JP2008184006A - 操舵用油圧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、荷役作業を行うことが可能な産業車両において、電気系統を複雑化することなく、所定量の作動油を操舵用回路側に供給可能な操舵用油圧装置を提供することを目的とする。
【解決手段】操舵用油圧装置100は、油圧ポンプ2から供給される作動油を荷役用回路16と操舵用回路10とに分流する分流弁3と、油圧ポンプ回路9に設置されたアキュムレータ4と、アキュムレータ4に蓄えられた圧油を操舵用回路10に放出可能な流路5a、5bを開閉可能な切替弁6と、油圧ポンプ回路9の油圧を切替弁6に作用させる第1パイロット流路7と、分流弁3の操舵側背圧室Bの油圧を切替弁6に作用させる第2パイロット流路8と、を備える。切替弁6は、第1パイロット流路7と第2パイロット流路8との油圧の圧力差が所定の圧力差以上であれば流路5a、5bを閉じ、所定の圧力差よりも小さければ流路5a、5bを開く。
【選択図】図1
【解決手段】操舵用油圧装置100は、油圧ポンプ2から供給される作動油を荷役用回路16と操舵用回路10とに分流する分流弁3と、油圧ポンプ回路9に設置されたアキュムレータ4と、アキュムレータ4に蓄えられた圧油を操舵用回路10に放出可能な流路5a、5bを開閉可能な切替弁6と、油圧ポンプ回路9の油圧を切替弁6に作用させる第1パイロット流路7と、分流弁3の操舵側背圧室Bの油圧を切替弁6に作用させる第2パイロット流路8と、を備える。切替弁6は、第1パイロット流路7と第2パイロット流路8との油圧の圧力差が所定の圧力差以上であれば流路5a、5bを閉じ、所定の圧力差よりも小さければ流路5a、5bを開く。
【選択図】図1
Description
本発明は、荷役作業を行うことが可能な産業車両において作動油をパワーステアリングシステムに供給するための操舵用油圧装置に関する。
特許文献1には、フォークリフトにおけるパワーステアリングシステムに作動油を供給する油圧システムが開示されている。特許文献1の図1に示すように、この油圧システムは、ステアリングと荷役動作の両方に必要な流量の作動油を供給する兼用型の油圧ポンプ1を用いたものであり、当該油圧ポンプ1からの作動油をプライオリティバルブ2によりパワーステアリングバルブ3と荷役コントロールバルブとに分流する構成である。このように、一の油圧ポンプから操舵用回路に作動油を供給するとともに、操舵用回路以外の他の回路に作動油を供給可能な構成とすることで、油圧ポンプの設置スペースを小さくすることが可能となる。しかしながら、荷役用回路と操舵用回路とに並行して作動油を供給する構成であるため、操舵用回路への作動油の供給流量が、荷役用回路の油圧の変動による影響を受け易く、特に、荷役負荷が急激に低下し、荷役用回路の油圧が急激に低下したときに操舵用回路への作動油の供給量が減少することが問題となる。この場合、ハンドルの引っ掛かり等の現象が発生し、運転者の操作性感を悪化させてしまう。
このように一のポンプから操舵用回路以外の回路に作動液を供給することで、操舵用回路への作動油の供給量が減少する問題を解決するための技術が特許文献2に記載されている。特許文献2には、液圧ブレーキシステムとパワーステアリングシステムとの間で作動液を共用した車両用液圧倍力システムについて記載されており、特許文献2の図1に示すように、この車両用液圧倍力システムは、パワーステアリング装置に作動液を供給する通路と並列な並列経路29が設けられ、当該並列経路29にパワーステアリング装置の作動時に発生する液圧を蓄圧するアキュムレータ30及び供給弁31(電磁弁)が設置されている。この構成により、ブレーキの作動のために作動液を使用することで、ポンプからパワーステアリング装置に供給される作動液の量が一時的に減少した場合でも、供給弁31の切り換えによりアキュムレータ30で蓄圧した液圧をパワーステアリング装置に供給し、パワーステアリング装置の倍力作用を十分に行うことを可能としている。
しかしながら、特許文献2に記載された車両用液圧倍力システムは、ハンドルスイッチ等による操作信号に基づいてECUが電磁弁を切り換える構成であるため、電気系統が複雑になるとともに、電気系統の断線等により電磁弁を切り換え不能になってしまう虞もある。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、荷役作業を行うことが可能な産業車両において、電気系統を複雑化することなく、所定量の作動油を操舵用回路側に供給可能な操舵用油圧装置を提供することを目的とする。
本発明は、荷役作業を行うことが可能な産業車両で使用される操舵用油圧装置に関する。そして、本発明に係る操舵用油圧装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の操舵用油圧装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る操舵用油圧装置における第1の特徴は、作動油を供給するための油圧ポンプと、当該油圧ポンプから供給される作動油を荷役用回路と操舵用回路とに分流するための分流弁と、を備える操舵用油圧装置であって、前記分流弁は、前記油圧ポンプ側の回路と、前記操舵用回路と、前記荷役用回路と、に連通するように形成された弁支持室と、前記弁支持室における前記油圧ポンプ側の回路と前記操舵用回路との間に、当該弁支持室の内壁に沿って摺動可能に配置された弁体と、当該弁体に形成され、前記油圧ポンプ側の回路から前記弁支持室に流入する作動油を、前記操舵用回路の側に位置する当該弁体の背圧室に導くためのオリフィスと、前記背圧室から前記操舵用回路に作動油を導くことが可能な流路あって、前記弁体の移動に伴って連通開度が変化する操舵側連通流路と、前記操舵側連通流路の連通開度を大きくする方向に前記弁体を付勢するバネと、前記油圧ポンプ側の回路から前記弁支持室に流入する作動油を、前記オリフィスを介さずに前記荷役用回路に導くことが可能な流路であって、前記弁体が前記バネによる付勢方向に移動することで連通開度が小さくなる荷役側連通流路と、を有し、前記油圧ポンプ側の回路に設置されたアキュムレータと、前記アキュムレータに蓄えられた圧油を前記操舵用回路に放出可能な蓄圧放出流路と、当該蓄圧放出流路を開閉可能な切替弁と、前記油圧ポンプ側の回路の油圧を前記切替弁に作用させるための第1パイロット流路と、前記背圧室の油圧を前記切替弁に作用させるための第2パイロット流路と、を更に備え、前記切替弁は、前記第1パイロット流路の油圧から前記第2パイロット流路の油圧を差し引いた圧力差が所定の圧力差以上である場合は前記蓄圧放出流路を閉じ、当該圧力差が所定の圧力差よりも小さい場合は前記蓄圧放出流路を開くように切り替わることである。
この構成によると、操舵側連通流路を介して操舵用回路に連通する背圧室の作動油の圧力と、油圧ポンプ側の回路の作動油の圧力と、に基づいて切替弁が切り替えられる。ここで、油圧ポンプ側の流路から分流弁のオリフィスを通過して操舵用回路に供給される作動油の流量は、オリフィス通過前後の作動油の圧力差に対応した流量となる。つまり、当該圧力差(油圧ポンプ側の回路の油圧から前記背圧室の油圧を差し引いた圧力差)が小さくなると、オリフィスを通過する作動油の流量が減少し、分流弁を通過して操舵用回路に供給される作動油の流量が減少してしまう。このような現象は、荷役負荷が大きく荷役用回路の油圧が高い状態から、荷役負荷が急激に小さくなり荷役用回路の油圧が急激に低下した場合に起こりうる。しかしながら、本構成では、荷役負荷が大きいときには油圧ポンプ側の回路の油圧が高くなりアキュムレータに圧油を蓄積することが可能であるとともに、荷役負荷が急激に小さくなり前記圧力差が所定の圧力差よりも小さくなると、切替弁が開きアキュムレータに蓄積された圧油が蓄圧放出流路を介して操舵用回路に供給されるため、操舵用回路に十分な圧油を供給することが可能である。また、油圧により切替弁の切り替え可能な構成であるため、電気系統を複雑化することなく、所定量の作動油を確実に操舵用回路側に供給することが可能である。
また、本発明に係る操舵用油圧装置における第2の特徴は、前記アキュムレータは、前記操舵用回路で必要とする作動油の圧力を最低作動圧力として設定されていることである。
この構成によると、操舵用回路で必要とする作動油の圧力以上の油圧がアキュムレータに作用した場合に、アキュムレータに圧油が蓄積されることになる。これにより、油圧ポンプ側の回路に作用する操舵用回路で利用可能な所定の圧力以上の油圧を無駄なく有効に利用することが可能となる。また、荷役用回路の油圧が操舵操作時における操舵用回路の油圧よりも高ければ、アキュムレータに圧油が蓄積されるため、荷役用回路の油圧が急激に低下した場合により確実に圧油を操舵用回路に放出することが可能となる。
また、本発明に係る操舵用油圧装置における第3の特徴は、前記第2パイロット流路には、前記切替弁から前記背圧室に向かう作動油の流れを阻止する逆止弁が設置され、当該逆止弁を迂回する絞り流路を備えていることである。
この構成によると、切替弁が開状態から閉状態へ切り替わる動作の速度が遅くなる。これにより、アキュムレータに蓄えた圧油が供給される時間をより長くすることができ、分流弁を介して操舵用回路に所定量の作動油が安定して供給されるまで、アキュムレータから操舵用回路に作動油を供給することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る操舵用油圧装置における油圧回路の概略及び分流弁の構成の概略を示す図である。この操舵用油圧装置100は、例えばフォークリフト(産業車両)の操舵用油圧装置として使用され、主として、油圧ポンプ2と、分流弁3と、アキュムレータ4と、切替弁6と、を備えて構成される。当該操舵用油圧装置100は、パワーステアリングバルブ14(以下、PSバルブと称する)を介してパワーステアリングシリンダ(図示せず)に作動油を供給するとともに、荷役バルブ15を介して荷役シリンダ(図示せず)に作動油を供給することが可能である。これにより、車両のハンドル回転操作に対応してタイヤをパワーステアリングすることができるとともに、フォーク等の荷役装置を駆動することが可能となる。
図1は、第1実施形態に係る操舵用油圧装置における油圧回路の概略及び分流弁の構成の概略を示す図である。この操舵用油圧装置100は、例えばフォークリフト(産業車両)の操舵用油圧装置として使用され、主として、油圧ポンプ2と、分流弁3と、アキュムレータ4と、切替弁6と、を備えて構成される。当該操舵用油圧装置100は、パワーステアリングバルブ14(以下、PSバルブと称する)を介してパワーステアリングシリンダ(図示せず)に作動油を供給するとともに、荷役バルブ15を介して荷役シリンダ(図示せず)に作動油を供給することが可能である。これにより、車両のハンドル回転操作に対応してタイヤをパワーステアリングすることができるとともに、フォーク等の荷役装置を駆動することが可能となる。
油圧ポンプ2は、PSバルブ14を介してパワーステアリングシリンダ、及び、荷役バルブ15を介して荷役シリンダに、圧油を供給する駆動源となるポンプであって、油圧ポンプ回路9に圧油を供給可能に設置されている。
分流弁3は、油圧ポンプ2から油圧ポンプ回路9を介して当該分流弁3に供給される作動油を、PSバルブ14側の操舵用回路10及び荷役バルブ15側の荷役用回路16に分流することが可能な分流弁である。当該分流弁3は、PSバルブ14側を優先回路とするプライオリティ弁であって、油圧ポンプ回路9から当該分流弁3に供給される作動油の流量がオリフィス33の径等を調整して設定された設定流量以下の場合は、優先的にPSバルブ14側の操舵用回路10へと供給し、当該分流弁3に供給される作動油の流量が設定流量を超えると、余剰流量は荷役バルブ15側の荷役用回路16へと供給される。
具体的には、分流弁3は、ハウジングに形成された弁支持室31と、当該弁支持室の内壁に沿って摺動可能に配置された弁体32と、弁支持室31の内壁と当該弁体32との間に配置され弁体32を一方向に付勢するバネ35と、を備えて構成される。
弁支持室31は、略円筒形状の空洞として形成され、油圧ポンプ回路9の開口である油圧ポンプ側開口9aと、操舵用回路10の開口である操舵側開口10aと、荷役用回路16の開口である荷役側開口16aと、を有している。また、切替弁6にパイロット圧を作用させるための第2パイロット流路8の開口8aを有している。
弁体32は、当該弁支持室31における油圧ポンプ側開口9aと操舵側開口10aとの間に当該弁支持室31の内壁に沿って摺動可能に配置され、油圧ポンプ側開口9aが位置する油圧ポンプ側背圧室Aと、操舵側開口10aが位置する操舵側背圧室Bと、に弁支持室31を区画している。そして、当該弁体32には、オリフィス33が形成されており、油圧ポンプ側背圧室Aと操舵側背圧室Bとを連通している。このオリフィス33によって、油圧ポンプ回路9から前記弁支持室31に流入する作動油が、操舵用回路10の側に位置する弁体32の背圧室である操舵側背圧室Bに導かれることになる。
また、荷役側開口16aは、油圧ポンプ側背圧室Aに位置するように形成されているため、油圧ポンプ回路9から油圧ポンプ側背圧室Aに流入した作動油は、オリフィス33を通過せずに、荷役側連通流路36を通って荷役用回路16に流出することが可能である。
また、弁体32が弁支持室31の内壁に沿って移動することにより、油圧ポンプ側背圧室Aから荷役用回路16に作動油を導く荷役側連通流路36の連通開度X、及び、操舵側背圧室Bから操舵用回路10に作動油を導く操舵側連通流路34の連通開度Y、が変化するように構成されている。具体的には、バネ35による弁体32の付勢方向に向かって弁体32が移動することにより、荷役側連通流路36の連通開度Xは小さくなり、操舵側連通流路34の連通開度Yは大きくなるように構成されている。
アキュムレータ4は、油圧ポンプ回路9における油圧ポンプ2と分流弁3とを連通する主流路9bの途中で分岐した流路9cに設置され、油圧ポンプ2により昇圧された当該油圧ポンプ回路9の圧油を所定量、蓄積することが可能である。尚、蓄積した圧油が油圧ポンプ2側に放出されないように流路9cには油圧ポンプ2からアキュムレータ4に向かう方向にのみ作動油が通過可能な逆止弁11が設置されている。
アキュムレータ4としては、例えばバネ等の弾性変形や窒素等の気体の圧縮による弾性エネルギーを利用して作動圧力の上昇を伴いながら蓄圧するものを用いることができる。このアキュムレータ4への圧油の蓄積が開始される当該圧油の圧力である最低作動圧力は、操舵用回路10で必要とする作動油の圧力、即ち、車両のハンドル操作時においてパワーステアリング機能を発揮するために必要とする作動油の圧力として設定されている。尚、アキュムレータ4として、バネ等の弾性変形や窒素等の気体の圧縮による弾性エネルギーを利用して蓄圧するものに限らず、錘等の位置エネルギーを利用して一定の作動圧力で蓄圧するもの等を用いることも可能である。
切替弁6は、アキュムレータ4と操舵用回路10とを連通する蓄圧放出流路である流路5aと流路5bとの間に設置されている。流路5aには、操舵用回路10からアキュムレータ4側への作動油の通過を阻止する逆止弁12が設置されている。また、切替弁6には、油圧ポンプ回路9に連通する第1パイロット流路7と操舵側背圧室Bに連通する第2パイロット流路8とが接続されており、これらの流路7、8からのパイロット圧の作用により、蓄圧放出流路5a、5bは、閉じた状態(図1中、aが接続された状態)、又は、開通状態(図1中、bが接続された状態)に切り替えられる。
図4及び図5に当該切替弁6の具体的な構成についての概略図を示す。尚、図4に当該切替弁6の閉じた状態を、また、図5に開いた状態を示す。
図4に示すように、本実施形態における切替弁6は、切替弁のハウジングに形成された弁支持室61と、当該弁支持室61の内壁に沿って移動可能な弁体62と、弁体62を一方向に付勢するバネ63と、を備えて構成されている。弁支持室61には、弁体62の一端側に位置する背圧室Cに第1パイロット流路7からの作動油が流入し、他端側に位置する背圧室Dに第2パイロット流路8からの作動油が流入するように構成されている。そして、この背圧室Cにバネ63が配置されて、弁体62を背圧室D側に向かって付勢している。尚、バネ63は、弁体62が弁支持室61の内壁に沿って摺動しうる程度の付勢力を作用させるものであればよい。
また、背圧室Dの油圧による弁体62の端面62bに作用する付勢力が、背圧室Cの油圧及びバネ63による弁体62の端面62aに作用する付勢力よりも大きくなると、図5に示すように、バネ63による弁体62の付勢方向と逆方向に弁体62が移動して、弁体62に形成された凹部62cと弁支持室61の内壁との間の流路を介してアキュムレータ4側の流路5aと、PSバルブ14側の流路5bとが連通するように形成されている。尚、弁体62の端面62a、62bは同面積になるように形成されている。
次に、操舵用油圧装置100の上記構成による作用について図1〜図3を用いて説明する。
図1は、荷役負荷、及び、操舵による負荷もほとんどない状態における操舵用油圧装置100を示す図である。この場合、荷役用回路16の油圧は略0となり、また、操舵用回路10の油圧も略0となる。また、分流弁3における操舵側背圧室Bの油圧も操舵用回路10の油圧と同様に略0となるため、弁体32は、当該操舵側背圧室Bから油圧ポンプ側背圧室Aに向かう方向にバネ35の付勢力のみにより付勢された状態となる。
このとき、弁体32は当該弁体32の両側からの付勢力が釣り合うように移動するため、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧はバネ35の付勢力と釣り合う圧力になる。即ち、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧と操舵側背圧室Bの油圧との間の圧力差は、バネ35の付勢力に対応した所定の圧力差になる。したがって、オリフィス33を通過する流量は一定の所定流量となる。つまり、油圧ポンプ回路9から分流弁3に当該所定流量以上に作動油が供給された場合は、当該所定流量が操舵用回路10に供給され、余剰流量は荷役用回路16に供給されることになる。
尚、操舵による負荷が発生した場合においても同様に、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧と操舵側背圧室Bの油圧との間の圧力差は、バネ35の付勢力に対応した所定の圧力差に保たれるため、オリフィス33を通過する流量は一定の所定流量(設定流量)に維持される。
油圧ポンプ側背圧室A及び油圧ポンプ回路9の油圧は、操舵用回路10及び荷役用回路16のいずれか高いほうの油圧を維持する圧力となる。そのため、荷役負荷がほとんど作用していない場合は、油圧ポンプ回路9の油圧は、パワーステアリング機能を発揮するために操舵用回路10で必要とする程度の圧力となる。したがって、この状態においては、パワーステアリング機能を発揮するために操舵用回路10で必要とする圧力を最低作動圧力とする当該アキュムレータ4への蓄圧はほとんど行われない。また、油圧ポンプ回路9の油圧は、操舵側背圧室Bの油圧よりも、バネ35の付勢力に対応した所定の圧力差分だけ高くなるため、切替弁6は閉じた状態に維持される。
図2は、荷役負荷が大きい状態における操舵用油圧装置100を示す図である。荷役負荷が大きくなると、荷役用回路16の油圧が上昇し、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧も上昇することになる。すると、弁体32は、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧による付勢力により操舵側背圧室Bに向かって移動し、操舵側連通流路34の連通開度Yが小さくなる。これにより操舵側背圧室Bの油圧が調整され、弁体32は、当該操舵側背圧室Bの油圧による付勢力とバネ35による付勢力との和が、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧による付勢力と釣り合う位置でバランスをとることになる。このとき、オリフィス33の通過前後における差圧は一定なので、当該オリフィス33を通過する作動油の流量も一定の所定流量(設定流量)に維持される。
油圧ポンプ側背圧室A及び油圧ポンプ回路9の油圧は、操舵用回路10及び荷役用回路16のいずれか高いほうの油圧を維持する圧力となる。そのため、荷役負荷が大きく、荷役用回路16の油圧が操舵用回路10の油圧よりも高圧となる場合、油圧ポンプ回路9の油圧は、荷役用回路16の油圧に近づくことになる。このとき、アキュムレータ4には、当該アキュムレータ4の設定圧力以上の油圧(荷役用回路16の油圧と同程度の油圧)が作用するため、蓄圧が行われることになる。また、油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりもバネ35の付勢力に対応した所定の圧力差分だけ高くなるため、切替弁6は閉じた状態に維持される。
図3は、荷役負荷が大きい状態における操舵中に、荷役負荷が急激に低下した場合の操舵用油圧装置100を示す図である。荷役負荷が急激に低下、即ち、荷役作動のための荷役用回路16の油圧が急激に低下すると、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧も急激に低下することになる。このとき、オリフィス33の通過前後の作動油の差圧は小さくなり、オリフィス33を通過する作動油の流量が減少するため、分流弁3から操舵用回路10への作動油の供給流量が減少する。これより、弁体32が油圧ポンプ側背圧室Aに向かって移動してオリフィス33の通過前後の作動油の差圧が所定の差圧(バネ35の付勢力に相当する差圧)まで上昇する間、分流弁3から操舵用回路10への作動油の供給流量が減少することになる。
一方、油圧ポンプ側背圧室Aの油圧が急激に低下したことにより、油圧ポンプ回路9の油圧も低下し、第1パイロット流路7を介して切替弁6に作用する油圧よりも、第2パイロット流路8を介して切替弁6に作用する操舵側背圧室Bにおける油圧の方が高くなると、切替弁6は、蓄圧放出流路5a、5bを開いた状態に切り替わる。これにより、アキュムレータ4に蓄積された圧油が操舵用回路10側に放出される。したがって、分流弁3から操舵用回路10に供給される作動油の流量が減少しても、切替弁6が開いてアキュムレータ4に蓄積された圧油が蓄圧放出流路5a、5bを介して操舵用回路10に供給されるため、操舵用回路10に十分な圧油を供給することが可能である。本実施形態においては、切替弁6は、油圧ポンプ回路9の油圧及びバネ63により弁体62に作用する付勢力が操舵側背圧室Bの油圧による付勢力よりも大きくなるまで、開いた状態を保つことになる(図5参照)。尚、操舵用回路10には蓄圧放出流路5bの合流点よりも分流弁3側に逆止弁13が設置されているため、蓄圧放出流路5bから操舵用回路10に流入する作動油が分流弁3側に逆流することはなく、流入した作動油は、PSバルブ14側に流れることになる。
ここで、分流弁3から操舵用回路10への作動油の供給量が所定流量(設定流量)に復帰するまでの時間は、約0.5秒程度であるため、アキュムレータ4は、蓄積可能な作動油の量が、約0.5秒の間に操舵用回路10で必要とする作動油の量以上となるものを用いることが望ましい。具体的には、分流弁3のオリフィス33の形状等に基づいて決定された前記設定流量から算出した、約0.5秒間に流れる作動油の量以上とすることが望ましい。
以上説明したように、第1実施形態の操舵用油圧装置100は、作動油を供給するための油圧ポンプ2と、当該油圧ポンプ2から供給される作動油を荷役用回路16と操舵用回路10とに分流するための分流弁3と、を備えている。
前記分流弁3は、前記油圧ポンプ回路9と、前記操舵用回路10と、前記荷役用回路16と、に連通するように形成された弁支持室31と、前記弁支持室31における前記油圧ポンプ回路9と前記操舵用回路10との間に、当該弁支持室31の内壁に沿って摺動可能に配置された弁体32と、当該弁体32に形成され、前記油圧ポンプ回路9から前記弁支持室31に流入する作動油を、前記操舵用回路10の側に位置する当該弁体32の操舵側背圧室Bに導くためのオリフィス33と、前記操舵側背圧室Bから前記操舵用回路10に作動油を導くことが可能な流路あって、前記弁体32の移動に伴って連通開度Yが変化する操舵側連通流路34と、前記操舵側連通流路34の連通開度Yを大きくする方向に前記弁体32を付勢するバネ35と、前記油圧ポンプ2側の回路から前記弁支持室31に流入する作動油を、前記オリフィス33を介さずに前記荷役用回路16に導くことが可能な流路であって、前記弁体32が前記バネ35による付勢方向に移動することで連通開度Xが小さくなる荷役側連通流路36と、を有する。
そして、操舵用油圧装置100は、前記油圧ポンプ2側の流路9cに設置されたアキュムレータ4と、前記アキュムレータ4に蓄えられた圧油を前記操舵用回路10に放出可能な蓄圧放出流路5a、5bと、当該蓄圧放出流路5a、5bを開閉可能な切替弁6と、前記油圧ポンプ回路9の油圧を前記切替弁6に作用させるための第1パイロット流路7と、前記操舵側背圧室Bの油圧を前記切替弁6に作用させるための第2パイロット流路8と、を更に備えている。
前記切替弁6は、前記第1パイロット流路7の油圧から前記第2パイロット流路8の油圧を差し引いた圧力差が所定の圧力差以上である場合は前記蓄圧放出流路5a、5bを閉じ、当該圧力差が所定の圧力差よりも小さい場合は前記蓄圧放出流路5a、5bを開くように切り替わる。本実施形態の切替弁6においては、図4及び図5に示すように弁体62に対しての、第2パイロット流路8の油圧による付勢力及びバネ63の付勢力の和に比べて、第1パイロット流路7の油圧による付勢力が大きくなると、蓄圧放出流路5a、5bを開くように切り替わる。
この構成によると、操舵側連通流路34を介して操舵用回路10に連通する操舵側背圧室Bの作動油の圧力と、油圧ポンプ回路9の作動油の圧力と、に基づいて切替弁6が切り替えられる。ここで、油圧ポンプ回路9から分流弁3のオリフィス33を通過して操舵用回路10に供給される作動油の流量は、オリフィス33の通過前後の作動油の圧力差に対応した流量となる。つまり、当該圧力差(油圧ポンプ回路9の油圧から操舵側背圧室Bの油圧を差し引いた圧力差)が小さくなると、オリフィス33を通過する作動油の流量が減少し、分流弁3を通過して操舵用回路10に供給される作動油の流量が減少してしまう。しかしながら、本構成では、荷役負荷が大きいときには油圧ポンプ回路9の油圧が高くなりアキュムレータ4に圧油を蓄積することが可能であるとともに、荷役負荷が急激に小さくなり油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも小さくなると、切替弁6が開きアキュムレータ4に蓄積された圧油が蓄圧放出流路5a、5bを介して操舵用回路10に供給されるため、操舵用回路10に十分な圧油を供給することが可能である。また、油圧により切替弁6の切り替え可能な構成であるため、電気系統を複雑化することなく、所定量の作動油を確実に操舵用回路10に供給することが可能である。
また、アキュムレータ4は、操舵用回路10で必要とする作動油の圧力を最低作動圧力として設定されているため、油圧ポンプ回路9に作用する操舵用回路10で利用可能な所定の圧力以上の油圧を無駄なく有効に利用することが可能となる。
また、分流弁3から操舵用回路10への作動油の供給流量の減少は、荷役負荷が大きく、操舵用回路10の油圧に比べて荷役用回路16の油圧が高い状態から、荷役用回路16の油圧が急激に低下した場合に起こる。この構成によれば、荷役負荷が大きく荷役用回路16の油圧が操舵操作時における操舵用回路10の油圧よりも高い場合においては、アキュムレータ4に圧油が蓄積されるため、荷役用回路16の油圧が急激に低下した場合に確実に圧油を操舵用回路10に放出することが可能となる。
(第1変形例)
また、第1実施形態に係る切替弁6を、図6及び図7に示すように弁支持室65及び弁体66からなる構成に変更することも可能である。図6に第1変形例に係る切替弁の閉状態を、図7に開状態を示す。この構成では、弁体66の端部66aにおける第1パイロット流路7からの作動油(油圧ポンプ回路9の作動油)による受圧面積と、弁体66の端部66bにおける第2パイロット流路8からの作動油(操舵側背圧室Bの作動油)による受圧面積が異なり、弁体66の端部66bにおける第2パイロット流路8からの作動油による受圧面積が大きくなるように構成されている。このように構成することにより、必ずしも油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも小さくなることが切替弁6を開状態とするための条件とはならず、油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも大きくても、これらの差圧が所定の差圧よりも小さくなったときに切替弁6が開くように調整することができる。
また、第1実施形態に係る切替弁6を、図6及び図7に示すように弁支持室65及び弁体66からなる構成に変更することも可能である。図6に第1変形例に係る切替弁の閉状態を、図7に開状態を示す。この構成では、弁体66の端部66aにおける第1パイロット流路7からの作動油(油圧ポンプ回路9の作動油)による受圧面積と、弁体66の端部66bにおける第2パイロット流路8からの作動油(操舵側背圧室Bの作動油)による受圧面積が異なり、弁体66の端部66bにおける第2パイロット流路8からの作動油による受圧面積が大きくなるように構成されている。このように構成することにより、必ずしも油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも小さくなることが切替弁6を開状態とするための条件とはならず、油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも大きくても、これらの差圧が所定の差圧よりも小さくなったときに切替弁6が開くように調整することができる。
(第2変形例)
また、第1実施形態に係る切替弁6を、図8及び図9に示す弁支持室67及び弁体68からなる構成に変更することも可能である。図8に変形例に係る切替弁の閉状態を、図9に開状態を示す。この構成では、第1変形例の構成と同様に、弁体68の端部68aにおける第1パイロット流路7からの作動油(油圧ポンプ回路9の作動油)による受圧面積と、弁体68の端部68bにおける第2パイロット流路8からの作動油(操舵側背圧室Bの作動油)による受圧面積とが異なり、端部68bにおける第2パイロット流路8からの作動油による受圧面積が大きくなるように構成されている。また、アキュムレータ4側から弁体68の凹部68cの周囲に流入する作動油による第1パイロット流路7側に弁体68を付勢するための受圧面積(図8中の受圧面68eの面積)と、第2パイロット流路8側に弁体68を付勢するための受圧面積(図8中の受圧面68dの面積)とが等しくなるように構成されている。
また、第1実施形態に係る切替弁6を、図8及び図9に示す弁支持室67及び弁体68からなる構成に変更することも可能である。図8に変形例に係る切替弁の閉状態を、図9に開状態を示す。この構成では、第1変形例の構成と同様に、弁体68の端部68aにおける第1パイロット流路7からの作動油(油圧ポンプ回路9の作動油)による受圧面積と、弁体68の端部68bにおける第2パイロット流路8からの作動油(操舵側背圧室Bの作動油)による受圧面積とが異なり、端部68bにおける第2パイロット流路8からの作動油による受圧面積が大きくなるように構成されている。また、アキュムレータ4側から弁体68の凹部68cの周囲に流入する作動油による第1パイロット流路7側に弁体68を付勢するための受圧面積(図8中の受圧面68eの面積)と、第2パイロット流路8側に弁体68を付勢するための受圧面積(図8中の受圧面68dの面積)とが等しくなるように構成されている。
このように構成することにより、第1変形例と同様に、必ずしも油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも小さくなることが切替弁6を開状態とするための条件とはならず、油圧ポンプ回路9の油圧が操舵側背圧室Bの油圧よりも大きくても、これらの圧力差(油圧ポンプ回路9の油圧から操舵側背圧室Bの油圧を差し引いた圧力差)が、弁体68の両端部68a、68bにおける受圧面積を調整することにより決定される所定の圧力差よりも小さくなったときに切替弁6が開くように調整することができる。尚、アキュムレータ4側から流入する作動油により弁体68が受ける付勢力は、第1パイロット流路7側に向かう付勢力(受圧面68eに作用する付勢力)と、第2パイロット流路8側に向かう付勢力(受圧面68dに作用する付勢力)とで相殺されるため、弁体68の両端部68a、68bにおける受圧面積のみの調整で容易に切替弁6が開く所定の圧力差を決定できるため有効である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る操舵用油圧装置について説明する。図10は、第2実施形態に係る操舵用油圧装置101を示す模式図である。この操舵用油圧装置101は、第2パイロット流路8に、切替弁6から操舵側背圧室Bに向かう作動油の流れを阻止する逆止弁81が設置され、当該逆止弁81を迂回する絞り流路82を有する点で第1実施形態に係る操舵用油圧装置100と異なる。他の部分については、第1実施形態に係る操舵用油圧装置100と同様であり、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る操舵用油圧装置について説明する。図10は、第2実施形態に係る操舵用油圧装置101を示す模式図である。この操舵用油圧装置101は、第2パイロット流路8に、切替弁6から操舵側背圧室Bに向かう作動油の流れを阻止する逆止弁81が設置され、当該逆止弁81を迂回する絞り流路82を有する点で第1実施形態に係る操舵用油圧装置100と異なる。他の部分については、第1実施形態に係る操舵用油圧装置100と同様であり、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
この構成によると、開状態の切替弁6(図5参照)において背圧室Dの作動油が第2パイロット流路8に流出する速度は、背圧室Dに第2パイロット流路8から流入する速度に比べて遅くなる。そのため、切替弁6が開状態から閉状態へ切り替わる動作の速度が遅くなる。これにより、開状態の時間、即ち、アキュムレータ4に蓄えた圧油が供給され続ける時間をより長くすることができる。そして、分流弁3を介して操舵用回路10に所定量の作動油が安定して供給されるまで、アキュムレータ4から操舵用回路10に作動油を供給することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、本発明の操舵用油圧装置は、フォークリフトに限らず、他の荷役作業用の産業車両一般に適用することができる。
2 油圧ポンプ
3 分流弁
4 アキュムレータ
5a、5b 蓄圧放出流路
6 切替弁
7 第1パイロット流路
8 第2パイロット流路
9 油圧ポンプ回路
10 操舵用回路
16 荷役用回路
31 弁支持室
32 弁体
33 オリフィス
34 操舵側連通流路
35 バネ
36 荷役側連通流路
100、101 操舵用油圧装置
3 分流弁
4 アキュムレータ
5a、5b 蓄圧放出流路
6 切替弁
7 第1パイロット流路
8 第2パイロット流路
9 油圧ポンプ回路
10 操舵用回路
16 荷役用回路
31 弁支持室
32 弁体
33 オリフィス
34 操舵側連通流路
35 バネ
36 荷役側連通流路
100、101 操舵用油圧装置
Claims (3)
- 作動油を供給するための油圧ポンプと、当該油圧ポンプから供給される作動油を荷役用回路と操舵用回路とに分流するための分流弁と、を備える操舵用油圧装置であって、
前記分流弁は、
前記油圧ポンプ側の回路と、前記操舵用回路と、前記荷役用回路と、に連通するように形成された弁支持室と、
前記弁支持室における前記油圧ポンプ側の回路と前記操舵用回路との間に、当該弁支持室の内壁に沿って摺動可能に配置された弁体と、
当該弁体に形成され、前記油圧ポンプ側の回路から前記弁支持室に流入する作動油を、前記操舵用回路の側に位置する当該弁体の背圧室に導くためのオリフィスと、
前記背圧室から前記操舵用回路に作動油を導くことが可能な流路あって、前記弁体の移動に伴って連通開度が変化する操舵側連通流路と、
前記操舵側連通流路の連通開度を大きくする方向に前記弁体を付勢するバネと、
前記油圧ポンプ側の回路から前記弁支持室に流入する作動油を、前記オリフィスを介さずに前記荷役用回路に導くことが可能な流路であって、前記弁体が前記バネによる付勢方向に移動することで連通開度が小さくなる荷役側連通流路と、を有し、
前記油圧ポンプ側の回路に設置されたアキュムレータと、
前記アキュムレータに蓄えられた圧油を前記操舵用回路に放出可能な蓄圧放出流路と、
当該蓄圧放出流路を開閉可能な切替弁と、
前記油圧ポンプ側の回路の油圧を前記切替弁に作用させるための第1パイロット流路と、
前記背圧室の油圧を前記切替弁に作用させるための第2パイロット流路と、
を更に備え、
前記切替弁は、前記第1パイロット流路の油圧から前記第2パイロット流路の油圧を差し引いた圧力差が所定の圧力差以上である場合は前記蓄圧放出流路を閉じ、当該圧力差が所定の圧力差よりも小さい場合は前記蓄圧放出流路を開くように切り替わることを特徴とする操舵用油圧装置。 - 前記アキュムレータは、前記操舵用回路で必要とする作動油の圧力を最低作動圧力として設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操舵用油圧装置。
- 前記第2パイロット流路には、前記切替弁から前記背圧室に向かう作動油の流れを阻止する逆止弁が設置され、当該逆止弁を迂回する絞り流路を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操舵用油圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007018412A JP2008184006A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 操舵用油圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008184006A true JP2008184006A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39727317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007018412A Withdrawn JP2008184006A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 操舵用油圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008184006A (ja) |
-
2007
- 2007-01-29 JP JP2007018412A patent/JP2008184006A/ja not_active Withdrawn
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