消費電力が表示データより低い表示にする間引き表示を実現しているので、その一部の画素の分だけ消費電力が低減されるとともに、フリッカ、筋、むら等の発生が抑制される。したがって、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することができる。
【0031】
の電気光学装置において、前記各画素はそれぞれ、赤用画素、緑用画素及び青用画素の3つの画素で一つの画素が構成され、前記表示データ加工手段は、前記フレームメモリから前記一つの画素の表示データとして、前記赤用画素の赤用表示データ、緑用画素の緑用表示データ及び青用画素の青用表示データをアドレス順に読み出し、読み出した赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データの各々と前記選択されたデータとの論理積を該一つの画素の前記加工済みデータとして出力する。
【0032】
これによれば、一つの画素を構成する赤用画素、緑用画素及び青用画素の各表示データの加工処理が一回で済み、処理速度が速くなる。
本発明における電子機器は、請求項3または4に記載の電気光学装置を備える。
【0033】
これによれば、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することのできる電気光学装置を備えているので、電子機器、例えば携帯電話、PDA等の携帯機器において低消費電力化と表示品質の向上とを図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した有機EL表示装置の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
[基本的な構成]
図1は本発明に係る有機EL表示装置による間引き表示を説明するための説明図であり、図2は有機EL表示装置の概略的な電気的構成を示しており、そして、図3は表示パネルに設けた複数の画素回路の一つを示している。
【0036】
図2に示す電気光学装置としての有機EL表示装置1は、表示パネル2、データ線駆動回路3、走査線駆動回路4、ホストCPU5と、パネル制御回路6と、フレームメモリ7とを備えている。本実施形態では、有機EL表示装置1の各要素2〜7は、それぞれが独立した電子部品によって構成されている。
【0037】
表示パネル2は、図1及び図2に示すように、行方向に延びるn本の走査線Y1〜Yn(nは整数)と列方向に延びるm本のデータ線X1〜Xm(mは整数)との交差部に対応する位置にn行m列に配列された複数の画素10を有している。この表示パネル2は、一例として、240(n=240)×320(m=320)個の画素10を有している。これらの画素10はそれぞれ、R,G,Bの順に配置された赤用画素10R,緑用画素10G及び青用画素10Bの3つの画素で構成されている。各画素10R,10G及び10Bには、赤用画素回路20R,緑用画素回路20G及び青用画素回路20Bがそれぞれ設けられている(図3参照)。
【0038】
したがって、本例の表示パネル2では、240本の走査線Y1〜Ynの各々に320×3個の画素回路20R,20G及び20BがR,G,Bの順に接続されている。また、走査線Y1〜Ynの各々に接続された320×3個の画素回路は、320×3本のデータ線X1〜X(m×3)(m=320)にそれぞれ接続されている。つまり、図2に示す複数のデータ線X1〜Xm(m=320)はそれぞれ赤用データ線、緑用データ線及び青用データ線の3本を含んでおり、データ線の総数はm×3=960本である。
【0039】
そして、走査線Y1〜Ynが線順次走査により一つずつ順に選択されると、選択された1本の走査線に接続された320×3個の各画素回路20R,20G及び20Bには、320×3本のデータ線X1〜X(m×3)をそれぞれ介してデータ信号IDが一斉に供給されるようになっている。各画素回路20R,20G及び20Bには、赤用データ信号IDR,緑用データ信号IDG及び青用データ信号IDBがそれぞれ供給される。各データ信号IDR,IDG及びIDBは、それぞれ諧調表示のための8ビットデータである赤用,緑用及び青用の各表示データをデータ線駆動回路3内でD−A変換した電流信号である。
【0040】
次に、図3に基づいて赤用画素回路20R,緑用画素回路20G及び青用画素回路20Bを簡単に説明する。図3では、一つの赤用画素回路20Rのみを示してある。赤用画素回路20R,緑用画素回路20G及び青用画素回路20Bは、有機材料で構成された発光層から赤色,緑色及び青色の光をそれぞれ放射する発光素子または電気光学素子としての有機EL素子21を有している。
【0041】
また、各画素回路20R,20G,20Bは、上述した有機EL素子21と、駆動用トランジスタQdと、スイッチングトランジスタQsと、保持キャパシタC1とを備えている。駆動用トランジスタQdはPチャンネル型FETで構成され、スイッチングトランジスタQsはNチャンネル型FETで構成されている。スイッチングトランジスタQsのゲートは、対応する1つの走査線(図3では走査線Yn)に接続されている。スイッチングトランジスタQsのドレインは、対応する1つのデータ線(図3ではデータ線Xm)に接続され、そのソースは駆動用トランジスタQdのゲートに接続されている。駆動用トランジスタQdは、そのドレインが有機EL素子21の陽極に接続されている。有機EL素子21の陰極は接地されている。そして、駆動用トランジスタQdのゲート・ソース間には保持キャパシタC1が接続されている。
【0042】
走査線Y1〜Ynが一つずつ順に選択される各選択期間に、各画素回路20R,20G,20Bには、データ信号が対応するデータ線を介して供給される。これにより、各画素回路の有機EL素子21にデータ信号の電流値に応じた駆動電流が流れ、有機EL素子21はその駆動電流に応じた輝度階調で発光する。
【0043】
次に、有機EL表示装置1の駆動方法の特徴を説明する。なお、以下の説明では、240×320個の画素10の行アドレスをi=0,1,・・・,239とし、その列アドレスをj=0,1,・・・,319とする。本実施形態では、表示パネル2の複数の画素10の一部を非発光状態(消費電力が零の表示)にする「間引き表示」を実現する。
【0044】
この間引き表示を実現するために、有機EL表示装置1の駆動方法では、図1に示すパターンデータ31(Pat_a[4,4])を用いる。このパターンデータ31は、データ「1」とデータ「0」とを含む4行4列(N行M列)のパターンデータである。このパターンデータ31において、データ「1」は、図1で示すパターン内の特定の場所が黒い4行4列(N行M列)のパターンである4×4パターン30の白い場所に対応し、データ「0」はその黒い場所に対応している。また、パターンデータ31のアドレスは、4×4パターン30と同様に、(i=0,j=0)〜(i=3,j=3)である。また、このパターンデータ31では、(i=0,j=0)、(i=1,j=2)、(i=2,j=1)及び(i=3,j=2)の各アドレスのデータがそれぞれ「0」であり、その他のアドレスのデータはそれぞれ「1」になっている。
【0045】
また、有機EL表示装置1の駆動方法では、図1に示すn行m列の画素10で構成される画面全体をN行M列の画素を1単位とする複数の領域32に分割した各領域32毎に、パターンデータ31を重ね合わせるように、各画素10の表示データをパターンデータ31内のデータで加工する。つまり、n行m列の画素10にそれぞれ対応する各表示データに、データ「1」とデータ「0」とのいずれかを掛ける。データ「1」が掛けられる各画素10の表示データをその値のまま設定するとともに、データ「0」が掛けられる各画素の表示データを零に設定する1フレーム分の表示データの加工処理を行う(第1の段階)。そして、第1の段階で加工処理された各画素10の表示データをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素10の有機EL素子21を駆動する(第2の段階)。
【0046】
[駆動方法の一例]
また、有機EL素子21の駆動方法では、前記第1の段階において、n行m列の各画素10の表示データを先頭アドレスの画素からアドレス順に加工処理して1つの画素の加工済み表示データを作成する毎に、作成した各画素10の加工済み表示データを図5に示すフレームメモリ7に先頭アドレスから順に書き込む。
【0047】
そして、前記第2の段階において、フレームメモリ7から加工済み表示データを垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して先頭アドレスから順に読み出し、読み出した加工済み表示データをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素10の有機EL素子21を駆動する。
【0048】
次に、有機EL表示装置1の駆動方法を図4に基づいて具体的に説明する。図4は、上記間引き表示動作をソフトウェアで実現するために、ホストCPU5に組み込まれたプログラムにより実行される「1フレーム分の表示データの加工処理」の手順を示している。
【0049】
図4に示す処理は、所定時間毎、例えばフレーム周波数を60Hzとすると、1/60秒毎に繰り返し実行される。
ステップS110では、一つの垂直走査開始信号毎に(1フレーム毎に)、初期設定をする。つまり、図1に示す画素10の行アドレスiをi=0に設定するとともに、その列アドレスjをj=0に設定する。この設定後、ステップS111に進む。
【0050】
ステップS111では、iが240未満であるか否かを判定する。いま、ステップS110で初期設定された直後であるとすると、i=0であるので、ステップS111の判定結果はYESになり、ステップS112に進む。
【0051】
ステップS112では、jが320未満であるか否かを判定する。いま、ステップS110で初期設定された直後であるとすると、j=0であるので、ステップS112の判定結果はYESになり、ステップS113に進む。
【0052】
ステップS113では、図1に示すパターンデータ31(Pat_a)のうちどのアドレスのデータ(1か0)を使うかを設定する。いま、i=0、j=0、であり、j%4=0(j=0を4で割った余りは0)、i%4=0となるので、Pat_aのアドレス(i=0,j=0)のデータ「0」(図1参照)をtmp_patとして設定する。
【0053】
次のステップS114では、ステップS113で「0」に設定したtmp_patをアドレス(i,j×3)の表示データdata[j×3][i]に掛けた値「0」を、対応するアドレス(i,j×3)の赤用画素10Rの表示データtmp_redとして設定する。
【0054】
ここで、data[j×3][i]は、アドレス(i,j×3)の表示データを表している。また、上述したように、各画素10は3つの画素10R,10G,10Bを1組として一つの画素が構成されているので、一つの画素10の表示データは、それぞれ8ビットデータである赤用の表示データ,緑用の表示データ及び青用の表示データを1組としている。そのため、このステップS114、以下のステップS116及びS118では、画面全体における各アドレス(i,j)の一つの画素10を構成する赤用画素10R,緑用画素10G及び青用画素10Bにそれぞれ対応する赤用,緑用及び青用の各表示データのアドレスを[j×3][i],[j×3+1][i],及び[j×3+2][i]としている。
【0055】
いまこのステップS114では、i=0,j=0で、j×3=0となるので、「0」に設定したtmp_patをdata[j×3=0][i=0]に掛けた値「0」を、(i=0,j=0)の赤用画素10Rの表示データであるtmp_redとして設定する。つまり、アドレス(i=0,j=0)の赤用画素10Rの表示データを「0」に変更(加工)している(その表示データを無効にしている)。この設定後、ステップS115に進む。
【0056】
次のステップS115では、ステップS114で「0」に設定したアドレス(i=0,j=0)のtmp_redを、図5に示すフレームメモリ7の先頭アドレス(i=0,j=0)の領域に書き込む。
【0057】
次のステップS116では、ステップS113で「0」に設定したtmp_patをdata[j×3+1][i]に掛けた値「0」を、アドレス(i,j×3+1)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenとして設定する。いま、i=0,j=0で、j×3+1=1となるので、「0」に設定したtmp_patを表示データdata[j×3=1][i=0]に掛けた値「0」を(i=0,j=1)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenとして設定する。つまり、(i=0,j=1)の表示データを「0」に変更(加工)している。
【0058】
次のステップS117では、ステップS116で「0」に変更したアドレス(i=0,j=1)の表示データtmp_greenを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=1)の領域に書き込む。この後、ステップS118に進む。
【0059】
次のステップS118では、ステップS113で「0」に設定したtmp_patをdata[j×3+2][i]に掛けた値「0」を、アドレス(i,j×3+2)の青用画素10Bの表示データtmp_blueとして設定する。いま、i=0,j=0で、j×3+2=2となるので、「0」に設定したtmp_patをdata[j×3+2=2][i=0]に掛けた値「0」を(i=0,j=2)の青用画素10Bの表示データtmp_blueとして設定する。つまり、アドレス(i=0,j=2)の表示データを「0」に変更(加工)している。
【0060】
次のステップS119では、ステップS118で「0」に変更したアドレス(i=0,j=2)のtmp_blueを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=2)の領域に書き込む。
【0061】
ここまでの処理により、1行目の先頭画素(i=0,j=0)を構成する3つの画素、(i=0,j×3=0),(i=0,j×3+1=1),(i=0,j×3+2=2)の各表示データの加工と、これら加工済みの表示データのフレームメモリ7への書き込みとが終了したことになる。この後、ステップS120に進む。
【0062】
ステップS120では、列アドレスjをj+1に設定する。つまり、jを1だけインクリメントする。このとき、j=0であるので、jは1に設定される。この後、ステップS112に進む。
【0063】
jが320になるまでは、ステップS112の判定結果はYESになるので、ステップS113へ進む。jが320になるまでステップS113〜S120を繰り返すことにより、図1に示す1行目にある全ての画素10の各表示データの加工と、これら加工済みの表示データのフレームメモリ7への書き込みとが終了する。
【0064】
i=0、j=1の場合、ステップS113では、i%4=0、j%4=1となるので、Pat_aの(i=0,j=1)のデータ「1」をtmp_patとして設定する。次のステップS114では、「1」に設定したtmp_patをdata[j×3=3][i=0]に掛けた値を、(i=0,j×3=3)の赤用画素10Rの表示データtmp_redとして設定する。このとき、data[j×3=3][i=0]に「1」を掛けてもその表示データ(8ビットデータ)の値は変わらない。つまり、アドレス(i=0,j=3)の表示データを変更せずに、そのまま生かして(i=0,j=3)の表示データtmp_redとして設定する。
【0065】
次のステップS115では、ステップS114で設定したtmp_redを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=3)の領域に書き込む。次のステップS116では、「1」に設定したtmp_patを表示データdata[j×3+1=4][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=4)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenとして設定する。つまり、アドレス(i=0,j=4)の表示データの値を変更せずに、そのまま生かして(i=0,j=4)のtmp_greenとして設定する。次のステップS117では、ステップS116で設定したアドレス(i=0,j=4)の表示データtmp_greenを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=4)の領域に書き込む。
【0066】
次のステップS118では、ステップS113で「1」に設定したtmp_patをdata[j×3+2=5][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=5)の青用画素10Bの表示データtmp_blueとして設定する。つまり、アドレス(i=0,j=5)の表示データの値を変更せずに、そのまま生かして(i=0,j=5)の表示データtmp_blueとして設定する。次のステップS119では、ステップS118で設定したアドレス(i=0,j=5)のtmp_blueを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=5)の領域に書き込む。
【0067】
i=0、j=2の場合、ステップS113では、i%4=0、j%4=2となるので、Pat_a(i=0,j=2)のデータ「1」をtmp_patとして設定する。次のステップS114では、「1」に設定したtmp_patをデータdata[j×3=6][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=j×3=6)の赤用画素10Rの表示データtmp_redとして設定する。次のステップS115では、ステップS114で設定したtmp_redを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=6)の領域に書き込む。次のステップS116では、「1」に設定したtmp_patをdata[j×3+1=7][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=7)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenとして設定する。次のステップS117では、ステップS116で設定したアドレス(i=0,j=7)のtmp_greenを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=7)の領域に書き込む。次のステップS118では、ステップS113で「1」に設定したtmp_patをdata[j×3+2=8][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=8)の青用画素10Bの表示データtmp_blueとして設定する。次のステップS119では、ステップS118で設定したアドレス(i=0,j=8)の表示データtmp_blueを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=8)の領域に書き込む。
【0068】
i=0、j=3の場合、ステップS113では、i%4=0、j%4=3(となるので、Pat_a(i=0,j=3)のデータ「1」をtmp_patとして設定する。次のステップS114では、「1」に設定したtmp_patをdata[j×3=9][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=9)の赤用画素10Rの表示データtmp_redとして設定する。次のステップS115では、ステップS114で設定したtmp_redを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=9)の領域に書き込む。次のステップS116では、「1」に設定したtmp_patをdata[j×3+1=10][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=10)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenとして設定する。次のステップS117では、ステップS116で設定したアドレス(i=0,j=10)の緑用画素10Gの表示データtmp_greenを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=10)の領域に書き込む。次のステップS118では、ステップS113で「1」に設定したtmp_patをdata[j×3+2=11][i=0]に掛けた値を、(i=0,j=11)の青用画素10Bの表示データtmp_blueとして設定する。次のステップS119では、ステップS118で設定したアドレス(i=0,j=11)のtmp_blueを、フレームメモリ7のアドレス(i=0,j=11)の領域に書き込む。
【0069】
この後、jが320になるまでステップS113〜S120を繰り返す。つまり、アドレス(i=0,j=0)〜(i=0,j=2)の3つの画素10に対して1回行った上記ステップS112〜S120の処理を320回行う。jが320になると、ステップS112の判定結果がNOになり、ステップS121に進む。
【0070】
ステップS121では、iをi+1に設定する。このとき、i=0であるので、iは1に設定される。この後、ステップS111に進む。iが240になるまでは、ステップS111の判定結果はYESになるので、ステップS112へ進む。ステップS112〜S120を320回実行する毎に、ステップS121でiは1ずつ増加する。したがって、ステップS112〜S120を、残り320*239回、合計76480回繰り返す。これにより、2行目以降の全ての画素、アドレス(i=1,j=0)〜(i=239,j=319×3+2)までの全ての画素に対応する表示データを加工する処理と、加工済みの表示データをアドレス順にフレームメモリ7に書き込む処理とを終了する。
【0071】
なお、iが240になるまでステップS112〜S121を繰り返す際に、2行目(i=1)の各画素10に対してはパターン30の2行目のデータ(1,1,0,1)を用い、3行目(i=2)の各画素10に対してはパターン30の3行目のデータ(1,0,1,1)を用いる。そして、4行目(i=3)の各画素10に対しては4行目のデータ(1,1,0,1)を用いる。この後、5行目(i=4)〜240行目(i=239)の各画素に対しては、パターン30の1行目のデータ(0,1,1,1)〜4行目のデータ(1,1,0,1)を上記と同じ順に繰り返し用いる。
【0072】
こうして、上記ステップS112〜S121を240回繰り返してiが240になると、ステップS111の判定結果がNOになり、図4に示す「1フレーム分の表示データの加工処理」が終了する。これにより、パターン30の各データを用いて1フレーム分の表示データを各アドレス毎に加工する処理と、加工した表示データをアドレス順にフレームメモリ7に書き込む処理とを全て終了する。
【0073】
パネル制御回路6は、ホストCPU5により加工処理されてフレームメモリ7に書き込まれた加工済みの表示データを、ホストCPU5から出力される垂直走査開始信号と水平同期信号に同期して読み出し、データ線駆動回路3へ順次送る。
【0074】
パネル制御回路6から送られる加工済みの表示データは、データ線駆動回路3のラインメモリに列アドレス順に保持される。
このラインメモリには、1行分の表示データ、即ち、320×3個の画素回路20R,20G,20Bに個別に供給される320×3個の加工済みの表示データが列アドレス順に保持される。
【0075】
走査線駆動回路4は、パネル制御回路6から出力される走査制御信号に基づき、複数の走査線Y1〜Ynを一つずつ順に選択し、その選択された走査線に接続された各画素回路20R,20G及び20Bに表示データの書き込みを可能にする走査信号を出力する。データ線駆動回路3は、走査線Y1〜Ynが一つずつ順に選択される各選択期間に、ラインメモリに保持された各画素回路20R,20G,20Bに対応するアドレスの加工済みの表示データをD−A変換したデータ信号を、対応するデータ線を介して各画素回路に一斉に供給する。これにより、各画素回路の有機EL素子21にデータ信号の電流値に応じた駆動電流が有機EL素子21に流れ、有機EL素子21は、その駆動電流に応じた輝度階調で発光する。
【0076】
このように、各画素回路20R,20G及び20Bの有機EL素子21を発光させる動作を、1フレーム期間内で全ての画素10の画素回路に対して行うことにより、1フレームの画像が表示パネル2により間引き表示される。
【0077】
即ち、その間引き表示は、図4に示す上記加工処理により元の表示データを加工した加工済みの表示データを用いて1フレームの画像が構成されており、元の表示データが変更されていない画素(図1の表示パネル2において白で示す画素)では、元の表示データ通りの階調度で表示される。一方、その加工処理により元の表示データが0に変更された画素(図1の表示パネル2において黒で示す画素)では、非発光状態になる。また、本実施形態では、図1に示すように、1画面全体の画素の1/4が非発光状態になっている。
【0078】
以上のように構成された駆動方法の一例によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)1フレーム分の表示データの加工処理により、画面全体を4行4列の画素を1単位とする複数の領域32に分割した各領域32毎に、4行4列のパターンデータ31を重ね合わせるように、各画素10の表示データに、データ「1」とデータ「0」とのいずれかを掛ける(ステップS114,S116,S118)。データ「1」が掛けられる各画素10の表示データをその値のまま設定するとともに、データ「0」が掛けられる各画素10の表示データを零に設定する(ステップS114,S116,S118)。そして、各画素10の加工済みデータをD―A変換した各画素10のデータ信号により各画素の有機EL素子21を駆動するようにしている。
【0079】
このように、図1に示す「31」を用いて1フレームの表示データを対応する画素のアドレス毎にソフトウェア的に加工し、加工したアドレス毎の表示データを対応するアドレスの各画素10に書き込むようにしている。これにより、全ての画素10の1/4を非発光状態(消費電力が零の表示)にするとともに、非発光状態になる画素が図1に示すように画面内で縦一列或いは横一列に並ばないにように間引きした1フレームの画像表示が得られる。そのため、非発光状態になる画素の分だけ消費電力が低減されるとともに、フリッカ、筋、むら等の発生が抑制される。したがって、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することができる。
【0080】
(ロ)n行m列の画素全ての表示データを加工処理して1フレーム分の加工済み表示データを作成する1フレーム分の加工処理を1つの垂直走査開始信号毎に1回行う(ステップS111〜S121)。1フレーム分の加工処理において、n行m列の各画素の表示データのうち、各行のm個の画素の加工済み表示データを列アドレス順に作成する1行分の加工処理(ステップS112〜S120)を、水平同期信号に同期して1行目からn行目まで行アドレス順にn回行う(ステップS111〜S121)。これにより、1フレーム毎に、垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して間引き表示を実現することができる。
【0081】
(ハ)1フレーム分の加工済み表示データをフレームメモリ7に先頭アドレスから順に書き込む。そして、フレームメモリ7から加工済み表示データを垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して先頭アドレスから順に読み出すことで、1フレーム毎に、垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して間引き表示を実現することができる。
【0082】
(ニ)n行m列の各画素10の赤用画素、緑用画素及び青用画素の各表示データを、パターンデータ31のデータ「1」とデータ「0」とのうち同じデータを使って加工処理する(ステップS113〜S119)。これにより、一つの画素を構成する赤用画素、緑用画素及び青用画素の各表示データの加工処理が一回で済み、処理速度が速くなる。
【0083】
(ホ)各画素の表示データをソフトウェア的に加工処理するので、回路構成が簡略化されるとともに、画素数の変更に容易に対応でき、設計変更が容易になる。
【0084】
(ヘ)パターンデータ31として、図1に示すように、隣接する2つの行でデータ「1」とデータ「0」の配置が異なるパターンを用いている。そして、図5に示す1フレームの表示データを先頭行(i=0の行)から順に加工処理する際に、同一行の表示データに対してパターンデータ31の同一行のパターンを繰り返し用いるとともに、パターンデータ31の1行目から4行目までのパターンを順に用いている。これにより、1フレームの表示データは、隣接する2つの行でそれぞれ間引かれる画素の位置(図1の黒い画素)が異なるように加工されるので、フリッカー、筋、むらなどの発生がさらに抑制され、画質の劣化をさらに抑えた間引き表示を実現できる。
【0085】
(ト)パターンデータ31を用いて1フレームの表示データを画素毎に加工し、加工済みの表示データを用いて間引き表示を実現しているので、そのパターンデータ31を、表示内容に応じて最適なパターンのデータ配置にすることで、画像劣化を抑えた最適な間引き表示を実現することができる。
【0086】
[実施形態]
図6は実施形態に係る有機EL表示装置1の電気的構成を概略的に示している。なお、本実施形態の説明で、基本的な構成と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0087】
本実施形態の有機EL表示装置1の駆動方法では、上記間引き表示を実現するために、図1に示す各領域32毎に、パターンデータ31を重ね合わせるように、各画素10の表示データをパターンデータ31内のデータで加工する。その加工処理を、上記駆動方法の一例のようにホストCPU5に組み込まれたプログラムによって実現するのではなく、論理回路による演算処理で行うようにしている。
【0088】
つまり、この駆動方法では、各画素の表示データと、データ「1」とデータ「0」のいずれかとを掛けて、各々の積を各画素の加工済みデータとして出力する(第1の段階)。そして、各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の有機EL素子21を駆動する(第2の段階)。
【0089】
また、この駆動方法では、前記第1の段階において、各画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれた上記フレームメモリ7と同様のフレームメモリ7A(図6参照)から、一つの画素の表示データを先頭アドレスから順に垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して読み出す。これと同時に、データ「1」とデータ「0」のいずれかを、読み出した一つの画素の表示データのアドレスに基づき選択し、該選択したデータ「1」とデータ「0」のいずれかと、読み出した一つの画素の表示データとを掛けて、その積を各画素の加工済みデータとして順に出力する。
【0090】
そして、この駆動方法では、前記第1の段階において、フレームメモリ7Aから一つの画素の表示データとして、赤用画素の赤用表示データ、緑用画素の緑用表示データ及び青用画素の青用表示データをアドレス順に読み出す。読み出した赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データに、データ「1」とデータ「0」のうち、一つの画素のアドレスに基づき選択した同じデータを掛ける。
【0091】
図6に示す有機EL表示装置1は、表示パネル2、データ線駆動回路3、走査線駆動回路4、ホストCPU50と、パネル制御回路60と、フレームメモリ7Aとを備えている。有機EL表示装置1の各要素2〜4、50、60及び70は、それぞれが独立した電子部品によって構成されている。
【0092】
ホストCPU50は、表示パネル2に1フレームの画像を表示させるように、データ線駆動回路3,走査線駆動回路4及びパネル制御回路60を統括して駆動制御する。そのため、ホストCPU50は、垂直走査開始信号を1フレーム期間の最初に1回生成するとともに、複数の走査線Y1〜Ynを一つずつ順に選択するための水平同期信号を走査線と同数の240回生成し、これらの信号をパネル制御回路60及びデータ線駆動回路3に出力する。また、ホストCPU50は、垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して、外部装置のメモリなどから1フレームの表示データを対応する各画素のアドレス毎に順に読み出し、読み出した各アドレスの表示データをフレームメモリ7Aにアドレス順に書き込む処理を行う。
【0093】
パネル制御回路60は、図1に示すパターンデータ31が格納されたレジスタ61と、レジスタ61から一つのデータを選択する選択信号を生成する選択信号生成回路62と、その選択信号を用いて一つのデータをレジスタ61から順に選択して取り出すセレクタ回路63と、ANDゲート64〜66とを備えている。パネル制御回路60は、垂直走査開始信号と水平同期信号に同期して、フレームメモリ7Aから1フレームの各アドレスの表示データを、図5の矢印で示すように、先頭アドレスの表示データからアドレス順に、赤用、緑用及び青用の3つの表示データを同時に読み出すようになっている。各色の表示データはそれぞれ、上記第1実施形態と同様に、階調度に応じた値を持つ8ビットデータである。また、パネル制御回路60は、読み出した各アドレスの表示データを、レジスタ61に保持されたパターンデータPat_aを用いて各アドレス毎に加工し、加工済みの表示データをデータ線駆動回路3に出力するようになっている。
【0094】
レジスタ61には、データ「1」とデータ「0」とでそれぞれ構成される4組のデータ群を含むパターンデータPat_aが格納されている。このPat_aの第1組のデータ群は、図1に示すパターンデータ31の1行目(i=0)のデータ配置と同じで、(0,1,1,1)の4つのデータを含んでいる。同様に、第2組,第3組及び第4組の各データ群は、パターンデータ31の2行目(i=1),3行目(i=2)及び4行目(i=3)のデータ配置と同じで、(1,1,0,1),(1,0,1,1)及び(1,1,0,1)の4つのデータをそれぞれ含んでいる。そして、これら16個のデータは、先頭のデータ「0」から順に0〜15番の領域に個別に格納されている。
【0095】
セレクタ回路63は、選択信号生成回路62から出力される選択信号を用いてその選択信号と同じ番号のデータを、レジスタ61の0〜15番の領域から選択し、選択した「1」か「0」のいずれかの2値データを出力するようになっている。
【0096】
選択信号生成回路62は、行アドレス(i=0〜239)と、列アドレス(j=0〜319)とからセレクタ回路63に出力する選択信号を、以下の生成規則に従って順に生成する。
【0097】
なお、本例では、パネル制御回路60は、フレームメモリ7Aから1フレームの各アドレスの表示データを、赤用、緑用及び青用の3つの表示データを同時に読み出すようになっている。したがって、本例では、図5に示すフレームメモリ7Aに書き込まれる各表示データの行アドレスは、上記第1実施形態と同じでi=0〜239であるが、その列アドレスは図5に示すフレームメモリ7Aにおいてj=0〜319である点で、第1実施形態のフレームメモリ7とは異なる。また、パネル制御回路60は、フレームメモリ7Aから1フレームの各アドレスの表示データ(上記3つの表示データ)を読み出すと同時に、読み出す表示データの行アドレスと列アドレスを選択信号生成回路62に出力するようになっている。
【0098】
その生成規則は、本例では(i%4)×4+(j%4)である。
例えば、1行目の先頭アドレス(i=0,j=0)の表示データを読み出す場合、選択信号生成回路62には行アドレスi=0と列アドレスj=0とが入力されるので、(0%4)×4+(0%4)=(0)×4+(0)=0となり、選択信号生成回路62は「0」の選択信号を出力する。
【0099】
同様に、読み出す表示データのアドレスが(i=0,j=1)の場合、(0%4)×4+(1%4)=(0)+(1)=1となり、「1」の選択信号が出力される。
【0100】
そのアドレスが(i=0,j=2)の場合、(0%4)×4+(2%4)=(0)+(2)=2となり、「2」の選択信号が出力される。
そのアドレスが(i=0,j=3)の場合、(0%4)×4+(3%4)=(0)+(3)=3となり、データ線駆動回路3の選択信号が出力される。
【0101】
そのアドレスが(i=0,j=4)の場合、(0%4)+(4%4)=(0)+(0)=0となり、「0」の選択信号が出力される。
そのアドレスが(i=0,j=5)の場合、(0%4)+(5%4)=(0)+(1)=1となり、「1」の選択信号が出力される。
【0102】
そのアドレスが(i=0,j=6)の場合、(0%4)×4+(6%4)=(0)+(2)=2となり、「2」の選択信号が出力される。そして、
そのアドレスが(i=0,j=7)の場合、(0%4)×4+(7%4)=(0)+(3)=3となり、「3」の選択信号が出力される。
【0103】
以下、同様に、読み出す表示データのアドレスが1行目の最後のアドレス(i=0,j=319)の場合、(0%4)×4+(319%4)=(0)+(3)=3となり、「3」の選択信号が出力される。
【0104】
このように、フレームメモリ7Aから1行目(i=0)の表示データを先頭アドレスから最後のアドレスまで読み出すときには、選択信号生成回路62は、選択信号として、(0,1,2,3)の各値をその順に繰り返してセレクタ回路63に出力する。
【0105】
同様に、フレームメモリ7Aから2行目(i=1)の表示データを先頭アドレスから最後のアドレスまで読み出すときには、選択信号生成回路62は、選択信号として、(4,5,6,7)の各値をその順に繰り返してセレクタ回路63に出力する。また、3行目(i=2)の表示データを同様に読み出すときには、選択信号生成回路62は、選択信号として、(8,9,10,11)の各値をその順に繰り返してセレクタ回路63に出力する。そして、4行目(i=3)の表示データを同様に読み出すときには、選択信号生成回路62は、選択信号として、(12,13,14,15)の各値をその順に繰り返してセレクタ回路63に出力する。
【0106】
以下同様に、5行目(i=4)〜319行目(i=319)の各表示データを先頭アドレスから最後のアドレスまで読み出すときにも、選択信号生成回路62は、選択信号として上記生成規則に従った各値をセレクタ回路63に出力する。
【0107】
セレクタ回路63は、選択信号生成回路62から「0」の選択信号が出力されると、その選択信号と同じ番号(0番)のデータ「0」を、レジスタ61の0番の領域から選択して出力する。同様に、セレクタ回路63は、「1」の選択信号が出力されると、1番のデータ「1」を選択して出力し、「2」の選択信号が出力されると、2番のデータ「1」を選択して出力し、また、「3」の選択信号が出力されると、3番のデータ「1」を選択して出力する。
【0108】
以下同様に、セレクタ回路63は、「4」の選択信号が出力されると4番のデータ「1」を選択して出力し、・・・「8」の選択信号が出力されると8番のデータ「1」を選択して出力し、・・・「15」の選択信号が出力されると15番のデータ「1」を選択して出力する。
【0109】
ANDゲート64〜66は、それぞれ8個ずつ設けられている。8個のANDゲート64の一方の入力端子にはそれぞれ、フレームメモリ7Aから読み出された各アドレスの表示データのうち、8ビットデータ(8bitデータ)である赤用の表示データの2値データ(「1」又は「0」)がそれぞれ入力される。また、8個のANDゲート65の一方の入力端子にはそれぞれ、読み出された各アドレスの表示データのうち、8ビットデータである緑用の表示データの2値データがそれぞれ入力される。そして、8個のANDゲート66の一方の入力端子にはそれぞれ、読み出された各アドレスの表示データのうち、8ビットデータである青用の表示データの各各2値データがそれぞれ入力される。
【0110】
そして、セレクタ回路63から一つずつ順に出力されるデータ(「1」又は「0」)は、8×3個のANDゲート64〜66の他方の入力端子にそれぞれ入力される。つまり、8×3個のANDゲート64〜66の他方の入力端子には、セレクタ回路63から出力される同じデータが同時に入力されるようになっている。
【0111】
次に、本実施形態の有機EL表示装置1による「間引き表示動作」を説明する。
パネル制御回路60は、垂直走査開始信号と水平同期信号に同期して、フレームメモリ7から1フレームの各アドレスの表示データを、図5の矢印で示すように、先頭アドレスの表示データからアドレス順に、赤用、緑用及び青用の3つの表示データを同時に読み出していく。
【0112】
先頭アドレス(i=0、j=0)の表示データ(赤用、緑用及び青用の各表示データ)が読み出されると、赤用、緑用及び青用の表示データの2値データが対応する8個のANDゲート64,65及び66の他方の入力端子にそれぞれ入力される。
【0113】
このとき、選択信号生成回路62は「0」の選択信号を出力するので、セレクタ回路63はその選択信号と同じ番号(0番)のデータ「0」をレジスタ61のパターンデータPat_aから選択して、8×3個のANDゲート64,65及び66の一方の入力端子にそれぞれ出力する。これにより、各ANDゲート64,65及び66の出力は、それぞれ「0」になる。つまり、8個のANDゲート64から出力される加工済みの赤用の表示データは、8個のANDゲート64に入力された元の赤用の表示データを階調度0の表示データに加工(変更)されたものになっている。同様に、それぞれ8個のANDゲート65,66からそれぞれ出力される加工済みの緑用,青用の各表示データも、入力された元の緑用,青用の各表示データを階調度0の表示データに加工(変更)されたものになっている。
【0114】
また、アドレス(i=0,j=1)の表示データが読み込まれると、選択信号生成回路62は「1」の選択信号を出力する。そして、セレクタ回路63はその選択信号と同じ番号(1番)のデータ「1」をレジスタ61のパターンデータPat_aから選択して、8×3個のANDゲート64,65及び66の一方の入力端子にそれぞれ出力する。この場合、それぞれ8個のANDゲート64,65及び66から出力される加工済みの赤用、緑用及び青用の各表示データは、それぞれに入力された元の赤用、緑用及び青用の各表示データと同じ表示データであり、変更されていない。
【0115】
以下同様に、0番、6番、9番及び14番のデータ「0」がセレクタ回路63で選択されて出力される場合には、そのときフレームメモリ7Aから読み出したアドレスの表示データ(赤用、緑用及び青用の表示データ)が階調度0の表示データに加工(変更)される。つまり、元の表示データが無効にされている。一方、それら4つの番号以外のデータ「1」がセレクタ回路63で選択されて出力される場合、8個のANDゲート64,65及び66から出力される加工済みの赤用、緑用及び青用の各表示データは、それぞれに入力された元の赤用、緑用及び青用の各表示データと同じであり、変更されていない。つまり、元の表示データがそのまま生かされている。
【0116】
このようにしてフレームメモリ7Aからアドレス順に読み出した各アドレスの表示データをセレクタ回路63で選択したデータ(「0」か「1」のいずれかのデータ)により順に加工し、加工済みの表示データを順次にデータ線駆動回路3に送って1フレームの画像が表示パネル2により間引き表示される。
【0117】
即ち、本実施形態では上記駆動方法の一例と同様に、図1に示すように、1画面全体の画素の1/4が非発光状態になっている。
以上のように構成された実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
【0118】
(チ)図1に示す各領域32毎にパターンデータ31を重ね合わせるように、各画素の表示データと、レジスタ61に格納されたパターンデータ31のデータ「1」とデータ「0」のいずれかとをANDゲート64〜66により掛けて、各々の積を各画素の加工済みデータとして出力する。そして、各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の有機EL素子21を駆動するようにしている。これにより、n行m列の画素のうち、表示データにデータ「0」を掛けて、その積を加工済みデータとして用いる画素での表示が、消費電力が零の表示になることで、間引き表示が実現される。したがって、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することができる。
【0119】
(リ)各画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれたフレームメモリ7Aから、一つの画素の表示データを先頭アドレスから順に垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して読み出す。これと同時に、パターンデータ31のうちデータ「1」とデータ「0」のいずれかを、読み出した一つの画素の表示データのアドレスに基づき選択し、該選択したデータ「1」とデータ「0」のいずれかと、読み出した一つの画素の表示データとを掛けて、その積を各画素の加工済みデータとして順に出力する。これにより、1フレーム毎に、垂直走査開始信号と水平同期信号とに同期して間引き表示を実現することができる。
【0120】
(ヌ)フレームメモリ7Aから一つの画素の表示データとして、赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データをアドレス順に読み出し、読み出した各表示データに、データ「1」とデータ「0」のうち、一つの画素のアドレスに基づき選択した同じデータを掛ける。これにより、一つの画素を構成する赤用画素、緑用画素及び青用画素の各表示データの加工処理が一回で済み、処理速度が速くなる。
【0121】
[電子機器]
次に、上記各実施形態で説明した有機EL表示装置1の表示パネル2を用いた電子機器について説明する。有機EL表示装置1の表示パネル2は、図7に示すようなモバイル型のパーソナルコンピュータに適用できる。図7に示すパーソナルコンピュータ70は、キーボード71を備えた本体部72と、前記表示パネル2を用いた表示ユニット73とを備えている。
【0122】
パーソナルコンピュータ70は、低消費電力化を図ると同時に画質の劣化を抑えた間引き表示を実現することのできる有機EL表示装置1の表示パネル2を備えているので、低消費電力化と表示品質の向上とを図ることができる。
【0123】
[変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記実施形態では、本発明を有機EL表示装置に適用した例を説明したが、本発明は、有機EL素子以外の発光素子を用いた電気光学装置や、或いは電気光学素子として液晶を用いた2端子型や3端子型のアクティブマトリクス液晶表示装置にも適用可能である。
即ち、本発明は、複数の走査線と複数のデータ線の交差部に対応する位置に配置されたn行m列の画素を備え、n行m列の各画素の電気光学素子を表示データに応じて駆動する電気光学装置及びその駆動方法に広く適用できる。
【0124】
・上記実施形態では、間引き表示を実現する駆動方法の1例を示しているが、本発明は他の駆動方法によっても実現できる。例えば、図1に示す各領域32毎に、パターン内の特定の場所が黒い4×4パターン30を重ね合わせて、パターン内の黒い場所が重ね合わされる画素での表示を、黒表示(消費電力が零の表示)にする電気光学装置及びその駆動方法にも本発明は適用できる。
【0125】
・上記実施形態では、データ「0」が掛けられる画素での表示を黒表示(消費電力が零の表示)にしているが、データ「0」に代えてデータ「X」(<X<)を用いて、消費電力が表示データより低い表示にするようにした電気光学装置にも本発明は適用できる。この場合、例えば、データ「X=0.5」を用いる。
【0126】
・上記実施形態では、図1に示す4×4パターン30に相当するパターンデータ31を用いているが、データ配置がパターンデータ31とは異なるパターンデータを用いる構成にも、本発明は適用可能である。
【0127】
・上記実施形態では、図1に示すn行m列の画素10で構成される画面全体において、各画素10の表示データを加工しているが、画面の一部において、各画素10の表示データを加工する場合にも本発明は適用される。
【0128】
・上記実施形態では、走査線Y1〜Ynが線順次走査により一つずつ順に選択されると、選択された1本の走査線に接続された各画素回路に、データ線X1〜Xmをそれぞれ介してデータ信号IDを一斉に供給するようにしているが、本発明はこれに限定されない。選択された1本の走査線に接続された各画素回路に、データ線X1〜Xmをそれぞれ介してデータ信号IDを順に供給するようにしてもよい。
【0129】
・上記実施形態では、有機EL表示装置1の各要素2〜7は、それぞれが独立した電子部品によって構成されているが、本発明はこの構成に限定されない。
例えば、各要素3〜7が1チップの半導体集積回路装置によって構成されていてもよい。また、各要素2〜7の全部若しくは一部が一体となった電子部品として構成されていてもよい。例えば、表示パネル2に、データ線駆動回路3と走査線駆動回路4とが一体的に形成されていてもよい
【0130】
・上記実施形態では、カラー表示が可能な有機EL表示装置を一例として説明したが、白黒表示の有機EL表示装置にも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態では、図3に示す画素回路を用いた有機EL表示装置を一例として説明したが、本発明は他の構成の画素回路を用いた有機EL表示装置に広く適用できる。
【0131】
・上記実施形態の有機EL表示装置1を、図示を省略した表示モード選択スイッチの操作により、図1に示す全ての画素10に表示(フル表示)させる高精細表示モードと、全画素10の一部を非表示状態(非発光状態)にする通常表示モード(間引き表示モード)のいずれか一方を選択できるように構成してもよい。
【0132】
・上記実施形態の有機EL表示装置は、図7に示すパーソナルコンピュータ70以外の電子機器、例えば携帯電話、PDA等の携帯機器に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る有機EL表示装置の動作を示す説明図。
【図2】 有機EL表示装置の電気的構成を示すブロック図。
【図3】 表示パネルの複数の画素回路の一つを示す回路図。
【図4】 表示データの加工処理の手順を示すフローチャート。
【図5】 駆動方法の一例で用いるフレームメモリの内部構成を示す説明図。
【図6】 施形態の電気的構成を示すブロック図。
【図7】 パーソナルコンピュータを示す斜視図。
【符号の説明】
ID,IDR…データ信号、X1〜Xm,X1〜X(m×3)…データ線、Y1〜Yn…走査線、5…表示データ加工手段としてのホストCPU、tmp_red,tmp_blue,tmp_green…表示データ、7,7A…フレームメモリ、10,10B,10G,10R…画素、10B…青用画素、10G…緑用画素、10R…赤用画素、30…パターン、Pat_a,31…パターンデータ、32…領域、60…表示データ加工手段としてのパネル制御回路、70…電子機器としてのパーソナルコンピュータ。

Claims (5)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線の交差部に対応する位置に配置された画素を備え、各前記画素の電気光学素子を該画素の階調を示した表示データに基づき駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の前記画素で構成される画面をN行M列(N及びMはともに2以上の整数)の画素からなる領域に仮想的に分割し、前記領域を構成する各前記画素に対応したN行M列のパターンを示すパターンデータを有し、該パターンデータが、前記領域における各行及び各列の各々で、消費電力が零の表示或いは消費電力が前記表示データに基づく消費電力よりも低い表示とする画素が連続しないように構成され、前記画面を構成する複数の前記領域の各々に対して共通する前記パターンを重ね合わせる態様で前記表示データを加工した加工済みデータが表示データ加工手段によって出力される第1の段階と、
    前記各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の前記電気光学素子を駆動する第2の段階と、
    を有し、
    前記表示データ加工手段が、
    各前記画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれたフレームメモリから、各前記画素に対応する表示データとアドレスとを先頭アドレスから順に読み出し、
    前記パターンデータが格納されたレジスタの領域のうち、該読み出したアドレスに対応する領域を示す選択信号を生成し、
    前記レジスタから前記選択信号に対応するデータを選択し、
    前記読み出した表示データと前記選択されたデータとの論理積を前記加工済みデータとして出力する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 請求項に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記各画素はそれぞれ、赤用画素、緑用画素及び青用画素の3つの画素で一つの画素が構成され、
    前記表示データ加工手段は、
    前記フレームメモリから前記一つの画素の表示データとして、前記赤用画素の赤用表示データ、緑用画素の緑用表示データ及び青用画素の青用表示データをアドレス順に読み出し、
    読み出した赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データの各々と前記選択されたデータとの論理積を該一つの画素の前記加工済みデータとして出力する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  3. 複数の走査線と複数のデータ線の交差部に対応する位置に配置された画素を備え、各前記画素の電気光学素子を該画素の階調を示した表示データに基づき駆動する電気光学装置であって、
    前記複数の画素で構成される画面をN行M列(N及びMはともに2以上の整数)の画素からなる領域に仮想的に分割し、前記領域を構成する各前記画素に対応したN行M列のパターンを示すパターンデータを有し、該パターンデータが、前記領域における各行及び各列の各々で、消費電力が零の表示或いは消費電力が前記表示データに基づく消費電力よりも低い表示とする画素が連続しないように構成され、前記画面を構成する複数の前記領域の各々に対して共通する前記パターンを重ね合わせる態様で前記表示データを加工した加工済みデータを出力する表示データ加工手段を有し
    前記各画素の加工済みデータをD―A変換した各画素のデータ信号により各画素の前記電気光学素子を駆動するように構成されており、
    前記表示データ加工手段は、
    前記パターンデータが格納されたレジスタと、
    各前記画素の表示データが先頭アドレスから順に書き込まれたフレームメモリから、各前記画素に対応するアドレスを先頭アドレスから順に読み出し、該読み出したアドレスに対応する前記レジスタの領域を選択信号として出力する選択信号生成回路と、
    前記レジスタから前記選択信号に対応するデータを選択するセレクタ回路と、
    前記フレームメモリから、先頭アドレスから順に表示データを読み出し、該読み出した表示データと前記選択されたデータとの論理積を前記加工済みデータとして出力する論理積回路と
    を有する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項に記載の電気光学装置において、
    前記各画素はそれぞれ、赤用画素、緑用画素及び青用画素の3つの画素で一つの画素が構成され、
    前記表示データ加工手段は、
    前記フレームメモリから前記一つの画素の表示データとして、前記赤用画素の赤用表示データ、緑用画素の緑用表示データ及び青用画素の青用表示データをアドレス順に読み出し、
    読み出した赤用表示データ、緑用表示データ及び青用表示データの各々と前記選択されたデータとの論理積を該一つの画素の前記加工済みデータとして出力する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項3または4に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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