JP2008182364A - 動画像記録再生装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】再符号化を行わずとも編集が可能な画像の記録を可能とし、また、記録画像を容易に編集可能な動画像記録再生装置を提供する。
【解決手段】符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定し、第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、符号化された画像データと、対応する符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する。記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、対応する画像データにおける第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集を可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定し、第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、符号化された画像データと、対応する符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する。記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、対応する画像データにおける第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集を可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、動画像記録再生装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラムに関する。
近年、情報処理装置の処理速度の向上により音声や映像等のデジタルデータを記録・再生する装置が多数開発されている。このような機器で映像・音声等のデータを記録するような場合、通常は圧縮によりデータ量の削減を図っている。よく用いられる動画の圧縮符号化方式の規格にはMPEG(Moving Picture Experts Group)で定めているMPEG1、2がある。MPEG−1は、動画像信号を1.5Mbps程度に、MPEG−2は、動画像信号を2から15Mbps程度に圧縮可能である。
また、さらなる高画質化の要求をみたすべく、ISO/IECとITUの共同で次世代画面符号化方式として、H.264(AVC)の標準化活動が進んでいる。H.264の動画像符号化では、時間方向および空間方向の冗長性を削減することによってデータ量の圧縮を行う。そこで時間的な冗長性の削減を目的とするピクチャ間予測符号化では、前方または後方のピクチャを参照してブロック単位で動きの検出および予測画像の作成を行い、得られた予測画像と現在のピクチャとの差分値に対して符号化を行う。
また、H.264では、画面をスライスに分割して個々に符号化処理する技術も採用されている。スライスに分割された画像の処理に関しては、特許文献1にも開示がある。
特開2006−114979号公報
ところで、H.264等による圧縮画像データを記録媒体に記録する機能を有するビデオカメラといった動画像記録再生装置を考えた場合、いわゆるアフターレコーディングの要求があると考えられる。このアフターレコーディングには、例えば、ユーザが記録した映像の一部に後からタイトル等の映像を合成する処理が含まれる。
従来のピクチャ間予測符号化を用いた動画像記録再生装置では、符号化済みのストリームの一部の領域をタイトル等の他の映像に変更する場合、符号化ストリームを一旦復号し、所望の画像部分を入れ替え、その後、再符号化する必要があった。
しかしながら、このような処理方法では、符号化ストリームを復号化、再符号化するため画質の劣化が避けられず、また、ユーザも煩雑な編集作業を強いられることとなる。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、再符号化を行わずとも編集が可能な画像データの記録を可能とし、また、記録画像データを容易に編集可能な動画像記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための一つの側面に対応する発明は、
符号化対象画像をブロックに分割して、該ブロック単位で予測符号化して記録する動画像記録再生装置であって、符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定する設定手段と、前記符号化対象画像における各ブロックを前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とに分類し、該第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、該第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化する符号化手段と、前記符号化手段によって符号化された画像データと、該画像データに対応する前記設定手段による符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する格納制御手段と、前記記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、前記記録媒体に格納された対応する画像データにおける前記第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集手段とを備えることを特徴とする。
符号化対象画像をブロックに分割して、該ブロック単位で予測符号化して記録する動画像記録再生装置であって、符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定する設定手段と、前記符号化対象画像における各ブロックを前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とに分類し、該第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、該第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化する符号化手段と、前記符号化手段によって符号化された画像データと、該画像データに対応する前記設定手段による符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する格納制御手段と、前記記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、前記記録媒体に格納された対応する画像データにおける前記第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集手段とを備えることを特徴とする。
上記課題を解決するための他の側面に対応する発明は、上記の動画像記録再生装置であって、
前記記録媒体には編集用画像が更に格納され、
前記編集用画像の大きさを、前記第1の符号化領域の大きさに合わせてリサイズするリサイズ手段を備え、
前記編集手段は、リサイズされた前記編集用画像を前記符号化手段により符号化した符号化データを用いて、前記第1の符号化領域のデータの差し替えを行うことを特徴とする。
前記記録媒体には編集用画像が更に格納され、
前記編集用画像の大きさを、前記第1の符号化領域の大きさに合わせてリサイズするリサイズ手段を備え、
前記編集手段は、リサイズされた前記編集用画像を前記符号化手段により符号化した符号化データを用いて、前記第1の符号化領域のデータの差し替えを行うことを特徴とする。
本発明によれば、再符号化を行わずとも編集が可能な画像データの記録を可能とし、また、記録画像データを容易に編集可能な動画像記録再生装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
[第1の実施形態]
<ビデオカメラの構成>
図1は発明の第1の実施形態に対応する動画像記録再生装置としてのビデオカメラ100の構成例を説明するためのブロック図である。
<ビデオカメラの構成>
図1は発明の第1の実施形態に対応する動画像記録再生装置としてのビデオカメラ100の構成例を説明するためのブロック図である。
図1において、レンズユニット101は、被写体からの光を電気信号に変換する、レンズや、CCDなどの撮像素子で構成される。カメラ信号処理部102は、レンズユニット101からの信号を画像データへ変換する。操作キー部103は、ビデオカメラ100の使用者とのインターフェースとなるキーやボタン等である。この操作キー部103の操作により、ユーザーは、ビデオカメラ100における記録動作の開始指示や、符号化処理に関する設定を行うことができる。
符号化処理部104は、カメラ信号処理部102から出力される画像データをH.264規格で定められた圧縮方式で符号化する。また、符号化処理に関する設定によっては、一つのピクチャ内で編集可能領域と編集不可領域の2つの領域に領域分割を行い、編集可能領域は編集不可領域を予測の参照画面に用いることなく、独立した別スライスで符号化する。このような符号化処理を、本実施形態では「編集モードの符号化処理」という。
データ解析部105は、記録媒体109から読み出された符号化データ内の編集可能領域の有無、位置、表示サイズ、挿入時間の解析を行う。リサイズ部106は、記録媒体109から読み出された編集用画像をデータ解析部105の解析結果に応じてリサイズする。ピクチャ編集部107は、データ解析部105から出力されたストリームの編集可能領域をリサイズ部106から出力された編集用の映像と入れ替える。
バッファメモリ108は、符号化部104から出力される符号化データを一時的に保持する。記録媒体109は、本実施形態のビデオカメラ100に着脱可能に装填され、動画像データ、静止画データが記録される。記録媒体109には、更に編集用画像も併せて記録される。CPU(中央演算装置)110は、ビデオカメラ100全体を制御・管理する。
記憶装置111は、CPU110がビデオカメラ100の制御を行うための制御用コンピュータプログラムや、本実施形態に対応する処理を実行するための処理用コンピュータプログラムを格納する。表示装置112は、記録媒体109に記録された動画像データに基づく映像を再生表示したり、装置の動作設定を行うための設定画面を表示する。
<H.264の符号化処理の説明>
次にH.264の符号化処理について、図2を参照して説明する。図2に示すようにH.264では符号化の対象となる1ピクチャ分の画像データ(ピクチャ画像と呼ぶ)201をマクロブロックと呼ぶ領域202に分割し、マクロブロック単位に符号化処理を行う。各マクロブロックは複数個の画素データから構成される。ピクチャ内符号化ではマクロブロック202を、周囲のマクロブロックの符号化情報や周囲の画素データの情報を利用して予測符号化する。
次にH.264の符号化処理について、図2を参照して説明する。図2に示すようにH.264では符号化の対象となる1ピクチャ分の画像データ(ピクチャ画像と呼ぶ)201をマクロブロックと呼ぶ領域202に分割し、マクロブロック単位に符号化処理を行う。各マクロブロックは複数個の画素データから構成される。ピクチャ内符号化ではマクロブロック202を、周囲のマクロブロックの符号化情報や周囲の画素データの情報を利用して予測符号化する。
また、ピクチャ間符号化ではマクロブロック202について、符号化済の他のピクチャ画像を参照画像として動き予測を行うことによって生成される動き予測画像と、原画像との差分値を求める。さらに、符号化対象画像内の周囲マクロブロックの符号化情報を利用して予測符号化する。
ピクチャ間符号化の際に用いる参照画像に対しては、ブロック歪みなどの雑音除去を目的としたデブロッキングフィルタを施す機能が備えられており(ループ内フィルタ)、このデブロッキングフィルタの適用により、画質および圧縮率が向上する。
図3に示すように、H.264では、ピクチャ画像201を1つ以上のマクロブロックから構成される符号化領域としてのスライスを単位として、独立して符号化する機能が備えられている。図3において、ピクチャ画像201には、2つのスライス301と302とが含まれる。ピクチャ画像201内の各マクロブロックは、スライス301或いは302に分類される。各スライスは、スライスヘッダおよび1つ以上のマクロブロックから構成されており、スライス内、即ち符号化領域内のマクロブロックは、他のスライスに属するマクロブロックの情報を用いた予測を行わずに符号化される。
図4は、スライス単位に独立に符号化する場合の、スライスの参照関係を説明するためのイメージ図である。図4において、ピクチャ画像201のそれぞれは、符号化領域としての編集可能領域401と編集不可領域402とで構成される。なお、編集可能領域401は、符号化対象画像における任意の大きさを有する矩形領域であって、編集不可領域402は、符号化対象画像における該編集可能領域401以外の領域である。ここで、編集可能領域401の画像は、ピクチャ間符号化を行う際は、参照画像における編集可能領域401のみを参照して予測符号化される。同様に、編集不可領域402の画像は、ピクチャ間符号化を行う際は、参照画像における編集不可領域402のみを参照して予測符号化される。
ピクチャ内を複数の符号化領域に分割して符号化する方法として、H.264ではスライス・グループが用意されている。図5はスライス・グループの種類を示したものである。本実施形態では、例えばタイプ2:フォアグランド/レフトオーバーを使用する。これは複数の矩形のスライス・グループを指定し、残りを背景スライス・グループとするものである。これ以外の各タイプについての詳細はITU-T H.264の規格書に記載されているのでここでは割愛する。スライス・グループのパラメータは後述するピクチャ・パラメータ・セット(PPS)901で設定される。ピクチャ・パラメータ・セットはシーケンス構造内に存在する。
次に、図6を参照してH.264のシーケンス構造を説明する。図6に示すように、H.264の各シーケンス601は、複数のアクセスユニット(AU)602で構成されている。各アクセスユニット602は1つのピクチャに対応する。各アクセスユニット602は複数のNAL(Network Abstraction Layer)ユニット603から構成されている。
NALユニット603の構造は図7に示すようになる。即ち、NALユニット603は、ヘッダ部701とデータ部702とで構成される。ヘッダ部701は、"Forbidden_zero_bit"703、"Nal_ref_idc"704及び"Nal_unit_typ"705で構成される。このうち、"Nal_unit_typ"705の値に応じて、NALユニット603の種類は、図8に示すように32種類に分類される。この分類の詳細についても、H.264規格に準ずるものであるので、ここでは説明を省略する。
図9は、図6のアクセスユニット602の構造に、NALユニットの具体的な種類を当てはめた例を示す図である。スライス・グループを示すフラグは、図9のピクチャ・パラメータ・セット(PPS)内のslice_group_map_typeであり、符号化時にスライス・グループのタイプが指定される。ここでは、図5のタイプ2、フォアグランド/レフトオーバーが指定される。
<画像記録時の処理>
次に本実施形態における記録時の動作について説明する。本実施形態における動画像記録再生装置としてのビデオカメラ100では、ピクチャの一部に対する画像の差し替えを後に可能にするために、記録時に1つのピクチャを編集可能領域401と編集不可領域402との2つの領域に分割する。
次に本実施形態における記録時の動作について説明する。本実施形態における動画像記録再生装置としてのビデオカメラ100では、ピクチャの一部に対する画像の差し替えを後に可能にするために、記録時に1つのピクチャを編集可能領域401と編集不可領域402との2つの領域に分割する。
本実施形態では、例えば図3で説明したようにH.264の複数のマクロブロックから構成されるスライス単位に独立して符号化する機能を利用する。図3を用いて2つの領域を説明するならば、スライス302が編集可能領域401、それ以外のスライス301が編集不可領域402である。この場合、スライス301と302とはお互いのマクロブロックの情報を用いた予測を行わずに独立したスライスとして符号化される。
図10は、本実施形態における記録時の処理の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートに対応する処理は、記憶装置111に格納されている処理プログラムをCPU110が実行することにより、実現される。
図10において、ステップS1001では、操作キー103の操作に基づき、記録動作の開始指示を受け付ける。続くステップS1002では、1つのピクチャを編集可能領域401と編集不可領域402との二つの符号化領域に分割して符号化する、編集モードの符号化処理の設定が成されているか否かを判定する。
本実施形態では、図11に示すような編集モード設定画面を用いて、編集モードの符号化処理を行うか否かの設定を予め行うことができる。図11の画面は、表示装置112に表示され、各設定の受け付けは操作キー103を介して行う。図11において、画面1100には、編集モードのON/OFFを切り替える設定ボタン1101が含まれる。この編集モードが「ON」に設定された場合には、編集可能領域401と編集不可領域402の二つの符号化領域を区別して符号化を行う、編集モードの符号化処理が行われる。一方、「OFF」に設定された場合には、編集不可領域402のみでピクチャ画像全体の符号化を行う、非編集モードの符号化処理が行われる。
なお、設定ボタン1101が「ON」となった場合には、編集モードにおける符号化処理の為のパラメータを設定することができる。編集可能領域401の位置1102には、編集可能領域401の座標位置が設定される。また、サイズ1103には、編集可能領域401のサイズが、該編集可能領域401が有する縦横の画素数により設定される。
この位置1102及びサイズ1103について、図12を参照して説明する。図12は、編集可能領域401の位置及びサイズの概念を説明するための図である。図12において、符号化対象画像としてのピクチャ201に、編集可能領域401が設定されている。ピクチャ201には、ピクチャ201の左上頂点が座標系の原点に一致するようにXY座標系が適用される。この座標系において、編集可能領域401の左上頂点の座標(x1、y1)が、位置1102に相当する。また、編集可能領域401の縦(H)及び横(W)を、画素数に基づいて求めることができる。この(H、W)の値が、サイズ1103に相当する。
次に、挿入時間1104には、編集モードの符号化処理が行われる時間、言い換えれば、ピクチャ201が編集可能領域401と編集不可領域402とに分割される期間が設定される。この挿入時間1104の設定値は、記録レートに基づき編集モードの符号化処理が行われるピクチャの枚数として換算される。例えば、図11の場合、20秒と設定されているが、毎秒30枚(30fps)の記録レートの場合には、30×20=600枚のピクチャを編集モードの符号化処理により符号化することとなる。このように、本実施形態では、記録開始から挿入時間1104の設定値に基づいて、編集モードの符号化処理が実行されることとなる。なお、図11における設定値は、あくまで一例であって発明の実施形態がこの設定値に限定されるものではない。また、図11における設定値は、記憶装置111に格納される。
ステップS1002では、編集モード1101の設定値に基づき、「ON」設定の場合には、編集モードにおける記録開始の指示を受け付けたと判定し(ステップS1002において「YES」)、ステップS1003に移行する。一方、「OFF」設定の場合には、非編集モードにおける記録開始の指示を受け付けたと判定し(ステップS1002において「NO」)、ステップS1006に移行する。
ステップS1003では、図11を利用して設定された編集モードの符号化処理における設定値を保持する。続くステップS1004では、CPU110は、カメラ信号処理部103により変換された符号化対象画像としてのピクチャ画像をバッファメモリ108に一時保持させる。さらに、符号化処理部104により、該ピクチャ画像を編集可能領域401と編集不可領域402との2つの符号化領域に分割して符号化を実行させる。符号化されたピクチャ画像は記録媒体109に記録する。なお、符号化の際は、編集可能領域401は参照不可領域402を予測の参照画像として用いず、同様に編集不可領域402は参照可能領域401を予測の参照画像として用いない。編集可能領域401では、該編集可能領域401に限定されたピクチャ内予測符号化或いはピクチャ間予測符号化が行われる。同様に編集不可領域402では、該編集不可領域402に限定されたピクチャ内予測符号化或いはピクチャ間予測符号化が行われる。
また、記録媒体109に符号化処理結果を格納する際、ステップS1003において取得した編集モード符号化処理における設定値を併せて格納する格納制御を行う。即ち、編集モードの「ON」設定、編集可能領域の位置、サイズ及び挿入時間の設定値である。この設定値は、後に画像を編集する際に用いられる。これらの設定値は、例えば、動画像データの先頭に位置するアクセスユニットのピクチャ・パラメータ・セット(PPS)901内のprivate data領域に格納することができる。
次に、ステップS1005では、CPU110は、図11の挿入時間1104で設定された挿入時間の設定値に相当するピクチャ数の符号化が完了したか否かを判定する。この場合、例えば、記録レートを30フレーム毎秒として、編集モードの符号化処理を行うピクチャ画像の枚数を計算することができる。もし、挿入時間に相当する枚数と一致する数のピクチャの符号化が完了した場合には(ステップS1005において「YES」)、ステップS1006に移行する。一方、挿入時間に相当する枚数と一致する数のピクチャの符号化が完了しない場合には(ステップS1005において「NO」)、ステップS1004に戻って、編集モードの符号化処理を継続する。
ステップS1006では、CPU110は、カメラ信号処理部103により変換された画像データをバッファメモリ108に一時保持させる。そして、符号化処理部104により、ピクチャ画像を上記二つの領域に分割することなく、非編集モードの符号化処理を実行させる。すなわち、任意の参照画像及び画像領域を参照可能とするために、ピクチャ画像全体を編集不可領域402として符号化する。符号化されたピクチャ画像は記録媒体109に記録する。
次に、ステップS1007において、操作キー103により記録動作の終了操作が行われたか否かを判定し、終了操作が行われた場合には(ステップS1007において「YES」)、本処理を終了する。終了操作が行われない場合には(ステップS1007において「NO」)、ステップS1006に戻って処理を継続する。
なお、CPU110が、表示装置112を制御して電子ファインダーとして撮影記録中の画像を表示させている場合、該表示画面上で、編集モードの符号化処理における編集可能領域401を識別可能に表示してもよい。例えば、画面上で、編集可能領域401に相当する領域を半透明表示したり、編集可能領域を示すコンピュータグラフィックを表示することができる。
なお、本実施形態では1つのピクチャについて、編集可能領域401と編集不可領域402との2つの領域に分けるとしたが、例えば、編集可能領域401をピクチャ画像内に複数設けることもできる。
<画像編集時の処理>
次に、本実施形態における画像編集時の動作について説明する。図13は画像編集時の処理の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートに対応する処理は、記憶装置111に格納されている処理プログラムをCPU110が実行することにより、実現される。
次に、本実施形態における画像編集時の動作について説明する。図13は画像編集時の処理の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートに対応する処理は、記憶装置111に格納されている処理プログラムをCPU110が実行することにより、実現される。
図13において、ステップS1301では、CPU110の制御により、記録媒体109から編集対象の画像データをデータ解析部105に読み出す。ステップS1302において、CPU110の制御により、データ解析部105では、編集対象の画像データが、編集モードの符号化処理により符号化され、編集可能領域401を有するか否かを判定する。この判定は、編集対象の動画像データに添付された、編集モード符号化処理における設定値に基づいて行う。もし、編集モードが「ON」設定となっている場合には(ステップS1302において「YES」)、ステップS1303に移行する。このとき、併せて編集可能領域401の位置、サイズ及び挿入時間の設定値をCPU110は取得しておく。一方、編集モードが「OFF」設定となっている場合には(ステップS1302において「NO」)、本処理を終了する。
ステップS1303では、CPU110は、記録媒体109に記憶された編集用画像をリサイズ部106に読み出す。そして、該リサイズ部106を制御して、編集対象の画像データに添付されたサイズの設定値に基づいて、編集用画像を編集可能領域401のサイズにリサイズする。当該リサイズ処理は、公知の解像度変換技術を用いてもよいし、画像の一部を削除したり、画像全体を拡大したりすることによって行ってもよい。また、編集用画像のサイズが編集可能領域401のサイズと一致する場合には、リサイズ処理は省略してもよい。なお、編集用画像とは、編集可能領域401の画像と置き換えて編集を行うための画像であって、例えば、動画像のタイトルを示すタイトル画像などである。
次に、ステップS1304では、CPU110は符号化処理部104を制御して、リサイズ済の編集用画像の符号化処理を行う。次に、ステップS1305では、CPU110はピクチャ編集部107を制御して、編集対象画像における編集可能領域401の画像と、符号化された編集用画像を差し替える。差し替え位置の決定は、図11において設定された位置1102の設定値に基づいて決定することができる。この差し替えは、図11の挿入時間1104の設定値に相当するフレーム数について行われる。そこで、ステップS1306では、CPU110は、ステップS1301で取得した挿入時間に相当する枚数に一致するフレーム数の差し替え処理が完了したか否かを判定する。
もし、挿入時間に相当する枚数に一致するフレーム数の差し替え処理が完了した場合には(ステップS1306において「YES」)、差し替え後の画像データを記録媒体109に格納し、本処理を終了する。一方、差し替え処理が完了しない場合には(ステップS1306において「NO」)、ステップS1305に戻って処理を継続する。
本実施形態に対応する発明によれば、編集時はピクチャ内の一部の領域、すなわち編集可能領域のみ別の画像に入れ替えるため、ピクチャ全体の復号化、再符号化する必要が無く画像の劣化を防止できる。また、編集時に復号化装置と符号化装置の両方が必要ないので、装置の規模を小さくできる。
また、編集後の画像を復号する場合においても、編集不可領域の画像は、差し替えにより存在しなくなった編集可能領域の画像を用いて符号化されていないので、復号処理の実行に何ら障害は生じないし、復号結果の品質に対する編集の影響もない。
また、編集時には、編集用画像をリサイズして用いるので、編集可能領域のサイズに制約を受けることなく、様々な編集用画像を用いた編集が可能である。
また、撮影時に編集可能領域の位置やサイズを確認できるため、編集を考慮したフレームワークで撮影することが可能となる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
100 動画像記録再生装置
101 レンズユニット
102 カメラ信号処理部
103 操作キー部
104 符号化処理部
105 データ解析部
106 リサイズ部
107 ピクチャ編集部
108 バッファメモリ
109 記録媒体
110 CPU
111 記憶装置
110 表示装置
101 レンズユニット
102 カメラ信号処理部
103 操作キー部
104 符号化処理部
105 データ解析部
106 リサイズ部
107 ピクチャ編集部
108 バッファメモリ
109 記録媒体
110 CPU
111 記憶装置
110 表示装置
Claims (10)
- 符号化対象画像をブロックに分割して、該ブロック単位で予測符号化して記録する動画像記録再生装置であって、
符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定する設定手段と、
前記符号化対象画像における各ブロックを前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とに分類し、該第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、該第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化する符号化手段と、
前記符号化手段によって符号化された画像データと、該画像データに対応する前記設定手段による符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する格納制御手段と、
前記記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、前記記録媒体に格納された対応する画像データにおける前記第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集手段と
を備えることを特徴とする動画像記録再生装置。 - 前記符号化手段は、
前記設定手段における設定に基づいた枚数の前記符号化対象画像を前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とに分割して前記符号化を行い、
前記枚数に一致する数の符号化が完了した後は、該分割を行わずに、前記符号化対象画像において任意の参照画像及び画像領域を用いたピクチャ間予測符号化を可能にする
ことを特徴とする請求項1に記載の動画像記録再生装置。 - 画像の表示を行うための表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、分割されて符号化される前記符号化対象画像を表示するとともに、前記第1の符号化領域を識別可能に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の動画像記録再生装置。 - 前記記録媒体には編集用画像が更に格納され、
前記編集手段は、前記編集用画像を前記符号化手段により符号化した符号化データを用いて、前記第1の符号化領域のデータの差し替えを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の動画像記録再生装置。 - 前記編集用画像の大きさを、前記第1の符号化領域の大きさに合わせてリサイズするリサイズ手段をさらに備え、
前記編集手段は、リサイズされた前記編集用画像を前記符号化手段により符号化した符号化データを用いて、前記第1の符号化領域のデータの差し替えを行うことを特徴とする請求項4に記載の動画像記録再生装置。 - 前記編集手段は、前記第1の符号化領域が設定され符号化された画像データについてのみ前記差し替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動画像記録再生装置。
- 前記設定手段は、前記第1の符号化領域の位置と、前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とを分割する期間を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動画像記録再生装置。
- コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の動画像記録再生装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
- 符号化対象画像をブロックに分割して、該ブロック単位で予測符号化して記録する動画像記録再生装置の制御方法であって、
符号化対象画像において、第1の符号化領域と第2の符号化領域とを設定する設定工程と、
前記符号化対象画像における各ブロックを前記第1の符号化領域と第2の符号化領域とに分類し、該第1の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第1の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化し、該第2の符号化領域内のブロックを、ピクチャ内予測、或いは、参照画像の前記第2の符号化領域に対応する領域の画像のみを用いたピクチャ間予測によって符号化する符号化工程と、
符号化された画像データと、該画像データに対応する符号化領域の設定に関する情報とを記録媒体に格納する格納工程と、
前記記録媒体に格納された符号化領域の設定に関する情報に基づいて、前記記録媒体に格納された対応する画像データにおける前記第1の符号化領域のデータを他の符号化データに差し替える編集工程と
を備えることを特徴とする動画像記録再生装置の制御方法。 - 前記記録媒体には編集用画像が更に格納され、
前記編集工程は、前記編集用画像を符号化した符号化データを用いて、前記第1の符号化領域のデータの差し替えを行うことを特徴とする請求項9に記載の動画像記録再生装置の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2007012961A JP2008182364A (ja) | 2007-01-23 | 2007-01-23 | 動画像記録再生装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラム |
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JP2007012961A JP2008182364A (ja) | 2007-01-23 | 2007-01-23 | 動画像記録再生装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラム |
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Family Applications (1)
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-
2007
- 2007-01-23 JP JP2007012961A patent/JP2008182364A/ja not_active Withdrawn
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