JP2008185063A - 複列円すいころ軸受ユニット - Google Patents

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正史 福永
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Abstract

【課題】良好な組立精度を有すると共に加工が容易で、且つ、予圧管理及び予圧再調整を容易に行なうことが可能な複列円すいころ軸受ユニットを提供する。
【解決手段】両外側内輪素子14、14は、内側外輪部材22の軸方向両端部のうちの一方の端部の外周面に形成された外向フランジ状の鍔部30と他方の端部に装着された抑え
環31によって、軸方向両側から押圧される事により、外側軸受2の各円すいころ16、16に予圧を付与する。また、両内側内輪素子24,24は、軸部40の軸方向一端側の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部41と軸部42の他端側に螺着されるナット部材43によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、内側軸受3の各円すいころに予圧を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複列円すいころ軸受ユニットに関し、特に、印刷機用シリンダや圧延機のローラの軸部(回転軸)等、各種産業機械の回転部材をフレーム等の固定部分に回転自在に支持する回転支持部に適用される複列円すいころ軸受ユニットに関する。
オフセット印刷機では、版胴、ゴム胴、圧胴が並設されており、印刷時には、ゴム胴は版胴と圧胴の外周面と接触し、版胴から転写された印刷イメージを、圧胴との間を通過する印刷用紙に転写して印刷している。また、印刷トラブル等により紙が詰まった場合には、これら3つの胴を各々離間して配置しなければならず、ゴム胴の軸心を版胴と圧胴の各軸心から離して、ゴム胴のインクが印刷用紙に転写されないようにし、詰まった紙の排出が行なわれる。
このようなゴム胴を回転自在に支持する装置としては、図6及び図7に示す二重構造の複列円すいころ軸受ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。図6及び図7に示す複列円すいころ軸受ユニット100,100´は、外側軸受101と内側軸受102とからなり、外側軸受101の内輪軌道面103と内側軸受102の外輪軌道面104を構成する中間輪105がゴム胴の軸心に対して偏心して形成されることで、上述したゴム胴の動作を許容すると共に高速回転を可能としている。また、外側軸受101と内側軸受102は、それぞれ背面組合せで構成されており、軸受剛性の向上を図っている。
図6に示す複列円すいころ軸受ユニット100では、中間輪105は、軸方向の中央位置で二分割された一対の分割輪105a,105bによって構成されている。また、図7に示す複列円すいころ軸受ユニット100´では、図8に示すように、中間輪105が一体構造である一方、外側軸受101の組立を容易にすべく、外輪106、及び円すいころ107が組み込まれた保持器108が周方向に二分割されている。
特開2004−108572号公報
ところで、ゴム胴を支持する複列円すいころ軸受ユニット100,100´の予圧は、次のような理由により適正値に規制する必要がある。即ち、予圧が低過ぎて、複列円すいころ軸受ユニット100,100´の剛性が不足すると、印刷機のシリンダの変位が抑えられず、ショック目やダブりが発生する等、印刷の品質が悪化する。逆に、予圧が高過ぎると、内輪、外輪軌道及び円すいころの転動面の転がり疲れ寿命が低下し、複列円すいころ軸受ユニット100,100´の耐久性が不足してしまう。
図6及び図7に示す複列円すいころ軸受ユニット100,100´では、外輪の間座で調整しているので、幅の異なる間座を複数用意するか、間座を追加工する必要があり、予圧管理が非常に面倒であった。
また、図6に示す複列円すいころ軸受ユニット100では、中間輪105が二分割して形成されているため、分割輪105a,105bの互いの突き合わせ面の精度が要求され、加工が煩雑となる。また、図7に示す複列円すいころ軸受ユニット100´においても、外輪106及び保持器108は環状に形成した後に切断することで二分割とされており、加工が煩雑であると共に、外輪106のフレームへの組付け作業にも手間がかかる。
さらに、何らかの理由により予圧の再調整が軸受を軸に取り付け後に必要となった場合には、図6の複列円すいころ軸受ユニット100の場合にはばらし作業が必要で、図7の複列円すいころ軸受ユニット100´の場合には間座を壊す必要があり、いずれも大変な作業となる。
本発明は、上述の様な事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な組立精度を有すると共に加工が容易で、且つ、予圧管理及び予圧再調整を容易に行なうことが可能な複列円すいころ軸受ユニットを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状である複列の外輪軌道を形成した一体型の外側外輪部材と、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の内輪軌道を形成した1対の外側内輪素子を備える外側内輪部材と、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に転動自在に設けられる複数の円すいころと、を備える外側軸受と、
内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状である複列の他の外輪軌道を形成して偏心された一体型の内側外輪部材と、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の他の内輪軌道を形成した1対の内側内輪素子を備える内側内輪部材と、前記他の両外輪軌道と前記他の両内輪軌道との間に転動自在に設けられる複数の円すいころと、を備える内側軸受と、
を備える二重構造の複列円すいころ軸受ユニットであって、
前記1対の外側内輪素子は、その前記両内輪軌道の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、前記内側外輪部材に外嵌されると共に、前記1対の内側内輪素子は、その前記他の両内輪軌道の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、軸部に外嵌可能であり、
前記両外側内輪素子は、前記内側外輪部材の軸方向両端部のうちの一方の端部の外周面に形成された外向フランジ状の鍔部と他方の端部に装着された抑え部材によって、又は、前記内側外輪部材の軸方向両端部に装着された一対の抑え部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、前記外側軸受の各円すいころに予圧を付与すると共に、
前記両内側内輪素子は、前記軸部の軸方向一端側の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部と前記軸部の他端側に螺着されるナット部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、前記内側軸受の各円すいころに予圧を付与することを特徴とする複列円すいころ軸受ユニット。
本発明の複列円すいころ軸受ユニットによれば、外側外輪部材及び内側外輪部材は一体型に形成され、1対の外側内輪素子は内側外輪部材に外嵌され、両外側内輪素子は、内側外輪部材の軸方向両端部のうちの一方の端部の外周面に形成された外向フランジ状の鍔部
と他方の端部に装着された抑え部材によって、又は、前記内側外輪部材の軸方向両端部に装着された一対の抑え部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、外側軸受の各円すいころに予圧を付与するようにし、また、1対の内側内輪素子は軸部に外嵌可能で、前記両内側内輪素子は、前記軸部の軸方向一端側の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部と前記軸部の他端側に螺着されるナット部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、内側軸受の各円すいころに予圧を付与するようにしたので、良好な組立精度を有すると共に加工が容易で、且つ、予圧管理を容易に行なうことができる。また、ナット部材を螺着する際の締め付け量によって、互いに嵌合する部材間の嵌めあい量を調整することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットについて図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットを示す。複列円すいころ軸受ユニット1は、従来のものと同様、ゴム胴のような印刷機のシリンダの軸部を、円筒状の内周面を有するフレームの内径側で回転自在に支持しており、大きなラジアル荷重及びスラスト荷重が加わる(ラジアル方向及びスラスト方向の剛性を十分に高くする必要がある)回転支持部を構成する。
複列円すいころ軸受ユニット1は、それぞれ背面組合せの外側軸受2と内側軸受3とを備えた二重構造に構成されている。外側軸受2は、図示しないフレームに内嵌され、内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状
である複列の外輪軌道11、11を形成した一体型の外側外輪部材12と、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の内輪軌道13、13を形成した1対の外側内輪素子14、14を備える外側内輪部材15と、前記両外輪軌道11、11と前記両内輪軌道13、13との間に転動自在に設けられる複数の円すいころ16、16と、上記各円すいころ16、16を転動自在に保持する保持器17、17と、を備える。
1対の外側内輪素子14、14は、各内輪軌道13、13の小径側端部同士を対向させた状態で軸方向に隙間を持って配置されており、これら両内輪素子14、14の小径側端部外周面には小径側鍔部18が、大径側端部外周面には大径側鍔部19が、それぞれ上記内輪軌道13を軸方向両側から挟む状態で形成されている。
尚、上記外輪部材12の軸方向中間部で上記複列の外輪軌道11、11の間部分には、上記複列円すいころ軸受ユニット1内に潤滑油を送り込む為の潤滑油流路が設けられてもよい。
内側軸受3は、内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状である複列の他の外輪軌道21、21を形成して偏心された一体型の内側外輪部材22と、シリンダと同心に突設された軸部40に外嵌され、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の他の内輪軌道23、23を形成した1対の内側内輪素子24、24を備える内側内輪部材25と、他の両外輪軌道21、21と他の両内輪軌道23、23との間に転動自在に設けられる複数の円すいころ26、26と、上記各円すいころ26、26を転動自在に保持する保持器27、27と、を備える。
1対の内側内輪素子24、24も、各他の内輪軌道23、23の小径側端部同士を対向させた状態で組み合わせて配置されており、これら両内輪素子24、24の小径側端部外周面には小径側鍔部28が、大径側端部外周面には大径側鍔部29が、それぞれ上記他の内輪軌道23を軸方向両側から挟む状態で形成されている。また、内側外輪部材22は、従来の中間輪と同様、シリンダの軸部40の軸心を変動させるべく、肉厚を円周方向に亙って変化させており、外周面は軸部40の軸心に対して偏心して形成されている。
従って、複列円すいころ軸受ユニット1は、シリンダの回転を外側軸受2と内側軸受3とで支持することで高速回転を可能とし、外側軸受2と内側軸受3は、それぞれ背面組合せで構成されるため、軸受剛性の向上を図ることができる。
1対の外側内輪素子14、14は、その両内輪軌道13、13の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、内側外輪部材22に外嵌される。また、外側軸受2の各円すいころ16、16に予圧を付与する為、内側外輪部材22の軸方向両端部のうちの一方(図1の左方)の端部の外周面に外向フランジ状の鍔部30が形成される。又、他方(図1の右方)の端部には、抑え部材が装着される。この抑え部材として、本実施形態の場合には、内側外輪部材22の他方の端面に複数のねじ33によってねじ止め固定した抑え環31が使用されている。抑え環31が他端寄りの外側内輪素子14を押圧する量は、抑え環31が内側外輪部材22の他方の端面に当接することで規制されている。
これにより、両外側内輪素子14、14は、内側外輪部材22の外向フランジ状の鍔部30と抑え環31によって、軸方向両側から互いに近付く方向に押圧力が作用する事により、各円すいころ16、16に所望の予圧(用途に応じた適切な予圧)を付与する。
なお、1対の外側内輪素子14、14は、内側外輪部材22にすきま嵌めで外嵌された後、抑え環31をねじ止め固定して外側内輪素子14、14に押圧力が作用する事によって締まり嵌めで固定される。
又、抑え部材として抑え環31を使用する場合には、ねじ穴32を内側外輪部材22の軸方向端面に加工する必要があるため、このねじ穴加工による割れを防止する必要がある。このため、内側外輪部材22が軸受鋼である場合、他の外輪軌道21、21及び外周面、又は、ねじ穴32以外の部分には、高周波焼入れ処理が施されてもよく、或は、内側外輪部材22はずぶ焼入れ後にねじ穴32を研摩してもよい。一方、内側外輪部材22が浸炭鋼である場合、ねじ穴32のみに浸炭処理されないように防炭処理が施される。
さらに、1対の内側内輪素子24、24は、その両内輪軌道23、23の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、軸部40に外嵌される。また、内側軸受3の各円すいころ26、26に予圧を付与する為、軸部40の軸方向一端側(図1の左方)の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部41が形成される。又、軸部40の他端側(図1の右方)の外周面には、ねじ溝42が形成されており、このねじ溝42にナット部材43が螺着される。
これにより、両内側内輪素子24、24は、軸部40の外向フランジ状の他の鍔部41とナット部材43によって、軸方向両側から互いに近付く方向に押圧力が作用する事により、各円すいころ26、26に所望の予圧(用途に応じた適切な予圧)を円周方向に亙ってより均一に付与する。
1対の内側内輪素子24、24は、軸部40に外嵌された後、ナット部材43を軸部40に締め付けて内側内輪素子24、24に押圧力が作用する事によって締まり嵌めで固定される。なお、1対の内側内輪素子24,24は、軸部40にすきま嵌めで予め外嵌されてもよいが、本実施形態の場合には、締まり嵌めで予め外嵌されている。ここで、ナット部材43を締め付けて1対の内側内輪素子24,24同士が近接することで、内側軸受3の円すいころ26,26に予圧が付与されると共に、内側外輪素子22にも径方向外方に向かって押圧力が作用する。この内側外輪素子22に作用した押圧力は、1対の外側内輪素子14,14、円すいころ16,16、外側外輪素子12にも径方向外方に向けて作用する。外側外輪素子12は、その取付け性を容易にするため、図示しないフレームとの間にすきまを有しているが、このナット部材43の締め付けによる押圧力によって膨張することで、フレームとすきま無く固定され、ガタツキを抑えると共に、ラジアル剛性を向上している。さらに、外側外輪素子12がフレームに拘束されると、この押圧しようとする力は、互いに嵌合する部材間、即ち、外側外輪素子12とフレームとの間、1対の外側内輪素子14と内側外輪素子22との間、内側内輪素子24と軸部40との間の嵌めあい量を調整する。
ここで、抑え輪31による、外側外輪素子12とフレームとの間、及び1対の外側内輪素子14と内側外輪素子22との間の嵌めあい量は、内側外輪素子22にねじ止めされたときの抑え輪31と外側内輪素子14との突き当て位置で決定されるため、その調整量はわずかである。しかしながら、上記ナット部材43を締め付けることで、締め付け量に応じてこれら部材間の嵌めあい量を十分に調整することができる。
また、ナット部材43を螺着する際のナット部材43の締め付け量は、ナット部材43の回転数や実際の予圧量を測定することで決定してもよいが、一対の内側内輪素子24、24間に内輪間座を配置して、ナット部材43の締め付け量を規制し、且つ、1対の内側内輪素子24、24の姿勢を良好に保つようにしてもよい。
従って、本実施形態では、両外側内輪素子14、14は、内側外輪部材22の軸方向両端部のうちの一方の端部の外周面に形成された外向フランジ状の鍔部30と他方の端部に装着された抑え環(抑え部材)31によって、軸方向両側から押圧される事により、外側軸受2の各円すいころ16、16に予圧を付与し、また、両内側内輪素子24,24は、軸部40の軸方向一端側の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部41と軸部40の他端側に螺着されるナット部材43によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、内側軸受3の各円すいころ26,26に予圧を付与するようにしたので、複列円すいころ軸受ユニット1の組立性、予圧管理の容易性、回転精度の向上や構成各部材の加工容易性の向上を図る事ができる。
加えて、ナット部材43を螺着する際の締め付け量によって、互いに嵌合する部材間の嵌めあい量を調整することができる。
特に、本実施形態の複列円すいころ軸受ユニット1は、従来の複列円すいころ軸受ユニット100,100´と比べて、外側外輪部材や内側外輪部材(中間輪)は一体型で分割して形成する必要がなく、また、偏心して形成される内側外輪部材22の外周面に軌道面を形成する必要がないため、組立性、予圧管理の容易性、加工性において優れたものとなる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の複列円すいころ軸受ユニットを示す。本実施形態の複列円すいころ軸受ユニット1aの場合には、1対の外側内輪素子14の各内周面と、内側外輪素子22の対向する外周面とがそれぞれ軸方向一端側(図2の左方)から他端側(図2の右方)に向けて縮径するようにテーパ形状に形成されている。また、一対の内側内輪素子24,24の各内周面と、軸部40の対向する外周面とがそれぞれ軸方向一端側から他端側に向けて縮径するようにテーパ形状に形成されている。
これにより、抑え輪31がねじ止め固定されることで、1対の外側内輪素子14の各内周面が内側外輪素子22の外周面に強く押し付けられ、互いにがたつきなく嵌合されて、ラジアル剛性を大きくすることができる。同様に、ナット部材43を締め付けることで、一対の内側内輪素子24,24の各内周面が軸部40の外周面に強く押し付けられ、互いにがたつきなく嵌合されて、ラジアル剛性を大きくすることができる。
その他の部分の構成及び作用は、第1実施形態の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の複列円すいころ軸受ユニットを示す。本実施形態の複列円すいころ軸受ユニット1bの場合には、内側外輪部材22の軸方向両端部に一対の抑え部材(抑え環)31を装着して、両内輪素子14、14が軸方向両側から押圧される事により、各円すいころ16、16に予圧を付与している。
その他の部分の構成及び作用は、第1実施形態の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、第1〜第3実施形態の場合、複列円すいころ軸受ユニット1,1a,1bを軸部40に取り付け後に予圧再調整が必要な場合には、抑え環31と外側内輪素子14間にシムを挿入することで調整してもよい。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の複列円すいころ軸受ユニットを示す。本実施形態の複列円すいころ軸受ユニット1cの場合には、一対の外側内輪素子14、14間に内輪間座51が配置されている。
このため、抑え環31をねじ止め固定する複数のねじ33の締め付け力にばらつきがあった場合でも、内輪間座51により抑え環31が傾いて固定されることが防止でき、各円すいころ16、16に所望の予圧(用途に応じた適切な予圧)を円周方向に亙って均一に付与することができ、回転精度をより向上することができる。
その他の部分の構成及び作用は、第1実施形態の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、本発明の複列円すいころ軸受ユニットは、本実施形態のものに限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本実施形態の抑え部材は、各円すいころ16、16に予圧を付与するものであればよく、抑え環31の他に、図5に示すように、内側外輪部材22aの他端寄り端部61の外周面にねじ溝62を形成して抑えナット60を螺着するようにしてもよい。或は、止め輪とシム板を使用して、止め輪を内側外輪部材22の外周面他端寄り部分の係止溝に係止させ、止め輪と一方の内輪素子14との間にシム板を配置してもよい。
本発明の第1実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 本発明の第4実施形態に係る複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 本発明の変形例に係る複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 従来の複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 他の従来の複列円すいころ軸受ユニットの断面図である。 図7の複列円すいころ軸受ユニットの分解図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c 複列円すいころ軸受ユニット
2 外側軸受
3 内側軸受
11 外輪軌道
12 外側外輪部材
13 内輪軌道
14 外側内輪素子
15 外側内輪部材
16 円すいころ
21 外輪軌道
22 内側外輪部材
23 他の内輪軌道
24 内側内輪素子
25 内側内輪部材
26 円すいころ
30 鍔部
31 抑え環(抑え部材)
40 軸部
41 他の鍔部
43 ナット部材
51 内輪間座

Claims (1)

  1. 内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状である複列の外輪軌道を形成した一体型の外側外輪部材と、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の内輪軌道を形成した1対の外側内輪素子を備える外側内輪部材と、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に転動自在に設けられる複数の円すいころと、を備える外側軸受と、
    内周面にそれぞれが軸方向端部に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい凹面状である複列の他の外輪軌道を形成して偏心された一体型の内側外輪部材と、それぞれの外周面に部分円すい凸面状の他の内輪軌道を形成した1対の内側内輪素子を備える内側内輪部材と、前記他の両外輪軌道と前記他の両内輪軌道との間に転動自在に設けられる複数の円すいころと、を備える内側軸受と、
    を備える二重構造の複列円すいころ軸受ユニットであって、
    前記1対の外側内輪素子は、その前記両内輪軌道の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、前記内側外輪部材に外嵌されると共に、前記1対の内側内輪素子は、その前記他の両内輪軌道の外径が小さい側の端部同士を互いに対向させた状態で、軸部に外嵌可能であり、
    前記両外側内輪素子は、前記内側外輪部材の軸方向両端部のうちの一方の端部の外周面に形成された外向フランジ状の鍔部と他方の端部に装着された抑え部材によって、又は、前記内側外輪部材の軸方向両端部に装着された一対の抑え部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、前記外側軸受の各円すいころに予圧を付与すると共に、
    前記両内側内輪素子は、前記軸部の軸方向一端側の外周面に形成された外向フランジ状の他の鍔部と前記軸部の他端側に螺着されるナット部材によって、軸方向両側から押圧力が作用する事により、前記内側軸受の各円すいころに予圧を付与することを特徴とする複列円すいころ軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2469218C2 (ru) * 2010-07-01 2012-12-10 Борис Васильевич Гонченко Способ сборки подшипников чистого качения на базе стандартных тел качения

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