JP2008180167A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒への吸気充填効率の向上を図りつつ、各分岐管への分配性のEGRガスのバラツキを抑制し得るエンジンの吸気装置を提供する。
【解決手段】複数の気筒にそれぞれ連通する分岐管と、各分岐管が上流側で並列しつつ連通するサージタンクと、分岐管の並列方向における一方側からサージタンクに連通する吸気通路とを備えた吸気装置。サージタンクには、各分岐管に直接に連通する主チャンバーと、サージタンク内で分岐管の並列方向に延設された隔壁により主チャンバーと仕切られ、隔壁に形成された第1開口部を介して主チャンバーに連通する副チャンバーとが形成される。また、エンジン低回転領域では第1開口部を閉じ、高回転領域では第1開口部を開くように制御される第1バルブが設けられる。そして、サージタンクの上流側からEGRガスが供給される低中回転低負荷時には、第1バルブが第1開口部を開くように制御される。
【選択図】図8

Description

この発明は、多気筒エンジンの吸気装置、特に、複数の気筒にそれぞれ連通する分岐管と、各分岐管が上流側で並列しつつ連通する共通空間をなすサージタンクと、該分岐管の並列方向における一方側から該サージタンクに連通する上流吸気通路とを備えたエンジンの吸気装置に関する。
エンジントルクを増大させるために、吸気の充填効率を向上させることが有効であるが、従来、吸気の充填効率を向上させる方法として、吸気の動的効果を利用することが知られている。この吸気の動的効果を利用するために、エンジンが断続的に空気を吸い込むことにより生ずる吸気脈動や吸気干渉を防止する効果、及び、エアを一時的に溜めて密度を増し、流速を上げることにより吸気の充填効率を引き上げる効果をもたらすサージタンクを吸気系に設けることが広く行われている。
しかしながら、サージタンクが容量不変に構成される場合には、吸気系に対する吸気振動の共鳴が、エンジン回転数がある一定の回転数、あるいは、所定の回転数を中心とする制限範囲の回転数でしか得られず、低速から高速までの広い回転数領域で運転されるエンジンでは、その運転領域全域にわたり安定したエンジントルクを得ることができなかった。
この問題に対応し得る技術として、例えば下記特許文献1には、サージタンク内部に、弁体を介して互いに連通する主室及び副室を構成し、エンジン回転数に応じて、サージタンク容量を弁体の開閉により大小切り換え調整する技術が開示されている。
特開昭61−155619号公報
かかる従来の技術によれば、エンジンの運転状態に応じてサージタンクが容量可変に構成されることで、気筒への吸気充填効率を向上させることができる。例えばエンジンの低回転領域ではサージタンク容量が小さくなるように設定されることで、共鳴効果により吸気充填効率が上がり、その結果、低速トルクが向上させられる。加えて、この場合には、サージタンク容量が小さいため、エンジンのレスポンス改善が見込まれる。
ところで、従来、車両において、エンジンにおけるNOxの生成量を抑制すべく、気筒内で混合気の燃焼時の最高温度を低下させるために、排気の一部を吸気系に戻す排気ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)機構を採用することが広く知られている。このEGR機構によるEGRガスの供給は、通常、エンジン低中回転領域かつ低負荷である場合に利用される。すなわち、前述した従来技術によれば、これは、サージタンク容量が小さく設定される場合に対応する。しかしながら、従来、サージタンクに関して、サージタンク容量が小さくなるほどサージタンクから各気筒に通じる複数の分岐管へのガスの分配性のバラツキが大きくなり、その結果、エンジンのトルク変動が生じる特性が知られている。したがって、EGRガスの供給時に、エンジンのトルク変動を抑制するには、各気筒にEGRガスを均一に分配する工夫が求められる。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、サージタンク容量の可変化により気筒への吸気充填効率の向上を図りつつ、サージタンクから各分岐管へのEGRガスの分配性のバラツキを抑制し得るエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
そこで、本願の請求項1に係る発明は、複数の気筒にそれぞれ連通する分岐管と、各分岐管が上流側で並列しつつ連通する共通空間をなすサージタンクと、該分岐管の並列方向における一方側から該サージタンクに連通する上流吸気通路とを備えたエンジンの吸気装置において、上記サージタンクが、上記分岐管が並列する範囲にわたり設けられ、上記各分岐管に対して直接に連通する主チャンバーと、該サージタンク内部で上記分岐管の並列方向に延設された隔壁により該主チャンバーと仕切られ、上記隔壁に形成された第1開口部を介して該主チャンバーに連通する副チャンバーとを有し、上記第1開口部を開閉する第1バルブであって、エンジン回転数の低回転領域では該第1開口部を閉じる一方、エンジン回転数の高回転領域では該第1開口部を開くように制御される第1バルブが設けられるとともに、上記サージタンクの上流側から還流排気を供給するEGR機構が構成されており、エンジンが上記EGR機構による還流排気が供給される低負荷低中回転領域にある場合に、上記第1バルブが上記第1開口部を開くように制御される、ことを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記サージタンクの隔壁に上記第1開口部より小さい第2開口部が形成されるとともに、該第2開口部を開閉する第2バルブが設けられており、エンジンの中回転領域では、上記第1バルブが第1開口部を閉じる一方、上記第2バルブが上記第2開口部を開くように制御される、ことを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記サージタンクの上流側にスロットルバルブが設けられており、該スロットルバルブが閉じ状態に設定される減速時には、上記第1バルブが第1開口部を閉じるように制御される、ことを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る発明によれば、実質的にサージタンクの容量を変化させて共鳴効果や慣性効果等の動的効果により吸気充填効率の向上を図りながら、EGRガス供給時にサージタンクから各分岐管への分配性のバラツキを抑制することができ、エンジンのトルク変動を有効に抑制することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、中速回転域において、副チャンバーが第2開口部を介して主チャンバーと連通するレゾネータとして作用するように、上記第1及び第2バルブが制御されるため、トルク低下を改善することができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、スロットルバルブ下流側の容量が小さく設定されるため、減速フィーリングを向上させることができる。また、EGRガスが供給されるに伴いカーボンデポジットが各バルブやサージタンク内に生じた場合にも、上記サージタンクの上流側に設けられたスロットルバルブが閉じ状態に設定される減速時に、上記第1バルブが第1開口部を閉じるように制御されるため、それ以降に上記第1バルブが第1開口部を開くと同時に、主チャンバーと副チャンバーとの間における圧力差が作用してカーボンデポジットを除去することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン及びその吸気装置並びにそれらの周辺構成を概略的に示す図である。この図に示すように、エンジン1は気筒2内にピストン3を備えており、吸気系を構成する吸気通路7及び排気系を構成する排気通路8がピストン3の上方に形成された燃焼室4にそれぞれ連通するように配設されている。燃焼室4と吸気通路7との連通部分及び燃焼室4と排気通路8との連通部分は、吸気バルブ5及び排気バルブ6によりそれぞれ開閉される。
本実施形態では、吸気通路7の途中に、サージタンク12が設けられている。このサージタンク12の上流側には、図示しないアクセルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ14を含むスロットルボディ15が設けられており、スロットルバルブ14の開閉により吸気通路7への吸入空気量が調節される。なお、特に図示しないが、スロットルバルブ14の近傍には、その開度を検出するためのスロットルセンサが設けられている。また、スロットルボディ15の上流側には、吸入空気量を検出するためのエアフロセンサ16が配設され、更にその上流側には、エアクリーナ18が配設されている。
また、本実施形態では、排気通路8と吸気通路7との間に、同排気通路8内の排気ガスを吸気通路7へ還流して排気再循環を行うためのEGR機構が設けられている。より詳しくは、排気通路7からは排気還流通路としてのEGR通路21が分岐され、その一端側でスロットルボディ15とサージタンク12との間で吸気通路7に接続されている。また、EGR通路21の途中には、排気還流量調整弁としてのEGRバルブ22が配設されている。
更に、エンジン1及びその吸気装置その周辺要素を制御する構成として、エンジンコントロールユニット(図中の「ECU」)10が設けられている。本実施形態では、エアフロセンサ16からの検出信号に基づき吸入空気量を計測するエアフロメータ17やエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ(図中の「RPMセンサ」)19がECU10に接続されており、ECU10は、これらのセンサから受け取った信号に基づき、吸気装置その周辺要素を制御する。
図2及び3は、それぞれ、吸気装置及びその周辺要素(具体的には、スロットルボディ15,EGRバルブ22,アクチュエータ23)の斜視図及び平面図である。なお、以下の説明では、特に、吸気通路の一部として構成されるサージタンク12,サージタンク12の上流側における上流吸気通路13と、サージタンク12の下流側における分岐管11とを含む構成を、吸気装置と呼称する。
この吸気装置では、4本の分岐管11が並列して配設され、各分岐管11は、その下流側でそれぞれの気筒2に連通する一方、その上流側で共通空間をなすサージタンク12に連通している。また、サージタンク12は、4本の分岐管11が並列する範囲にわたり設けられ、その内部には、基本的に、主チャンバー31及び副チャンバー32が規定されるとともに、ロータリバルブ40が配設されている。かかる構成については、図4の(a)及び(b)を参照しながら後述する。更に、サージタンク12の上流側に設けられた上流吸気通路13は、その上流側でスロットルバルブ14を含むスロットルボディ15に連通している。加えて、この上流吸気通路13には、EGRバルブ22を備えたEGR通路21が接続されている。
図4の(a)は、サージタンク12の内部構成を示すべく、サージタンク12を一部切り欠いて示す斜視図である。このサージタンク12内には、分岐管11が並列する方向に延び内部空間を2つに仕切る隔壁30が設けられ、この隔壁30により、各分岐管11に対して直接に連通する主チャンバー31と、副チャンバー32とが規定されている。本実施形態では、主チャンバー31の容量に比べ副チャンバー32の容量が大きくなるように、隔壁30が配設されている。また、この隔壁30は、分岐管11が並列する方向(図3中の上下方向)に対して直交する方向(図3中の左右方向)における断面にて円弧状に形成されている。
更に、隔壁30には、主チャンバー31と副チャンバー32とを互いに連通させる第1開口部30a及び第2開口部30bが、円弧状壁部の周方向において隣接するように形成されている。本実施形態では、第1開口部30aがサージタンク12の幅方向におけるほぼ全域にわたって延びるように形成される一方、第2開口部30bがサージタンク12の幅方向(図3中の上下方向)における中央の一箇所に設けられ、第1開口部30aに比べて小さな開口サイズを有している。
加えて、図4の(b)に示すように、サージタンク12内には、円弧状の隔壁30に沿って回動するロータリバルブ40が配設されている。このロータリバルブ40は、サージタンク12の一端側に設けられたステッピングモータからなるアクチュエータ23により、第1及び第2開口部30a,30bの両方を同時に閉じる位置から第2開口部30b,第1開口部30aを順に開く位置まで段階的に駆動させられる。なお、図1に示すように、アクチュエータ23を用いたロータリバルブ40の駆動は、ECU10により制御される。
次に、図5の(a)〜(c)を参照しながら、ロータリバルブ40の回動に伴う第1及び第2開口部30a,30bの開閉動作について説明する。図5の(a)〜(c)は、ロータリバルブ40が各状態にあるサージタンク12の縦断面説明図(図3のX−X線に沿った縦断面説明図)である。
まず、図5の(a)に示す状態では、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bの両方を閉じている。この状態で、サージタンク12の総容量は主チャンバー31の容量に一致して最小となる。
また、図5の(b)に示す状態では、ロータリバルブ40が図5の(a)に示す状態から回動して、第2開口部30bを開くとともに第1開口部30aを閉じている。この状態では、副チャンバー32が、第2開口部30bを介して主チャンバー31と連通するレゾネータとして作用する。
更に、図5の(c)に示す状態では、ロータリバルブ40が図5の(b)に示す状態から更に回動して、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bの両方を全開にしている。この状態で、サージタンク12は、主チャンバー31及び副チャンバー32の総和容量を有する1空間からなる大容量タンクとして作用する。
このように、ロータリバルブ40は第1及び第2開口部30a,30bの両方を同時に閉じる位置から第2開口部30b,第1開口部30aを順に開く位置まで段階的に駆動させられるが、本実施形態では、かかるロータリバルブ40の駆動が、エンジン回転に関連付けられて制御されるようになっている。これに関連して、図5の(a)〜(c)に示す各開閉状態におけるエンジン1のトルク特性について、図6を参照しながら説明する。図6は、図5の(a)〜(c)に示される各開閉状態におけるエンジン回転数とトルクとの関係をあらわすグラフである。このグラフにおいて、横軸はエンジン回転数に対応し、縦軸はトルクに対応する。
まず、図5の(a)に示す状態では、サージタンク12の総容量は主チャンバー31の容量に一致して最小となり、共鳴効果の利用に寄与する構成を実現することができるため、一点鎖線L1で示すように、特にエンジン回転の低回転領域(符号R1で示す領域)においてピークが存在するトルク特性が得られる。
また、図5の(b)に示す状態では、副チャンバー32が、第2開口部30bを介して主チャンバー31と連通するレゾネータとして作用するため、破線L2で示すように、特にエンジン回転の中回転領域(符号R2で示す領域)においてピークが存在するトルク特性が得られる。
更に、図5の(c)に示す状態では、サージタンク12が、主チャンバー31及び副チャンバー32の総和容量を有する1空間からなる大容量タンクとして作用するため、破線L3で示すように、特にエンジン回転の高回転領域(符号R3で示す領域)においてピークが存在するトルク特性が得られる。
第1及び第2開口部30a,30bの各開閉状態において、かかるトルク特性が取得されることから、本実施形態では、基本的に、エンジン回転が低回転領域にある場合に、図5の(a)に示す状態をなすように、また、エンジン回転が中回転領域にある場合に、図5の(b)に示す状態をなすように、更に、エンジン回転が高回転領域にある場合に、図5の(c)に示す状態をなすように、ロータリバルブ40が駆動制御される。このように実質的にサージタンク12の容量を変化させることで、エンジン回転の低回転領域から高回転領域まで共鳴効果や慣性効果等の動的効果によりトルク谷を抑制して高いトルク特性を維持することができる。
加えて、本実施形態では、エンジン低中回転領域かつ低負荷である場合に、EGR通路21内に設けられたEGRバルブ22が開かれ、EGRガスがサージタンク12内へ供給されるが、このとき、サージタンク12から各分岐管11へEGRガスをより均一に分配するために、図5の(c)に示す状態をなすように、ロータリバルブ40が駆動制御される。これにより、サージタンク12から各分岐管11へのEGRガスの分配性のバラツキを抑制することができ、エンジン1のトルク変動を有効に抑制することができる。
より詳しくは、本実施形態では、図7に示すように、エンジン回転数とトルクとにより規定される平面上に、サージタンク容量の異なる各種モード(すなわち第1及び第2開口部30a,30bの開閉状態の異なる各種モード)に対応する領域が割り当てられ、エンジン回転数及びトルクに応じて、ロータリバルブ40がサージタンク容量を可変とするように回動制御されるようになっている。
図7において、S1は、エンジン1が低負荷低速領域にある場合に対応したアイドリング領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(a)に示すように第1及び第2開口部30a,30bの両方を閉じるように回動制御される。また、S2は、エンジン1が低負荷低中速領域にある場合(すなわちEGRガスが供給される場合)に対応したEGR領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(c)に示すように第1及び第2開口部30a,30bの両方を開くように回動制御される。
更に、S3は、エンジン1が軽・中負荷領域にある場合に対応した領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(a)に示すように第1及び第2開口部30a,30bの両方を閉じるように回動制御される。また、更に、S4は、エンジン1が高負荷中速領域にある場合に対応した領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(b)に示すように第1開口部30aを閉じる一方、第2開口部30bを開くように回動制御される。
また、更に、S5は、エンジン1が高負荷高速領域にある場合に対応した領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(c)に示すように第1及び第2開口部30a,30bの両方を開くように回動制御される。そして、S6は、エンジン1が高負荷低速領域にある場合に対応した領域をあらわし、この領域では、ロータリバルブ40が、図5の(a)に示すように第1及び第2開口部30a,30bの両方を閉じるように回動制御される。
図8は、エンジン回転数及びトルクに応じた吸気装置におけるロータリバルブ40の駆動制御処理についてのフローチャートである。この処理では、まず、エンジン回転数、スロットル弁開度,エア流量等の情報に対応した各種センサ信号が読み取られる(#11)。次に、エンジン1がアイドリング領域S1(すなわち低負荷低速領域)にあるか否かが判断され(#12)、その結果、アイドリング領域S1にあると判断された場合には、吸気装置の制御モードとして、アイドリングモードが採用される。このアイドリングモードでは、図5の(a)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを閉じるように回動制御される(#13)。また、一方、アイドリング領域S1にないと判断された場合には、続いて、エンジン1がEGR領域S2(すなわち低負荷低中速領域)にあるか否かが判断される(#14)。
ステップ#14の結果、EGR領域S2にあると判断された場合には、吸気装置の制御モードとして、EGRモードが採用される。このEGRモードでは、図5の(c)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを共に全開させるべく回動制御される(#15)。また、一方、EGR領域S2にないと判断された場合には、続いて、エンジン1が高負荷領域にあるか否かが判断される(#16)。
ステップ#16の結果、高負荷領域にないと判断された場合には、エンジン1が軽・中負荷領域S3にあるとされ、吸気装置の制御モードとして、軽・中負荷モードが採用される。この軽・中負荷モードでは、図5の(a)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを閉鎖すべく回動制御される(#22)。また、一方、高負荷領域にあると判断された場合には、続いて、エンジン1が中回転領域にあるか否かが判断される(#17)。
ステップ#17の結果、中回転領域にあると判断された場合には、エンジン1が高負荷中速領域S4にあるとされ、吸気装置の制御モードとして、高負荷中速モードが採用される。この高負荷中速モードでは、図5の(b)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1開口部30aを閉鎖し第2開口部30bを開くべく回動制御される(#21)。また、一方、中回転領域にないと判断された場合には、続いて、エンジン1が高回転領域にあるか否かが判断される(#18)。
ステップ#18の結果、高回転領域にあると判断された場合には、エンジン1が高負荷高速領域S5にあるとされ、吸気装置の制御モードとして、高負荷高速モードが採用される。この高負荷高速モードでは、図5の(c)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを共に全開させるべく回動制御される(#20)。また、一方、高回転領域にないと判断された場合には、エンジン1が高負荷低速領域にあるとされ、吸気装置の制御モードとして、高負荷低速モードが採用される。この高負荷低速モードでは、図5の(a)に示すような状態になるように、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを閉鎖すべく回動制御される(#19)。#13,#15,#19,#20,#21,#22の各ステップで吸気装置の制御モードと所定のモードが設定されると、処理が終了される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、基本的には図5の(a)〜(c)に示したように実質的にサージタンク12の容量を変化させることで共鳴効果や慣性効果等の動的効果により吸気充填効率の向上を図りながら、例えばエンジン1がEGR機構によるEGRガスが供給される低負荷低中回転領域にある場合には、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bの両方を開くように回動制御されるなど、各種領域に応じたサージタンク12の容量制御が実行されることにより、エンジン1のトルク変動をより有効に抑制することができる。
また、特に図示しないが、スロットルバルブ14が閉じ状態に設定される減速時に、ロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bの両方を閉じるように制御されることで、スロットルバルブ下流側の容量が小さく設定されるため、減速フィーリングを向上させることができる。また、それによれば、EGRガスが供給されるに伴いカーボンデポジットが各バルブやサージタンク内に生じた場合にも、それ以降にロータリバルブ40が第1及び第2開口部30a,30bを開くと同時に、主チャンバー31と副チャンバー32との間における圧力差が作用してカーボンデポジットを除去することができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、第1開口部30a及び第2開口部30bが単体のロータリバルブにより段階的に開閉制御されたが、これに限定されることなく、第1開口部30a及び第2開口部30bをそれぞれ開閉制御する第1バルブ及び第2バルブが別個に設けられてもよい。
本発明の実施形態に係るエンジン及び吸気装置並びにそれらの周辺要素を概略的に示す説明図である。 上記吸気装置及びその周辺要素の斜視図である。 上記吸気装置及びその周辺要素の平面図である。 (a)上記吸気装置におけるサージタンクの内部構成を示すサージタンクの一部切欠き斜視図である。 (b)図4の(a)に示す構成に、サージタンク内に配設されるロータリバルブを加えて示す斜視図である。 (a)ロータリバルブが第1及び第2開口部を閉じた状態にあるサージタンクを含む吸気装置の縦断面説明図である。 (b)ロータリバルブが第1開口部を開くとともに第2開口部を閉じた状態にあるサージタンクを含む吸気装置の縦断面説明図である。 (c)ロータリバルブが第1及び第2開口部を開いた状態にあるサージタンクを含む吸気装置の縦断面説明図である。 図5の(a)〜(c)に示される各状態におけるエンジン回転数とトルクとの関係をあらわすグラフである。 エンジン回転数とトルクとにより規定される平面上に割り当てられ、サージタンク容量の異なる各種モードに対応する領域をあらわすグラフである。 エンジン回転数及びトルクに応じた吸気装置におけるロータリバルブの駆動制御処理についてのフローチャートである。
符号の説明
1…エンジン,2…気筒,11…分岐管,12…サージタンク,13…上流吸気通路,30…隔壁,30a…第1開口部,30b…第2開口部,31…主チャンバー,32…副チャンバー,40…ロータリバルブ,S1…アイドリング領域(低負荷低速領域),S2…EGR領域(低負荷低中速領域),S3…軽・中負荷領域,S4…高負荷中速領域,S5…高負荷高速領域,S6…高負荷低速領域。

Claims (3)

  1. 複数の気筒にそれぞれ連通する分岐管と、各分岐管が上流側で並列しつつ連通する共通空間をなすサージタンクと、該分岐管の並列方向における一方側から該サージタンクに連通する上流吸気通路とを備えたエンジンの吸気装置において、
    上記サージタンクが、上記分岐管が並列する範囲にわたり設けられ、上記各分岐管に対して直接に連通する主チャンバーと、該サージタンク内部で上記分岐管の並列方向に延設された隔壁により該主チャンバーと仕切られ、上記隔壁に形成された第1開口部を介して該主チャンバーに連通する副チャンバーとを有し、
    上記第1開口部を開閉する第1バルブであって、エンジン回転数の低回転領域では該第1開口部を閉じる一方、エンジン回転数の高回転領域では該第1開口部を開くように制御される第1バルブが設けられるとともに、上記サージタンクの上流側から還流排気を供給するEGR機構が構成されており、
    エンジンが上記EGR機構による還流排気が供給される低負荷低中回転領域にある場合に、上記第1バルブが上記第1開口部を開くように制御される、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 上記サージタンクの隔壁に上記第1開口部より小さい第2開口部が形成されるとともに、該第2開口部を開閉する第2バルブが設けられており、
    エンジンの中回転領域では、上記第1バルブが第1開口部を閉じる一方、上記第2バルブが上記第2開口部を開くように制御される、ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装置。
  3. 上記サージタンクの上流側にスロットルバルブが設けられており、該スロットルバルブが閉じ状態に設定される減速時には、上記第1バルブが第1開口部を閉じるように制御される、ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装置。
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