JP2008181861A - 放電管コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け時における放電管の損傷が発生し難く、組み付けを容易に行うことができる放電管接続保持具の提供。
【解決手段】リード線を用いることなく導電接続部8を通して放電管10の端部電極10aと回路基板上の基板電極とを電気的に接続できるため、放電管10の発光部10bのひび割れ等の損傷を回避することができる。また、保持部6aをゴム状弾性体で形成すれば、導電接続部8がゴム状弾性を有するため、端部電極10aと回路基板上の基板電極との間で導電接続部8を押圧して端部電極10aと基板電極とを導通接続できる。よって半田付け作業を省くことができ、組み付けに手間がかからず、製造コストを低くすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は閃光放電管等の放電管を回路基板と導電接続し保持する放電管コネクタに関する。
照明装置には、光源として放電管を備えているものが多い。例えばカメラ撮影に用いられるストロボ装置は、直管状の閃光放電管と、回路基板と、反射板とを備えており、閃光放電管の発光による光を反射板で集光し被写体に照射している。このようなストロボ装置の一従来例を図25を用いて具体的に説明すると、このストロボ装置は、閃光放電管1の発光部2bからピン端子として突出する端部電極2aを、該閃光放電管1を取り囲むように設ける反射板3に差し込んで保持させ、端部電極2aから伸びたリード線4を回路基板5上の基板電極5aに半田付けして電気的に接続している。そして発光する際は、回路基板5に形成した回路(図示せず)によって高電圧を発生させ、端部電極間に280V〜330Vの電圧を印加している。
ところで、閃光放電管1に高電圧をかけるためにリード線4の線径は太く剛性も強い。このため閃光放電管1をストロボ装置に組み付ける際にリード線4が回路基板5などに接触すると、リード線4は撓まずにその衝撃が直接閃光放電管1に伝わり、閃光放電管1の発光部2bにひび割れなどの損傷が発生するという問題がある。この不具合を回避するために、特開平5−165085号公報(特許文献1)に記載の発明ではリード線を無くし、電極に弾性金属板を接触させて電極と回路基板を電気的に接続している。また、特開平8−297312号公報(特許文献2)に記載の発明ではリード線を無くし、カギ状の切り込みを形成した平板端子で電極を保持し、電極と回路基板を電気的に接続している。
特開平5−165085号公報 特開平8−297312号公報
特許文献1や特許文献2に記載の発明では、リード線を使わないことにより閃光放電管1の発光部2bに対しひび割れなどの損傷を発生し難くしている。しかしながら、特許文献1に記載の発明では電極に接続している弾性金属板を回路基板に半田付けしなければならず、また、特許文献2に記載の発明では電極と平板端子を半田付けしなければならない。これら半田付け作業は手間がかかり労力を要するため、閃光放電管1の損傷は減少させることができるものの組み付け作業が困難であった。
このような背景の下になされたのが本発明である。すなわち本発明は、組み付け時における放電管の損傷が発生し難く、組み付けを容易に行うことができる放電管コネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。即ち、発光部と発光部の端部から突出する端部電極とを有する放電管に取付けて、該端部電極を回路基板の基板電極と接続する放電管コネクタについて、放電管の端部に取付ける保持部を備えており、該保持部に前記端部電極と前記基板電極とを導電接続する導電接続部を有することを特徴とする放電管コネクタである。
放電管の端部に取付ける保持部を備えており、該保持部に前記端部電極と前記基板電極とを導電接続する導電接続部を有するため、リード線を用いることなく端部電極と回路基板とを電気的に接続することができる。このためリード線から伝わってくる衝撃によって放電管の発光部にひび割れなどの損傷が生じるということがない。またリード線を備える従来の放電管では、放電管を機器に組み付ける際にリード線を回路基板上の回路と接続させるために曲げ加工するが、この時、放電管の発光部に屈曲状の負荷がかかり発光部を破損し易い。しかしながらこうした従来技術と異なりリード線を用いていないため、発光部に屈曲状の負荷をかけること無く、また半田付けすることなく放電管を機器に組み付けることができる。
保持部がゴム状弾性体の成形体であるものとすることができる。保持部がゴム状弾性体の成形体であるため、ガラス等の脆性に乏しい材料で形成される発光部を柔らかく保持することができるし、放電管に加わる衝撃をゴム状弾性体の緩衝作用により吸収することができる。よって、放電管の破損等を防止したり、衝撃による端部電極と基板電極との接触不良の発生を防止することができる。さらに、放電管を組み付ける際にも保持部が容易に変形するため、過剰な力を加えることなく放電管を放電管コネクタに係止することができる。そのため、組付け時に放電管の発光部を損傷し難い。
また、導電接続部もゴム状弾性を有するため、放電管の端部電極を導電接続部に押圧することで放電管と導電接続部との接続を十分に確保することができ、また、過剰な力が放電管の発光部に及ぶことを和らげることができる。さらに半田付け作業を省くことができるため、組み付けに手間がかからず、製造が容易で製造コストを低くすることができる。
導電接続部を、磁性導電体が導電接続方向に配向してなる導電材で形成することができる。導電接続部を磁性導電体が導電接続方向に配向してなる導電材で形成したため、小さくても配向性に優れた導電接続部を有する放電管コネクタとすることができる。
導電接続部の端部電極との接触面を導電接続部の周辺面に対して突出させて設ける放電管コネクタとすることができる。導電接続部の端部電極との接触面を導電接続部の周辺面に対して突出させて設けるため、放電管の端部電極が導電接続部に対して強く押圧されることで、端部電極と導電接続部の確実な導電接続を確保することができる。
保持部に導電接続部と端部電極との導電接続方向で接触圧を高める加圧突起を設ける放電管コネクタとすることができる。保持部に導電接続部と端部電極との導電接続方向で接触圧を高める加圧突起を設けるため、放電管コネクタを固定するための圧力が加圧突起にかかると、加圧突起を押圧し、放電管と導電接続部との押圧力が高まる。そのため、両者の導電接続をさらに確実にすることができる。
保持部が放電管の発光部の外周面に係止する係止面部を有する放電管コネクタとすることができる。保持部が放電管の発光部の外周面に係止する係止面部を有するものとしたため、放電管を確実に保持できる。
保持部が放電管の端部電極に係止する係止面部を有する放電管コネクタとすることができる。保持部が放電管の端部電極に係止する係止面部を有するものとしたため、係止面部による放電管の保持力が係止面部で係止される端部電極にそのまま伝わる。換言すれば、係止面部による放電管の保持力が、導電接続部に対する端部電極の押圧力にもなり、放電管の端部電極と導電接続部との確実な電気的接続を図ることができる。また、端部電極に係止するものであれば、発光部への過剰な力が作用することを防止し、発光部の損傷を生じにくい。
導電接続部は端部電極との接触面が、放電管の端部電極に係止する係止面部の係止面に表出する放電管コネクタとすることができる。導電接続部は端部電極との接触面が、放電管の端部電極に係止する係止面部の係止面に表出するものとしたため、係止面部による放電管の保持力が係止面部で係止される端部電極への押圧力ともなり、端部電極と導電接続部との確実な電気的接続を図ることができる。
係止面部が有底筒状である放電管コネクタとすることができる。係止面部が有底筒状であることとしたため、放電管の端部を確実に保持することができる。また、端部電極が有底筒状の係止面部によって覆われるため、端部電極と導電接続部との接触部分に対する防塵作用を発揮することができ、良好な接触状態を維持することができる。
導電接続部が、端部電極に係止する係止面部に対して導電接続方向に貫通して設けられ、この係止面部の両側の外周面に導電接続部の端部がそれぞれ露出する放電管コネクタとすることができる。導電接続部が、端部電極に係止する係止面部に対して導電接続方向に貫通して設けられ、この係止面部の両側の外周面に導電接続部の端部がそれぞれ露出するものとしたため、放電管を機器に組み付ける際に係止面部の両側の外周面のどちらか一方側を回路基板と対向させれば基板電極と端部電極とを導電接続させることができ、組み付け作業を簡単にすることができる。
放電管の端部電極に対する導電接続部の二つの接触面が、端部電極の直径よりそれぞれ幅広に形成され、前記加圧突起の押圧時に、この端部電極の周りでこの二つの接触面が互いに接触可能である放電管コネクタとすることができる。放電管の端部電極に対する導電接続部の二つの接触面が、端部電極の直径よりそれぞれ幅広に形成され、前記加圧突起の押圧時に、この端部電極の周りでこの二つの接触面が互いに接触可能としたため、端部電極と導電接続部の導電接触面との接触面積を大きくすることができ、端部電極と導電接続部とを確実に導電接続することができる。
放電管の一端側と他端側にそれぞれ取付ける前記保持部と、放電管の長手方向に沿って伸張して保持部どうしを繋ぐ連結部と、を備える放電管コネクタとすることができる。放電管の一端側と他端側にそれぞれ取付ける前記保持部と、放電管の長手方向に沿って伸張して保持部どうしを繋ぐ連結部と、を備えるものとしたため、放電管をその両端で保持する保持部と連結部とが連結した一体物にすることができ放電管に対して簡単に取付けることができる。また、ゴム状弾性を有する連結部とすれば、放電管を取付けた際にゴム状弾性体の復元力で保持部と放電管との接続を確実なものとすることができる。すなわち、放電管の両端に保持部を取付けた状態としたときに連結部がやや伸張すると、ゴム状弾性体の復元力で、放電管を放電管コネクタに確実に係止させることができる。
連結部が放電管の発光部に設けられるトリガ電極を前記回路基板の他の基板電極に対して導電接続する導電接続部を有する放電管コネクタとすることができる。放電管が閃光放電管のようにトリガ電極を備えるものである場合には、トリガ電極と回路基板との導電接続も必要となる。放電管の端部電極と回路基板とを導電接続する導電接続部に加え、放電管のトリガ電極と回路基板とを導電接続する導電接続部を備えるものとすることで、トリガ電極と回路基板との導電接続も半田付けなしに確実に行うことができる。放電管と回路基板との間に反射板を挟んでいる場合であっても、反射板に対して導電接続部が弾性的に導電接触することができ、放電管の発光部にひび割れ等の損傷を生じ難くすることができる。
保持部が発光部からの光を反射する反射板の取付部を有する放電管コネクタとすることができる。保持部が発光部からの光を反射する反射板の取付部を有するものとしたため、反射板と放電管コネクタとの位置決めができ、放電管コネクタへの反射板の取付けが容易である。また、連結部を有する放電管コネクタであっても、放電管と放電管コネクタとの間に反射板を挟んで設けることができる。反射板を差し込んで取付ける取付溝はこうした取付部に相当する。
保持部と連結部がゴム状弾性体による一体の成形体である放電管コネクタとすることができる。保持部と連結部がゴム状弾性体による一体の成形体であるものとしたため、例えば、液状ポリマー中に導電材を分散させた液状樹脂組成物を用い、金型内で導電材を集中、配向させる製造方法を用いることができる。このように、一の材料から一体的に得られるため簡単に、そして安く放電管コネクタを製造することができる。
保持部がゴム状弾性体で連結部が樹脂フィルムによる一体の成形体である放電管コネクタとすることができる。保持部がゴム状弾性体で連結部が樹脂フィルムによる一体の成形体であるものとしたため、金型内に樹脂フィルムをインサートした後、保持部となる液状樹脂組成物を注入する製造方法で簡単に一体成形することができる。そのため安く放電管コネクタを製造することができる。また、連結部を樹脂フィルムとしたため、放電管コネクタの薄型化を図ることができる。
本発明の放電管コネクタでは、リード線を用いることなく放電管の電極と回路基板とを電気的に接続することができ、また、半田付け工程を削減することができる。さらに、放電管の取付け、機器への組み付けが容易で、放電管の発光部にひび割れ等の損傷を生じにくくすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成、材料、製造方法等については重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1〜図3〕: 図1には本実施形態の放電管コネクタ6の斜視図を、図2には図1のSA−SA線断面図を、図3には図2のR部分の拡大断面図を示す。この放電管コネクタ6は、放電管10の端部に取付ける保持部6aを備えており、該保持部6aには、放電管10の発光部10bを保持する係止面部7と、係止面部7から端部電極10aに沿って突出する突片部9と、突片部9に設けられ端部電極10aと基板電極とを導通する導電接続部8とを有している。
係止面部7は放電管10の発光部10bの外周面に係止する。その形状は略筒形であるが、筒軸方向に沿って両端部間に渡る切欠7aを有することで互いに向き合うアーム状の把持爪7bを形成している。即ち、筒軸に対する垂直方向の断面形状は、略C字状に形成してある。
係止面部7の筒軸方向には、係止面部7より伸張する突片部9が形成されている。この突片部9には、図2で示すように、係止面部7の内周面で放電管10と接触する係止面7cから、筒軸に対する垂直方向に突出する段差部9aを有し、また係止面部7の筒軸方向に対する垂直方向を導通方向とする導電接続部8が設けられている。導電接続部8の両端は、その周辺面となる突片部9の表面より導通方向に突出し、導電接触面8a,8bを形成している。
導電接続部8は、図3で示すように、導電材11が導通方向で連鎖的に繋がり導電路を形成してなり、導電接続部8の一端の導電接触面8aで端部電極10aと接触し、導電接続部8の他端の導電接触面8bで基板電極と接触している。こうして放電管10と回路基板とを導電接続している。保持部6aをゴム状弾性体で形成すれば、ゴム状弾性体中に硬質の導電材11でなる導電路が形成されるため、導電接続部8はA硬度で20〜80程度の硬度、好ましくはA硬度で30〜60の硬度となるゴム状弾性を有している。また、導電接続部8の導通抵抗は10Ω以下の低抵抗であることが好ましい。
ここで各部材の材質を説明する。保持部6aにはゴム状弾性体や合成樹脂など成形が容易な材料を用いることができる。ゴム状弾性体には、例えばシリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどの熱硬化性エラストマーや、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ化系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらのうち、電気絶縁性、耐候性に優れたシリコーンゴムが好ましい。また、合成樹脂には、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂等の硬質樹脂などの汎用樹脂を用いることができる。このように保持部6aをゴム状弾性体や合成樹脂で形成すれば、放電管コネクタ6全体を一種類の金型で一体的に形成することができ、製造が容易で製造コストも安いものとなる。但し、こうした材料のうち、ゴム状弾性体を用いることが、外力によって簡単に破損し易い放電管10を保持して回路基板との導電接続を図るためには好ましい。A硬度では10〜70程度のゴム状弾性体が好ましく、A硬度で35前後は特に好ましい実施態様の一つである。
導電接続部8の導電路を形成する導電材11には、ゴム状弾性体中で樹脂状に数珠繋ぎ接触した状態を磁場中で形成させるために磁性導電体を用いるが、例えば、金属やセラミック等による粒子、繊維、細線状の磁性導電媒体等が用いられる。具体的には、ニッケル、コバルト、鉄、フェライト、またはそれらを多く含む合金等が良く、他にも良導電性の金、銀、白金、アルミニウム、ニッケル、銅、鉄、パラジウム、コバルト、クロム等の金属類やステンレス等の合金類、あるいは樹脂、セラミック等からなる粉末または細線を磁性体でめっきしたもの、あるいは逆に磁性導電体に良導電体の金属をめっきしたものを用いることができる。
次に放電管コネクタ6の製造方法を説明する。先ずニッケルや鉄など強磁性の導電材11を液状シリコーンゴムなどの液状ポリマーに添加し液状樹脂組成物を配合する。一方で放電管コネクタ6用のキャビティーを有し導電接続部8形成用のピンPを埋設した成形金型を用意する。なおここで、ピンPは導電材11を磁場配向させるため磁性体でなるものである。次に、この成形金型のキャビティーに液状樹脂組成物を注入し、成形金型を磁場内に置くことで前記ピンPを通じてキャビティー内の液状樹脂組成物に磁力を印加し、導電接続部8に導電材11を配向させる。それから、成形金型を加熱して液状樹脂組成物を硬化する。硬化した成形体を脱型して放電管コネクタ6を得る。
こうした放電管コネクタ6に対する放電管10の取付けは、係止面部7の把持爪7bを押し広げて放電管10を挿入する。このとき、図2で示すように、段差部9aに放電管10の発光部10bの端を突き当てるようにする。こうすると放電管10が位置合わせされ、端部電極10aが導電接続部8の導電接触面8a上に正確に位置し、端部電極10aと導電接続部8との確実な接触が確保される。これを直管状の放電管10であれば放電管10の両端に対して行う。次に、回路基板への取付けは、放電管10を保持した放電管コネクタ6を、導電接続部8の導電接触面8bが、図示せぬ回路基板上の基板電極と接触するように回路基板上に配置する。放電管コネクタ6の回路基板上への固着は、放電管コネクタ6と回路基板とを接着剤で接着しても良いが、組み付けられる機器の筐体などで放電管コネクタ6を回路基板に押圧する挟持力で固着することもできる。
本実施形態の放電管コネクタ6の作用・効果について説明する。本実施形態の放電管コネクタ6によれば、リード線を用いることなく導電接続部8を通して放電管10の端部電極10aと回路基板上の基板電極とを電気的に接続することができるため、放電管10の発光部10bのひび割れ等の損傷を回避することができる。特に、導電接続部8に突出した圧縮代を設けたことで、導電接続部8の導電接触面8a,8bを、それぞれ端部電極10aと基板電極に対し確実に導通させることができ、安定した電気的接続を実現することができる。
また、保持部6aをゴム状弾性体で形成すれば、導電接続部8がゴム状弾性を有するため、端部電極10aと回路基板上の基板電極との間で導電接続部8を押圧して端部電極10aと基板電極とを導通接続することができる。よって半田付け作業を省くことができ、組み付けに手間がかからず、製造コストを低くすることができる。
係止面部7に切欠7aを形成したため、放電管10に対する係止面部7の着脱を容易にすることができる。よって放電管コネクタ6を回路基板に固定した後でも放電管10を簡単に組み込むことができる。
第2実施形態〔図4〜図6〕: 図4には本実施形態の放電管コネクタ12の平面図を、図5には図4のSB−SB線断面図を、図6には図4のSC−SC断面図をそれぞれ示す。本実施形態の放電管コネクタ12が第1実施形態の放電管コネクタ6と異なるのは、保持部12aの形状と、2つの保持部12a,12aを一体に繋ぐ連結部14が存在すること、そしてトリガ電極に対する導電接続部16を備えることなどである。本実施形態では放電管として閃光放電管17を用いた例について説明する。
すなわち、放電管コネクタ12は、図4や図5で示すように、閃光放電管17の端部に取付ける保持部12aと、閃光放電管17の長手方向に沿って伸張して保持部12a,12aどうしを繋ぐ連結部14とを備えている。この保持部12aは、閃光放電管17と係止する係止面部13と、閃光放電管17の端部電極17aと図示せぬ回路基板の基板電極とを導電接続する導電接続部15とを有している。
保持部12aは、放電管コネクタ12の両端で2つの保持部12a,12aがお互いに向き合うように対称に形成されている。保持部12aが有する係止面部13は、閃光放電管17と係止する。係止面部13は、一端側に円形の開口13aを有し、他端側が底部13bによって閉塞された有底筒状であるが、開口13a端から底部13bに至る切欠13dを有する。そして、係止面部13の内側は閃光放電管17の端部電極17aや発光部17bに相応する形状に形成された係止面13eをなし、この係止面13eは、発光部17bの外周面に係止するだけでなく、端部電極17aにも係止する。係止面部13の外側は回路基板と機器内部部材との間で放電管コネクタ12を挟持しやすいように矩形状に外周面13fが形成されている。こうして外壁が互いに向き合う把持爪13cを形成している。
保持部12aに備わる導電接続部15は、第1実施形態で示した放電管コネクタ6の導電接続部8と同様に導電材11が導通方向に連なった構造をし、同様の機能を有する。ただし、導電接続部15は、その導電接触面15aが係止面部13の係止面13eに表出しており、導電接続部15が係止面部13の一部を形成している。また、導電接触面15aは導電接続部15の周辺面に対して突出させている。より具体的には、図6で示すように、導電接続部15の導電接触面15aが係止面部13の係止面13eを形成しつつ、その周辺よりは突出して、2つの把持爪13c,13cの中央に導電接続部15が位置している。こうして、閃光放電管17を保持した際の把持爪13cの把持力が、端部電極17aの導電接触面15aに対する押圧力にもなるように構成されている。
保持部12a,12aどうしを連結する連結部14の略中央には閃光放電管17のトリガ電極(図示せず)と導電接続する導電接続部16が形成されている。導電接続部16の構造は導電接続部15と同じで、導電材11が配向してなるものである。導電接続部16は、連結部14を貫通し、連結部14の表面より導通方向に突出している。導電接続部16のトリガ電極との接続は、反射板を通じて間接的に接続されても良いし、反射板との接触を避けて直接トリガ電極と接続するように構成してもよい。保持部12aと連結部14との境界には、図5で示すように、反射板を取付けるための取付部として取付溝13gが形成されている。
放電管コネクタ12の組み付けは、まず、放電管コネクタ12の取付溝13gを通して反射板を嵌めこむ。次に閃光放電管17の端部電極17aであるピン端子を係止面部13に差し込む。このとき、把持爪13cの内周面となる係止面13eから突出した段差部13hに、閃光放電管17の発光部17bの端が突き当たる。こうして端部電極17aが導電接続部15の導電接触面15a上に正確に位置し、閃光放電管17と放電管コネクタ12との位置合わせができるため、端部電極17aと導電接続部15との確実な接触が確保される。また、閃光放電管17のトリガ電極は反射板に設けた導通片と接触させ、該反射板を導電接続部16の導電接触面16aと接触させる。閃光放電管17の取付後、導電接続部15の導電接触面15bと導電接続部16の導電接触面16bを回路基板上の基板電極上に載せ、組み付けられる機器の筐体などで放電管コネクタ12を回路基板に押圧し、放電管コネクタ12を回路基板上に固着する。
本実施形態の放電管コネクタ12の作用・効果について説明する。第1実施形態の放電管コネクタ6と同様の作用・効果を発揮できるほか、さらに次の作用・効果を発揮することができる。すなわち放電管コネクタ12によれば、端部電極17aだけでなく、トリガ電極もリード線を用いることなく回路基板に導通接触させることができる。また、2つの保持部12a,12aを繋ぐ連結部14を備えるため、2つの保持部12a,12aを一体物にすることができ、閃光放電管17を簡単に取付けることができる。
係止面部13が有底筒状に形成されているため、閃光放電管17の端部電極17aを覆うことで端部電極17aと周辺部材とを接触し難くすることができ、端部電極17aと周辺部材との間の絶縁性を高め、電気をリークし難くすることができる。
また、閃光放電管17と係止する把持爪13cが閃光放電管17の端部電極17aと係止するため、発光部17bに過剰な力がかかることがなく、発光部17bの損傷が生じ難い。また、係止面部13が端部電極17aと係止する係止面13eに、導電接続部15の導電接触面15aが表出し、導電接続部15が係止面部13の一部を構成しているため、係止面部13による閃光放電管17の保持力が係止面部13で係止される端部電極17aにそのまま伝わる。換言すれば、係止面部13による閃光放電管17の保持力が、導電接続部15に対する端部電極17aの押圧力にもなり、端部電極17aと導電接続部15との確実な電気的接続を図ることができる。
第3実施形態〔図7〜図11〕: 図7には本実施形態の放電管コネクタ18の平面図を、図8には図7のSD−SD線断面図を、図9には図7のSE−SE線断面図をそれぞれ示す。また、図10および図11には放電管コネクタ18の製造工程例を示す。本実施形態の放電管コネクタ18が第2実施形態の放電管コネクタ12と異なるのは、保持部18aの係止面部19に切欠13dが無いことや、係止面部19における導電接続部25の位置である。
本実施形態の放電管コネクタ18は、閃光放電管17の両端で該閃光放電管17を保持する2つの保持部18a,18aと、2つの保持部18a,18aを繋ぐ連結部14とを備えている。また、各保持部18aは、閃光放電管17と係止する係止面部19と、閃光放電管17の端部電極17aと図示せぬ回路基板の基板電極とを導電接続する導電接続部25と、閃光放電管17のトリガ電極と回路基板の基板電極とを導電接続する導電接続部16とを有している。
係止面部19は第2実施形態の係止面部13と同様に有底筒形状であり、この有底筒形状の筒軸に垂直な断面の形状は、図9で示すように、外側が矩形で内側が円形である。そして有底筒形状の一端には円形の開口19aを有し、他端は底部19bによって閉塞されている。しかしながら、第2実施形態と異なり切欠が形成されていない。また、底部19bの略中央には、筒軸方向を導通方向とする円柱形状の導電接続部25が、筒軸方向に沿って設けられている。この導電接続部25のうち閃光放電管17の端部電極17aと接触する側の導電接触面25aは底部19bの内面19cより内方に突出しており、他方の導電接触面25bは底部19bの外面19dより外方に突出している。また、係止面部19の内面は、閃光放電管17の発光部17bと端部電極17aとの双方に係止する係止面19cを形成するように、閃光放電管17の外周形状に相応する形状に形成されている。
閃光放電管17は、係止面部19の内部に端部電極17aを挿入して取り付けられる。閃光放電管17が係止面部19の奥まで差し込まれれば、端部電極17aの先端が導電接続部25と接触する。また、閃光放電管17のトリガ電極は導電接続部16と接触する。
放電管コネクタ18も第1実施形態の放電管コネクタ6と同様に製造することができるが、図10には、放電管コネクタ18の製造に用いる成形金型20を示す。上金型20aには係止面部19の開口19aとなる突起を設け、下金型20bには係止面部19となるキャビティーを形成する。こうした金型20とすると、導電材を配向させるピンPを同一方向として上金型20aと下金型20bにそれぞれ埋設することができるため、導電接続部25と導電接続部16の導通方向を一致させることができ磁場をかけやすい。したがって、こうした成形金型20によれば、得られる放電管コネクタ18は、図11で示すように、連結部14の両端が直角に屈曲したものとなるが、成形金型の構造を簡単にし、金型製作費用と放電管コネクタ18製造費用を安くすることができる。また、製品の製造歩留まりを高めることができる。連結部14が屈曲したものであっても、ゴム状弾性体でなる連結部14は図11の矢示方向に簡単に曲げることができ、閃光放電管17を簡単に取付けることができる。
第3実施形態の放電管コネクタ18は、第2実施形態の放電管コネクタ12と同様の作用・効果を発揮できるほか、さらに次の作用・効果を発揮することができる。すなわち放電管コネクタ18によれば、係止面部19が閃光放電管17の端部電極17aの全体を覆うため、周辺部材との接触を完全に防ぐことができ高い絶縁性を確保することができる。
また、閃光放電管17を放電管コネクタ18に取付けた際に連結部14の復元力で導電接続部25が端部電極17aを押圧するように働き、閃光放電管17と放電管コネクタ18との導電接触を確実なものとすることができる。また、閃光放電管17と放電管コネクタ18とをこのような圧接状態で取付けることができれば、両者間の接触位置の高い寸法精度が不要となり、放電管コネクタ18の製造歩留まりを高めることができる。
第4実施形態〔図12,図13〕: 図12には本実施形態の放電管コネクタ21の斜視図を、図13には図12のSF−SF線断面図を示す。本実施形態の放電管コネクタ21が第1実施形態の放電管コネクタ6と大きく異なるのは、図12,図13で示すように、保持部21aの係止面部22に加圧突起22eを設けた点である。本実施形態の放電管コネクタ21は、放電管10と係止して保持する係止面部22を備えており、この係止面部22は、放電管10の電極と回路基板の基板電極とを導電接続する導電接続部23を備えている。
係止面部22の形状は第2実施形態の放電管コネクタ12における係止面部13と比較し、切欠が設けられずに放電管10の端部全体を覆っている点を除きほぼ同形状であり、その内周面も、図13で示すように、取付ける放電管10の端部の外形形状と相応する係止面22cを形成している。この係止面部22には、その筒軸方向に対する垂直方向を導通方向とする導電接続部23が設けられている。導電接続部23の端部電極10aとの接続端側の導電接触面23aは、係止面22cに表出し、その周辺面よりも突き出して形成されている。また、導電接続部23の基板電極との接続端側の導電接触面23bもその周辺面より突出している。さらに、導電接続部23の導電接続方向の延長線上には、係止面部22の外周面22dからその延長線方向に外方に突き出す加圧突起22eが形成されている。
係止面部22は、筒形状である係止面部22の外側に平坦な外周面22dから突き出す加圧突起22eを設けているため、放電管10を放電管コネクタ21に取付けて機器に組み付けると、機器の筐体などの部材によって導電接続部23の加圧突起22eが押圧され、導電接続方向で端部電極10aと導電接続部23との接触圧を高めることができ、端部電極10aと導電接続部23との導電接触を確実なものとすることができる。さらに、放電管10の端部電極10aの部分での放電管10と放電管コネクタ21との保持力を高めることができる。そのため、放電管10の発光部10bにかかる圧力を小さくすることができ、発光部10bを破損し難くすることができる。
第5実施形態〔図14〜図16〕: 図14には本実施形態の放電管コネクタ24の斜視図を、図15には図14のSG−SG線断面図を、図16には図14のSH−SH線断面図を示す。本実施形態の放電管コネクタ24が第4実施形態の放電管コネクタ21と異なるのは、導電接続部29が、端部電極10aに係止する係止面部28に対して導電接続方向に貫通して設けられ、この係止面部28の両側の外周面28c,28cに導電接続部29の端部29b,29dがそれぞれ露出している点である。
係止面部28は第4実施形態の放電管コネクタ21における係止面部22と比較し、後述の導電接続部29の形状を除きほぼ同形状であり、その内周面も、図15で示すように、取付ける放電管10の端部の外形形状と相応する係止面28bを形成している。係止面部28には、その筒軸方向に対する垂直方向を導電接続方向とし、この係止面部28を貫通し、係止面部28両側の外周面28c,28cに露出する導電接続部29が設けられている。導電接続部29の端部電極10aとの接続端側の導電接触面29a,29cは、係止面28bに表出している。そして導電接続部29の基板電極との接続端側の導電接触面29bまたは導電接触面29dには加圧突起28dが形成されてその周辺面より突出している。導電接続部29における端部電極10aとの接触面は、図16で示すように、断面形状が円弧状であり、断面形状が円形状である端部電極10aに対して隙間が生じないように形成されている。
本実施形態の放電管コネクタ24では、基板電極側から端部電極側に至り、さらに基板電極の反対側にまで伸張して係止面部28を貫く導電接続部29を有する。即ち、導電接続部29が、端部電極10aが配置される部分を挟んでその両側に形成されるため、導電接続部29における端部電極10aとの接触面を大きくとることができる。よって、放電管10との電気的接続を十分に図ることができる。また、端部電極10aを同じ硬度の導電接続部29で両側から挟んで固定するため、放電管10の固定位置を安定させることができ、電気的接続を確実にすることができる。
また、本実施形態における放電管コネクタ24によれば、係止面部28を貫通する導電接続部29を備えるため、放電管10を機器に組み付ける際に導電接触面29b,29dのいずれか一方を回路基板と対向させれば導電接続することができ、組み付け作業を簡単にすることができる。
第6実施形態〔図17〜図19〕: 図17には本実施形態の放電管コネクタ31の斜視図を、図18には図17のSI−SI線断面図を、図19には放電管コネクタ31を押圧した際の断面図を示す。本実施形態の放電管コネクタ31が第5実施形態の放電管コネクタ24と異なるのは、導電接続部33の構成であり、特に放電管の端部電極10aとの導電接触面33a,33cの形状である。
係止面部32は第5実施形態の放電管コネクタ24における係止面部28と比較し、外周面32cはほぼ同形状であるが、図18で示すように、端部電極10aが差し込まれる係止面32bの形状が異なる。即ち、端部電極10aとの接続端側の導電接触面33a,33cが係止面32bに表出し、導電接触面33aと導電接触面33cで囲まれる空間が端部電極10aとの間で隙間V1をつくっている。つまり断面形状が円形である端部電極10aに対し、導電接触面33a,33cが平坦であって、かつ、端部電極10aの直径Dよりも導電接触面33a,33cの幅Hが幅広である。こうして段部電極10aが差し込まれる内部空間は直方体形状をなしている。また、導電接続部33は、導電電極10aとは反対側の導電接触面33b,33dが係止面部32の両側の外周面32c,32cに表出し、この導電接触面33b,33dが各々加圧突起32dを形成している。こうした構造を有するため、放電管を装着した放電管コネクタ31をストロボ装置などに組み付けると、加圧突起32dが導電接続方向に押圧されて、図19で示すように、係止面部32がやや外方に膨出しながら隙間V1が潰れる。そして二つの導電接触面33a,33cが端部電極10aを挟んで互いに接触する。
本実施形態における放電管コネクタ31によれば、放電管10を機器に組み付けた際に加圧突起32dの押圧によって隙間V1が潰れ、端部電極10aを導電接続部33の二つの導電接触面33a,33cで密着挟持するため、端部電極10aと導電接触面33a,33cとの接触面積を大きくすることができ、端部電極10aと導電接続部33とを確実に導電接続することができる。
なお、本実施形態では導電接続部33の端部電極10aとの接触面を平坦な矩形状としているが、図20で示すように、断面を楕円の円弧状とした導電接触面35a,35cを設け、導電接続方向を短軸とする楕円形状の隙間V2を形成する放電管コネクタ34とすることもできる。この実施形態では端部電極10aが差し込まれる空間が底面が楕円の円柱状を形成している。このようにすれば、加圧突起36aを導電接続方向に押圧した際に、図21で示すように、導電接続部35の二つの導電接触面34a,34cを接触させ、かつ、係止面部36の外方への膨出変形を小さくすることができる。
各実施形態の変形例: 上記各実施形態では導電接続部8,15,23,25や導電接続部16の各導電接触面8a,15a,23a,25a,16aを平坦面で例示したが、図22で示すように、これらの導電接続部8,15,16,23,25の導電接触面8a,15a,16a,23a,25aを端部電極10a,17aや反射板の外形形状と適合するように凹型の曲面形状とすることが好ましい。このようにすれば、導電接触面8a,15a,16a,23a,25aと端部電極10a,17aなどの電極や反射板との接触面積を大きくでき、導電接続部8,15,16,23,25の導電率を高めることができる。
導電接続部8,15,16,23,25,29,33については、ゴム状弾性体の内部に導電材11を均一分散させたものとすることもできる。例えば、ゴム状材料中に導電カーボンを混練して分散させた導電ゴムを用いることもできる。あるいは、柱状のゴム状弾性体の表面に導電塗膜を塗着したものや、ゴム状弾性体の内部に金属製のスプリングなどの弾性体を備えたものとすることができる。さらに、予めゴム状弾性体中で導電材が導通方向で連鎖的に連なる導電接続部8,15,16,23,25,29,33を製造しておくこともできる。このようにすれば、放電管コネクタ6,12,18,21,24,31を製造する際に、放電管コネクタ6,12,18,21,24,31成形用の金型内に導電接続部8,15,16,23,25,29,33をインサートして成形すればよく、金型構造を簡単にすることができる。
第1,第4〜第6実施形態の放電管コネクタ6,21,24,31に連結部14を設けたり、第2実施形態の放電管コネクタ12や第3実施形態の放電管コネクタ16から連結部14を取り除くといった変更が可能である。また、第4実施形態の加圧突起22eは、第2実施形態の放電管コネクタ12についても採用することができる。
第2実施形態の放電管コネクタ6や第3実施形態の放電管コネクタ18における連結部14は、ゴム状弾性体でなるものとしていたが、樹脂フィルムでなるものとすることができる。こうした放電管コネクタの場合は、放電管コネクタを成形する金型に連結部となる樹脂フィルムをインサートし、保持部12a,18aとなる液状樹脂組成物を注入して両者を一体に形成することができる。図23及び図24には、第4実施形態で示す保持部21aを樹脂フィルムでなる連結部27で繋いだ放電管コネクタ26を示す。連結部27に樹脂フィルムを用いたため、ゴム状弾性体を用いた連結部14と比べて樹脂フィルムの厚み方向での厚みを薄くすることができる。そのため、放電管コネクタ26を薄型化することができる。さらにまた、これらの連結部14,27については、金属薄板でなるものとすることができる。金属薄板を用いれば、樹脂板を用いた場合と同様に放電管コネクタの定形性を保つことができ、回路基板への組み付け時の位置合わせなどが容易である。但し、金属薄板を用いる場合は導電接続部8,15,16,23,25,29,33と導通しないように、また、周囲と接触しても導通しないように絶縁を施す必要がある。
第1実施形態の放電管コネクタの斜視図。 図1のSA−SA線断面図。 図2の領域Rの拡大断面図。 第2実施形態の放電管コネクタの平面図。 図4のSB−SB線断面図。 図4のSC−SC線断面図。 第3実施形態の放電管コネクタの平面図。 図7のSD−SD線断面図。 図7のSE−SE線断面図。 第3実施形態における放電管コネクタの製造説明図。 第3実施形態における放電管コネクタの説明図。 第4実施形態の放電管コネクタの斜視図。 図12のSF−SF線断面図。 第5実施形態の放電管コネクタの斜視図。 図14のSG−SG線断面図。 図14のSH−SH線断面図。 第6実施形態の放電管コネクタの斜視図。 図17のSI−SI線断面図。 第6実施形態の放電管コネクタを押圧した際の断面説明図。 第6実施形態の放電管コネクタにおける変形例の図18相当図。 第6実施形態の放電管コネクタにおける変形例を押圧した際の図19相当図。 各実施形態に共通する導電接続部の断面図。 実施形態の変形例の放電管コネクタの平面図。 図23のSJ−SJ線断面図。 一従来例のストロボ装置の分解斜視図。
符号の説明
1 閃光放電管
2a 端部電極(ピン端子)
2b 発光部
3 反射板
4 リード線
5 回路基板
5a 基板電極
6 放電管コネクタ(第1実施形態)
6a 保持部
7 係止面部
7a 切欠
7b 把持爪
7c 係止面
8 導電接続部
8a 導電接触面(端部電極との接続面側)
8b 導電接触面(基板電極との接続面側)
9 突片部
9a 段差部
10 放電管
10a 電極(ピン端子)
10b 発光部
11 導電材
12 放電管コネクタ(第2実施形態)
12a 保持部
13 係止面部
13a 開口
13b 底部
13c 把持爪
13d 切欠
13e 係止面
13f 外周面
13g 取付溝
13h 段部
14 連結部
15 導電接続部
15a 導電接触面(端部電極との接続面側)
15b 導電接触面(基板電極との接続面側)
16 導電接続部
16a 導電接触面(反射板との接続面側)
16b 導電接触面(基板電極との接続面側)
17 閃光放電管
17a 端部電極(ピン端子)
17b 発光部
18 放電管コネクタ(第3実施形態)
18a 保持部
19 係止面部
19a 開口
19b 底部
19c 係止面
19d 外面
20 成形金型
20a 上金型
20b 下金型
25 導電接続部
25a 導電接触面(端部電極との接続面側)
25b 導電接触面(基板電極との接続面側)
21 放電管コネクタ(第4実施形態)
21a 保持部
22 係止面部
22a 開口
22b 底部
22c 係止面
22d 外周面
22e 加圧突起
23 導電接続部
23a 導電接触面(端部電極との接続面側)
23b 導電接触面(基板電極との接続面側)
24 放電管コネクタ(第5実施形態)
24a 保持部
26 放電管コネクタ(変形例)
27 連結部
28 係止面部
28a 開口
28b 係止面
28c 外周面
28d 加圧突起
29 導電接続部
29a,29c 導電接触面(端部電極との接続面側)
29b,29d 導電接触面(基板電極との接続面側)
31 放電管コネクタ(第6実施形態)
31a 保持部
32 係止面部
32a 開口
32b 係止面
32c 外周面
32d 加圧突起
33 導電接続部
33a,33c 導電接触面(端部電極との接続面側)
33b,33d 導電接触面(基板電極との接続面側)
34 放電管コネクタ(第6実施形態の変形例)
35 導電接続部
35a,35c 導電接触面(端部電極との接続面側)
35b,35d 導電接触面(基板電極との接続面側)
36 係止面部
36a 加圧突起
36c 外周面
P ピン
V1,V2 隙間
D 直径(端部電極)
H 導電接触面の幅

Claims (16)

  1. 発光部と発光部の端部から突出する端部電極とを有する放電管に取付けて、該端部電極を回路基板の基板電極と接続する放電管コネクタにおいて、
    放電管の端部に取付ける保持部を備えており、該保持部に前記端部電極と前記基板電極とを導電接続する導電接続部を有することを特徴とする放電管コネクタ。
  2. 保持部がゴム状弾性体の成形体である請求項1記載の放電管コネクタ。
  3. 導電接続部を、磁性導電体が導電接続方向に配向してなる導電材で形成する請求項1または請求項2記載の放電管コネクタ。
  4. 導電接続部の端部電極との接触面を導電接続部の周辺面に対して突出させて設ける請求項1〜請求項3何れか1項記載の放電管コネクタ。
  5. 保持部に導電接続部と端部電極との導電接続方向で接触圧を高める加圧突起を設ける請求項1〜請求項4何れか1項記載の放電管コネクタ。
  6. 保持部が放電管の発光部の外周面に係止する係止面部を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の放電管コネクタ。
  7. 保持部が放電管の端部電極に係止する係止面部を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の放電管コネクタ。
  8. 導電接続部は端部電極との接触面が係止面部の係止面に表出する請求項7記載の放電管コネクタ。
  9. 係止面部が有底筒状である請求項6〜請求項8何れか1項記載の放電管コネクタ。
  10. 導電接続部が、端部電極に係止する係止面部に対して導電接続方向に貫通して設けられ、この係止面部の両側の外周面に導電接続部の端部がそれぞれ露出する請求項9記載の放電管コネクタ。
  11. 放電管の端部電極に対する導電接続部の二つの接触面が、端部電極の直径よりそれぞれ幅広に形成され、前記加圧突起の押圧時に、この端部電極の周りでこの二つの接触面が互いに接触可能である請求項10記載の放電管コネクタ。
  12. 放電管の一端側と他端側にそれぞれ取付ける前記保持部と、放電管の長手方向に沿って伸張して保持部どうしを繋ぐ連結部と、を備える請求項1〜請求項11何れか1項記載の放電管コネクタ。
  13. 連結部が放電管の発光部に設けられるトリガ電極を前記回路基板の他の基板電極に対して導電接続する導電接続部を有する請求項12記載の放電管コネクタ。
  14. 保持部が発光部からの光を反射する反射板の取付部を有する請求項1〜請求項13何れか1項記載の放電管コネクタ。
  15. 保持部と連結部がゴム状弾性体による一体の成形体である請求項11〜請求項14何れか1項記載の放電管コネクタ。
  16. 保持部がゴム状弾性体で連結部が樹脂フィルムによる一体の成形体である請求項12〜請求項14何れか1項記載の放電管コネクタ。
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