JP2008184997A - パッケージ型機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止する。
【解決手段】ディーゼルエンジン本体1等の機器を収納したパッケージ構成体5の端面を形成する平面部材8aの垂直に延在する両端縁に突設され内部に下方の第1吸気口A1と上方のパッケージ吸気口A2に連通する通気路a1を形成する側面部材8b,8cを有する吸気フード8を備え、側面部材8b,8cは上部から下部へ向けて順次大きく切り欠かれた切り欠きspで形成され第1吸気口A1を構成する通気部分を有し、この通気部分から吸気フード8の通気路a1を介してパッケージ吸気口A2へ空気を流通するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、パッケージ型機器、特に、ディーゼルエンジン等の熱機関を駆動源とする屋外設置型のパッケージ型発電機器の吸気口構造に関するものである。
従来技術におけるパッケージ型発電装置はパッケージ構成体の内部にディーゼルエンジンやガスタービンなどの熱機関と、それによって駆動される発電機と、これらを運転制御するための制御盤等を備え、停電等が発生した際の非常用発電装置や、常用の発電機として使用されている。これらパッケージ型発電装置で屋外に設置される場合、大雨や台風などの暴風雨時にも異常なく運転される必要がある。
このようなパッケージ型機器には、例えばディーゼルエンジンを運転するために必要な燃焼用空気や、ディーゼルエンジンおよび発電機を冷却するための空気を吸気するための吸気口と排風するための排風口が取付けられている。一般に、この吸気口は、雨降り時などに吸気口から大粒の雨を大量に吸い込まないように、パッケージ内機器を冷却するための所定の風量で3〜5m/sとなるように設計されている。このような吸気風速では、雨の場合で直径で約1mm以上の雨は吸込まれることがない。しかしながら、大雨や台風が来た時の暴風雨時には、パッケージ吸気口に風速数十m/sの風雨が吹き込まれる。このとき、空気に混じった大粒で大量の雨水はパッケージ構成体の内部に運ばれディーゼルエンジンの吸気口を介して吸気エレメントに吸込まれ、吸気ターボチャージャの破損や、さらにはエンジンの破損を引き起したり、発電機や制御装置に浸入し、絶縁不良を起したりして、発電ができなくなるなどの重大問題を発生していた。
吸気口構造に関する構成は種々提示されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1:特開平8−297188号公報の構成では、原子力施設の吸換気空調系防雪装置として吸気口から入ってくる雪で吸気フイルターが目詰まりするのを防止することが目的である。吸気口から浸入してきた雪,塵,粉塵をフイルターで除去して、その後、加熱コイルで雪を溶かせる仕組みを持つ。特許文献2:特開2002−285858号公報の構成は、駆動機関を覆うカバー内への導入通路にエアーフィルターを取付け雪が浸入するのを防止するためのものである。これらは吸気口構造も吸気口に吹き付ける風や暴風雨の動圧を直接受ける構造のものである。
このような従来技術の構成では、暴風雨時に吸気量が異常に増大して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止することはできない。
特開平8−297188号公報 特開2002−285858号公報
この発明は、吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止しようとするものである。
この発明に係るパッケージ型機器は、機器を収納したパッケージ構成体の端面を形成して垂直に延在する第1の平面部材、前記第1の平面部材の下方に設けられ前記第1の平面部材と連接して垂直に延在する第2の平面部材、前記第2の平面部材に対向して垂直に延在し前記パッケージ構成体の内部に空気を流入するため下方に向けて開口する吸気口を前記第1の平面部材の下部との間に介在して配置される第3の平面部材、前記第2の平面部材の垂直に延在する両端縁に設けられ前記第3の平面部材へ向けて突出して前記第2の平面部材とともに内部に通気路を有する吸気フードを構成する対をなす側面部材を備え、対をなす前記側面部材は前記第3の平面部材との間に上部から下部へ向けて順次大きく切り欠かれた切り欠きで構成される通気部分を有し、前記通気部分から前記吸気フードの通気路を介して前記吸気口へ空気を流通するようにしたものである。
この発明によれば、吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止できるパッケージ型機器を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図5までに基づいて説明する。図1はパッケージ型発電機器の全体構成を示す側面図である。図2は吸気フードの構成を示す斜視図である。図3はパッケージ構成体に吸気される風雨量を説明する線図である。図4はパッケージ型発電機器における空気の流れを示す上面図である。図5はパッケージ型発電機器における空気の流れを示す端面図である。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図1において、パッケージ型発電機器の外被筐体を構成するパッケージ構成体5にはディーゼルエンジン本体1が収納されている。ここで説明するパッケージ構成体5は幅5m、奥行き2m高さ、2.5m程度のサイズである。エンジン直結ファン1aはディーゼルエンジン本体1の出力軸によって駆動される。ラジエータ2はエンジン冷却水をエンジン直結ファン1aにより送風される空気との熱交換により間接冷却する。ディーゼルエンジン本体1とラジエータ2は冷却水配管(図示せず)によって接続され、ディーゼルエンジン本体1とラジエータ2の間を冷却水が循環するように構成されている。ディーゼルエンジン本体1には、エンジン吸気空気取入口1bと、エンジン吸気空気取入口1bから取入れられた空気中の粉塵等を取り除くための吸気エレメント1cと、吸気エレメント1cで清浄にされた空気をディーゼルエンジン本体1の吸気ターボチャージャ1eに導くためのダクト1dと、ディーゼルエンジン本体1の排気口に設けられた排気ターボチャージャ1fと、排気煙道1gとが設けられている。
ディーゼルエンジン本体1によって駆動される発電機3は、パッケージ構成体5の内部にディーゼルエンジン本体1とともに収納されている。ディーゼルエンジン本体1は冷却空気取入れ口3aと、冷却空気排風口3bとを有している。発電機3の出力調整,電圧調整,周波数調整などを行うための制御機器4は制御機器取付け架台4aに取り付けられてパッケージ構成体5の内部に収納されている。
パッケージ構成体5における図示左端の一端面には、ラジエータ2から排出される冷却空気を集合してパッケージ構成体5の外部に排気口A3から排出するための排風路a3を形成した排気ダクト6が設けられている。
パッケージ構成体5の図示右側端部には、パッケージ吸気ダクト7および吸気フード8が設けられ、水平断面がコの字型を形成した吸気フード8はパッケージ吸気ダクト7に当接している。パッケージ吸気ダクト7とコの字型吸気フード8の突合せ取付け面は線8eで示されている。
パッケージ吸気ダクト7は、パッケージ構成体5と一体に連接し上方へ突設して形成され、パッケージ構成体5の一部を構成する。パッケージ吸気ダクト7の図示右側端部を構成する平面部材7aはパッケージ構成体5の端面を形成し、垂直方向に延在する。パッケージ吸気ダクト7は、平面部材7aと、平面部材7aに対向して垂直方向に延在しパッケージ吸気ダクト7の図示左側端部を構成する平面部材7bと、垂直方向に延在し互いに対向する1対の側面部材(図示せず)と、天板部材7cとの間に空気流路a2を形成している。
パッケージ構成体5には、パッケージ構成体5と一体に連接して垂直に延在し、パッケージ吸気ダクト7の平面部材7aの下端e1と上端e2との間に、パッケージ吸気ダクト7の空気流路a2へ連通する下方へ開口するパッケージ吸気口A2を形成する平面部材7dが設けられている。
吸気フード8を構成する平面部材8aは、パッケージ吸気ダクト7を構成する平面部材7aの下方に平面部材7aと連接し垂直に延在して設けられ、平面部材7aとともにパッケージ構成体5の図示右側端面を形成する。平面部材8aの垂直に延在する両端縁には平面部材8aと一体に折曲げ形成された対をなす側面部材8b,8c(図2参照)が設けられている。側面部材8b,8cは平面部材8aの垂直に延在する両端縁から平面部材8aと垂直方向に平面部材7dへ向かって突出し、側面部材8b,8cの上端e3は平面部材7dの上端e2と接し、側面部材8b,8cの下端e4は平面部材8aの下端部に達する。側面部材8b,8cは、平面部材7dとの間に上端e3を形成する上部から下端e4を形成する下部へ向けて順次大きく切り欠かれた切り欠きspを有し、側面部材8b,8cと平面部材7dとの間隔は上部から下部へ向うにつれて拡大して側面部材8b,8cの下端e4と平面部材7dの下端e5との間で最大に達し、パッケージ構成体5の側面に開口する通気部分を構成する三角形状の側面開口s1,s2(図4および図5参照)を形成して、これら側面開口s1,s2および側面開口s1,s2の間の空間により第1吸気口A1が構成される。
ここで、吸気フード8は、平面部材8aおよび側面部材8b,8cと平面部材7dとの間に通気路a1を形成する。パッケージ構成体5は供給される空気は、側面部材8b,8cに形成された切り欠きspによって構成された通気部分を介して第1吸気口A1から空気流路a1を通り、パッケージ吸気口A2を経由してパッケージ吸気ダクト7の内部に形成された空気流路a2に至ってパッケージ構成体5の内部へ流入される。
次に、動作について説明する。図1において、発電運転時には燃料配管(図示せず)から燃料がディーゼルエンジン本体1に供給されて、ディーゼルエンジン本体1が運転される。これと同期してエンジン直結ファン1aが回転駆動され、パッケージ構成体5の内部に第1吸気口A1およびパッケージ吸気口8bと吸気ダクト7を介して空気が吸入される。この空気の一部は空気取入れ口1bおよび吸気エレメント1cを介して吸気ターボチャージャ1eに吸気されディーゼルエンジン本体1のシリンダー内に送り込まれ、燃料を燃焼させて、爆発力を発生させる。燃焼後の排気ガスは排気ターボチャージャ1fを介して、排気煙道1gから排出される。このディーゼルエンジン本体1の出力で発電機3は駆動され電気出力を発生する。また、第1吸気口A1から吸気された空気の一部は発電機3の冷却にも使用される。さらに、その空気はディーゼルエンジン本体1の周囲を冷却後、ラジエータ2を通り熱交換によってエンジン冷却水を冷却する。ラジエータ2を通過した後の空気は排気ダクト6の内部に形成される空気流路a3を通り排風口A3からパッケージ構成体5の外部に排風される。
一般に上記の空気の吸気量は、500kW級ディーゼル発電パッケージ型機器では600m/min程度の量である。また、パッケージ吸気口では、直径1mm程度以上の雨粒を吸込まないようにするため、従来のパッケージ吸気口の吸込み面積は、パッケージ給気口の風速で3〜5m/s程度となるように設計され、製作されている。この発明でも吸気フード8の第1吸気口A1での吸気風速は3〜5m/s程度で設計される。
その吸気量は図3の曲線L1で示されるエンジン直結ファン1aの送風特性(風量と静圧)と曲線PLで示されるパッケージ構成体5における第1吸気口A1から排風口A3までの流路圧力損失特性(風量と圧力損失)の交点(動作点Ps0)で決定される。図3にその関係を示す。このパッケージ型機器では動作点Ps0の風量は600m/minで、静圧(圧力損失)は40mmAq程度に設計されている。
吸気量Qと圧力損失△Pの関係は、式(1)で計算される。
Q=K(△P/R)1/2 ……… 式(1)
ここで、Kは比例定数、△Pは第1吸気口A1から排風口A3までの流路の圧力損失を示す。Rは第1吸気口A1からパッケージ排風口A3までの形状および構造で決定される流路抵抗を示す。
今、吸気量Qは曲線L1で示されるエンジン直結ファン1aの送風特性(風量と静圧)と曲線PLで示されるパッケージ圧力損失特性の交点(動作点P0)で決定される。
動作点P0は風雨無しの場合、風量は600m/minで、静圧(圧力損失)は40mmAq程度に設計されている。
よって、風雨無しの吸気量をQとすると式(1)から次の式(2)で表せる。
=K(40/R)1/2 ……… 式(2)
次に、風速40m/sの暴風雨時の風雨の流れを図4および図5について説明する。図4は図1に示すパッケージ構成体5を上部から見た上面図である。図5は図1に示すパッケージ構成体5を吸気フード8の側から見た端面図である。
図4において、矢印A,Bは風向きを示し、流線fa,fbは風雨の流れを示している。吸気フード8を形成する平面部材8aの外壁面側に風雨が矢印A方向から吹き付けている場合には、流線faに示すように、風雨は吸気フード8の外壁面にぶつかり両サイドおよび上下に広がり、その風雨の動圧エネルギーは吸気フード8の外壁面付近で静圧に変化し、その静圧は100mmAq程度となるが、風雨がぶつからない第1吸気口A1周辺部の静圧レベルは、風雨の無い時と殆ど差がない。このため、パッケージ構成体5に吸気される吸気量に変化は生じない。
次に、風向きが矢印B方向に変わり吸気フード8における第1吸気口A1の片方の側面開口s1から風雨が吹き込んだ場合を説明する。
この場合には、流線fbに示すように、第1吸気口A1の片方の側面開口s1から入った風雨(空気)が反対側開口である第1吸気口A1の他方の側面開口s2から出て行く。この風路の圧力損失は低く設計されており、その空気量と圧力損失の関係は図3の曲線L0に示すような特性である。風量600m/minでは4mmAq程度の圧力損失を持っている。従って、第1吸気口A1における入り口部の側面開口s1に向けて風雨が吹き込む場合は曲線L1に示すエンジン直結ファン1aの送風特性に曲線L0に示す圧力損失を加算した曲線L2に示すエンジン直結ファン1aの送風特性を持つと見なすことができ、動作点はP1となる。このときの吸気量(風雨の量)をQとすると、Qは次の(3)式で表せる。
=K{(40+4)/R }1/2 ……… 式(3)
つまり、風速40m/sの風雨の時の吸気量Qと風雨がない時の吸気量Qとの比は、式(3)と式(2)の比となり、 Q/Q={(40+4)/40 }1/2=1.03 となる。すなわち、風速40m/sの暴風雨の場合と風雨がない場合とで、パッケージ構成体5への吸気量は殆ど変化がない。
一方、コの字型吸気フード8がない従来構造では、風雨がパッケージ構成体の吸気口に直接吹き込むため、エンジン直結ファンの性能に風雨の持つ動圧約100mmAqが加算された曲線L3が得られる。この曲線L3と曲線PLに示すパッケージ構成体の吸気口から排風口まで流路圧力損失特性との動作点はP2となる。この時の吸気量Qは式(4)で表せる。
=K{(40+100)/R }1/2 ……… 式(4)
従って風雨が直接吹き込む時の吸気量Qと風雨がない場合の風量の比は式(4)と式(1)から
/Q={(40+100)/40 }1/2=1.87 となる。
即ち、従来構造では風速40m/sの風雨がパッケージの吸気口に直接吹き込むため、風雨がない時の1.87倍の吸気量となる。
このように、従来構造では、40m/sの暴風雨時に吸気風量が1.87倍に増え、パッケージ構成体における吸気口部の風速も1.87倍(5.6〜9.35m/s)となる。この結果、直径で4mm程度の大粒の雨がパッケージ構成体の内部に浸入する問題があった。
ここで、落下する雨滴がパッケージ構成体に吸込まれる現象は雨滴の重量に打勝つ風圧(風速の二乗に比例)が必要である。この計算をすれば、直径1mmの雨は4.5m/s以上の風速があれば、パッケージに吸込まれる。また、直径2mmでは6.34m/s以上で、直径3mmでは7.8m/s以上で、直径4mmでは9m/s以上の風速で吸込まれる。
このように、この発明では、40m/s程度の風雨がある場合でも、風雨がない場合に比べて、パッケージ構成体5に吸気される吸気量は殆ど変化がなく、吸気量の大きな変動は確実に抑制され、パッケージ構成体5の内部に吸入される雨滴径も直径1mm程度以下に保たれ、ディーゼルエンジン本体1や発電機3および制御機器4に対する風雨による影響を非常に小さくすることができる。
(1A)この発明による実施の形態1によれば、ディーゼルエンジン本体1等の機器を収納したパッケージ構成体5の端面を形成して垂直に延在する第1の平面部材7a、前記第1の平面部材7aの下方に設けられ前記第1の平面部材7aと連接して垂直に延在する第2の平面部材8a、前記第2の平面部材8aに対向して垂直に延在し前記パッケージ構成体5の内部に空気を流入するため下方に向けて開口するパッケージ吸気口A2を前記第1の平面部材7aの下部との間に介在して配置される第3の平面部材7d、前記第2の平面部材7aの垂直に延在する両端縁に設けられ前記第3の平面部材7dへ向けて突出して前記第2の平面部材8aとともに内部に通気路a1を有する吸気フード8を構成する対をなす側面部材8b,8cを備え、対をなす前記側面部材8b,8cは前記第3の平面部材7dとの間に上部から下部へ向けて順次大きく切り欠かれた切り欠きspで構成され第1吸気口A1を形成する側面開口s1,s2からなる通気部分を有し、前記通気部分から前記吸気フード8の通気路a1を介して前記パッケージ吸気口A2へ空気を流通するようにしたので、吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止できるパッケージ型機器を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図6および図7に基づいて説明する。図6はパッケージ型発電機器の概略構成を示す側面図である。図7は雨水分離フィルターを取り付けた吸気フードの構成を示す斜視図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この実施の形態2では、図6に示すように、第1吸気口A1から吸気された空気中に含まれる雨水をトラップする機能を有した繊維状フィルターで構成された雨水分離フィルター9が設けられている。繊維状フィルターからなる雨水分離フィルター9は、気孔率〔(フィルター体積に対する隙間体積(空間体積)の割合〕として90%近くが得られ、低圧力損失で、高い雨水分離機能が得られるものである。気孔率ARは、 AR=そのフィルター等の空間体積/フィルター等の形状寸法で決まる体積 で表される。
この雨水分離フィルター9は、図7に示すように、吸気フード8における平面部材8aの垂直に延在する両端縁からパッケージ構成体5の内側へ平面部材7dに向かって突出する側面部材8b,8cに設けられた切り欠きspの斜め切り欠き面に沿って取り付けられ、空気流路a1を横断して配設される。
上記のように雨水分離フィルター9を空気を流入する上流面を斜め下方に向けて取付けることで、第1吸気口A1から吸入された風雨は雨水分離フィルター9を通過後にパッケージ吸気口A2に至る。雨水分離フィルター9の取付け断面積は、従来構造のパッケージ吸気口のサイズを従来構成よりもを大きくすることなくパッケージ吸気口A2における開口断面積の2倍程度が容易に得られパッケージ吸気口A2で風速5m/sとすれば、雨水分離フィルター9における表面の風速は2.5m/s程度の微風となる。この効果により、コの字型吸気フード8をコンパクトに構成可能であるとともに雨水分離フィルター9に浸入する雨滴径を0.7mm程度まで小さくできる特長もある。ここで、雨滴は直径0.7mmでは風速2.5m/s以上で吸込まれるものである。
暴風雨時においても、実施の形態1と同様に従来構成と比べて吸気量の大幅な変動が確実に抑制され、パッケージの吸気量は1.34倍程度となる。吸気量が1.34倍程度になることによって、通過風速も早くなり、雨水分離フィルター9に大きな雨滴が到達するが、雨水分離フィルター9の平均通過風速を低く抑えられるため、雨水の分離性能を高く維持でき、雨水分離フィルター9により雨水を性能良く分離することによって、パッケージ構成体5への雨水の浸入をより確実に防止できる特長がある。
(2A)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1の前記(1A)項における構成において、前記吸気フード8の通気路a1に雨水を分離させる雨水分離フィルター9からなる雨水分離部材が空気を流入する上流面を斜め下方に向けて配設されるので、吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止できるとともに、雨水分離部材によりパッケージ構成体の内部への雨水の浸入をより確実に防止できるパッケージ型機器を得ることができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図8および図9に基づいて説明する。図8は樋状体を取り付けた吸気フードの構成を示す斜視図である。図9は樋状体を取り付けた吸気フードの構成を示す上面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図8において、吸気フード8における平面部材8aの垂直に延在する両端縁からパッケージ構成体5の内側へ平面部材7dに向かって突出する側面部材8b,8cの外側に側面部材8b,8cに設けられた切り欠きspの斜め切り欠き面に沿って断面がU字状の樋状体10がそれぞれ取り付けられている。樋状体10は上端を平面部材7dの上端e2に接合し下端を平面部材8aの下方端部に達する側面部材8b,8cの下端e4に向けて配設される(図1および図6参照)。
樋状体10が吸気フード8における側面部材8b,8cで形成される両側外面に取り付けられた状態を上方から見ると、図9の通りである。
多量の雨がパッケージ構成体5における吸気ダクト7の上面に降った時、溜まった雨がコの字型吸気フード8における側面部材8b,8cで形成される側面を滝が流れるように落下してくる。この多量の雨水が、第1吸気口A1に流れ込む恐れがある。
この実施の形態3では、樋状体10により、コの字型吸気フード8の下部に滝のように流し落ちる雨を捕集してコの字型吸気フード8の下方側の地面に流下雨水DRとして流し落とすようにしたため、第1吸気口A1に多量の雨が入る心配がないので、より信頼性の高い発電運転が可能となる特長がある。
(3A)この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1の前記(1A)項または実施の形態2の前記(2A)項における構成において、前記吸気フード8を構成する前記側面部材8b,8cに前記第3の平面部材7dの上部における上端e2と対応する上端e3の部分から前記第2の平面部材8aの下部と対応する下端e4の部分(図1および図6参照)へ向けて前記側面部材8b,8cを伝って流下する雨水を受ける樋状体10を設けたので、吸気量の変動を抑制して暴風雨時におけるパッケージ構成体の内部への雨水の浸入を確実に防止できるとともに、樋状体10によりパッケージ構成体の内部への雨水の浸入をより確実に防止できるパッケージ型機器を得ることができる。
以上、この発明による実施の形態1および実施の形態2ならびに実施の形態3では、パッケージ型機器として内部にディゼルエンジン本体1を備えた発電装置の説明を行ったが内部に発熱機器と、制御盤と、精密機構部品を備えた機器のパッケージ構成体の吸気口構造としてパッケージ型機器全てに適用可能なことは言うまでもない。
また、この発明によれば、既設のパッケージ吸気口部にコの字型吸気フード8を取付けるだけで、容易に暴風雨対策が可能となる特長がある。
この発明による実施の形態1におけるパッケージ形発電機器の概略構成を示す側面図である。 この発明による実施の形態1における吸気フードの構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態1におけるパッケージ構成体に吸気される風雨量を説明する線図である。 この発明による実施の形態1におけるパッケージ構成体における空気の流れを示す上面図である。 この発明による実施の形態1におけるパッケージ構成体における空気の流れを示す端面図である。 この発明による実施の形態2におけるパッケージ型発電機器の概略構成を示す側面図である。 この発明による実施の形態2における雨水分離フィルターを取り付けた吸気フードの構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態3における樋状体を取り付けた吸気フードの構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態3における樋状体を取り付けた吸気フードの構成を示す上面図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン本体、1a エンジン直結ファン、2 ラジエータ、1b 吸気空気取入口、1c 吸気エレメント、1d ダクト、1e 吸気ターボチャージャ、1f 排気ターボチャージャ、1g 排気煙道、3 発電機、3a 冷却空気取入れ口、3b 冷却空気排風口、4 制御機器、4a 制御機器取付け架台、5 パッケージ、6 排気ダクト、7 吸気ダクト、7a,7b 平面部材、7c 天板部材、7d 平面部材、8 吸気フード、8a 平面部材、8b,8c 側面部材、9 雨水分離フィルター、10 樋状体。

Claims (4)

  1. 機器を収納したパッケージ構成体の端面を形成して垂直に延在する第1の平面部材、前記第1の平面部材の下方に設けられ前記第1の平面部材と連接して垂直に延在する第2の平面部材、前記第2の平面部材に対向して垂直に延在し前記パッケージ構成体の内部に空気を流入するため下方に向けて開口する吸気口を前記第1の平面部材の下部との間に介在して配置される第3の平面部材、前記第2の平面部材の垂直に延在する両端縁に設けられ前記第3の平面部材へ向けて突出して前記第2の平面部材とともに内部に通気路を有する吸気フードを構成する対をなす側面部材を備え、対をなす前記側面部材は前記第3の平面部材との間に上部から下部へ向けて順次大きく切り欠かれた切り欠きで構成される通気部分を有し、前記通気部分から前記吸気フードの通気路を介して前記吸気口へ空気を流通するようにしたことを特徴とするパッケージ型機器。
  2. 前記吸気フードの通気路に雨水を分離させる雨水分離部材が空気を流入する上流面を斜め下方に向けて配設されることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ型機器。
  3. 前記吸気フードを構成する前記側面部材に前記第3の平面部材の上部と対応する部分から前記第2の平面部材の下部と対応する部分へ向けて前記側面部材を伝って流下する雨水を受ける樋状体を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパッケージ型機器。
  4. 前記パッケージ構成体に収納された機器が、熱機関と発電機と制御装置を備えた、パッケージ型発電機器であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のパッケージ型機器。
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