JP2008178677A - ゴルフカート運行管理方法及びそのためのゴルフカート運行管理システム - Google Patents

ゴルフカート運行管理方法及びそのためのゴルフカート運行管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】ゴルフカートに設けるカート無線機として小電力のものを用いても基地局との間の無線による送受信を支障なく行えるようにし、以てゴルフカート運行管理に要する設備費、維持コストの低減を図るゴルフカート運行管理方法及びそれに用いるゴルフカート運行管理システムを提供する。
【解決手段】各ゴルフカート2にカート無線機30を、ゴルフ場内の一又は複数箇所には中継器10を、クラブハウスには、基地局無線機(送受信回路)22等を、それぞれ配置し、カート無線機30から基地局無線機22への無線による送信も、基地局無線機22からカート無線機30への無線による送信も、中継器10を介して行う、或いは行うようにしてなる。更に、各カート無線機30として電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機を用い、更には、中継器10としてソーラーバッテリを主電源とするものを用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゴルフ場内をゴルフプレイヤーと共に走行するゴルフカートのゴルフ場内における位置をゴルフ場の任意の箇所、例えばクラブハウス等に設けた基地局において把握・認識し、ホール間の移動や待ち時間を除いた純粋なプレー時間を算出し、ゴルフカートの運行について管理するゴルフカート運行管理方法及びそれに用いるゴルフカート運行管理システムに関する。
ゴルフ場においては、数人(3〜5人)のプレーヤからなる各パーティーを一定時間(数分間)間隔をおいて順次スタートさせながら各ホール順にプレーを円滑に進行させ、複数のパーティーが一つのホールに集中(プレーが渋滞)することのないようにゴルフ場全体において円滑にプレーが行われるようにすることが、ゴルフ場を利用する各プレーヤーやゴルフ場の経営者にとって好ましいが、それは容易なことではない。
尤も、専門の熟練したキャディを多く擁するゴルフ場の場合には、その熟練したキャディの采配により比較的円滑に各パーティーのプレーの進行を円滑に行わせることはでき得る。
しかし、一般にゴルフ場においては、運営コストの低減のための省力化の必要性等からキャディ不足又はキャディー廃止の傾向があり、多くのゴルフ場においては円滑なプレーを進行させるようにすることが実際上極めて難しいと言うのが実状である。
そこで、キャディに代わる移動可能なゴルフカート(キャディカート)をゴルフ場内に多数配置し、各ゴルフカートの動きと位置をクラブハウスに設けた基地局にて把握・認識し、その認識結果に基づいて、円滑なプレーの進行に必要な指示を、それを必要とするゴルフカートに送るというカート運用管理システムが開発され、普及しつつある。
このシステムは、一般に、人工衛星からのGPS(Global Positioning System:汎地球測位システム)信号を受信する受信機及びその信号を処理して送信する送信機からなるカート無線機を各ゴルフカートに設置し、クラブハウス内には各カート無線機からの送信信号を受信し、その信号を処理して各ゴルフカートの位置を認識、表示する基地局を設け、その基地局にて各ゴルフカートの位置の認識結果に基づいて所要時間を算出したり、必要な指示、警告等の信号を各ゴルフカートのカート無線機に送ることができるようになっている(特許第2792149号公報、特許第2894410号公報)。
特許第2792149号公報 特許第2894410号公報
ところで、各ゴルフカートに設けるカート無線機は高価であり、ゴルフカートの数を必要充分な用意すると、当然に用意するカート無線機の数も多くなり、カート運用管理システムの設置、維持に必要な費用が大きな負担になり、ゴルフ場経営の圧迫要因になり得ると言う問題があった。
というのは、一つのゴルフ場は、コース全長が例えば6000ヤード〜7500ヤードと相当に広く、ゴルフコースには基地局のあるクラブハウスからの距離が1kmを越える場所が多くある。また、ゴルフ場の多くは山間部に建設される。しかも、コース毎にプレイの難しさを適宜に変えるために丘陸を活用し、山の部分や谷の部分を積極的に設けるよう設計されているので、クラブハウスとの間に大小の山や谷が介在する箇所も多く存在する。
従って、ゴルフカートに設けるカート無線機は、信号を1kmを充分に越える距離まで送る程度の出力を有するものでなければならない。当然のことながら、電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機は使用することができず、そのため電波法による規定が厳しく、大出力で複雑な高価格な無線機を使用せざるを得なかった。
依って、カート運用管理システムの構成に必要な設備費が高くなり、また、維持に必要なコストも高くなりがちだった。
また、ゴルフカート運行システムには、利用者(プレーヤ)又は利用者が紹介したプレーヤのプレー時間が著しく長く遅延の原因となる場合、プレーヤに適切なアドバイスを促すことやゴルフ場側の対処策を講じることが求められる。上記特許文献1は、プレーヤのトータルの所要時間を算出することは可能なシステムではあるが、ホール間の移動や待ち時間を除いた純粋なプレー時間を算出することは皆無である。したがって、実際にプレーヤがどれだけの時間をプレーに要しているのか不明であり、単にプレーヤの問題なのか、それ以外の問題要素があるのか、管理者が判断することは難しいという問題点があり、遅延の原因を把握し適切に対処することができなかった。
本発明は、上記のような問題を解決すべく為されたものであり、ゴルフカートに設けるカート無線機として小電力のものを用いても基地局との間の無線による送受信を支障なく行えるようにし、遅延プレーを解消してサービスを改善し、ゴルフカート運行管理に要する設備費、維持コストの低減を図ることを目的とする。
本発明の、更なる目的は、ホール間の移動時間や待ち時間を除いた純粋なプレー時間を算出して遅延の原因を把握し、効果的に対処可能なゴルフカート運行管理方法及びそのためのゴルフカート運行管理システムを提供することにある。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るゴルフカート運行管理システムは、
ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置して成ることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のゴルフカート運行管理システムにおいて、
前記各カート無線機は、電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2又は3記載のゴルフカート運行管理システムにおいて、
前記中継器は、ソーラーバッテリを主電源とするところの電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システムにおいて、
基地局はゴルフ場の地図情報として各ホールをスタートループ、プレーループ、アウトループの少なくとも3つの領域に区分けした情報を有しており、対象ゴルフカートが前記スタートループ内に入った信号を中継器を介して受信する手段と、
前記受信した信号を基に前記対象ゴルフカートが遅延しているか否かを、同基地局が予め設定した標準所要時間や条件を比較して判定する手段と、
遅延と判定した対象ゴルフカートへ警告信号を発信し、同対象ゴルフカートを基地局の出力表示手段上に遅延の程度に応じた色で表示する手段と、
前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属さず、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離外である場合には、ショット禁止を解除する信号を前記対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を開始させる手段と、
前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属し、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離内である場合には、ショットを禁止する信号を対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を停止させ、同停止時間を待ち時間として算出する手段と、
対象ゴルフカートが前記プレイループ及びアウトループを出た信号を受信すると、前記プレー時間の加算を停止する手段と、
前記アウトループから出た時間から次のホールのスタートループへ入るまでの時間を移動時間として算出する手段を有することを特徴とする
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システムにおいて、
基地局はゴルフプレイヤーの性質を特定して該性質毎に登録させ、ゴルフプレイヤーの性質毎に純粋なプレー時間を集計し記録することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システムにおいて、
基地局が各ゴルフカートから送信された信号により全カートの位置を認識し、遅延しているゴルフカートを判定した場合には、指示信号を前記ゴルフカートへ送信し、同ゴルフカートは応答指示を受け入れて数秒後に指示メッセージを発信することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システムにおいて、
基地局で予め性質が重要顧客として登録されたゴルフプレイヤーのゴルフカートについては、同基地局の出力表示手段上に特別色として表示することを特徴とする。
請求項8に記載した発明に係るゴルフカート運行管理方法は、
ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置し、
上記基地局が、上記各ゴルフカートが具備する各カート無線機から送信された信号を上記中継器経由で上記基地局無線機にて受信し、更にその信号を処理して当該ゴルフ場における各ゴルフカートの位置を認識し、更には表示し、上記各ゴルフカートに対して必要な情報、指示を上記基地局無線機から上記中継器経由で送信してゴルフ場内の各ゴルフカートの運行を管理することを特徴とする。
請求項9に記載した発明に係るゴルフカート運行管理方法は、
ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置し、
上記基地局が、上記各ゴルフカートが具備する各カート無線機から送信された信号を上記中継器経由で上記基地局無線機にて受信し、更にその信号を処理して当該ゴルフ場における各ゴルフカートの位置を認識し、更には表示し、上記各ゴルフカートに対して必要な情報、指示を上記基地局無線機から上記中継器経由で送信すると共に、プレー時間を正確に算出してゴルフ場内の各ゴルフカートの運行を管理しており、
上記基地局はゴルフ場の地図情報として各ホールをスタートループ、プレーループ、アウトループの少なくとも3つの領域に区分けした情報を有しており、対象ゴルフカートが前記スタートループ内に入った信号を中継器を介して受信するステップと、
前記受信した信号を基に前記対象ゴルフカートが遅延しているか否かを、同基地局が予め設定した標準所要時間や条件を比較して判定するステップと、
遅延と判定した対象ゴルフカートへ警告信号を発信し、同対象ゴルフカートを基地局の出力表示手段上に遅延の程度に応じた色で表示するステップと、
前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属さず、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離外である場合には、ショット禁止を解除する信号を前記対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を開始させるステップと、
前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属し、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離内である場合には、ショットを禁止する信号を対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を停止させ、同停止時間を待ち時間として算出するステップと、
対象ゴルフカートが前記プレイループ及びアウトループを出た信号を受信すると、前記プレー時間の加算を停止するステップと、
前記アウトループから出た時間から次のホールのスタートループへ入るまでの時間を移動時間として算出するステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、ゴルフ場内に中継器を設け、各ゴルフカートの各カート無線機と例えばクラブハウスに設置された基地局との間の無線による送受信を、その中継器を介して行うようにしたので、ゴルフカートの無線機は基地局まで無線送信信号が到達するような出力は必要ではなく、中継器まで無線送信信号が到達する出力さえあれば良く、カート無線機として、小電力タイプの無線機、例えば、電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機を用いても支障なくゴルフカート運行管理を行い得るようにすることが可能となる。また、中継器は、ソーラーバッテリを主電源とするところの電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機としたので、中継器に対する電源配線を無用にできる。従って、ゴルフカート運行管理に要する設備費、維持コストの低減を図ることができる。
また、基地局はゴルフ場の地図情報として各ホールをスタートループ、プレーループ、アウトループの3つに領域に区分けした情報を有し、それぞれのループ内において対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同ループ内に属さないか、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が設定距離内か、等の情報からショットの禁止又は禁止解除の信号を対象ゴルフカートへ送信すると共に、前記信号に基づいてプレー時間の加算と停止を行うので、ホール間の移動時間や待ち時間、及び同移動時間と待ち時間を除いた純粋なプレー時間を算出することができ、遅延の問題を正確に把握して適切に対処することができる。のみならず、ショットのタイミングを安全に指示して適切なプレーの進行に寄与する。
前記基地局がゴルフプレイヤーの性質を特定して登録し、プレイヤー毎に又はゴルフカートの利用者の単位毎にプレー時間を集積し記録する構成とされているので、例えば登録済みゴルフプレイヤー、同登録済みゴルフプレイヤーから紹介された紹介ゴルフプレイヤー、重要顧客等の性質を特定させると、各ゴルフプレイヤー毎のプレー時間をプレー終了後に出力可能となり、更に顕著にプレー時間の遅い紹介ゴルフプレイヤーを紹介した登録済みゴルフプレイヤーへゴルフプレーに対する適切なアドバイスを要請し、又は適切なゴルフプレイヤーを紹介するべき旨の要望を行い、遅延プレーの少ないゴルフ運行に寄与せしめる。
また、上記基地局が各ゴルフカートから送信された信号により全カートの位置を認識し、遅延しているゴルフカートがある場合には、指示信号を当該ゴルフカートへ送信し、同ゴルフカートを操作するキャディによる手動のオン操作等により発信指示を受けて数秒後に指示メッセージを発信させる。つまり、ゴルフカートの指示メッセージにより客観的に指示して、顧客であるゴルフプレイヤーが遅延プレーの指示に対して持つ悪感情を緩和できるし、キャディー等が発信指示を行うと数秒後に発信するので、プレー中に指示メッセージを発信させることを防止して、それに伴う大きなトラブルの発生を抑制できる。
更に、前記基地局で重要顧客として登録されたゴルフプレイヤーのゴルフカートについては、同基地局の出力表示手段上に特別色で表示されるので、コース管理者の目を特に注意しなければならない重要顧客のゴルフカートの動きを容易に注目することができ、プレーの進行状況を容易に把握できると共に、問題等が発生したことを素早く検知し、速やかに対処可能なサービスの提供に寄与できる。
本発明の実施の形態は、基本的には、ゴルフ場内に中継器を設け、ゴルフカートのカート無線機とクラブハウスの基地局との間の無線による送受信を、その中継器を介して為されるようにしたものであるが、上述したように、各ゴルフカートの無線機として電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機を用いるのが好適である。というのは、電波法による規定が緩く、また、機器の価格が低く、維持費も安いからである。
更に、中継器としてソーラーバッテリを主電源とするところの電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機を用いるのが最良の形態である。というのは、その中継器の価格が低く、維持費も安いのみならず、ゴルフプレイが行われる昼間時には通常のバッテリによることなく、そのソーラーバッテリから電源電圧の供給を受けることができるからである。
尚、各ゴルフカートのカート無線機は、単に、GPS信号を受信し、その信号を処理して得た位置を示す信号を、ゴルフカートのID(identification:各ゴルフカートに自身を示すものとして与えられた互いに異なる認識番号)信号等を伴って送信するのみならず、異常事態が発生した緊急時に通報をするための緊急時通報も行うことができるようにされている。例えば、緊急時通報ボタンを備え、それを押す等の操作すると、緊急時通報信号を送信するようにされている。
また、カート無線機は、クラブハウス等に設けられた基地局からの指示(もっと急ぐようにとか、もっとゆっくりとかの指示)或いは警告(例えば落雷等のおそれがあり、クラブハウスに戻るようにとの警告)をする信号をそのゴルフカートを指定するID信号を伴って受信した場合、その指示、警告を音声(或いはディスプレイによる映像表示)にて行う機能も有する。従って、スピーカ等の音声発生装置を備えている。
また、クラブハウス等に設置される基地局は、中継器を介して受けた各ゴルフカートのカート無線機からの信号を受け取って、各ゴルフカートの位置を認識し、その認識結果をディスプレイにより色別に表示するようにされ、その表示を管理担当者により或いは予め設定されたルールに基づくプログラムにより各ゴルフカートへの必要な指示を送信する機能をも有する。
更には、異常事態、例えば落雷の危険等、緊急時に通報をする機能も有している。
以下、本発明を図示した実施例に基いて詳細に説明する。
図1〜図は本発明の一つの実施例を説明するもので、図1はゴルフ場のレイアウトを示す平面図、図2はゴルフカート、中継器及び基地局の間の無線信号の送受信の説明図、図3は中継器を示す斜視図、図4はゴルフカートに設けた無線機の回路構成を示す回路ブロック図、図5は中継器の回路構成を示す回路ブロック図、図6は基地局の回路構成を示す回路ブロック図である。図7は基地局が有する地図情報の一例である。図8及び図9は、本発明のゴルフカート運行管理方法の手順を示すフローチャートである。
先ず、図1〜図3を参照して、本実施例の概要を説明する。
図1に示すように、このゴルフ場は18のホールを有し、同図において、各ホールの番号を○で囲んだ数値1〜18で示す。CHはクラブハウスを示す。このクラブハウスCH内に基地局を有する。このゴルフ場には、多数のゴルフカートが走行しており、そのゴルフカートの或る時点における位置を図1においてやや大きなドットマークで示す。因みに図示例では黒丸であるが、実際では遅延時間に応じた色別で表示されている。
ゴルフ場内の複数箇所(本実施例においては3箇所)に、後で詳述する中継器が設置されている。その設置箇所を図1において□マーク内に×を加えたマークで示す。この設置箇所は、ゴルフ場内ゴルフカート走行する可能性のあるどの場所にゴルフカートが存在してもいずれかの中継器によりゴルフカート内のカート無線機からの信号を受信してクラブハウスCH内の基地局に送信できる条件を満たす位置に設定されている。本実施例においては、中継器の設置箇所が3箇所と複数箇所であるが、ゴルフ場の形状、大きさによっては一箇所でも良い場合もあり得る。
次に、図2を参照して本実施例の特徴について説明する。
2は一つのゴルフカートで、後で詳述するカート無線機が設置されている。4はGPS信号受信用のGPSアンテナ、6は次に述べる中継器10との間で無線信号を送受信する送受信アンテナである。
、8はGPS信号を発生する人工衛星で、カート無線機は複数の人工衛星(図面では便宜上二つの人工衛星のみを記載したが、それ以上の数の人工衛星からGPS信号を受ける。)からのGPS信号を受信することにより自身の位置を検出する機能を有し、更にはその検出結果を送信する機能も有する。他の機能も有するが、それらの詳細は後の説明で明らかにする。
次に、図3を参照して中継器について説明する。
中継器10は、上記ゴルフカート2内のカート無線機と次に説明する基地局12との間の無線による送受信の中継手段として機能する。この中継器10は、上述したようにゴルフ場内に位置を固定されて設置されている。16は例えばコンクリートからなる土台ブロック、18は中継器10を保持するポールで、土台ブロック16に上方に向けて垂直に固定されている。
中継器10は、具体的にはポール18の上端よりやや低い位置に設置されている。ポール18の上端にはソーラーバッテリ用パネル(太陽光発電パネル)20が固定されている。中継器10の回路用の電源は、前記ソーラーバッテリにより供給されるようになっているため、中継器に対する電源配線を無用にできる。尚、予備的に通常のバッテリーも設けられているが、詳細は後で明らかにする。
上記基地局12は、一般にクラブハウスCH内に設けられ、送受信回路22と、例えばデータベース、半導体メモリ等の記憶部や演算処理部等を有するパーソナルコンピュータからなる信号処理回路24と、ディスプレイ26とからなる。26aはキーボード、26bはマウスである。28は送受信アンテナで、このアンテナ28を通じて中継器10と上記基地局12との間での無線による送受信が為される。前記信号処理回路24内の記憶部には、図1に示したゴルフ場の全体の地図情報が記録格納されている他、図7に示すような各ホールをスタートループSL、プレーループPL、アウトループOLの3つの領域に区分けし、更に、ショットの禁止及び禁止解除を促す設定距離をショット禁止線Lで表示した地図情報を有している。後述するが基地局12は先行ゴルフカートが前記ショット禁止線Lを越えると、後方に控える対象ゴルフカートへショットの禁止解除信号を送信する処理を行う。
次に、図4〜図6を参照してカート無線機、中継器及び基地局の回路構成を説明する。
先ず、図4を参照してカート無線機30の回路構成を説明する。この無線機30の無線規格仕様は、適合規格が電波法に定める特定無線設備のうちの特定小電力データ伝送である。無線規格がARIB STD T−67であり、周波数が429MHz帯域(429.2500MHz〜429.7375MHz 12.5kHz間隔、40波のうちの1波)であり、送信出力が10mW(公称値)であり、アンテナがロッドアンテナ(利得 +2dBi以下)であり、通信方式が単信方式であり、変調方式が2値FSK直接制御であり、符号
及び速度が2400bpsであり、暗号認証がなしであり、通信データがパケット通信である。
40はGPSレシーバーである。GPSアンテナ4を通じて人工衛星8、8、・・・からのGPS信号を受信し、受信すると、その信号を適宜処理してマイクロコンピュータ部(以下「マイコン部」という。)42に送る。
マイコン部42はGPSレシーバー40からの信号を受け、その信号を演算等の処理をしたうえで送信回路44に送るほか、受信回路46からの信号を受けてその信号を処理し、音声合成回路48に音声合成データを送出し、その音声合成回路48に指示、警告等の音声合成の処理をさせてスピーカ50に指示、警告等の音声を発生させたり、ディスプレイ54にその指示、警告等の文字表示をさせたり、GPS信号の受信、中継器10との間の送受信に関する通信状態を表示する通信状態表示用LED(発光ダイオード)にそれを点灯させる信号を送る動作をする。カート無線機30は、上記GPSレシーバー40が常時受信するGPS信号を、約10秒に1回中継器10を介して基地局12へ送信している。
マイコン部42は、操作ユニット56、通報ボタン58〜58の操作が為されたとき発生する操作信号を受けてその処理をし、送信回路46に信号を送る。また、データ信号の作成処理の他、カート無線機30の各回路の動作制御をも行う。更に、本無線機30はカート間の距離検出信号を受けて距離表示をする機能も有する。
60はスイッチング回路で、アンテナ6を、送信回路44に接続して送信モードにしたり、受信回路46に接続して受信モードにするモード切換のスイッチングを行う。このスイッチングは一定のルールに基づいて略一定の短い周期(例えば、数十秒〜数百分の1秒)で常に繰り返して行われる。
62は電源部で、電源スイッチ64がオンされるとバッテリー(12V〜24V)から電圧を受けたうえで、無線機30内各部に電源電圧を供給して無線機30を動作状態にする。
このカート無線機30は、ゴルフ場内を走行する各ゴルフカート2の各々に設置され、互いに異なるID(identification)を有する。そして、GPS信号を受けて自己の位置を検出し、その検出結果を上記IDと共に無線の信号で送信する。また、操作ユニット56の操作、通報ボタン58〜58の操作が為されたときもその操作信号を処理して上記IDと共に無線の信号で送信する。この送信動作は、送信モードの時に為される。
また、基地局12からの無線による指示、警告を示す信号(音声データ或いは文字表示データ)を受けると、それに応じて指示、警告を音声或いは表示によりゴルフカート2内の者に知らせる。この受信動作は、受信モードの時に為される。因みに一例として遅延プレーに対する指示をゴルフプレイヤーに行う際には、一例として、キャディーが遅延を認めた又は基地局12からの無線による指示信号がある場合に、図示することは省略したがゴルフカート2に設けられた操作ユニット内又は他の箇所に指示発生ボタンを設けておき、ゴルフプレイヤーがゴルフを行い又は同カート2を使用するタイミングを見計らって前記指示発生ボタンを押す。すると数秒後に機械的な指示メッセージが発生される構成が好適に実施される。つまり、ゴルフカートから発せされる指示メッセージにより客観的に指示して、顧客であるゴルフプレイヤーが遅延プレーの指示に対して持つ感情を緩和できるし、キャディー等が発信指示を行うと数秒後に発信するので、プレー中に指示メッセージを発信させることを防止して、キャディーとの大きなトラブルの発生を抑制できる。
次いで、図5を参照して中継器10の回路構成を説明する。
本中継器10の無線規格仕様は、適合規格が電波法に定める特定無線設備のうちの特定小電力データ伝送であり、無線規格はカート無線機30と同じである。
70は送受信アンテナ、72はスイッチング回路で、アンテナ50を、送信回路74に接続して送信モードにしたり、受信回路76に接続して受信モードにするモード切換のスイッチングを行う。
78はマイコン部で、受信モードの時には、送受信アンテナ70からの信号を受信回路76を介して受けて、記憶その他の処理をし、送信モードの時にはその受けた信号を送信回路74に送ってスイッチング回路72及び送受信アンテナ70から送信する。
80は電源回路で、太陽光発電モジュール82[前記ソーラーバッテリ用パネル(太陽光発電パネル)20を一部として有する]により発生した電圧を充電回路84越しに受けて電源電圧を発生し、中継器10の各部に供給する。尚、86は予備電源を成すバッテリーであり、太陽光発電モジュール82で発生する電力が不充分の時はこのバッテリー86から電力が供給される。
この中継器10は、カート無線機30或いは基地局12からの受信信号を適宜送信する動作を常に繰り返す。
次いで、図6を参照して基地局12の回路構成を説明する。
この基地局12は、クラブハウスCH内に設けられ、ゴルフカート運行管理の拠点となり、送受信回路(基地局無線機)22と、信号処理回路(パーソナルコンピュータ)24及び出力表示手段26、入力手段26aからなる。
基地局12の送受信回路22は、適合規格が電波法に定める特定無線設備のうちの特定小電力データ伝送である無線機からなり、その無線規格はカート無線機30、中継器10と同じである。
先ず、送受信回路(基地局無線機)22について回路構成の説明をする。
90はスイッチング回路で、アンテナ28を、送信回路92に接続して送信モードにしたり、受信回路94に接続して受信モードにするモード切換のスイッチングを行う。96はマイコン部で、受信モードの時には、送受信アンテナ28からの信号を受信回路94を介して受けて適宜処理をし、送信モードの時にはその受けた信号を送信回路92に送ってスイッチング回路90及び送受信アンテナ28から送信させる。このマイコン部96は、上記信号処理回路(パーソナルコンピュータ)24とは、シリアル通信回路98を介してシリアルデータの送受信という態様で信号のやりとりを行う。
更にマイコン部96は、管理者が入力手段26aによりゴルフプレイヤーの性質を特定して登録すると、性質毎にプレー時間を集積し記録する。前記性質とは例えば登録済みゴルフプレイヤー、同登録済みゴルフプレイヤーから紹介された紹介ゴルフプレイヤー、重要顧客等であり、クラブハウスにおける受付の時点で、予めパソコンを通じて一括入力される。前記のように別々に登録することで、各ゴルフプレイヤー毎のプレー時間をプレー終了後に出力可能となり、更に顕著にプレー時間の遅い紹介ゴルフプレイヤーを紹介した登録済みゴルフプレイヤーへ適切なゴルフプレイヤーを紹介するべき旨の警告を行うことができる。
のみならず、マイコン部96は出力表示手段26へゴルフカートの位置を表示させるだけでなく、遅延時間に応じて同表示されるゴルフカートの色を変化させる処理を行う。重要顧客の場合には上述の登録時に重要顧客と認識すると、特別色で表示させて、粗相が無いように的確に監視することができる。
100は送受信回路22の電源部で、ACアダプタ102を介して商用電源による電力の供給を受け、送受信回路22の各部に電源電圧を供給する。
次に、上記信号処理回路24の動作について説明する。
この信号処理回路24は、送受信回路22が各ゴルフカート2、2、・・・のカート無線機30、30、・・・からの位置を示すところのID信号を伴う信号を中継器10経由で10秒毎に(或いは中継器10を介することなく直接に)受けると、その信号をマイコン部96からシリアルデータの形で受け、取り込む。その際、パーソナルコンピュータ24の記憶部に記録格納された図1や図7に示すゴルフ場の地図情報を基に、対象ゴルフカートが、どのホールに位置し、且つスタートループSL、プレーループPL、アウトループOLのどの領域に出入りしたかを分析し、同じホール内に位置する対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離を算出する。また、先行ゴルフカートがショット禁止線Lを越えているか否かを判断して、対象ゴルフカートへショットの禁止(待ち)又は禁止解除の信号を同対象ゴルフカートへ送信し、その都度プレー時間の加算の開始又は停止を行い正確なプレー時間を算出すると共に、前記プレー時間の停止中の時間を待ち時間又はホール間移動時間として算出し記録する。
因みに、ゴルフカートの位置を分析するにあたり、ゴルフカートがループ上を跨っていたり、近傍位置にある場合、GPSの誤差(揺らぎ)を考慮すると、どの領域に位置しているのか曖昧となる。その際には、10秒毎の多数のゴルフカートの位置情報(座標)を比較し、最も多いエリアの座標が検出された方をゴルフカートの位置として判別する処理が行われる。
前記信号処理回路24は、上記した各ゴルフカートの位置情報をディスプレイ26上に表示させると共に、上記各種指示、警告をさせるデータを生成し、シリアル通信回路98を介してその警告をさせるデータを指示、警告対象となるゴルフカートのIDを示す信号と共にマイコン部96へ送る。すると、そのマイコン部96はそのID信号を伴う指示、警告を示す信号を送信回路92を通じてスイッチング回路90及び送受信アンテナ28経由で送信させる。
また、ゴルフカート2の通報ボタン58〜58の操作、或いは操作ユニット56の操作により生じたゴルフカートのIDを示す信号を伴った操作信号を送受信回路22が受けた場合も、信号処理回路24がその信号をシリアル通信回路98を介してシリアルデータの形で受け、それを適宜分析し、指示、警告の必要性の有無を検出し、必要な表示をディスプレイ26にさせる。そして、指示、警告が必要な場合には、前述の通りに、その必要な指示、警告をさせるデータを生成し、シリアル通信回路98を介してその警告をさせるデータを指示、警告対象となるゴルフカートのIDを示す信号と共にマイコン部96へ送る。
また、キーボード26aやマウス26bの操作により、ゴルフカート2に搭載した無線機30への指示、警告を発するようにすることもできる。例えば基地局12で遅延しているゴルフカートを検出・確認した場合には、警告信号を前記ゴルフカート2へ送信し、同ゴルフカート2の無線機30がディスプレイ26又は音声を通じて、キャディーに知らしめ、同キャディーからの応答操作を受けて数秒後に応答メッセージを発信できる構成とされている。
従って、本基地局12にてゴルフ場の全ゴルフカート2、2、・・・を集中的に管理することができるのである。
そして、ゴルフ場内に中継器10、10、10を設け、ゴルフカート2、2、・・・のカート無線機30、30、・・・とクラブハウスCHの基地局12との間の無線による送受信を、その中継器10、10、10を介して為されるようにしたので、各ゴルフカート2、2、・・・のカート無線機30、30、・・・は、基地局12まで無線送信信号が到達するような出力は必要ではなくなり、中継器10、10、10まで無線送信信号が到達する出力さえあれば良く、カート無線機30、30、・・・として、大出力のものを使用する必要が無くなり、小電力タイプの無線機、即ち、電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機からなる無線機を用いることが可能となる。従って、ゴルフカート運行管理に要する設備費、維持コストの低減を図ることができるのである。
次に、図8に示したフローチャートにより、ゴルフカートの運行管理方法の手順を詳しく説明する。このフローチャートは、各ホール毎に実施されるものである。
先ず、ステップAにおいて、基地局12は、対象ゴルフカートが図7に示すホール内のスタートループSLへ侵入した信号を受信すると、受信した対象ゴルフカートの位置情報とID等のカート情報を基に、同対象ゴルフカートが遅延しているか否かを判定する。因みに、この判定ステップBは、勿論の事として、1(ファースト)ホール目においては省略される。
判定ステップBとして、具体的には図9に示すように、先ずSB101で基地局12は、対象ゴルフカートがスタートループSLに入った信号を受信すると、SB102で基地局12の信号処理回路24で予め設定されている標準所要時間(例えば60分以内)と対象ゴルフカートが掛かっている所要時間とを比較し、前記カートの所要時間が標準所要時間を上回っている場合には(yes)、SB103で「遅延したゴルフカート」と判定され、基地局12のディスプレイ26上に表示されている対象ゴルフカートが青からピンクに変更される。標準所要時間内である(no)場合、判定ステップBを終了する。
次に、SB104で対象ゴルフカートが遅延の原因カートであるか否かを判定する。その際、「スタートループSL内に先行ゴルフカートがいない(属さない)」、及び「ショットの禁止が解除されている状態」の二つの条件を満たす場合(yes)には、SB105で「遅延原因カート」と判定され、前記ディスプレイ26上の対象ゴルフカートをピンクから赤色へ変更する。上記二つの条件を満たさない場合(no)、遅延原因カートではないと判定され、判定ステップBを終了する。
SB106で連続遅れ回数の判定を行う。この際、予め基地局12が定めた連続遅れ回数許容設定値と、対象ゴルフカートがSB101で遅れカートと判定された回数の累積遅れ回数(又はSB104における遅延原因カートの累積数)とを比較し、同累積遅れ回数が前記連続遅れ回数許容設定値を上回る場合には、対象ゴルフカートへ警告信号を送信し、警告アラーム又は音声等を自動的に、又は上述したようにキャディのカート無線機30の指示発声ボタンの入力により発声させると共に、前記ディスプレイ26上の対象ゴルフカートをフラッグ記号を付与した表示とする。前記許容設定値内であれば(no)、終了となる。
次に、図8のフローチャートのステップCでは、基地局12は、対象ゴルフカートに対してショットの禁止か禁止解除であるかを判定する。つまり、1)「先行ゴルフカートが対象ゴルフカートと同じループ内にいる(属す)」、又は、図7に示したように2)「対象ゴルフカートが先行ゴルフカートとの距離が予め設定したショット禁止線L内にいる」場合(yes)にはショット禁止と判定される。すると、ステップDでプレー時間の加算を停止させ、その時間を待ち時間として算出し記録する。
逆に、ステップCで前記2つの条件を満さない場合(no)には、ショットの禁止解除がなされ、その解除信号を対象ゴルフカートへ送信し、ステップEでプレー時間の加算が開始される。
上記ステップC〜Eは、コースの形状や長さによっては複数回繰り返し行われる。因みに、ショット禁止線Lは、図示例では一つだけであるがホールの長さ形状により適宜追加設定される。
そして、ステップFで、基地局12は、対象ゴルフカートが上記プレーループPL及びアウトループOLの両方を出た退出信号を受信すると、当該ホールでのプレーを終了したと判断し、ステップGでプレー時間を停止させる。
そして、ステップHで全ホールのプレーを終了していない場合(no)、ステップIで基地局12は、前記アウトループOLから出た時間から次のホールのスタートループSLへ入るまでの時間を移動時間として算出し記録する。
上記一連のステップをゴルフ場の各ホール毎に繰り返し実施することで、プレーヤの純粋なプレー時間を正確に算出することができ、且つ待ち時間や移動時間までもが算出できる。前記ステップHで全ホールのプレーを終了した場合には、ゴルフプレーに掛かった全ての所要時間、移動時間、待ち時間、プレー時間がそれぞれのゴルフカート毎に算出される。
本発明は、ゴルフ場内を走行するゴルフカートのゴルフ場内における個々の位置をゴルフ場の例えばクラブハウス等に設けた基地局において一括して把握、認識し、そのゴルフカートの運行管理するゴルフカート運行管理方法及びそれに用いるゴルフカート運行管理システムに利用可能性がある。
本発明の一つの実施例のゴルフ場のレイアウトを示す平面図である。 上記実施例のゴルフカート、中継器及び基地局の間の無線信号の送受信の説明図である。 上記実施例の中継器を示す斜視図である。 上記実施例のゴルフカートに設けた無線機の回路構成を示す回路ブロック図である。 上記実施例のゴルフカートに設けた中継器の回路構成を示す回路ブロック図である。 上記実施例のゴルフカートに設けた基地局の回路構成を示す回路ブロック図である。 ホールを3つの領域に区分けした地図情報の一例を示した図である。 本発明のゴルフカートの運行管理方法の手順を示すフローチャートである。 図8に示した判定ステップBのサブステップを示すフローチャートである。
符号の説明
2 ゴルフカート
4 GPSアンテナ
6 送受信アンテナ
10 中継器
12 基地局
20 ソーラーバッテリ用パネル(太陽光発電パネル)
22 基地局無線機(送受信回路)
8 送受信アンテナ
30 カート無線機
70 送受信アンテナ
82 太陽光発電モジュール(ソーラーバッテリ)

Claims (9)

  1. ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
    上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
    上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置して成ることを特徴とする、ゴルフカート運行管理システム。
  2. 前記各カート無線機は、電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機であることを特徴とする、請求項記載のゴルフカート運行管理システム。
  3. 前記中継器は、ソーラーバッテリを主電源とするところの電波法に定める特定無線設備に該当する小電力無線機であることを特徴とする、請求項1又は2記載のゴルフカート運行管理システム。
  4. 基地局はゴルフ場の地図情報として各ホールをスタートループ、プレーループ、アウトループの少なくとも3つの領域に区分けした情報を有しており、対象ゴルフカートが前記スタートループ内に入った信号を中継器を介して受信する手段と、
    前記受信した信号を基に前記対象ゴルフカートが遅延しているか否かを、同基地局が予め設定した標準所要時間や条件を比較して判定する手段と、
    遅延と判定した対象ゴルフカートへ警告信号を発信し、同対象ゴルフカートを基地局の出力表示手段上に遅延の程度に応じた色で表示する手段と、
    前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属さず、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離外である場合には、ショット禁止を解除する信号を前記対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を開始させる手段と、
    前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属し、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離内である場合には、ショットを禁止する信号を対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を停止させ、同停止時間を待ち時間として算出する手段と、
    対象ゴルフカートが前記プレイループ及びアウトループを出た信号を受信すると、前記プレー時間の加算を停止する手段と、
    前記アウトループから出た時間から次のホールのスタートループへ入るまでの時間を移動時間として算出する手段を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載したゴルフカートの運行管理システム。
  5. 基地局はゴルフプレイヤーの性質を特定して該性質毎に登録させ、ゴルフプレイヤーの性質毎に純粋なプレー時間を集計し記録することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システム。
  6. 基地局が各ゴルフカートから送信された信号により全カートの位置を認識し、遅延しているゴルフカートを判定した場合には、指示信号を前記ゴルフカートへ送信し、同ゴルフカートは応答指示を受け入れて数秒後に指示メッセージを発信することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システム。
  7. 基地局で予め性質が重要顧客として登録されたゴルフプレイヤーのゴルフカートについては、同基地局の出力表示手段上に特別色として表示することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載したゴルフカート運行管理システム。
  8. ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
    上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
    上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置し、
    上記基地局が、上記各ゴルフカートが具備する各カート無線機から送信された信号を上記中継器経由で上記基地局無線機にて受信し、更にその信号を処理して当該ゴルフ場における各ゴルフカートの位置を認識し、更には表示し、上記各ゴルフカートに対して必要な情報、指示を上記基地局無線機から上記中継器経由で送信してゴルフ場内の各ゴルフカートの運行を管理することを特徴とする、ゴルフカート運行管理方法。
  9. ゴルフ場内に存在する複数のゴルフカートの各々に、人工衛星からのGPS信号を受信してその信号を処理した信号を無線で送信する機能を有するカート無線機を具備させ、
    上記ゴルフ場の任意の場所に設けた基地局に上記各カート無線機から送信された上記信号を受信し、上記各ゴルフカートのゴルフ場内における位置を認識する機能を少なくとも有する基地局無線機を配置し、
    上記ゴルフ場内の一又は複数箇所に、ゴルフカートのカート無線機から送信された信号を受信し、その受信した信号を上記基地局無線機へ送信する中継器を設置し、
    上記基地局が、上記各ゴルフカートが具備する各カート無線機から送信された信号を上記中継器経由で上記基地局無線機にて受信し、更にその信号を処理して当該ゴルフ場における各ゴルフカートの位置を認識し、更には表示し、上記各ゴルフカートに対して必要な情報、指示を上記基地局無線機から上記中継器経由で送信すると共に、プレー時間を正確に算出してゴルフ場内の各ゴルフカートの運行を管理しており、
    上記基地局はゴルフ場の地図情報として各ホールをスタートループ、プレーループ、アウトループの少なくとも3つの領域に区分けした情報を有しており、対象ゴルフカートが前記スタートループ内に入った信号を中継器を介して受信するステップと、
    前記受信した信号を基に前記対象ゴルフカートが遅延しているか否かを、同基地局が予め設定した標準所要時間や条件を比較して判定するステップと、
    遅延と判定した対象ゴルフカートへ警告信号を発信し、同対象ゴルフカートを基地局の出力表示手段上に遅延の程度に応じた色で表示するステップと、
    前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属さず、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離外である場合には、ショット禁止を解除する信号を前記対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を開始させるステップと、
    前記対象ゴルフカートが先行ゴルフカートと同じループ内に属し、及び対象ゴルフカートと先行ゴルフカートとの距離が予め設定した距離内である場合には、ショットを禁止する信号を対象ゴルフカートへ送信すると共に、プレー時間の加算を停止させ、同停止時間を待ち時間として算出するステップと、
    対象ゴルフカートが前記プレイループ及びアウトループを出た信号を受信すると、前記プレー時間の加算を停止するステップと、
    前記アウトループから出た時間から次のホールのスタートループへ入るまでの時間を移動時間として算出するステップを有することを特徴とする、ゴルフカート運行管理方法。
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KR101066249B1 (ko) * 2010-02-17 2011-09-20 (주)트라이앵글씨엔씨 무선데이터 통신과 무선랜을 이용한 골프장 운영 및 관리제어 시스템과 그 관리제어 방법
JP2013055556A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Techno Craft Co Ltd ゴルフ場運用管理システム

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