JP2008183611A - 偏心リンク式圧延機ガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニバーサル圧延機に平鋼を圧延する竪ロールを装着可能とし、装置構成が簡単で経済的であり、作業性も良好にできる偏心リンク式圧延機ガイド装置を提供する。
【解決手段】偏心リンク式圧延機ガイド装置は、平鋼を圧延する竪ロール15、16を装着可能なユニバーサル圧延機11に使用され、竪ロール15、16間の入側上方と出側上方には、平鋼を竪ロール15、16間へ誘導する誘導ガイド部35、36と、この基側に設けられ誘導ガイド部35、36の高さ調整を行う高さ調整用偏心軸49、50と、誘導ガイド部35、36の先側に設けられたガイド部用偏心軸57、58と、これらを接続するリンク機構とが備えられ、高さ調整用偏心軸49、50またはガイド部用偏心軸57、58がユニバーサル圧延機11に設けられた駆動手段によって回動され、誘導ガイド部35、36が上下動可能となり、形鋼と平鋼の両方を圧延可能にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、形鋼と平鋼の両方を圧延可能とする圧延設備の圧延機に使用する偏心リンク式圧延機ガイド装置に関する。
従来、幅精度の高い平鋼を圧延する場合、水平ロールを備えた圧延機の他に、竪ロールを備えた圧延機によって平鋼の幅方向の圧延を行い、製品の幅精度および端部形状を確保する必要があった。しかし、このような竪ロールを備えた圧延機を有する圧延設備を建設する場合、設備コストがかかり経済的でなく、また既設の形鋼を圧延する圧延設備に竪ロールを備えた圧延機を増設し、幅方向の圧延を実施できるようにする場合には、形鋼の圧延操業の休止も必要となることから、竪ロールを備えた圧延機を設置することは容易でなかった。
そこで、例えば、特許文献1〜3に示す形鋼を製造するユニバーサル圧延機に、平鋼を圧延する竪ロールを装着可能とすることにより、より安価で圧延操業を休止することなく、平鋼を圧延できる圧延設備が提案されていた。
特開平5−329524号公報(図1) 特開平5−123736号公報(図2) 特開平11−290926号公報(図2)
しかしながら、特許文献1に開示された圧延機に、平鋼を圧延する竪ロールを、装着する場合、平鋼を竪ロールへ誘導するための誘導ガイドの位置決めができない。形鋼を圧延するロールは、形鋼を中心としてその上下方向に配置されているため、このロール間へ形鋼を誘導する誘導ガイドは、偏心軸を回動させるとともに、その先端をロールに接触させることにより、その高さ位置の調整が行われている。このため、この圧延機に竪ロールを装着した場合、誘導ガイドの先端が接触するロールがなくなるため、誘導ガイドの位置決めができない問題がある。
ここで、誘導ガイドの位置決めを行うため、別途位置決め用のピンチロールを設けることも考えられるが、この場合、例えば、ピンチロールを固定するためのフレームと、ピンチロールを動かすための駆動手段が別途必要となり、装置構成が複雑になるとともに、設備コストがかかり経済的でない。
また、特許文献2には、ユニバーサル圧延機用のガイド装置が開示されているが、このようなガイド装置を竪ロールに適用する場合、構造が大規模になり、設備費が高く、しかも組み替えに手間を要する。
そして、特許文献3には、リンク機構により、誘導ガイドを圧延ラインに対して平行移動させるガイド装置が開示されているが、誘導ガイドの位置調整に際しては、特許文献1と同様に、誘導ガイドの先端をローラに接触させる必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、ユニバーサル圧延機に平鋼を圧延する竪ロールを装着するに際し、装置構成を簡単にでき、経済的で、しかも設置の際の作業性も良好にできる偏心リンク式圧延機ガイド装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置は、圧延設備に順次配置された第1のユニバーサル圧延機と、エッジャー圧延機と、第2のユニバーサル圧延機のうち、該第1、第2のユニバーサル圧延機のいずれか一方または双方のユニバーサル圧延機に使用する偏心リンク式圧延機ガイド装置であって、
前記ユニバーサル圧延機は、平鋼を圧延する左右対となる竪ロールを装着可能であり、
前記対となる竪ロール間の入側上方および出側上方には、
前記平鋼を該竪ロール間へ誘導する誘導ガイド部と、該誘導ガイド部の基側に回動自在に設けられ該誘導ガイド部の高さ調整を行う高さ調整用偏心軸と、該高さ調整用偏心軸と間隔を有して前記誘導ガイド部の先側に回動自在に設けられたガイド部用偏心軸と、前記高さ調整用偏心軸と前記ガイド部用偏心軸を接続するリンク機構とが備えられ、前記高さ調整用偏心軸または前記ガイド部用偏心軸が、前記ユニバーサル圧延機に設けられた駆動手段によって回動され、前記誘導ガイド部が上下動可能となり、形鋼と前記平鋼の両方を圧延可能にした。
本発明に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記誘導ガイド部は、前記平鋼の表面(上面)側に配置され、しかも該平鋼の幅方向に渡って1または2以上の開口部が形成されており、該開口部には、前記ガイド部用偏心軸に回転自在に設けられたガイドローラが配置され、しかも該ガイドローラが前記誘導ガイド部の底面から突出して前記平鋼の表面と接触可能になっていることが好ましい。
本発明に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記対となる竪ロール間の入側下方および出側下方には、前記平鋼を支持する支持ガイドが設けられていることが好ましい。
本発明に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記支持ガイドは、前記平鋼の幅方向に渡って1または2以上の開口部が形成された支持台と、該支持台の開口部に配置され、該支持台に回転自在に設けられた搬送ローラとを有し、しかも該搬送ローラが前記支持台の表面(上面)から突出して、該搬送ローラが前記平鋼の裏面(下面)と接触することが好ましい。
請求項1〜4記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置は、平鋼を対となる竪ロール間へ誘導する誘導ガイド部の基側に高さ調整用偏心軸を、先側にガイド部用偏心軸をそれぞれ配置し、この高さ調整用偏心軸とガイド部用偏心軸によって誘導ガイド部が上下動可能となっているので、形鋼を圧延する場合のように、誘導ガイド部の先端をローラに接触させることなく、誘導ガイド部の位置決めができる。これにより、例えば、ピンチロールを使用することなく、平鋼の上下方向の拘束ができるので、装置構成を簡単にできるとともに、設備コストも低減でき経済的である。
また、高さ調整用偏心軸とガイド部用偏心軸は、リンク機構によって連結され、しかも高さ調整用偏心軸またはガイド部用偏心軸が、ユニバーサル圧延機に設けられた駆動手段、具体的には形鋼を製造するための誘導ガイド部の高さ調整用偏心軸を回動する駆動手段により回動できるので、既設の装置を利用でき、設備コストを低減できるとともに、竪ロールの装着の際の作業性も良好にできる。
特に、請求項2記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置は、ガイドローラが平鋼の表面に接触するので、平鋼の移動とともにガイドローラを回転させることができ、平鋼の表面のきず発生を防止できる。
請求項3記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置は、平鋼を下方から支持する支持ガイドが設けられているので、この支持ガイドに対して誘導ガイド部を上下動させることで、平鋼の厚みに応じてその間隔を容易に調整できる。
請求項4記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置は、平鋼の裏面に接触する搬送ローラを、支持ガイドに設けているので、平鋼の移動に際しこの搬送ローラが回転するため、平鋼の表面のきず発生を防止できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置を使用し竪ロールを装着した圧延機の断面斜視図、図2は同圧延機の部分正断面図、図3は同圧延機の部分側断面図、図4(A)は圧延設備でH形鋼を圧延する場合の説明図、(B)は同圧延設備のユニバーサル圧延機に竪ロールを装着して平鋼を圧延する場合の説明図、図5はH形鋼を圧延する場合のユニバーサル圧延機の部分正断面図である。
図1、図4(A)、(B)に示すように、圧延設備10は、第1のユニバーサル圧延機11と、エッジャー圧延機12と、第2のユニバーサル圧延機13とが順次配置されており、第1のユニバーサル圧延機11には、平鋼を圧延する左右対となる竪ロール15、16が装着可能である。なお、第2のユニバーサル圧延機、または第1、第2のユニバーサル圧延機の双方に、平鋼を圧延する左右対となる竪ロールを装着してもよい。以下、第1のユニバーサル圧延機11に、本発明の一実施の形態に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置を使用する場合について詳しく説明するが、説明中左右とは、平鋼を中心としてその幅方向(搬送方向に直交する方向)両側を意味している。
図4(A)に示すように、圧延設備10は、第1、第2のユニバーサル圧延機11、13とエッジャー圧延機12を有し、更に、ユニバーサル圧延機11の上流側には、ブレークダウン圧延機(図示しない)が配置され、ユニバーサル圧延機13の下流側には、仕上ユニバーサル圧延機18が配置されている。
このように構成することで、H形鋼は、ブレークダウン圧延機でリバース(往復)圧延が行われた後、第1のユニバーサル圧延機11、エッジャー圧延機12、および第2のユニバーサル圧延機13の間でリバース(往復)圧延が行われ、仕上ユニバーサル圧延機18で1回圧延が行われる。
図4(A)、図5に示すように、H形鋼を圧延する第1のユニバーサル圧延機11は、圧延ラインを中心として上下方向に間隔を有して配置される一対の水平ロール19、20と、H形鋼を幅方向両側から押圧する一対の竪ロール21、22とを有している。なお、一対の水平ロール19、20と一対の竪ロール21、22は、ベース台(図示しない)に回転自在に取付けられている。
この水平ロール19、20の圧延ラインの入側および出側には、それぞれH形鋼の圧延ラインを中心として上下方向に、H形鋼を一対の水平ロール19、20間と一対の竪ロール21、22間へ誘導する上部ガイド23と下部ガイド24が、間隔を有して配置されている。なお、上部ガイド23と下部ガイド24は、水平ロール19、20間の入側と出側で同一の構成であるため、ここでは一方側についてのみ説明する。
下部ガイド24は、ベース台に設けられたガイドフレームによって支持され、しかも下部ガイド24の基側下部に設けられた高さ調整用のライナー25と、下部ガイド24の中央下部に配置された支持部26によって、高さ調整可能となっている。なお、下部ガイド24の先端部は、下側の水平ロール20に接触している。
上部ガイド23は、圧延ラインと直交する方向に軸心が配置された高さ調整用偏心軸27を有し、この高さ調整用偏心軸27がガイドフレームに回動自在に設けられている。このガイドフレームの一方側には、駆動手段(図示しない)が設置されており、この駆動手段によって、高さ調整用偏心軸27が回動自在となっている。なお、駆動手段と高さ調整用偏心軸27とは、取付け取外しが可能な構成となっており、駆動手段が、常時圧延設備に固定された状態となっている。
また、上部ガイド23の中央部には、ガイドフレームに吊り下げられたばね材28の先部が取付けられ、上部ガイド23を上方へ引き上げている。なお、上部ガイド23の先端部は、上側の水平ロール19に接触している。
従って、上部ガイド23は、常時、ばね材28により上方へ引き上げられる力が作用しており、高さ調整用偏心軸27と先端部との二点によって、その高さ位置が決まる。
このように構成することで、下部ガイド24の高さ位置の調整をライナー25によって行うとともに、上部ガイド23の高さ位置を、圧延するH形鋼の厚みに応じて、駆動手段により高さ調整用偏心軸27を回動させることによって調整できる。
この第1のユニバーサル圧延機11は、平鋼を圧延する竪ロール15、16が装着可能な構成となっており、平鋼を圧延する場合、第1のユニバーサル圧延機11の形鋼を圧延する水平ロール19、20と竪ロール21、22が、竪ロール15、16に取り替えられる。
なお、この場合、図4(B)に示すように、圧延設備10のエッジャー圧延機12、第2のユニバーサル圧延機13、および仕上ユニバーサル圧延機18を、それぞれ平鋼用のエッジャー圧延機29と、ユニバーサル圧延機30、および仕上ユニバーサル圧延機31に取り替えることもできる。
このように構成することで、平鋼は、ブレークダウン圧延機でリバース(往復)圧延が行われた後、第1のユニバーサル圧延機11、エッジャー圧延機29、およびユニバーサル圧延機30の間でリバース(往復)圧延が行われ、仕上ユニバーサル圧延機31で1回圧延が行われる。
図1〜図3、図4(B)に示すように、圧延設備10の第1のユニバーサル圧延機11は、平鋼の圧延ラインと直交する方向に、その圧延ラインを中心として配置される一対の竪ロール15、16を有している。なお、第1のユニバーサル圧延機11は、圧延ラインを中心として、実質的に左右対称(基本構造は同一)の構成となっているため、図1においては、竪ロール16側についてのみ図示し、また、平鋼を一対の竪ロール15、16間へ誘導する部分は、竪ロール15、16間の入側と出側で同一(基本構造は同一)の構成であるため、図2、図3においては、一方側のみを示す。
一対の竪ロール15、16は、ベース台32上に配置され、回転自在に設けられている。この竪ロール15、16は、従来公知の平鋼を圧延するための竪ロールであり、例えば、特開2005−279704号公報に開示された竪ロールの構成を適用できる。
一対の竪ロール15、16間の入側上方および出側上方には、平鋼を誘導する誘導ガイド部35、36が、また一対の竪ロール15、16間の入側下方および出側下方には、平鋼を支持する支持ガイド33、34が設けられている。そして、圧延ラインの下方に設けられた支持ガイド33と、上方に設けられた誘導ガイド部35とで形成される隙間、および圧延ラインの下方に設けられた支持ガイド34と、上方に設けられた誘導ガイド部36とで形成される隙間は、それぞれ圧延ラインに沿って、一対の竪ロール15、16間から離れた側が、上下方向に広がっている。なお、竪ロール15、16間の入側と出側は、第1のユニバーサル圧延機11に対して平鋼を往復移動させるに際しては、逆になる。
支持ガイド33、34は、それぞれ平鋼の幅方向に渡って1または2以上(ここでは、3つ)の開口部36aが形成された支持台37、38と、この支持台37、38に回転自在に設けられた搬送ローラ39、40とを有している。
支持台37、38はそれぞれ、ベース台32に設けられたガイドフレーム41、42によって支持され、しかも支持ガイド33、34の基側下部に設けられた高さ調整用のライナー43、44によって、高さ調整可能となっている。なお、支持ガイド33、34の先端部は、ベース台32と隙間を有して配置されている。
この支持台37、38の先側下方には、圧延ラインと直交する方向に軸心が配置され、その両側端部がガイドフレーム41、42に取付けられた固定軸45、46が設けられている。この固定軸45、46には、支持台37、38の開口部36aに対応させて、半径方向内側に軸受け47が取付けられた搬送ローラ39、40が、回転自在に設けられている。
これにより、搬送ローラ39、40を支持台37、38の表面48から突出(例えば、5mm以上20mm以下程度)させて、搬送ローラ39、40が平鋼の裏面と接触する構成となっている。
誘導ガイド部35、36の基側(竪ロール15、16から遠い側)には、圧延ラインと直交する方向に軸心が配置された高さ調整用偏心軸49、50が設けられている。この高さ調整用偏心軸49、50は、中央の円柱状偏心部49a、50aと、その両側に一体的に直線状に取付けられている駆動軸51、52とを有し、しかも駆動軸51、52が、円柱状偏心部49a、50aの軸心に対して偏心して取付けられている。なお、高さ調整用偏心軸49、50の駆動軸51、52は、ガイドフレーム41、42に回動(回転)自在に設けられ、円柱状偏心部49a、50aには誘導ガイド部35、36の基側が回動(回転)自在に設けられている。
高さ調整用偏心軸49、50は、前記した駆動手段によって回動自在となっており、高さ調整用偏心軸49、50と、前記した形鋼を圧延する際に使用する上部ガイド23の高さ調整用偏心軸27とが、前記した同一の駆動手段によって回動自在となっている。
これにより、高さ調整用偏心軸49、50を回動させた際には、高さ調整用偏心軸49、50の円柱状偏心部49a、50aに取付けられた誘導ガイド部35、36が上下動することになる。
高さ調整用偏心軸49(高さ調整用偏心軸50についても同様)の駆動軸51(52)のうち、ガイドフレーム41が取付けられた部分の内側には、一対の駆動側リンクレバー取付け部53、54が間隔を有して設けられ、これらに、一対のリンクレバー55、56の基部が回動自在に取付けられている。
また、誘導ガイド部35、36の先側(竪ロール15、16に近い側)、即ち中央部には、圧延ラインと直交する方向に軸心が配置されたガイド部用偏心軸57、58が設けられている。このガイド部用偏心軸57、58は、中央の円柱状偏心部57a、58aと、その両側に一体的に直線状に取付けられている駆動軸57b、58bとを有し、しかも駆動軸57b、58bが、円柱状偏心部57a、58aの軸心に対して偏心して取付けられている。なお、ガイド部用偏心軸57、58の駆動軸57b、58bは、ガイドフレーム41、42に回動(回転)自在に設けられ、円柱状偏心部57a、58aには誘導ガイド部35、36の基側が回動(回転)自在に設けられている。
このガイド部用偏心軸57(ガイド部用偏心軸58についても同様)の駆動軸57b(58b)のうち、ガイドフレーム41が取付けられた部分の内側には、一対の従動側リンクレバー取付け部59、60が間隔を有して設けられ、この従動側リンクレバー取付け部59、60に、一対のリンクレバー55、56の先部が回動自在に取付けられている。
なお、前記した一対の駆動側リンクレバー取付け部53、54、一対のリンクレバー55、56、および一対の従動側リンクレバー取付け部59、60が、高さ調整用偏心軸49、50とガイド部用偏心軸57、58とを連結(接続)するリンク機構を構成する。
これにより、高さ調整用偏心軸49、50を回動させた際には、高さ調整用偏心軸49、50の円柱状偏心部49a、50aが上下動するとともに、この動作と同期しながら、高さ調整用偏心軸49、50と間隔を有して設けられたガイド部用偏心軸57、58の円柱状偏心部57a、58aも上下動するため、これに取付けられた誘導ガイド部35、36が平行に上下動できる。
誘導ガイド部35、36は、平鋼の表面側に配置され、平鋼の幅方向に渡って1または2以上(ここでは、3つ)の開口部60aが形成されており、この開口部60aの上方にガイド部用偏心軸57、58が配置されている。なお、ガイド部用偏心軸57、58には、誘導ガイド部35、36の開口部60aが形成された部分に対応して、半径方向内側に軸受け61が取付けられたガイドローラ62、63が、回転自在に設けられている。
これにより、ガイドローラ62、63が誘導ガイド部35、36の底面64から突出(例えば、5mm以上20mm以下程度)して、ガイドローラ62、63が平鋼の表面と接触する構成となっている。
以上に示した実施の形態において、誘導ガイド部35、高さ調整用偏心軸49、ガイド部用偏心軸57、および高さ調整用偏心軸49とガイド部用偏心軸57を連結するリンク機構が、また誘導ガイド部36、高さ調整用偏心軸50、ガイド部用偏心軸58、および高さ調整用偏心軸50とガイド部用偏心軸58を連結するリンク機構が、偏心リンク式圧延機ガイド装置をそれぞれ構成している。
なお、図2の符号65は、上側のガイドローラ62(ガイドローラ63も同様)へ冷却水を吹き付けるための冷却水吹き付けノズルであり、符号66は、搬送ローラ39(搬送ローラ40)へ冷却水を吹き付けるための冷却水吹き付けノズルである。これにより、平鋼と接触して加熱されたガイドローラ62、63、および搬送ローラ39、40を冷却できる。
以上のように構成することで、平鋼用の誘導ガイド部35、36の高さ調整用偏心軸49、50が、ユニバーサル圧延機に設けられた上部ガイド23の高さ調整用偏心軸27を回動する駆動手段により回動され、平鋼用の誘導ガイド35、36の先端を支持することなく、誘導ガイド部35、36が上下動可能となり、形鋼と平鋼の両方の圧延が可能になる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部または全部を組合せて本発明の偏心リンク式圧延機ガイド装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、本発明の偏心リンク式圧延機ガイド装置を使用した圧延機を有する圧延設備の構成を、形鋼と平鋼の両方を圧延する圧延設備に使用する場合について説明したが、平鋼のみを圧延する圧延設備に使用することも可能である。
そして、前記実施の形態においては、ユニバーサル圧延機に設けられた駆動手段によって高さ調整用偏心軸を回動する場合について説明したが、高さ調整用偏心軸とガイド部用偏心軸とはリンク機構によって連結されているため、駆動手段によってガイド部用偏心軸を回動させてもよい。
更に、前記実施の形態においては、誘導ガイド部に開口部を形成し、この開口部からガイドローラの一部を突出させた場合について説明したが、誘導ガイド部を平鋼の幅方向に渡って複数に分割し、この分割部分にガイドローラを配置してもよく、またガイドローラを使用しなくてもよい。なお、支持ガイドについても同様である。
本発明の一実施の形態に係る偏心リンク式圧延機ガイド装置を使用し竪ロールを装着した圧延機の断面斜視図である。 同圧延機の部分正断面図である。 同圧延機の部分側断面図である。 (A)は圧延設備でH形鋼を圧延する場合の説明図、(B)は同圧延設備のユニバーサル圧延機に竪ロールを装着して平鋼を圧延する場合の説明図である。 H形鋼を圧延する場合のユニバーサル圧延機の部分正断面図である。
符号の説明
10:圧延設備、11:第1のユニバーサル圧延機、12:エッジャー圧延機、13:第2のユニバーサル圧延機、15、16:竪ロール、18:仕上ユニバーサル圧延機、19、20:水平ロール、21、22:竪ロール、23:上部ガイド、24:下部ガイド、25:ライナー、26:支持部、27:高さ調整用偏心軸、28:ばね材、29:エッジャー圧延機、30:ユニバーサル圧延機、31:仕上ユニバーサル圧延機、32:ベース台、33、34:支持ガイド、35、36:誘導ガイド部、36a:開口部、37、38:支持台、39、40:搬送ローラ、41、42:ガイドフレーム、43、44:ライナー、45、46:固定軸、47:軸受け、48:表面、49、50:高さ調整用偏心軸、49a、50a:円柱状偏心部、51、52:駆動軸、53、54:駆動側リンクレバー取付け部、55、56:リンクレバー、57、58:ガイド部用偏心軸、57a、58a:円柱状偏心部、57b、58b:駆動軸、59、60:従動側リンクレバー取付け部、60a:開口部、61:軸受け、62、63:ガイドローラ、64:底面、65、66:冷却水吹き付けノズル

Claims (4)

  1. 圧延設備に順次配置された第1のユニバーサル圧延機と、エッジャー圧延機と、第2のユニバーサル圧延機のうち、該第1、第2のユニバーサル圧延機のいずれか一方または双方のユニバーサル圧延機に使用する偏心リンク式圧延機ガイド装置であって、
    前記ユニバーサル圧延機は、平鋼を圧延する左右対となる竪ロールを装着可能であり、
    前記対となる竪ロール間の入側上方および出側上方には、
    前記平鋼を該竪ロール間へ誘導する誘導ガイド部と、該誘導ガイド部の基側に回動自在に設けられ該誘導ガイド部の高さ調整を行う高さ調整用偏心軸と、該高さ調整用偏心軸と間隔を有して前記誘導ガイド部の先側に回動自在に設けられたガイド部用偏心軸と、前記高さ調整用偏心軸と前記ガイド部用偏心軸を接続するリンク機構とが備えられ、前記高さ調整用偏心軸または前記ガイド部用偏心軸が、前記ユニバーサル圧延機に設けられた駆動手段によって回動され、前記誘導ガイド部が上下動可能となり、形鋼と前記平鋼の両方を圧延可能にしたことを特徴とする偏心リンク式圧延機ガイド装置。
  2. 請求項1記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記誘導ガイド部は、前記平鋼の表面側に配置され、しかも該平鋼の幅方向に渡って1または2以上の開口部が形成されており、該開口部には、前記ガイド部用偏心軸に回転自在に設けられたガイドローラが配置され、しかも該ガイドローラが前記誘導ガイド部の底面から突出して前記平鋼の表面と接触可能になっていることを特徴とする偏心リンク式圧延機ガイド装置。
  3. 請求項1および2のいずれか1項に記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記対となる竪ロール間の入側下方および出側下方には、前記平鋼を支持する支持ガイドが設けられていることを特徴とする偏心リンク式圧延機ガイド装置。
  4. 請求項3記載の偏心リンク式圧延機ガイド装置において、前記支持ガイドは、前記平鋼の幅方向に渡って1または2以上の開口部が形成された支持台と、該支持台の開口部に配置され、該支持台に回転自在に設けられた搬送ローラとを有し、しかも該搬送ローラが前記支持台の表面から突出して、該搬送ローラが前記平鋼の裏面と接触することを特徴とする偏心リンク式圧延機ガイド装置。
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